2015年7月~ of [ゼクランクラブ] -北海道の登山ガイド-

登山レポート

増毛山道 幌~浜益御殿~岩尾

2017年6月6日(火)

山菜尽くし

昨年の秋 10年の歳月を経て修復された増毛山道。
時間と知恵と労力に資金調達 増毛山道の会にはただただ敬服するのみです。

絵描きの柿さんに回送をお願いして 大阪山ゲートから歩き始めました。
業者の軽トラ荷台には 極太ジョウモノのタケノコがズタ袋にびっしり。
まだ時期が早いといいながら クマのように竹やぶと格闘していました。

浜益御殿までは 2時間5分 順調でした。
雄冬山とのコルまでは 竹槍踏み 残雪で 結構な時間かかりました。
標高1000mから山道は東面をトラバース。
南尾根は残雪がないので山頂は諦めました。

東面には雪が残っていて 何度かルートを見失いました。
マダムネージュさんはタケノコを セリバテールさんは行者ニンニク。
景色よりも足元 視線は道端きょろきょろ・ ビニール袋しっかり抱えて 誰にも渡さないわァ~。

北東尾根に乗ると山道はしっかり整備されて歩きやすくなりました。
野の花も多く 癒されました。
林道では独活も仕入れて 今夜のおかずは山菜尽くしだわァ~

大阪山ゲート8:30 浜益御殿10:40 1000mトラバース地点12:30 岩尾分岐15:35 岩尾温泉17:20

 

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大雪山 上川岳(1,884m)

2017年6月5日(月)

錦織圭

ローランギャロスの錦織圭 4ゲーム途中で雨が降り出し中断 1時間経過しても雨は止まず 翌日に順延。リセットされて翌日は奇跡の勝利。雨が降らなければ100%負けていた と本人のコメント。

上川岳も昨日の雨で 今日に順延。
勝利の女神は微笑んでくれるか?

黒岳リフト終点からアイゼンで山頂へ。
ここでしっかりルートファインディング。
白水沢は雪に埋まっていそうなので沢に降りて凌雲岳にダイレクト。
ハイ松帯を2度クリアして雪渓を東面から北面にトラバース。
北面の雪渓に下って 登り返して再度ハイ松漕いで稜線 岩稜つたって上川岳へ。
さてさて イメージ通りに登れるかなあ~?

500mの急峻な雪渓歩き 同じ姿勢で同じ動作 足が棒になりそうでした。

タイムリミットギリギリの13:50 山頂に到達。
3年越しのプリマさん 笑みが絶えません。
急斜面の雪渓歩きでストレス溜まったズンバさん 少女のような笑顔でした。


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増毛山道 

2017年6月2日(金)

ドロドロの液体

嗚呼~ 昨日も雨 今日は雨かァ・・・
濡れてもいいから 行こうよ~ イッキュウさんは新しいゴアテックスの威力を試したかったみたいです。

別刈の登山口は イタドリ 蕗 ヨモギ 草茫々。
山道は まだ誰も歩いていないみたいでした。

クマの落とし物があちこち 踏みつけないように注意してね~
暑寒別山塊の景色を眺めながら 武好駅逓跡まで3時間30分 ゆっくり歩きです。
生憎 小雨がパラつく天気でしたが 風もあって虫は少ないほうかなあ~

花は 
サクラソウ エゾイチゲ 野イチゴ カタクリ エゾエンゴサク チシマザクラ シソバキスミレみたいなスミレ 普通の紫色のスミレ オオカメノキ サンカヨウ 水芭蕉 シラネアオイ ハクサンチドリ レイジンソウ 行者ニンニク ムラサキヤシオ まだまだたくさんありましたが 忘れてしまいました。
メモしなきゃ~ 認知障害かもしれません。

駅逓跡で見つけたビール瓶 まだ腐食した栓が残っていました。
中には ドロドロの液体が・・・古いビールかなあ?
舐めてみようかと思いましたが お腹を壊しそうなので止めときました。

岩尾温泉にゆっくり浸かって 沿岸バスで別刈に戻り 車を回収 スケジュール通りでした。

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濃昼山道 ごきびるさんどう

2017年6月1日(木)

暗闇の中トボトボ1時間

嗚呼~今日は雨かァ・・・
雨でも登れる山は・・・・そうだ!
来週に企画している 濃昼山道 リサーチを兼ねて歩いてみよう。

もちろん 雨降りの山道 他の登山者なんていません。
安瀬(やそすけ)の登山口に駐車して カッパ着て歩き始めました。
雨がひどくなったら途中から戻ればいいさ・・・1人は気楽です。

いくつかの沢を越え 水準点を通過すると・・・・ 峠まで行ってみようかァ~
雨はシトシト 大ハナウドのレースがキレイです。
レイジンソウも満開でした。
峠付近にはハクサンチドリが咲き始めていました。
タニウツギも一株だけでしたが カワイイ花を咲かせていました。

峠まで来たら 濃昼市街はもうすぐ・・・ここまで来たら最後までいちゃえ~
歩き始めて3時間で終点でした。
だんだん雨も酷くなってきました。
山道を戻ったら時間がかかるし・・・。
気乗りしないけど 国道を歩いたらトンネルだらけで雨には当たらないよなあ~。
暗闇の中をトボトボと 1時間歩いて登山口に戻りました。

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上ホロ OP尾根

2017年5月30日(火)

夏山モード

安政火口までのアプローチは ところどころ夏道が露出していました。
OP尾根に上がる斜面 雪が残っているかなあ~ 少し不安でした。

先行者1名の足跡はD尾根に向かっています。
こんなに天気が良く好条件なのに 他に登山者がいません。
嗚呼~なんて贅沢な登山なんだろう・・・
先日の 上高地の喧騒 に比べると やっぱり北海道の山は静かです。

谷底の雪をつないでZポイントの上部に上がり OP尾根の北面雪渓を詰めて大砲岩へ。
雪解けの地盤が緩んで落石の危険性がありましたが ロープもピッケルも出さずに通過できました。

上ホロの避難小屋 まだ行ったことがないのォ・・・・セリバテールさんの希望で寄り道しました。
上ホロ山頂で 雪が消えたニペソツを眺めながら ゆっくり昼食・・・夏山モードです。

2週間前に登った境山は すっかり雪が消えていました。
キバナシャクナゲの蕾は 少し膨らみかけていました。

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百合が原公園 ロックガーデン

2017年5月29日(月)

咲いた 咲いた

そろそろ咲いているかな ???
ありました ありました !!!
なんとも表現できない 薄紫色の円い袋 少し卑猥なイメージを覚えるのは私だけでしょうか・・・
でも 何となく カワイイ。
ホテイアツモリは10株くらいしかありませんでした。
去年に比べるとかなり少ない気がします。

それに比べ クマガイソウ は 増えていて ざっと数えて70株以上ありました。

めしべが長い キクバクワガタ は 大きな花を付けていました。

チョウノスケソウ は 残念ながらもう終わりかけていました。

白花のコマクサは1輪だけ咲いていました。

藤の花 見頃を迎えています。

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焼岳

2017年5月27日(土)

ハシゴの連続に痺れる

研修会が終わって さあ焼岳でも登ってくるかァ~。
小梨平に一人テントでキャンプして 早朝4時から歩き始めました。

残雪も多く斜面のトラバースが・・・油断できません。
ベルグシュルンドからハシゴの連続に・・・ちょっと痺れました。
昭和新山みたいなトロイデ型の火山かと思ったら 変化があって意外と面白い山でした。
11時には上高地に戻り 高速バスで東京の人になりました。

※ 5月の予定が大幅に変更されています。詳細は 日程変更ページをご覧ください。

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JMGA研修会

2017年5月24日(水)~26日(金)

苦手な物理

山岳気象の研修会が上高地と岳沢周辺で行われました。
ヤマテンの猪熊さんが講師です。
連日の雨模様でしたが 予定通り進行しました。

それにしても高層気象や山岳地域の天気予報は難しいなあ~。
今さら物理の勉強は やっぱり苦手でした。


※ 5月の予定が大幅に変更されています。詳細は 日程変更ページをご覧ください。

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前穂高岳

2017年5月23日(月)

奥明神沢

研修会の前日に上高地に入り 久々の前穂に登りました。

今年は残雪が多く 重太郎新道は雪壁に覆われて通行不能でした。
岳沢小屋から奥明神沢を詰めてダイレクト沢に入りました。

芦別の本谷を思わせる急斜面 ピッケル持ってこなかったのでストックとアイゼンで辛うじて登れました。
他の登山者は 真面目にヘルメットかぶってアンザイレンしてフル装備。
せめてスパッツくらいは付けたほうが良かったかな?



※ 5月の予定が大幅に変更されています。詳細は 日程変更ページをご覧ください。

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SACザイル祭り

2017年5月21日(日)

可憐なサンカヨウの花

SAC恒例のザイル祭りに参加しました。
前日には銭天岩場でビレイシステムの確認も行いました。
マムシも見かけましたが サンカヨウの花が可憐でした。 

※ 5月の予定が大幅に変更されています。詳細は 日程変更ページをご覧ください。

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清風山リサーチ

2017年5月18日(木)

来季の課題

赤岩青巌峡からニニウに通じる道道第1ゲートは冬季も通行可能なようです。
第2ゲートは2週間前に開通したそうですが パンケニニウ川添いの第3ゲートは通年閉鎖でした。道道は全線開通しないまま工事を中止する予定なんだそうです。

清風山に登るには残雪期の8km林道歩きが不可欠という調査結果です。
斜面に取りついたら標高差350mで尾根に達し、水平移動1kmで山頂に立てそうなので、登り約5時間。記録はありませんが日帰り登山は可能なようです。
来季の課題に取っておくことにしましょう。

※ 5月の予定が大幅に変更されています。詳細は 日程変更ページをご覧ください。

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百合が原公園 ロックガーデン

2017年5月16日(火)

ヒダカソウ開花

残念ながら今日は雨 春香山~朝里峠の参加者もいません。
そろそろ百合が原公園の高山植物も咲いているかな?
傘をさして 訪ねてみました。

ヒダカソウ キタダケソウ 私から見ると違いが解らないほとんど同じ花です。 満開でした。

チョウノスケソウ 2輪だけ咲いていました。 来週あたりが見頃かな?

ネムロコザクラ 満開です。 薄いピンク色が清楚で少女のようです。

エゾツガザクラ  アオノツガザクラ 7分咲きでした。

ホテイアツモリソウ クマガイソウ まだ小さなつぼみだけでした。

チングルマ 満開です。

6月にかけて 順次咲き始めます。 興味ある方は是非ご覧ください。 入場無料です。

※ 5月の予定が大幅に変更されています。詳細は 日程変更ページをご覧ください。

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境山(1,837m)

2017年5月日(火)

航空測量の残骸

先週は低温と強風で登れなかった境山 今週は晴れ予報だから 片づけたいな~。

昨日は富良野で買い出しして イッキュウさんのリクエストで青い池に行ってきました。
水量が豊富なので見応えありましたが 観光客はアジア系外国人ばかりで 何故かちょっと恥ずかしい気がしました。
吹上温泉はガラガラ 静かで快適した。
山小屋やテントでは寝られないという 上方芸人さんも カイコ棚のような二段ベットなら大丈夫みたいでした。
持ち込んだイタリアワインとパルメザンが好評で・・・あっという間に売り切れました。

十勝岳温泉の5時30分気温は5℃ 雪が柔らかく これなら何とかなりそう。
先行者が1名をD尾根ののトラバースで抜き去り ロープも出さずに一番乗りで上富良野岳に到着。
さて 境山は・・・・晴天予報なのに山頂へのルートはガスで見え隠れ。
尾根はハイ松出ていて 雪をつないで登れるだろうか・・・
GPS頼りに もう行くっきゃない!
まるで地雷原 時々ズボッと抜ける雪に 股間は打ち付けるし ふくらはぎは締め付けられて痙攣しそうになり ハイ松の上を歩かされ四苦八苦。
通ったばかりの熊の足跡・・・まだ近くでこちらを見ているんだろうなあ~

頂上直下は雪が途切れていましたが 岩とハイ松と高山植物群落で 直登できました。
航空測量の残骸が放置された三等三角点 誰もいない静かな山頂でした。


凌雲閣登山口5:30 上富良野岳8:00 境山10:00 上富良野岳12:00 登山口
13:50

※ 5月の予定が大幅に変更されています。詳細は 日程変更ページをご覧ください。

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雷電山(1,211m) 一等三角点

2017年5月9日(火)

境山トレーニング


水上勉の「飢餓海峡」で有名になった朝日温泉が営業休止なので 登山道は荒れているみたい。
今年は少雪なので 残雪期の登山は取りつきがブッシュで 難しいルート選択です。

朝日温泉ルートを諦めて 距離は長いけど確実な岩内岳ルートに変更しました。
風も少なく天気は安定しているので ロングランには「持ってこい」の条件でした。

岩内岳は5合目から残雪でしたが 尾根の西側を巻くところは雪が解けて登山道が出ていました。
1174幌別岳の登りは南側を迂回してショートカット。
高度を稼ぐと遠くの山々が見えてきて 疲れも忘れます。
積丹の山々 羊蹄山 狩場山塊 徳峻別ホロホロ 余市に無意根 黄砂も過ぎ去ってすっきり見えました。
いよいよ夏山が始まったなあ~ そんな気がしました。

往復15km 獲得標高差1200m  境山のトレーニングになったかな? イッキュウさんも頑張りました。

オートキャンプ場登山口7:55 岩内岳10:25 雷電山12:30 幌別岳13:30 岩内岳14:25 登山口15:45

※ 5月の予定が大幅に変更されています。詳細は 日程変更ページをご覧ください。

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那英山 一等三角点

2017年5月7日(日)

境山は悪天候で中止

十勝岳温泉は強風で雪 気温は1℃ 道路は凍っていて冬タイヤのままで助かりました。
クライアントは登る気 満々でしたが 上富良野岳の急斜面はカチカチ 下山でスリップしたら止まらないので・・・諦めました。

上富良野の街は晴れ間も覗いて 暖かでした。
南面の林道からアプローチしましたが 砂防ダムで行き止まり。
藪を漕いで尾根に出たら 一昨年確認した測量の刈分け道がありました。

刈分けには「宮」と刻まれた古い石柱が何本も埋設されていました。
他の一等三角点と違う重要な三角点だったのでしょうか?

落ち葉の下に隠れていた 熊の糞を何度も踏みつけて あ~あ 参ったなあ~ 
わずかに残った雪をつないで 山頂に出ました。

富良野の街は黄砂で煙っていて 折角の展望もすっきりしません。
十勝連峰は黒い雲に覆われて 風が強そうでした。

乳牛牧場7:00 砂防ダム7:30 東尾根9:00 那英山9:40 蕎麦農場12:00

※ 5月の予定が大幅に変更されています。詳細は 日程変更ページをご覧ください。

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夕張1415m峰 Ⅱ

2017年5月3日(水)~5日(金)

14時間行動 The Longest Day

5時に歩き始め 吉凶岳の手前の岩稜にてこずりましたが その後は順調に主稜線へ。
熊の足跡以外なにもない無垢な世界。
無風快晴で 汗ばむ陽気に喉はカラカラ。
0.8Lのテルモスじゃ 全然足りないよ~。

ロスの無いように神経とがらせてルート選択 1327m峰は東を巻いて いよいよ1,415m峰に対峙。

さて どこから攻めるかなあ?
正面登った記録はあるけど 今日のメンバーでは下りが心配。
アンザイレンしていてもコンテなら落ちたら引きずり込まれちゃう。
スタッカートなら時間がかかりすぎて 日が暮れちゃう。

南の岩稜を巻いて南西ルンゼを詰めました。
最後の岩稜急峻ではハイ松の木登り状態でしたが MIZも必死に登ってきました。
芦別 中岳 シューパロ岳  振り返れば夕張 前岳 滝ノ沢岳  遠くに羊蹄 十勝連峰 大雪山 二ペソツ ウぺぺ ポロシリ北日高 素晴らしい展望でした。

14時間かかって 夕暮れ寸前BCに戻りました。

BC4:55 吉凶岳6:30 1303m主稜線8:05 取りつきコル10:10 1415m峰11:40 1303m主稜線15:50 吉凶岳17:10 BC18:55

※ 5月の予定が大幅に変更されています。詳細は 日程変更ページをご覧ください。

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夕張1415m峰

2017年5月3日(水)~5日(金)

10m最接近

山岳会のGW後半企画です。
森林管理署の地形図では天狗岩 明治時代の古い記述では≪ニレシ山≫ 通称:夕張マッターホルン。
どこから見ても遠い山です。

羽沢橋からポントナ林道に入り500mで積雪のため駐車。
歩き始めて30分 林道が消えてしまい・・・何か変だぞ・・・・。
よくよく地形図確認したら ポントナじゃなく2km手前の盛田の沢でした。
往復1時間のロスにガックリ意気消沈。
こんなこともあるわよ・・・NAKさんが慰めてくれました。

気を取り直して ポントナシベツ林道に入り やっぱり500mで落石のため通行不可。
ぬかるむ林道に脚力を奪われ スノーシュー付けたら雪が消え また脱いでツボ足になり ああ面倒くさい!
沢地形から尾根に上がったら 今度はブッシュに苛まされ・・・こんなことで届くのかなあ?

800mポコで休憩していたら NAKさんが ああツ・・・ク・・・マ・・・
20m下方に親離れしたばかりの推定2歳グマ。
体長120cmくらい真っ黒です。 
ホ~イ ホイ 大声出して威嚇しましたが 逃げずに近づいて来ます。
人間に出会ったことがないのかもしれません。
遊んでくれると思っているのでしょうか?
興味津々どんどん近寄ってきて10mに最接近。
覚悟してザックからピッケル取り出して構えました。
NAKさんが後ろでホイッスル吹いたら 聞きなれない音に反応して 方向転換し逃げていきました。 
MIZさん どこかテディーベアにも似ていて意外とかわいらしかったわあ・・・だって。

吉凶岳越えた西側コルにBC設置する予定でしたが手前の1,010m峰で時間切れ。
明日は フルワンデーで届くだろうか?
ちょっと心配・・・何とかなるさ。


※ 5月の予定が大幅に変更されています。詳細は 日程変更ページをご覧ください。

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幾山岳(1,030m)

2017年4月29日(土)

山岳会のGW企画です。
滝ノ上町の道の駅に前泊して1,000m峰の幾山岳を目指しました。
登山道のあるウエンシリ岳の南4kmにある地味な山です。

矢口川を胴付で渡渉し東尾根に取りつく予定でしたが 増水で渡れない可能性があり ルート変更。
原子川の熊取橋から南斜面に取りつきました。
ルンゼは大規模なデブリで高度を稼ぎ 時短かと期待しましたが・・・。
尾根に上がろうとしたら猛烈なブッシュで身動きが取れないほど・・・いきなりの体力消耗に時間ロス。
861ピークですでに3時間経過。

稜線に雪がなくて雪崩斜面をトラバース。
途中 スキーのシュプールがあって・・・誰がどうして・・・こんなところに?
熊のグリセード跡でした。

1031m前衛峰ですでに5時間経過して11時 う~ん時間切れかなあ?
まあ 行けるところまで行ってみよう・・・。
山頂が近づくと もう誰も引き返すなんて言いません。
帰りは暗くなってもいいから登るぞ~

歩き始めて7時間 やっと幾山岳に届きました。
全行程12時間30分 久しぶりの体力勝負でした。


熊取橋6:10 861m峰9:15 1031m峰11:10 幾山岳13:00~30 1031m峰15:10 861m峰16:50 登山口18:40

※ 4月下旬 5月の予定が大幅に変更されています。詳細は 日程変更ページをご覧ください。

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熊追山(805m)

2017年4月27日(木)

やっぱり熊追い山

盃林道は3.5kmゲートまで車が入れて 1時間儲けました。
林道の法面には あるわあるわ キトピロだらけ。
帰りが楽しみだわァ~・・・イッキュウさんはご満悦。
わたしはやっぱり卵とじがいいわァ・・・上方芸人さんもまんざらではなさそう。

280m三俣林道は右の作業道を進みデブリで渡渉。
堅雪の急斜面に・・・アイゼン持ってくればよかったァ・・・ガイドの嘆き。
尾根に上がったら こっちのモノさァ~・・・楽観視。
山頂付近は時々ガスったり 晴れたり 不安定な天気でした。

700m地点・・・クク クク クク 変な音が聞こえました。
なんだろう?
鳥かな?
空を見上げましたが 鳥の姿は見えません。

クク クク クク  また聞こえました。
誰かのストックと雪の摩擦の音かなあ~?
振り向きましたが どうもテンポが合っていません。

前を向いた瞬間 黒い影が動きました。
ウワァ~ 熊だァ~
50m上部を慌てて登っていきます。
体調は1m50cmくらいでしょうか・・・巨体ではありませんが毛並みは真っ黒でした。
やっぱり 熊追山 ぴったりのネーミングだね・・・初めてクマと遭遇したチョベットさん。

斜面にも 山頂付近にも 下山尾根にも クマの足跡はあちこちにありました。

盃林道ゲート9:40 280m三俣11:05 熊追山12:55 230m林道14:15 ゲート15:20


※ 4月下旬 5月の予定が大幅に変更されています。詳細は 日程変更ページをご覧ください。

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雄冬山(1,197m)

2017年4月24日(月)

惚れ惚れ青年

雄冬山に登れるかしら・・・イッキュウさんのリクエストに 笑っていいとも!
平日なのに 御殿の林道三叉路には7台の車が駐車していて驚きました。
長靴や登山靴のツボ足 スノーシュー スキー なんでもありの状況でした。

天気は御覧の通りのスカッパレ。
手袋なくても寒くありません。

どこかで先行者に追いつけるかなあ~・・・ 浜益御殿までは誰にも追いつけませんでした。
米粒みたいな人影が2パーティー 浜益岳に向かっているのが見えました。

最低コルについたら 単独行の青年が雄冬岳からさっそうと滑ってきました。
山岳雑誌から飛び出してきたような びしっと決めたアウターにザック 男ながら惚れ惚れします。
ディナフィットのパウダースキーに最新鋭のブーツ ザラメでも引っかからなくて滑りやすそうでした。

浜益御殿まで3時間弱 雄冬山まで1時間15分 意外とスムースに頑張りました。
群別岳が遠く おいでおいで 呼ばれている気がしました。

320m駐車地点 7:50 615標高点9:15 835標高点9:55 浜益御殿10:45~11:05
最低コル11:10 雄冬山12:20~30 浜益御殿13:30 登山口14:30


※ 4月下旬 5月の予定が大幅に変更されています。詳細は 日程変更ページをご覧ください。

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大雪山 大塚(約1,950m)

2017年4月23日(日)

表層雪崩

 姿見の池駅から安足間岳のポコ・大塚に登ってきました。
歩き始めは視界10mのホワイトアウトでしたが 次第に晴れ間も覗いてきました。
昨日降った新雪が20cm 山は雪化粧できれいでした。

南尾根は岩稜なのでピウケナイ沢の上部を巻いて アイゼンに履き替えて東面から北尾根を上り詰めて大塚の山頂に達しました。

次に西面を下って小塚に上るつもりでしたが 東面に2か所の表層雪崩が発生していました。
安足間の南斜面も雪崩の危険があり 気持ち悪くてトラバースできません。
大きな雪庇の下は崩壊しそうで通過できません。
・・・・しばらく考え込みましたが 小塚は中止しました。

姿見駅9:25 大塚12:30 姿見駅14:30

※ 4月下旬 5月の予定が大幅に変更されています。詳細は 日程変更ページをご覧ください。

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美比内山(1,071m) 大沼山(1,111m) 長尾山(1,211m) 環状縦走

2017年4月21日(金)

無意根の北壁

豊羽鉱山に車を停めて ぐるっと廻る計画です。
天気は無風快晴 今季一番の暖かさ でした。

美比内山には サクッと登れました。
サッチャーさん 札幌50峰完登なんですって・・・・おめでとうございます!
スタンプラリー ひとまず終了です。

大沼山まではアップダウン多く 体力もロスします。
オニギリ3つ テルモスにペットボトル 持ってきて正解でした。
イケメン外国人も 日なたぼっこ 春スキー楽しんでいました。

ここから千尺高地まではあっという間でした。
犬を連れた新しいスキーのトレース ツワモノが単独で無意根に向かったようです。
歩き始めて5時間 やっと長尾山をゲット。
どうってことのない平坦な山頂ですが 無意根の北壁が見えるここからの景色は なかなかのモノです。

豊羽鉱山登山口8:00 美比内山9:50 大沼山11:35 千尺高地12:30 長尾山12:55 登山口14:45 

※ 4月下旬 5月の予定が大幅に変更されています。詳細は 日程変更ページをご覧ください。

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八内岳(943m) 木無山(725m)

2017年4月20日(木)

おとなしく待っていろよ

 
曇り予報でしたが 晴れ間も覗いて風も少なく ラッキーでした。

木無山の麓にある採石場跡から入山しました。
管理道にはカタクリやエンゴサク リュウキンカ キトピロ も咲き乱れていました。
ヨシヨシ 帰りまでおとなしく待っていろよ 言い聞かせました。

尾根に取りつく斜面には雪が少なく苦労しましたが 尾根に上がったらやっとスノーシュー履けました。
あとは チャンチャカ 歩いて木無山に到着。

見上げる八内岳は大きく 遠く感じます。
最低コルまで下って さあ気合だ~! 気合いだ~!

ハイ松が行く手を邪魔するけれど 雪の急斜面よりはマシ。
ジワジワ詰めて 一等三角点の山頂を手に入れました。

登山口9:05 採石場跡9:35 489標高点10:40 木無山11:30 八内岳13:05~25 登山口16:40

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ランディ 目国内岳(1,202m)

2017年4月17日(月)

トルストイの復活

ランディグループの今季最後のスキーを楽しみました。
ゲートから先は道路補修工事で除雪され ヘアピンまでいきなりシートラーゲンでした。
新見の沢渡コース・・・今年は少雪 スノーブリッジまだあるかなあ?
積雪50cmくらいで かろうじて渡れました。
あと3日もすれば崩壊するでしょう・・・ギリギリ間に合いました。

862までの斜面は水が浮いて腐り雪 ハイクはらくちんでしたが 滑りは期待できません。
1,000m超えたら気温が下がってきて うまい具合にザラメっていました。
ここなら期待できそうです。

先行の6人組が大きなシュプールで快適そうに滑っていきました。
よ~し 今に見てろよ!
無風快晴の好条件でしたが 3時間弱で山頂に到着。
カテーテル術後のトルストイさん 見事な復活ぶりに拍手が沸き上がりました。

滑りは期待通り スカッと爽やか コカ・コーラ でした。

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SAC雪山救助訓練 当丸山

2017年4月16日(日)

自覚

企画山行で滑落停止訓練しま~す。
・・・クラスト斜面で滑落したら停止なんてできないよ~ 滑落しない訓練のほうがいいんじゃないの?
停止できないことが解ればそれでいいんです。
・・・そういう訓練もありか~・・・

雪洞掘りもやろうよ。
ツエルト設営は?
ポール忘れた時のテント設営も重要だよ・・・実際あった話だもの。
コンテニュアスのロープワークは覚えてほしいなあ。
三分の一引き上げもね。
アンカー構築して肩がらみ懸垂下降・・・意外にも女性たちに受けました。
シールつなぎ合わせて滑落者救助・・・etc

要救ラッピングや搬送訓練は時間切れでできなかったけれど まあ初回はこんなものでしょう。
自分が何もできない(知らない)ことを自覚することが重要なことです。

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定山渓天狗山 中央ルンゼ

2017年4月14日(金)

お茶を濁した気分

中央稜に向かいましたが クーロワールに雪がない。
無理やり登ろうと取りつきましたが アイゼンは引っかからず アックスは決まらず ビビッて無念の敗退。
チックショウ!
氷が張っていれば難なく登れるのに ひどく困難な壁に変わっていました。
クライミングシューズあれば登れそうなのに・・・・
キャメの大型あればアンカー取れるのに・・・・
タラレバ愚痴ってもショウガナイ!
こんな時は あっさり諦めましょう。

中央ルンゼを登りました。
空は晴れ渡っているのに 時々突風が吹くのでバランス崩しそうになりながら なんとか登頂できました。。
下山は昨日の吹雪で積もった新雪が団子になり 何度も滑落しそうになりました。
中央ルンゼで お茶を濁した気分 空は晴れているにココロは曇ったままでした。

登山口6:50 天狗平7:50 中央クーロワール取付9:00~10:00 山頂11:30 下山14:20

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槙柏山 (1,184m)

2017年4月11日(火)

スタコラサッサ

林道はゲートまで除雪されていました。 。
本一の難所・18線沢のスノーブリッジは かろうじてつながっていてホッとしました。
もう3日もしたら消えてしまいそう。

斜面の雪は柔らかくなっていてスノーシュー快適でした。
c800mでアイゼンに履き替えて スタコラサッサ 登りました。
コルから岩峰の南側を巻いて頂稜に飛び出し 慎重に山頂へ。

槙柏山は素晴らしい展望台。
雪崩デブリで埋め尽くされた本谷が正面 見応えありました。
夫婦岩の北西壁はもう雪が付いていません。
さっそくシンパク探しましたが もう盗掘され尽くしたのか 見当たりませんでした。

ゲート前には車の回転スペースなく 300mバックで走り 首がだる~くなりました。

ゲート前登山口8:45 スノーブリッジ9:30 槙柏のコル11:25  槙柏山12:15 登山口14:35

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幾春別岳 (1,068m)

2017年4月8日(土)~9日(日) 

遠い山 長い一日

今年の空知地方は積雪少なく 林道の雪解けが早いので苦労しました。
左股沢林道は整備されていなく 枝沢数か所で崩壊していました。
入り口から8km喘ぎ喘ぎ BCに到着しました。
噂で聞いていたほど クマの足跡は少なく拍子抜け。
SACのメンバー6人の大所帯 一泊山行の割りにザックが重そうだなあ~。
ビールにワインにウイスキー 肉が3kgちょっと持って来すぎじゃない?

林道終点は沢水ザーザー流れていたので 100m戻ってスノーブリッジ見つけて渡渉。
急斜面50m登ったら 期待通り作業道あってラッキー。
作業道をとことん詰めて距離を稼ぎました。
尾根に上がったら750標高点付近でした。
c850でスキーデポ アイゼンはズボズボですが ここは忍耐。

傾斜が緩まったら山頂の広い北峰でした。
南峰は雪庇の上ですが こじんまりした標識もありました。
わずか1000mの山なのに 遠い山でした。

帰りの林道も The longest day 長い一日でした。

左股林道入口11:00 c440BC14:30
BC6:00 c700稜線7:50 北峰9:05 南峰9:35 BC11:50~12:50 登山口15:40

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大二股山 (856m)

2017年4月7日(金) 

札幌50峰完登

どうしても今シーズン中に片づけたいの~ォ。
49峰登れば そう思うのが自然ですね。
2週間前の予定でしたが3月の大雪で延期になり 満を持しての再挑戦です。

明け方の雨も止んで 望岳橋スタートのころは晴れ間ものぞき始めました。
いきなり標高差200mの急斜面を下降でモチベーションは下がり気味。
ショウガナイ。
橋を渡り尾根に取りついたら 古いトレースがありました。

焦らず 急がず マイペース。
雪は柔らかく スノーシューは沈まず 歩きやすい好条件。
クマの形跡も見当たらず  案ずるよりも生むが安し。
ゆっくり休憩取りながらジワジワ登って3時間・・・・とうとう50峰完登 おめでとうございます。
小料理屋の女将さん やっと肩の荷が降りました。

次回は サッチャーさんの50峰完登 美比内山チャレンジです。

望岳橋登山口8:20 北尾根取付9:00 大二股山11:25~12:05 登山口14:45

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ガイド総会

2017年4月4日(火) 

ガイドの運動会

歌志内の神威岳スキー場で行われた総会に参加しました。
総会に先立つ運動会 5人一組のグループに分かれ ビーコン捜索 プロービング ショベリング 要救ラッピング スキー搬送 三分の一引き上げ の連続課題。
何ができて 何ができないか 客観的に判断でき技術の向上に役立ちました。

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班溪幌内山 パンケほろないやま(900m)

2017年4月2日(日) 

いつま~でも どこまでも~♪

山岳会の春山スキー山行です。
林道は除雪されていましたが 工事ゲートあり いきなりのシートラーゲン。
余計な除雪しないでくれェ~

夫婦滝からのクラスト急斜面はツボ足とスキーアイゼンでクリア。
オープンバーンが いつま~でも どこまでも~♪
春山を満喫しました。
冬ごもりから覚めたクマの足跡しっかりありました。

山頂は十勝連峰から大雪山の展望台。
予想以上の価値ある景色に・・・納得。


パンケ幌内林道 除雪最終7:45 夫婦滝8:40 605標高点10:00 班溪幌内山11:15~12:05 駐車地点14:00


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鉞山(779m)リサーチ

2017年4月1日(土) 

男は度胸

天気が良さそうなので 一人でリサーチにいこうかな~。
近所で農家やってるダリさんが・・・僕も一緒に連れてってェ~。
 ちょっとヤバそうな山だけど・・・まさか高所恐怖症じゃないよね~。
ヘルメットとハーネス貸してもらえるなら・・・多分 ダイジョウブですゥ~

・・・ということで 70リットルのゴミ袋を用意して急きょリサーチに。
最大の難所は やはり膝まで水深のある渡渉でした。
ダリさんゴミ袋に穴が開いてしまい 登山靴はヒエ~・・・グショグショだあ。
替えの靴下もないけど・・・気温高いからこのまま行きますゥ~。

ここさえクリアしたら何とかなりそうです。
想像した通りの肩幅ナイフリッジが100mほど続きアンザイレンして慎重に登りました。
怖いっすね~
ナイフリッジは未経験でも・・・男は度胸だあ~

珊内林道除雪最終P8:10 渡渉地点8:50 鉞山11:50 登山口14:50

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当丸山(800m)

2017年3月29日(水) 

幸せな気分

鉞山の予定でしたが じぇじぇじぇ スノーブリッジないわ~。
上部も探し回りましたがゴルジュになっていて懸垂下降しないと降りられません。
う~ん困ったなあ・・・渡渉できず無念の転進。
今年は積丹の山々も雪が少ないようです。
来年は必ずリベンジしましょうね。

・・・ということで当丸山に変更。
峠のパーキングは10台以上駐車できそうでした。
無風快晴のもと ルンルン気分で1時間。
当丸沼を回り込んで西尾根からあっという間に山頂到着。
余別岳 積丹岳 屏風岳 赤石山 泥の木山 滝ノ沢岳 余市天狗 ぐるっと見渡せ幸せな気分でした。

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羊蹄山 真喜茂コース

2017年3月26日(日) 

細身のシルエット

梅ちゃん誘って 羊蹄山滑ってきました。
真喜茂コースのパーキング ボーダーらしきシューのトレースありました。
朝の冷え込みで 雪質は硬雪ですが 陽光で表面が解けかかっていました。
425三角点過ぎたら やっと傾斜が出てきて 少し山らしくなてきたなあ~。
800m付近まで来たらボーダー2人組の雄叫びが聞こえ ハーフパイプでジャンプ楽しんでいました。

1000mまではダケカンバの疎林。
歩き始めてそろそろ3時間 もうこの辺でいいわよ~ 優しい天の声が聞こえました。
鳥瞰図を見ているような 孫悟空気分です。
上部はモナカ状ですが 今日はワイド板なので何とかなりそう。
少し引っかかりますが 前傾姿勢に慣れてきたら 乗り切れました。
下部のオープンバーンはエッジも効いて快適そのもの。
自由自在にターンを繰り返し ハイテンション。

梅ちゃんさんは 細身のシルエットですが 体幹がブレなくて 安定した滑りでした。

パーキング9:10 1,100m12:00 パーキング13:30 




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シルバーザッテル

2017年3月25日(土) 

道具がモノをいう

 
ザッテルって何?
仏語でコル 英語ではサドル 和語では鞍部 独語でザッテルです。
今はカバンを作っている砂川のソメスサドルは もともと馬具屋さんですね。

スノーモービル会社に占領されている源八沢を避けて 平和霊園から入山しました。
岩崖峰と同じアプローチです。
峠から源八沢に降りる林道では キャタピラー壊れた雪上車が道を塞いでいました。
2日で50cm積もった重たい湿雪に負荷がかかったのでしょう。
正直言って 邪魔です。

源八沢の左股もスノーモービルの走路になっていました。
早朝なのでまだエンジン音は聞こえませんが できれば出会いたくないシロモノです。
トラブル避けて先を急ぎました。
沢の上部にオープンバーンが見えてきたらジグ切って膝までのラッセル。
木々から雪塊が落下しロールケーキになって急斜面を転がっていきます。
雪崩の危険性大きいので慎重に五感を働かせます。
こんな重い雪に埋まったら身動き取れず 掘り出すことも困難でしょう。
何とかザッテルに上がって西側の小高いピークを山頂としました。

ガイドのカービングスキーは・・・モナカ状の湿雪にスキーが埋まってコントロール不能。
イッキュウさんはワイドな板なので 意外と楽しめたわ・・・だって。
条件が悪い時ほど道具がモノをいうってことですね。

平和霊園登山口7:15 シルバーザッテル10:15 登山口11:30

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上川三山 摺鉢山(1,026m)

2017年3月21日(火) 

アナタケ宝庫 

豊原牧場は除雪が行き届いていて650mまで乗り入れました。
雪がちらついていて山頂は見え隠れしていました。
昨日まで3日間の晴天続き 雪面が固く スノーシューも埋まりません。
850m越えたら急斜面 南面だからやっぱりアイゼン持ってくればよかったなあ~。
登りは何とかなりそうですが 下りはちょっとイヤラシイなあ~
学習効果の無い反省の日々・・・

クライアントはズンバさんとイッキュウさん 南尾根からサクサク登り 気がつけば1時間30分で山頂に立ちました。
天幕山や宇江内山は近くに見え 天塩岳は山頂がかすかに映っていました。

帰路は滑落の危険回避で南西斜面から沢に降りました。
沢形にはダケカンバが多く カバノアナタケ たくさんありました。
ズンバさん 毎日アナタケ茶を飲んでいるそう 袋にいっぱい詰め込んで嬉しそうでした。

登山口9:50 摺鉢山11:20 登山口13:15

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空沼岳(1,251m) 金山コース

2017年3月20日(月・祝) 

空沼は雪原 

金山林道には「鉱山につき立入禁止」看板もありましたが すでに廃坑になっているようです。
連休最終日なので スノーシューやスキーのトレースがびっしり・・・雪はガリガリ・・・先が思いやられます。
奥金山林道との交差点を過ぎて標高950mでスキーを諦めてデポ。
急斜面はアイゼンでサクサク登りました。

空沼は雪原になっていて 沼を縦断すると スノーモービルの跡が現れ ちょっと興醒めです。

1,140コルに上がって展望を楽しみながら無風快晴の山頂に立ちました。
ラッセルもなく他人のトレース使って気楽に登ったので 時短にはなりましたが面白みは今ひとつでした。
山頂の景色をおかずにオニギリ頬張りゆっくり下山しました。

金山林道入口7:00 奥金山林道交差8:00 空沼9:15 空沼岳10:25 下山12:55

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無意根山(1,464m)京極コース

2017年3月18日(土) 

晴天ブリザード

ぺーぺナイ川に完成した揚水発電所のある京極ダムから北西尾根に取り付く予定でした。 
まだ地形図にも掲載されていない新しいダムですが 管理道は除雪されているはずです。
インレットから林道を進み 4時間もあれば山頂に届くでしょう。
ところが無常にも・・・ 双葉ダムの2km手前には頑丈なゲートがあり 閉じられたままでした。
497標高点の予定地点まで管理道は約8km・・・・歩くしかありません。
除雪されアスファルトが出ているのでシートラーゲンで2時間たっぷり歩かされました。
途中から見えた白い無意根山は絶望的に遠く感じました。

ペーペナイ川のスノーブリッジを渡り ジグザク林道はショート・カットで高度を稼ぎます。
1,086三角点は点名:唸峰・・・冬には北西の強風が吹き荒れるのでしょう。
三角点を越えたら森林限界です。
吹雪いていたら迷いやすい地形ですが 今日は完璧な晴天・・・山頂が射程距離に入りました。
ダケカンバもまばらな広大な雪原は きっと根曲竹の海原なのでしょう。
1600mでスキーをデポし アイゼンに履き替えて晴天ブリザードの山頂に立ちました。
城塞のように岩壁を巡らせている中岳が雪煙の向こうに見えました

帰路の管理道はヘッドランプ点けて 星座を探しつつ 流れ星を数えながら歩き続けました。

双葉ダムゲート8:20 京極ダム10:00 497標高点10:20 三角点唸峰12:55 無意根山14:40  ゲート19:10


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定天2峰(1,100m) 3峰(1,104m)

2017年3月14日(火) 

ハーネスは年に一度

滑沢林道の登山口 オオ~ トレースがあるぞ・・・ニンマリ。
ロープや登攀具でザックが膨れ上がっていますが ラクをさせてもらえそう。
標高800mで尾根に上がったら トレースは行き止まりになっていました。
どうやら ジョウテンを眺めに来て ここから戻ったみたいです。

ズブズブと雪面が20cmほど埋まりますが ここは我慢どころ。
やがて1000mポコが見えてきました。
クラストしていたら滑落の危険があるポイントですが 今日は雪が柔らかく スノーシューで抜けられました。

3峰には順調に到着し さあ ピッケル・アイゼン・ヘルメット・ハーネス 完全装備です。
アレッ サンチャンさん レッグループが上下逆さまになっていますよ・・・
アレッ ズンバさん レッグループが左右反対になっていますよ・・・
初参加のクーさん 二の腕が入るほどウェストが緩んでいますよ・・・
ハーネスは年に1度着けるか着けないか・・・ 仕方ありませんね。
イッキュウさんは・・・年に何回も装着しているから大丈夫そう。

3峰の下りは急斜面ですが雪崩も誘発せず 雪庇のコルも無事に通過できました。
2峰手前のポコも急斜面ですは北側を巻き気味にブッシュを掴んで登ります。
一歩一歩登るに従い 月が出てくるように2峰の向こうから1峰が大きく見えてきました。
嗚呼~ やっと登れたね~
満足そうなクライアントの笑顔  疲れを忘れさせてくれました。

登山口9:10 800mコル10:35 3峰11:50 2峰13:00 3峰14:00 登山口15:45

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狩勝山(985m)

2017年3月13日(月) 

止まる技術

ランディ・グループの月例スキー山行でした。
風もなく 暖かく 春らしい絶好のスキー日和で嬉しくなってきます。

山頂からは東大雪山から十勝連峰 夕張芦別 日高の北部が一望できて ゆっくり山座同定できました。

雪質は さすがに 風に叩かれたり 太陽に照らされて融解と再氷化。
大きなクラックもできていて笹も覗いていました。
ちょっと難しいかなァ~ と思ったら やっぱり・・・

 やけに遅いなあ~
クラックに落ちて 逆さまになっちゃった~・・・だって。
スピードのコントロールが不能になったみたいです。
怪我しなくて ほっとしました。

3月の雪は パウダーからモナカ クラスト ザラメまで多種多様。
変化に対応した滑りを要求されます。
スピードの出しすぎは厳禁ですよ。
滑る技術よりも止まる技術が必要なんです。

狩勝山頂.JPGメインの写真のコメント
狩勝山.JPG
下降1.JPG下降2.JPG

ピウケナイ山(1,247m)

2017年3月11日(土) 

遠い頂き

高速を飛ばして ペーパンダムからピウケナイ山を目指しました。
ダムサイトまで除雪されていなく 手前1kmの駐車場 スノーモービル調査とかいう 腕章つけた髭面の青年が2名。
環境省の依頼ですか?尋ねると・・・
多分・・・そうです だって。
仕事の孫請けなのでしょうか・・・暇そうに税金の無駄遣いをしていました。

キャンプ場まで2kmの車道を歩き やっと林道入り口。
ヘアピンをショートカットして838標高点に着いたのが 既に12:30。
スネまでの重たいラッセル 頂上までまだ3.5km 標高差400m・・・・2時間かかりそう。
重たいのは雪でなく パーティーの雰囲気か。

下りはヘッドランプ点けてもいいや・・・風もないし トレースはしっかりしています。
895標高点まで来ました。
あと1時間30分かかるなあ・・・・
 ジェジェジェ まだ1時間30分もかかるの~ォ・・・・もう・・・イイわ! イッキュウさんは早い決断。
条件のいい時にまた来ましょう・・・ゆっくり温泉入って旭川ラーメン食べてね・・・プリマさんはいつもアクティブです。
ガングロオヤジさんは これからいい斜面 ちょっと残念そうでした。

ピウケナイ山・・・今日は26,000歩 遠い頂きでした。

ピウケナイ到達点.JPGメインの写真のコメント
モービル調査.JPG
林道.JPG長い尾根.JPG

御料山(622m)

2017年3月10日(金) 

転進

富士形山に登る予定でしたが 昨日の大雪で徳富ダム道は30cmの新雪で除雪されていません。
チェッ!
ブルが脇道で作業していましたが 私達が進む方向ではありません。
しょうがないなあ~
転進という名の撤退・・・旧日本軍みたい。

御料山に転進しました。
山頂からオープンバーン滑って ポコからは東斜面のボウル状を落ちていきました。
水道施設まで標高差300m圧巻の滑りは重馬場でしたが この季節としてはマズマズかな?
サッチャーさんも気合が入っていました。

逆光.JPGメインの写真のコメント
御料山山頂.JPG
シュプール.JPGターン.JPG

ルスツ 竹山(940m)

2017年3月8日(水) 

国民の血税

登地区から広域農道を使って竹山に登りました。

雪 時々吹雪 という とんでもない天気に 身も心も切なくなりました。
気象庁の予報(曇り時々雪)は外れ! どうなってるんだ~!
国民の血税で運営しているんだから 真面目にやってくれよ!
予報と結果の検証ぐらい 公表してもいいんじゃないの?
頼むよ! 気象庁。

雪は締っていて歩きやすいのが 地獄でホトケ でした。

吹雪で視界もなくなりましたが我慢を重ね 何とかかんとか 山頂に辿り着きました。
もう春だと期待していたのに 気温も低く 冬に逆戻り。
下山時にやっと吹雪が収まり 視界も開けてきましたが 震えながらのスキーでした。


登山口9:55 標高600m11:10 竹山12:30 登山口13:40

竹山山頂.JPGメインの写真のコメント
登り.JPG
滑り.JPGスノーシュー.JPG

奥手稲山(949m)

2017年3月5日(日) 

奇人の集団

札幌山岳会 銭天山荘で懇親会・・・前夜はいつものように盛り上がりました。

放射冷却なのか朝はかなり冷え込みました。
夜半に降った雪がガリガリになった雪面に少しだけ積もっていて スキー登高は苦労しました。
総勢10名の大名行列でしたが ペースはジョギングくらいでした。
ゴルフ場に降りてキライチ川を南下しましたが 枝沢が多く結構な複雑地形です。
470mコルは雪庇もできていました。

868標高点の北コルからは林道に入りました。
奥手稲山の東斜面が オープンバーンで標高差250m 嬉しくなってきました。
山頂から奇声を発しながら次々と落ちていく風景は 傍から見ると奇人の集団かもしれません。

銭天山荘7:00  668m南コル9:00 奥手稲山9:50  銭天山荘11:55


奥手稲斜面.JPGメインの写真のコメント
奥手稲登高.JPG
奥手稲山頂.JPG奥手稲東斜面.JPG

日高 シキシャナイ岳

2017年3月4日(土) 

出目金

今年もまた 尖った山を登りに行きました。
それにしてもクライアントの皆さん この山が好きなんですね~。
雄々しくて登高意欲が湧くみたいです。

今年は採石場から 尾根に取付かず910標高点目指して沢を詰めることにしました。
傾斜がゆるくて近道ですが モナカになりかけの雪質で スノーシューが埋まってボディーブローのようでした。
尾根に吸収されそうになるのを我慢して左へ左へ 何度も枝沢を越えていきます。
平取町との境界尾根に着くと古いスキーのトレースがあって ラッキー! 利用させてもらいました。
でもこのトレース・・・糠平山方面に向かっていて お別れしました。

いよいよシキシャナイに進路を変更して  ガイドもテンションあがってきました。
見上げる山頂 ピッケル アイゼン 出番かな?
急斜面の途中でストックをデポし ピッケルに持ち替えました。
気違いに刃物・・・と言われ無いよう気をつけましょう。
ヒョウ柄着た関西のオバチャンみたいにおしゃべりだったクライアントも 緊張感からか静かになってくれました。
新しい雪が積もっていてズブズブ埋まるのでアイゼンには替えず スノーシューのまま山頂まで登れました。

幌尻方面はガスっていて見えませんでしたが 沙流川の流域は眼下にありました。
さすがに下りはアイゼンに履き替えて 一歩一歩 ピリピリします。 
頼むから落ちないでね・・・祈りながら振りかえると クライアントの目が出目金のように大きなっていました。
採石場登山口10:10 910m標高点12:00 シキシャナイ岳13:05 登山口15:00


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赤井川 二角山(710m) 三角山(795m)

2017年3月3日(金) 

猿も木から落ちる

メープル街道の轟沢林道 入り口は除雪されておらず 道路の反対側の雪の壁を削ってなんとか駐車しました。

林道を2.5km詰めて中間尾根に取り付く予定でした。
地形図も出さずに感覚で斜面に取り付いたらガリガリの斜面になって イッキュウさんにはスキーアイゼン付けてもらいました。
何か変だぞ・・・気がついた時はもう二角山の南斜面でした。

嗚呼 間違っちゃったあ~ 弘法も筆の誤りさ・・・ゴメン。
二角山から三角山に環状に登りますね~。
 それを言うなら 猿も木から落ちる でしょ!
 でも 二座登れるから嬉しいわあ~。
いつもポジティブなクライアントで 慰められます。

最後の急斜面は風を避けて東側に巻き込んでジグを切りました。
山頂からは 二ッ森 と 鳥居沢山 小沢方面の下界が見えました。

さてと 沢底までの標高差は400m まるでゲレンデのような雪質でもちろんパウダーです。
3月に入っても まだまだ スキーは楽しめますね。
太腿がだるくなるくらい ターンを繰り返して 満足な1本でした。

登山口9:45 二角山11:40 三角山12:15 登山口着13:10



三角山斜面.JPGメインの写真のコメント
三角山への橋.JPG
二角山.JPG三角山.JPG

毘砂別山(693m)びしゃべつやま

2017年3月2日(木) 

高所恐怖症の方は・・・

下界からは見えにくいので地形図には山名の記載がありませんが 隣の濃昼岳より高く険しい山です。

トンネルの北側から飛散岳に登り これでまだ道半ばです。
ここから両面に雪庇の張り出した細尾根を歩きます。
緊張が続きますので 高所恐怖症の方はご遠慮ください。
雪が新しいので アイゼンはには履き替えず スノーシューのまま登りました。

山頂も大きな雪庇の上・・・頼むから 踏み抜かないでくださいね。
札幌からも近く 登り応えのある山です。
毘砂別山は ゼクラン命名の数少ない山なんです。

東側に白く映る 円錐峰 また登ってみたくなりました。


新送毛トンネル登山口9:15 飛散岳10:55 毘砂別山12:10 登山口14:20

毘砂別山頂.JPGメインの写真のコメント
細尾根.JPG
毘砂別山.JPG円錐峰方面.JPG

山スキーレッスン ヘルベチア周辺

2017年2月27日(月) 

ゆきいた 雪板

今季の山スキーレッスン最終回でした。
白井岳長白稜の末端にあるピークで タケノコ山 とも呼ばれているそうです。
社満射岳の前衛峰もタケノコ山でした。
要は タケノコの取れるネマガリダケの斜面はオープンバーンなんです。
つまり雪崩斜面なんで 注意が必要です。

駐車場には長野や松本ナンバー4台もあり先行しています。
スノーシューの跡を追うと6人のボーダーでした。
近くに来たので観察したら ボードにビンディングが着いていません。
それって 何?
雪板(ゆきいた) って云うんです。
サーフィンのようにバランスだけで立ち上がって直線的に滑走していきました。

私たちは ゆっくり滑って ツエルトでランチ。
登り返してもう一本 50cmの新雪を存分に楽しみました。


P2270020.JPGメインの写真のコメント
P2270015.JPG
P2270019.JPGP2270026.JPG

恵比寿山 大黒山 Wパウダー

2017年2月25日(土) 

アンヌプリで雪崩

昨日は暴風雪で 今日の天気予報は曇りでしたが 仁木町はずっと雪が降っていました。
登山口の気温は-3℃ 10cm程度のラッセルで気になりませんでしたが 沢の奥に入ると30cmにもなりました。
全道的に雪崩注意報が出ています。
暖気が続いた後の降雪なので必ず弱層ができているはず オープンバーンに入るときは油断できません。

恵比寿山の山頂では一瞬晴れ間ものぞきましたが すぐに強風が吹き荒れ ピットテスト忘れて滑りだしてしまいました。
クラックが入る悪条件で ターンする度に自分が発生させた雪崩れに巻き込まれないか振り返りながら滑りました。

中間尾根を登り返して大黒山から弁天山 いよいよ最重要課題の大斜面。
途中出会った余市のテレマーカーが先行します。
雪崩に警戒してしばらく斜面をよく観察してから 大胆に滑って行きました。
私たちはオープンを避けてまばらな樹林帯に入りますが 決してボトムには停止しないでくださいね・・・
ベテランのドクターKさんも いつも以上に慎重に滑っていました。

帰宅してテレビつけたら アンヌプリの雪崩で外国人ボーダー死亡のニュース・・・
立ち入り禁止区域で幅200m高度差300mの雪崩・・・他人事ではありません。
若い命が・・・ご冥福を祈ります。

仁木果樹園登山口9:30 恵比寿山11:40 大黒山12:30  登山口下山13:50


P2250007.JPGメインの写真のコメント
恵比寿斜面.JPG
大黒山.JPG大黒オープンバーン.JPG

発寒嶺(936m)臨時山行

2017年2月23日(木) 

高周波電流に注意

午後は雨の予報が出ていたので ササッと登れる発寒嶺に登ってきました。
平和の滝駐車場からコンクリートのように踏み固められた遊歩道を進みました。
泊幹線を越えて室蘭幹線と書かれた送電線の下にはスキーとワカンのトレースがありました。

送電線に流れる高周波電流のジージーという不快な音には 山の雰囲気が潰されます。
長時間高周波に晒されると体調が崩れたり 癌になる確率が高くなると 何かの本に書いてあったのを思い出しました。
送電線から離れて樹林の尾根を歩くと 少しは山らしくなりました。

730m緩傾斜帯まで来ると左右のオープンバーンが見えてきて ワクワクします。
気温が高いので雪質は期待できませんが モナカでなければOKみたいな感じです。
迷沢山も見えましたが 雨に打たれたくないので 予定どおり発寒嶺から滑ることにしました。
モナカの急斜面で滑落したら送電線の鉄塔に激突しそう・・・アッブネエ~。
取付きの急斜面は ターンの衝撃で大量の雪球が発生してまるで雪崩のよう。

トレースの溝をボブスレーのよう滑って 登山口に着いたらやっぱりポツポツを落ちてきました。

平和の滝8:20 発寒嶺10:50 平和の滝11:40

発寒嶺山頂.JPGメインの写真のコメント
オープン斜面.JPG
オープンバーン.JPG手稲山.JPG

塩谷丸山(629m)臨時山行

2017年2月20日(月) 

回転レシーブ

20日は仕事休みなんだけど・・・・
イッキュウさんはヘルメット被ってガッツリ滑りたいそうです。
見晴らしよくてオープンバーンのある 塩谷丸山 安近短ですがクラシックな良いコースです。

余市高速下のトンネルが完成していましたが 登山口には駐車スペースがなくなり
戻ってトンネル手前の路肩に駐車しました。
ボーダーらしきスノーシューと スキーのトレースがありました。
30分ほど登ったら 学生3人組がノロノロ フラフラ よちよち歩いていました。
アルペン用のスキー靴にディアミール付の長いスキー。
靴擦れで痛いのかなあ~?
あとで聞いたら北大と慶応の探検部なんだって。
どうせなら利尻や知床に行けばいいものを 塩谷丸山じゃ探検部が泣くよ~
それにしても いまでも探検部ってあるんだなあ~
狭い地球の何処を探検するのだろう・・・いっそ冒険部に改名したほうがいいんじゃないの? 

オープンバーンは締った雪の上に新雪が10cm 思った以上によく滑りました。
下部は広葉樹林の荒らされた急斜面 調子に乗って突っ込んだら古いシュプールに足を取られてバランス崩し 立て直そうと思ったら今度はブッシュに引っかかり 女子バレーの回転レシーブみたいな一回転・・・雪まみれになってやっと停止。
イッキュウさんは 相変わらず平然と滑っていました。 
2本滑って 今日は打ち止めにしました。

オタモイバック.JPGメインの写真のコメント
塩谷丸山山頂.JPG
オープンバーン.JPG滑降.JPG

定山渓 一の沢山(667m)

2017年2月18日(土) 

鬼龍院花子の生涯

真言宗の招福寺に駐車させてもらいました。
裏の尾根に取り付く予定でしたが 歩きやすい広い沢に引きこまれてしまいました。
コルまで詰めたら 最後は急峻な斜面 雪崩も警戒しなけれななりません。

標高350mで沢は二股になり どちらの沢もV字で狭く 先が見通せません。
中間の尾根は急ですが なんとかスノーシューでも北尾根に上がれるかな?
これが間違いの始まりでした。
北尾根とのジャンクションピークは地形図に掲載されていない10mの岩峰でした。
硬い雪の上にふわっと積もった新雪があり スリップしたら木に激突・・・骨折間違いなし。
スノーシュー壊れるんじゃないかなあ 脚が痛くなるほど蹴りこみました。
岩峰の下をそろりそろりと恐る恐る巻いて 急斜面の灌木掴んで岩峰の上に這い上がりました。

北尾根に出てホッとしたのもつかの間 再び8m岩峰が出てきて・・・ 参ったなあ~。
左に迂回してルンゼ状を灌木掴んで登攀モード なんちゃってアルパインクライミング。 
まるでジョウテンの東尾根みたいな感じです。
こりゃアイゼン・ピッケルの世界だあ~。
イッキュウさんは 「これだから山は止められないのよね~」だって。 
「ヘルメット被ってきてよかったわ」 ニコニコ楽しそう。
「こんな山が雪山セミナーかよォ~」 モンベルオヤジさん 冷や汗かいたそうです。
ビギナーいるならロープでアンザイレン必要です。

下山は東尾根を使ってコルから沢に下降しました。
近郊の低山といえど 「ナメたら あかんぜよ~」。

招福寺9:05 一の沢山11:00 登山口下山12:00

一の沢岩稜.JPGメインの写真のコメント
一の沢山頂.JPG
一の沢雪庇.JPG一の沢尾根.JPG

定山渓 奥夕日岳(756m)

2017年2月17日(金) 

殺風景な山頂

 
豊平峡温泉の脇から除雪された冷水越林道を歩きました。
枝沢から引いた古い水道施設があり 今でも使われているようです。

気温は+4℃ 時々湿った雪が降っていましたが それほど気になりません。
林道カーブから沢状の急斜面にジグを切りました。
尾根に上がると楽になるかな・・・どんでもハップン。
灌木の尾根は細く急峻で 手足使ってバタバタ全身運動 。
3つコブ付近からはガスにまかれて 視界は50m程度。
う~ん どっち行けばいいんだァ~ ルートファインディング 結構難しい尾根でした。

632標高点には奥夕日から南下してきた数人のスノーシュートレースがありました。
彼らは何処から来て 何処へ行ったんだ?
一の沢山から縦走して奥夕日の裾を巻いて南下して札幌岳の登山口へ向かったのかもしれません。

最低コルからはイケイケドンドン 反射板のある奥夕日岳の山頂は 道程と比べて意外と殺風景でした。

豊平峡温泉9:00 奥夕日岳11:15 登山口着12:50

奥夕日岳.JPGメインの写真のコメント
P2170024.JPG
夕日尾根.JPG冷水越林道.JPG

毛無峠スキーレッスン

2017年2月16日(木) 

嗚呼 面白かった

毛無峠の駐車場 除雪車の回転スペースとかで駐車禁止の看板張られ ギャフン!
奥沢から林間コース ゆっくり歩きました。
除雪ステーションから見上げるオープンバーンが 迫ってきます。
古い林道跡から広い沢沿いのコースは雰囲気がよく 高揚感ありました。

スキーやボードのトラックがチョッと艶消しですが 贅沢は言ってられません。
ラッセルもなく2時間そこそこで NTTアンテナまで登ってきました。
最近の暖気で雪は締っていますが ピットテストしたら 40cmと70cm に古い弱層ありました。

梅チャンさんは相変わらず 大胆なターンで落ちてきました。
ガングロオヤジさんは インフル病み上がりなので 遠慮気味みたい。
絵描きの柿さんは 膝腰の調子がイマイチらしく セイフティーモードでした。
上部のオープンバーンはゲレンデ状態で 心配をよそに すこぶる快適でした。
林道から下は硬雪の上に粘り雪で 2月と思えない最低な雪でしたが クライアントはべテランなので心配はいりません。
終わってしまえば  「 嗚呼 面白かった 」

奥沢登山口9:00 林道横断9:50 アンテナ群11:05~35 登山口着12:10

毛無伊藤さん.JPGメインの写真のコメント
毛無アンテナ群.JPG
弱層テスト.JPG毛無梅田さん.JPG

音江山(796m) ランディー スキー山行

2017年2月13日(月) 

合掌・お辞儀と Respect

深川の採石場は営業を終え閉鎖されていましたが 奥の教会まできっちりと除雪されていました。
積雪は例年の半分程度だよ 除雪の警備員さんが言っていました。
気温は-1℃ 曇り空ですが風もなく暖かく感じます。

週末スキーヤーがこね回してガリガリになった林道トレースを進みました。
鳩の湯跡地の手前から右折して沢形から小尾根を乗り越えます。
シュプールだらけで新鮮さはありませんが 南側を巻いて稜線に上がりました。
深川市街や石狩平野が眼下に映ります。
白樺とトドマツ林の稜線は樹氷で美しく 気持よく登れました。

山頂についたら IGさんがスプリットボードのスイス人とドイツ人をガイドして登ってきました。
グループ最高齢は76歳だというと 神前のように合掌してお辞儀して Respect を繰り返していました。
クライアントも嬉しいような 嬉しくないような 不思議な気持ちみたいでした。

雪は締っていて ターンしやすく思う存分楽しく滑れたようです。  

採石場跡9:15 鳩の湯跡9:50 稜線11:15 音江山12:00~15 採石場跡13:00

音江山頂.JPGメインの写真のコメント
登高.JPG
石黒パーティー.JPG林間斜面.JPG

日高 雁皮山 がんぴやま(1,236m)

2017年2月12日(日) 

胡散臭い人相

平取市街は積雪0cmで 山は雪があるのかなあ~ クライアントは心配していました。
ない訳はないよ~ ガイドは二重否定。

カンラン岩の採石場は休日でひっそりしていましたが 軽トラが一台近づいてきました。
パトロールの張り紙がフロントガラスに貼っていますが ナッパ服の中年男はとてもパトロールの小役人には見えません。
怪しいなあ~
禁猟区のパトロールということでしたが 森林管理署の下請けなのでしょうか?
胡散臭い人相でした。
どこかで見た顔つきだなあ~ とおもったら 思い出しました・・・△△山荘の〇〇悪い管理人・・・多分ね。

積雪は50cmほどでモナカ状 時々ズボッと埋まります。
マダムネージュさんとイッキュウさんはスキーで ズンバさんと上方芸人さんはスノーシュー 絵描きの柿さんがアシストでした。

林道分岐から2本の枝沢を越えて尾根に取り付きました。
植林地は緩傾斜で やがてキツイ斜面になりましたが 稜線まで作業道が導いてくれました。
山頂はガスの中の小さなコブで 標識もない寂しい白樺林でした。
1000m峰にしては地味な山でした。
雲の下に降りたらシキシャナイ岳がニョっきり 天を刺していました。
こっちは 隠れた名峰です。
3月4日 登りませんか?

登山口10:05 林道分岐10:55 724標高点11:20 雁皮山13:05~15 登山口下山14:15

雁皮山頂.JPGメインの写真のコメント
シキシャナイ岳.JPG
椎名さん.JPG林道下山.JPG

毛無峠ワンウェイ

2017年2月11日(土・祝) 

仰せのとおりに

この一週間 小樽はまともな雪が降っていないようです。
それでも 締まり雪の上に5cmほどのフワッとした新雪が積もっていて 胸をなでおろしました。

伊達巻さんは盛んに雪質を気にしていました。
モナカ雪やガリガリの圧雪でなければなんとかなるさ・・・ガイドは楽観していました。
サッチャーさんは 「急がなくていいよ!」 いつもの合言葉。
「ハイ 仰せのとおりに!」

無線中継所まではラッセル無く 順調に30分で着いてしまい肩透かし。
曇り空ですが気温も0℃近く 汗ばむくらいでした。

北面のオープンバーンに入ったら 雪質はまるでゲレンデ状態。
欲を言えば もう少し柔らかい雪が10cm積もっていたらベストなんですが・・・贅沢な話です。
祝日なのに他のスキーヤー・ボーダーの姿もなく 斜面はフラットでターンも自由自在。
楽勝そのものでした。

林間コースから渡渉地点を3箇所クリアしたら 絵描きの柿さんがスノーシューで迎えに来てくれました。
休み休みでしたが 標高差560mを1時間でワンウェイ滑り 気分爽快~でした。

登山口9:10 無線中継所9:40~45 奥沢林道入口10:45

毛無峠中瀬.JPGメインの写真のコメント
毛無峠柴田.JPG
P2110016.JPG毛無峠渡渉.JPG

銭函 南岳(838m)

2017年2月10日(金) 

春香山より面白い

春香山登山口から銭函峠を南下して南岳に登ってきました。
土場まではスノーシューのトレースが これでもかァ~ カチカチ 先が思いやられる~。
トレースを外れたら銭函峠までは林間コース 雪はフワフワ 気持よくてウキウキします。

峠からは余市岳 無意根山 ジョウテン 最高の展望台です。
いつも滑っている股下山のオープンバーンは10円ハゲのように小さく見え 長白陵のオープンバーンは清々堂々としていました。
意外といいね。
山頂からは芦別夕張 暑寒別山塊 十勝連峰から大雪山 積丹余別 ぐるっと見渡せ感激です。

下りのスキーも まるでゲレンデのよう 良い斜面がいたるところにあって こりゃ春香山より面白いかも。

外国人のボードパーティー数名も ヨッチラヨッチラ 春香山目指して登って行きました。
すれ違いざまに ハーイ 声をかけたら オオオオ だって。
山遊びに国境はないみたいですね。

登山口8:30 銭函南岳11:15~35 登山口下山12:3.0

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層雲峡アイスクライミング Ⅱ

2017年2月9日(木) 

錦糸の滝

2日目は 2pの錦糸の滝・・・昔登っていますが ルートはすっかり忘れていました。

ブルーウルフの後遺症が残っていて リードできなく不甲斐ないです。
ヤマケンさんにリードをお願いして キタさんと二人でフォローしました。

2日とも天気良く 暖かく こんな快適な層雲峡は初めてです。
アプローチは踏み固められていて ツボ足でOK。
平日なのに本州ナンバーのクライマーが絶えず来ていて 全国的な人気ぶり 理解できます。


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層雲峡アイスクライミング

2017年2月8日(水) 

雄滝 中滝

よ~く考えてみたら 昨年は層雲峡アイス 来なかったよな~ 。
なぜだか 忘れてしまったけど やっぱり 年に一度は洗礼受けないと感覚が鈍ります。

友人から譲ってもらったBDのアックス使いましたが ピックを研ぎ忘れてしまい 氷に跳返されてエライ目にあいました。
道具はきちっと維持管理しなければ ただの鈍器です。
クランポンのモノポイントはきっちりヤスリ掛けておいたので パスパス刺さって なんとか落ちずに済みました。
まだまだ未熟 思い知らされました。

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百松沢山 南峰(1,043m)

2017年2月5日(日) 

たまにはクラシックで

20年振りの百松沢山に行ってきました。
気温-5℃ 無風快晴のコンディションです。
雪が締っていてラッセル無く 有り難くて涙が出そうです。

宮城の沢の左股に入り トレースを離れて765標高点めがけて景色の良い尾根に取り付きました。
下部尾根はブッシュうるさいですが 標高点からは快適でした。
アップダウンを繰り返して北峰に近づくと 札幌の市街地が一望できます。
南峰からは 余市岳 ジョウテン 無意根山 羊蹄山 漁岳 恵庭岳 樽前山 スカッと爽やか眺望でした。
ブッシュが多くてアップダウン 4時間もかかるコース こんな山にはバックカントリー連中は絶対に来ないよなあ~
出会ったのはスノーシュー履いた往年の山屋さんばかりでした。
たまにはクラシックでいいじゃない!

平和霊園6:55 二股7:55 北峰11:00 南峰11:35 北峰12:00 下山14:10

登高.JPGメインの写真のコメント
南峰.JPG
烏帽子岳.JPG百松沢南峰.JPG

定山柱アイスクライミング

2017年2月4日(土) 

果敢にトライ

 
SACメンバーと定山柱登ってきました。
取付きまでのフィックスロープとトップロープのセットに手間取りましたが なんせ近場なので「贅沢は敵だ」
上部は垂直で 氷結の状態もよく 楽しめました。
新人の女性会員たちも 果敢にトライしていました。


セッティング.JPGメインの写真のコメント
中村.JPG
俯瞰.JPG昆美菜子.JPG

恩根内川から奥沢山(761m)

2017年2月3日(金) 

お手軽コース

いつもの毛無峠オープンバーン 今日は奥沢市街から恩根内川を辿り往復しました。
除雪車の駐車場から右岸を進むと地形図にない古い林道がありました。
広い沢の中の小尾根に取り付くと植林地になっていてテープも付いていました。
地元では メジャーなルートかもしれません。

244標高点から右俣に入り 300mから左股に入ると 420mで林道に出ました。
沢を間違えると面倒なので 地形図と「にらめっこ」 複雑な地形でした。

ここからは何も考えず 上部のオープンバーンめがけて急な沢にジグを切るだけ。
3時間はかかるかな・・・・意外と早く 2時間でNTTアンテナに到着。
下りはパウダーでノンストップ 標高差560mわずか25分でした。
山スキーお手軽コース ロケーション良くお薦めです。

奥沢駐車場10:00 420林道10:50 NTTアンテナ12:00~10 スタート地点12:35

奥沢市街.JPGメインの写真のコメント
スタート.JPG
林道.JPGオープンバーン.JPG

小舎上山(787m) こやかみやま

2017年2月1日(水) 

巨大なトドマツ

国際スキー場の向かいにある低山で スノーシューハイキングに ちょうどいい山です。
ヘルベチアヒュッテの上流にあるので この山名が付けられたのでしょうか?
午後から下り坂の天気予報 午前中にサクッと登りましょう。

少しのアップダウンありますが 疎林で緩傾斜 歩きやすい南西尾根に取り付きました。
風もなく暖かで 陽光浴びながらジャケット脱いで歩きました。
3ヶ月ぶりの登山という釣りキチさんは 今季初のスノーシュー 口も脚も調子いいみたいでした。
先週の暖気で雪が締まっているのでラッセルも踝くらい 楽勝でした。

平坦地には樹高20m以上の巨大なトドマツ 静かに闖入者を見下ろしていました。 
樹齢200年くらいかなあ~ こんな大きなトドマツ あまり見たことありません。
この樹に出会えただけで なんだか今日はアリガタイ気分になりました。

登山口9:15  小舎上山10:55 登山口下山11:55

小舎上山頂.JPGメインの写真のコメント
登高.JPG
P2010045.JPG下山.JPG

手稲 岩崖峰(585m)いわがけほう 

2017年1月30日(月) 

まさかのナイフリッジ

平和霊園から採石場跡の管理道を歩く予定でしたが 何故か東側の尾根を登りました。
450m峠は源八沢のスノーモービルコースで なーんだあ トーンダウンでした。
ところが山頂に近づくと 尾根は細くなり やがてナイフリッジ・・・まさかあ?

樹林帯ですが 恐竜の背みたい 崖の上の両面雪庇の上を歩かされました。
山頂は斜度60度もの斜面の上・・・ロープでアンザイレンして 落ちても木に引っかかってぶら下がるように。
ストックは逆さまに持ち 雪面に突き刺してずり落ちないよう必死でした。
やっぱり 岩崖峰 命名に間違いはありません。


登山口10:20  岩崖峰13:00 登山口下山14:10

岩崖山頂.JPGメインの写真のコメント
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山頂.JPG稜線.JPG

突角山(1,059m) 

2017年1月29日(日) 

ひょうたんからコマ

登山口で準備していたら 数台のモービルが駆け抜けて行きました。
林道をショート・カットする予定でしたが 素直に弧を描いてモービルの後を追いかけました。
560m峠からはいよいよラッセルですが 晴れ間も覗いてきて ガッツが出ます。
尾根は樹氷が美しく 脳内ホルモンで疲れも癒やされました。

山頂からは摺鉢山や上川の市街地もうっすら見えていました。
雪質はパウダーで スノーシュー隊 スキー隊 それぞれのペースで上川三山 ひょうたんからコマ ご褒美山行でした。

登山口10:10  560m峠11:30 突角山13:30 登山口下山15:10

樹林帯.JPGメインの写真のコメント
突角山頂上.JPG
突角オープン.JPG椎名さん.JPG

無意根 千尺高地(1,150m) 胡桃沢コース

2017年1月28日(土) 

メリケンパウダー

豊羽鉱山分岐にある道々ゲートは吹雪で閉鎖されていました。
国際スキー場は終日クローズでした。
千尺登山口には2台の駐車 先行者がラッセルしてくれるかと思ったら トレースは夏道に向かっていました。
覚悟を決めてラッセル始めましたが 膝までのきめ細かい雪が重く ハムストがピリピリ。
これが メリケンパウダーだと悟りました。
交代でラッセルしても遅々として たどり着くかなあ?

私もラッセルします・・・カツサンドさん前に出ましたが 雪の中でもがいているだけ。
どっちに行けばいいんですか?
 とにかく まっすぐ上に行けはいいんだよ。
尾根がカーブしていてもまっすぐ沢に向かって進み始めました。
 そっち行ったら沢に降りちゃうよ!
さっき まっすぐって言ったじゃない!
〇〇正直なんだなア~・・・

山頂は視界20m 目も開けられないほどの吹雪でしたが 
楽しかったわァ~ 勉強になりました・・・だって。
本気かなあ?

登山口8:30 千尺高地11:50 登山口下山13:55

千尺高地.JPGメインの写真のコメント
溝渕さん.JPG
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長白陵 タケノコ山(934m)

2017年1月25日(水) 

ディプパウダー

 
札幌はシンシンと雪が降っていましたが朝里まで来ると晴れ間が広がり スタート地点は絶好のスキー日和。
駐車場からは薄っすらとトレースが残っていて 20分登ったらオープンバーンで腰まで潜るディープパウダー。
木が少なく雪崩そうな急尾根をラッセルで登って行きました。

雪庇尾根にでて さあここから行きますヨ~。
昨日よりは軽めの雪でよく滑りますが 雪が深すぎて浮き沈みスピードが出ません。
この雪ならやっぱりロッカーが良いんだろうなあ~
登り返してもう一本 雪崩に気をつけながら沢筋を攻めたら 意外と安定したコンディションでした。

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股下山ポコ

2017年1月24日(火) 

木漏れ日の白樺林

昨日までの大雪がウソのよう・・・スタートは無風快晴・・・嬉しくなってきました。
木漏れ日の白樺林 重馬場の雪 膝までラッセルしていても キモチイイ~
ポコに着く頃 俄につげ山が烟ってきて あれよあれよ さっきまでの快晴はいったい何だったの?

雪が深すぎて腰まで潜るオープンバーン 35度の斜面なのにターンしたら止まってしまいそう。
登り返してもう一本がやっとでした。
3本目は?
殺されるかもしれないから もう十分です・・・だって。

軽い雪だったらイイのに・・・贅沢な話です。

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長白稜934標高点 リサーチ

2017年1月23日(月) 

タケノコ山


国際スキー場の第三駐車場から見える長白稜末端のオープンバーン探しに行ってきました。
天気は雪  気温は-13℃ ブルツ。

昨日から大雪でラッセル覚悟でしたが 平日なのに駐車場にはワゴン車2台 トレースがしっかりあって あれ~?
900mまで登って行くと スイス人パーティー6人でした。
東の尾根にも 「ここで週4回滑ってる」 というオッサンに出合いました。
けっこう 人気があるバーンなんですね 知りませんでした。
 
ネット検索したら マニア間で「タケノコ山」と呼んでいるそうです。

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SAC 大沼山 (1,111m)

2017年1月22日(日) 

古式豊かな山岳会 

ゼクランのスケジュールでは「ニセコ羊蹄山スキー合宿」・・・まさかの肩透かし パフ。
来シーズンは連チャン山スキーやめときましょう。

今日は山岳会のスキー練習に参加しました。
豊羽鉱山の駐車場は 続々と車が現れて15台 安近短とは言え こりゃ荒らされるわァ~ 。
午後からは雪の予報が出ているので サクッと登ってサッサと滑り降りたほうが賢明のようです。
親父ボーダーや髭爺ロッカー 上下秀岳荘ヤッケ・旧式ジルベレッタ・紐締めシール・古式豊かな山岳会。
ニセコから抜けだしたエトランジェペアは最新フル装備で場違いでした。
尾根には昨日のトレースが残っていて ゆっくり歩いても2時間15分で登ってしまいました。

山頂からは 曇天ながら余市岳 白井岳 ジョウテン 阿女鱒岳 ニセコ・羊蹄山の裾野 遠望できました。
雪は安定していてパウダー三昧 ブッシュがちょっとうるさいけどウヒャ~ウヒャ滑りました。


登山口8:15 840ポコ8:55 大沼山10:30~45 登山口下山11:40

大沼山頂.JPGメインの写真のコメント
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山スキーレッスン 小樽毛無峠 (750m)

2017年1月20日(金) 

凸凹 目が眩むわァ~

毛無峠の駐車スペース 駐車禁止の看板が取り付けられていました。
去年まではなかったのに・・・残念ですね。
今日はもう除雪終わっているから・・・片隅に遠慮深く駐車させてもらいました。

スタートの気温は-5℃ 晴れ間が見えて小樽の街が見えたかと思ったら すぐに雪が降ってきて視界を遮る生憎の天気です。
北斜面は軽い新雪15cm  弱層テストしたら その下は安定していました。
小さな規模の表層雪崩が起きるかもしれないので油断は禁物です。
ツエルト張ってハザードスペース確保 さあ 行きましょうか。
オープンバーンのファーストランは 緊張気味。
腰まで潜るパウダーに 歓声が絶えません。

一年ぶりのマダムネージュさん 今季は滑りこんでいるらしく絶好調。 
来年はどうなるかワカラナイから今年は頑張るわァ~ サッチャーさんも積極的。
いつもの前傾姿勢で突っ込んでくるのは 伊達巻さん 凸凹見えなくて目が眩むわァ~。
涼しい顔してルンルン滑っているのはイッキュウさん。
大きなターンで豪快に滑るガングロオヤジさん サルベージありがとうございます。

登り返して西斜面 東の林間コース 3本滑って打ち止めとしました。 

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ランディー 恵比寿山(723m)

2017年1月16日(月) 

小さな冒険

今季初めてのランディー山行はビール党にぴったりエビス山でした。
参加者が8名 北風が強い予報なので仁木ルートはあきらめて冷水トンネルから歩き始めました。

気温が高く0℃ 雪が重く 昨日のトレースもありません。
ここは正念入れてラッセル覚悟・・・・476ポコ越えたらトレースが出てきてビックリ。
先行者は冷水トンネルの仁木側にある福祉施設から登ってきたみたいです。
地形図読んだら 距離はありますが旧道から緩い傾斜の尾根通し・・・良いコースみたいです。

520標高点越えたら雪面は風に叩かれてモナカになってきました。
風下の南面を迂回して高度を上げます。
右手にシリパ岬 左は赤井川カルデラ いい感じです。
ダケカンバの樹林帯は標高差150m 雪も柔らかそう・・・ウシシシッ 予想通りです。

肩からは吹き晒しの樹氷きれいな尾根 全員元気に恵比寿山に登頂できました。
476ポコの登り返しはシール張らなきゃダメですかァ~・・・・?
それなら・・・風に叩かれていない南面のゴルフ場コースに降りましょうか?
急斜面で多少のブッシュありますが 雪質は期待できるかもね・・・
ドライバーさんに連絡できたので 小さな冒険することにしました。

ボーゲン組には少し厳しかったかもしれませんが 無事に下山出来て達成感あるランディー山行でした。

冷水トンネル9:30 520東コル10:35 恵比寿山11:50 赤井川ゴルフ場13:30

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トマム石山(1,074m)

2017年1月15日(日) 

期待以上の山

 
占冠の気温は-19℃ 直射日光浴びているので体感はそれほど寒くありません。
道東道をくぐって貯水施設まで除雪されていました。
積雪はわずか50cm程度で・・・スキーかシューか 迷うところです。
クライアントは 「雪少ないからシューで行くわ」
ガイドは 「スキーでもいい?」

先行者が2名・・・準備していたら単独スキーヤーがもう降りてきました。
別の一人はスノーシューだからボーダーかもしれません。
モービルも2台入っていましたが 林道の奥へと進んでいました。

先行者のトレースを使わせてもらい林道から作業道を登って行きました。
ところどころオープンバーンあって ウッシ~ ウシシシ。
853標高点からはスキーとシューのトレースが合流していました。

気温がグングン高くなり 直射日光浴びたら0℃ 野球拳のように脱いでいきました。
今日で3日間の連続晴天・・・冬型気圧配置で東北や北陸・山陰は大雪なのに・・・メズラシ珍し。

無風快晴の山頂を満喫しました。
さ~てと ガイドだけスキーで申し訳ないなあ・・・というのは最初だけ。
滑り出したら もうこっちのものと言わんばかりに 期待のオープンバーンに突入。
少しモナカ気味で引っ掛かりますが 大きなターンなら砕氷船のように雪を割ってアールを描けました。
2時間で登れる小さな山ですが 夕張や日高の山並みを遠望できて 春にまた来てもいいかな~  期待以上の山でした。

登山口10:15 870m稜線11:25 トマム石山12:05~15 登山口13:00

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尻別岳パウダー(1107m)

2017年1月14日(土) 

羊蹄を背負う

絵描きの柿さん ゼクランに帰ってきました。
気温-15℃ 快晴 尻別岳南面の林道入口はなんと12台も駐車していました。
トレースはビカビカ ズンバさんと絵描きの柿さんはスノーシューでガシガシ歩き あっという間に見えなくなってしまいました。
イッキュウさんとガイドはスキーで マイペースのんびり追いかけました。

雪崩斜面のオープンバーンは積雪わずか80cm ブッシュも出ています。
ここはスキーヤーよりボーダー多いみたいです。
ダケカンバ樹氷が見事で ここを滑り降りるイメージ 想像だけで脳内ホルモン分泌してきました。

コルからはクラストした細尾根や雪庇 気が抜けません。 
山頂までわずか2時間の登高 羊蹄山を背負って ハイポーズ。
山座同定 灯台の回転灯みたい 短い時間が通り過ぎていきました。

樹氷を縫うように林間滑降 テンション上がりっぱなしで 笑顔 笑顔 笑顔。
少ないながらよく滑る締まった雪で スロットル全開しました。

登山口10:15 西峰コル11:45 尻別岳12:15~30 登山口下山13:10

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山スキーレッスン 大沼山ポコ(840m)

2017年1月13日(金) 

三種の神器

新雪が30cm積もっていましたが 豊羽鉱山の登山口はきれいに除雪されていました。
天気予報は 曇り時々雪 上空5000mには-40℃の寒気が入っているそうです。
車の温度計では外気温-14℃ ウゥ~ゥ ブルッ。

先行者はいなく 嗚呼 今日はラッセルだなあ~
取付きの急斜面 ここさえ登ればあとは林間の緩斜面 ヨッシャ~!。
落ちないよう微妙なラインでジグを切ると 青空も覗いてきて 樹氷が美しく気分も高揚します。 

ポコまで約1時間で到着。
天気も良くなってきたので レッスンらしくピットテストしましょうか~。
190cm この時期としてはマズマズの積雪です。
伊達巻さんとシュガーさん サッチャーさんと小料理屋女将さんがペアになって 雪の円柱を掘り出しました。
円柱にハグして 手首 肘 肩 腰の順番に力を込めて引張ると 50cmで弱層スパっと切れました。
ウワァ~ こんなの初めて~!
見ているだけでなく 自分でテストすると 雪山の危険性を実感します。

ビーコン スコップ プローブ・・・・山スキーやるならやっぱり持たないとダメね~。
保険に入る前に 「三種の神器 」 お願いします。

いい雪だったので 登り返してもう一本 滑りは今季一番でした。

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臨時山行 股下山スキー

2017年1月11日(火) 

凍てつくマイナス14℃

上空には今年一番の寒気が入っていて おまけに大雪注意報。
こんな日は 家に引きこもりみかん食べてゴロゴロしていたらいいんじゃないの。

後ろ髪振り切って 年末にキャンセルになった股下山 行ってきました。
朝里峠はマイナス14℃ 視界が悪く路面から目が離せません。
登山口は雪も止んできましたが手指がジンジンしてきます。
平日なので誰も登っていません。
ビーコンチェックして いつもの沢から歩き始め50分でポコまで来ました。
オープンバーンは もちろん バージンスノー。
ピットテストしたら25cmに完璧な弱層がありました。
それはそれで さあ 行くぞ~!

低温の割に雪はちょっと重めで スピード感は今ひとつでしたが 登り返して3本滑ったら満腹になりました。
何度来ても裏切らない股下山 名前は下品だけど 近郊一番の斜面は間違いなし!

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雪山セミナー 小柳峰(892m)

2017年1月9日(月・祝) 

ラッセルにも性格

それって 何処?
豊羽鉱山の2km手前にある湯ノ沢林道右岸にある三等三角点です。
中天狗・・・迷沢西峰・・・今年は正月からマイナーな山ばかり登っているなあ~

瀬戸は~日暮れて~夕波小波~あなたの島へ~お嫁に行くの~
格子戸を潜り抜け~見上げる夕焼けの空に~誰が歌うのか子守唄~私の城下町~
クライアントに気づかれないよう 懐メロ 口ずさみながら 歩きました。

10分歩いたら温泉の匂いがする湯ノ沢林道 キョロキョロ湯けむり探しましたが 見当たりません。
雪山に登った後 ドッブ~ン 露天風呂に入れたらいいのになあ~

橋を渡って右岸の尾根に取り付くと やがて小さな池に出ました。
上方芸人さん そうとは知らずに 表面が雪に覆われた池の真ん中を歩き始め・・・
暖気なので 氷が割れて池に落ちなければ良いのですが 本人は全く気づいていない様子・・・知らぬがホトケ。

急斜面は息を切らせながら 交代でラッセル。
とにかく最大傾斜線に向かってまっすぐ突き進むのはプリマさん。
どこまでも どこまでも トラバース好きで隣の沢まで行っちゃいそうなイッキュウさん
私は後からマイペースで行くから構わないで~ ズンバさん。
緩いカーブ描いてブッシュを掴み強引に登るガイド。
ラッセルにも性格が現れます。

残念ながら山頂での展望はありませんでしたが 長尾山の北尾根が薄っすらとガスの中に消えていくのが印象的でした。

湯ノ沢林道入口9:30 c500尾根取付10:00 小柳峰11:30  登山口下山12:25

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山スキーレッスン 迷沢山西峰(960m)

2017年1月7日(土) 

勝手な善意

いつもは横を通り過ぎるだけの迷沢山の西峰に登ってきました。
登山口の上平沢林道入口には既に1台駐車していて トレースもバッチリ付いていました THANKS。
一昨日降った雪は もう昨日の太陽に照らされて重くなっていました。
スキーでも30cm潜るので 3名の先行者はそうとう苦労していることでしょう。
気温も0℃近くまで上がっているようです。

先行者に追いついてラッセル交代してあげようなんて自分勝手な善意を抱くと ついついペースが早くなって 今度はクライアントが悲鳴を上げてしまいます。
ここはジッと我慢して 今季初スキーの小料理屋の女将さん ハイジさんの足並みを乱さないよう 野鳥を探しながらゆっくり歩きました。

時々陽が射しますが すぐに曇って小雪がチラつく不安定な天気ですが 風もないのが幸いです。
青色にオレンジの帯 : 道警のヘリが低空で余市岳方面に飛んでいきました。
レスキュー訓練なら良いのですが・・・

迷沢山に向かう先行者のトレースから外れて西峰に向かうと ブッシュがうるさくなりますが 今季2回目スキーのサッチャーさんは調子が良さそう やがて大きなダケカンバのある山頂に到着しました。

さて スキーの滑りは・・・積雪わずか1m ブッシュの出ている重たい雪質に脚の筋力を奪われ とても快適とはいえない状況。
それでも 人間ができているクライアント 試練を幸運と捉えるポジティブな性格に 笑顔が絶えませんでした。

登山口9:45 南泊幹線10:20  北泊幹線11:15 迷沢山西峰12:25 登山口下山13:40

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雪山セミナー 定山渓 中天狗(772m)

2017年1月5日(木) 

ベテラン揃い

ジョウテンと小天狗岳の中間にある無名峰ですが 通称「中天狗」です。
正月早々 マイナーな山に参加してくださったのは 上方芸人さん サッチャーさん イッキュウさん プリマさん ゼクラン初参加のハイジさんです。

今日の札幌は曇り予報なのに 盤渓から川沿・藤野は夕方のように暗く 鉛色の雪が降っていました。
空に向かって罵声を浴びせる上方芸人さん。
イッキュウサンは「プリマさんがいるから大丈夫~」晴れ女なんだそうです。
豊羽鉱山の堆積場付近に駐車して 歩き始める頃には「やっぱり~」晴れ間も見えてきました。
新雪が20cmほど積もっていて サラサラ フワフワ サッチャーさんはスキーしたい気分。
取付きは急峻で 鹿の歩いた跡にジグを切りながら喘ぎ喘ぎ・・・モナカ状の登高。
尾根に出たら雪が締っていて ジョウテンと小天狗もうっすらと見えました。
どこから来たのか 数日前のスキーのトレースがあり・・・「やっぱり物好きがいるものだなあ~」
ラッセル交代してもらって送電線の刈り払いに出て 振り返ったら「オオ~ッ」無意根山が光って見えました。

標高に比例して風雪が強くなり 低くても冬山 実感します。
702m標高点を越えたら 山頂は至近距離 最後のラッセル ガンバ~。
山名標識はおろかテープ一本ない山頂でしたが マニアック過ぎて それはそれで楽しい山でした。
雪山セミナーといっても 今さら教えることは何もないベテラン揃いの生徒さん お疲れ様でした。

登山口10:00 702m標高点11:30 中天狗12:00~05  登山口下山12:55

中天狗山頂.JPGメインの写真のコメント
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送電線下山.JPG細尾根.JPG

蘭越 幌別岳(892m) 一等三角点

2017年1月3日(火) 

バルサミコ ビーフ

ガイドブックに載っている 蘭越・幌内山ではありません。
寿都天狗岳のある磯谷山塊の一等三角点・幌別岳です。

蘭越町目名の三笠 農家の納屋横にジャンボテント設営して前泊。
バルサミコビーフはあっという間に売り切れました。
ホタテ伊達巻 ウニソースの車海老 絶品でした。
この調子で明日の山も頑張れよ~ (意味不明)
20人前のお節に腕をふるった夕食担当のミゾ~さんは 絶句でした。

登山口の積雪50cm 雪が締っていてスキーは埋まらずラッセルもありません。
三之助第一林道から山麓林道に入り 東尾根の479標高点を目指します。
ブッシュがうるさい斜面をターンでかわして540ポコに上がりました。
山頂は小雪が舞っているのか ガスっていて見えません。
651標高点からは尾根も広くなり テープ付けながらジリジリ登りました。
800mからはちょっとしたクラスト斜面でスキーアイゼン欲しい場面も。

なんだかんだ 故障抱えながら全員登頂 新年から縁起がいいかも~
山頂からは 真っ白で高低差が見えないブラインドスキー 浮いてるみたいで楽しいな~
三笠登山口6:40 山麓林道7:40 東尾根取付き8:15 479m9:10 幌別岳10:45~11:00 登山口下山13:00

幌別岳山頂.JPGメインの写真のコメント
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651から山頂方面.JPG700付近.JPG

目国内山(1,202m)

2016年12月31日(土) 

ちょっとしたブリザード

BCを6時ヘッドランプ点灯して歩き出しました。
少雪のためか下部の斜面はブッシュうるさく頻繁にターン繰り返します。
台地に出たら良い雪が舞っていました。
時折 岩内の街が見え隠れする天候でしたが 前目国内はちょっとしたブリザード。
新入会員には 試練の雪山でしょうか・・・

西面の下りはクラストしていましたが登り返すと南東面には柔らかな雪が積もっていました。
これなら結構楽しめそう・・・フフフ 思わず微笑んでしまいます。
山頂手前でシーデポして ツボ足で山頂へ・・・何とか全員登頂できました。

さて下りは・・・七転八倒・・・滑っているのかモガいているのか 何でもいいけど怪我するなよ~。 

山スキー どうしたら上手になりますかァ~?
 まずは 場数ですね。
 それから 止まっているスキーではターンできない。 
 最大傾斜線を意識して下に向くとスピードが出て 少しの力でもターンができる。
 山スキーは斜面が凸凹 傾斜もバラバラ 深雪もある。
 ゲレンデ練習するならフラットな斜面でなく モーグルのコブ斜面で練習するといいよ。

新見峠BC 6:00 前目国内7:00 目国内岳9:00 BC10:30~11:00 新見温泉12:30

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目国内山頂.JPGPC310015.JPG

白樺山(950m)

2016年12月30日(金) 

なが~い酒宴

SAC新入会員のスキー練習で 新見温泉から入山しました。
新見温泉は今春閉館しましたが 大きな建物の本館は来年1月7日から経営者が変わって営業するそうです。
古くて小さな建物の新見ホテルはまだ買い手が見つかっていないそうです。
付近の積雪は1m程度で 例年に比べて少ないようです。
除雪はきっちりなされていて 今までどおり駐車できました。

白樺山は892肩から這松や岩が露出しクラストしていましたが 天気が良くスムースに登れました。
南斜面でスキー練習1時間 ガスってきたので早々と下山し なが~い酒宴が始まりました。

新見温泉7:00 新見峠BC8:30 白樺山9:15~11:30 BC12:15 

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銭函天狗山 桂岡コース

2016年12月27日(火) 

安近短コース

春香山登山口から銭天・・・そんなコースあるの?
ガングロオヤジさんが不思議そうな顔で聞いてきました。
もちろん道なんてありません。
昨年に発見した採石場コースです。

一昨日の湿った雪の上にふわっと新雪が10cm スノーシューも沈まずに快適でした。
採石場跡から支尾根に取り付いて ガシガシ登って行くと稜線に上がり 詰めると林道にでます。
林道を横切ってそのまま緩傾斜の尾根を登って行くと広葉樹の疎林になり スキーも楽しめそうな雰囲気です。
テープに導かれて上を目指すと 登山道コースと合流しました。
桂岡からの採石場コースは浄水場の駐車スペースも確保でき ルートファインディングも楽しめて 静かな楽しい 安近短コースでした。
ガングロオヤジさん 気に入ったみたいで 「また一人で来るかな~」 だって。
雪山の単独行動は・・・やめといたほうがいいと思うけど・・・

春香登山口8:20 採石場跡8:45 c400m林道9:55 銭函天狗山10:45~11:00 登山口下山12:00

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五明山(745m)奥五明(825m)環状縦走

2016年12月26日(月) 

生コンの中を歩く

豊平峡の五明山とその奥にある最高峰「奥五明」の環状縦走に行ってきました。
クリスマス・イブに降った大雪で 出だしから膝までのラッセル。
おまけに今日は気温が+6℃の予報で 積もった雪がシャーベットのように重く 足かせ付けられた奴隷の気分でした。

稜線に出たら西風が強く 汗が冷えて震えました。
コルから奥五明までは標高差130m・・・傾斜がきつく雪が不安定で難儀します。
680m南コルに降りて・・・ さて816m峰はどうします?
ガイドさん・・・ もう行かなくてもいいです。
やっぱりね・・・

沢を下って降りてきましたが 途中から雪が雨になり スノーシューはまるで生コンの中を歩いているみたいでした。

370m登山口9:00 五明山11:15 奥五明12:00 680mコル12:30 下山14:00

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千尺高地(1,141m)

2016年12月25日(日) 

セピア色の雪

スケジュールは羊蹄山でしたが 真狩の積雪は60cm・・・笹が立っていてスキーには厳しいかな?
サッチャーさんだけなので 了解を得て千尺高地にトライすることにしました。
豊羽鉱山の積雪は1mくらいかな~ 気温は-5℃ 日曜日なので車は3台駐車してあり トレースもバッチリついていました。

ゆっくり歩きで30分ごとに休憩・・・イイね!
汗もかかずに 寒くもなく 雪で真っ白の樹林帯を眺めながら 先行者のトレースを追いました。

850mで年配の3人組と交差し  950mで単独のスキーヤーが寡黙に降りて行きました。
1000mでは若いお兄ちゃんがスノーシューで下山していきました。
ボーダーかと思っていたので 「大変だね~」 声をかけたら 「スキーができないんです」だって。
まだ若いんだから今からでも遅くないよ~

山頂ではダケカンバが樹氷になっていて見事でした。
峰を越える雲の隙間から時々太陽が顔を出すと  雪がセピア色に変化して幻想的な景色になりました。
さあ 滑りましょうかァ~

サッチャーさん 転ばぬ先の杖か 今季初スキーにしては上手にプルークボーゲンでターンしていました。
斜面ではまだ灌木が引っ掛かり 思うようなシュプールが描けません。
積雪2mはないと いいコンディションにはならないようです。
ふと雪面から目を離し 前方を見上げると 何故かジョウテンが金色に光って見えました。
ああ そっかァ~・・・  今日のサングラスはダークブラウンなんだ~
この色 意外と イイかも。

豊羽鉱山9:00 千尺高地12:00~10 豊羽鉱山下山13:10

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手稲山(1,023m)永峰 山スキーレッスン

2016年12月22日(木) 

慰めの言葉

もう一週間も降雪がなく ハイランドスキー場はバリバリでした。
上の駐車場に停めてウォーミングアップ 山頂まで林道を歩いて登ることにしました。
林道は初心者向けの林間コースになっていて ヘタッピ・ボーダーが突っ込んでくるのでヘアピンカーブでは要注意です。
ここのスキー場は 登山者がコースを横切ってもパトロールから注意されないので 安心です。

今日の参加者は ガングロオヤジさんお一人様でした。
歩き始めると 南岸低気圧からもうポツポツ湿った雪が降ってきました。
山頂から 平和の滝方面に下って行くと やはり南斜面 モナカなりかけでした。
ターンもままならず レッスンどころではありません。
こりゃ ダメですねェ~
山頂まで登り返したら視界も30m  ゲレンデ林間コース降りましょう。
怪我しないように注意しながらゆっくりスラローム。

まあ 歩く練習と 斜面でのシール張替え練習 だけは できました。
今ひとつ 充実感のないレッスン・・・
ガングロオヤジさんは 「シーズン初めはこんなもんでしょう」 慰めてくれました。

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和宇尻山 わうすやま(856m)

2016年12月21日(水) 

アオバトの多い所

《和宇尻》と書いて「わうす」と読む 難読地名です。
張碓と春香の間の海岸線に アイヌ語でワウシリ 「アオバトのいる島」の地名があるそうです。
《和宇尻》 は《ワウシリ》 または 《ワウシ》・・・「アオバトの多い所」・・・だったのかもしれません。
晩夏に張碓を訪ねて見つけた歌碑 「青鳩や碓つづきに小樽港」北の杜社・勝又木風雨・昭和62年 も この地域にアオバトが飛来越冬することを物語っています。 

ちなみに《張碓》は《ハルウシ》で 「食糧の多い所」の意です。
和宇尻山は春香山の弟のような山で 登山道も三角点も展望もない山なので 登ることの少ない山です。
春香山は札幌市南区なのに 和宇尻山は小樽市なのも 意外です。

日曜日に登山者が多かったらしく 銀嶺荘まではトレースがバッチリ付いていていました。
和宇尻山にはトレースがなく20cmのラッセルでしたが ショートカットしてきたトレースと合流して ラクをさせてもらいました。

銀嶺荘は 管理人さんが下山しているらしく クローズで残念。

登山口8:50 土場9:30 銀嶺荘11:20 和宇尻山12:00  登山口下山14:15

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尻別岳 西峰(989m)

2016年12月17日(土) 

諦めが肝心

吹雪の中山峠を越えて 真狩美原のジャガイモ原種農場は やっぱり雪が降っていました。

いつもの三叉路に駐車して 今季はまだ誰も歩いていないのかなあ~ トレースのない真っ白な雪原。
積雪50cm程度ですが膝までのラッセル まだ積もったばかりの不安定な雪に悩まされました。
笹やイタドリのブッシュが出ていて 踏み抜いたり弦がスキーに引っかかったり 歩きにくいったら コンチクショ~

時間ばかりが経過して こりゃ全然進まないワァ~
沢形に入るのに1時間以上かかりました。
スノーシュー隊は時に腰まで潜り とても前に出る気にならないようです。
せめて770コルまで行ければいいかな~・・・と思ったら
もうここでイイわ~  雪も止まないし~
エエッ もう終わるの?
2時間以上歩いても 標高わずか640mでした。

今日は随分諦めが早いんですねェ~

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手稲山 南面リサーチ 

2016年12月16日(金) 

まだブッシュが

手稲山は気温-10℃ 40cmの新雪が積もっていました。
永峰の傾斜の緩いbcに入るとスキーが止まってしまいました。
こりゃダメだわ~

予定を変更して 南面に入りました。
平和の滝からの登山者は ラッセルがひどいからなのか 誰も登ってきていません。
ブッシュの薄いダケカンバの疎林を探して150m高差滑りました。
下部はまだブッシュが出ていて滑る気になりませんでした。
積雪は130cmくらい マズマズ のパウダー雪です。
登り返して もう一本 それで終了。

ディナフィットの板は軽くて登りには機動力ありましたが 古いG3のシールは効きが甘くて苦労しました。
TLTは フロントの反応が悪くて・・・慣れろというけど・・・空身ならまだしも重荷の縦走には耐えられそうにないなあ。

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雪山セミナー 滑沢山 なめりさわやま (872m) 

2016年12月14日(水) 

非常食コンテスト

それ・・・どこ?
定山渓のヒクタ峰に登るときに トラバースする三等三角点で ジョウテンの展望台ですよ・・・
フ~ン そんなのあったっけ?

ガングロオヤジさん イッキュウさん サッチャーさん 小料理屋の女将さん 伊達巻子さん 上方芸人さん ムーミンさん 満員御礼でした。

セミナーだからラッセルは交代です・・・・ブーイング 

病み上がりだから・・・目まいしそう
膝が痛いのよ・・・辛いわ~
背中が痛くて・・・リハビリです
足が攣りそうで・・・少しだけなら
運動不足で・・・ゆっくり行くわ~
夜勤明けで・・・眠いのよ~

足元も 口先も 元気なのは上方芸人さんだけでした。
ムーミンさんのスパッツはまるでルーズソックス・・・思わずパチリ。
なんだかんだ言いながら アナに落ちたり ひっくり返ったり 皆さん楽しく歩けました。

山頂で 秀岳荘オーダーの特大ツエルト設営して 車座になりランチタイム。
コーヒー沸かして・・・いよいよメインイベントの 「非常食の食べ比べコンテスト」。
アソートチーズ セブンのチョコレートケーキ シリアルバー 小分けかりんとう  etc
味はそれなりにハイレベルでした。

甘酒と大根の麹漬 頂いて・・・嗚呼これが一番うまいなあ~
・・・そりゃそうでしょう。

小樽内林道入口10:40 滑沢山13:00~14:10 下山15:10

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山スキーレッスン 朝里岳

2016年12月12日(月) 

これでもかァ~

今季初の山スキーレッスン・・・ゼクラン初参加の猿飛佐助さん・・・お一人様でした。

朝の札幌は一面の雪景色 それも木の葉のようなフワフワ ヒラヒラの雪でした。
こりゃ 朝里岳は見通し暗いなあ~
街中は除雪もされずに凸凹ソロバンロード 摺鉢のキナコのようなコネコネ雪で道路も渋滞・・・とっとと進んでくれよ~。

石山あたりからは時々青い空が覗きだし・・・もしかしたら・・・
国際スキー場は無風快晴でした。

スカイキャビンの終点では新雪が30cm以上でしたが 朝里岳まで先行者のトレースがありました。
途中でビーコン捜索訓練して 労せず山頂到着。
東面でピットテスト 猿飛佐助さんは山岳会の経験があるそうで テキパキ円柱掘り出してハンドテスト。
30cmと70cmに弱層がありました。
雪崩に警戒していよいよ東斜面に突入・・・ヨイショ ヨイショ スキーが潜って エイサ エイサ スピードが出ません ヨッコラショ。
参ったなあ~

2本滑って こりゃスキーにならんわい・・・まるで糞詰まり状態。
しょうがないなあ~ ゲレンデに戻って スッキリさせましょう。
自衛隊やスキー学習の生徒で賑わうゲレンデを これでもかァ~ すっ飛ばして これにて終了。

朝里モンスター.JPGメインの写真のコメント
シュプール.JPG
登高.JPGラッセル.JPG

登別 四方嶺(549m) ポンヌプリ(402m)

2016年12月8日(木) 

香蘭社製の碍子

 
江戸末期からここに旧道があったそうです。
明治時代には鉄道施設のために砕石を運搬したそうです。
夫の遺志を継ぎ倶多楽湖でヒメマス養殖事業を続けた中尾トメ女史がさっそうと馬で通った逸話も残っていました。
観光道路のゲートに駐車して 「山神」石碑から笹刈された旧道を辿りました。
途中 増毛山道で探したけれど見つからなかった「香蘭社製の碍子」を発見! 少し嬉しくなりました。

峠から鹿道を辿ってポンヌプリに登り 戻って湖畔まで降りてみました。
風が冷たく 震えながらの昼食でした。
案内板には「四方嶺までは不通」と書かれていましたが 古い刈分けと鹿道が残っていました。
登るごとに倶多楽湖の全景が見えてきて いい感じ 。
山頂のパラボラアンテナとクマ牧場は興醒めですが 歴史と景色は堪能できました。 

観光道路ゲート10:15 ポンヌプリ11:30 湖畔12:15 四方嶺13:20 下山14:45

倶多楽湖.JPGメインの写真のコメント
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香蘭社碍子.JPG四方嶺.JPG

由仁 於兎牛山 おそうしやま(393m) 長官山(254m)

2016年12月7日(水)

オプショナルツアー

クオーベツ山に登った時に気になっていた低山に登りました。
「クオ」も「オソ」もアイヌ語辞典に載っていないので意味不明ですが 「ウシ」は「・・・が群生している所」だから 「オソ」は何か植物の名前なんでしょう。
3km離れた夕張市滝ノ上に同じ地名があるので そこから望める山なのでしょう。
ちなみに 「トムラウシ」は「アシが群生している所」  「キトウシ」は「行者ニンニクが群生している所」です。

クオーベツ林道のゲートに駐車して 分岐から川端林道を歩きました。
積雪は10cm程度ですが 寒気が入っていて気温は-5℃ 天気はご覧のとおりです。
4kmの林道はカーブが多く意外と時間がかかりました。
法面から尾根に上がって笹が被った古いブル道を進むと三等三角点がありました。
冷水山と馬追丘陵・滝ノ上の発電所が確認できましたが 夕張岳はガスっていて見えませんでした。

あのう・・・ワタシ まだ長官山に登っていないんだけど・・・
ウヒェ~・・・ オプショナルツアーですね・・・
帰路 馬追温泉に駐車して番犬に吠えられながら 見晴らしの良いもう一山 登ってきました。

林道ゲート10:00 於兎牛山12:15 下山13:20 馬追温泉14:10 長官山14:50 下山15:20

於兎牛山.JPGメインの写真のコメント
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於兎牛山頂.JPG長官眺望.JPG

由仁 於兎牛山 おそうしやま(393m) 長官山(254m)

2016年12月7日(水)

オプショナルツアー

クオーベツ山に登った時に気になっていた低山に登りました。
「クオ」も「オソ」もアイヌ語辞典に載っていないので意味不明ですが 「ウシ」は「・・・が群生している所」だから 「オソ」は何か植物の名前なんでしょう。
3km離れた夕張市滝ノ上に同じ地名があるので そこから望める山なのでしょう。
ちなみに 「トムラウシ」は「アシが群生している所」  「キトウシ」は「行者ニンニクが群生している所」です。

クオーベツ林道のゲートに駐車して 分岐から川端林道を歩きました。
積雪は10cm程度ですが 寒気が入っていて気温は-5℃ 天気はご覧のとおりです。
4kmの林道はカーブが多く意外と時間がかかりました。
法面から尾根に上がって笹が被った古いブル道を進むと三等三角点がありました。
冷水山と馬追丘陵・滝ノ上の発電所が確認できましたが 夕張岳はガスっていて見えませんでした。

あのう・・・ワタシ まだ長官山に登っていないんだけど・・・
ウヒェ~・・・ オプショナルツアーですね・・・
帰路 馬追温泉に駐車して番犬に吠えられながら 見晴らしの良いもう一山 登ってきました。

林道ゲート10:00 於兎牛山12:15 下山13:20 馬追温泉14:10 長官山14:50 下山15:20

於兎牛山.JPGメインの写真のコメント
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於兎牛山頂.JPG長官眺望.JPG

雪山セミナー 奥観音山(578m) 八剣山(498m)

2016年12月6日(火)

スントはコンパス内蔵

札幌は朝から吹雪模様・・・こんな日でも登るの~?
八剣山西口コースの登山口は小雪で風もなく 登らない理由が見つかりません。
やっぱり来てみないと判んないね~ いつものセリフだから誰も反応しません。

セミナーだから ラッセルは参加者で交代します・・・ブーイング。
夏道が逸れたらコンパスで方向を確認してください・・・・コンパスないわ!
後で気づいたんだけど スントのベクターにはコンパス内蔵されていますよ。

八剣山のコルから細い尾根を辿り 獣道は灌木を縫って 奥観音山(三等三角点:外山)を目指します。
雪が安定していないので 足元が滑ってツルツル スリップしますが 笑って誤魔化します。
見上げると青空も覗いていて 気持ちいい雪景色を楽しみました。
帰路 八剣山にも登って 初冬の山を満喫しました。

西口登山口9:00 コル9:40 奥観音山10:40 八剣山11:50 西口下山12:30

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船取山(211m) 

2016年12月5日(月)

国破れて山河あり

忍路の環状列石(ストーンサークル)はいちご畑の横にひっそり忘れ去られたような佇まいでした。
国破れて山河あり・・・かァ~
3500年前の縄文時代後期遺跡で国指定史跡と書かれていました。
学術的にも貴重なんでしょうが もう少し整備しても良いんじゃないの・・・
草茫々で「兵どもの夢の跡」イメージでした。

船取山は余市高速道の現場近くで 工事ゲートの路肩に駐車しました。
山麓の農家に挨拶して ビニールが取り払われた農業用ハウスの中を通らせてもらいました。 
高速道の測量らしい刈り払いを見つけて・・・「ラッキー!」
100m進みましたが 途中で荒れ果ててしまいました。
覚悟を決めて笹藪に突入すると送電線の管理道に出て「ラッキー!」
ホッとしましたが その道は山頂には向かわず 谷に向かっていました。
2度目の覚悟で蔓の多い尾根の笹藪に突入したら 昔の作業道跡を見つけました。
今度こそ・・・と思ったら その作業道も不明朗になり またまたブッシュ漕ぎ。
20mおきに標識テープを付けながら高みを目指すと 急に傾斜がなくなり 刈り払いの中心に三等三角点の標柱がありました。
道があったり消えてしまったり 変な山だなあ~。

船形山ではなく 船取山 アイヌ語ではないみたい どういう意味なんだろう・・・
忍路高島及びもせぬが せめて歌棄磯谷まで・・・江差追分の詩をふと思い出しました。

ガスの中に余市岳がぼんやりと見えていました。

登山口9:20 船取山10:25~40 登山口下山11:35

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SAC新雪合宿 羊蹄山 

2016年12月4日(日)

アーベントロート

 
真狩のキャンプ場に前泊しました。
初めてアイゼンを装着するという新人にネコヤナギさんがペンギン行進のレッスン。
ビーコン捜索は笹薮の中で これは結構本格的な模擬訓練になりました。
羊蹄山のアーベントロート 素晴らしい光景で見とれてしまいました。

晴れ予報だった翌日は 800m以上が雲の中・・・昨日だったら良かったのに。
雪が少なくスキーが使えないのでツボ足で登りましたが 体調不良者が続出。
湿った雪がボディーブローになって 1450mで時間切れ・・・・ちょっと情けないなあ~。 

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羊蹄山 南コブ(650m)

2016年12月2日(金)

リハビリ登山 温浴療法でまったり

中山峠はブリザードで真っ白 のろのろ運転でしたが緊張しました。
登山口は積雪10cmで 風は収まりかけて 雪も降ったり止んだり。
これなら何とか歩けそうです。
台風で多くの倒木が登山道を塞いでいました。
標識のある分岐からは笹が倒れて道がわかりにくくなっていましたが コルからは明瞭でした。
樹氷が美しく しばらく見とれてしまいました。

山頂の展望台 三角点は埋まっていて見つかりませんでしたが 真狩の市街地が見下ろせました。

青年の森コースに下山し 途中でトラバースして駐車場に戻りました。
膝やら腰やら背中やら 痛みを抱えているクライアントばかり。
リハビリ登山だね~ 温浴療法にも行かなくちゃ~
真狩温泉の休憩室を独占して まったり しました。

登山口9:45 南コブ11:00 下山12:00



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上ホロ 正面壁&北西稜

2016年11月26日(土)27日(日)

エコノミー料金ビジネスクラス

ネコヤナギ山荘をベースに2日間の雪山訓練です。
初日は三段ルンゼを登攀する予定でした。
旧噴火口付近は10張り以上のテント村ができていて賑わっていました。
風はそれほどでもありませんが 視界が悪く30~50mです。

旧噴火口の上部にスキーをデポして3人で登攀モードに入りました。
三段ルンゼへの沢を詰めたはずですが 何故か右の尾根に押し上げられてしまいます。
リセットして沢に下降し再びルンゼを登りましたが また右の尾根に戻されてしまいました。
おかしいなあ~・・・ と思ったらテラスに出て 目の前に大きな垂壁が現れました。
アチャ~ 正面壁に出ちゃった~ どうしよう・・・
トラバースして三段ルンゼに戻るのは ちょっと危険だな・・・・
中央クーロアールに変更しよう・・・と ネコヤナギリーダー。
ウヒャ~ シーズン最初にいきなり中央クーロアールかよ~。
だいだい 精神的に準備ができていないよ~・・・と言ってはみたものの選択肢はありません。

中央クーロアールは4ピッチのクライミングルートで 各ピッチの最初に露岩の核心部がありました。
叩き落としたベルグラが重力に逆らって ルンゼを吹き上がる強風に押し戻されて顔面に打ち付けます。
まつ毛に氷が張り付いて視界が妨げられるので オーバー手袋で顔面をこすって氷を落とします。
下を向いて口を開けハーハー息継ぎしていたら 飴玉ほどの氷の塊が勝手に口に飛び込んできました。
ペッペツ ・・・コンニャロウ うっかり呼吸も出来やしない!
寒さで膝がガクガク 指先の感覚も無くなってきたぞ・・・こりゃ早く抜けないとマズイな~。
4ピッチ目の核心は背中を仰け反らせてアックスを決めて かろうじて落ちずに越えられました。
3年ぐらい寿命が短くなった気がしました。

ザックにぶら下げたカメラのバッテリーがマイナス10℃の寒さで消耗してしまい 写真は1枚も撮れませんでした。
翌日の北西稜はキタさんが加わり4人 2パーティーのコンテで快適に登ることができました。 

今回の山行は エコノミー料金でビジネスクラスに乗せてもらった気分でした。

北西稜.JPGメインの写真のコメント
三段ルンゼ.JPG
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礼文華山道 小幌駅 岩屋観音

2016年11月18日(金)

円空ってどんな坊さん?

予想に反して 礼文華山道もやっぱり雪でした。
気温は+5℃ 山道の雪が溶けて足元は滑りやすく 汗ばむほどでした。

古道と呼べる道はわずかで 新しい伐採・植林の作業道がやたら増えていました。
看板に依れば エゾマツ・ダケカンバ・ケヤマハンノキ が植林されているようです。
ミズナラやアオダモ・楓のような広葉樹じゃなく 役に立ちそうもないダケカンバやハンノキを植林するのはどうしてなのでしょうか?

山はハゲ坊主で見通しは良いのですが 古道を歩いている情緒がなくなった気がします。
特に森林公園側は作業道が入り組んで どこが山道だったのかさえ解らなくなっていました。
増毛山道のように 中心となるボランティア団体と自治体・森林管理署が一体となって復元しないと 維持管理も難しいのでしょう。

次は礼文華トンネルから小幌駅に降りて岩屋観音を目指します。
ここは 1666年に僧円空が仏像を安置したと伝えられている洞窟です。
1666年と言えば江戸の初期で かろうじて松前藩が蝦夷地を統治していた時代です。
円空はどんな目的で蝦夷地を旅したのだろうか・・・
どうして この海岸洞窟に立ち寄って 仏像を彫って安置したのだろうか?
材料は海岸に流れ着いた流木かな?
アイヌへの布教なのか 有珠の善光寺に行こうとして海が荒れたのだろうか・・・??? 
関係書物があるなら読んでみたい気がしました。

洞窟の奥には立ち入れられない空間があり円空仏のレプリカらしきものが安置されていました。
有珠善光寺に実物があるそうです。
全国の寺院から奉納された小さな木彫仏像も円空仏のレプリカなのでしょうか・・・味わいがありました。



礼文華山道.JPGメインの写真のコメント
小幌駅.JPG
岩屋観音海岸.JPG岩屋観音仏像.JPG

《予告》

11月24日(木) 横山中岳~北横山~南横山縦走 参加費 9,000円

洞爺湖 四十三山 よそみやま(251m)

2016年11月17日(木)

クマの視点

中山峠スキー場は100台以上駐車していて ゲレンデは結構な賑わいでした。
積雪は30cmくらいで 本州からのスキー・ボーダー客も多いようです。

洞爺湖の義経岩に行きましたが・・・・峠を越えても洞爺湖周辺は雪が積もっていました。
この時期 太平洋岸は小春日和で雪なんか降らないのに 異変が起きていました。
これじゃ クライミングどころではありません。 

仕方ないので 四十三山でも登ってくるかあ~ 
洞爺湖温泉から1kmも離れていないのに 石段の遊歩道にはコクワを貪った熊の糞があちこちに落ちていました。
クマの視点になれば 眼下の温泉街を歩く観光客 どう映るんだろう?

今日はクライミングじゃなく スキーにすれば良かった・・・すこし後悔しました。


烏帽子岩.JPGメインの写真のコメント
中山スキー場.JPG
義経岩.JPG四十三山.JPG

《予告》

11月24日(木) 横山中岳~北横山~南横山縦走 参加費 9,000円

野塚岳(1,363m)

2016年11月12日(土)13日(日)

防水性能テスト

清水町の剣小屋に前泊しました。
相変わらず整然と管理されていて 地元の山岳会に感謝します。
メインディッシュは餅入りブイヤベース 和洋折衷で 作っている本人がよく解っていない料理でしたが クライアントは文句も言わずに完食しくれ 重ね重ね感謝です。

翌朝は台風大雨で甚大な被害のあった十勝平野を南下しました。
あちこちで通行止めや迂回路 まだまだ復興途中の印象です。
道路標識に翻弄され 右往左往してやっと野塚トンネルに着きました。

気温は6℃ 今にも降り出しそうな天気ですが まだ降っていない 微妙な雰囲気です。
トンネルの裏から笹の斜面に取り付くと ピンテが見えたので安心しましたが 6つ数えたら消えてしまいました。
ピンクに騙されてはいけない・・・若いころ ジイさんにも言われました。

斜面には雪が残っているので結構滑りますが アイゼンを出すほどではありません。
c780mで尾根に上がったら立派な鹿道がまるで夏道みたいにありました。
1,147mピークに着いたら やっぱり雨というかミゾレというか 全身ビショ濡れです。
誰かが「やめる」というなら だれも反対しませんが 誰も「やめる」と言わないので 黙って進みました。
ミゾレは雪になったり 雨になったり まるで私達をあざ笑うかのようです。

突然 よろけそうになるほどの突風が吹きます。
コンチクショウ 私達を試しているな!
こうなったら意地でも登ってやる・・・と恐ろしいクライアントでした。
景色もない3時間 「登ったというよりは やっつけた って感じだね」
ガスの中 ザックから食料だすのも億劫なほど 風雨に叩かれた山頂でした。

まあ こんなことも たまにはあるよ 防水性能のテストと思えば苦にならないさ~

野塚トンネル登山口6:45 1,147mピーク8:30 野塚岳9:45  登山口下山11:15

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《予告》

2017年冬期(12月から5月)パンフレットは11月16日発送予定です。
2017年冬期 ホームページスケジュールは 11月17日 更新予定です。
11月17日(木) 洞爺湖 四十三山(251m) 烏帽子岩 ハイキング 参加費9,000円
11月18日(金) 豊浦 幌扶斯山 ほろぷすさん(413m) 礼文華山道 参加費9,000円 

平取 茂岩山(403m) 崖山(541m)

2016年11月10日(木)

シマフクロウ滑空

例年なら小春日和 落ち葉をカサカサ踏みしめて登る日高の低山。
今年は 早々と積雪がありました。

茂岩山は 幌尻登山口に向かう途中から ゲート開けっぱなしの林道に入りました。
林道は700m進んで突然の決壊・・・ゲート開けてあるなら「台風大雨による決壊・通行不能」と注意書きがあって然るべきですね。
川に落ちそうで 方向転換するのに冷や汗かきました。
駐車地点から徒歩で残りの林道1.5km歩いて 法面のミヤコ笹を漕ぎ 反射板を越えたら山頂でした。
帰路 白鳥のような鳴き声・・・・まさかと思ったら 目の前からシマフクロウが飛び立ち 優雅に滑空 しばらく見とれてしまいました。

崖山は岩知志の国道脇に駐車して 涸れ沢を越え美しいカラマツ林を横切りました。
クマのオリが仕掛けられていて 中にはグロテスクな鹿の足が3本括りつけられていました。
c270の二股から中間尾根に取り付き 標高差200mの急登に汗をかきます。
稜線は「崖山」の山名にふさわしく両側が切り立った細尾根で 足を滑らせたら谷底まで落ちそうです。
安全のためにロープでアンザイレンして ゆっくり歩きました。
コンティニュアスで登れば 誰かが足を滑らせても ロープが途中の樹に引っかかってぶら下がるので大怪我には至りません。

三等三角点の小さな頂上には シキシャナイ岳の鋭鋒が目の前に聳えていました。
下山も緊張感が続くので アンザイレンしたまま細い南尾根を周回しました。
国道から眺める崖山は高度差も少なく簡単に登れそうですが 意外とスリルあって充実感のある楽しい山でした。

c140m決壊地点=駐車地点10:10 茂岩山11:15  駐車地点下山12:15
c200m国道脇駐車地点12:45 崖山14:30 駐車地点下山15:45

崖山北尾根.JPGメインの写真のコメント
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崖山.JPG崖山遠望.JPG

《予告》

11月12日(土)13日(日) 野塚岳 尾根コース 登り3時間 参加費 18,000円

滝野 野牛山(539m)

2016年11月7日(月)

ダンス教室

臨時山行で 大二股山の予定でしたが 大雪の林道7km ちょっと大変そう・・・野牛山に変更しました。

天気もよく 風もなく 野鳥の囀りをBGMにイイ感じです。
たまには違うルートで・・・青少年山の家が設置したらしい標識にしたがって登ることにしました。
林道から尾根に取り付くポイント 標識の矢印はネマガリダケの海を指しています。
ジェジェジェ ここを登るのかァ~ 道らしきものは見当たりません。
覚悟を決めて 高さ2m以上の笹薮に突入しました。
サッチャーさん 押しても跳ね上がる太いネマガリダケと苦闘していますが 笑い声が聞こえてきました。
小料理屋の女将さんも 全身運動の藪漕ぎを ジムのダンス教室のように楽しんでいました。

北尾根に上がったら 壊れた百葉箱ポイントでした。
山頂は やけに広く整備されていて 新しい山頂標識が設置され 南尾根からは作業道も来ていました。
生姜のきいた甘酒や完熟パイナップル ごちそうになり お腹もいっぱいです。
最短の北尾根から林道経由で下山しました。

滝野登山口9:30 野牛山12:00~15 下山13:30

野牛山山頂.JPGメインの写真のコメント
登山道?標識.JPG
やぶ漕ぎ.JPG下山.JPG

《予告》

11月12日(土)13日(日) 野塚岳 尾根コース 登り3時間 参加費 18,000円

楓沢から風不死岳

2016年11月6日(日)

要注意 ピンクテープ

SACの11月企画は読図で 藪山に登る予定でしたが。
季節はずれの大雪になって 支笏湖に向かう車の運転 轍だらけで視界不良・・・もう 必死でした。
総勢12名 3パーティーに分かれて ワイワイガヤガヤ ああでもない こうでもない。

楓沢は 涸れ滝に足場構築されていて 寄り掛けられた丸太にハーケンやスリングまで。
あまりにも整備されすぎて スリルや面白みがなくなった気がしました。
登り易くすることは 良いことなのか・・・巻道もあるのに・・・難しい見解ですね。

西にコンパスを切り 風不死岳の南コルにショートカットするハズだったのに 先頭グループは樽前の縦走路に向かって南進しています。
あれ~ 方向が違うよ~
ホイッスル鳴らしましたが 100mも離れたら聞こえないようです。
地形図とコンパス見ないで ピンクテープ追いかけて・・・進路を誤ったようです。


縦走路から鎖場越えて風不死岳の山頂から北尾根を下山。
曇り空でしたが 見晴らしは良く 初冬の山を楽しみました。

紋別橋7:45 縦走路11:15 風不死岳13:20 北尾根登山口15:15

樽前山.JPGメインの写真のコメント
巻道.JPG
構造物.JPG鎖場.JPG

《予告》

11月12日(土)13日(日) 野塚岳 尾根コース 登り3時間 参加費 18,000円

増毛山道 岩尾~別苅

2016年11月3日(木・祝)

やっぱり オレも連れてってくれ~

車回送役のモンベルオヤジさん 「6時間も待ってるのイヤだなあ やっぱりオレも連れてってくれ~」
車2台で増毛に向いました。
車中から眺める樺戸山塊は 中腹から上部が雪におおおわれていました。
「ガイドさん こんな雪でも行くんですか? カラダがまだ寒さに慣れていないんだけど」・・・ガングロオヤジさんは腰痛が心配そう。
 「いやいや 大した雪じゃありませんよ せいぜい10cmの積雪でしょう 冬山に比べたら屁でもありません」・・・ガイドはいつも丁寧な受け答えですが 内容は粗野です。

岩尾温泉は曇り空 予報は雨ですが まだ降りそうにありません。
橋脚に使われた石垣や 路肩の補強に使われた石組みや古い電信柱の遺構を見つけながら 江戸時代から明治・大正・昭和14年まで 人々が馬を引いて 荷を背負って 草鞋や藁靴を履いて歩いたであろう山道を 落ち葉を踏みしめて歩きました。

標高350mくらいから雪で 峠の岩尾分岐(640m) 旧武好駅逓跡の古通行屋付近は10cm以上積もっていました。
岩尾天狗の山麓をトラバースして新武好駅逓(630m)に着いた頃は気温もぐっと下がりました。
積雪は20cmになっていました。
「確かこの辺に瓶が転がっているってパンフレットに書いてあったけど・・・この雪じゃ見つからないねェ~」
ガイドは意地になって ストックであたり一面 一心不乱に突つき回り 雪を蹴飛ばし回り・・・雪の中からビール瓶3本と 割れた鋳物の鍋を掘り出しました。
1リットルは入る茶色の瓶には NIPPON BREWERY CO の文字が読み取れました。

下山途中で 一等水準点を2箇所見つけ 何故かモンベルオヤジさんは大喜びでした。
100kgもある三河産花崗岩をどうやってここまで運んだのか・・・思いを馳せて感慨深いようです。

ガイドさん 古(イニシエ)ってフランス語では何というの?・・・いきなり にわかマニアさんの質問。
 ええッと~ フランス革命の標語になったアンシャンレジーム のアンシャン(ancien)ですね・・・ちょっと難しいかな?

別苅の下山口では 「庚申塚」を初めて見て ガイドも満足至極 でした。

岩尾登山口9:00 岩尾分岐11:30 新武好駅逓跡13:00  別苅下山15:50

新武好駅逓跡.JPGメインの写真のコメント
石垣跡.JPG
一等水準点2.JPG庚申塚.JPG

《予告》

11月8日(火)   増毛山道 幌~浜益御殿~雄冬山~岩尾 約20km 7時間 参加費10,000円
11月12日(土)13日(日) 野塚岳 尾根コース 登り3時間 参加費 18,000円

山小屋二題

2016年10月29日(土)30日(日)

自由で 楽しくて しょうがない!

土曜日は SACの夏山納会で銭天山荘。
倒木の伐採作業 人使いの荒い先輩に叱咤され 直径30cmの丸太にロープを巻いて 馬になって引張ります。 
それ 引けェ~ もっと力を入れろォ~ 踏ん張れェ~
ハァ~ ハァァ フウッ フウ~ ゼェ~ ゼェ~
腰 腰 腰が・・・ズキン! アァッ ウゥッッッ・・・・・。
また ぎ ぎ ぎっくり腰・・・・・ 危ねェ~ 寸前でした。
北海道の開拓期 原野を開墾する際 こき使われた馬の気持ちが 少しだけ解った気がしました。
カツサンドさん 料理長を務めた納会は 手作り松前漬け おにぎりシュウマイ ポルチーニソースの牛ステーキ・・・本格四川仕込のマーボー豆腐。
舌がトロケそうでした。
ファイターズ最終戦のラジオ聞きながら 久々の大はしゃぎ 深夜まで飲み続けました。

日曜日は 雪模様なので赤岩は中止・・・・それならヨシッ 奥手稲小屋まで トレランしよう!
登山口に着いたら 山は雪で真っ白・・・・・どうしよう・・・・・。
せっかくここまで来たんだから・・・ 登山靴に履き替え 歩くことにしました。
何度も川を渡渉し 凍った転石で転びそうになったり 高巻き道は笹をかき分けかき分け 軍手はびしょ濡れ 全身・・・雪だるま。
嗚呼~ 手が 手が冷てェ~ なんでこんなこと やってんのかな~。
カワガラス追いかけながら クマゲラのドラミング聞きながら・・・・・誰もいない山の中 自由で 楽しくて しょうがない!

来週の臨時企画 増毛山道も 楽しみです。

  

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《予告》

11月3日(木・祝) 増毛山道 岩尾~別苅 約16km 5時間  参加費9,000円
11月8日(火)   増毛山道 幌~浜益御殿~雄冬山~岩尾 約20km 7時間 参加費10,000円
11月12日(土)13日(日) 野塚岳 尾根コース 登り3時間 参加費 18,000円

藤野5山チャレンジ

2016年10月27日(木)

豊栄山662m 焼山662m 豊見山579m 藤野富士651m 藤野マナスル316m

3年目を迎えた 藤野チャレンジ  今年は欲張って5山にチャレンジしました。
参加者は 電波少年さん「お一人様」でしたが 近場で天気も良いので 吉幾三。
装備は最小限にして 行動食は移動中に摂れば ザックも軽くスピーディーに登れます。

最初はフッズスキー場からウォーミングアップで豊栄山。
焼山は 藤野登山口が見つからず 落ち葉のカーペット・簾舞ルートから登りました。
豊見山は緑と黄色のコントラストがきれいでした。
藤野富士は林道跡から登山道 見晴らしのいい尾根道 白旗山から恵庭岳まで 広大な山林が広がっていて 心が洗われるような 大らかな気持ちになりました。
最後んp藤野マナスルは 文教短大からカエデが紅く染まった野鳥の森を通って 優しい尾根道でした。

終われば あっという間の5山 落ち葉を踏みしめゆっくり歩き 爽やかな一日でした。
5山の合計標高差は1460m 羊蹄山に匹敵する高度差でした。

豊栄山 登山口7:50 山頂8:25~30 下山9:00  
焼山 登山口9:35 山頂10:35~45 下山11:45
豊見山 登山口12:10 山頂12:50~13:00 下山13:25
藤野富士 登山口13:40 山頂14:40~45 下山15:20
藤野マナスル 登山口15:30 山頂16:00~05 下山16:30

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《予告》

11月3日(木・祝) 増毛山道 岩尾~別苅 約16km 5時間  参加費9,000円
11月8日(火)   増毛山道 幌~浜益御殿~雄冬山~岩尾 約20km 7時間 参加費10,000円
11月12日(土)13日(日) 野塚岳 尾根コース 登り3時間 参加費 18,000円

道南 七ツ岳(956m)

2016年10月23日(土)24日(日)

江差追分にタコしゃぶ VS 厳粛な修道院

今期最後のキャンプ予定でしたが 寒気が入っていて風邪を引きそう 上ノ国の民宿に予約を入れました。
 もしもし・・・土曜日6人で行きたんだだけど・・・空いていますか?
「ウンズ来るの?」
 エエッ? 「ウンズ」ってなんだぁ~ もう一回言ってもらえますか?
だから ウンズって聞いてんのォ!
 何人ってこと? 何しに来るのってこと? 何時に来るのってこと? どこから来るのってこと?・・・日本語ワカラナイよ~!

初日の移動日は江差で観光・・・かもめ島を探検し 山車の模型が展示してある姥神神社を参拝しました。
追分会館では師範による実演見学・・・そんな趣味じゃないんだけどなあ~まあいっか。
通されたホールは・・・立派な緞帳とステージの割に 田舎の芝居小屋の雰囲気もあり 奇妙な趣でした。
「かもめ~~~ええええ~え~ のお~おおおおおお~おおおおお~~」
素晴らしい歌唱力だとは思いますが・・・やっぱり ボクの趣味じゃ・・・ないなぁ。
江差追分には3000もの替え歌があるのだとか コンテストには全国各地の予選会や全国大会があるとか 小学生の部もあり老若男女多彩な顔ぶれ・・・ 
プロの師匠が何人もいて・・・地方創生 自民党が謳う文句そのままの街なんだけど・・・
なんせ歴史遺産(観光)以外の産業がない・・・これは致命的かなあ・・・若者は都市に流れ寂しい街でした。

民宿のオバチャン 愛想はいいんだけど 漁師言葉が聞き取れず 苦労しました。
後になって解りましたが やはり「いつ」来るのって聞かれたようです・・・ハア~
この民宿「来福」さんの 昆布締めのタラ刺し身 タコしゃぶは新鮮で茹で加減も絶妙で 美味しかったです。

七ツ岳の登山口駐車場は上ノ沢林道ゲートからさらに8kmもあって ドライバーのモンベルオヤジさん 悪路の運転に疲れたのか口数が少なくなりました。
反対に 女性クライアントは余裕シャクシャク 登り1時間25分なので まだまだ元気がはち切れそう。
駒ヶ岳 横津岳 袴腰岳 大千軒岳 グルっと見渡せました。

まだ帰るの早すぎない?
「当別丸山に寄り道しようよ~」イッキュウサンの提案に 小料理屋の女将さんも「私も登ってないの」
サッチャーさんと アイアイさんは 「付き合うわ~」と全員一致。
津軽海峡の向こうに見える街は・・・マグロの産地・大間かな?
美味しいマグロが泳いでいる姿を想像したら ヨダレが零れそうになりました。

十字架が並ぶ墓地の前に置かれたプレートには名言が刻まれていました。
「死は新たな生命への門である」
展望台から俯瞰する修道院は 秋の静けさで一層厳粛に感じました。

七つ岳山頂.JPGメインの写真のコメント
大千軒岳遠景.JPG
七つ岳大池.JPGトラピスト函館山.JPG

秋枯れの赤岩

2016年10月21日(金)

息を「ハーハー」

ウウッ サムゥ~!
張碓の国道脇には除雪車がはねのけた雪が残っていました。
いつもよりは スピード出す車が少ない気がします。
赤岩峠は気温5℃ 木枯らしが吹いているのでカッパを着て奥リスに向いました。

ウォーミングアップでノーマルルートをリード 途中から指の感覚が消えてきました。
「こりゃマズイなあ」
指に息を「ハーハー」吹きかけて なんとか登りきりました。
昔 流行ったラマーズ法じゃないぞ!
突風に煽られて時々フラつきますが 冬のことを思えばまだマシというもの。
カップラーメンすすって 笑顔を取り戻しました。

トップロープ設置して 「アイゼンとアックスで練習しようか」。
何故かドライツーリングって呼んでいるけど「ツーリング」って感じじゃあないよなあ・・・。
こっちは 必死だよ!
ヨシヨシ 手袋着けたら指の感覚も戻ってきたぞ。
カチャカチャと小刻みな音が 心地いい。
SACのトモ君 「寒さに負けず」ファイアーマンに果敢にチャレンジして 宮沢賢治のように 意欲を見せていました。

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庚申草山 こうしんそうやま (918m)

2016年10月16日(日)

横臥菩薩

江戸時代から明治初期にかけて 全国の街道脇には「庚申塚」が設置されたそうです。
中国から伝わった習慣 道教の影響で 旅の安全祈願が目的だったそうな。
増毛山道の別苅登山口にも石碑が立派に残っていました。

今春 岩場の麓で庚申草(ムシトリスミレ)探しましたが 見つけられませんでした。
ひょっとすると 中山峠近くだから 庚申塚があったのかもしれませんね。
庚申草山の命名由来・・・ いまだ不明です。

紅葉真っ盛りの中山峠は小春日和で 空は真っ青 嬉しくなってきました。
キノコ・山ぶどう探しながら歩きましたが 入山者が多いのか 何も見つかりません。
それでも この天気 贅沢は敵だ?

キンコンカンさん 「膝のリハビリにちょうどイイ傾斜  日差しも暖かで いい日に当たったわぁ~」。 
林道歩きも ココロ ウキウキ 会話も弾みます。
わずか1時間の軽いハイクで 岩盤の上の素晴らしいビューポイント テンション高くなりました。
喜茂別岳から並河岳 中岳 無意根山 余市岳まで一直線に迫ってきました。
この景色見れただけで もうシアワセ気分。

釣りキチさんの撮影ポーズ・・・石山のお寺にあった巨大な横臥菩薩 思い出しました。

陽だまり横臥.JPGメインの写真のコメント
中山旧道.JPG
庚申草岩塔.JPG札幌岳空沼岳.JPG

秋の赤岩

2016年10月16日(日)

頼むから 泣かないでね

秋晴れの赤岩 時々突風が吹きましたが 暖かく絶好の岩登り日和。
「春には岩登り 数回練習したから セルフビレイやエイトノット 一人でできるわぁ」
カツサンドさんは自信満々でした。

トリコニ‐岩の取り付き点でセルフビレイの準備 「頭が真っ白」になっていました。
ピナクルの取り付き点  あれれ 「セルフビレイはメインロープで取るんだよ」
「これじゃダメなの~?」
東のチムニー岩の取り付き点 あれれ 「リードするクライマー側のロープを確保するんだよ!」 
 「バッキャロー 」
「ゴメン 怒らないでェ~」

うつむいて泣き出しそうなカツサンドさん 「ワタシ 次はきっと覚えるからぁ~」
子供じゃないんだからぁ~ 頼むから 泣かないでね 愛のムチなんだよ。

猫岩 高度感に押し潰されて 「下を見たら身がすくんで 怖くて目をつぶってしまいましたぁ~」
 目をつぶっちゃ登れないよ 覚悟を決めない!
「ワタシ 岩はあまり好きじゃないんだけど この景色が好きなの~」
「・・・・・」
なんだかんだ フォローしてきて 意欲は感じました。
お弁当のカツサンド食べてる時は 幸せそうでした。

東チムニー岩.JPGメインの写真のコメント
ピナクル1.JPG
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羊蹄山(1,898m)喜茂別コース

2016年10月15日(土)

雪でも 登れるの?

喜登牛山の予定でしたが 林道が不通で14km歩かなければなりません。
エントリーしていたクライアントに告げると 「それは厳しいわぁ~ 止めときます」。

「週末 天気良さそうだけど どっか行かないのォ~」 金曜の夜 上方芸人さんの問い合わせに・・・ 
 雪の羊蹄山 喜茂別コースはどうですか?
「雪でも登れるの?」
 まだ凍っていないからアイゼンなくてもダイジョウブ きれいな景色が見られますよ!

中山峠からは7合目から白い お風呂屋さんの壁画にある富士山のような姿が見られました。
土曜日なので 2台の先行者の車も停まっていました。
林道は広葉樹が黄葉していて 歩くと落ち葉をカサカサと音を奏でます。
秋の山はこれがイイね!
栗や山ぶどう探しながら上ばっかり見て歩いていたら なにか柔らかいモノを踏んづけちゃったぁ~。
ドングリが詰まった山親爺の糞!
かつては熊がいない山だった羊蹄山。
数年前から熊情報を聞くようになりましたが 「やっぱりいるんだなあ~」

6合目から雪が出てきましたが 暖かくて夏山のようにシャツ一枚で歩けました。
8合目からは 登山道も真っ白 ウインドブレーカー着て それ行けェ~。
山頂は素晴らしい景色で 比羅夫コースや真狩コースからお鉢を回ってくる登山者が蟻のように見えました。

オシロイシメジと山ぶどう 袋いっぱいに採って 幸せな気分でした。

登山口9:00 山頂13:00~20 登山口15:50

羊蹄火口.JPGメインの写真のコメント
喜茂別コース口.JPG
羊蹄クマ糞.JPG羊蹄山頂.JPG

2等三角点 右左府 ウサップ(932m)リサーチ

2016年10月13日(木)

防弾チョッキ

日高が晴れ予報なので 急遽 隠れた鋭鋒ウサップにリサーチ行きました。
もともと 日高地区は アイヌ語で 「ウシャップ (両方に出入口のある所)」と呼ばれていたそうです。
夕張・日勝峠ラインと 占冠・平取ラインが交差する位置なので 意を得たりです。

北日高森林管理署に立ち寄って入林許可をもらいに行くと 「狩猟期間だから蛍光色の衣類を身につけて ハンターに撃たれないようにしてください」だって。
この時期に山に入る登山者は 防弾チョッキが義務化されるかも・・・

「右左府林道」から 「水道の沢林道」に枝分かれして1km進むと やはり土砂崩れで通行不能となりました。
ヒグマの糞には消化されないドングリが詰まっていました。
50mほど離れた斜面の笹薮でガサガサ 大型動物がジッと動かなくまりました。
ガイドもジッと 5分ほど我慢比べしましたが 根負けしました。 
これは ヒグマです。

大きな角のエゾシカは 人間に気がつくとお尻を向けて走り出し 小さな枝沢を飛び越え笹の斜面を駆け上がりました。
知能の少ないエゾシカは安々とハンターの標的になりますが 身を隠して反撃の機会を伺うヒグマを撃つには接近戦の覚悟が必要です。
気が付くと心拍数が上がっていました。

林道に続く作業道は標高550mの土場までありました。
ここから植林地になり 700mからいよいよ猛烈な笹藪が待っていました。
斜面は急になり背丈を超える笹薮で前が見通せません。
時々 獣の匂い 知らぬ間にヒグマと接近するのではないかという恐怖感で 思わずホイッスルを吹きます。

30分ほど漕いだら「とんがりコーン」のような南峰が見えました。
いい加減に薮漕ぎに飽きてきた頃 稜線が見えてきて 反対側が切れ落ちた細尾根に出ました。
2等三角点「右左府」の標石は花崗岩でなく 緑褐色の砂岩のような質感でした。
夕張の屏風岳が雪化粧で白く輝いていました。

c320水道の沢林道P 12:00  c550土場12:40 c700植林地13:00 2等三角点右左府14:25~35 林道P16:10

うさップ南峰.JPGメインの写真のコメント
ウサップ林道.JPG
どんぐり.JPG右左府山頂.JPG

喜茂別岳(1,177m)

2016年10月10日(月・祝)

オーバー手袋 ウール帽子 必携

体育の日なんですね~  
東京は秋晴れのオリンピック日和かもしれないけれど 北海道の山は雪なんだよな~

小雨が降ったり止んだり 昨日と同じような「うっとおしい」天気ですが カラダを動かしたくて車を走らせました。
突然の誘いに 「なんで こんな寒い日に山に登るのォ~?」 と言いながら 「体育の日だから 仕方ない 行くかぁ~」 だって。
意味不明。
釣りキチ ノリちゃんさん 旅は道連れ となりました。

中岳林道にはゲートがなく スムースに登山口に着きました。
時々アラレや雪が降ってきます。
見晴台までは整備されていましたが その後は笹の葉に雪が被って 全身濡れネズミ。
気温は0.9℃まで下がりました。 
笹と雪をかき分けかき分け 不快指数90%。
でも 山頂は眺望がよく 雲の隙間からサンピラーのような太陽光が注ぎ込んで 噴火湾が黄金色に輝いていました。
遠く 駒ヶ岳まで見渡せました。
羊蹄山は5合目から 寒々とした鉛色の雪が積もっていました。

これからの1000m峰は オーバー手袋 ウールの帽子 必携ですよ。

登山口12:00 喜茂別岳13:55~14:00 登山口15:20

<催行予告>
10月19日(水) 庚申草山
10月22日(土)23日(日) 道南 七ツ岳
10月26日(水) 大二股山
10月27日(木) 藤野5山チャレンジ

山頂.JPGメインの写真のコメント
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喜茂別山頂直下.JPG見晴台から徳瞬別.JPG

奥手稲 林道RUN

2016年10月9日(日)

エール交換

天気は小雨模様・・・こんな天気じゃ わざわざ道東まで登山に行く 神様みたいなクライアント いるわきゃないよ!。
奥手稲山の林道でも走ってみようかな?
日曜日とあって 王子の採石場にはきのこ狩りのお年寄りや 春香山に向かうらしい登山者も見えました。
でも 山頂までの登山道がない奥手稲 登山者なんかいるはずもありません。
カランコロンと熊鈴ならしながらゆっくり走りだしました。

クマの糞をかわしながら1時間ほど走ったら 走り降りてくる 同類と交差してびっくり!
むこうも 呆れていました。
お互い 物好きだねえ・・・エールをかわして 別れました。

時々パラパラ 冷た雨が降りましたが 晴れ間ものぞきました。

冷たい雨に打たれて~ 街をさまよった~の
もう許してくれたって~ いい頃だと思った~
部屋に戻って ドアを開けたら あなたの靴と 誰かの赤い靴~

学生時代に流行った ハイファイセットの歌声 荒井由実の曲
嗚呼~ あの頃はみんな輝いていましたね~

我に返って・・・
さすがの稜線は風が強く 気温は5℃くらいかな? 身震いしました。
紅葉や黄葉が始まって 気持ちいいRUNでした。

王子採石場10:00 稜線920m標高点11:50~12:00 下山13:20

奥手稲山.JPGメインの写真のコメント
トレランガイ.JPG
トレラン前姿1.JPG日本海.JPG

焼山 藤野ルート 

2016年10月8日(土)

ガレ 岩塔 岩尾根

いつもは簾舞から登っていた焼山ですが 「整備されなくなり登山禁止」の看板。
整備できなくなったのなら 「登山禁止」 でなく 「落石・滑落の危険を承知の上 自己責任で登ってください」としてほしいなあ~。
登るの躊躇っていたら・・・
そうだ 藤野に下山するルートがあった・・・ということは登るルートもあるはず・・・当たり前だ!

藤野からのルートを探して 右往左往・・・やっと見つけました。
意外や意外・・・ ガレ 岩塔 岩尾根があって やっぱり焼山は岩山だったんだぁ~。
つでに 簾舞ルートに下山して また登り返し・・・両方登れたら変化があって楽しいよ!

オシロイシメジ や ヤナギタケ  美味しそうな栗もたくさんありました。
寄り道して藤野マナスルも登ってきました。 

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パゴダの塔(約920m)

2016年10月5日(水)

完璧なニードル

3年越しの パゴダの塔 クライミング・チャレンジ。
ワタシでも登れるかしら?
セリバテールさんからの問い合わせに・・・イイトモ。

豊滝ゲートはナンバー錠が開いていたので林道2km進んで駐車。
いつもの枝沢は例年より歩きやすく 源頭からのブッシュも 鹿道を見つけて楽勝でした。

さて 取付きで登攀準備・・・ハーネス付けて クライミングシューズ履いて ヘルメットかぶって・・・次第にテンション上がってきます。
エイトノットでアンザイレン 這松でセルフビレイ ビレイディバイスにロープ設置して・・・ 
セリバテールさん 緊張しているのか ソワソワしています。
ダイジョウブ ダイジョウブ 天気もいいし 暖かで 風もなく 絶好の岩登り日和 楽しんで登りましょう。

目を凝らしてルートファインディングすると いくつかの低灌木が確認できました。
岩質は泡を固めたような黒っぽい火山岩で リスやクラックは少なさそう。
思ったほど脆くはなく フリクションも効きます。
ヨシ!これなら登れそう! イエ~イ。

傾斜は45~70度で ホールド・スタンスはたくさんありました。
ハーケン打てるリスが少ないので 這松にスリングをガースヒッチでセットして最初のアンカーとします。
5mほど直上すると 剣岳八ツ峰六峰Cフェースのような雰囲気のリッジにでてワクワクしました。
ハンノキにクリップして 左上バンドに乗ると7mでエゾマツの幼木に達します。
ここから5m直上すると 頼りない直径3cmのハンノキでクリップ。
あまりにも心もとないので 初めて見つけたリスにウェーブハーケンを叩き込みました。
久々のハンマーに キン・キン・キン と高音の金属音が鳴り響き ほっと一安心。

5m直上したら 手がかりのないナイフリッジで 馬乗りになりました。
リスもブッシュもなく アンカーが取れません。
3m先のピークは とても立ち上がる気になれない 完璧なニードル。
意を決して ズリズリ 四つん這いで進むと ニードルに手が届きました。
反対の斜面を見たら 30mの垂直の岩壁で・・・ 目が眩みそうでした。

セリバテールさん 真剣な眼差しでフォロー。
ワタシをこんな危険なトコに連れて来て!・・・ 緊張感いっぱいでしたが 充実しました。

林道2.2km地点スタート8:30 登山口8:45 枝沢9:00 源頭9:30 取付き10:10 山頂11:00 駐車地点下山13:40

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雄阿寒岳(1,370m) 

2016年10月2日(日)

目が輝く

オンネトーは静かな朝を迎えました。
湖面は鏡のようで 逆さ富士がクッキリ 神秘的な雰囲気が漂っていました。

登ってくる太陽が山の端から出てくる 湖畔のロマンチックなひととき・・・
あれッ これェ ヤマドリタケじゃない?
イッキュウサンの質問で いきなり現実に戻りました。
裏を見たらスポンジ状・・・間違いありません イタリアのボルチーニ茸 です。
すごいねェ~
嬉しそうな表情に

雄阿寒の2合目では・・・一昨年は 確かこの辺にあったはず・・・・
あッ やっぱりありました・・・・立派な天然シイタケ。
今年はキノコの当たり年ですね。
函館のコンブさん 「これバター炒めがいいかな?」 子供のように目が輝いていました。

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雌阿寒岳(1,499m)阿寒富士(1,476m)一等三角点 

2016年10月1日(土)

噴火口半径500m以内

御嶽山の噴火災害から2年経過し まだ行方不明者がいるとニュースが流れました。
北海道の山は日高山脈と夕張山地を除いて 殆どが火山です。 
噴火警戒レベルが下がったとはいえ この警告看板を目のあたりにして 火山に登るリスクを改めて認識しました。

天気に恵まれ 紅葉の始まった静かな山登りが楽しめました。

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道北 ピッシリ山(1,031m)一等三角点

2016年9月25日(日)

大きな流れ星

前日は朱鞠内湖のキャンプ場 黄昏の水面は美しく 星座がクッキリ 大きな流れ星が降るロケーションに満足至極。
クライアントは にわかマニアのセリバテールさん 富士宮の発酵ギャル ゼクラン初参加のルナさん でした。

蕗の台登山口までキャンプ場から37km 小一時間かかりました。
キノコはないか キョロキョロ ゆっくりペースで歩きました。
蕗の台コース 3年間通行止めだった割に登山道は整備されていました。

途中にあったミズナラの大木・・・直径2mもあって 今まで見た最大です。
樹齢は250年から300年くらいかな?
3m高で幹が折れて・・・根本はスカスカ・ボロボロ状態・・・残念です。

釜ヶ淵 熊岳 天気が良く微風が渡り 展望楽しむながら気持よく登りました。
北東に見えた尖った低山・・・先日登った鬼刺山だと思います。

登山口7:15 釜ヶ淵9:15 熊岳10:30 ピッシリ山11:45 登山口16:10

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道北 苫前 三毛別ヒグマ事件跡地

2016年9月24日(土)

命のやり取り

ピッシリ山のアプローチに 以前から気になっていた三毛別に寄り道しました。
吉村昭の「熊嵐」に記されている 10人が殺傷された大正初期の熊害事件。
クライアントも興味があったようで 熱心に見学していました。
苫前の郷土資料館には推定500kgのヒグマ剥製もあって その巨大さに圧倒されました。
500kgと言えば競馬のサラブレッドと同じ体重で これに出遭ったら・・・腰抜かしてしまいますね。
事件を契機に 生涯かけてヒグマ100頭射止めたという 大川春義氏の 死ぬか生きるか 「命のやり取り」 にも興味が湧きました。

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道北 ウエンシリ岳(一等三角点)

2016年9月21日(水)~22日(木・祝)

きのこの山

初日の一等三角点・立牛山(たてうしやま)。
先月の大雨で林道は崩壊 作業道は途中で藪に消えて 沢登りを強いられ 登山靴じゃ滑るし・・・まいったなあ・・・。
作戦ミスと時間切れで また来年の課題に残してしまいました。
ネットの記録だけで簡単に登れると勘違い。
一等三角点 侮るなかれ でした。
ハッチーさん 帰路のヤブの中で見つけた山ぶどうの房を まるでヒグマのように豪快に貪って ニタニタしていました。

ウエンシリキャンプ場は 水場はないけれどトイレは整備されて快適でした。
街灯がないので満天の星空は一級品。 
朝の冷え込みは 冷蔵庫のビール並でした。

翌朝 登り始めてほんの僅か・・・いつもは冷静ガングロオヤジさんが何か 叫んだ!
これ・・・ まさか・・ マイタケじゃ~・・・ ないよなあ~。
登山道脇のこんもりした物体に ガイドの目が点になった。
こんなところに マイタケなんて ある訳 な い・・・
うわぁ~ 舞茸 マイタケ まいたけ MAITAKE だぁ~
香りもすごいぞ~
他の登山者に見つからないように 動物的というか本能的というか そそくさビニール袋に入れて木陰に隠しました。
人間は あさはかだなあ・・・と 後になって思う。
興奮の渦に 目は釣り上がり ハンターとなり キョロキョロ キョロキョロ 山登りどころでありません。
 
その後 伊達巻子さんはボリボリを見つけ 登頂後に ニコニコ採取。
帰路のカラマツ林も  ちょっと探してみようかぁ~・・・
有るわ あるわ アルワ ARUWA まるで畑・・・ジョウモノの落葉きのこ。 
30分で ビニール袋いっぱいだあ~

ウエンシリは きのこの山 でした。

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道北 鬼刺山(一等三角点) 函岳(一等三角点)

2016年9月17日(土)~19日(月・祝)

一等三角点 最難関

三角点マニアさん 執念の呼びかけで ついに催行されました。 
クライアントは  post@さん 道北の山は任せておけイッキュウサン にわかマニアさんでした。

初日は美深の函岳に車で登りましたが ガスで景色はありませんでした。
音威子府の筬島にある砂澤ビッキ記念館に寄り道して 森と対話する空間を体験しました。 前夜祭は林道終点の広場・・・明日の健闘を誓って ワインとチーズ いつものポトフで十五夜の満月を堪能しました。

林道3km歩いて入渓。
知良志内川は水垢で滑りやすくラバーソールの渓流靴が裏目に出ました。
300m二股から右俣に入ると滝が連続してきます。
F1は 傾斜のゆるい4段の滝でロープ無しで登れました。
F2は5段で上部が立っていて 女性軍にはロープを出しました。
F3は ペロッとした5mで 右岸の草を頼りに高巻きました。
F4は 3mの緩い滝で問題なし。

最後の詰めは標高差200mの急斜面 根曲がりに蔦が絡んだ猛烈なブッシュ・・・足が絡んで登れないよ~参ったなあ。
嫌気が差してきた頃に 南尾根に出て 爽やかな東風に疲れも吹き飛んでいきました。
あとわずか・・・獣道を探しながらコブを越えたら山頂が見えました。
国土地理院が伐採したと思われる鉈目が数か所  山頂は1mの笹薮の中でした。
北西に利尻 南西に天売焼尻 北東に敏音知岳らしい姿・・・感無量。

ダニや藪蚊に首筋刺されて 鬼刺山じゃなく首刺山だあ~!
クライアントの皆さんの満足そうな笑顔が印象的でした。
天塩川温泉キャンプ場で シャンパンで祝杯・・・セリバテールさん ごちそうさまでした。

標高100m林道終点6:20 240m二股8:10 330mF1 9:05 440mF3 10:00 鬼刺山11:50~12:20 林道終点16:35

鬼刺山頂.jpgメインの写真のコメント
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カムイエクウチカウシ山

2016年9月12日(月)~15日(木)

土砂と流木 障害物だらけ

初日は忠類ナウマン温泉でキャンプしました。
台風と大雨で 延び延びになっていたカムエク・・・ピョウタンの滝の手前3km地点で道道は通行止めです。

覚悟を決めて 路肩に駐車してゲートを潜りました。
他の登山者はいませんが 釣り小僧のバイクと工事関係者は通り抜けて行きました。
札内ヒュッテのゲートを潜ると トンネルは流木と土砂に覆われていました。
この調子だと・・・この先も土砂崩れ・・八ノ沢に辿り着けるだろうか? お先真っ暗だぁ~

2カ所目の土砂崩れは・・・凄まじい土石流でした。
高さは5m以上 幅は40m 土砂と流木の山で埋まっていました。
足元は泥濘みれ 頭から埃をかぶって 障害物競走のように乗り越えます。
クライアントもポーターさんも・・・肩で息をしています。
3カ所目の土砂崩れを過ぎたら 道路は鉄砲水で流され決壊していました。
迂回してコルゲート管を乗り越えると やがて静かな七の沢出合いに着きました。

さて渡渉・・・水量は多いけれど ギリギリの股下で ロープを張らずにクリア出来ました。
流木を乗り越え 迂回し 時間は余計にかかるけれど着実に進んでいます。
八ノ沢のBCには 1ヶ月前 枝にぶら下げておいたテントが流されずに あったぁ~!

八ノ沢は流路が変わっていましたが 思ったほど荒れていなく ケルンも時々見つかりました。
カールまで登ってきたら・・・ガスってきて・・・時間も迫ってきて・・・残念ですが・・・引き返します。
またの再訪を誓って ゆっくり下山しました。

9月13日(火) 札内園地手前3kmゲート7:00 七の沢出合12:00 八ノ沢BC14:40
9月14日(水) BC5:00 1000m三股7:30 カール9:40 BC15:10
9月15日(木) BC5:50 七の沢出合7:50 札内ヒュッテ10:30 ゲート下山12:15

八ノ沢カール.JPGメインの写真のコメント
土砂崩れ現場.JPG
八ノ沢BC.JPG渡渉.JPG

白馬岳 不帰キレット 五竜岳

2016年9月5日(月)~10日(土)

ハシゴも鎖場も 楽しいわぁ~

白馬大雪渓は雪不足でクレバス開いてしまい 9月から通行止めになりました。
何の事はない・・・県警山岳警備隊が夏の勤務(7月~8月)を終えて下山したから救助体制がなくなり入山禁止にしたみたいです。
栂池からゴンドラ乗って 白馬大池経由で白馬岳に登りました。
チョベットさんは 初めての北アルプス・・・少し緊張気味。
セリバテールさんは 地形図の白馬岳から唐松岳に赤い線を引きたくて・・・これで全部つながるわぁ~
ドラミちゃんは この山行のために半年前から職場環境を整えていたそうです。

白馬山荘は 宿泊客がなくガラガラ・・・拍子抜けでした。

2日目は 杓子 白馬鑓 そして いよいよ 不帰キレット。
ライチョウのカップルが和ませてくれました。
2峰の登り・・・一歩間違えれば そこは地獄か天国か?
ただの怪我では済まされません。
ルートはどこかなあぁ~ 目で追ってもやっぱり岩壁に遮られてしまいます。
まあ 行けば何とかなるさ~。
ハシゴや鎖につかまって・・ブッシュも巧みに利用して上手くルートが作られていました。
さすがツワモノ揃い・・・楽しいわぁ~ だって。

3日目はとうとう台風に掴まり 風雨の中を2時間歩きましたが 五竜山荘で もうだめだぁ・・・停滞にしました。
ホットウイスキー飲みながら うつらうつらの昼寝三昧。

夜半に暴風雨は過ぎましたが 翌朝は・・・まだ尾を引いていました。
4日目 ガスの中 空身で五竜岳往復・・・3箇所の鎖場は雨で滑りやすく緊張気味。
ここにも登山道にライチョウの親子・・・ お腹はもう白く毛替わりしていました。

遠見尾根下山すると 晴れ間も広がってきて・・・ルンルン気分。
山岳博物館 ゆっくり見学して 大町温泉 叶屋で山の汗を流しました。

来年は 鑓温泉に入りたいなあ~・・・雨飾山もいいかもね・・・ 

9月6日(火) 栂池ゴンドラ終点9:00 大池山荘12:30 白馬岳16:10 白馬山荘16:20
9月7日(水) 山荘6:10 白馬槍8:40 天狗山荘9:45 不帰1峰12:20 不帰2峰南峰14:00 唐松岳14:50 
9月8日(木) 唐松山荘6:50 五竜山荘9:00
9月9日(金) 五竜山荘6:40 五竜岳7:40 山荘8:35~9:00  遠見尾根ゴンドラ駅13:00


不帰Ⅱ峰.JPGメインの写真のコメント
白馬岳.JPG
不帰2峰.JPG鎖場.JPG

神威岳 木挽沢

2016年9月4日(日)

泥んこ美容

東大雪の東丸山に登る予定でしたが 林道崩壊でアプローチできません。
せっかく コンブーさんがエントリーしてくれたのに・・・近場の木挽沢に行きました。
モンベルオヤジさんも・・・カラダがナマルから俺も行く!

天気も良く気温も高く ・・・沢日和。
ナメあり ゴルジュあり 小滝あり 楽しい沢登りでした。
股関節が硬いコンブーさん・・・ブリッジでゴルジュをクリアしていました。

650m二股からショートカットして早めに登山道に上がろうか~・・・早とちりでした。
泥沼に出くわし・・・足払い受けたモンベルオヤジさんはバランス崩してまさかの横転。
頭のてっぺんまで全身 泥んこ美容・・・やっちゃったぁ~。

ブッシュも漕いで 沢登りトレーニングとしては完璧でした。

札幌湖展望台8:30 標高400m入渓9:00 580m二股10:25 750m登山道11:25 神威岳11:40~12:15  展望台14:10


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黒松内岳(793m) ブナ滝沢

2016年9月2日(金)

足の指

日高の止別岳(やんべつだけ)の予定でしたが パンケヌーシ林道はおろか沙流川の氾濫で千栄までも通行止め・・・
狩勝峠 日勝峠 天馬街道 三国峠 石北峠 全滅だあ~
通れるのは 道東道と紋別道だけです。

大雪山は愛山渓 天人峡温泉 銀泉台 高原温泉 十勝岳温泉 吹上温泉 白金温泉 トムラウシ温泉 糠平温泉 通行止め。
入山できるの・・・旭岳と黒岳のロープウェイだけだなあ~。

日高の林道は・・・壊滅状態。
嗚呼~ 八ノ沢にデポした5人用テントは・・・跡形も無いかも~ トホホ・・・。

道央の沢ならなんとか入渓できそう。
急遽 黒松内のブナ滝沢に行くことになりました。
クライアントは イッキュウさんと 伊達巻子さん ドライバーにモンベルオヤジさん。
登山口までの林道5kmは倒木もなく スムースにアプローチできました。
後からピッタリついてくるデリカは・・・黒松内在住のガイドTさんでした。
登山道の整備にチェンソー持って ボランティアなんだ~ と単独登っていきました。

ブナ滝沢は いきなりのF1 F2 F3 は直登  F4は・・・水量多く シャワーで全身濡れネズミ ホールドが見えなく直登できないヨ~
ロープを出して高巻き 3つの滝をまとめてクリアしたら二股でした。
右股沢に入り 次の滝はF7 F8 わずか3mのF9はつるつるで高巻き ブッシュが少なく沢に降り立つのが怖いなあ~。
F10か F11か もう指が足りなくて数えられないよ~
次は足の指も使うことにしよう!

標高400m 新しい風倒木が多くなってきて・・・ 面倒なことになってきたぞ~
枝沢を使って標高550mでなんとか夏道に這い上がりました。

頂上は何度も登っているから・・・もういいよ~下山しようよ~
異議な~し  下山はじめたら 6合目から直径80cmものブナの巨木が根こそぎの倒木だらけ・・・
登ったり潜ったりの繰り返し・・・どこまで続くんだぁ~
時々チェンソーの形跡もありますが Tさん一人じゃ手に負えなく もう諦めて下山したみたい。
台風一過 印象に残る黒松内岳でした。

登山口10:05 二股11:50 550夏道14:30 下山15:35











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ブナ滝沢 丸太.JPG黒松内倒木.JPG

札幌岳(1,293m)

2016年8月28日(日)

いまさら何を?

24日リサーチして登山口までの林道通行を確認したのに 奥鹿島林道は25日から通行止めになっていました。
ブルが入って路面は整備していたのに 路肩崩落の危険があるから・・・だって。
林道なんて どこだって路肩崩落の危険・・・当たり前。
いまさら 何を?

急遽 札幌岳に向いました。
駐車場には札幌ナンバーの車が5台・・・地元では相変わらず人気の山ですね。
天気は 快晴・・・気温は15℃でひんやり。
気持よくゆっくり登れました。

冷水小屋であった父と子 まだ4歳だって。
山嫌いにならないように 注意してあげてね!

暑寒別岳 夕張岳  恵庭岳 樽前山 漁岳 狭薄山 徳峻別 オロフレ山 羊蹄山 アンヌプリ 昆布岳 ぐるっと360℃ さすがの一等三角点でした。

登山口7:05 冷水小屋8:30 札幌岳10:40~11:15 登山口14:20

夕張林道入口.JPGメインの写真のコメント
冷水小屋.JPG
札幌岳.JPG札幌岳眺望.JPG

芦別岳(1,726m)

2016年8月27日(土)

ニアミス

850m見晴らし台を過ぎたら雲海の上に出て 素晴らしい眺望に疲れも癒えました。

山頂には気分を変えて 南側の岩稜ルートから登りました。
ウサギギク オトギリソウ タカネトウチソウ ミヤマリンドウ オヤマノリンドウ ウメバチソウ ヨツバシオガマ まだまだ咲いていました。
でも やけに クマの掘り返しが多いなあ~ 気になりました。

山頂は20人ほどの登山者でにぎわっています。
誰かが・・・・ク・マ・だ・・・・

本谷と旧道の交差点付近・・・かなり大きい 顔はベージュ色 オジイサンのように見える。 
直線距離で100mくらい 当然 登山者のことは認識しているハズ。
旧道に上がってきて どっかりと動かない。
前足で植物を掘り返して 昆虫類を捕食しているらしい。
そろそろ旧道から登ってくる時間帯・・・ニアミスが起こるかも・・・・

5分ほどしたら 3人の登山者が・・・やっぱり登ってきました。
彼らは まだ ヒグマに気づいていない。
その距離150mくらい。
ホイッスル吹いて 警戒音を発信。
登山者は 何のためのホイッスルか解っていない。
ポコを越えたら その距離は80mになった。

連続でホイッスル鳴らした。
登山者が止まった。
どうやら気づいたらしい。
「引き返せ」 叫んだ。
「了解」返事が聞こえた。
ヒグマは 相変わらず 採食していて動かない。

登ってきた道警の山岳警備隊 クマにピストル 撃てるわけないでしょ。
ピストルじゃ死なないし 反撃されて こっちがヤラれるよな~

新道登山口5:05 半面山8:45 芦別岳10:40~11:15 登山口15:00

高みの見物.JPGメインの写真のコメント
夫婦岩.JPG
芦別山頂.JPG道警山岳警備隊.JPG

麓郷

2016年8月26日(金)

東大森林資料館 北の国から

芦別岳と夕張岳ツアー 千歳空港から富良野のペンション まだ時間が早いから どこか観光いけませんか?  
ガイドさんのオススメはありませんか?

・・・で 麓郷の森林資料館に立ち寄りました。
何がイイって 無料が 一番イイね。
ここの標本木 木の精が宿っているんじゃないかと思うほど 神々しく感じるのはガイドだけでしょうか?
直径100~150cm 200年か 300年か 樹木って こんなに大きく育つんだぁ~
エゾマツ トドマツ ウダイカンバ アオダモ ミズナラ カツラ もう 覚えられないくらいの標本木・・・

クライアントも 驚いていました。

まだ時間があるから 北の国から ロケ地に寄りました。

拾ってきた家 倉本聰のメッセージ  
使えるものを捨てるのはモッタイナイ!
限られた資源 有効活用!
黒板五郎の生き方

嗚呼 シリーズが始まって もう35年にもなるんだなあ~

東大森林資料館.JPGメインの写真のコメント
ウダイカンバ.JPG
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恵庭岳 西峰(1,270m)

2016年8月25日(木)

登山道はどこ?

一昨年8月末の集中豪雨で壊滅的な被害を受けた支笏湖周辺。
2年経って巨大な砂防ダムが完成していました。
昨年にはなかった登山口の看板も新たに設置されていましたが・・・
登山道はどこ?
工事の作業道だらけで 登山道はどこ?
砂防堤の鉄骨ガードの下をくぐると 小さなケルンとピンクテープが導いてくれました。
注意していなければ道迷い遭難が発生しそうです。

尾根に上がる手前に 掘り起こした古ぼけた案内板・・・登山道 の文字がかすかに読めます。
登山道は風倒木だらけで 迂回 迂回 また迂回・・・これじゃ迷う登山者もいるだろうなあ・・・

5合目ですれ違ったオジサン 「7月の行方不明者を探しに展望台まで登ってきた」と肩を落としていました。
たしか・・・40代の女性・・・可哀想にまだ見つかっていなかったんだぁ~

登山道をきちっと整備しなければ今後も道迷い遭難が発生しかねません。
いったい 誰が整備するんだぁ~ ここは国立公園・・・環境庁に予算はナイのかなぁ~
砂防工事が終わるまでは手がつけられないのかもしれません。

標高1250m 昨年にはなかったベタ張りのピンクテープに導かれて 西峰に向いました。
アップダウンを繰り返して30分 ガスでなんにも見えないよ~
吹き上げる風がまるでエアコンのよう・・・ ああキモチいいなぁ~

登山口8:00 7合目展望台10:00 9合目暫定山頂10:40 西峰11:35 登山口14:55 

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夕張岳林道リサーチ

2016年8月24日(水)

不死鳥

17日から降り始めた雨・雨・雨・・・・止むこともなく1週間 甚大な被害をもたらして3つの台風が通過していきました。
異常気象にも慣れました。
おかげでカムエクの山行は9月に延期することになってしまいました。
八ノ沢にデポしたテントは・・・まだ流されずにあるだろうか?

28日夕張岳ツアーの林道アプローチが不安なので リサーチに向いました。
新篠津の河川敷ゴルフ場は・・・ご覧のとおり水没していました。
こりゃ~夕張の鹿島林道も・・・ダメかなぁ?
大夕張からシューパロダムを渡る橋のゲートは・・・不安をよそに開放されていました。
林道に入ったら 前を走るブルドーザー。
台風去ったばかりなのに もう整備に入っていて・・・意外でした。
夕張の数少ない観光資源・・・森林管理署も優先順位つけて補修しているのかなぁ。

帰路 若菜を通過したら 50年前にもあった「ぱんじゅう」屋 不死鳥のように営業していました。
1個90円 懐かしい味がしました。

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幌尻岳(2,052m) Ⅱ

2016年8月10日(水)~12日(金)

8月11日 記念すべき山の日 幌尻岳

明け方は山小屋の中でも寒いくらいでした。
日高といえども もうお盆 ペラペラ夏シュラフならカバーあったほうがいいです。

2名の男性が先行しましたが 他には誰もいなく静かな山登りが楽しめました。
1600m水場を過ぎたらお花畑・・・
ウサギギク エゾツツジ イワブクロ シナノキンバイ イワキキョウ ミヤマリンドウ オトギリソウ イワウメ アズマギク イワツメクサ  真っ盛りでした。
振り返ると イドンナップ 衝立のように立ちはだかっていました。

天気が良いので 花と景色を堪能しながらゆっくり歩き  初めての山の日は青空に恵まれました。
山の日制定に奔走していた 谷垣さん 自転車事故で入院中とか・・・お大事に!

新冠ポロシリ山荘4:55 1600m水場7:30 幌尻岳9:30~10:20 山荘14:40

山頂.JPGメインの写真のコメント
水場1600.JPG
ウサギギク花畑.JPGイドンナップ遠望.JPG

幌尻岳(2,052m)

2016年8月10日(水)~12日(金)

The Longest Day

ドクターSご夫妻のガイドで幌尻岳・・・天気は良すぎるくらい安定しているけど いつものように林道17.5キロ The Longest Day 暑く長い戦いでした。
ハーフマラソンより短いと思えば 楽な気持ちになれるかな?
ツリフネソウやトリカブト ミズヒキソウやダイモンジソウ 木いちごや山ぶどう 観察すれば時間も忘れます。

11時頃 イドンナップ山荘を0時に出て登頂してきたという男性とスレ違いました。
13時には 3時にスタートして 山頂で1時間昼寝してきたという男性に会いました。
往復12時間 このルートも日帰りトレラン対象になっているようです。 

ポロシリ山荘は一階の床が新装されていて快適でした。
水道はきっちり整備され 薪も豊富にあって 文句なし。
バイオトイレも清潔に保たれていました。
ドアの裏側には 山岳ガイドの指示に従ってください との張り紙もあり 驚きました。

イドンナップ山荘 10:30 新冠ポロシリ山荘 16:00

新冠ポロシリ山荘.JPGメインの写真のコメント
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樽前山 外輪一周コース

2016年8月8日(月)

富士山のトレーニング

再来週 富士山に登るんですけど トレーニングに付き合ってもらえませんか?
いきなりのメール・・・カムエクの翌日 幌尻の前前日に羊蹄山はチョッときついなあ・・・そうだ 樽前山がある。
インターハイやインカレでスピードスケート短距離 優勝経験のあるタエさんのリクエスト・・・断れません。

札幌は快晴で予想最高気温30℃ 七合目登山口は霧雨でした。
イワブクロ ヤマブキショウマは満開です。
シラタマノキとコケモモは実が付いていて・・・イソツツジは終わっていました。
外輪山は風速10m以上で寒いくらい。
山頂はガスと強風で視界7m・・・ポーズはタイタニックでした。
西山に登って・・・ 風不死岳は・・・無理せずに止めときましょう。
縦走路の脇 湿原でもないのに こんなトコに モウセンゴケがびっしり 水滴が繊細でした。
シラタマの実を口に入れて・・・サロンパス見たい うわぁ~ ペッ ぺッ ゴメンナサイ。
クロウスゴの実を頬張って 甘酸っぱいわぁ~ ココロは少女のようでした。

7合目登山口9:30 東山10:30 西山11:25 登山口13:05

樽前山頂.JPGメインの写真のコメント
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樽前山麓.JPGモウセンゴケ.JPG

日高 カムイエクウチカウシ山 Ⅱ

2016年8月4日(木)~7日(日)

流れるレンズ雲

今回のツアーは参加者3名・・・コミュニケーションも和気あいあいでした。
天気はイイぞ!
明け方の星空 モチベーションも一気に上がってきました。
3時起床 4時30分にアタック出発します・・・戦闘モードにクライアントも緊張気味。

4時に出発したカップルチームが先行し 黄色いグリベルのヘルメットさんと 執念のオッサンペアチームが続きます。
私たちは4番手 第一コーナーは3馬身差の良い位置です。

2時間で順調に到着した1000m二股 いつもの大きな雪渓がなく 不思議です。
今年は雪が少なかったのかな?

カールまで2箇所のフィックスロープは古くて少し不安でした。
カラビナ スリング こうやって ああやって うるさいくらい 細かな指示を出して ゴメンナサイ。
アクシデント 嫌だから。

八ノ沢カール カールバンド じっと見つめる 動く物体はない ヨシ ヒグマはいないぞ!
谷から吹き上げてくる爽やかな風に ウサギギクが揺れていました。

稜線の這松は 簡単には登らせないぞ ハードルみたいなものか。
コイボクカールから吹き上げてくる谷風 細い岩稜 流れるレンズ雲 先行者が山頂に立つ姿が小さく見えました。

握手 握手 ハイタッチ ・・・自分の足で勝ち取った難関の山 皆さん おめでとうございます。
あれは何という山?・・・1839m峰です。
先月登った幌尻岳 どっしりと鎮座していました。
来週も そこで 待っていろよ。

八ノ沢BC 4:30 1000m三股6:30 カール8:30 カムエク山頂10:25~45 BC16:20

八ノ沢カール.JPGメインの写真のコメント
三股1000m.JPG
カムエク遠望.JPGカムエク山頂.JPG

日高 カムイエクウチカウシ山 Ⅰ

2016年8月4日(木)~7日(日)

執念の山

7月28日から一週間降り続いた雨で石狩川は氾濫しそうなくらいの濁流でした。
日高は大丈夫だろうか?
中札内の天気は回復しましたが 山は厚い雲に覆われていました。
札内川は やっぱり増水気味でした。
200名山にチャレンジしているツアー参加者 沢登りなんてほとんど経験ありません。
ハーネスってどうやって装着するの?
この渓流シューズで渡渉できるだろうか?
岩場は難しいの?
スリング・カラビナ・ヘルメット・・・見ているだけで不安が増殖されるみたい。
大丈夫・・・ダイジョウブ・・・ガイドが付いています・・・安心してください。

例年は混みあう時期ですが 八ノ沢出合には1張りのテントだけで・・・拍子抜けでした。
午後には後続の登山者が増えてきて 8張りの賑やかなテント村ができました。
焚き火していると ポツポツと集まってきて 情報交換・・・どこから来たの?
埼玉 千葉 静岡 高知 東京 そして札幌。
ココまで来るのに雨で10日間待たされたよ・・・おかげで芽室岳には登れたけどね。
カムエクで200名山完登というオッサン・・・執念の山ですね。

札内ヒュッテから日帰りで登ってきたという方に聞いたら カールから上はガスで何も見えないよ~ だって。

8月5日(金)札内ヒュッテ6:30 七の沢8:30 八ノ沢BC11:0

札内川渡渉.JPGメインの写真のコメント
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大雪山 旭岳~トムラウシ縦走 3

2016年7月27日(水)

大雨警報

縦走3日目の天気はとうとう下り坂になりました。
ヒサゴ沼周辺もガスで視界は50mほどでした。
登り返しの雪渓はところどころ凍っていて アイゼンのない先行パーティは困惑していました。

尾根に出たら風速は10mもありましたが 霧雨なのでまだマシです。
日本庭園はガスで幽玄な佇まいでした。
ロックガーデンは岩が滑りやすく クライアントは必死な様相。
涼しくて歩きやすく 気がつけば北沼でした。

風下に入ったトムラの登りは順調でしたが 頂上部は強風で煽られそうでした。
視界がなく残念ですが 悪天候前に登れて幸いでした。

トムラウシ温泉に下山してテレビを見たら 大雨警報が出ていて 滑り込みセーフ!
夜半から豪雨でホッと胸をなでおろしました。
(下の3映像は前日撮影)

ヒサゴ沼5:05 北沼8:00 トムラウシ山9:00 コマドリ沢11:50 短縮登山口14:35

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シナノキンバイソウ.JPG
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大雪山 旭岳~トムラウシ縦走 2

2016年7月26日(火)

クイーンズ・イングリッシュ

天気は絶好調・・・クライアントの体調も良さそう・・・いい日旅立ち。
コマクサロードの高根ヶ原を南下していたら イギリス人4人家族が北上してきて・・・流暢なクイーンズ・イングリッシュで(あたりまえ) 今日は雨降らないかと問われ・・・空を見上げて It 's no rain today may be と応えたが 変なジャパニーズ・イングリッシュだったかな?

遠ざかる旭岳 迫り来る忠別岳 次第に雲が多くなってきたのが少し気になりました。
五色岳の登りではリンネソウの群落が見られました。
今年こそはと期待していたウルップソウは もう花が散っていて・・・やっぱりダメかあ~。 
リシリリンドウ チシマギキョウは大きな花が見頃でした。
化雲岳の崖下には 珍しいエゾルリソウの大きな株もありました。

ヒサゴ避難小屋も空いていて 案ずるよりも産むがヤスシ 雪解けのおいしい水を頂きました。

白雲避難小屋5:05 忠別岳9:40 五色岳11:45 化雲岳13:20 ヒサゴ沼14:20

高根ヶ原.JPGメインの写真のコメント
白雲避難小屋.JPG
エゾルリソウ.JPGP7260072.JPG

大雪山 旭岳~トムラウシ縦走 1

2016年7月25日(月)

緊張と微笑

毎年恒例の旅行会社のツアーガイドで 富良野岳・旭岳スキー13時間のフジケンがサポートしてくれました。

前泊の旭岳温泉のホテル・・・接客は若い中国女性研修生まかせ バイキングとは名ばかりの酷い夕食でしたが・・・明日からは行軍・・・贅沢は敵だ!

山の天気は全てに優先する。
トムラウシを越えてオプタテシケ・富良野岳まで遠望できるロケーションにクライアントは緊張と微笑の入り混じった複雑な表情でした。
真っ青な空に眩しい雪渓 咲き乱れる高山植物・・・オホーツク高気圧が張り出していて大雪山は笑顔で迎えてくれました。

北海道ではこの周辺だけ見られるキバナシオガマが大きな花を付けていました。
白雲の避難小屋は珍しく空いていて一階を独占 のびのびと快適に過ごせました。


姿見駅6:25 七合目7:35 旭岳9:00~20 北海岳11:30 白雲岳13:40 白雲避難小屋14:45

烏帽子岳.JPGメインの写真のコメント
旭岳下降.JPG
キバナシオガマ.JPGP7250036.JPG

知床 羅臼岳(1,660m)硫黄山(1,562m)縦走

2016年7月18日(月)~21日(木)

アースハンモック

木下小屋に前泊して ガスの中を歩き始めました。
ヒグマに会うかなあ~?
怖いもの見たさ半分 会いたくない気持ちも半分  登りはじめの蟻塚はいつも緊張します。
クライアントは ソバージュさん ニセコ仙人さん ダンディーさん セリバテールさん チョベットさんに サポート&代行のモンベルオヤジさんです。

雨ではないけれど 飽和状態に近い湿度の中 花が咲き始めた大沢雪渓をクリアして羅臼平に到着。
展望の利かない羅臼岳に登頂・・・石川県から来ていた20人の団体が山頂に陣取っていて騒がしくてシラケました・・・早く下山してくれないかなあ~。

三ッ峰を越えたら視界も効いてきて チングルマやエゾツガ エゾコザクラの群落が次々と現れ・・・これでもか~これでもか~と飽きさせません。
二ツ池のテン場に着いたら 予報が遅れた雨になってきて まんじりともしない夜ですが ニッカの竹鶴片手にうたた寝してしまいました。

夜半から満月が見え隠れ・・・明日は晴れるかなあ?

テントは雨で重たくなったけど 視界が効いているので気持ちは軽くなりました。
硫黄山から縦走してきたIGさんチームとハイタッチして元気をもらいました。

南岳を越えたら・・・平坦地の地表が凸凹構造土・・・アースハンモックっていうんだそうです。
地下の凍土の影響でできた地形だと思います。
シコタンソウやチシマキンバイソウ コケモモ ミネズオウ・・・沢山の高山植物に出会えました。 這松の中にいたのはギンザンマシコの雌だったと思います。
知円別岳が近づいてくると 咲き始めていました シレトコスミレ。
開花は例年より遅い気がしますが 裸地に散在する小さな株は確実に増えているように感じました。

遠望できた硫黄山は 分岐に着くとガスってきて 登頂時には期待した展望はありませんでしたが 全員が無事に縦走できて 満プクでした。
カムイワッカへの下山 ヒグマに吠えられることもなく やり過ごせて安堵しました。

7月19日 木下小屋5:00 弥三吉水7:00 銀冷水8:10 羅臼平9:15 羅臼岳10:25           二ツ池CS15:20
7月20日 CS5:00 南岳6:00 知円別分岐7:35 硫黄山9:40 カムイワッカ下山14:05

チングルマ花畑.JPGメインの写真のコメント
硫黄山.JPG
シレトコスミレ.JPG硫黄山山頂.JPG

大雪山 東岳(2,067m)

2016年7月15日(金)

備えあれば憂いなし

大雪山の東岳ってどこにあるんだぁ~? という方は地形図「白雲岳」を良くお読み下さい。
銀泉台から登る赤岳の南方約1km 大きな岩が積み重なった2000m峰なんです。
クライアントは 3連チャンの サッチャーさん 小料理屋の女将さん アイアイさんに 運転代行のガングロオヤジさんです。

第一雪渓で長靴はいたオッサン・・・これ見よがしにパトロール腕章をザックにつけて・・・
ロープの左を歩いてよ! 高山植物痛めるから!
・・・まだ積雪1m以上あるのに・・・モノには言い方があるんじゃない?
雪の上の踏み跡を移動させようと ロープの位置を変更しているのは解りますが・・・・登山者が自然に登山道の上を歩けるような作業をすればいいだけなのに・・・威嚇するかのように大声出して・・・不快な感じでした。
上から目線の話し方・・・元公務員の面影なのか・・・うんざりしました。

駒草平はコマクサの見頃が始まっていました。

うわさ通り 例年より残雪が多く 第4雪渓から東岳にトラバースするには好都合でした。
ガスで見え隠れする視界の中 トムラウシのロックガーデンような岩場を通り 高山植物を傷めないよう気を使って東岳に登頂しました。

雪渓の下りはアイゼン着用して 快適に下山・・・備えあれば憂いなし でした。

銀泉台10:45 1700m展望台11:45 東岳14:20 銀泉台下山17:15

こまくさ平

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コマクサ平

裾合平から北鎮岳(2,244m)鋸岳(2,142m)愛山渓縦走

2016年7月12日(火)~13日(水)

アサヒヒョウモンの悶え

初日は旭岳温泉の青少年野営場という古風な名前のキャンプ場でテント泊しました。
クライアントはサッチャーさんとセリバテールさん 回送役のレンジャーさんです。
クロカンコースのそばで環境は良いのですが なんせ蚊が多く・・・ 参りました。
管理棟のオジサン サイト料金受け取ってから 蚊とカラス多いから気をつけて だって・・・後出しジャンケンだあ~・・・ズルいよ!
レンジャーさんは機関銃の名手だったそうですが 今は銘酒に酔っていて(なんちゃって) 命中度の話をウケに・・・ヤリイカとアサリのトマトソースで前夜祭が始まりました。

13日は快晴・・始発のロープウェイには50人以上の登山客が並んでいました。
姿見周辺はまだ花はほとんどありません。
裾合平でやっとキバナシャクナゲ チングルマ エゾツガザクラ 咲き始めていました。

中岳温泉から中岳分岐に登り休んでいたら・・・黒岳から縦走してきたズンバさんにバッタリ。
大雪山に来ていることはウワサで聞いていましたが まさか会えるとは思いませんでした。

北鎮岳の南斜面でまだら模様の蝶が2匹・・・あっという間に合体・・・悶通り打って・・・短い夏の悦楽を味わっているのかなあ・・・上に下に もがいていました。
後で図鑑見たら アサヒヒョウモンでした。
確かに 大阪のオバチャンが好むヒョウ柄の翼でした。

北鎮岳から2000m峰のギザギザ鋸岳登頂・・・今回のメインイベントも達成しました。
安足間岳から どこが頂上なのか分からない2000m峰の当麻岳にも登って愛山渓に無事下山・・・高山植物を堪能する素晴らしいルートでした。 
来年もまた 来ますよ!

姿見駅6:40 裾合平8:10 中岳分岐9:55 北鎮岳11:10 鋸岳11:50 安足間岳13:20 当麻乗越15:00 愛山渓温泉17:30

イワツメクサと安足間岳.JPGメインの写真のコメント
ウスバキチョウ交尾.JPG
鋸岳の歯.JPG鋸岳下山.JPG

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武利岳(1,876m)武華山(1,759m)縦走

2016年7月9日(土)~10日(日)

荒れた登山道

丸瀬布からの林道は・・・森林管理署さん 修復もう諦めたのでしょうか?
厚和から峠を越えて 笹苅されていない細い林道を車のサイドを擦りながら進み 武利岳登山口になんとか入れました。
ここまで来れば もう半分終わったようなもの。
広場でテント張って 初めてのブイヤベース クライアントさんの評価はどうだったのでしょうか?

夜半から降りだした雨 朝には上がって晴れ間も覗きました。
これが疑似好天だったとは 気づきませんでした。

最近 武利岳はあまり登られていないのか 笹や這松のブッシュが覆っていて 登山道は今にも飲み込まれそうでした。
無類岩山がガスの上にぽっかり浮いていました。
何層にも重なったガスの中 必死にブッシュを漕ぎ 倒木跨ぎ 潜り 体力消耗しました。
武利岳には 予定時間をオーバーしましたが ちゃんと登れました。

縦走路は 最低コル付近が やっぱりブッシュ混じりでした。
メアカンキンバイや エゾツツジ イワヒゲ エゾツガザクラ きれいでした。
雨が降ったり止んだり 時々ニセイチャロマップ川流域が見え隠れしていましたが 屏風岳や表大雪の山々は見えませんでした。

時々 雷も聞こえるガスの中 武華山に到着したのは15時でした。
17時には下山できるかな?
・・・まさかこんなことになるとは・・・
標高1400m でいきなりの 風倒木の海・・・登山道なんて 全く消えてしまいました。
まるでセラック帯に入り込んでしまったような感覚でした。
樹齢100年以上のエゾ松が何十本も倒されて まるでバリケード。
気づけば岩場の上に追いやられて万事休す 仕方なくブッシュ漕いで沢に逃げ込みました。
対岸の前武華登山道に出た時はため息が漏れました。

サッチャーさん マルチャンさん チョベットさん 本当にお疲れ様でした。
レンジャーさん 車の回送 有り難うございました。

武利岳登山口5:05 武利岳10:35 最低コル12:40 前ムカ14:15 武華山15:00 武華登山口17:55


武利岳山頂.JPGメインの写真のコメント
武利山稜.JPG
エゾツツジ.JPGP7100018.JPG

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雨竜湿原

見頃はこれから

湿原に向かう道で 早々と下山してくる登山者に 「花は咲いていましたか?」尋ねると「な~んにも咲いてないよ」
そんなバカな・・・

咲き始めました

湿原入口はワタスゲが満開でした。
これも立派な湿原の花です。
あとは
シラネニンジン チシマノキンバイソウ(シナノキンバイ) ゼンテイカ(エゾカンゾウ) タチギボウシ ミヤマキンポウゲ カラマツソウ クロバナハンショウヅル ミツガシワ ミズバショウ カキツバタ ヒツジグサ アイヌワサビ チングルマ 見られました。

展望台に上がって ゆっくり湿原の全体像を俯瞰していたら 爽やかな風が吹いてきて なんだか眠くなってきました。

ワタスゲと暑寒別岳.JPGメインの写真のコメント
シナノキンバイ.JPG
かきつばた.JPGエゾカンゾウ.JPG

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北日高パノラマ縦走

伏美岳 ピパイロ岳 1967m峰 トッタベツ岳 幌尻岳

週末になると雨ばっかり・・・・やっぱり5月末の30℃ 今年は冷夏になるんじゃないかなあ・・・危惧した予想が当たりそうです。

雨 雨 雨 やっと快晴

初日からの雨で 出鼻をくじかれました。
伏美の登りは腰痛持ちのガングロオヤジさんにはきつかったかな?
霧中模索でしたが 山頂は一瞬晴れて札内岳や勝幌が顔見世興行。
エサオマンカールが懐かしいわ・・・セリバテールさんがポツリ。
ピパイロを越えて予定通りの1850mコルでC1。
1830コルからポンチロロ川源流に100m下降して雪渓末端で給水。
クマの掘り返しが階段になっていて モンベルオヤジさんは感激してました。
夜中ずっと風雨でテントが煽られ レム睡眠の度に目を覚まし 朝までボーっとしてました。

3日目もガスの中を彷徨い なんとか奥深い1967m峰に登頂したものの ツクモグサは見当たらず肩透かし。
昨年は十の沢カールと戸蔦別川源流カールで熊にニアミスしたけど 今年は視界20m 見えないモノはいないのと同じかあ。
北トッタ 戸蔦別岳は足元しか見えず せっかく東京から参加してくれたヒマワリさんには申し訳なかったなあ・・・明日はきっと晴れるよ。
七つ沼のカールバンドは雪が詰まっていなくて一安心・・・明日は晴れないと ガイドは嘘つき呼ばわりされちゃうよ・・・悪態もつきたくなりました。

最終日・・・夜半の雨は日付が変わる頃に回復し 待ちに待った無風快晴。
ガイドは嘘をつきません・・・信用されたかな?
モルゲンロートのカールバンドを登り 一歩一歩ポロシリが近づくと ハイになってくる自分を戒める。
夕張芦別 十勝からトムラ ニペから石狩岳 旭岳   雲海の上に阿寒三山 ナメワッカにイドンナップ カムエクに1839m峰・・・見渡すかぎりの山づくし。
終わり良ければ全て良し・・・
日高は初登山というサンチャンさんは満面の笑みで チョベット(少し)感動したみたい。

クライアントの皆さん 雨ニモマケズ 風ニモマケズ 不平文句モイハズ 微笑み絶やさず ありがとうございました。
回送役の 絵描きのカキさん お疲れ様でした。

7月3日 伏美小屋5:15 伏美岳9:10 1542コル11:15 ピパイロ岳 1850コルC1 14:30
7月4日 C1 6:15 1967m峰7:20 1856標高点9:30 北トッタ11:05 戸蔦別岳12:55 七つ沼C2 14:30
7月5日 C2 4:10 幌尻岳6:30~7:00 C28:30~9:10 戸蔦別岳10:25 北トッタ12:10 取水口16:15 チロロ林道下山17:00

七つ沼カール3.JPGメインの写真のコメント
テント撤収.JPG
ムシトリスミレ.JPG幌尻山頂.JPG

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中天狗(1,316m)

2016年6月30日(木)

アスレチックゲーム

尻岸馬内沢.JPG
札幌は28℃の予報・・・沢登り日和です。
尻岸馬内林道の入林許可は取れましたが 車はどこまで入れるかがキーポイントです。
倒木や法面の落石を取り払い 熊や鹿に衝突しないよう 軽くアクセルを踏み込みました。
フェンダーをブッシュで引っ掻きながら6km なんとか標高600m終点まで進入できました。
もうこれで 気分は半分登ったようなものです。

尻岸馬内川は膝までの水深で ヌルヌル水苔で滑っていて気が緩めません。
北面直登沢手前から大きなスノーブリッジが次から次に現れ クライアントはアスレチックゲームみたいで 楽しそうでした。
懸念していた熊の気配は さほどありませんでした。

中天狗山頂.JPG

沢シューズにアイゼン

直登沢はいきなり2mの小滝・・・ガイドはボロボロ崩れの草付きをバランスで越え クライアントはアンザイレンしてシャワークライミング・・・雪解け水でブルっていました。 
沢はザクザク ドロドロ ベトベト・・・う~ん 前途多難な予感。
標高900mからは雪渓の急登が続き ピッケルでステップカット 一歩一歩緊張します。
下山は沢シュースにアイゼン装着・・・上手く機能するかなあ?

1100mからは急登ブッシュですが根曲がりではなく ハンノキなのでまだマシです。
腕力まかせにグイグイ登り 振り返るとクライアントは・・・背中で息してました。

1200mになると展望も開けてきて布部岳が見えてきました。
ミヤマキンポウゲのお花畑は一面五分咲きで 素晴らしい景観です。
背丈の低いユウパリアズマギク が岩場に張り付いていました。
ハムスト張りっぱなしで 行者ニンニク掴みながら登って行くと 広い山頂に着きました。

三角点マニアさん イッキュウさん モンベルオヤジさんも 緊張が解けて笑顔が戻ってきました。
芦別岳 中岳 お茶々松籟 夕張岳 崕山 暑寒別岳 恵庭岳から札幌近郊の山々 十勝連峰はオプタテまで 旭岳から東大雪の山々も ぜ~んぶ 見えました。

林道終点8:40 直登沢出合9:50 中天狗13:00 林道終点16:20

樽前山 ニセコアンヌプリ 羊蹄山

2016年6月25日(土)~27日(月)

アリバイ

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ピンチヒッターのツアーガイド仕事が舞い込んできましたが 初日は暴風雨でした。
洞爺湖や真狩の湧水に寄り道してアリバイ的な観光 ヒラフスキー場のホテルに逃げ込みました。
翌日も雨 雨 雨・・・でも風は収まったみたい。
関西のお客様は 折角の北海道ツアー 歩きたくてウズウズ。
しょうがないなあ・・・カッパ着て行くかァ~
午前はアンヌプリ 午後は樽前山・・・ 景色もなく またもやアリバイ的登山。

最終日も 朝からシトシト・・・霧雨です。
北海道なのに まるで梅雨じゃないか~
関西は空梅雨で晴れてるのに・・・・だって。

カッパ着てドロドロのヒラフコースを歩き始めました。

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分刻みマネージメント

4合目で雲海の上に出ると 狩場山や余別岳がぽっかり浮かんで見えました。
5合目でバテてしまったオジサンがリタイア表明。
1日で標高差1500mを往復する体力は・・・なさそうでした。
添乗員のSさんが付いて下山します。
残り11名をガイド一人で引率する・・・あと一人でもバテたらもうオシマイ・・・全員下山です。

6合目で ランディーのニセコ仙人が単独で登ってきました。
93回目の羊蹄山なんですって・・・・。
100回記念の祝賀会までに99回登っておかないと・・・だって 凄すぎる。

疲れが目立ってきたクライアントを 持ち上げ 励まし イーブンゆっくりペースで7合目通過。
シラネアオイが出てきたら 気分も良くなったようで 楽しいムードになりました。
9合目ではメアカンキンバイやキバナシャクナゲ エゾツガが見られました。

夕方6時の飛行機に間に合わせるには遅くても3時までには下山しないと・・・時計見ながら分刻みてタイムマネージメント・・・これが一番緊張しました。

3時10分前に無事下山し 温泉にも入らず 千歳空港に直行しました。

夕張前岳(1,501m) 

2016年6月24日(金)

背筋がピリッと

前岳ジャンダルム.JPG
前岳はなぜか不人気です。
地形図にも載っている1,500m峰ですが三角点はなく標高点だけ・・・だから?
朝目覚めたら夕張方面の山並みが見えたので 雲は高いようでした。
ヨシ 行くかあ~。

夕張岳の登山口まで 2時間ピッタリでした。
例年の登山口は雨で決壊していて 100m下に新設されていました。
平日ですが既に10台以上駐車していて満車・・・ 戻って路肩に停めました。

石原平はいつもの様にシラネアオイの群落が見頃でした。
望岳台をスルーして雪渓の残る沢を越えた次の小沢が前岳の取付き沢です。
両岸とも濃密な笹ヤブなので水の中をバチャバチャ ブッシュのトンネルを潜るように歩きます。
すぐに二股ですが・・・前岳は右方向で涸れ沢 左が本流でした。
本流ならきっと雪渓にぶつかるだろう・・・・悩んだ挙句 甘い予測でした。
最低コルは右に遠のき前岳はどんどん離れていきます。
アチャ~
猛烈なネマガリダケが行く手を阻み 押したら押し返されて顔にバシバシ打ち付けます。
押し倒されないようにのけぞりながら踏ん張ったら 背筋がピリッと 筋繊維が切れる音がしました。
遠回りでも 戻るよりは進んだほうが早いだろう・・・道迷い遭難ってこうやって起きるんだよな・・・

チョウノスケソウ.JPG

かわいい小判型の葉

前衛峰の南側の尾根に上がったら結構な体力を消耗しました。
ルートを誤り三角形の二辺を歩いてしまいました。
気を取り直して・・・前衛峰を攀じると アズマギクやミヤマダイコンソウ ハクサンイチゲのお花畑に出ました。

小最低コルに降りて いよいよ最後の登り・・・山頂はガスの中で 気が遠くなるほど遠くに見えました。
今度は100mほどの這松の海 上へ泳ぎ下に潜り・・・ダケカンバの木登り アスレチックゲームみたいです。
簡単には登らせてくれないなあ~

ガスの中に岩塔が見えてきたら  ありました 45度以上の岩場に張り付いたチョウノスケソウ・・・・これを見に来たんです。
小判型の葉が なんとも可愛いんです。
片手で這松に掴まりながらの撮影でしたが 疲れが一気に吹っ飛びました。

登山口8:20 望岳台10:15 前岳取り付き沢10:40 1450m稜線11:20 前岳12:20 最低コル13:00 取り付き沢13:20 登山口14:50

中山湿原(870m) 
庚申草山こうしんんそうやま(918m)

2016年6月22日(水)

車が悲鳴

中山湿原.JPG
中山峠から中山湿原に行ってきました。
NTT管理道が開放されていたので 車で侵入しました。
道の両側は背丈以上の笹が覆いかぶさり ギーギー車は悲鳴をあげていました。
約3kmのアプローチには オオバナノエンレイソウやハクサンチドリ ノビネチドリが咲いていました。
西側の送電線の下に駐車して わずか100mで高層湿原 ラクラク登山でした。

札幌市内にこんな素晴らしい湿原があるなんて・・・意外ですね。
経験豊富な元ガイドKさん夫妻も 驚いていました。
ミツバオウレン ヤマドリゼンマイ ミズバショウ イワイチョウ エゾカンゾウ モウセンゴケ タチギボウシ ワタスゲ 確認できました。
標高が高いので 花の開花はこれからが多くなりそうです。
7月上旬から中旬が見頃ではないでしょうか。
機会を見つけて また来たいものです。

庚申草山.JPG

命名の由来

まだ帰るには時間が早いね~
旧中山国道のゲートが開放されていたので 庚申草山に向いました。

本当に・・・庚申草があるかなあ?
以前から疑問に思っていました。
庚申草は栃木県の庚申草山に生育するムシトリスミレの一種で 固有種。
北海道にはないはず・・・。

一枚岩の上で腹ごしらえして  イッキュウさんと レンジャーさん いざ出陣。
岩の北側から隙間を利用して基部まで 川口浩探検隊のように(ちょっと古いなあ)歩いて降りました。
10mもの岩の下部は2m以上の張り出しのあるオーバーハングでした。
基部にはリングボルトが2本打ち込んでありましたが 壁にはランニングビレイ用のアンカーが設置されていませんでした。
岩質は脆く 登攀の対象にはならなかったようです。
どうしてここに こんな大きな岩塊ができたのか・・・ 不思議ですね。

基部の周囲をぐるっと巡って 目を皿のように見ましたが  残念ながら目的の植物は発見できませんでした。
乾燥した土質なので ムシトリスミレが生育できる湿潤な環境ではなさそうです。
庚申草山の命名の由来・・・ ますます疑問に思えてきました。

熊ヶ岳(2,216m)後旭岳(2,210m)

2016年6月19日(水)

細い岩稜に緊張

熊ヶ岳.JPG
旭岳ロープウェイのモンベルクラブ会員割引は4月で終了したそうです。
JAF割引も ガイド割引も・・・そんなのありません・・・つっけんどんに言われました。
ここの切符売場は・・・相変わらず感じ悪いなあ~

野鳥観察会があるらしく ロープウェイ駅では望遠鏡や三脚持ったオジサンオバサン達が溢れていました。
姿見の池までの遊歩道 花も咲いていなく殺風景でした。
7合目までは天気が良く トムラウシやニペソツも見えていましたが その後は流れてくる雲に覆われてあっという間にガスの中。
おかげで涼しくて歩きやすいわ~・・・イッキュウサンが慰めてくれました。
後旭に降りる雪渓は一昨年よりも大きい気がしました。
一面のミネズオウもまだ蕾で 何とも寂しい限りです。

熊ヶ岳の登り チシマツガザクラの小さな花が咲いていました。
ガスっているので稜線通しに歩いたら 高度感あふれる細い岩稜に行く手を阻まれてしまいました。
ウヒャ~こういうトコロ苦手なんだよな~・・・サンチャンさんは高所恐怖症みたいです。
落石に注意しながら迂回して岩稜の下をトラバース やっと熊ヶ岳の頂上に立てました。
いや~スリルあったねえ~・・・上方芸人さんも緊張したそうです。

熊ヶ岳雪渓.JPG

贅沢な時間

山頂でゆっくりしていたら急にガスが消えて 旭岳や裾合平が見えてきました。
ラッキー!
視界がなければ往路下山しようかと思いましたが 下降ルートが見えてきたので裾合平にグリセードすることにしました。

ここも岩場があり 意外とルート判断が難しいトコロです。
岩雪崩を誘発しそうな斜面をゆっくり下降して 高山植物帯に逃げ込みました。
雪渓に降りたら緊張感も解けて クライアントに笑顔が戻ってきました。
危険を脱出してガイドも一安心です。
スケーティングしたり 尻滑りを楽しんだり 転げまわったり 勝手気ままに雪遊び・・・
当麻岳・大塚小塚に囲まれた広大な雪原を まるで自分の庭のように感じる 贅沢な時間。

縦走路ではキバナシャクナゲやメアカンキンバイが咲き始めていました。

姿見駅8:30 旭岳10:20~35 後旭岳11:00 熊ヶ岳12:15~40 姿見駅14:50

礼振峰 れぶりほう(1,050m) 2

2016年6月15日(水)

チョウノスケソウ群落

チョウノスケソウ.JPG
石灰岩の岩場には チョウノスケソウの群落が張り付いていました。
アズマギクも 満開です。
黄色い花は コミヤマキンポウゲ?

P6150019.JPG

ソラチコザクラ?

このコザクラは・・・ソラチコザクラ?
岩塔の壁面には・・・盆栽家に人気というシンパクが覆っていました。

1時間ほどゆっくり休憩して お花見の時間です。
林道歩きがなければ いい山なんだけどなあ・・・クライアントがぽつり。
羆が闊歩する奥深い山だから 貴重な花が残っているのでしょう。
大切に守りたい貴重な財産だと つくずく思います。

芦別川左岸林道c580m登山口7:55 礼振橋8:30 レフレップ林道終点9:35 礼振峰12:10~13:00 林道終点14:55 登山口下山16:20

礼振峰 れぶりほう(1,050m)

2016年6月15日(水)

黒い背中が波打つ

礼振峰山頂.JPG

恒例の礼振峰詣にはセリバテールさんと上方芸人さんが参加してくれました。
登山口は昨年と同じで 礼振橋まで2km地点でした。
レッフレップ林道にはやたらと熊の糞が目立ちました。
初めは子熊らしい足跡でしたが 途中から30cmの大きな足跡だらけ・・・それも今歩いたばかりの生々しさです。
ムムム・・・近いなあ。

鈴を鳴らしコールかけながら林道右カーブに差し掛かったら・・・ドドドドド ザザザザザ。
ナナ 何だ!
10m先の法面を駆け登る黒い物体・・・背中が波打っているのが見えました。
体長2m以上の個体でした。
羆も驚いたのでしょう 10mほど一気に駆け上がってブッシュに身を潜め 動きません。
心臓が バクバク しているのが自分でも解りました。
彼(女)も きっと 同じでしょうね。
お互いに 少し油断していました。

直登沢にはまだリュウキンカやシラネアオイが真っ盛りで 氷のトンネルも残っていました。
4時間かかって 山頂に達しました。
写真撮影は・・・どうせ見るに耐えないババアだから後ろ向きでいいよ・・・だって。
クマと同じで 背中に自信・・・あるのかなあ?

アツモリ三姉妹.JPG

三姉妹

石灰岩の岩塔に行くと ホテイアツモリ たくさんありました。
三姉妹みたいな表情の大きな株も見つかり 微笑ましい限りです。
一昨年よりも一週間早いのですが 他の花も見事に咲いていました。

駒ヶ岳 剣ヶ峰 砂原岳

2016年6月12日(日)

まるでドリュ

剣ヶ峰.JPG

昨日の大沼キャンプ場は家族連れや若者達で賑わっていました。
夜空の北斗七星が大きく見えました。

登山口の大きな看板には 読むのが面倒なくらいに長々と注意書きがありました。
要約したら 入山規制していても登山は自己責任 ということのようです。
登山時間は9時から15時 と書いてありますが 5時でもゲートは開放されていて・・・登山時間っていったい何なの?

ガスの中を登るに従い 晴れ間も覗いてきて 期待できそうです。
馬の背を出て15分 いきなりガスが消えて 唖然・・・ウワァ~まるでドリュじゃないか。
神々しくて しばらく見とれてしまいました。

剣ヶ峰の東斜面には踏跡があり トラバースしていくと予定のルンゼがすぐに見つかりました。
新しいピンテも付いています。
落石に気を配り登って行くと 青いクライミングロープが固定されていました。
斜度は70度 ロープ無しではとても登れません。
細い稜線に出たら正面の岩峰に行く手を遮られ・・・ ここで終了かなあ?

ふと 西側の斜面を覗いたら ピンテが数か所見えました。
目で追っていくと ちょっとした岩登りで何とか最高点まで行けそうです 。
ヨ~シ 気合入れて登るかァ~

剣ヶ峰山頂.JPG

最高点は垂直ニードル

チシマツガザクラ咲く最高点のすぐ隣のピークに上り詰めました。
クライアントは緊張感と高揚感で 少しハイテンションみたいです。
雲海の上の岩峰は まるで槍の穂先です。
ファインダー覗いていて うっかりしたら転落しそうな狭い山頂でした。

3mほど高い本当の最高点は直径3m高さ8mの垂直ニードルで 懸垂下降用の青いスリングも設置してあり 本格的なクライミング技術と用具がなければ登れそうにありませんでした。

さてと 一等三角点の砂原岳に行きましょうか。
岩稜の中の踏跡を辿って 滝雲流れるコルに降りると標識があり 踏み跡もかすかに続いていました。
砂原岳手前の岩峰を巻くと望洋の森ルートと合流し 標石の土台が剥き出しになった三角点がありました。
雲海の上に剣ヶ峰と横津岳が突き出ていました。
噴火湾は雲海の下に隠れて見えません。

噴火口の周囲を迂回して馬の背に戻り 隅田盛に寄り道してお腹も一杯。
すれ違う山ガールの鮮やかなファッションに見とれながら ニタニタ下山しました。

登山口5:35 馬の背6:20 剣ヶ峰7:30 砂原岳8:35 隅田盛9:40 登山口10:35

美唄山(987m) 一等三角点

2016年6月10日(金)

自己正当化

美唄山稜線.JPG
雨天のため一日延期して美唄山に向いました。
クライアントは久しぶりのアイアイさんと 大病から復活したガラナさんです。
アライグマさんは現役世代で休日変更できず 次回に持ち越しでした。

林道をゆっくり走って行くと 前方から小型ダンプが現れて・・・「この先は補修工事で通れないよ」・・・だって。
おまけに 「俺たちは遊びじゃないんだァ」 だって。
嗚呼~ また始まった・・・「どうせえオマエらは 遊びだろう」と顔に書いてある。

ちょっと待てよ。
この道路補修は何のための工事なの?
森林管理署の造材じゃなく 美唄山の登山口に行くための工事だろ。
だったら・・・登山者が発注したようなものじゃないか?
工事は・・・遊びのための工事だろ。
ディズニーランドの工事業者が 入場者に「俺たちは仕事なんだ お前ら遊びだろ」とは・・・言わないだろ!
自分達だけ正当化するのは やめてくれ!

美唄山山頂.JPG

4度目の美唄山

登山口まで3km雨上がりのぬかるんだ林道を歩きましたが ウォーミングアップとポジティブに考えましょう。
林道は 先週のリサーチよりも 新しいクマの落し物が 随分増えていました。
沢の下部で ガサガサガサ 大型動物が笹の中を動きまわり 緊張が走りました。

稜線は背丈以上の笹藪もあり かき分けかき分け進みます。
時々ガスが消えて芦別方面の林道がチラリと見えました。
地形図を読んだら 工事中の道道美唄富良野線から月見山の八月沢を結んで稜線直下150mまで林道が来ていました。

ハクサンチドリが笹に埋まって健気に咲いていました。
あいにく 山頂での展望はイマイチでした。
ガラナさんは奥さんが美唄出身で 美唄コースは山開きで3度も登っているそうです。
「奈井江コース・・・ずっと前から登りたかったんだ・・・やっと登れて良かったァ~」
お土産に 行者ニンニクとフキを採りながらゆっくり下山しました。

登山口手前3km9:50 登山口10:40 800mコル12:10 美唄山13:30~50 スタート地点16:00下山



十勝岳 美瑛岳 環状縦走 2

2016年6月7日(月) 8日(火)

アバンギャルド

P6070023.JPG

十勝岳は登るに従い涼しくなって 山頂は15℃くらいだったでしょうか?
汗もかかずに 望岳台から3時間で登れました。
山開き前なので まだロープも張られていなく 雪解け水が染み込んで登山道はぬかるむところもありました。
先週1日に降ったらしい新雪が眩しく サングラスなければ歩けません。
登山者が少ないのも この季節 らしいですね。

美瑛岳へのルートは 雪渓も残っていて 手こずりました。
谷底から吹き上げてくる風でバランス崩す場面も・・・
振り返ると 十勝岳の残雪が アバンギャルドなプレタ生地の模様みたい 飽きませんね。

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咲き始め

ポンピ沢の降り口は雪渓で迷いやすく 嫌らしいところもありました。
沢は雪が詰まっていてスムースに通過できました。
雲ノ平も雪が多く 一部アイゼン着用しました。

ショウジョウバカマ メアカンキンバイ ミネズオウ エゾツガザクラ 
高山植物も咲き始めていました。


望岳台5:55 避難小屋6:55 十勝岳9:10~30  美瑛岳11:35~12:00  1608分岐12:40 ポンピ沢13:00 望岳台15:05

十勝岳 美瑛岳 環状縦走

2016年6月7日(月) 8日(火)

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初日は 久しぶりに 白金温泉野営場にテント泊・・・クラシックで雰囲気ありました。
思ったよりも暖かく 風もなく 快適です。

三ちゃんさんと セリバテールさん 楽しそうに人生を語っているのかなあ?
枝豆にビール チーズにワイン いつものポトフ デザートはスイカ 時間はあっという間に過ぎていきます。

9月には 白馬から不帰キレット越えて 鹿島槍まで 足を伸ばしませんか?
セリバテールさんの突然の申し出に 
う~ん・・・ガイドは頭の中がグルグル巡り  テンション上がりました。

ボクはどっちでもいいよ・・・三ちゃんさんは お任せモード カラダ鍛えとくわ・・だって。

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刺激臭

望岳台から十勝岳に向うと 昭和62年火口からの噴煙で空気が黄色くなっています。
避難小屋からグランド火口は霞かかったようで 刺激臭に思わず咳き込んでしまいました。
硫黄が噴き出しているのか 雪も黄色くなり・・・十勝岳 ダイジョウブかなあ?

火山活動が活発になっているとは聞いていませんが 御嶽山のこともあるし・・
自己責任とはいっても・・・
ヘルメット被ってきたほうが良かったかなあ?

赤岩

2016年6月5日(日)

普通の山登りから・・・

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今期2回目の岩登り研修でした。
曇空でしたがだんだん晴れてきて 6月らしい気持ち良い登山日和でした。
四段テラスで新人のMに固定分散ビレイをレクチャーして ノーマルとチムニーをリードしました。

ビレイの型はできていても 実際に墜落したら・・・ロープに引きずり込まれるかも知れません。
新人の研修は 墜落者を確保する練習から始めたほうが良いのかもしれませんね。

普通の山登りから教えたほうがいいんじゃないの?
先輩の何気ない囁きに ドッキリ 愕然としました。

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怪我しないでね

東のチムニー岩のノーマルルートはグレード3級+ トリッキーな楽しいルートです。
終了点に着いたら 2人の年配クライマーが懸垂の準備していました。
アンカーにクイックドローを残置していて 占領しています。
 
 アンカー使わせてもらえないかなあ~ 
 カラビナ残置したら他のパーティーが使えないよ~
 ゲレンデのルール守ってよね 頼むよ~

 おいおい 僕らのロープの上に座り込むの 止めてくれませんか?

空中懸垂なのに バックアップもとらないで・・・降りようとしています 危ないったら・・・
そこそこのギアは持っているのに 使い方を知らない御仁みたいです。
プルージックでバックアップ取るよう勧めたのですが 意味が解っていないようでした。
30年前の古いシステムと習慣で岩登り 道具だけは進化していて ギャップが埋まっていない気がしました。

怪我しないでね おじいちゃん!

アポイ岳

2016年6月1日(水)

アポイアズマギク

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Iパーティーのガイドでアポイ岳に登りました。
以前は五合目の避難小屋から アズマギクの群落が続いていたと記憶していますが・・・
ポチポチ咲いているだけでした。
気候変動なのか 鹿による食害なのか 年によっても咲き方が違うのか・・・?
ヒロハヘビノボラズが勢力を拡大していました。

ヒダカイワザクラ アポイタチツボスミレ ミヤマオダマキ チングルマ タカネニガナ ヨツバシオガマ エゾノシロバナシモツケ アポイヤマブキショウマ アポイハハコ
咲いていました。

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アポイクワガタ

今回 イチバンの花は アポイクワガタでした。
淡紫の可憐な色合いで 細く長い雌しべが 繊細でした。
 
クライアントに尋ねられた・・・ カンラン岩と蛇紋岩の違はなんですか?
色は似ているけれど 夕張の蛇紋岩は割れていたり粉々になっていたり 柔らかそうです。
アポイのカンラン岩は風化も進まず硬そうですね。
どちらも超塩基質で深緑色・・・栄養が乏しい岩石です。

調べてみたら カンラン岩は深さ10kmに及ぶマントル起源の火成岩で 比重が重く(3.3g/cm3) 結晶はペリドットという輝石・・・といえば納得です。
カンラン岩が水と熱に依って変質した岩石が蛇紋岩なんだそうです。
カンラン岩と蛇紋岩は まあ兄弟のようなものですね。

製鉄のスラグや鋳物の砂 耐火材 工事用石材 苦土肥料にも使われているそうです。
少し 物知りになった気分です。

美唄山(986m)リサーチ

2016年5月30日(月)

登山ボックスは冷蔵庫

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道道ゲートは26日に開放されていましたが 標高200m露天掘り鉱山に向かう林道分岐でチェーンが架かっていました。
標高400mの登山口まで5キロ地点です。
林道の数カ所には倒木があり 法面からは小さな落石も認められました。
もうすぐ6月 森林管理署ではまだ整備していないようです。

古い冷蔵庫の中の登山口名簿を見ると 今期の入山者は既に2パーティーありました。
作業道にはビブラムソールの跡があり 新しいピンテも付けられています。
標高800m作業道終点までは急登もあって登山道並みでした。
行者ニンニクは先週の暑さで20cmに伸び 葉が開いてしまい採る気になれません。
作業道終点は稜線のコルで 広場になっていました。
オフロードバイクのタイヤの痕跡がありました。

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艶消しのオブジェ

コルから山頂までは1.5kmほどです。
刈分け道はすぐに笹のトンネルとなり 腰をかがめて歩かなければなりません。
笹はかぶっていても 登山道を見失うほどではありません。
押し分けた笹が顔面に跳ね返り 数回 目にも当たりましたが ガマンガマン。

830mコルを過ぎると細尾根になり芦別岳と夕張岳が見えてきました。
尾根の東側は切れていたり崩れていたりで 注意が必要です。
観るべき植物は・・・・残念ながら無さそうです。
深い谷底には雪が残っていて 吹き上げてくる風は幾分涼しげでした。

最後の50mは急登でしたが 山頂はきれいに整備されていました。
道岳連による美唄コースの笹苅日は たしか・・・昨日だったはず。

国土地理院の一等三角点設置100年というオブジェは FRP製でちょっと艶消しでしたね。

登山口11:15 800mコル12:25 美唄山13:35~50 登山口15:50

蝦夷松山(667m) 雁皮山(743m)

2016年5月29日(日)

七ツ岳は秋に再チャレンジ

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上ノ国の民宿は 新鮮なタコしゃぶがメインディッシュでした。
ナマコ酢 つぶ貝 ハマチの刺し身も地元で取れた食材で 女将さんの浜料理を堪能しました。 

今日は七ツ岳に登る予定でしたが 先日 森林管理署に問い合わせると 9キロ手前で落石によるゲート閉鎖。
歩くと往復5時間余計にかかります。
七ツ岳は秋に登ることにして 蝦夷松山 雁皮山 に変更しました。

登山口は パークゴルフ場の少し先 こぶし座 という劇団の建物がありました。

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アスレチック

地図がなく 標識もなく GPS見ながら歩きましたが 作業道が入り組んでいて分かりにくい登山道でした。
適当に進んでいくと 何故か 途中から標識がありました。

沢を越えると 尾根から岩稜っぽい急登になり 函館を一望できる展望の良い蝦夷松山に到着です。
低山なのに高山の雰囲気があって いい山でした。

雁皮山への登山道は シラネアオイが咲き誇り アスレチックのような楽しい山稜でした。
タケノコ採って 下山の途に着きました。

帰路に寄った 大沼の留の湯 行方不明になった少年を探すヘリや警察車両が数台駐車していました。
ニュースを見てビックリ・・・早く見つかって欲しいものです。

登山口7:35 蝦夷松山9:20 雁皮山10:25 登山口12:40

当別丸山(482m)

2016年5月28日(土)

トラピスト修道院

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札幌から函館に向かって長い道程・・・今日はモンベルオヤジさんがドライバー努めてくれました。
中山峠 豊浦ICから高速で大沼公園・・・ちょっと新幹線見ていこうよ~
田んぼの真中 函館北斗駅はすぐに見つかり 北海道新幹線 ナンチャッテ鉄ちゃん 修学旅行の高校生で満席でした。

ソフトクリームだべ歩きのお嬢さんをを脇目に クリスチャン墓地から観光ルルドの洞窟へ。
な~んだ オペラの大道具のようなコンクリートで造ったルルド洞窟 シラケました。
その上にある ホンモノのルルドの洞窟は 古い貯水装置があって 実際に水場として使っていたのでしょうか 雰囲気がありました。
津軽海峡の向こうにある陸地は 下北半島 恐山でしょうか?

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天測点第一号

ヤマブキやマムシグサ ノビネチドリ がありました。
あら ギンランがあるわ・・・サッチャーさんが見つけて 教えてくれました。
メジャーな春の花は咲き終わっていて ガイドにはよく解りません。
ガラナさんは・・・ 花にはあまり興味が無いようです。

丸山は低山ですが 急登もあって 結構な山です。
山頂には天測点第一号があって 函館山が見え隠れしていました。

遊楽部岳(1,277m)

2016年5月27日(金)

カッコウの鳴き声

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八雲のオートキャンプ場は ウォッシュレットや炊事場 きれいに整備され快適でした。 
高速道路の騒音 少し気になりましたが 安全管理は行き届いていました。

朝はカッコウの鳴き声で目が覚めました。

10年ぶりの遊楽部岳 登山口までの林道は以前より荒れていました。
登山時間が長いので登山者が少ないのでしょうか?

明るいブナの森から稜線を上へ上へ 915m五合目 まだまだ山頂は見えません。
臼別岳が見えてきたら雪庇の残骸が出てきて 涼しい雪の上を歩きました。

ロープが設置された急登を越え やっと臼別岳1251m 山頂は・・・まだまだ遠いなあ~

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凍りついた時間

5時間かかって 遊楽部岳 登りきりました。
登山道で5時間 大雪山よりも 遠い山ですね。
日本海と太平洋 同時にしっかり見えました。

さて下山も長いよ~ 気を抜かないで歩きましょう!
七合目だったか・・・雪渓の下の笹薮を沢に向かって急いで下る大きな物体・・・姿は見えませんが・・・エゾシカの動きより遅く 笹は左右にユサユサ揺れていました。
緊張感でしばらくジッと観察しました。
登山道から50m以上離れたので もういいかァ・・・下山を始めました。

六合目だったか・・・25m先の登山道のカーブから黒い物体がヌ~ッ と出てきました。
シマッタ! ちょっと近すぎるなあ~
突進してくるか 避けてくれるか 微妙な距離です。
体長1.2~1.5mくらい そんなに大きなヒグマではないようです。
今春 母グマから離れたばかりの子熊のようです。
ジッと目を離さずに30秒ほど 凍りついた時間が過ぎて行きました。
登山道脇の笹ヤブの中にゆっくり入っていきました。

熊スプレーをホルスターから取り出し・・・安全ピンを抜いて・・・
発射準備を整えて その場をゆっくり通過しました。
熊はジッとしているのか 動きがありません。
攻撃体制は解除されたようです。

長い下山も 周囲に気配り目配せ 短い時間に感じました。

登山口6:05 915五合目8:20 臼別岳12:20 遊楽部岳11:10~20 登山口15:05

長万部岳(972m)

2016年5月26日(木)

ハルゼミの大音響

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2連休の休暇が取れたんだけど・・・空いてますか?
ジェジェジェ・・・函館連チャンの前かあ・・・(しばらく考えて)どの山に行きたいの?
遊楽部岳と長万部!
う~ん 道南4連チャンかァ~・・・まあ なんとかなるさ ・・・いいよ!

イッキュウさんのオーダー山行・・・キャンプの準備 てんやわんや でした。

ニセコ回りでたどり着いた長万部岳の登山口はハルゼミの大音響で圧倒されました。
独活は 背が伸びて採る気になれません。
林道歩きで 長く・・・黒い・・・クネクネ物体・・・うわァ~嫌だァ~
・・と思ったら 自転車の古タイヤでした。
ああ~ びっくりした!

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ビールとかき氷

6合目から残雪が出てきて コルでは一面の雪に覆われました。
照り返しは厳しいけれど 少し涼しくなった気がしました。
嗚呼・・・ ビールを取り出すのに冷蔵庫を開けた時のような・・・あの冷たい風に吹かれて  かき氷のようなザクザク雪を踏みしめて 何て贅沢な登山だろう・・・

キックステップで脚がダルくなるけれど 開放感に浸りながら 味わうように登りました。
利別岳 大平山 まだ真っ白な狩場山・・・よく見えました。
メップ岳・カスベ山は山々に紛れて・・・どこがどこだか同定できませんでした。

登山口10:40 うすゆき荘跡11:10 鉱山跡11:50 コル12:30 長万部岳13:05~20
登山口14:55

赤岩研修会

2016年5月21日(土)22日(日)

少女の面影

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新入会員を交えてSAC岩登り研修会に参加しました。
初日は 東のチムニーで固定分散のビレイシステムを指導しましたが・・・
エイトノット クローブヒッチ オーバーハンド・ノット 横文字言葉が多すぎて 頭が真っ白
覚えることが多すぎてオーバーフローしているみたいです。
三歩 歩いたらもう忘れているゥ~ 右から左へ抜けていったみたいです。

胎内巡りを降りて不動岩稜の側壁でアップ&ダウンの練習・・・極度の緊張感が走ったのか目から涙がポロポロ・・・ まだ少女の面影が残っていました。

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白いヨット 青い海

2日目は奥リスでビレイシステムの練習しました。
観音 ノーマル ジェードル 3本登って 中チムニー 中リス だんだん調子が上がってきたようです。

それにしても 去年の新人会員たちは 岩登りよりは食べ物の話題でワイワイガヤガヤ
白いヨット浮かぶ青い海をバックに なんだか楽しそうでした。

浦臼山(718m)

2016年5月20日(金)

見事なシラネアオイ

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何十年振りかで 浦臼山に登りました。
登山口の手前1.5kmで林道崩壊通行止の表示がありましたが ギリギリ通行できました。
登山口から旧車道を 山菜でもないかなあ~ キョロキョロ探しながら歩きましたが 細い独活がぽつりぽつりあるだけで もう採られてしまったみたいです。

植物に造詣が深いサッチャーさんが一緒なので あれこれ質問しながら歩きました。
オオタチツボスミレ ニリンソウ エンゴサク  エンレイソウ ヒトリシズカ ノウゴウ(能郷)イチゴ ミツバオウレン ムラサキヤシオツツジ ありました。

真夏日の27℃の予報でしたが 490m標高点まで来ると雪が残っていました。
登山道の両端にはカタクリが続き 稜線に出たら大きな株のシラネアオイが それはそれは 見事でした。

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シベリア森林火災

三角点には チシマザクラ? が風雪に耐えて這うように咲いていました。
蛇行する石狩川と田植が始まった田園風景の展望を眺めていると 不遜にも 達布山の榎本武揚になったような錯覚がフツフツ湧き上がりました。
  
夕張岳や芦別岳には 何故か靄がかかっていて同定できません。
こんなに天気がいいのに おかしいなあ・・・
後で聞いたら・・・シベリアの森林火災の影響で 空気中に塵が多いんんだそうです。

山頂を越えて1km先の782mピークまで行きましたが 笹苅が間に合わないらしく ブッシュも出てきて・・・もうこの辺で止めときましょう・・・
雪のベールを纏った暑寒別岳や群別岳の姿が霞の向こうにぼやけていました。
さて カバノアナタケ 行者ニンニク 独活 探しながら下山しましょうかあ~。

浦臼温泉で汗を流したあと 神内ファームの巨大な温室と浦臼ワイナリー見学して帰途につきました。

登山口9:00 浦臼山11:05 782mピーク12:00 登山口下山13:30

積丹岳スキー

2016年5月17日(火)

空と海の区別がない

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前線を伴った低気圧の通過で 昨日は風速10m以上 札幌ではポプラが倒れていました。
朝から晴れ予報に変わったので  今期最後のスキー 積丹岳に向いました。
標高400mの山小屋からスキーで歩けるかな?
山小屋は畳も入れ替えて きれいに整備されていましたが・・・・肝心の雪がナイ!

久々のシートラーゲン(スキー担いで) 春スキーの定番 なんだかウキウキしました。
登山道には雪解け水が流れ エンゴサクやエゾイチゲ エンレイソウが咲き始めていました。

標高600mまで来るとやっと雪におおわれて スキーで歩けました。
燦燦と降り注ぐ紫外線で サングラスしていても 目に違和感。
雪山用の濃ブラウン色サングラスに変えたら 少し痛みが和らいだ気がしました。

振り返ると 小樽港を出港した白い大型フェリーが 空と海の区別がなくなった沖をゆっくり南下して行きました。

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強風のラスト・スキー

尾根は這松が出てきて笹も立っているので 北斜面をトラバースして登ります。
971標高点まで来たら いきなり強烈な突風に煽られ・・・帽子が吹っ飛んでよろけ倒されそう。
 吹けば~飛ぶよう~な 将棋の駒に~ 賭けた命を払わにゃならぬ~(村田英雄)
こんなとこで命を賭けるのは・・・モッタイナイ!
空は真っ青なのに ・・・写真には強風が・・・写らないんです。

ミヤマハンノキが立ってきて スキーで踏みつけたり かき分けるのも大変。
標高は1,040m・・・山頂までの標高差は250m・・・この風の中をまだ1時間歩かなければなりません。
今期最後のスキー 山頂を踏ませてあげたい気もしますが・・・ 今日はここまでにしませんか?

そうと決まったら  じゃあ 行者ニンニク採りながら滑りましょう。
スキーを脱いで笹薮の中に潜り込んで  ウロウロ キョロキョロ ガサガサ。
結構な収穫があって ニンマリ ほっこり。
名残惜しい ラスト・スキー でした。

山小屋登山口9:35 1040m 12:15 登山口下山14:50

妙敷山(1,731m)

2016年5月14日(土)~15日(日)

小さな窓から月光

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夕方5時に伏美小屋に到着しましたが 小屋は貸し切りでした。
蛇口の取っ手が外されていて 水道は使えませんが 小屋は整備されていて 薪も補充されていました。

「ふれあい倉庫」の朝取りアスパラとベーコン炒めで乾杯!
「当別スマイルポーク」のソーセージと「大正メークイン」でポトフ。
チーズは手抜きで 「四葉のゴーダ」 スーパーで手に入り なんといってもリーズナブルなのが イイね!

プリマさんが持ってきてくれた 「蕗とごぼうの山菜炒め」 「小豆たっぷり赤飯」も絶品でした。
幸せ感じながらシュラフに潜り込んだら 夜空は満天の星で埋め尽くされて 月光が小さな窓から小屋の中まで届いていました。
寝るのがモッタイナイなあ~ 
早くも誰かのイビキが聞こえてきましたが 10秒後には自分の意識も途絶えました。

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エサオマンカール

登山口には既に3台駐車していました。
車中泊なのか山中泊なのか よく解りませんが 山小屋を使った前泊登山は流行っていないようです。


しばらくは登山道を歩き 標高1,000m越えたら尾根の東側に雪庇が残っていて アイゼン装着しました。
ショートスキーをザックに括りつけた 北稜クラブ所属という登山者が追い抜き・追い抜かれ・・・ずっと一緒でした。

ふと見上げたら 何やら黒い物体がこちらに向かって来て・・・一瞬ピッケル出そうかと身構えたら 隣に人影が見えました。
ホッ・・・黒いラブラドール連れた山中泊の登山者でした。
マックスという13歳のラブは人懐っこく 人間に例えると90歳くらい・・・大きな足でたくましく雪山を歩いていました。

標高1500mから針路を南に変えて沢の上部をコルに向かってトラバースしました。
硬い雪なら怖いかなとピッケル持ってきましたが 東斜面なので太陽が雪を腐らせ ストックで十分でした。

コルでは エサオマンカールを中心に ピパイロ岳・戸蔦別カールから札内岳が扇型に広がり 圧倒されました。
この景色が見たくて・・・ここまで来たんです。
腐った雪にズボズボ埋まりながら最後の斜面を登り切ったら360度の展望でした。
主稜線の向こうにはイドンナップ岳とナメワッカ岳  カムエクとピラミッド峰 1839m峰。
遠くには ペテガリと思われる中南部の山々。
北には 芽室岳からペンケヌーシ岳 ルベシベ山 チロロ岳・・・おなか一杯になりゲップがでそうです。 

最近は絶好調のセリバテールさん 残雪の日高を余裕たっぷり楽しんでいました。
伏美岳に寄り道して モンベルオヤジさんは日高2座ゲット ・・・次は 7月の北日高パノラマ縦走 ですね。

伏美岳登山口5:45 妙敷山9:30~10:00 伏美岳11:00~25 登山口12:40

泥ノ木山(903m) 臨時山行

2016年5月13日(金)

それでいいわ~

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留萌ポロシリの予定でしたが 雪がナイんじゃないの~ 11日も12日も雨予報でした。
どこか イイ山探してよ! と伊達巻子さん
 ・・・浜益御殿のスキーは?  
藪漕ぎスキーは嫌よ!
 ・・・千尺高地から美比内山縦走は?
体力と時間の勝負・・・きつそう!
 ・・・じゃ 残雪ありそうな当丸山か・・・泥ノ木山は?
それでいいわ~ 泥ノ木で!

先月27日に続いて 泥ノ木山  ・・・・天気は良さそうですが風速5mの予報でした。

朝の当丸峠は穏やかで 清々しい快晴でした。

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海に浮かんでいる・・・

登山道も出ていましたが かろうじて雪が繋がっていて マズマズ順調に歩けました。
笹が立っているところは北面を迂回して あの手この手 コルでは1mもの積雪がありました。
見上げる山頂は・・・頂上直下50mが這松で黒々・・・藪漕ぎ覚悟です。
ブッシュを避けて 雪を捉えてジグを切ります。
傾斜がきつそうだけど・・・ダイジョウブ? サッチャーさんは不安そうです。
 見た目ほどの傾斜はありませんよ。
ジワジワ高度を稼ぎ  いよいよ標高850mで雪がなくなりました。
ストックをザックに括りつけて 這松の壁に突入します。

這松にアイゼンの前ヅメ引っ掛けて 腕力登攀です。
ミヤマハンノキの枝が まともに 鼻の穴に突き刺さり アワワワ・・・鼻血が出たかと思ったら 鼻水だけでした。

這松の枝に引っ掛けたサングラスが吹っ飛んで  アラララ・・・
やっと 見つけて かけ直したら 今度は帽子が風で飛ばされて アレレレ・・・

困難な状況でも 小料理屋の女将さん いつも陽気な笑顔で皆を励ましていました・・・

山頂には雪がたっぷり残っていて 積丹半島の全山 素晴らしい景色を堪能しました。
北には暑寒別山塊 南には狩場山塊 海に浮かんでいるようで・・・幻想的でした。

当丸峠9:00 両古美山10:20 泥ノ木山11:30~12:00  当丸峠14:30(ネギ採り20分含む)

前富良野岳(1,625m) 

2016年5月10日(火)

行かないのね!

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山行案内が来ないんだけど・・・行かないの? (威圧的)
 えェ? 行くんですか? 聞いてなかったなあ~ (率直)
行くって言ったじゃない!(怒)
 そんなこと言っても・・・覚えてないなあ~ (認知喪失)
行かないのね!(怒)
 わわ解りました・・・お一人様でもよろしければ・・・行きましょう!(開き直り)
2人分は払わないから・・・儲からないわよ!(高圧的)
 武士は食わねど高楊枝・・・(傘張り内職)

2日前の話です。

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猫に小判 上方芸人にピッケル

登山口のニングルの森管理棟までギリギリ車が入りました。
登山道は積雪があり 10分ほどツボ足で歩いてアイゼン装着します。
二ノ沢出合は積雪50cmほどで 藪漕ぎはなさそうでした。
二つの小滝は口が開いていましたが いつものように左岸を巻いて進みました。

考えてみると この4年間は 毎春 前富良野岳に登っています。
よくも 飽きないなあ~ 我ながら感心します。

上空は風の音が強く ちょっと心配ですが 沢の中はウグイスが鳴いていたりして静かでした。

チャンチャカ チャンチャカ あるって(歩いて)るけど この先は傾斜が強そうじゃん!
 だからピッケル貸してあげたでしょう! 
使ったことナイもん!
 猫に小判かあ~
猫で悪かったわね!

喧嘩じゃないけど この会話 傍から見ていたら喧嘩腰に見えたでしょう。

尾根に上がったら風で吹き飛ばされそうなので ボウル状の沢にジグを切りました。
山頂の30m北の稜線に上がったら やはり ヨロヨロ 風に翻弄されました。
どうにか こうにか 山頂についた途端に突風が吹いて 上方芸人さん バタン と這松の上に倒れてしまいました。
山名を記したカレンダーの裏紙をザックから取り出した途端 強風に煽られてビリビリに破れ・・・アレレレ
膝とアゴで必死に抑えて ハイ ポーズ!

ニングル管理棟 登山口9:55 二ノ沢出合10:25 前富良野岳12:30 登山口14:00

三石天狗山(203m) 

2016年5月6日(金)

道内最低の天狗

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臨時山行で三石の2等三角点・天狗山に登りました。
多分・・・道内の天狗では最低じゃないかと思います。
最高は・・・ 多分 ニペソツの天狗岳だと思います。

登山口は三石西端の林道で 右俣に入って橋を渡ったヘアピンカーブに駐車しました。
林道は使われていなく雨裂だらけで荒れていました。
作業道から尾根に上がると 涸れ笹や草だらけで 衣類にダニもくっついていました。 
作業道も不明になり 獣道を進むと 木々に囲まれて展望のない小高い場所に三角点の標柱がひっそりとありました。

岩も崖もないのに何で天狗なんだあ~? モンベルオヤジさんは不思議そうです。
低くても一山は一山よ・・・プリマさんは謙虚に語っていました。


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オオサクラソウ

林道の脇には オオサクラソウが 数か所に咲いていました。
低くてもやっぱり日高の山ですね。
下山時にはタラの芽も採って・・・ 今晩のおかずが増えたわ~・・・イッキュウさんは木の実ななさんに変身していました。

西舎にあるオロマップキャンプ場は増水した幌別川の辺りで 国道を走るトレーラーの騒音や砂防ダムの音が気になりますが 森に囲まれて良い雰囲気でした。
場内にはニリンソウや行者ニンニクがいたるところにあって自然環境にも恵まれていました。

ポトフを囲んで今年初めてのキャンプ・・・ダウンを羽織って震えながらビールで乾杯!

林道駐車スペース登山口13:25 三石天狗山14:05~10 登山口14:45 


浜益岳 南稜ルート

2016年5月3日(火)

標高差1,000m

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幌川林道から浜益岳の南稜を登りました。
一昨年にリサーチしていて 満を持してのチャレンジです。
ルートは浜益の市街から浜益岳を見た時 正面に映るあの真っ白な尾根です。

果樹園の先にある林道ゲートには 幌天狗に向かったらしいRV車が駐車していました。
準備していたら もう1台RV車がやって来て どこに登るの? 問いかけられ
浜益岳 と答えると へェ~ここから登れるの?
幌天狗に登るというオジサンは 南西稜に雪がなくて 諦めたみたいです。

アプローチ用にスキー持ってきたけれど 林道に雪は全くありません。
想定内ですが ちょっと クヤシィ~
ツボ足で歩き始め 229標高点近くまで来たらとやっと積雪があり 藪漕ぎ避けられそうで ホッ ひと安心しました。
浜益岳の白い姿が遠望されて ヨッシャー 登高意欲が湧いてきます。
ここからの標高差は1,000mあります。

幌川を渡る橋には 何かの間違いか いい加減な下請け業者の仕事なのか しょかんべつばし という銘板が付いていました。

林道屈曲点を回りこんで2本目の沢に雪が詰まっていたので ヨシヨシ ここから登ることにしました。

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雄々しい群別岳

879三角点までは 胸突き八丁 の急登で 岩場からブロック雪崩も発生していて 少しヒヤヒヤ 緊張しました。
一歩一歩 アイゼン蹴りこんで フーフー言いながら35度の雪壁を這い上がりました。

尾根に上がったら もうこっちのモノ・・・・群別岳が雄々しく迫ってきて 疲れも吹っ飛びます。
945標高点まではダラ~と緩い尾根ですが 1145標高点までは東に雪庇が張り出していて 谷底まで雪崩れていました。
クラックに気をつけて西側を回りこむと・・・ハイマツ帯にズボズボ埋まり オー・メルド(クソッ)気は急きますがペースは上がりません。
雄冬山や暑寒別岳が見えて来たら そよ風が吹いてきて 脚の疲労感も飛んでいきました。

山頂には 浜益御殿から来たというスノーシューのカップル 山スキーの4人組も到着して賑やかになりました。
どこから登ってきたの? と問われ 幌川林道から南稜です と答えると そんなルートあるの? ツワモノだね~ と賞賛され  いやァ~そうでも~・・・頭ポリポリ。

幌川林道ゲート登山口7:00 暑寒別橋8:30 890三角点10:15 浜益岳11:40~12:00
登山口下山15:10

暑寒別岳 臨時スキー山行

2016年4月30日(土)5月1日(日)

不安的中

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台風並みに発達した低気圧がオホーツク海にあり 一昨日からメイストーム。
増毛までの海岸線は ハンドル握りしめて緊張するほどの強風でした。 
増毛マルシェや國稀でたっぷり仕入れて 早めに暑寒荘に向かいました。
天気は明日から回復する予報なので 暑寒荘は登山者・スキーヤーが続々集まり 30名の満員御礼・・・不安は的中しました。
車中泊テント泊を含めると50人以上になり 駐車場は満車でした。

宿泊者の中に知人旧友がいて お互いの健康を祝したり 数十年の空白を埋めたり 乾杯 また乾杯・・・気がついたらワインや四合瓶が8本も転がっていました。
明日のスキー登山は ダイジョウブ?

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危険冒さず棄権

三々五々出発するパーティーを見送って 6時過ぎにゆっくりスタートしました。
佐上台のコルに上がったら 先行パーティーが遥か彼方に見え隠れ・・・追いついたり抜かれたり数珠つなぎ・・・振り返ったら 日帰り組らしいパーティーがまだまだ追ってきます。
今日一日で 70名以上の登山者でしょうか・・・まるで赤岳鉱泉みたいな雰囲気でした。

滝見台をトラバースで交わし 扇風台も東面を巻いて越えると 頂上大地に抜ける急斜面。
高度計は1390m ザラメだった雪質が いきなりのクラスト・・・。
エッジが効かなく 転倒するクライアント・・・
スキーアイゼン付けて下さい! なけれなシートラーゲン(担いで)!

歩き始めて ふと我に返り・・・どうにか登れても 私達のチームの技量では滑って下降できない・・・ことに気が付きました。

危険を冒さず 棄権しましょう・・・なんちゃって・・・
今日の山頂はここまで・・・滑りを楽しみに来たんだから 頂上は二の次さ。
記念撮影して・・・さあ 行きますよ・・・雪質がコロコロ変わるから 赤ずきんちゃん気をつけて!

暑寒荘登山口6:15 佐上台コル7:20 1075滝見台9:25 c1390m10:50~11:20
登山口下山13:30

泥ノ木山(903m)臨時山行

2016年4月27日(水)

見えないジェット機

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27日 シゴト 休みなんだけど・・・ 泥ノ木山 行きたんだけど・・・  無理ですか?
・・・・
先週の 珊内岳から見えていた 尖った山・・・そうか 気になっていたんだな~
いいよ~

イッキュウさんのリクエストでした。

宇宙まで続いている 真っ青な空  見えないジェット機が エンジン音を残して遠ざかる
静寂が戻り 現実に帰る

太陽の輻射熱で 背中がポカポカ キモチ イイ~ 春の山を感じました。
ウグイスが上手に鳴いていました。

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ミスマッチ

TVじゃ この国 豊かだと悩んでいる
だけど 俺の暮らしは 何も変わらない
意味もなく年老いてゆく
報われず 裏切られ 何ひとつ誇りを 持てないまま

ヒロシマの名のもとに 平和を唱えるこの国
アジアに何を償ってきた
俺達が組み立てた車が 
アジアの何処かの街角で 焼かれるニュースを見た
飢えてゆく 荒んでゆく 明日への希望など 持てないまま

眠気覚ましに 車のスピーカーから流れる軽快なメロディー
裏腹なシリアスな歌詞 
ハマショーの 八月の歌 

いきなり脳裏に浮かんできました
頭の中に刷り込まれて どうかしちゃったみたい

赤石山 屏風岳 ガニマナコ 珊内岳 ポンネアンチシ 余別岳 積丹岳 
石狩湾を挟んで暑寒別山塊 表大雪 芦別岳と夕張岳 羊蹄山 徳舜ホロホロ 狩場 遊楽部 ニセコ連峰 まさに360度の展望

映像とBGMの決定的なミスマッチ ・・・やっぱりこれが春なんだ

当丸峠10:20 両古美山11:15 泥ノ木山12:25~45 当丸峠14:30


余市岳~美比内山 ぺーぺナイやま 縦走

2016年4月26日(火)

空の青さを噛みしめて

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昨年は 中山峠から無意根山・豊羽鉱山まで縦走・・・8時間以上かかりましたが 好天に恵まれて充実しました。
今年は余市岳から南下して美比内山まで・・・18kmのロングラン・・・さてどうなることやら。

国際スキー場のゴンドラは9時始発でした。
飛行場は視界もよく 雪も締っていて そよ風が心地よく 歩きやすいモードでした。

It's so easy 走りだせ~よ easy to be happy 空の青さを~  噛み~しめて 荒野へと 真っ直ぐに~ Oh Yh~

モンベルオヤジさんが編集してくれたUSBから流れる 浜田省吾の歌詞が ピッタリでした。

余市岳の雪質はザラメで緩んでいたので スノーシューにして正解でした。
ボーダーのツボ足トレースもありましたが 膝まで埋まっていて苦労したようです。

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充実感と安堵感

余市岳から美比内山までは大江山 中ノ沢山をはさんで約9km・・・遠く感じました。
あんな遠いとこまで歩くの~?
豊羽鉱山の 青い屋根の建物が小さく見えました。
体力温存して アップダウンの多い山稜をじわじわと 歩きました。

次第に近づいてくるゴール・・・ サンチャンさんは 病み上がりと思えないスピードで 絶好調です。
洗濯物干す時に転んで尾てい骨にヒビが入ったみたい・・・ 西線夫人は不死身でした。

途中 喜茂別側から札幌側に横断する大きな熊の足跡があっただけで 静かな山でした。
淡々とラップを刻み 予定より1時間も早くに美比内山に到達しました。

豊羽鉱山への下り・・・充実感と安堵感 こみ上げてきました。

国際スキー場山頂駅9:15 朝里岳9:50 余市岳11:20 1178m大江山13:05 1086m中ノ沢14:15 美比内山15:00 豊羽鉱山16:00

珊内岳さんないだけ(1,091m) ガニマナコ(1,000m)

2016年4月24日(日)

三段の岩稜帯

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ガ二マナコって 漁師が沖から眺めて カニの目のように見えるから命名されたそうです。
じゃあ なんで カニマナコ じゃなく ガニって 訛るの?
東北地方では カニはガニっていうんだって うちのお父さん(夫)が言っていてたよ。
積丹の漁師は津軽や南部・・・ほとんどが東北ルーツなんだそうです。
そう言えば カニ股ではなく ガニ股 っていうじゃない。
もしかしたら ガニ が原語で カニ は方言だったのかもしれませんね。

大川林道には山菜採りのジムニーが 滝の沢林道まで入っていましたが ネギは採れなかったみたいです。
林道終点から左俣に入ると雪が消えて 3分ほどブッシュ漕いで尾根に上がりました。
東斜面には雪が残っていて つなぎながら高度を上げました。

スノーシューをデポして いよいよ 三段の岩稜帯に入ります。
1段目は左を巻いて 亀裂帯のいやらしいトラバースを微妙なバランスで抜けました。
2段目と3段目は右の雪壁を巻いて越えました。
尾根に戻ったら 涼しい風が火照ったカラダを冷やしてくれました。

主稜線にあがったらガスの中に入り 視界が20mほどでした。
ガニマナコの横を通り抜けて GPSにらめっこでアップダウンを繰り返し 珊内岳の山頂に立ちました。
幸運にもガスが切れて 神威岬が見えた~ と思ったら余別岳・ポンネアンチシ・泥ノ木山 あれよあれよと言う間に360度ぐるっと晴れ渡り 5時間かけて登った労力が報われました。  

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安全地帯

余別岳を正面に雲上人になった気分で下山します。
背中に春の陽差しを浴びながら ガニマナコにも登って・・・CS(顧客満足度)も上がったかな?

岩稜帯は 雪壁のザラメ雪も腐っていて 歩きやすくなっていました。
3段目と2段目は下りトラバースですが ピッケルも出さずに通過でき 1段目はブッシュに逃げ込んで亀裂をクリアできました。
玉置浩二じゃないけど 安全地帯逃げ込んだら・・・ ホッとしました。 

林道に出たらもう日が傾いて カタクリやエゾイチゲの花は おやすみモードでしぼんでいました。

大川林道c80m登山口7:45 林道終点8:55 岩稜帯10:15~11:00  c940主稜線11:35 ガニマナコ横11:35 珊内岳12:45~13:05 登山口着16:15

草笛山(944m) 《仮称》

2016年4月22日(金)

ウグイス初鳴き

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昨日今日は札幌の最高気温が20度だって~・・・
月曜日の白銀荘は吹雪だったのに・・・・カラダが気温についていけないよ~

鏡のような支笏湖に映る樽前山は 北面でも縞模様の雪渓しかありません。
草笛山は 雪があるのかな~ クライアントの不安の声があがりました。
オプティミストのガイドは 大丈夫 ダイジョウブ と強気の発言です。

不安を噛み殺して美笛トンネルを越えたら やっぱり雪景色でした。
林道入り口は除雪されていて あたりの積雪は30cm かろうじて繋がっていました。
法面はもうブッシュだらけです。
ウグイスが まだ上手に囀れませんが 一所懸命に練習していました。

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青春18切符

最近 アイアイさんは青春18切符を買って 道内鉄道の旅を楽しんでいるそうです。
札沼線の新十津川駅から滝川駅までバス 深川駅乗り換えて留萌線で増毛駅。
戻って旭川で旭橋を観て 宗谷本線で塩狩駅 戻って富良野線経由で札幌に日帰りで帰ってきたの~
素晴らしい の一言。
日高線はずっと運休で もう乗れそうもないわ~・・・残念そうでした。
ところで・・・青春18切符って 年齢制限は? ないみたいでした。

もうすぐ傘寿というアイアイさんの好奇心は旺盛で 道民カレッジのスケジュールも午前午後とびっしりなんだとか。
さすがのサッチャーさんも・・・ 今日は聞き役に徹していました。

2時間弱で 余裕で登り切って 無風快晴の山頂でお昼ごはん・・・
南白老岳 オロオロ山 確認できました。
羊蹄山は春霞がかかり 空と同化していて 神々しく映っていました。

春の陽気 のんびり歩いて いい日旅立ち でした。

林道入口=登山口9:25 784標高点10:40 草笛山11:20~40 登山口13:00





ポン暑寒岳(1,189m) 《仮称》

2016年4月19日(火)

優雅な飛翔

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暑寒別岳の山の神ルートを登っていると ポン暑寒別川を挟んで 真っ白で長大な尾根が気になります。
西暑寒岳から北西に伸びるこの尾根の1,189m標高点が ポン暑寒岳です。
暑寒山荘までの除雪作業が終わり ブッシュが立ち上がる前のこの季節だけが登山のチャンスです。

登山口の暑寒別橋には1台分の駐車スペースがありました。
積雪は80cm柔らかいザラメなのでスノーシュー付けて歩き 小沢にスノーブリッジを見つけて北尾根に取り付きました。

山頂までの距離は約8km 標高差は1,020m 腰を据えて耐久レースに望みます。
熊の気配はないか 行者ニンニクはないか カバノアナタケはないか キョロキョロ 落ち着きません。
クマゲラの鳴き声とドラミングをBGMに歩いていると 10mくらい離れたダケカンバから いきなり・・・・・バサッ パタ パタ フワ~ 
な な なんだァ~ 
アレ~ シマフクロウだァ~ 
広げた羽は1mくらいだから まだ幼鳥かもしれません。

下ホロ帰りのシイ十勝川林道 十勝三股の国道 芽登温泉  道東では3度出会いましたが 日本海側にも生息しているなんて 意外でした。
優雅な飛翔に呆然としていて 写真撮影すっかり忘れていました。

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真田丸

969標高点まできたら 山頂は射程距離に入りました。
尾根に這松が出ていないことを確認して スノーシューをデポ アイゼンに替えます。
地形図から想像するほど尾根は細くはありません。
西側に岩場がある1,073三角点を越えたら 山頂が近くに見えました。

暑寒別岳を大坂城天守閣(本丸)とするなら 西暑寒岳は二の丸で ポン暑寒岳は出城の真田丸みたいな感じかな?
先月登った大別苅山 岩尾天狗から雄冬山 浜益岳から群別岳・奥徳富岳・・・ 暑寒別岳はガスの中でしたが 十分満足しました。

帰りのザックは 鋸で切り取ったカバノアナタケで満杯になり 重いのなんのって・・・。
ボランティアで少し持ってあげるよ・・・・珍しくマシンガンさんの優しい言葉でした。

暑寒橋登山口9:30 969標高点12:05 ポン暑寒岳12:55~13:00 登山口下山15:20



留萌 ポロシリ山(730m)

2016年4月16日(土)

ポロシリ と ポロヌプリ

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SAC山行で留萌の一等三角点 ポロシリ山に行きました。
例年 道央道の深川あたりから北東に白い山が見えていて 気になっていました。

ポロシリという山はいくつあったかなあ~ 
もちろん 日高の幌尻(岳)  あとは ・・・思い出せません。
道北の歌登にはポロ(ヌプリ山) 興部にはポロ(ヌプリ岳) ・・・
ポロシリ山は どこにもありそうな山名(大きな山)ですが 唯一無二の山名なのでしょうか?

SACの藪山名人 と キンダーガーデンさん が参加表明。
天気は 絶好調の晴天でした。

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ウッシッシ

春熊が歩きまわる時期なので細心の注意で 樽真布防災ダムをスキーで出発しました。
なんせ 三毛別羆事件の現場から20kmの距離なので 他人事とは思えません。
必要以上に 遠くの動く物体を探して 目をキョロキョロ 耳を澄ませて まるでハンターモード 神経をすり減らしました。
幸い クマの形跡はなく 案ずるよりも産むがヤスシ・・・なんちゃって!

林道3kmはウォーミングアップ 1時間で標高150mの南東尾根取付きです。
雪は腐っていて歩きやすく 積雪は1m前後ありました。
標高550m付近では雪面にクラックが発達していて まるでクレバス地帯。
初めてスキーアイゼンを使っているキンダーガーデンさんは ア~レ~ ズルズル滑って苦労していました。
クラックの底を見ると 4cmものネマガリダケが密生していました。
藪山名人さんは きっとバナナほどの太さのタケノコを握りしめている自分の姿を ウッシッシ 想像していることでしょう。

標高700mの尾根には登山者を拒むかのように雪庇が発達していて その下は急斜面が構えています。
スキーをデポしてアイゼンに替えて 雪庇の左斜面を乗り越えました。
暑寒別山塊を背中に緩傾斜を登りつめると どこに三角点があるのか分からないほど平らな山頂がありました。

三頭山からピッシリ山にかけて白い山並みが連なり 春の陽差しを浴びながら山座同定に時間を忘れました。

樽真布防災ダム登山口7:55 c150m南東尾根取付8:55 ポロシリ山13:35~12:00 尾根取付13:35 登山口14:15


積丹山塊 滝の沢山(714m)天狗岳(568m)

2016年4月13日(水)

ベルビュー

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午後から雨の予報でしたが 午前中に登ってしまえばなんとかなるさ~ で決行しました。
大川林道の向かいにある小川林道は積雪なく滝の沢分岐まで車で進入できました。
林道2km・・・儲けました。

スノーシュー付けて滝の沢支線に入りましたが 積雪はあったりなかったり。
脱ぐのが面倒なので スノーシュー付けたままガチャガチャと砂利の上を歩きましたが なんだか可哀想な感じです。
法面では早くもエゾイチゲが咲いていましたが お目当ての行者にんにくやワサビは・・・な~んにもないなあ~。

林道終点の標高220mからは積雪がありました。
笹や灌木も起き上がっていて 右に左に 避けながら登りました。

昼寝を すれば夜中に 眠れないのはどういうワ~ケだぁ~・・・井上陽水の 東へ西へ 思い出しました。

460mコルからは 標高差70mもある沢を乗り越して直進しようとするモンベルオヤジさんをなんとか制止して 遠回りですがコの字に滝ノ沢岳に向いました。
550mコルでアイゼンに履き替えて 最後の急登です。

山頂からは 暑い雲の下に 積丹岳 余別岳 ポンネアンチシ 珊内岳 赤石岳も 白い姿を現してくれて ベルビュー(良い眺め) 堪能しました。

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コーディネート

天狗岳南面は 雪解けが早く まだら模様でした。
雪を縫って登りましたが 踏み抜いてバランス崩したり 落ち葉の斜面をアイゼンで登ったり あの手この手。
狭い山頂で滝ノ沢山をバックに 記念撮影・・・・イッキュウサンはグリーンでコーディネートだったんですね。

最短の北西尾根を下降しましたが 滑落しそうな傾斜に緊張が走ります。
そのうち雨が降り出してズブズブ埋まりだしてスノーシューに履き替え。
雪がなくなってツボ足になり おしまいにブッシュが酷く沢に追いやられました。
滝を高巻き 笹が滑って転んだり 渡渉しながら林道に辿り着きました。

ああ~ やっぱり ブッシュ突っ切ってまっすぐ林道に降りたほうが安全だったかな?
何も考えず 来た道を戻るのが 早かったんじゃない?・・・と ガングロオヤジさん。
変化があって楽しかったじゃん!・・・と イッキュウさん。
どちらも一理 黙って聞いている・・・ガイドでした。

c70m林道分岐=登山口 9:10 c220滝の沢支線林道終点 10:00 460mコル10:45 滝ノ沢山11:45 天狗岳13:00  登山口下山14:00

シキシャナイ岳(1,058m)

2016年4月9日(土)

もやしと玉ねぎ

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幾春別岳に登る予定でしたが 空知地方はミゾレや湿雪・強風の予報でした。
ミゾレで衣類が濡れて強風に晒されたら4月といえども 低体温症になってしまいます。
晴れ予報の胆振日高の山にしよう・・・そうだ シキシャナイなら・・・今日のクライアントは登っていないはず。

シャキシャキナイ山ってどんな山? モンベルオヤジさんが聞いてきました。
シャキシャキ じゃなくて シキシャ ですよ。
なんだって? シャキシャナイ? 
頭の中の回路が短絡しているのか それとも ボケを演じているのか 何度も同じセリフを繰り返していました。
モンベルオヤジさんは もやし と 玉ねぎ が好きなのでしょうか?
舌を噛みそうだから もう終わりにしましょうよ。

アイヌ語のカタカナ表記を 漢字変換したら 指揮者 が出てきました。
指揮者と言えば・・・ベルリン・フィルのカラヤン 思い出して 重厚で荘厳な山になりました。

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やったぜ~

イッキュウさんは病み上がりで1ヶ月ぶりの登山でしたが 遅れもせずに頑張って歩いていました。
あんな急登の山 ワタシ登れるかしら? さすがのズンバさんも緊張していました。
あの尖った山に登ったんだぞ って自慢したいなあ・・・・ガングロオヤジさんは童心に帰ったようです。

砕石場のダンプの邪魔にならないよう 路肩に駐車して 笹が出てきた斜面をツボ足で登りました。
途中からスノーシューやワカンを履きましたが ズボズボ 埋まって スピードが出ません。
やっぱり 例年よりも2週間くらい 雪解けが早いと感じました。

頂上直下でアイゼンに履き替えて ピッケル片手に いざ出陣。
なるべくブッシュが出ている斜面を繋げてルートファインディング。
傾斜は45度以上・・・落ちたら大変 樹に激突です。

シャクナゲの枝をを掴んで這い上がると 狭い山頂がありました。
やったぜ~  誰かが叫んでいます。
真っ白く大きな幌尻岳と ツンと尖ったトッタベツ岳が 目に飛び込んできました。

c500m登山口9:45 c830コル11:00 シキシャナイ岳12:25~40 登山口下山14:55

ポンネアンチシ山(1,145m)

2016年4月7日(木)

スノーブリッジ ヒヤヒヤ

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大川林道は 例年どおり滝の沢林道手前1kmまで除雪されていました。
熊スプレーも用意しましたが 古いヒグマの足跡だけなので いつもの緊張感はなく ホットしました。

積雪が少ないのか 雪解けが早いのか 尾根取付きの手前にあるスノーブリッジはかろいじて残っていました。
渡っている途中で崩壊するんじゃないかと ここはヒヤヒヤ緊張続きでした。

痩せ尾根は雪がなく 一部木登り状態でしたが なんとかロープも出さずに通過。
急登が終わったら あとは雪庇の踏抜きに注意してじっくり登るだけです。
プリマさん 小料理屋の女将さん 山の手夫人 サンチャンさん 足並みが揃っているので ガイドも安心です。
広い尾根に出たら ポンネアンチシが どっかり横たわっていました。

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遠い山頂

主稜線に出たら南側に5m以上張り出した雪庇がありました。
亀裂が氷河のヒドンクレバスのように隠れていて 気が抜けません。
気がついたら やっぱり歩きやすい雪庇の上を歩いていました。
解っているのに 何度かクレバスに落ちて 肝を冷やしました。

頂上直下は這松が出ているので 西側の斜面を巻いて岩塔を目指します。
ズブズブ埋まりながらも 最後の力を振り絞って上へ上へ・・・
登りだけで やっぱり5時間かかりました。
遠い山頂・・・・ポンネアンチシ・・・クライアントの皆さん 登頂おめでとうございます。
霞がかった羊蹄山 大観の富嶽 よりも限りなく美しく感じました。

c80m除雪地点=登山口7:00 c305m渡渉=尾根取付8:40 c800m主稜線10:40 ポンネアンチシ山12:00 登山口下山15:45

ガイド総会 かもい岳スキー場

2016年4月5日(火)6日(水)

山岳スキーレース

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研修会を兼ねたスキーレース。
ビーコン捜索訓練、搬送訓練、要救助者引き上げ引き下ろし訓練など いつものパターンでした。

難関はスキーを使った橇組み立て作業でした。
私達Bチームは 市販の橇キットを用意し時間節約を図りましたが 慣れない道具の操作に手間取り この分野では最下位。
駅伝山岳スキーレースで巻き返しましたが 最終結果はブービー賞・・・・ガックリ。

日頃の訓練不足と道具に頼ろうとした 浅はか な結果でした。


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抜いた歯の再生治療

翌日は真面目な座学研修会。

歯科衛生士による 登山と歯の関係・・・・興味深い内容でした。
抜いた虫歯を再生治療するための保存技術があるなんて知りませんでした。

シナノさんの出前講座では・・・
リーシュ取り外し機能付きのトレッキングポールも 来年から市販されるようです。
転倒による手首の骨折も 少しは減るかな?

富良野 大麓山 だいろくさん(1,459m)

2016年3月31日(木)

ヒグマ闊歩する森

大麓山山頂.JPG
東大演習林の初代林長の名前に由来するという 大麓山・・・かつては裾野が広いから大麓山かと思っていました。
北面は国有林なので伐採が進んでいて林道や作業道も整備されています。

例年は秋雲橋まで除雪されていますが 今年は集材作業がないらしく 手前500mのダムまでしか入れませんでした。

クライアントは ご覧の6人・・・昨年はお一人様だったのに・・・車が混雑して申し訳ありません。

富良野は午前中は晴れ予報だったのに 曇り空で時々雪が舞う不安定な天気でした。
スノーシュー付けて 秋雲橋を渡り ヒグマの闊歩する森に入っていきます。
あちこちに 足跡があって 少し緊張します。
ホ~イ ホイ!
いつものひょうきんな掛け声で ヒグマに人間の存在を知らせます。 

1,129標高点を過ぎたら堅雪になってきたのでスノーシューをデポしてアイゼンを装着しました。

1,270標高点を越えたら雲の中に入り 視界もなく 風速20m以上の西風が吹いてきました。
参ったなあ~ 山頂まで行けるかなあ~?
山頂までわずか1km・・・されど1km・・・遠く感じます。
クライアントはと・・・振り返ると・・・ ハイマツ帯なので膝まで埋まりながら もがくように必死に歩いています。

 体調は・・・大丈夫ですか?
聞こえたのか 聞こえなかったのか・・・ 黙々と歩いていて 「余の辞書に退却の文字はなし」・・・ワーテルローのナポレオンみたい 返事もありません。
気温は0℃前後 フード被りなおして前進しました。

大麓山2.JPG

健闘を称える

ふたつ目のコブを乗っ越したら 山頂標識の白杭が見えました。
 着きましたよ~・・・ ああ 無事に来れてよかったぁ~
厳しい表情だったクライアントにも やっと笑顔が戻ってきました。
風は治まりませんが ガスが切れて 一瞬 下ホロが姿を現してくれました。
ご褒美みたいだね・・・

顔面凍傷になりそうなくらい吹き上がる強風・・・・トウヤウスベ山は諦めて このまま下山します。

コルまで戻ってきたら風も収まり 雲の底辺が上昇してきて 真っ白な前富良野の山頂が見えてきました。
振り返ると いつしか大麓山も姿を現して 私達の健闘を称えるかのように 見送ってくれました。

秋雲橋手前500m登山口8:55 1129標高点11:10 1270標高点12:45 大麓山13:40~50 登山口下山17:05 

《お知らせ》 

4月5日(火)ポンネアンチシ山 余別岳 は 4月7日(木)に変更いたします。

4月7日(木)幾春別岳 は 4月9日(土)に変更いたします。

4月23日(土)24日(日)珊内岳・ガニマナコ は 4月24日(日)日帰りに変更いたします。

砂蘭部岳 さらんべだけ(983m)

2016年3月27日(日)

今度はホンモノの熊

砂蘭部岳.JPG
天気予報は晴れなのに 午前中は曇っていました。
砂蘭部川右岸の林道二股c140mまで除雪されていました。
クマの足跡かと思ったら 登山者の足跡が残っていました。

c380mまでは立派な作業道 ポツポツ笹も立ち上がってきていました。
尾根を横切る登山者の足跡・・・前爪の痕跡・・・今度はホンモノの熊の足跡でした。

行けども行けどもダラダラとした緩い尾根・・・休憩しようかと時計をみたら 歩き始めてまだ10分しか経っていなく 愕然としました。

トドマツの植林帯が終わると ブナの巨木が現れていい雰囲気になってきました。
(画像は前日 野田追岳から撮影)

砂蘭部岳山頂.JPG

雪庇に囲まれた要塞

c726標高点を過ぎたらダケカンバ帯に入り 見通しも良くなってきました。
うわぁ~回り全部 山だらけだあ~
砂蘭部岳周辺には 元小屋沢山・沖沢山・スルカイ山・紋内岳 標高900mくらいの無名峰もたくさんあって どれがどれだか 見当もつきません。

横山との中間峰 c961標高点からは 雪庇に囲まれた要塞のような砂蘭部岳が見えました。
まだ 遠いなあ~ アップダウンのある稜線が約1kmあります。
腰を据えて じっくり登る覚悟が必要です。
雪庇の亀裂に注意しながら 一歩一歩 じわじわと登ります。
北風も出てきて 山頂に近いことを確認しました。

春を感じさせる風の音と 深く呼吸する自分の息つかいだけが聴こえた 美しい山でした。

林道分岐登山口6:00  c380作業道7:00 標高点961中間峰9:00 砂蘭部岳9:25 登山口12:00

野田追岳 のだおいだけ(705m)

2016年3月26日(土)

英略語

野田追山頂.JPG
一昨年の晩秋にチャレンジしましたが、降雪で磐石トンネルまで車が入れず 肩透かしにあった野田追岳。
残念ながら昨年に廃業したという桜野温泉から 残雪辿っての再チャレンジです。 
道中の車の中で・・・山の手夫人
「GPS って何の略でどういう意味?」
 それは ええっと・・・Global Positioning System  だったよな~
「だから 日本語にしたらなんていうの?」
 ええっと・・・ 総合 位置 機構 かなあ? 日本語になっていないなあ~
普段は何気なく見過ごしている略号を ストレートに投げ込んできて ガイドもタジタジ。

そういえば TPP DIYはわかるけど AEDは? BMIは? MRIは? 最近は難しい英略語がやたらと多いなあ・・・ もう 理解不能だあ! Yahooで検索してよ!

そういえば以前から聞こうと思っていたの・・・・サッカーのルールで コーナーキック と スローインはどうやって決めるの?
 それば 任せて下さい・・・コートのゴールラインを引きながら・・・次は何を質問されるか・・・ヒヤヒヤしていました。

次回からは もし正しく答えられたら ガイド料のほかに授業料もいただきましょう。

小鉾岳.JPG

愛嬌たっぷりタヌキ

水平距離で約5km 高度差は550m 2時間もあれば登れるかな・・・少し甘く読んでいました。
尾根は屈曲してアップダウン多く 南面はすでに笹のブッシュも出ていて 痩せ尾根もあって 意外と難しいルートでした。

モンベルオヤジさん 運転の疲れが溜まっているみたい・・・ 足取りは重そうでした。

ワカンを道端にデポしてアイゼン履いて 3時間歩いてやっと山頂に立てました。
砂蘭部岳 乙部岳 駒ヶ岳 ・・・尻別岳 羊蹄山は裾野だけ 見えました。
小鉾岳は エベレストのイエローバンドみたいな 堆積&隆起地層がクッキリ・・・
この辺りは古い火山かと思ったら褶曲山脈なんだ~・・・。 

帰路 放牧地のような雪原に 何か動く物体・・・あれ~ タヌキだあ~
陽の当たる木の根元で 昼寝をしていたみたい・・・保護色になっていて気づかなかったぁ~
近づくとヨロヨロ逃げ出して その歩く姿が愛嬌たっぷりでした。

八雲の宿は 駅前のお寿司屋さん「二海庵」・・・活きの良い刺し身に堪能しました。

桜野温泉登山口10:30 508標高点12:40 野田追岳13:30 登山口15:45

塩谷丸山(629m)

2016年3月24日(木)

安近短&低

P3240019.JPG
SACのビギナースキーレッスン・・・標高のある山はクラストしてガリガリ斜面・・・どこに行けばレッスンになるかな~・・・悩んだ末に 安近短&低 の塩谷丸山に決めました。

小樽を通り抜ける頃 空は真っ黒でアラレが降りしきっていました。
ひどい天気に 車内の空気は淀んでいました。
こんな天気でも登るの? 顔に書いていました。

準備していたら車が2台 近づいてきて・・・何処かで見た顔だなあ~
嗚呼!
コザクラ夫人 とブービーメーカーさん 元マンディーのSKさん・・・6人パーティです。
プリンアポロの雪が悪いんで転進してきたそうです。

SACの新人さん とはいっても半世紀も生き延びたMKさん(タクシーじゃなく幼稚園の先生なんだって)・・・意欲は有ってもカラダが云うこと利かないのオ~・・・当然でしょう。

ブツブツ言わないでサッサとおいで!
一足先に登り始めました。
晴れたり雪降ったり繰り返しで ジャケットを着たり脱いだり・・・ああメンドクサ~

P3240017.JPG

中長期計画

今朝降ったアラレっぽい雪が硬いバーンの上に5cm積もっていて なかなかいい感じ!
まるでゲレンデ とても3月下旬の雪質とは思えません。
オープンバーンも見事で 安近短&低 にしては素晴らしい条件になりました。

 こりゃ拾い物だぁ~
200m滑って 山頂まで登り返して 仕切り直し。
標高差は500mあって 塩谷丸山 バカにはできません。

ワタシ シゴトガエリ バンK デ  ヒトリ レンシュウ シタノ・・・・ウマクナッタデショ!
 ・・・・・・・?
 ハの字 ハの字 は上手く描けていますよ。
でも カラダに・・・弾力性がないと言うか・・・全身 硬直しているみたい。
緊張しているのかなあ?
手脚が突っ張ったままでは 体重移動できないよ。
 ハイ 膝を曲げて! 胸は谷を向いて! 頭は進行方向! 肩の力抜いて!

山スキーの技術は・・・やっぱり中長期計画を立案しましょう。
中長期って どのくらい?
 5年か10年か・・・回数に比例しますよ。
え~ェ そんなに? のんびりしていたら おばあちゃんになっちゃうよ~

もうすでに・・・言いかけて飲み込みました。

最終農家登山口8:45 塩谷丸山10:25 スキー練習 登り返し 塩谷丸山11:10 登山口12:25

徳富岳(928m)

2016年3月22日(火)

少女のように ルンルン

徳富岳雪庇.JPG
富士形山に登ったら ドーンと背後に迫る存在感のある徳富岳。
大きな雪庇が2km続き 登山者を拒んでいるようにさえ感じる奥深い山です。

登山口の徳富ダムは春の雪で真っ白・・・・
暖かい春山のつもりだったのに まるで冬だなあ・・・モンベルオヤジさん愚痴ります。
午後から晴れるから 心配すんじゃない~ダイジョウブだぁ~・・・ガングロオヤジさん。
いや 昼からは風が強くなるから・・・ モンベルオヤジさんは怪我から復帰したものの体調イマイチで 少し弱気になっているみたいです。
 行けるとこまで行ってみましょう・・・ちょっと投げやりな いつものガイドのセリフ。

久しぶりのズンバさんと 最近は絶好調の 山の手夫人 が参戦しました。

リサーチで赤テープ付けておいたので 時間ロスなく順調に稜線に出ました。
627三角点を迂回すると・・・ 富士形山からの新しいトレース・・・・まさか!先行者がいるとは・・・こんなマイナーな山で・・・・信じられない~。

c550m細尾根にスノーシューをデポしてアイゼンを装着しました。
脚が軽くなって ズンバさんと 山の手夫人 少女のようにルンルンでした。

核心部の雪庇尾根が見え出したら・・・ 例の先行者の男性が降りてきました。
よく見るとストックもピッケルも持っていません。
仙人のように 木の枝を大切に持っていました。
単独で雪庇尾根を乗り越える・・・ルートを探すのは リスクが高かったようです。

諦めて帰ります・・・
 私たちは頂上に向かいますが 後についてきても良いですよ・・・・
いいんですか?
 そのかわり自己責任でね・・・
OK 付いていきます!

若者が加わり賑やかな雰囲気になりました。
尾根の下部にトラバースして弱点を見つけ 巨大な雪庇の上に上がりました。

徳富岳1.JPG

徳富岳 と 奥徳富岳

天気も回復してきて 青空も覗いてきました。
モンベルオヤジさんが予言したように 風は強くなってきましたが さほど寒さは感じません。
フード被って 地味にジワジワ高度を稼ぎます。
振り返ると 黄金山が天を指すように突き出ていました。
富士形山はもう低くなり ただの丘のように見えます。
しっかり 前だけを見て 省エネ安全ルートを探します。

カバノアナタケ探しながらキョロキョロ 右側の巨大な雪庇に近寄らないように慎重に進みます。
914標高点でやっと徳富岳の姿を確認できました。
 まだ 結構遠いなあ~
次のコブは登らずに左を巻いて・・・最後の登り・・・白い急斜面にステップ刻みました。

いやぁ~長かったねェ~ とは言っても3時間20分。
とうとう来たぞ 徳富岳 ・・・ 
 三年前には奥徳富岳(オシラリカ山)も登ったし・・・ペアの2山 完登 言うことなし! 
 モンベルオヤジさんは上機嫌でした。

ガスが消えてきて 群別岳と 奥徳富岳が 遠くに白く輝いて見えました・・・・ご褒美だね。
充実したいい山でした。

徳富ダム登山口9:00 c470尾根9:35 c460コル10:30 c914標高点12:00 徳富岳12:20 登山口15:10

支笏湖美笛 鳴尾山(742m)

2016年3月17日(木)

傷跡は癒えていない

鳴尾から恵庭岳.JPG

丹鳴山の尾根伝いにある山だから 鳴尾山?
美笛国道からスノーシュー・ワカンで歩き始めましたが 気温高くベタ雪はズボズボで体力を蝕みます。
トレースは 昨日の登山者みたいですが いつの間にか消えてしまいました。
美笛橋から 薄暗いトドマツの人工林を進み 北側の尾根に取付きます。
作業道が現れ 再びスキーやスノーシュー ツボ足のトレースに合流しました。

ここも意外と 人気の山なようです。
620ポコを越えたら木無し急斜面が現れ やがて頂上台地に吸収されてきました。

振り返ると札幌オリンピックの滑降コース跡がくっきり 恵庭岳が聳えていました。
なんで滑降コース跡に 広葉樹ではなく針葉樹を植林したんだろう・・・
傷跡は癒えていない と新聞に叩かれていたのを思い出しました。

鳴尾山.JPG

見晴らしは★★★

山頂には見晴らしの一本カンバが威厳を持って立っていました。
なかなか良い形です。

もちろん 見晴らしは★★★でした。

美笛入口:登山口9:30 鳴尾山12:05~15 登山口13:55

岩見沢万字 幌向岳(836m)

2016年3月16日(水)

フッ素ワックス

幌向岳.JPG
昨年は6月に登ろうとして ネマガリダケの猛烈なブッシュで返り討ちに会いました。
今年は熟慮のうえに3月・・・酷いラッセルなければ登れるでしょう。 
リベンジと呼ぶ方もいますが 山に対してリベンジなんて 不遜で とんでもない。
謙虚になって 自然の摂理をわきまえて失敗の原因を自己分析すれば リベンジなんて言葉は出てきません。

万字の林道を歩き始めて1時間もしたら 背後から人の気配・・・・近づいてきました。
まさか こんなマイナーな山で 人に合うなんて???ホント珍しいことです。
最新の山スキー装備をビシっと決めて 元航空自衛官という男性が追い着いて 追い抜いて行きました。
しばらくしたら 立ち止まっていて シールにべた雪が付着して手こずっていました。
スキー担いで登ります!
 どれどれ スキー貸してごらん シールにフッ素ワックス塗ってあげるよ。
満面の笑みでスムースに歩き始めました。
最近~山スキー始めたばかりなんです~ 関西弁で話していました。

幌向岳山頂.JPG

自分の装備がイチバン

今日はスキー3名にスノーシュー2名・・・どちらが有利かなんて 50歩100歩ですね。
ただ クライアントは皆 自分の装備がイチバンだと思っているみたいです。

730mポコのトラバース斜面はクラストしていて 難儀しながらスキーで歩いていると・・・ また別の中年男性が追いかけてきました。
おやおや 意外と人気の山なんだァ~ 二度も驚きました。

時々10m前後の風が吹いていましたが 天気がいいので気になりません。
ダケカンバの疎林になったら なだらかな山頂が見えてきました。
広い山頂 芦別岳と夕張マッターホルンがどっしりと構えていました。 
熟慮して 正解でした。

万字幸町登山口9:30 林道640m地点11:20 幌向岳12:20~30 登山口14:00

蘭越 幌内山(841m)

2016年3月14日(月)

ノミとハンマー

蘭越幌内山1.JPG
1月の岩内岳 に 2月のオダッシュ山 いずれも山頂に届かなかった ランディーグループのスキー山行3回目。
三度目の正直で 何とか山頂に立ちたいなあ~・・・

曇り予報でしたが 晴れ間が多く風もない春の陽気・・これなら行けそう!
雪は相変わらずのベタですが この季節はこんなもの・・・諦めが肝心。

林道1.5km地点の渡渉は 上流100mにスノーブリッジがあって 難なく対岸に渡れました。

300mコルで林道を離れて尾根を進みます。
ところどころにカバノアナタケありますが 今日は大人数なので スルーしました。
仙人のような容姿のMさんは ノミとハンマーでしっかりゲットしていました。
ダラダラと長い尾根ですが 天気がいいので 幸せモード。

この広い野原いっぱい 咲く花~を 一つ残らず あなたにあげる 赤いリボンの花束~にして~
ゆっくりペースなので 密かに歌いながら 歩きました。

蘭越幌内山山頂.JPG

脚に乳酸

山頂からは昆布岳 ニセコの山々 羊蹄山の裾野 蘭越の一等三角点・幌別岳が見えました。

雪質が悪いから 気をつけて滑りましょう!
言い終わらないうちに 気の早いクライアントはもう滑りだしていました。

両足が攣ってしまったONさん 痛みを我慢して必死に滑ってきました。
軽いスキーに替えたガングロオヤジさん バタつくスキーをちゃんと乗りこなしていました。
ガイドはターンが曲がらず 木に激突しそうになりながらも スピード緩めず 脚に乳酸が溜まってきました。

c170林道入口=登山口 9:55 c300コル 11:00 幌内山13:00~25 登山口14:50

留寿都 竹山(940m)

2016年3月12日(土)

東京ドーム55個分のジャガイモ畑

竹山.JPG
昨年 この山で雪崩遭難事故が発生し カナダ人が骨折救助されたと 新聞記事で読みました。
留寿都スキー場のある一等三角点・貫気別山の南東にあるなだらかな竹山・・・どうしてこんな山で雪崩が発生するのか・・・・疑問でした。

登山口はスキー場の札幌寄り・泉川の国道から4kmの二股 標高点384mでした。
雪に覆われた農道を3km歩くと広大なジャガイモ畑にでました。
地形図に依ると 竹山山頂近くまで 畑の記号が付いています。
定規を当てて大雑把に測ってみたら260ヘクタール 東京ドームが55個入る面積でした。

 ほ~ら 足元を見~てごらん これが あなたの 進む道~
 ほ~ら 前を見てご~らん  これが あなたの 未来~

NHKのど自慢で 福島の女子高生デュエット
原発避難指示でバラバラになったクラスメイトに 目に涙を浮かべて歌っていた・・・キロロの名曲
思い出して口ずさみながら歩いていました。

竹山ゲレンデ.JPG

老兵と熟練工

雪が降ったり止んだり 時々晴れ間も覗いたり・・・相変わらずの春の天気でした。
硬いバーンの上には ベタの新雪が10cm積もっていました。
シールにワックス塗ってきて正解でした。

吹雪かれたら地図読みの練習になるし 雪が深ければラッセル訓練 スキーの滑降は ゲレンデ状態で遮るものはなし。
傾斜のない山ですが 初心者の山スキー練習にはいいと思います。
山頂には這松も覗いていて 小さな雪庇もありました。

新人のMBさんも楽しそうにボーゲンで滑っていました。
ベテランのMKさんは 登りは遅いが下りは早いぞ・・・老兵のごとく意気盛んした。
登りは早いSGさんは 下りは苦手のようで 言い訳を並べていました。 
革靴のSJさんは どんな雪質でも安定したターンで さすが熟練工って感じでした。


除雪最終地点c384 登山口9:30 竹山12:50~13:25 登山口14:20

和刈別山(1,033m)

2016年3月11日(金)

スピッツの歌詞

P3110024.JPG
北見峠を挟んで チトカニウシ山と対峙するなだらかな山です。
晴れたり曇ったり 突然吹雪になったり 春の山は忙しい限りです。
サラサラの新雪は20cm積もっていますが その下は硬い雪の塊なので ラッセルは苦になりませんでした。

アンテナ群の管理道路をスノーシューでゆっくり歩きました。
変化が乏しく スピッツの歌詞を口ずさみながら 気を紛らわせました。

P3110021.JPG

ささっと・・・温泉

アンテナ群から南に進路を変えて 928標高点を目指します。
どこが尾根でどこが谷なのか分からないほど平らな原野です。
ダケカンバとエゾ松がポツポツ・・・動物の足跡もない静かな森でした。

傾斜が増してきたな~と思ったら 小さな雪庇が見えて もう山頂らしいです。
もう終わり?
ハ~イ もう山頂ですね。

ささっと・・・ 温泉 行きましょう!
それがイイね!

北見峠10:20 和刈別山11:50 北見峠13:00

新十津川 富士形山(637m)

2016年3月9日(水)

恐れおののいて・・・

富士形山.JPG
ジョウテンⅡ峰の予定でしたが クライアントとその家族が相次いで体調不良・・・・お大事にして下さい。

天気は晴れていますが 石狩地方は暴風警報が出ていました。
 さ~て、どうしようかァ~
少しだけ悩んで 徳富岳のリサーチ 行くことにしました。

徳富ダムに着いたら 車が揺れるほどの強風に ・・・ これじゃ歩けないよォ~
瞬間風速は15m以上はあったでしょうか 恐れおののいて富士形山に向いました。

徳富岳.JPG

スノーシューにすれば・・・

徳富ダムからわずか3kmしか離れていないのに 標高が低いので風は弱まっていました。
 これなら 何とか行けそう~ 
雪原に覆われた林道をトボトボ スキーで進みます。

林道を離れて尾根に取り付いたら 雪はガリガリ・・・・  
 嗚呼 やっぱりスノーシューにすれば良かったァ~
 まあ 行けるとこまで行って ツボ足になればいいさ・・・・
一人は気楽です。

標高330mで林道を越え わずか標高500mでダケカンバの疎林になってきました。
振り返ると樺戸山塊ピンネシリや神威尻が真っ白で 高山の雰囲気が漂います。
今日は南西の風 だから 尾根の東面に入れば雪質も変わるかも・・・・
東面の沢は新しい雪が溜まっていてシールが効きました。

山頂直下にはオープンバーンが出てきて ロケーションはまずまずでした。
山頂の北面には 徳富岳がどっしりと構えていました。
・・・次は あそこだね!

幌加c220m登山口 11:00 c190尾根取付 11:25 c330m林道11:55 富士形山12:35 登山口13:45

山スキーレッスン8 無意根 千尺高地(1150m)

2016年3月7日(月)

道路は川のよう

千尺高地佐藤.JPG

3月1日の予定が春の猛吹雪で6日に変更しましたが 6日は一日中 雨でした。
弱り目にたたり目 とはこのことです。
傷口に塩を塗る ともいいますが・・・この場合 少し意味が違うかな?
でも気分的には 塩を塗られた感じでした。

今日は全国的に高気圧に覆われて晴れ予報でしたが 登山口の元山は やっぱりパラパラ雪が降っていました。
雪は グザグザ というか ザクザク というか 表現できないほど酷いものでした。
登山口までの道路は川のように水が流れていました。
 こんな雪で スキーレッスンになるかなァ~ 
悪条件下でのスキーも 考えようによっては 良い練習・・・頭を切り返して登山準備を始めました。

日程がコロコロと変わったので 参加者が減り続け とうとうお一人様 数年の山スキー歴という ディナフィットさんだけになってしまいました。
他のツアーなら 当然のことながら中止になっていることでしょう。
ここまで来たら 行くっきゃない・・・ 腹をくくります。

千尺高地.JPG

一応・・・・・やっぱりね

ムイネ山荘跡には軽乗用車が一台駐車していました。
胡桃沢コースに向かったようです。
ガイドは夏道尾根に向いました。

土曜日は好天だったので トレースはうるさいくらい 至るところに残っていました。
ザクザクの雪も800mまで来ると 表面が固くなり・・・いわゆるモナカ状態です。
最悪の条件ですが・・・・初参加のディナフィットさんは  「山は雪質じゃないわ~」 余裕しゃくしゃくです。
はて モナカでも 平静でいられるということは かなりの腕前・・・と踏みました。
曇り空ですが雪が止んで 視界が広がってきました。

斜滑降にキックターンで降りるしか ないなあ・・・・
 ところで・・・ 山廻り 谷回り キックターン できますよねェ~
イヤ 私 股関節 硬いから チョッと 苦手なんですゥ~
 じゃ ここで 少し練習しましょう・・・
なんとかレッスンらしくなりました。

標高1000mになり 大沼山方面の雪庇が見えてきたら 雪質はガリガリのクラスト状態です。
スキーアイゼンなんて持ってきていません。
転倒したら そのまま滑落しそう・・・雪が吹き溜まっている柔らかい斜面を探して歩きます。

山頂は 太陽こそ見えませんが 視界も回復し穏やかでした。
ジョウテンや白井岳・ヒクタ峰が正面に見えますが 余市岳や無意根山は雲の中でした。
長尾山が見え隠れしているので雲の底は1300mくらいのようです。

 さあ・・・ そろそろ 滑りましょうか?
思った通り ディナフィットさんはガリガリのバーンでもプルークで安定した滑りです。
体幹もしっかりしていて かなり滑り込んでいるようです。
尋ねてみたら・・・一応イッキュウなんです・・・・だって・・・
やっぱりね。

元山登山口9:20 千尺高地11:30~40 登山口12:30

増毛 大別苅山 おおべっかりやま(853m)

2016年3月4日(金)

小笠原丸事件

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大別苅山には行きますか?
久しぶりに 山の手夫人からの問合せです。

私 大別苅の海岸を見たいの・・・
 海岸ですか?

 でも どうして?
かつて読んだ本に出てくるんです・・・

 本って・・・どんな本ですか?
吉村昭という作家の 鳥の浜 という短編なんです。

 どんな内容でしたか?
終戦直後 樺太からの引揚船小笠原丸が 留萌沖で撃沈した事件なんです。
 嗚呼 ソ連の潜水艦に魚雷攻撃受けた三船殉難事件・・・ 小平町だと思っていました。 
 大別苅の海岸に600人以上の遺体が打ち上げられたんですって。
 600人以上・・・この小さな漁村に・・・絶句です。

吉村昭はガイドも随分読みました。
熊嵐 漂流 間宮林蔵 深海の使者 戦艦武蔵 ふぉんしいぼるとの娘 etc
どの作品も 感銘を受けた記憶があります。

唯我独尊さんも 吉村作品読んだことがあるそうで・・・盛り上がりました。

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狭い山頂

札幌は雪でしたが 厚田は晴れていて素晴らしい海岸線を堪能しました。
雄冬岬を境に 増毛方面は真っ黒な雪雲で 大別苅トンネルを越えたらやっぱり吹雪でした。

 今日はダメかなあ・・・
時間調整で漁港を見に行ったら 海はシケてはいませんが 視界がなく 漁には出ていない雰囲気でした。
加工場には 人影もありますが 室内の蒸気でよく見えません。
煮ダコあります とガラス窓に紙が張り付いていました。

登山口に戻りましたが やっぱり降雪で 山は見えません。
 天気には勝てません・・・晴れていた 濃昼岳にでも登りましょうか? 
厚田に向けて車を走らせました。
マッカ岬トンネルを抜けて 歩古丹に来たら 晴れ間が覗いていました。
 もしかして・・・晴れてくるかも・・・
踵を返して大別苅に戻ったら 雪は止んでいて 視界も回復していました。

 30分遅れですが 大別苅山に向かいます!

旧道から林道 スノーブリッジで渡渉 標高差350mの急登が続きます。
北尾根は去年よりも雪庇の張り出しが大きく 雪も安定していません。
大きな雪庇の下を慎重にトラバースして 雪原に出ました。

天気はコロコロと変化しますが 風も少なく 順調に歩けました。
雪庇の上の小さな山頂が見えました。
3人は立てない狭い山頂に順番に立った頃から やっと視界が良くなり 増毛から留萌の海岸線もはっきり見えてきました。

大別苅の浜も 眼下にひっそり・・・・心の中でそっと手を合わせました。

大別苅トンネル登山口10:30 198取付き11:15 c561標高点12:20 大別苅山13:25
登山口15:00 

芦別 月見山(660m)

2016年3月3日(木)

春は遠いなあ~

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十五夜に登れたら幸いなんですが 秋には藪漕ぎで無理・・・ お雛祭りになりました。

芦別の川岸地区に架かる頼城大橋を渡って 川岸地区からアプローチ。
伐採作業のためか 林道はブルできれいに除雪され c210取付きまで車で入れました。
尾根を登って行くと 除雪されたブル道が現れましたが どこに連れて行かれるか解らないので 尾根に戻って380標高点を通過。

昨日まで3日間続いた猛吹雪で30cmの新雪が積もっていました。
でも 底が硬いのでスノーシューは10cm埋まるくらい・・・春の兆しはあるのかな?
天気予報は晴れなのに ・・・・ずっと雪が降っていました。
気温も低く マイナス8℃くらいかな・・・まだまだ 春は遠いなあ~

北面の扇型の沢には 地形図には載っていない小さな尾根が何本も入り組んでいます。
4本の小尾根を乗り越えトラバースして 600mコルに出ると 山頂は射程距離です。

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団子と桜餅

月見といえば 団子 お雛祭りは ひなあられ か 桜餅 定番ですね。
山頂で食べようと 用意しましたが・・・3月なのにマイナス気温 寒くて そんな気にもなりませんでした。 

おまけに降雪量が多いので 帰路の林道が雪で埋まったら車は閉じ込められてしまいそう・・・急がなきゃ大変なことに!
気が急いて そそくさと下山の途に着きました。
三笠の湯の元温泉 ロビーも浴室も改装されていて 受付の対応もよく 身も心も気持よく汗を流せました。

c210北尾根取付10:05 月見山11:50 取付き下山12:55

レスキュー研修会

2016年2月27日(土)

六市合同山岳救助隊

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滝野自然学園で開催された六市合同山岳救助訓練にオブザーバー参加しました。
六市とは 札幌 小樽 千歳 恵庭 室蘭 苫小牧 です。
参加者は30名ほどでした。
ざっと見て 平均年齢60代後半 救助隊も高齢化していて・・・・このメンバーで本当に救助できるの? (失礼) って感じです。

道警救助隊もきていてデモンストレーションしてくれました。
このメンバーは20代前半で体力はありそうですが・・・なにぶん 山の経験不足・・・否めません。

先日 テレビで見た JR保守点検作業員の中間層空洞化現象・・・似ている気がしました。
少子高齢化社会は山岳救助にも影響してきていることが 見て取れました。
これでは おちおち遭難もできないなあ・・・・当たり前!

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保温ラッピング

搬送前の保温ラッピング・・・特に新しい技術はありませんでした。
ツエルトにスリングの掛け方が・・・ちょっと雑ですね・・・・性格の現れでしょうか?
遭難者にハーネス装着していないのが 気になりました。

これでは 積丹岳の教訓が生かされていないんじゃないの? 言葉を飲み込みました。

道警救助隊のチーフNさんに やんわりと質問したら・・・
《ストレッチャーがあるからこれでいい》 との回答。
そうかなあ・・・・?

研修会の最後になって・・・ツエルト搬送の時は 《やはりハーネスのバックアップが必要》 と訂正していました。
損害賠償訴訟で敗訴した苦い経験・・・道警救助隊の若いメンバーには もう過去のことなのでしょうか?

ちょっと複雑な思いでした。

大登山(565m)小登山(514m)環状縦走

2016年2月26日(金)

最短コースで大登山

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余市と赤井川にまたがるオオノボリ・コノボリ 標高が低い割に裾野が広く時間も掛かり登りにくい地味な山です。

登山口は・・・プロバンスの丘? 小登川の最終人家? フゴッペ温泉跡? 赤井川から?・・・どこにしようかなあ~・・・随分迷いました。
天気が悪ければ環状縦走は無理・・・そのときはどちらの山を優先させるか・・・
小登山はプロバンスの丘から登れば3時間くらい・・・尾根も広く登りやすそうです。
でも 大登山に届かなくて 小登山でガマン・・・なんて嫌ですね。

最低限でも 大登山だけは登らないと・・・意味が無い!
ゼクランクラブの意地? ムラムラ沸き起こります。
それなら登山口からの最短コースで大登山を優先・・・結論はすぐに出ました。

小登川の最終人家に駐車しました。
3日間降り続いた雪で ツボ足だと 短い足ですが 股下まで埋まりました。
クライアントは全員スノーシュー・・・膝までのラッセルだと4時間歩いても登頂できないかも・・・ムムム。
一瞬 後ろ向きな発想に・・・それならスキーで先導ラッセルしようかあ・・・一か八かの体力勝負。
標高110mの二股から大登山の北西尾根に取り付きました。
スキーだと脛(スネ)までのラッセルでした・・・これなら 何とかなるさ。

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退路を断って西に針路

作業道を使って左の枝沢に入り250mコルまで順調に進みました。
雪が降ったり止んだり 時々青空も見えますが すぐにまた雪・・・風がないのでラッキーでした。
細尾根には幾つかの小さな岩峰があり 巻きながら距離を稼ぎます。
438標高点に近づくと何処から来たのかブル道に出て 広い土場もありました。

ここまで来れば残りの距離は1km 大登山はゲットしたも同然・・・気分的にラクになりました。
トドマツが混じる白樺林を 忍耐でラッセル続けて 傾斜が落ちてきたら 古ぼけた赤布が立木に垂れていました。
な~んだ 山頂らしくない平らなところだなあ・・・・GPSで確認したら やっぱり大登山でした。

3時間以上ラッセルして苦戦した割に パッとしない山頂だなあ・・・ 
まだと言うか もうと言うか 13時30分・・・行くか戻るか難しい時間帯です。
17時には暗くなるので・・・残り時間は3時間30分・・・頭のなかで逆算します。
小登山から最終人家までの下山が2時間かかるとして 小登山まで1時間30分で登れば・・・余裕なしのギリギリ行動です。
何かアクシデントがあったら暗くなりビバークかあ・・・嫌だなあ。
気温は低めですが 天気は・・・雪が止んで晴れ間が広がってきました。

私 環状縦走だから 来たのよ! ・・・・一人のクライアントがポツリ。
ウ・ウ・ウ・ウ・・・・・予定は未定で決定ではないよ。
頭のなかで Go or Back  Yes or No 安全か満足か グルグル巡り苦悩の極みです。

405標高点までは先週リサーチしているので・・・そこまで行けは まあ なんとかなるかな。
他のクライアントの顔色は・・・・さほど疲れている様子もありません。
よーし・・・行くぞ!
退路を断って 西に針路を切りました。

c110m小登川最終人家10:10 北西尾根250mコル11:10 大登山13:30 小登山14:30 最終人家16:25

オダッシュ山 ランディー山行

2016年2月22日(月)

吹きさらしの一本道

オダッシュ760尾根.JPG
新得の畜産試験場は 最大風速15m以上のブリザードで よろける程の吹きさらしでした。
上空は晴れ間も覗いていましたが 牧場の一本道は向かい風で 顔面が凍傷になるのでは・・・・
目出帽とフード被って まるで八甲田山 思い出して耐えました。

高速道路の高架下を潜り 夏の登山口近くまで来るのに1時間30分経過・・・登頂は厳しいかなあ・・・

南岸低気圧は日高の山にも40cmの湿雪を積もらせていました。
トドマツの植林帯に入ると膝までのラッセルで 締り雪にスピードが出ません。

標高760m 夏道のある尾根近くまで登りましたが すでに13時近く 残念ですが時間切れとなりました。

ランディ・オダッシュ.JPG

至福の時間

締まった深雪はまっすぐ下を向かないとスキーが滑りだしません。
40cm下には先週日曜日の雨でできた弱層があり オープンバーンには入らないほうが無難です。
もたついた足腰で踏ん張って 樹林帯を安全に滑りきり 登りのトレースに合流しました。

あとは ジェットコースターに乗った気分で スキーを溝のレールに乗せて ぶっ飛ばします。
少しでもレールを外れたら 雪の摩擦でおもいっきりブレーキがかかって バランス崩して脱線しそうです。
目をガッと見開いて 脱線しないように緊張しっぱなしでした。

新得温泉で温まり バスの中はいつもの宴会モード。
手作り料理に舌鼓を打ちながら やっぱりまったり ランディーさんと至福の時間を共有しました。


新得畜産試験場 登山口10:10 高速高架11:30 標高760m12:50 登山口14:10

恵比寿山(723m)臨時山行

2016年2月21日(日)

ボーゲンのテレマーカー

恵比寿岩渕さん.JPG 
一昨日 南西諸島で発達した低気圧が 今日はもう道東に来ています。
南岸低気圧という面倒なヤツです。
道東で猛吹雪になったり 太平洋岸で大雪を降らせたり 視界不良で交通事故が起きやすいので注意が必要です。
でも 札幌周辺は意外に風が弱いことが 最近の経験値でわかってきました。

冬路山の予定でしたが高速道路のリスクを考えて 赤井川の恵比寿山に変更しました。
冷水峠は曇り空でしたが やはり風も降雪もなく 穏やかでした。
476mピークまで標高差250m 昨日降った重たい雪ですが 踝くらいのラッセルで なんとかなるかな~?

450mコルは平坦地で右往左往 GPSに頼って520標高点を通過しました。
標高600mで南の尾根から来ているトレースを発見 ・・・ゴルフ場から登ってきた先行者に感謝です。

山頂近くで 単独の先行者とスレ違いました。
酷い雪質で 問題にならないわァ~・・・・と言い残して
テレマークスキーでしたがボーゲンで滑って行きました。

P2210003.JPG

締り雪 林間コース

恵比寿の山頂は ガスの中で 写真もボケていました。
怪我しないように 慎重に滑りましょう・・・・了解!

後傾姿勢にするとベンドが浮いてきて なんとかターンできました。
ところどころ 風に叩かれた締り雪が波を打っていました。

雪質は全然・・・ですが 林間コースは雰囲気もよく まずまず楽しめました。
登り返しにはシールを付けて 峠までの最後の滑りはオープンバーンもあって いい感じでした。 

冷水峠登山口9:55 476ピーク10:55 恵比寿山12:20  登山口13:30

ニセコ ログハウス体験 2

2016年2月19日(金)

Good Job 犬になった気分

モイワゲート.JPG
モイワスキー場の山頂は やはりガスで真っ白でした。
ゲートに外国人の門番がいました。
ビーコンチェッカーがあって  受信したら○のサインがでました。
Good Job と言われ・・・なんだか 犬になった気分になりました。

コース外に出ると 日本人は我々だけで 振り返るとガスの中から次から次へと外国人が滑ってきて ガスの中に消えていきました。

戦後のGHQ占領軍 当時の日本人は こんな気分だったのかなあ?

松浪邸.JPG

潮時

今日も2本滑って もういいわァ(モイワ)・・・なんちゃって!
ログハウスに戻って 甘露の森で温まりました。
昼からはミゾレが降ってきて ・・・やっぱり潮時でした。

仙人ランナーさん お世話になりました。
また お邪魔しま~す・・・

ニセコ ログハウス体験

2016年2月18日(木)

3日間で積雪120cm

チセ伊藤.JPG

生憎の暖気でニセコの山はガスで真っ白。
とりあえず チセなら何とかなりそう・・・・遅いスタートなのでトレースがしっかりありました。

スプリットボードの外国人2人連れが追いかけてきて 追い越して行きました。
運行されていないリフト終点付近の斜面でピットテストしているオジサンがいました。
ゾンデ出して 随分と丁寧に斜面観察していました。
吹き溜まりですが 雨天の日曜から3日間で すでに120cmの積雪がありました。

ここのオープンバーンは《大広間》と呼ぶのだそうです。
雪は重く深く ガングロオヤジさんでもやっとターンしていました。
まあ しょうがないねえ・・・ニセコも暖気には勝てないさ・・・
曇り空でガスが濃いので傾斜の感覚が掴めず 急斜面に吸い込まれそうになりました。

チセ柴田.JPG

薪ストーブの長い夜

悪い雪でも 伊達巻子さん ガッツで滑ってきました。
なかなか 果敢なフォームです。
樹林帯まで標高差150m滑って登り返し 樹林尾根の深雪コースをスイスイ滑ってきました。
今日は怪我しないうちに こんなところで止めときましう。
綺羅乃湯で温まり 仙人ランナーさんログハウスで薪ストーブの長い夜 鍋を囲み笑い声が絶えませんでした。

股下山

2016年2月17日(水)

粉ミルクの海

股下岩渕2.JPG

休みが取れたから・・・股下山行こうよ! イッキュウサンはやっぱりハマっていました。

日曜日に降った雨がきっと硬いバーンになっていて 流石に今日はダメだろう・・・・
ところが 月・火の2日間で 駐車場でも30cm以上の新雪が積もっていました。

気温-8℃ 雪 時々曇り  天気予報通りでした。
ラッセルは踝程度で 雪が軽いので苦になりません。
50分でポコに着いて さっそく北東斜面で弱層テストしました。
30cmには目に見えない軽度の弱層 60cmには雨に打たれた重度の弱層がありました。

粉ミルクの海のような真っ白の斜面を 最初は慎重に50m滑り 雪崩ないか様子を見ます。
遠くの景色がないので平衡感覚がなく 浮いているようで斜度も判断できませんが 雪は意外と安定しているようでした。

股下岩渕.JPG

ジャンプターン

北には春香山とツゲ山 西には朝里岳と長白稜が風を遮断してくれるので 標高740mの斜面はいつもフワフワです。
ここは ハズレがなくていいね!
アプローチも短く 斜度があって 雪が多くパウダーで言うことなし!

ボトムまで2本 イッキュウサンはジャンプターンでガシガシ遊んでいました。
3本目は左のオープンバーンから疎林の北西尾根に快適なシュプールを刻みました。

山田峰(960m)

2016年2月13日(土)

雨に歌えば

P2130002.JPG
雨予報なのに 行くんですか? と問わないところが 新人らしからぬカツサンドさん。
どうせ下手なスキー どんな雪質でも同じだわ・・・・楽天的というか 純粋というか 最近珍しい種族です。 
Singin' in the Rain  雨カッパ着てのスキーもまた愉しからず哉。

P2130003.JPG

大根おろしの海

 
本来なら疎林帯のパウダーで楽しい斜面なんですが  この天気・・・仕方ありません。
まるで 大根おろしの海で水上スキーやっているみたいなイメージでした。
ポジティブに考えると 斜滑降とキックターンの練習はたくさん出来ました。

雨の雪山でも ちゃんと登頂して 怪我なく滑って帰ってきました。
いつものカツサンドごちそうさまでした。 
雰囲気を明るくしてくれる 腹の座った不思議な女性でした。


札幌岳登山口8:40 横断林道9:55 山田峰11:15 登山口13:40

股下山 ポコ

2016年2月11日(木)

脳内モルヒネ

股下 岩渕ブログ.JPG
長白稜だけならモッタイナイわァ~ まだ時間も早いから・・・股下山滑りましょ!
イッキュウサンの提案に ガングロオヤジさんも 乗り気です。
ハルちゃんさんを車に残して トレースを辿りました。

登りはわずか40分でした。
北尾根にはシュプールがありますが 東面はまだまだバージンスノーが残っていました。
オープンバーンのボトムまで滑ると・・・いや~あ なかなか いいね!
脳内モルヒネの影響か ガングロオヤジさんの表情が少し緩んできたような気がしました。

股下 伊藤ブログ.JPG

その気にさせる

登り返してもう一本・・・北東斜面のオープンから沢形の樹林帯に滑りました。
午後なので雪は少し重いのですが 傾斜があるので ターンは自由自在です。
なんだか スキーが上手になったみたい・・・その気にさせる 股下山でした。

白井 長白稜(1,020m)

2016年2月11日(木)

1160標高点

長白稜1160.JPG
国際スキー場のパーキングには30cmもの新雪が積もっていました。
こりゃ~ 一昨日のトレースは消えているな・・・ラッセル覚悟です。

ところが 今日は祝日・・・ええと 何の日だったっけ?
アア そうだ 建国記念日だとか・・・
何故2月11日が建国なのか いまだに理解できませんが・・・。
いっそ 8月15日か サンフランシスコ講和条約締結の9月8日を建国記念日にしたほうが良い気がしますが・・・反論も多そうですね。

という訳で 祝日なので なんと先行者がいて ありがたくトレース利用させてもらいました。
1160m標高点が 大きく凛々しく映っていました。

長白稜 山頂.JPG

冬の森林浴

久しぶりのハルちゃんさんがスノーシューなので ガイドもシューで先行しました。
イッキュウさんとガングロオヤジさんはスキーで パウダー狙いです。

900mからクラスト気味ですが 雪庇を乗り越えて尾根を回りこみ 眺望の良い山頂に達しました。
スキー組は傾斜のきつい北面を果敢にチャレンジしていました。
スノーシュー組は 往路の尾根をチンタラ カンタラ 世間話しながら下山です。

スキー場のアナウンスがハウリングしてうるさいけれど 朝里岳や白井岳の景色で満腹になりながら 冬の森林浴を楽しみました。

国際スキー場登山口9:20 長白稜10:55  登山口下山12:00

白井 長白稜(1,020m)リサーチ

2016年2月9日(火)

今季初モナカ

長白稜森田.JPG
春から妙高の登山学校に進学するJIN君を連れて長白稜にリサーチ。
JIn君は山スキーがないのでゲレンデスキーとボーツ担いでスノーシューで登りました。

暖気が入っていて 先日までパウダーだった雪が 今朝の冷え込みで・・・モナカ。
普段はおとなしい性格ですが ズボズボと膝まで埋まるスノーシューに さすが悪態付いていました。

長白稜 森田仁2.JPG

テクニカル

SAJのイッキュウの上にテクニカルという級があるそうで 彼はそれなんだそうです。
長白稜の北斜面は部分的に35度ほどあって そのテクニカルとかでも ゲレンデにはないモナカに苦戦していました。

ガイドもターンが引っかかって 最大傾斜線に乗っかってしまい あわやトドマツに激突しそうになりましたが ギリギリ回避できました。
沢に入り込むと雪質が多少マシになって・・・ ご覧のとおり 豪快に滑ってきました。

手稲西峰 (991m) 雪山セミナー5

2016年2月7日(日)

フジケン オブザーバー参加

手稲フジケン.JPG

朝の手稲ハイランドは無風快晴で セミナー日和でした。
ロープを使って痩せ尾根を登下降・・・フジケンからオブザーバー参加の申し出がありました。
ブーツから帽子まで BDでバッチリ決めて 現れました。

ハイランドからのトラバースルートには山頂からのスキートレースがあり 暴走スキーヤーの危険を感じながら ハラハラ歩きました。

手稲西峰.JPG

役に立ったかな?

コルまでの急登はラッセルでした。
病み上がりのサンチャンさんと 耳鳴りホウイチさんにラッセルは ちょっと無理かな~
イッキュウサンは 今日で3連チャン・・・バイタリティーが後光のように輝いていました。


コルは風もなく穏やかでした。
烏帽子岳や札幌岳が見え 降り注ぐ陽光に暖められて しばらくうっとりしていました。
コルから雪庇尾根が雪山らしく美しく感じました。
登りは 木につかまりながら 何とかかんとか でした。
山頂からは ジョウテン1峰から3峰まで正面に見えて・・・ イイね!
下りは雪庇や足元の雪が崩れそうで 危険を感じます。
アイゼンも持っていましたが スノーシューの練習なので そのまま下ります。
アンザイレンして ピッケルを支点に ゆっくり下山します。

足元が崩れて尻もち付いたり 自分のスノーシュー踏みつけて転んだり 掴んだ枝が折れてバランス崩したり・・・いつものことでした。
雪山セミナー・・・役に立ったかな? 

ハイランド駐車場登山口8:40 西峰コル10:00 西峰10:20 登山口11:55

狩勝山 (984m)

2016年2月6日(土)

ピットイン

狩勝山.JPG

去年 佐幌岳に登った時に見えた白い山・・・あれは何て山? とモンベルオヤジさんに問われ・・・
地形図を見て ・・・・たぶん狩勝山ですね。
樹海の海から突き出た三角錐は 海に浮かぶ利尻山のようにも映り 登高意欲が湧きました。

登山口の降雪観測所は 綺麗に除雪されていてすでに2台が駐車していました。
スノーシューのトレースがあったので 好調なプリマさんと釣りキチノリチャンさんはスキー組を置いて あっという間に視界から消えてしまいました。
スキー組はビーコンチェックして遅れてスタートします。

いつも元気なサッチャーさんの体調が 今朝はいまいち・・・ 胃がむかつく感じなのよ~
登り始めたばかりなのに・・・残念ですが・・・ピットインとなりました。
アイドリング運転中に アクセル踏みすぎて回転数が上がり まさかのオーバーヒート・・・?
・・・ガイドも猛省です。

狩勝山頂.JPG

春になったら

積雪はわずか50cmほどで まだブッシュも出ています。
樹林帯は雪が古く 尾根に出たらウインドパックされていました。
白樺の幼木がうるさく・・・・この季節 スキーには向いていない気がします。

小1時間で雪庇尾根に達し 風も強くなってきたな・・・程なく山頂に到達しました。
佐幌岳はかすかに見えますが オダッシュや落合岳は降雪に閉ざされて見えませんでした。

ガングロオヤジさんと イッキュウサンは さっそうとスキー滑降・・・のはずでしたが・・・
雪庇とクラスト斜面に乗った軟雪がテールに引っかかり・・・なんだこの雪は???
昨日の股下山とは雲泥の差・・・・まいったなあ・・・
ガイドも転倒3回・・・珍しいことです。
この山は春のザラメがいいかもね。

春になったら サッチャーさんと ザラメの狩勝山にリベンジしましょう。

登山口11:55 狩勝山13:15 登山口14:00

股下山 山スキーレッスン 3

2016年2月5日(金)

臨時レッスン

P2050019.JPG
4日は仕事なので山スキーレッスンには行けないのォ・・・・5日には行かないのォ?
・・・・・・・ウ~ン 臨時レッスンで行きましょう。

2日連続で股下山・・・・それでもこの山は飽きさせません。

天気予報は曇りでしたが 登り始めは雪で-8℃。
新雪が20cmで昨日のトレースは ほとんど消えかかっていました。

ハイクは40分でポコに着き・・・・イッキュウさんは手短さに感激したみたい。
さて 滑りは・・・ホットワックスもバッチリ合っていて 膝まで潜る深雪でも下を向くと浮いてきて 軽快にターン操作できました。

この雪質は 今期イチバンだわァ~

股下岩渕3.JPG

ハマってしまった

2本目は勢い余って沢の下まで滑り降りて 三段目のオープンバーンを発見してしまいました。
登り返しは20分だけ・・・・さあ もう一本・・・・
3本目は晴れ間も覗いてきて スピード感あるカットが撮れました。

股下山 また来ようよォ~!
次の休みは・・・・エエっと・・・何日だったっけ?

ハマってしまったみたいです。





股下山 山スキーレッスンⅡ

2016年2月4日(木)

雪煙あげてターン

股下 椎名.JPG
マダムネージュさんは スピードコントロールが上手でいつも安定した滑りです。
もっとも 深雪で転ぶと 起き上がるのに大変なエネルギーを消耗しますので 安全で確実な滑りともいえます。

それでも この傾斜だと雪煙を上げてのターン 遠心力に負けない内傾 決まっていました。



股下 椎名 柴田.JPG

満足至極

予定通り2回登り返して 遅ればせながら ピットテストのデモンストレーション。
25cmと 45cnに弱層ありましたが 全体重乗せて やっとスライドする程度なので 雪面は安定していると言えます。
積雪は160cmでした。

3本めは谷に向かって左のオープンバーンを突っ切って 林間に入るコースを滑りました。
標高差は250mですが 登り返しのないストレートな斜面が道道まで続いていて 満足至極でした。


股下山 山スキーレッスン

2016年2月4日(木)

どうだ この滑り!

股下 三上.JPG

キロロのセブン-イレブンで開催予定でしたが 股下山に変更しました。
天気予報は曇りですが 晴れ間も覗いています。
気温は高めですが この3日間に降った雪は30cmくらいでしょうか。
日曜日のトレースもほとんど消えていました。

今期3度目の股下山ですが・・・ この山は裏切りません。
1時間のハイクで バージンスノーをかき乱します。

ソルジャーさんは やっとワイドなスキーに慣れてきて 果敢に攻めていました。
どうだ この滑り!  と言わんばかりに ガイド目掛けて突っ込んできます。

股下 柴田.JPG

神輿担ぎ

いや~ァ 斜面が広すぎて めまいしそうだわァ~
膝の痛みが消えない伊達巻子さん この角度ある広い斜面が気に入ったようです。

目標物がないから リズムとタイミングでターンして下さい・・・とは ガイドのアドバイス。
ちなみに ガイドは声を出して ワッセ ワッセ とか  ヨイサ ヨイサ とか 神輿担ぎみたいな掛け声出して リズムを掴んでいます。

案外にタイミングが取りやすいので 皆さんも試してみて下さい。


風来山(979m) ポン山(925m)

2016年2月2日(火)

小さな丘

P2020006.JPG
中山峠は2m以上の雪が積もっていました。
天気予報は曇りですが  峠はやっぱり雪だあ~ 強い風も時々吹いてきます。
日曜日らしいモービルのトレースはかろうじて残っていましたが それでも膝までのラッセルです。
今日は久しぶりのスノーシュー山行・・・気合が入ります。

稜線は風が強そうなので 林道を進んで沢形からポン山に登ることにしました。
1km 2km ラッセルして進むと 大殿筋 大腿四頭筋 ジワジワと張ってきました。
今日のメンバー ラッセル交代しましょうかァ? なんて誰も言いません。
やっぱり スキーにすればよかったかな?
でも トレーニングと思えば 楽しいものです。

稜線に上がったら モービルの痕跡がありました。
辿って行くと ポン山は 文字通り 小さな丘 でした。

P2020007.JPG

モナリザのように

風来山は標高も高いので 時々ブリザード気味。
目出帽を被らなかったので 顔面凍傷・・・なりそうでした。
境岳まで尾根通しに行動するのは厳しそうなので 沢形を下って 林道に戻ることにしました。

林道に出ると樹林帯なので風も気になりません。
やっぱり 樹木って人間に優しいのねエエ~・・・ツッコミの上方芸人さんも 時には殊勝なことを言います。
気の優しいアイアイさんはいつもモナリザのように微笑んでいました。 

中山峠9:15 ポン山11:10 風来山12:00 中山峠13:00

白樺山&目国内岳

2016年1月31日(日)~2月1日(月)

新見温泉でフジケンと再会

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今年3月で廃業するという新見温泉でスキー合宿・・・ 参加者少なくミニ合宿でした。
沢から白樺山に向かうトレース、沢を越えて目国内岳に向かうトレースを脇目に ヘアピンカーブから尾根コースで白樺山に向いました。

ニセコにしては雪が重たいなあ~・・・
気温は-10℃くらい 新しい雪なのに・・・なんだか様子が違います。

892標高点まで登ったらクラストしていて 視界も効かなく風も強まってきました。
俺はピークハンターじゃないから・・・もうここでいいよ・・・・ソルジャーさんは心拍数も上がってきたみたいです。
早く温泉に浸かってビール飲もうよ~・・・ガングロオヤジさんは宴会大好きみたいです。

雪が悪いのか ワックスが合っていないのか  やはり快適な滑りとはいきませんでした。

温泉で温まって脱衣場にでると フジケン にばったり・・・・
沢コースから白樺山に向かったのは彼らのグループだったようです。
お互いにパンツ一枚で しばらくぶりの話に あれこれと盛り上がりました。
昨年末に生まれた女の子は 歩(あゆむ)ちゃんと命名したそうです。
百名山最短登頂記録を持つ フジケンの長女らしい名前ですね。

P1310003.JPG

方向感覚 麻痺

2日目は目国内岳に向いました。
今朝は20cmの雪が積り 昨日のトレースは消えかかっていました。
新見の沢を越えて862標高点まで来ると 雪も降っていて風が強くなってきました。

コンパス見ないで歩いていたら トラバースせずに920ポコに向かってしまいました。
視界が効かない白く広い台地・・・一瞬 方向感覚が麻痺します。
コンパスで進路を修正して森林限界の1100mまで登りました。
稜線が近いのか 風は増々強くなり・・・森林限界は 行動も ゲ ン カ イ かな?

この斜面も 風に叩かれた 重い深雪で 今日の滑りも イマイチでした。

山の神峰(750m) 山田峰(960m)

2016年1月29日(金)

密林地獄

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折角だから山の神峰にも登りましょう・・・ということになって・・・ドツボにはまりました。
札幌岳の登山口から いきなり急登に取り付きましたが まるで盤の沢山並みの密林地獄でした。
植林のトドマツは幅50cmほど 両肩がぶつかるくらいの間隔でした。
伊達巻子さんとガイドのスキーは先端が樹に引っかかって 前進するのも一苦労。
急な斜面は倒木も多く ターンもままならずスノーシューに追いつけません・・・ギャフン!

自分をだましながら 最初のピークへ・・・次のピークで休憩・・・重いのに甘酒を振る舞ってくてた小料理屋の女将さんに感謝です。
三番目のピークが三角点でしたが 景色もなく写真撮る気分にもなりませんでした。
四番目が最高点でした。

かき分けるほどの密林地獄にアップダウン・・・鉄の宰相サッチャーさんも 脚が冷えて張ってきたみたいでした。
ペットボトルが凍っていたので気温は-8℃くらい 上方芸人さんは 山の神を罵りながらも元気いっぱいでした。

林道に降りてからは イッキュウさんのアドバイスで 密林の尾根を避けて カール状の沢を進みました。
疎林で 登りやすい沢型です。
西尾根に取り付く予定でしたが 枝沢を通り越して南尾根に近づいていました。
東に張り出した雪庇に注意しながら 山田峰の最高点に登頂しました。
4時間の奮闘努力・・・お疲れ様でした。

P1250035.JPG

色気に翻弄

生憎の天気で盤の沢山は薄っすらとしか見えませんでした。
(写真は前回の偵察時)
下山は予定の西尾根コルから南斜面の疎林帯です。
標高差200mの やっとスキーらしい滑りができました。

今回は・・・ ちょっと寄り道気分で山の神峰・・・とんだ色気に翻弄されて 痛い目にあいました。
逆説的に・・・山の神峰に登れたんだから どんな密林の山にも登れるさァ・・・ポジティブに考えましょう。
 
札幌岳登山口9:10 山の神峰最高点11:30 山田峰最高点13:10 登山口下山14:30

小喜茂別岳 喜茂別岳 環状縦走

2016年1月24日(日)

オープンバーンに目が眩む

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小喜茂別岳に登って コルから喜茂別岳に縦走 黒川尾根をスキーで滑降というスケジュールでした。
天気はご覧通り ほぼ無風快晴・・・jジャケット羽織らずに汗かきながら歩きました。

日曜日なので小喜茂別方面は先行者のトレースがありました。
ありがたく使わせてもらいます。
小喜茂別の手前から西側の崖下の急斜面を巻いてコルに立ちます。
ラッセルは踝程度なので・・・頂上までは届きそうです。
標高1000mからは真っ白なオープンバーンに目が眩みそうでした。
南斜面の強い陽差しに照らされてモナカになりかけていましたが 上部は硬いバーンにパウダーでした。
どんな滑りになるか 楽しみです。

峠方面からモービルのエンジン音が耳障りでしたが 中岳の方に立ち去ったようです。
文字通り360度の展望 羊蹄山は雲がたなびいていて まるで浮世絵のようでした。

P1240025.JPG

標高差650m黒川尾根

いよいよ黒川尾根の大滑降です。
まるでゲレンデのような斜面に ガングロオヤジさんも笑みが絶えません。
イッキュウさんは深雪でなく物足りないと思いますが 雄大な景色を眼下に気持ちよさそうに美しいターンを描いていました。 

数名の学生らしいパーティーとスレ違いましたが 彼らは黒川の沢地形を忠実に詰めてきたようです。
雪が安定しているからそれも良い手ですね。
降りも漕がずに滑れて ラクそうです。

1,062ポコは東を巻いて樹林帯に入ると やはり雪質が重くなりました。
ダケカンバの尾根はトラバース気味に快適に滑り 標高差650mを堪能しました。

黒川駐車スペース9:30 登山口9:45 小喜茂別コル11:15 喜茂別岳12:40~13:00 登山口13:55

小樽 奥沢山 山スキーレッスン5

2016年1月22日(金)

漏斗状の地形

奥沢椎名.JPG
小樽の天気予報では雪時々曇り 気温は-4℃ 降雪量は0ミリなのに・・・
結構な量の雪が降っていました。
いつもの駐車スペースは除雪されていなく 雪掘り作業から始まりました。

雪がシンシンと降り続けるなか ラッセルは脛までです。
スキーレッスンだから 通常は生徒さんに交代でラッセルしてもらうのですが 今日のメンバーでは・・・ちょっと厳しいかな?

山スキー初体験のテディーベアさん 膝に痛みがある伊達巻子さん 連チャンの梅ちゃんさん 時々目まいに悩んでいる小料理屋の女将さん 唯一元気なマダムネージュさん。
テディーベアさんに山廻ターンを指導しながら滑走地点までラッセルしました。
滑降地点は 北北西の風が漏斗状の地形を吹き上がって 厳しい気象条件でした。

奥沢柴田.JPG

冷静な自制心 

奥沢山も 大黒山に劣らず急斜面です。
奥沢の住宅街まで滑ると標高差は550mありますが 今日は上部の250mを2回滑ります。

1本目は斜滑降で慎重に斜面に侵入して 雪崩ないか様子を見ました。
昨日と同様に雪は安定しているようです。
皆さん 初めての斜面なので 少し不安そうです。
林道の手前まで1本目を滑り終えて登り返し 「私ここでビバーク練習しているわ」 小料理屋の女将さんを残して 2本目にチャレンジです。

斜度と斜面の大きさに慣れてきたらしく 口数も増えて 大胆なラインを描き・・・カラダも反応してきたようです。
相変わらず飛ばし屋 マダムネージュさん  
膝の痛みはどこへやら 伊達巻子さん
とてもビギナーと思えない 思い切り良い滑りのテディーベアさんは 上達しそうです。
ファットスキーに慣れてきて大胆な浮遊滑り 梅ちゃんさん
自分の技量をわきまえて安全管理 小料理屋の女将さんは冷静な自制心がありました。

それぞれ 自分の滑りを楽しでもらえたでしょうか・・・。

恵比寿山 大黒山 

2016年1月21日(木)

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梅ちゃん さんと恵比寿大黒M字縦走に行きました。
M字 とは恵比寿山に登って 沢に滑り降りて 大黒山に登り返して 大斜面を滑る という意味です。

いつものプレハブ小屋の駐車場はブルできれいに除雪されていました。
農家の方に感謝です。

天気は雪時々曇り 気温は-4℃ 
新雪が30cm積もっていましたが アラレのような粒状の雪は踝までのラッセルで済みました。

恵比寿の北尾根は標高550m付近まで伐採作業で 新たなブル道があちこちに出来ていて 灌木は切り取られビバーのダムのように積み上げられていました。
雪面の下には切断された幹が隠れているので スキーが引っかかり かなり危険です。
北尾根を滑る方は 十分に注意して下さい。

上部のオープン斜面は雪が安定していて いつもの様に軽快に滑れました。
梅ちゃんさんはこの斜面初めて・・・こんないいとこあるのね 知らなかったァ・・・だって。
ここで驚いていたら・・・大黒の斜面は動揺しちゃうかな?

大黒梅田.JPG

サーフィンのよう

大黒山の北にある弁天ポコで弱層テストしました。
80cn掘ってみましたが 珍しく弱層はできていません。
締まった雪が非常に安定していて 押しても引っ張ってもびくともしませんでした。
驚くほどの良い条件で 安心して滑れそうです。

滑りだすと だんだん傾斜が増してきて 下が見えなくなります。
最大傾斜は35℃くらい・・・いきなり斜面全体が見えてきて 広大なオープン斜面に少し不安になります。
弱層テストを信じて・・・動揺を胆力で押しつぶします。
滑るに従いアドレナリンも分泌されてきて 次第に大胆な滑りになってきました。
いつもは控えめな性格の梅ちゃんさん パウダー用のスキーがサーフィンのように浮いてハイになって 気持ちよさそうです。

こんな条件なら 毎日通っても楽しそう・・・そんな気分になりました。
弁天山ポコから標高差600mをわずか25分で滑り降りました。

登山口9:50 恵比寿山12:25 450mボトム12:50 大黒山13:30 弁天山14:00 登山口14:25

岩内岳

2016年1月18日(月)

管理責任者に念を押された

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ランディグループのガイドで岩内岳に向いました。
南岸低気圧が接近しているので天気は下り坂・・・昼まで持ってくれることを期待します。

岩内スキー場は 第一リフトだけ運行されていて 近隣高校のスキー学習のようでした。
第二リフト以上はブッシュが出ていて滑走不可の状態でした。
山に向かって右側のCコースは未圧雪の貸し切りコースなんだそうですが 今年は雪が少なくまだ雪上車が運行できていないそうです。

ロッジで管理責任者に呼び止められ 「スキーで登るなら伐採作業の邪魔になるからゲレンデには入らず 登山道のある旧スキー場を登ってくれ」 と念を押されました。

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対処能力

旧スキー場には前日らしいトレースがありましたが ところどころ風で消えていました。
古いスキー場なので錆びついたリフトの鉄塔やケーブルが放置されていて 無残な状況でした。
営業停止するときは原状復帰が条件のはずですが 実際は企業倒産でそんな余力がないのでしょう。
真駒内や上砂川のスキー場も同様ですが 国有林を営業貸地する際に保証金を預かることも必要なのでは・・・・
森林管理署の甘い役所仕事が露見・・・つい批判的になってしまいます。

時折 風速10m以上の突風が吹き バランスを崩しそうになりますが 風の強い尾根を避けて浅い沢筋にルートを取りました。
予想通り ゲレンデは日当たりが良いので白樺の幼木がびっしり・・・スキーの先端が引っかかり歩くのも容易ではありません。

何とか 旧第3リフト終点 標高670mまで来ました。
ここからは傾斜が増してきて 800m越えると森林限界です。
今日の悪天候では・・・ ここまで としました。

上部は幅50cmの幼木間隙を潜り抜けて 少しでも白く広いスペースを探しながらゆっくり滑りました。
第2リフト終点まで来たら 何とかターンできる空間もあります。
風に叩かれた雪にしては マズマズの滑りで 引っ掛かりもありません。
ワックスも合っているのか 思った以上に軽快に滑ることができました。

ランディーグループの皆さんは 幼木にぶつかりながらも なんとかかんとか 怪我もせず滑ってきました。
経験がモノを言う とはこのことで 対処能力はしっかりしていると 改めて感心してしまいました。

股下山

2016年1月17日(日)

百戦錬磨の証

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SACスキー練習で股下山に行きました。
無風快晴で気温はマイナス10℃くらい 新雪30cmノートラック・・・考え得る最高のコンディションでした。

参加者12名の大世帯・・・ベテラン先輩たちの罵声と笑い声をを浴びながら 「40代の若手・50代の中堅」 がラッセルします。
SACは60代でベテラン 70代で古参って感じですね。

ほとんどが旧式のジルブレッタにプラブーツという時代を感じる装備ですが TLT&ロッカーに遜色ない豪快な滑りは 百戦錬磨の証です。

ヨ~シ 今日は気が狂うほど滑りまくるぞォ~ 
あまりにも天気が良すぎて 高濃度のアドレナリンが分泌されているようです。

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掛け声が木霊

折角だから山頂まで行くわ・・・俺はここで滑ってるわァ・・・勝手気ままに楽しみました。
シュプールのない雪面を探して 3本 4本 ボトムまでの標高差は150mほどですが傾斜があるので滑り甲斐は十分にありました。

ヒャホ~ヒャッホ~ Yha Yha  ブラボー それェ~ それェ~ ワッショイ ワッショイ

掛け声が木霊しているように聞こえました。

ルコツ岳(531m) 一等三角点

2016年1月14日(木)

お賽銭 効いたかな?

ルコツ.JPG
 
昨日はペタヌ 今日はルコツ・・・アイヌ語の面白い名前の山が続きます。
ルコツは 足跡 または 窪み という意味だそうです。
熊の足跡はどこにでもあっただろうし 窪みのような地形は見当たらないし・・・
ちょっと意味不明です。 
 
八雲町黒岩集落の北側に流れるルコツ川とロクツ川に挟まれた南東尾根の林道が登路です。
林道入口にスノーモビルが2台駐車されていて 前日のトレースもあり ラッセルなく助かりました。

全道に大雪注意報が出ていましたが 時々晴れ間も覗く天気でした。
スキー組が先行して スノーシューが続きます。
送電線を過ぎて尾根に取り付くと トドマツの密生した植林帯 そして根曲がりの藪また藪・・・
遅々として時間と労力が費やされました。
320mポコを南に迂回したら作業道が現れて・・・歩くスピードは3倍になり・・・ラッキーでした。

作業道は327標高点を越えてルコツ岳南東尾根の伐採植林帯にトラバースしていました。
遠回りですが尾根を忠実に辿って 見晴らしの良い山頂に立ちました。
年始めの神社参拝登山で お賽銭を奮発したのが効いたのかなあ・・・天気も回復してくれて幸運でした。

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登りより長いわ~

ショートカットして南尾根を下山しました。
林道に着いたらスキー組のイッキュウさんがシールを外して一気に滑り降りて消えました。
ガイドは登り返しを考慮してシールつけたまま歩きましたが・・・これが計算違い・・・滑らないスキーに苛立ち 結局外しました。

スノーシュー組はプリマさん 上方芸人さん モンベルオヤジさん
スノーシューでの林道下山は 登りより長いわァ~・・・そんなはずないのですが・・・
登りでの疲労が溜まって 足を引きずるように降ってきました。 

道南の低山とはいえ まだまだ1月 積雪は安定していなくブッシュも多く それなりに厳しい冬山でした。
心地よい疲労感と達成感・・・こみ上げてきます。
ピリカ温泉で汗を流して 長い帰路はずっと吹雪でした。

最終人家跡 登山口8:10 送電線9:20 ルコツ岳11:25 登山口下山13:10


豊浦 ペタヌ山(461m)

2016年1月13日(水)

二股だらけ

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昆布岳の南にあるペタヌ山に登りました。
アイヌ語のペタゥは 「川の二股になっている所」という意味だそうですが 札内岳のピリカぺタン沢の「ペタン」も同義なのでしょう。
だいたい・・・どんな川も二股だらけで・・・全道各地「ペタヌ」でも不思議はありません。
貫気別川の支流のポンベツ川 そのまた支流のベタヌ別川付近の養鶏農場に駐車させてもらいました。

天気はまずまず・・・この季節としては上出来です。
なだらかな丘陵地帯を進んでいくと放牧場らしい真っ白な丘の上に出ました。
目指すペタヌ山も見えます。
雪が安定していないので まだ笹が倒れていない疎林の広い尾根はスノーシューが埋まります。

南尾根は結構な急斜面で 最後の50mはジグを切って登り詰めました。
山頂には標識もテープもなく殺風景でしたが 内浦湾の対岸には駒ヶ岳の裾野が広がっていて 北海道らしい眺望に満足しました。  

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シベリア横断

昆布岳を10時の方向に広大な雪原を下山していると  シベリアのツンドラを横断しているような錯覚に陥りました。
デルス・ウザーラ・・・大黒屋光太夫・・・昔に読んだストーリーが思い出されました。

さあ今夜の宿 今金町のピリカ温泉 急ぎましょう。


新山梨養鶏農場 登山口11:15 ペタヌ山12:45 登山口13:00

山スキーレッスン 千尺高地(1,150m)

2016年1月11日(月・祝)

胡桃沢コース

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上砂川御料山の予定でしたが 北空知地方は荒れ模様なので 近場の千尺高地に変更しました。
参加者はガングロオヤジさんと ゼクラン初の民間人さん だけでした。
夏道尾根の一本左に並行する 胡桃沢の尾根を登りましょう。
ブッシュが少なくて滑りにも良さそうです。

元山登山口に着いたら すでに車が4台駐車していました。
ラッセルもされていて・・・・これは儲けもの・・・・早合点してしまいました。

トレースは670m付近で二股に別れ 右は夏尾根コース 左は胡桃沢コースのようです。
左に入り 20分もすると先行パーティーに追いつきました。
ラッセル交代しますよ!
中年カップルさんは 地獄で仏 のような表情でした。

新雪がセメントのように重く ひざ上のラッセルは堪えます。
民間人さんは歩くスキー用3ピンのビンディングで スキーのベンド浮上せず深雪ラッセルには・・・残念ながら無抵抗でした。
ガングロオヤジさんはジムで鍛えた体幹でガシガシ進みますが・・・ いつもの腰痛が少し心配です。

気が付くと後方から2人パーティーが二組現れて合計9名の大所帯になりました。
これなら山頂まで届きそうです。
でも 女性やテレマーカーは雪と格闘するだけで もがき苦しみ ちょっと刃が立ちません・・・ 深雪ラッセルできるのは中高年男性4名だけでした。

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ウロコスキー

3時間掛けてやっと稜線に出ました。
ルートファインディングや深雪ラッセル・・・山スキーレッスンらしい登りでした。
民間人さんは 滑走面ウロコスキーにテレマーク用革靴で3ピンビンディング・・・これで滑れるのかなあ~?
やっぱり・・・無理!
七転八倒 最後は疲れ果てて 下りも歩いていました。
ヘルメットやスコップ用意する以前に 登って滑れる山スキー しっかり準備が必要です。

元山登山口9:15 千尺高地12:25~40  登山口14:00

雪山セミナー 小川峰(947m)

2016年1月9日(土)

5分交代ラのッセル

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無意根山の登山口・薄別には土曜日だというのにトレースがありませんでした。
BCスキーが流行しているとはいえ 所詮ニセコやキロロ、国際スキー場でゴンドラ乗っての話・・・長いルートでクラシックな無意根山は地味なのかなあ?

今日のテーマは急斜面の登下降です。
スノーシューだと20cmくらい埋まりますが交代でラッセルして、宝来沼まで右往左往のショートカットしながら50分で着きました。

尾根に取り付く場所を選ぶほどの急斜面・・・上手く作業道を見つけて送電線の下にでました。
ジグを切りながら5分交代のラッセルが続きます。
植林帯を越えたら膝までのラッセル・・・心拍数も上がって雪山セミナーらしいトレーニングになりました。

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そこは右だ いや左だ

直登尾根の標高差は400m以上あって 30度以上の傾斜も出てきます。
足場の雪が崩れてもがいたり 足下ばかり見ていてブッシュに遮られたり てんやわんやでしたが・・・・そこは右だ いや左だと声掛け合って チムワークで乗り切っていました。

ラッセル交代したら 後方でゆっくり給水・エネルギー補給して追いつくルーティーンも覚えてもらったかな?
調子が出てきたと思ったら もう山頂直下のオープンバーンになりました。
ひざ上のラッセルは3分交代で 風の強い山頂に達しました。
生憎 小雪混じりで展望は今ひとつでしたが 急登ラッセルを乗り切った自分にご褒美・・・心の中は晴れ渡っていました。

セミナー参加者は 雪山でのラッセル・・・自信がついたようです。

薄別登山口9:25 宝来沼10:15 小川峰12:15 登山口13:30

股下山 ポコ(720m)

2016年1月5日(火)

腰が引けちゃうわ~

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シラッケ山の予定でしたが暴風雪警報がでていたので 安近短の股下山ポコに変更しました。
これが幸い・・・新雪30cmで気温はマイナス8℃・・・最高のコンディションでした。
膝下ラッセル1時間少々で ポコに達し オープンバーンを ヤッホー ヤッホー 

梅ちゃんさんはパウダー用のニューモデルTLT ベンド浮きすぎて腰が引けちゃうわ~
と言いながら・・・どうこの滑り・・・矢でも鉄砲でも持って来い!

ガイドは調子に乗ってコブでジャンプ・・・今年の初転びでした。

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得した気分 

登り返して 沢状疎林帯 東オープン斜面 3本滑って 満足至極!
今期一番の雪質に ウハウハ 得した気分になりました。

初詣登山 五天山 神社山 天神山

2016年1月4日(月)

なんちゃって神道イスト

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正月なんだから神社参拝・・・なんちゃって神道イスト・・・ご利益ないかなあ?
五天山は平和の住宅街からスノーシュー 雪を漕いで登りました。
尾根に上がったら登山道になり 前日のトレースも出てきました。
山頂の狛犬に帽子かぶせて リード付けて まるでペットの散歩のよう・・・
これじゃご利益どころか 祟り(たたり)があるかもねェ~。
一年間の安全登山をお願いして お賽銭 弾んでおきました!

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神様ありがとう

神社山は駐車スペースがないので サンチャンさんの自宅前に停めされてもらいました。
テンデンバラバラ 登山道がないので各自 勝手気まま 好き勝手に登りました。
どこを歩いてもいいけど・・・正月早々 怪我だけはしないでね~ お願いします。

おしまいは 平岸の天神山です。
樹齢100数十年の藤の木から遊歩道を歩きました。
相馬神社で初詣参拝して オミクジ・・・ちゃんと大吉でした・・・神様ありがとう。

桑園の極楽湯で温まって いい初詣登山ができました。

余別岳(1,297m)

2016年1月2日(土)~3日(日)

スチームサウナ

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小樽・余市を過ぎて積丹に向かう車中は雨で・・・・・こりゃたまらんわい。
衣類が濡れて 上部で吹かれたら凍ってしまい 低体温症・・・最悪の事態になりかねません。
正月早々 地獄に落ちた気分になりました。

登山口で準備していたら 雨が雪に変わってきて 最悪の事態は回避されました。
それでも ジャケットはグシャグシャに濡れてしまい・・・
早くテントに入って乾かさなければ面倒なことになるなあ~

森林限界まで登らず 標高750mで早めのBCとしました。
ストーブ空焚きすること2時間・・・テントの中はスチームサウナの状態でした。

ウエンド最終人家10:15 750mBC13:00

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ジェットストリーム

夜半はジェットストリームのような轟音が絶えず上空を吹いていましたが テントは風に当たらず無事でした。
暗いうちからヘッドランプ点けて歩き始めます。
ラッセルは踝くらいで ありがたいことですが ハンノキのブッシュが密生していてムチのように顔を打ち付けます。
マブタにミミズ腫れができました。

森林限界の950mでクラスト&スキーデポ。
瞬間風速20mくらいですが 視界があるのでアイゼン・ストックで何とか歩けました。
さすがに頂上台地は雲の中で 視界は30mほど・・・標識テープベタ張りで 山頂に立ちました。

やっぱり 冬の積丹は 風がキーワードですね。
雪が悪いのでスキーになりませんでしたが それなりの充実感はありました。


BC6:15   950m森林限界7:00 余別岳9:30 BC11:50 最終人家13:30

Fun&Slow 恵比寿山(725m)

2015年12月29日(火)

18番ドッグレッグから

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山納め登山は縁起の良い恵比寿さん・・・ 犬猿の仲 上方芸人さんとモンベルオヤジさん が参加してくれました。
昨日の今日・・・深雪ラッセルかと覚悟しましたが 標高が低いからか雪は締っていて10cm潜る程度でした。
クライアントはスノーシューですが ガイドはラッセル引き受けてスキー参戦です。

時折晴れ間も覗く小雪混じりの天気は予想通りでした。
赤井川ゴルフ場の18番ドッグレッグのミドルホールから 17番打ち下ろしへと登って行きました。

322標高点から登るに従ってブッシュ混じりの急登が始まります。
ジグを切って 520標高点に達したら Slow&Funはどこへやら・・・ガイドもクライアントも肩で息していました。
広い尾根は針葉樹とダケカンバの疎林で 標高差200mの惚れ惚れするような理想的スロープでした。
スノーシューのクライアントには申し訳ないけれど・・・頭のなかでラインを描きながら ウヒウヒ ニタニタ・・・もう我慢出来ないよ~。

12時ジャスト 赤井川村の(学校の?)チャイムを聞きながら山頂に達しました。

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悦楽のスロープ

今期一番の 深雪パウダーを独り占めして 悦楽のスロープを楽しみました。
もう・・・脳みそがトロけそうな疎林深雪パウダーで傾斜も云うことなし!
開放的な広い斜面はビギナーの練習にも最適です。

最後にブッシュの斜面を切り抜けたら 17番ホールは白く広いファミリーゲレンデのようでした。

ゴルフ場9:45 520標高点11:05 恵比寿山12:00~05 ゴルフ場下山12:45

山スキーレッスン3 小喜茂別岳(970m)

2015年12月28日(月)

潜水艦

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低気圧が抜けて冬型の気圧配置が長引き 前日から荒れ模様。
そろそろ収まる頃だから 登山口まで行ってみましょう・・・。
中山峠は吹雪でしたが 黒川は風も収束していました。

ところが 国道の除雪溜まりを乗り越えるのが一苦労・・・・フカフカの新雪は70cm程も積もっていて・・・・前日のラッセル跡があるかも・・・なんて夢のまた夢でした。

スキーでもひざ上の重たい雪のラッセルに 心拍数も上がり始めました。
こんなはずじゃ・・・・大腿筋も張ってきました。
おまけに風もぶり返してきて 視界もありません。
ゆっくり休む状況はなく エネルギー補給もままなりません。
頂上まで・・・登るの? 誰かがポツリと囁やきました。
クライアントは不安で もう帰りたかったのでしょうか?

コキモくらいで中退したら・・・ ガイドが廃るゥ~。
こうなったら 意地でも登頂するぞォ~
潜水艦のように潜ったままのスキーベントを無理やり引っ張りあげて浮上させます。
こんなとこで沈没してたまるかァ~ 

クライアントにもラッセル交代してもらい  なんとか吹雪の山頂に立ちました。

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洗面器から溢れる水

山スキーレッスンとは言っても ゲレンデのインストラクターじゃあるまいに・・・実践テクニック教えるのは至難の技です。
かと言って ガイドの背中見て滑って下さい・・・ では済まされないし・・・。
木に向かって滑れば・・・ 激突したくなければ曲げられる・・・これはKガイドの暴言だ。
ゼクランの極意は・・・左右の荷重はフィフティー・フィフティーで最大傾斜線に胸を向ける・・・これに尽きます。

斜滑降でも横滑りでもボーゲンでも シュテムでもパラレルでも 転んでもいいから見よう見まねでチャレンジすることが重要です。
ある日突然 洗面器から水か溢れるように 滑れるようになります。

ころんだ回数は裏切りません。

黒川駐車スペース登山口10:25 681標高点11:25 小喜茂別岳13:25 登山口着15:00

股下山(820m)

2015年12月26日(土)

山名が・・・地味?

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土曜日なのに・・・今年の雪山セミナーは人気がないのかなあ~ 
それとも 山名が地味だから?
股下・・・・なにか卑猥な感じかすると妙な想像するのは・・・ガイドだけでしょうか?
札幌50峰なのに・・・参加者はテディーベアさんと モンベルオヤジさんだけでした。

スタート地点10時の天気は・・・パラパラの雪 気温はマイナス6℃・・・今日は今期初めての真冬日です。
春香小屋前の駐車場にはすでに数台の車が停まっていました。
何処に行ってるのかなあ?
春香山? 奥手稲山? つげ山?

小沢から股下山の北東尾根に向かってラッセルしていたら・・・アレレレ・・・新しいトレースがある。
幅広のパウダー用のスキーの跡・・・こんなところに・・・スキーヤー?
トレースに導かれて後追いしていたら・・・後ろから若者スキーヤーが4人登ってきて・・・あっという間に追い越して行きました。

こんな小さな藪山じゃなく もっと高い山に行けば・・・もっとスキー楽しめるんじゃないの?
意地悪くからかって尋ねてみたら・・・
いやいやァ なかなかいい斜面があるんです~ゥ・・・真面目に答えられました。
駐車してあった数台の車は・・・彼らの車だったようです。
スキーヤー達は1時間弱のハイクで740mポコに達し オープンバーンの北東斜面に奇声を上げて滑って行きました。

トレースがなくなった静かな北東尾根は風成雪で波打ち 小雪降るなか30cmの新雪ラッセルが待っていました。
いい加減にラッセル飽きてきた頃に 山頂が見えてきました。
雪庇の上の山頂には 色褪せかけた山名板が立木の上に貼り付けてありました。

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隠れたパウダーエリア

往路下山じゃ単純すぎるから・・・北斜面の沢状から583標高点を経由して下山しましょう。
・・・・返事がありません・・・
嫌だと言っているのが・・・なんとなく解りました。
無言の抵抗ってこういうことなんだあ・・・
雪山セミナーだから ルートファインディングの練習です・・・ガイドが下山を始めたら・・・シブシブ付いて来ました。

膝までのラッセルですが 下りだから・・・勢いでガシガシ歩きます。
伐採跡や作業道らしきスペースがあちらこちらに見えますが 直径1m以上の蝦夷松の大木もあっていい雰囲気です。
小沢を二つ越えたら樹にオレンジテープが巻いてある標高点の尾根に上がりました。

隣の尾根を例のスキーヤー達が勢い良く滑っていくのがチラッと見えました。
どうやら 何度か登り返して滑り降りているようです。
天気が悪くても手軽に楽しめる・・・隠れたパウダーエリアなのかもしれません。

登山口9:55 740mポコ11:00 股下山11:45 583標高点経由 登山口下山13:15

kiroro 山スキーレッスン                 セブン-イレブン峰(1,107m)

2015年12月23日(祝)

リップサービス

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今シーズンから キロロのバックカントリーはガイド登録制となり チト面倒くさくなりました。
スキー場内では腕章つけろ クライアントのザックにはタグを貼れ 必ずリフトを利用しろエトセトラ。
リフト券買うのに20分も待たされて おまけに保証料まで預けさせられ インフォメーションやら マウンテンクラブやら たらいまわし・・・・ギャフン!
なんやかんやで1時間のロス・・・歩く前に疲れちまったァ。

販売スタッフもお客のスキーヤーも東西の外国人が目立ち・・・日本人はなんだか居心地が悪く 肩身が狭くなりました。

ファミリーゲレンデのリフト終点では 青い目のお兄ちゃんがビーコンチェックしてくれて
(英語で)今日はまだ誰も山に入っていないよ~ だって・・・祝日なのに。
こんな面倒なシステムにするから BCスキーヤーはニセコや ルスツやに行っちゃうんだよ・・・わかっているのかねえ?
Enjoy sking ! Have a good day!
精一杯のリップサービスはちゃんと言えたけど 笑顔が歪んで見えたのは寒さのせいだろうか? 
祝日でも数人しか通らないチェックポストに寒さに耐えながらジッと立たされて・・・来年はもういないだろうなあ・・・可哀想になりました。

スキー場を出るまでが本日一番の「難所」でした。

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ポジティブなベテラン揃い

微妙なバランスで丸木橋を渡ったら トレースは南下していて・・・アチャァ~枝沢に添って踝ラッセルでした。
ブッシュがうるさく へこたれそう・・・白い斜面を探しながら進みました。
何度も何度も ターンを繰り返して・・・いい加減にクライアントが怒りだすんじゃないかとヒヤヒヤでした。
今日は山スキーレッスンの名目ですが・・・とてもクライアントにルートファインディングしてもらう状況ではありません。
レッスンらしいことは何も教えられません。
ただ ルートを切り開いて歩くだけで・・・ガイドの背中は何を語っているのだろう?

1000mに達したら 風も出てきて なんだかクライアント疲れているみたい・・・もうこのあたりで止めときますかあ?
折角だから頂上まで頑張る!・・・・ゼクランの常連さんはいつもポジティブです。
ガスに覆われた余市岳をバックに記念撮影していたら 汗が冷えてゾクゾクしてきました。

待ちに待った滑降は 雪が安定していなく ウィンドパック や 弱層でめまぐるしく変化。 ブッシュに引っかかり転倒続出・・・う~ん まいった。
コースは尾根から沢に追いやられ 急斜面のトラバース・・・雪が多ければ雪崩れそう。
それでも怪我なく滑り降りれたんだから・・・やっぱりベテラン揃い・・ホッとしました。

スキー場Fリフト終点10:50 1107m峰13:35~45 マウンテンセンター15:35

kiroro 989m峰

2015年12月20日(日)

ディープな湿雪

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SACの企画山行 キロロでスキー練習です。
ワタシ 高校生以来30年以上スキーやってないのォ~・・・
大丈夫かなァ~・・・新人のブッチャ-さん。
チャペル前の気温はマイナス1℃ キロロの斜面はディープな湿雪でした。

山回りターンは ストック突いて 後ろ足は膝曲げて・・・
ヤマケンさんも必死に指導しますが 声は右から左へ 東へ西へ~ 
分かっているけど できないのォ~
アッレ~ ドッテン!
う~ん ターンもできないのかァ~ 雪山は 厳しいねェ~
でも登りは 何とかかんとか・・・・遅ればせながら ヨッコラショ!付いて来れました。
意外とガッツありました。

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夜間照明

南東斜面は風もなく静かなスロープでしたが 膝まで潜る重たい雪に スキーは言うことを聞いてくれません。
オタンコナースさんもマジ笑顔が消えてきました。
だいたい 斜滑降の基本ができていないから 小さなコブを越えるたびに転んでしまいまうんだよ~。
膝を曲げず突っ立ったままじゃ転ばない訳がない・・・車輪のショックアブソーバーって知ってる?
知らない~ワァ・・・免許持ってんの?
山側のスキーを30cm前に出して・・・胸は谷に向けて・・・2本のスキーに平均荷重・・・
あれもこれも一遍に言っても無理だよ~
それもそうだなァ。

よし それなら・・・
とにかく まっすぐ行け! そうだ 頑張れ! Yes You Can! なんとかなる ポジティブに滑れ・・・意味不明?

あ~あ また・・・頭を下にして転んじまったァ~ 
カラダもスッポリ埋まってるゥ~・・・もうダメ。
ザックを降ろせェ~
立て 立て 立つんだ ジョー!
今 助けに行くゾ~

林道に出たら スキー場の夜間照明がオレンジ色に点灯して 私達を出迎えてくれました。
腹筋も背筋も使い果たしてヘロヘロみたいだけど・・・口はしっかり動いていました。

仁木 然別山(467m)

2015年12月18日(金)

回流する川

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然別と言っても 道東士幌町の然別湖ではありません。
函館本線 然別駅 は 山小屋風のカワイイ駅舎でした。

シカリベツ(アイヌ語で 回流する川 または 川が回流するところ)
川が回流するって・・・どういうこと?
改めて地図を見て・・・なるほど・・・
余市岳を源流とする余市川は キロロで北から西に進路を変えて 支流の赤井川と白井川を集め 銀山付近でさらにS字に弧を描いて北上し 下流部は北東に向かって日本海に注いでいます。
このS字状の円弧が 回流 という意味なのかもしれません。
20万分の1地勢図でしか読み取れない情報を アイヌ民族の人たちは知っていたのだろうか?

地図や磁石を持たずに 熊を追って狩を続けるには 研ぎ澄まされた方向感覚を持たなければ生き残れません。
アイヌ語の地名は 想像力を掻き立ててくれます。

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500座登頂お祝い

10月に500座登頂を果たし 次の目標を探しているアイアイさんと 何座登ったかなんざ 忘れちまったァ~・・・オヤジギャグのガングロオヤジさんが500座登頂祝いに参加してくれました。

金やマンガンを採掘していた旧大江鉱山に向かう道道は 廃坑になって35年にもなるのに 道路を含めて整然と整備されているのには驚かされます。
101m三角点から スノーシューを付けて伐採作業道を登り始めました。
気温は0℃ 湿った雪が舞っていますが 積雪は20cmほどしかありません。

400mコル付近は傾斜がキツくなりますが ジグを切ってゆっくり歩きです。
稜線からは余市の港や日本海が見えるかと期待しましたが 雪に烟って3km東の然別の旧市街がやっと見える程度でした。
尾根を上り詰めたら 黄色い標識が打ち付けられた小さな山頂に着きました。

積丹山塊の東端に位置する然別山・・・500mに満たない低山ですが ちょうどいい冬のハイキング。
仁木のアップルパイで500座登頂お祝いをしました。

101m三角点=登山口10:00 然別山11:40~55 登山口12:50

キロロ 這松山(989m)

2015年12月17日(木)

管理区域外なのに社有地?

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一晩で積もった雪が駐車場でも40cm以上ありました。
2週間くらい降雪がなかったので弱層ができているはず・・・・
992m峰は急斜面の連続なので・・・・今回は止めときましょう。
ピアノ裏の這松山に変更しました。

チャペル裏に設置された看板・・・何かおかしいゾ~
キロロの管理区域外なのに 当社の社有地につき立ち入り禁止・・・・まさか。
3箇所のゲートから出入りしろというが ゲートのない這松山は どうするの?
ここは国有林だと思うけど・・・・キロロは営業借地しているだけのはず。

センターハウスの責任者に問いただしたら 「管理区域を通過しないなら 我々は関知しません」 との返事でした。
それなら こんな看板設置しないでほしいなあ~

樹林帯に入ったら 重たい新雪が60cmありました。
スキーで歩いても膝まで潜ります。
ウィークデーでノートラックなので 覚悟を決めてラッセルです。

気温はマイナス1度 降雪で視界は100mくらいでした。
1時間も歩くと太腿が張ってきて ボディーブローのように効いてきました。
ミゾレのように湿った雪がボタボタ降ってきて 膝や肩がビショビショです。
こりゃたまらんわァ~ 行けるところまで行こうかァ~

急斜面に入ったら スキーの振動で亀裂が入って なんだか雪崩れそうな予感。
オープンバーンには入れそうもありません。


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一人芝居

909m標高点まできたら・・・ もういいんじゃないですかァ~・・・サッチャーさんがポツリ。
これから先は緩傾斜の尾根で スキーも滑らず下りもラッセルじゃ・・・・楽しくないし~

了解! ここから滑りましょう。
ヨイショ ヨイショ スピードが出ないので一人芝居の掛け声でターンします。
急斜面で力任せにターンすると スキーが止まってしまい 表層の雪がザザザーッと谷底に転がっていきました。
雪崩と呼ぶにはおこがましいけれど・・・・
倒木や蔦に絡まれながら 樹林帯をセオリー通りに滑ってきました。

チャペル10:10 909m標高点12:30 チャペル下山13:10

雪山セミナー 豊平峡 五明山(825m)

2015年12月15日(火)

神様 ありがとう!

五明山最高峰.JPG
今日は午後から雨予想・・・・午前中にやっつっけなきゃ・・・
札幌市内は朝からポツポツ・・・ワイパー回しながら・・・雨よ止まれって祈りました。

定山渓に入ったら薄日が差してきて・・・神様 ありがとう!
豊平峡の果樹園の手前から樹林帯に入ると 雪が硬くてビックリ。
まるでGWの山みたい・・・スノーシューをザックに括りつけてツボ足で歩き始めました。

セミナーだからクライアントは生徒さん・・・ルートファインディングしながら先頭を歩いてもらいました。
倒木越えようとして・・・・アッレーッ 埋まっちゃたァ~・・・テディー・ベアさんは可愛らしいところがあります。 
立木の下は空洞になっているから・・・ストック使ってこうやって登るのよ!・・・・イッキュウさんがアドバイス。
サッチャーさんはかつての自分を回顧しているのか・・・ニコニコ顔で微笑んでいました。

1時間ほどしたら気温が高くなってきたのか ズブリ ズブリ・・・
スノーシュー履いて 北のコルから三角点に上がりました。

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とりあえず 五明の塔

一旦南コルに下って 180m登り返すと木立に囲まれた最高峰でした。
なんとか 雨に当たらずに登れてホッとしました。

下山しながら正面に見える岩塔が気になって仕方ありません。
何ていう岩なんだろう?
豊滝にあるパゴダの塔にも似ています。
とりあえず 五明の塔 にしておきましょう。
岩塔の高さは10mくらいかな?
登られてているのかな?
見晴らしも 気分も良さそうです。

アックス・クランポンで・・・左のスカイラインを・・・嗚呼 また 病気が始まったァ~

果樹園手前200m登山口 9:45 三角点峰11:25 最高峰12:15~30 登山口下山13:35

上ホロカメットク山 化物岩右ルート 2

2015年12月14日(月)

吸い込まれそうな青空

化物岩右2P.JPG
3ピッチ目は吸い込まれそうな青空・・・傾斜は落ちているように見えますが・・・部分的にはかなり立っています。
凹角のクラックに小さなキャメロットを決めて ロープが伸びていました。

トップが視界から消えた後も 気が抜けない登攀が続きます。
左ルートを攀じっているヤマケンさんチームの様子もチラチラ見えます。
岩に雪が被っている状態で 氷が張っていないので まるで雪掃除です。

化物終了点.JPG

威圧的な正面壁

終了点から化物岩の頭に向かうと 上ホロ正面壁が威圧的に迫ってきました。

冬の上ホロで こんな天気めったにないなあ~ 
俺が晴れ男だった 証明だなあ・・・
いや それは私よ!

誰もが幸運を 「自分のおかげ」と思っていました。

BC7:50 取付き8:40~9:00 終了点11:15 BC12:15 凌雲閣13:00

上ホロカメットク山 化物岩右ルート

2015年12月14日(月)

核心はジェードル

化物岩1P.JPG
今日はタカさんリードで キタさんミッテル ゼクランがラストでフォローします。
1ピッチ目は右上凹角を抜けたら直上し 浅いチムニーから微妙なジェードル・・・ここが核心でした。
何度叩いてもアックスが岩に跳ね返されて決まらず 右足はペロンとした一枚岩でモノポイントも引っかかりません。

トップはイボイボを打ち込んで 腐ったリングボルトを保険に 絶妙なバランスで突破しました。

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トップは孤軍奮闘

2ピッチ目は緩傾斜帯で 右ルートパーティーは既に3ピッチ目に取り付いていました。
アンカーが見つからず キャメを差し込むクラックを探すのに手間取っている様子です。

トップの孤軍奮闘をよそに・・・絶好のクライミング日和・・・ テンション上がります。
これが吹雪だと・・・  もう帰ろかな~  冬のクライミングなんてもうゼッタイに来ないぞ~ってな感じです。

うつむき加減で口数の少ない新人のキタさんですが 楽しんでいるのかな~?
将来の有望株なんだから・・・期待していますよ!

上ホロカメットク山(1,920m)北西稜

2015年12月13日(日)

アルパインクライミング

北西稜.JPG
久しぶりに山岳会の山行に参加しました。
上ホロの北西稜は何度も登っていますが アルパインクライミングの好ルートです。

富良野の天気予報は 晴れ時々曇り でしたが 山はガスっていて視界は100m程度でした。(イメージは下山時)
高度感はありませんでしたが 暗中模索の五里霧中。

取付きにスキーをデポして いよいよハーネスにアンザイレン。
ネコヤナギヤマさん夫妻と新人のキタさんが先行し 私とヤマケンさんが後続しました。

上ホロ山頂.JPG

ドクドク ハフハフ

今年は積雪が少ないので あるべきところに氷が張っていません。
岩が露出していてアックスが決まらず 何度か緊張する場面もありました。

やっぱりストレートシャフトやめときゃ良かったかな?
後悔先に立たず・・・落ちないように慎重に慎重を重ねると アドレナリンがドクドク 真顔になります。

それでもスタカットせずに 全員がコンティニュアスで抜けられました。
緊張感が解かれて 脳みそが・・・もうトロけそう。

登頂後は上富良野岳とのコルからルンゼを下降しました。
BCに戻って デナリのカシンリッジやガンマ奥壁の話を聞きながら・・・アツアツの豚汁ハフハフしました。

凌雲閣7:10 BC8:00 北西稜取付8:40 上ホロ山頂10:50 BC12:20

朝里岳(1,281m) 山スキーレッスンⅠ

2015年12月10日(木)

師範格

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初心者対象の山スキーレッスンですが やっぱり参加いただいたのはベテランの師範格ばかりでした。
木曜日は国際スキー場シニアデーとか・・・クライアントもガイドも格安チケットを購入して・・・ちょっと複雑な気分。
天気がいいね~  雪は少ないけど風もないし~  余市岳や手稲山 何だか薄っすらとガスが掛かってるみたい・・・中国の大気汚染・PM2.5だなあ~
 
クライアントは何度も登っている朝里岳・・・ ガイドは何も教えることがなくて・・・気楽ですが チョッと手持ち無沙汰。
おまけに先行者のトレースもあって・・・シーズン最初の山スキー「ラク」をさせてもらいました。

春山のように暖かく こんなに視界が利く12月の朝里岳は初めてかもね・・・

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東斜面オープンバーン

往路下山じゃモッタイナイなあ~ 
せっかくの天気だから チョッと冒険しませんか?
頂上からオープンバーンの東斜面を滑って スキー場に戻ることにしました。

危惧していた雪質は 意外と締っていて ターンも決まり いやはや・・・快適でした。
朝里岳沢が埋まっているなら このまま標高差500m滑り落ちるんだけど・・・
渡渉は嫌よ!・・・・東面のBCスキーは2月まで我慢しましょう。
 
スキー場に戻って ゆったり感触を確かめながらメルヘンコース。
ハウスのテラス席でゆっくり昼食・・・いつもと違うパターンにガイドは何故か落ち着きません。
ゲレンデ3本滑って・・・カフェでコーヒータイム・・・山スキーレッスン楽しんでもらえたかな?

仁多山(421m) にたやま 一等三角点 天測点

2015年12月6日(日)

天測点6座目

仁多山天測点.JPG
午後は阿寒富士に登る予定でしたが 藻琴山に時間を取られてしまい・・・チョッと厳しい時間帯です・・・どうしよう?
確か・・・弟子屈に天測点があったはず・・・モンベルオヤジさんが言い出しました。
へェ~そんなのあったっけ?
ああッ ホントだァ 仁多山 あるわァ~・・・三角点ガイド本が役に立ちました。

地形図もないけど・・・421mなら道路地図とGPS頼りに行ってみようかあ~。
写万部 靜台 ペラリ 和寒 カムイロキ・・・仁多山で6座目だァ~・・・イッキュウさんも乗り気です。

仁多山眺望.JPG

ミルクランド北海道

牧場脇に駐車して ガイドは長靴で登りはじめました。
作業道を2本横断して南尾根を躊躇なく進むと トレースがありました。
この時期でも やっぱり 物好きな三角点マニアがいるものですね・・・おかげでラクをさせてもらいました。

エゾシカやヒグマの足跡も交じり合って 時々訳がわからなくなります。
先行者は積雪の少ないエゾマツの植林地を選び 巧みなルートファインディングで目的地に近づいているようです。

徐々に展望が良くなってきて 摩周岳や西別岳が見えてきたら 天測点の四角いコンクリート台がありました。
別海方面の広大な台地が いかにもミルクランド北海道 なんだか牛乳が飲みたくなりました。

南尾根末端牧場駐車スペース12:35 仁多山13:20  駐車スペース下山14:00

藻琴山(1,000m)一等三角点

2015年12月6日(日)

安易な考え 

藻琴山.JPG
仁頃山が北見の山なら 藻琴山は 網走の山でしょう。
日曜日だからトレースがあるだろうとタカを括っていましたが・・・・展望台までの車道ですら除雪されていませんでした。
前日のトレースがあったので 踝くらいの積雪だからツボ足でいいだろう・・・安易な考えでした。

足跡は登山道を踏み外し 這松の海に翻弄され 右往左往して苦労を重ねた挙句 途中で諦めて引き返していました。
チェ! 根性ない奴だなあ おかげでツボ足ラッセルだあ・・・捨て台詞を飲み込みます。
スノーシューを車に置いてきたことを 今さら後悔しても惨めです。
初冬のラッセル訓練と思えば・・・また愉しからず哉。
時々股下まで埋まりながら交代でラッセルして 予定の2倍の時間を要して山頂に辿り着きました。

藻琴山頂.JPG

札幌から遠征する価値あり

ここも一等三角点 アンテナ群がないだけに仁頃山にも増して素晴らしい展望が待っていました。
天気は快晴ですが 風が冷たく頬を打ち 冷気が手指と脳神経を痺れさせてくれます。

道東の山で目立った標高の山は知床以外にありませんが なかなかどうして スカッと展望の良い山が多く わざわざ札幌から遠征?する価値ありますね~。
よし! これで一等三角点2座ゲット。 おまけに北海道百名山。
夏にはわざわざ登る気がしないけど この季節はオススメです。

眼下に大きな屈斜路湖 雄阿寒岳が勇ましく 斜里岳の谷が築く山襞が登高意欲をかきたててくれました。

道道脇駐車スペース8:15 展望台8:35 屏風岩9:35 藻琴山10:15~20 下山11:15

仁頃山(829m)一等三角点

2015年12月5日(土)

スコップ街道

仁頃山.JPG
北見市民が藻岩山のように登っているという仁頃山 ルートが多く変化に富んでいました。
車道の除雪は東尾根登山口までで すでに10台ほどの車が駐車していました。
イッキュウさんは登山靴 モンベルオヤジさんはスパイク長靴です。
東新道を進むと結構なアップダウンがありましたが トレースができているので安心です。
各休憩ポイントには これでもか~ 4・5本の除雪用のスコップが配置され まるでスコップ街道じゃない?

トレースは571三角点から無線アンテナの管理道を進んでいましたので 従順についていきます。
案内板や樹木名を記した看板もビシっと整備されており 管理が行き届いていました。

アンテナ群は艶消しですが 山頂は素晴らしい展望台で 阿寒や知床の山々が白く眩しく輝いていました。

仁頃山愛好会.JPG

変なオジイサン

下山途中で ゆっくり歩きのコロンとしたオジイサンに出合いました。
どこから来たの?と問われ 札幌と答えると それは珍しい・・・記念に写真を取れせてくれと せがまれました。
なんだか このオジイサン 変だなあ・・・・
もしかして・・・仁頃山愛好会の会長さん?
はい そうで~す!
HPに載せたいので名前も教えてください・・・
いや 名前は ちょっと・・・遠慮します。
名前は載せませんから・・・聞かせて・・・メモ帳と鉛筆を出してしつこく迫ってきました。
やっぱり 変なオジイサンでした。

夜9時過ぎに 網走の温泉でHPみたら その日に出会った登山者を全てアップしていました。

東尾根登山口12:20 仁頃山14:05~15 管理道登山口下山15:00

母衣月山(504m)ほろつきやま 一等三角点

2015年12月2日(水)

ワインを酸化させない方法?

最低コル藪漕ぎ.JPG
それって 何処の山?
へ~ェ 母衣でホロと読むんだァ~
島牧と黒松内の境界で 風力発電の風車があるとこです。
う~ん 何となくわかるけど・・・そんなとこに山があったっけ?
峠からは山に見えないけど・・・寿都の街からは山に見えるんです。
純粋な人には見えるけど 心の汚れた利己主義な人には見えない・・・
なんだか 水木しげるの妖怪漫画の話題みたい。

そういえば・・・今年のボージョレビラージュ旨かったなあ・・・上方芸人さんはグルメ通です。
ワインを酸化させない方法・・・知ってる?
ワインの空気抜きでシュポシュポする?・・・・あまり効果ないみたいだよ・・・モンベルオヤジさんは若いころホテル勤務だったんですって。
デキャンタに移す?
オリを沈めるにはいいけど酸化防止には・・・ちょっと違うな~
空いた醤油のパウチボトルに入れる?
・・・匂いも移りそう。
一本 一気に飲み干す?・・・・正解!

アイアイさんは北大でワイン講座にも参加したんですって・・・意欲的ですね。
山崎ワイナリーの出前講座・・・北大もなかなかヤルね。
イッキュウサンは夜勤の影響か・・・可哀想に寝不足でお疲れ気味でした。
大丈夫・・・山に入れば目も覚めるわァ~!

島牧のまでの長い道のりは いつものように賑やかでした。

母衣月山.JPG

覚悟はできている

国道脇の駐車スペースは積雪30cm・・・無理やり突っ込んだらスタックしてしまい ご迷惑おかけしました。

地形図に載っている作業道を忠実に歩きましたが ツボ足で30分もすると太ももがパンパンです。
やっぱりスノーシュー履いてくればよかったかなあ?・・・後悔先に立たず。

451標高点を巻いたらいよいよ根曲がりのブッシュ帯です。
覚悟はできている・・・行くぞ~ 
直径4cmもの太い竹もあって・・・春には素晴らしいタケノコが取れそうです。
雪がなければ濃密な竹やぶで コンパスなければ迷子・・・間違いなしですね。

竹のブッシュを掻き分け 雪をつないで 延々一時間・・・葉が茶色のイチイの木がありました。

もう少し もう少し・・・見渡すかぎり根曲がり竹の原野で・・・何処が山頂なのかなァ~
GPSで距離を縮めたら 3mほどの木の枝にピンクテープが見えました。
モンベルオヤジさんが特大スコップで雪掘り・・・三角点を見つけてくれました。

寿都の温泉は 豪華な建物で 泉質も多様で ワンコイン・・・・お薦めです。

月越峠11:30 c標高点451林道屈曲点12:30 母衣月山13:45~00 月越峠15:20

八剣山(498m)周回コース

2015年11月30日(月)

大雪降ったあとだから・・・

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何度も登っている八剣山ですが 西口も南口も中央口も いつも往路下山です。
たまには違うコースで気分転換・・・・大雪降った後だから・・・フフフ楽しみです。
今日は中央口から登り 西口下山 ぐるっと周回します。

サッチャーさんは 「何故だか縁がなくて 八剣山登ったことナイの~」・・・不思議ですね。
小料理屋の女将さんは 硬石山のラッセルで自信がついて・・・「矢でも鉄砲でも持って来い」・・・ッて感じ 逞しいです。
「冬ごもりの準備してましたァ~」・・・伊達巻子さんは お久しぶり~。
「ダニの心配なくなったから これからはワタシのシーズンですゥ~」・・・ 釣りキチノリチャンさんは トラウマ解消です。 
「賑やかそうだから オレも着いてくゥ~」・・・モンベルオヤジさんは 山が忙しくて 仕事どころではありません。
「ホントは会社から たまには仕事してくれって言われてるんだァ~。」
やっぱりねえ~ハハハハ。

アイゼン ヘルメット ハーネス フル装備で望みましたが 南口からのトレースができていて 肩すかしでした。

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山椒のような山

今年は事故があったからなのか 岩壁のトラバースはペツルのアンカーが打たれ ロープがびっしり固定されていました。
補助ロープを出すまでもなく あっけなく登ってしまいました。
それでも 雪の岩稜は緊張する場面も多々あり 充実感もあります。

今日は午前中から温泉に入れそうね~ こんなことでいいのかしらん?
お昼にはビールで乾杯・・・お父ちゃんに申し訳ないなァ~
緊張感と たまには笑いもこぼれて・・・・健康と長寿の秘訣は 山登りなのかなあ~?

都心からわずか1時間 身近にこんな雪山がある札幌は 恵まれていますね。
ジョウテン1峰が快晴の空に白く突き出ていました。
西口コースはトレースがなくラッセルでしたが  小粒でピリリと辛い 山椒のような山でした。

中央口9:00 八剣山10:10 西口コースから下山11:25

佐幌岳(1,059m) 一等三角点

2015年11月29日(日)

転進

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一等三角点だからって・・・ボクは三角点マニアじゃないからなあ・・・・
でも 1,000m峰はイイね・・・モンベルオヤジさんの声が聞こえてきました。
やっぱり北海道百名山だからねえ・・・潰しておかないと・・・ガングロオヤジさんがポツリ。

狩勝峠のコースはトレースがあって・・・ラッキー・・・跡を辿ることにしました。
ところが トレースを100m進むと 突然ラッセル跡は消えていました。
先行者は体力の消耗と時間を計算して そこから反転したのでしょう。
ルートには吹き溜まりができていて スノーシューでもひざ上のラッセル・・・・ムムム。
山頂まで4時間はかかりそう・・・既に10時過ぎ これじゃ届かないよ!

しばらく思案して・・・・スキー場コースに転進することにしました。

旧日本軍はインパールで「転進」という名の「敗走・撤退」を繰り返したと 何かの本に書いてあったけど・・・今日は撤退しないぞォ~。

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次は ツンと尖った狩勝山

佐幌スキー場はオープン前なので閑散としていました。
何でこんなとこにあるんだ~・・・立派な新得町立総合体育館の近くに路駐して歩き始めました。

無風快晴・・・圧雪車の踏み固めたコースをトボトボ・・・山登りの雰囲気はありませんが広がる十勝平野の景色は爽快です。
圧雪されていない最期の急斜面にジグ切って登りつめると山頂です。
北東の尾根から登ってきている登山者のラッセル スキーのトレースもありました。
な~んだ・・・この季節でも結構登られているんだなあ・・・

然別湖の山々がポコポコ可愛らしく見えました。
落合岳のアンテナ群が霞んでいます。
樹海から飛び出してツンと尖ったあの山は・・・狩勝山984mですね。
2月6日(土)ゼクランスケジュールに入っています・・・登高意欲湧きそう・・・登りましょう。
しっかり営業もできました。

佐幌スキー場11:00 佐幌岳12:45~00 スキー場13:30

硬石山(397m)

2015年11月25日(水)

ラッセルはひざ上10cm

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一昨日までは札幌の積雪は0cmだったのに 今朝の中央区は吹雪で40cmの積雪 道路は除雪もされていません。
通勤時間と重なって 轍とソロバンロードで街なかは大渋滞でした。
幹線道路を避けて裏道を通り抜けて やっと十五島公園の対岸にある登山口に着きました。
車で40cmもの雪を踏み潰して なんとかゲート前に駐車させました。

峠までの1kmのラッセルはひざ上10cmでボディーブロー・・・
いきなりのラッセル訓練にクライアントは悲鳴をあげていました。
これならスノーシュー持ってくればよかった~
でも笹に引っかかって歩きにくいかもね~

天気は回復して 青空が広がり 風もなく もってこいの雪山日和です。
登るに従い 右には石山市街 左には南の沢の住宅街が整然と並んでいます。
藻岩山と砥石山が木の葉の落ちた樹林の間から眺められました。

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隣の芝生

峠からは遊歩道を歩きますが 60cmの積雪に ペースは上がりません。
尾根通しにジワジワと前進します。
500mほど進んで遊歩道がなくなると いよいよ笹や倒木のブッシュ帯です。

モンベルオヤジさんは ラクをしようと右へ行ったり左に行ったり・・・隣の芝生・・・みたいです。
小柄なテディベアさんは 凹状の深みにハマってしまい ワタシ ウゴケナイのォ~!
釣りキチノリチャンさんは アタシ 汗かきだからラッセル苦手なのォ~ 後ろからマイペースで行くわァ~
病み上がりという小料理屋の女将さんは 大きなコンパスでガッツありました。
ガイドは 倒木乗り越えて まっしぐら 最短が一番早くてラク と信じています。

地形図に載っていないアップダウンを3回繰り返して 恵庭岳が見えてきたら最期の急斜面です。
最高点には真新しい山名表示が付けられていました。

いつも眺めている札幌市内の低山ですが 登り応えは十分ありました。


登山口ゲート9:30 市民の森遊歩道口10:25 硬石山12:30~13:00  登山口ゲート14:10

中山峠初滑り

2015年11月24日(火)

やっぱりスキーでしょ!

中山峠スキー場.JPG
朝起きたら・・・雪で真っ白だあ・・・山はちょっと無理かなあ?
じゃあ・・・インドアクライミング?
いやあ・・・やっぱりスキーでしょ!

イッキュウサンからのメールでは 後には引けません。

中山峠に向かう車は轍やツルツル路面で・・・緊張しました。
救急車もサイレン鳴らして走り回っていました。

スキー場では既に3人のボーダーが滑っていて 先を越されました。
作業員は圧雪車やモービルの試運転 テラスや駐車場の除雪に忙しそうに歩きまわっています。
素知らぬ顔してパーキングに車を停めて サッサと登り始めました。

初滑り.JPG

雪見 露天風呂

積雪は30cmくらいで ところどころブッシュも見えていました。
水たまりもあって・・・ちょっと・・・危険そう・・・・
時々エッジが引っかかりそうで 恐る恐るの初滑りです。

わずか3本滑って・・・・心臓に悪いから もうやめとこ!
11月にスキーできただけ儲けもの・・・・まあ こんなもんでしょ!
さあ 温泉温泉!
汗もかいてないけど 小金湯の雪見露天風呂 風情があって良かったです。

稀府岳(702m)まれっぷだけ 天狗岩(522m) 縦走

2015年11月23日(月・祝)

困ったときだけ神頼み

稀府縦走.JPG
最近の道新に稀府岳の記事が掲載されていたそうです。
へ~ェ こんなマイナーな山も記事になるんだァ~
稀府岳も捨てたもんでもないなァ~  ボクも記事書いて投稿しようかなァ~   
捨てる神ありゃ拾う神ありってとこかァ~  苦労多いぜクランクラブも神様に拾ってもらいたいなァ~  
困ったときだけ神頼みじゃ神様も力が入らないよ・・・・・それもそうだ。
よし 来年は3つの神社で初詣に行こうっと・・・・・ご利益ないかなあ~?


天狗岩に縦走するなら行くわ~・・・・三角点マニアさんとサッチャーさんが参加してくれました。
モンベルオヤジさんは 車の回送係ですが 「稀府岳まではオレもついてくよ!」

記事の影響かどうかは知りませんが 祝日とあって 登山者名簿にはすでに4パーティーの名前がありました。
意外と人気があるみたい。

まずは 稀府岳までの夏道ウォーミングアップです。
景色が広がり 噴火湾の向こうに駒ヶ岳も見えました。
室蘭港と白鳥大橋は波にキラキラ輝いて見えました。

天狗岩.JPG

一筋縄ではいかない

稀府岳から100mほどは笹刈りされていましたが その後は踏み跡が続くだけでした。
その踏み跡もやがて笹薮に消え 尾根を外すと根曲がり竹の猛烈なブッシュに前進を阻まれました。
泳ぐように無理やり尾根に戻ると 今度は北面がスッパリ切れ落ちた岩稜を恐る恐る渡ります。

いやァ~ なかなか一筋縄ではいかない厳しい山ですね~  
ハイ・・・ ガイド冥利に尽きます。

大きな地震でもあったらひっくり返ってしまいそうな 天狗岩 やっと辿り着きました。 
三角点マニアさんによると 道内には天狗と名のつく山が50座あるんだそうです。
さて 皆さんはいくつ登りましたか?

手前のコルから北面の沢にずり落ちるように下降して やっと林道に上がったらクライアントに笑顔が戻ってきました。
壮瞥町で産直リンゴを仕入れて ご機嫌で来札しました。

稀府登山口9:55 ガマ岩11:00 稀府岳11:25~30 天狗岩13:00 谷藤川林道c274 14:15下山

札幌岳 豊滝コース~冷水コース

2015年11月19日(木)

清楚な美しさ

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近場の山ですが プチ縦走コースは車の回送がちょっとねえ・・・ モンベルオヤジさんが引き受けてくれて助かりました。

サッチャーさんと施錠された豊滝ゲートから歩きました。
10分ほど歩いたら後方からいきなりジムニーが現れてびっくり・・・・
乗りませんか?
いいんですか?
ハア? どこかで見た顔だなあ・・・・もしかして・・・SOさん?
あらァ~ TYさん? お久しぶりで~す。
キノコ採りに来たという山岳会の元会員に同乗させてもらい 30分のショートカットでした。

稜線に上がる手前は白樺の樹氷が青空に映えて 清楚な美しさでした。

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鉄琴のような音色

静かな山頂からは 山頂だけ薄っすらと白い羊蹄山と余市岳 雪がすっかり解けてしまった無意根山 白老岳 オロフレ山 漁岳 空沼岳 狭薄山 ぐるっと見渡せました。

予定より1時間も早く登頂したので モンベルオヤジさんはまだ登ってきていません。
小春日和とはいっても気温は氷点下・・・20分もいたら指先が冷たくなってきました。

下山途中の登山道 霜柱が10cmにも発達していて 踏みしめて歩くと パリンパリン 鉄琴のような音色で 子供のように嬉しくなりました。

豊滝ゲート8:25  林道終点登山口9:00 縦走路10:15 札幌岳10:55~11:20 冷水コース登山口13:30

樽前山 錦岡コース リサーチ

2015年11月16日(月)

小春日和に感謝

錦岡コース.JPG

初雪は10月初旬でしたが その後は気温が高く 樽前山は9月のような暖かさでした。
風倒木の処理は終わっていて 唐沢林道と樽前林道の交差点(c263m)まで車で入れました。
オフロード車なら林道終点(c635m)まで入れそうですが ワゴン車ではお腹を擦ってちょっと無理でした。

木の葉の落ちた広葉樹林帯は陽光に照らされてパリパリに乾燥していました。
小春日和に感謝して ゆっくり散策気分で歩きました。
イソツツジの群落があちこちにあって・・・最盛期は6月でしょうか・・・見事なお花畑を見たいものです。

平日にもかからわず 登山者がちらほら・・・日本語の上手な外国人の姉弟でした。

PB160026.JPG

擦りガラスの海面

登山道は整備もされていませんが 登山者が少ないので荒れてもいません。
荒れていないから 階段など整備も不要なのですね。

登るに連れて裾野が広がり キントン雲に乗った孫悟空のような気分になります。
千歳基地が近いので 時折ヘリコプターや戦闘機が目線の下を轟音とともに過ぎ去っていきます。

微風が出てきたかなと思ったら 人工衛星のような西山山頂のソーラーパネルが見えてきました。
北面はシシャモナイの苔の洞門が黒い線になって 台地に深く刻まれていました。
南面の噴火湾は水蒸気が上がってきて 擦りガラスの海面が眩しく光り ちょっと神秘的な気分になりました。

樽前山は何度登っても 錦岡コースは静かでおすすめです。

小樽張碓 吹上(673m) 石倉山(501m) 

2015年11月13日(金)

湖のような石狩湾

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FunFunWalk って 初心者向けの優しいコース企画なんですが 参加者はツワモノだけでした。

吹上は 駐車予定地点を過ぎても林道のゲートがなく 伐採のためか整備もされていました。
車で登ってしまいそう・・・・予感があたり 山頂の20m西側まで来てしまいました。
これじゃ 登山にならないよ! とイッキュウさん。
いや 20mあるじゃない! と上方芸人さん。
車で上がれるだけ上がろうよ と言ったのは誰だったっけ? と呆れるガイドでした。
徒歩3分で三等三角点が見つかりました。

石倉山に直接向かう林道は 途中で行き止まりでした。
一旦下山して 旧軍事道路を車で走ります。
八兆山を過ぎても林道は整備されていて 張碓峠まで車で入れました。
急な作業道を登って行くとピンクテープがベタ張りされていて 辿って行くと山頂に向かわず北に離れてしまいました。
方向が違うと 途中で気付き 藪を漕いで山頂に達しました。
一辺が13cmほどの古い四等三角点は4面に文字が刻まれていて 表面にICチップらしいものが埋め込まれていました。
四等にしては珍しく 大きな保護石も4つあって 国土地理院の標柱まであります。
まるで一等三角点並の雰囲気で 少し驚きました。

湖のように穏やかな石狩湾を挟んで 暑寒の山々が白く雪化粧していました。
小春日和の気持ち良いハイキングでした。

吹上 林道660m登山口8:40 吹上8:43 登山口下山8:45
石倉山 張碓峠登山口9:40 石倉山10:05~30 登山口下山10:55

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これって なあに?

まだお昼前・・・まだ家に帰るには早過ぎるよォ~
そうだ 軍事道路を朝里まで歩いてみよう・・・・イッキュウさんは いつも積極的です。
ところで 車はどうするの?
上方芸人さんと二人で歩くからさァ ガイドさん・・・回送してよ。
・・・ボクも行きたいなあ・・・・じっと我慢するガイドでした。

軍事道路の途中に突然現れた古い施設・・・
これって なあに?
郵便局のサインがあるから・・・有線中継所だったのかなあ?
それとも バルチック艦隊に艦砲射撃された時に伝令が避難する防空壕かなあ?
車をUターンさせて クライアントと しばしのお別れ です。

朝里の下山口は新幹線の工事現場らしく大型ダンプが行き交い 採石場はあちこち掘り返されて 山は無残な姿でした。
軍事道路は採石場の掘削のため途中で消失し 笹狩りされたルートは送電線に向かって大きく迂回していたそうです。
予定を1時間近くオーバーして二人が無事に下山してきました。

帰路 銭天登山口に出来た 「森のカフェ」 に寄り道して気分転換。
マスター推薦の美味しいエルサルバドルコーヒーをいただき 満足至極でした。

安平山あんぺいざん(166m)姨失山うばうしやま(252m) 

2015年11月11日(水)

低山でも一等だァ

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アイヌ語で「水のある所」という意味らしいけど・・・何で町名がアビラなのか理解できません。
アンペイでは アンパンみたい 田舎っぺいみたい で格好悪いのでしょうか?
スタートはスキー場です。
上方芸人さんは勝手気ままに歩き出し のびのびと一人旅。
普通のガイド登山とは違う「開放感」を味わっていました。

わずか10分で山頂に立ち 不思議な「おにぎり石」を前に記念撮影。
低山ながら一等三角点・・・これでも一山と アイアイさんは胸を張っていました。
下山は ルバング島の横井庄一さんじゃないが 恥ずかしながらの「縦走コース」。
ぐるっと周回しても45分間 星新一のショート・ショート・ストーリーでした。

追分あんぺいざんスキー場9:10 安平山9:20 縦走登山口9:45

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激論(暴言)

お次の番は 姨失山。
楢山節考の姥捨て山ではありません。
アイヌ語で「木のある所」という意味らしいけど 山頂の一部を除いて 実際は完伐されて「ハゲ坊主の山」です。

こんなハゲ山なのに大きな熊の糞が林道に転がっていて 間違って何度も踏みそうになりました。
意外と深く刻み込まれた沢地形に植林されたカラマツが黄葉していて遠望が効きます。
林道を歩きながら 「まるで映画のロケ地みたいだなあ」・・・モンベルオヤジさんがプチ感動していました。 

映画なんか観るの?
いや・・・ビデオだよ。
なにさ・・映画館なかったんでしょう!
オレ すすきの育ちのシティーボーイだよ。
なに言ってんの・・・北海道なんてどこも田舎よ!
こんな景色くらいで感動してたら・・・先は長くないよ!
・・・・・(コンニャロウ!)

上方芸人さんの歯に衣着せぬ激論(暴言)に クスクスと苦笑いするサッチャーさん。
アハッ 触らぬ神にたたりなし・・・のイッキュウサンでした。

c150m作業道登山口10:50 姨失山11:30 登山口11:55

雄柏山 ゆうはくざん(1,268m)

2015年11月8日(日)

林道に黒曜石 

赤石林道 黒曜石.JPG

オシラネップ川の上流に位置するのでオシラ(雄柏)山・・・かあ・・・難い命名ですね。
遠軽町白滝から雄柏山を目指しました。

道道に昇格予定だったスーパー林道(八号沢林道)は・・・国道並みの立派な道路ですが トンネル工事が事実上中止となっています。
嗚呼ここも何十億円もの税金がドブに捨てられたんだあ~
滝ノ上町と白滝村(当時)を結ぶ道路なんて・・・産業道路でもないし 観光道路でもないし・・・

使用目的不明な工事中断道路を ゲートから3km歩くと 赤石線林道です。
路面に刃物のような黒曜石が撒かれていて・・・こんな道路走ったらタイヤがバーストしちゃうよ~。
伐採や植林ではなく・・・ジオパークなので整備されているらしい林道を7km歩きました。
黒曜石露頭へ向かう林道を分岐して 1,070m分岐を右折すると 倒木や笹が被った荒れた林道が待っていました。
積雪は10cm程度ですが 急に足が重くなりました。
ジワジワと4km進むと 山頂に向かう小沢に出合いました。
歩き始めて既に4時間30分も経過していますが・・・ここまで来たら 引き下がれません。

雄柏山山頂.JPG

鋼鉄の脚 

案の定 笹が被っているので 腰をかがめて いよいよ最期の突入です。
雪が笹を押し倒している場所を繋げて 距離と高度を稼ぎます。
背丈以上の根曲がりに行く手を阻まれたら トラバースして雪を探します。
直径80cmものエゾマツの倒木を乗り越え 笹の障壁を打ち破り・・・ もう 前進あるのみ!
ブッシュを漕ぎ分けて1時間20分 最期はGPS頼りでピンポイント 三等三角点 見つけました。
苦節 6時間 ・・・ やっと・・・ 届きました。
静かな感激が フツフツと湧いてきました。

足が痙攣しそうになっても 笑顔を絶やさず 弱音を言わず 諦めずに歩き続け・・・下宿屋のシェフさん・・・優しい女性ですが・・・凄い根性です。
まるで 鋼鉄の脚 持っているのかなあ?
鋼鉄かあ・・・次回からは敬意を持って サッチャーさん と呼ばせてもらいましょう。

八号沢林道ゲート登山口6:55 赤石線林道ゲート7:30 1,100m未整備林道小沢入口11:30 雄柏山12:50~13:10 小沢入口13:40   登山口下山17:30

三頭山(1,009m)

2015年11月7日(土)

泊まるだけじゃモッタイナイよ~

三頭山山頂.JPG
雄柏山の前泊で比布温泉に宿泊予定ですが・・・
泊まるだけじゃもったいないよ~どこかに登ろうよ~・・・・・イッキュウさんのリクエスト。
う~ん・・・イッキュウさんの希望でいいよ~。
じゃあ・・・三頭山・・・まだ登っていないのォ~
下宿屋のシェフさんは10年前に登っているそうですが 快く承諾してくれました。
モンベルオヤジさんは 去年は雨で景色がなかったからなァ~ 行くよ!
丸山分岐への林道は急傾斜でかなり荒れていました。
オンボロトヨタで登れるかなあ????
パンクも困るし・・・・お腹も擦りそう・・・
瞬きもせずに道路の凹凸をジッと見つめて ハンドル握る手は汗でシットリ。
アクセル踏む右足 両肩・背中も緊張感でコリコリに凝りました。
車で来るより歩いてきたほうが精神的に良さそうです。
政和温泉から登って来なかったことを・・・少し後悔しました。

利尻山は見えませんでしたが 表大雪や十勝意連峰がくっきり見えて・・・さすがは一等三角点・・・気持ち良い山でした。

丸山分岐登山口10:30 三頭山12:15~40 登山口下山14:05

塩狩峠文学館.JPG

三浦綾子記念館

比布温泉に向かう途中 和寒を通過しました。
一等三角点和寒山の登山口は・・・塩狩駅だったはず・・・ちょっと寄ってみようかァ~

国道脇には 三浦綾子文学記念館 という看板がありました。
塩狩峠・・・国鉄職員の正雄青年 乗客を救うために自らのカラダを線路に投げ出して殉職した悲劇の舞台・・・・数十年前に読んだことを思い出しました。

記念館のドアには 開館 の木札が下がっていました。
折角だから 少し覗いてみようか・・・・
オレ・・悲しい本や映画・・・嫌いなんだよなァ~・・・モンベルオヤジさんは乗り気じゃありません。
まあまあ そう言わず・・・ココに来たのも何かの縁ですよ・・・

三浦綾子が小学校代用教員の頃・・・
グライダー教官と他の男性と 同時に交際して・・・自殺未遂・・・洗礼・・・作家を志望・・・一千万円の懸賞小説・・・
赤裸々な青春時代が 詳細に掲示されていました。
氷点は アドリブを加えた自伝小説なのか~ 知らなかったァ・・・

読書の秋・・・最近は小説読んでないなあ~  そのうち飢餓感に襲われるでしょう。

銀嶺山(722m)

2015年11月5日(木)

美しい山名に惹かれて

銀嶺山.JPG
新田次郎の短編『銀嶺の人』を連想します。
アルプス三大北壁にチャレンジする女性登山家IMさんがモデルだったかな?
高校時代に本屋で立ち読みしたことは覚えていますが 内容は・・・全然覚えていません。

なぜ日高町の里山が銀嶺なのか よく判りません。
街の西側に位置するので 雪面が朝日に反射して銀色に輝くのでしょうか?
美しい山名に惹かれて・・・アイアイさんが 手を上げてくれました。

銀嶺山山頂.JPG

30代男性並

中心部の交差点から2km南の林道を進むと砂防ダムがあり ここで駐車。
林道を500m歩いて南東尾根にとりつきました。

笹を掴んで急斜面を登って行くと 幾つかの作業道が現れます。
南尾根とのJPに出ると予想通り鹿道がありました。
結構細い尾根ですが 2等三角点 右左府(ウサップ)山方面の眺望もよく 微風が吹いて気持よく登れました。

山頂からは チロロ岳  多分・・・春別岳 芽室岳 ペンケヌーシ 沙流岳 よく見えました。
下山も笹を掴んで急斜面を降りました。
アイアイさん・・・大丈夫かなあ?
「私の骨密度は 30代男性並なのよ!  チョットくらい転んでも骨は大丈夫!」だって・・・
恐れいりました。

c350砂防ダム登山口10;15 南東尾根取付10:30 銀嶺山12:45~00 登山口下山14:05

増毛山群リサーチ

2015年11月4日(水)

徳富湖からの眺望

徳富岳.JPG
なかなかいい雰囲気の山・・・これって何処の山?
新しいダム湖なのでこのアングルは出回っていないようです。
新十津川の幌加集落上流5kmに完成した徳富ダムからの徳富岳リサーチに行きました。
残雪期にはフムフム・・・アップダウンはありますが届きそうな感触でした。
来春は是非 チャレンジしましょう。

富士形山.JPG

富士形山

吉野集落からの富士形山は どう見ても富士山とは似ていないけれど 優しそうな山でした。
最終人家から5km弱 3時間ってところかな?
春なら雪が締ってスキーも楽しめそうですね。

赤岩小屋インドアクライミング

2015年11月1日(日)

宴会対応 いいんじゃない?

クライミング風景.JPG
今春からオープンした小樽のインドアで遊んできました。
トイレ・キッチン・休憩室に 暖房も完備されて快適です。
雨天で外岩登れない時には なかなかいいんじゃない? 遊び場になります。
ハーネスとシューズも無料レンタルなので初心者にもありがたいです。
24時間営業で 打ち合わせや宴会・シュラフ持参なら宿泊も利用できます。
利用料も安価で 良心的でした。

赤岩小舎レジェンド.JPG

冬も暖かい・・・いいね!

キッズも遊べるボルダーサイトから 高さのある5・10bcクラスまで幅広く対応しています。
おまけに アックスで登れるドライツーリング練習コースまで設定されていて驚きました。
皆さん! 冬も暖かい 赤岩小屋 遊びに行きましょう。

藤野四山 (藤野富士 豊見山 焼山 豊栄山)

2015年10月28日(水)

二重のラルカンシェル

藤野富士.JPG

昨年は三山でしたが 今年は欲張って藤野富士を付け加え 四山・・・きついかなあ~?
札幌中心部は朝から時々激しい雨でした。
雨雲レーダーでは濃い青色の中に黄色い点が入っていました・・・・こりゃ~ダメかなあ・・・延期にしましょうか?
9時には晴れマーク付いてるから行こうよ~・・・ガングロオヤジさんはイケイケ イケメン。
私はどっちでもいいわァ~・・・下宿屋のシェフさんは ニコニコ笑顔。
とりあえず・・・登山口まで行って判断しましょう・・・いつもの決まり文句。

藤野聖山苑の空には二重のラルカンシェル L'arc en ciel (虹)かかっていました。

藤野富士と隣の豊見山は登山道でサクッと余裕で登りました。

焼山.JPG

精密な北海道地図

焼山登山口のカーブには駐車禁止の立て看板が並んでいました。 
100m先の空き地に停めたら 「登山禁止」と書かれたた板が立木に打ち付けられていました。
何だァ~こりゃ~・・・

登山口を入って行くとまた 「階段崩壊のため登山禁止」 と書いてあります。
「余計な階段なんか作るから崩壊するんだあ~ ロープだけのほうが管理しやすいのに」・・・登山道を作ってくれたジイさんに感謝しながらも うそぶいて歩き出すと トラロープが行く手を遮っていました。
どうしても 通らせたくないみたい・・・こうなったら意地でも・・・

山頂はいつものように 支笏湖方面の素晴らしい眺望でした。
苫小牧の製紙工場が見えますよ~・・・
あれは厚真の発電所だよ・・・ガングロオヤジさんには精密な北海道地図とコンパスが頭に入っているようでした。
さすがは道内をあちこち掘り返したゼネコンの土木マン・・・恐れ入りました。

隣の豊栄山(スキー場の山)に縦走して 四山達成・・・やったァ~!
コルから西面の沢を下って なんちゃって冒険・・・おまけも付きました。
近郊の小さな山々ですが 達成感と満足感がありました。

藤野富士登山口8:25 山頂9:15~20 下山10:05 豊見山登山口10:25 山頂11:10~15 下山11:40 焼山登山口12:20 山頂13:15~20 豊栄山14:20~25 下山15:30

尻別岳(1,107m) 臨時山行

2015年10月27日(火)

ハンター VS 登山者

尻別岳遠望.JPG

ピセナイ山に行く予定でしたが 森林管理署に問い合わせたら 静内ダムで林道閉鎖されているそうです。

数年前には11月でも登山口まで入れたのに・・・事情が変わったのですか?

エゾシカ狩猟期間に入り 一般車は通行できなくなりました。
ハンターは・・・もちろん入山できます。
登山ですか?・・・・、徒歩での入山は可能です。

ジェジェジェ・・・ ・・・ ・・・
ハンターが鹿撃ちしている林道に 車はダメでも徒歩なら入山可能だって?
それって 余計にキケンじゃないの?

そうかもしれませんが・・・規則だから・・・仕方ありません。
入山に際しては 目立つ服装にして下さい。

ちょっと待って・・・あまりにも無責任・・・
ハンターは迷彩服来て鹿撃ちしてますよ・・・
ハンターだって目立つ服装にしてもらえませんか?

注意喚起はしていますが 強制はできないので・・・

嗚呼・・・ また 公務員病が始まったァ~ 悪法も法なり・・・
そういえば・・・数年前、日高で造材作業員が鹿撃ちハンターに誤射された死亡事件がありました。
弾丸の擦過痕で銃が特定できるはずなのに 何故だか まだ犯人は見つかっていないハズ・・・
こんなところに影響されているのかもしれません。

尻別岳.JPG

ウッシ~ ウシシシ~

ということで・・・
北海道百名山を目標にしている 千葉の今右衛門さんオーダーで 尻別岳に登ってきました。

中山峠を下っていて 横目でチラリ見したら スキー場にシュプール発見。
ひぇ~ 10月なのに もう滑ったスキーヤーいるんだァ~ 好きな奴がいるものですね・・・
尻別岳登山口 9時の気温は7度・・・な~んだ 雪 ないんだァ~・・・低気圧が近づいていて 南風なので雪が融けたみたいです。
風もなく 暖かく 気持ちのいい登山でした。
ルスツの遊園地が箱庭のように小さく映っていました。

山頂からは駒ヶ岳 恵山までも遠望できました。
余別岳 余市・無意根山は薄っすらと白化粧。
洞爺湖が鏡面のように反射していました。
後方(しりへ)羊蹄(し)山は 9合目以上が雪でした。

今年のスキーシーズンは 早そうですね。
ウッシ~ ウシシシシ~

留寿都登山口9:30 尻別岳11:20 ~50 登山口下山13:00

東ヌプカウシヌプリ(1,252m) 

2015年10月25日(日)

暗闇の混浴

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幌加温泉は 建物はかなりガタきていますが 泉質も秘湯の雰囲気も良く 宿のボランティアさんの気遣いも暖かく・・・何度も行きたくなる温泉です。
また露天風呂がいいんです・・・

若いカップルも入っている暗闇の混浴に・・・男も女も付いているものはおんなじさあ~ 〇〇○○オヤジさんは・・・6度も入りに行きました。
酒の勢いとはいえ・・・溺れなかったのかなあ?

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冬山リハーサル

西クマネシリに登る予定でしたが 朝起きてみたら積雪10cm・・・おまけに吹雪でした。
林道走行はちょっとキケンかなあ・・・

道道から直接登れる然別湖の東ヌプカウシヌプリに登ることになりました。

予報は晴れですが 雪雲がかかっていて・・・そのうち晴れるさァ~
道東を通過した台風崩れの低気圧でバタバタと倒された木々が散乱していました。
強風で山がゴーゴー唸っていました。

まあ 往復2時間弱たから・・・冬山のリハーサルみたいなものですね。

登山口9:55 東ヌプカウシヌプリ10:55~11:00 登山口11:40 

三国山(1,541m) 

2015年10月24日(土)

三者三様

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前線が通過するって予報だけど・・・・大丈夫?
無理しなくていいのよ~
今右衛門さんはちょっと心配そう。

ダメならまっすぐ温泉に浸かって酒でも飲もうよ~・・・ガングロオヤジさんは幌加温泉ぞっこんです。

モンベルオヤジ予報官に依ると「15時までは雨は降らない」そうですが・・・
三国峠のトンネル前に到着したら もう雨と風で・・・どうしよう・・・
どうしよう・・・たって ここまで来たら行くしか・・・ないでしょう。

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常呂川

前線の前面だから南東の風で気温はプラス・・・何とかなるさ・・・
パラパラ降ってはいますが カッパ着て歩き出したら汗がでるほどでした。

温泉直行よりはカラダ動かしたほうが酒も旨いよ~
さもありなん。

尾根に上がったら風も強まりましたが・・・誰も ここで止めよう とは言いません。
分水点まで来たら あと15分だあ~ 横殴りの風雨も何のその・・・

ところで 大分水点って言うけど・・・
石狩川と十勝川はなんとなく想像できるけど 北見川なんてないけど もう一つの川は????

あとで道路地図見たら・・・常呂川でした。

登山口10:25 分水点11:40 三国山12:00 登山口下山13:00

リビラ山(1,291m) 

2015年10月22日(木)

入林承認証

日高1839m.JPG
一年ぶりにリビラ山に行ってきました。
故障から復帰したプリマさん 春以来の釣りキチノリチャンさん モンベルオヤジさんが参加してくれました。
ヌモトル林道は狩猟期間に入っていて可猟区ですが 入林許可が降りました。

送られてきた5万分の1「狩猟入林禁止区域図」を「国土地理院の地形図」と比較しても何処が何処だか・・・よく判りません。
じっくり眺めたらその理由が解りました。
森林管理署の区域図は真北が45度東にずれていました。
こんな地図が世の中にあるんだア~・・・常識を根底から覆されました。

おまけに 一般狩猟期間は10月1日から・・・エゾシカ狩猟期間は10月24日から・・・
一般狩猟期間に撃っていいのは・・・クマ? 鳥?
エゾシカは一般狩猟じゃないんだあ・・・これって一般常識なの?
今日はエゾシカハンターがいないから入林許可が降りたのかなあ?
でも・・・クマ撃ちハンターに誤射されたらどうしよう・・・

もうひとつおまけに 前期間入林禁止が10月24日から12月28日 後期間入林禁止が1月4日から2月29日 だって・・・
つまり 12月29日から1月3日までは 全てのハンターが入林できず エゾシカも撃たれる心配がないってことか・・・・
年末年始は エゾシカもゆっくり家族団らんできるように 粋な計らいしたのかなあ?
いやいや・・・そんなわけがない。
林野庁の職員が正月休みだから 面倒なことが起きないように 禁止にしたんだろうなあ~・・・ いかにも公務員さまさまだあ~!

リビラ山.JPG

山がキラキラ輝いて

今日は無風快晴 山がキラキラ輝いて見えます。
明け方 標高700m以上は雪が降ったみたいで 枝に積もった雪が白く輝いていました。

リサーチを含めて昨年は2度登っているので地形は覚えていました。
ピンテも多く付けられていて 地形図を出さなくても迷う心配はなさそうです。
厚別川源頭の700mから尾根に上がるところだけテープがなく・・・・ああ去年はここで根曲がりに突入してしまったんだあ・・・
よく見ると 尾根に向かって獣道がかすかにありました。

驚いたことに 尾根に上がると樺司山まで1.5mの幅できれいに笹刈りされていました。
誰が・・・こんな山奥で・・・笹狩りなんかしてくてたんだろう・・・・

頂上には真新しい山頂標識もありました。
きっと 町民登山会かなにかイベントがあって 整備したんだなあ~
おかげでラクをさせてもらいました。

ついでに言わせてもらえば・・・急斜面に固定された直径6mmの虎ロープは手が滑って役に立ちませんでした。
予算もあるかとは思いますが・・・9mm以上のロープにして滑り止めのノットを付けたら下山に使えそうなんだけど・・・・贅沢はいえませんけど。

幌尻岳からイドンナップ 1839m峰 素晴らしい展望が広がって 小春日和・・・「ここから離れたくないなあ」・・・少しの幸せを感じました。


ヌモトル林道310m駐車地点 登山口8:55 430m二股9:35 700m源頭10:15 樺司山11:35 リビラ山12:50~13:25 登山口 下山16:05

松倉岩(711m) 

2015年10月20日(火)

紅葉というよりは黄葉

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紅葉真っ盛りの松倉岩に行ってきました。
午前中は小雨の予報でしたが 青空も覗き、雨に当たらずに小樽峠まで林道散策しました。
紅葉というよりは黄葉が多いのですが 道端のウルシ、山葡萄、楓が紅色を添えてくれました。

一昨年はナメコを見つけた道端の切り株、今年はもう終わったみたい・・・ちょっと残念。

岩場手前は笹刈されていず、藪漕ぎ状態でした。
あまり訪れる人がいないのかなあ・・・・?

岩場に近づくとガスが降りてきて 高山にいるみたいに真っ白になりました。

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来年の課題

最高峰には登れないんですか?
ムーミンさんは高いところが好きなんだそうです。

でも・・・怪我したら大変ですよ・・・
ロープやハーケン・カラビナ、ヘルメットにハーネスの完全装備でなければ・・・無理です!
そんな怖いトコロ?
私には・・・無理?
・・・・・

来年は・・・パゴダの塔 そして 松浪岩最高点・・・・課題ができました。

奥沢林道ゲート 登山口8:40 小樽峠10:15 松倉岩11:10~15 登山口下山14:10

北稜岳(1,254m) 

2015年10月18日(日)

過ぎたるは及ばざるが・・・

北稜小屋.JPG
道新の夏山ガイドでは 「道東の山」 に分類されていますが この山域は石狩連峰の最東端なので 「東大雪」 に分類されるべきじゃないかなあ・・・

ウコタキヌプリはガイドブックに載せないのかなあ?
リビラ山よりよほど整備されているのに・・・。

北稜小舎は瀟洒な雰囲気で だるまストーブも趣がありました。
有難く利用させていただきました。

作業道は標高1000m以上まで伸びていて歩きやすいのですが ここもピンテが多すぎてせっかくの景観が・・・・過ぎたるは及ばざるが・・・。

北稜岳.JPG

喜登牛山 待っていろよ!

今日は陸別市街で最高気温20℃の予報です。
ゆっくりペースで歩いていても 小春日和で汗ばむくらいです。

稜線に上がったら山頂は すぐそこ でした。
大雪山方面の山々が白く映っていますが 方角が違うと山座同定も難しいですね。
北方の東三国山はダラっとしていて 登高意欲が湧きません。
一等三角点の喜登牛山は南方3km地点ですが 樹間に微かに映っているだけでした。
来年 林道が整備されたら 必ず登ります! 待っていろよ!

東面の展望は良く ここも阿寒の山々や斜里岳らしい姿が見えました。

下宿屋のシェフさん イッキュウさん モンベルオヤジさん ちょっと物足りなさそうでした。
陸別の天文台とカムイロキ山に寄り道して 長い道東道の帰路につきました。

登山口6:45 稜線8:15 北稜岳8:25~35 登山口10:10

ウコタキヌプリ(747m) 一等三角点

2015年10月17日(土)

幽仙峡の紅葉

本別幽玄峡.JPG
松山千春の故郷・足寄や十勝ワインの池田ならイメージありますが、本別町って何処だったっけ?
名産品や観光地はあるのかな?
道の駅ステラ(北斗七星)本別に立ち寄って 名物は「豆」と「星空」と」「義経伝説」だと解りましたが、 「豆と星空と義経」では観光資源になりにくいみたい・・・・。

本別川の林道を走っていると 幽仙峡と云う公園がありました。
それはもう 見事な紅葉で 高雄か大原にいるみたいな雰囲気でした。
これを観光資源にできればいいのに・・・・無理かなあ?

ウコタキヌプリ.JPG

肩透かし

林道は風倒木の処理がされていて 通行に問題はありませんでした。
ウコタキヌプリの登山口には登山者名簿も設置されていました。
沢にも作業道にもピンテがうるさいくらいで 古い標識も多数。
藪漕ぎ登山をイメージしていたので ちょっと肩透かしでした。
これだけ整備されているなら道の駅の看板で宣伝していてもいいのに・・・
まだ 登山が観光資源だって理解されていないのかなあ・・・

一等三角点には立派な山頂表記もありましたが 最高点までは獣道でした。
雌阿寒が近くに見えて 警戒レベル2の白い噴煙をあげていました。

登山口11:30 三角点12:45 最高峰13:10 登山口14:40

稀府岳 まれっぷだけ(702m)

2015年10月14日(水)

今日は何処にしよう

稀府ガマ岩.JPG
ジョウテンに登る予定でしたが 今朝は雪で真っ白です。
雪山の用意はしていないんだけど・・・・どこか 温かい山はないですかア?

それなら・・・噴火湾に面した 稀府岳・・・どうですか?
そんな山 道あるの?
最近 道が出来たらしいです。太平洋岸だから 北風でも天気は良さそうですよ。

そこにしよう。
軽いノリで 良かったァ~。

稀府.JPG

トレラン姿の 元青年

登山口には他の車はありません。
ボックスには登山者名簿があって・・・ 地元の方多いようです。 
登山道に栗がたくさん落ちていました。
帰りに拾っていこう・・・栗ご飯 季節の恵み 楽しみですね。

30分ほど歩いたら ガサガサ 上から音がします。
トレラン姿の元青年が・・・最近 腹が出てきたんで 走ってるんです・・・だって。
休日には毎日走っているのかなあ?

尾根に出たら 笹原で 標高は低いのに森林限界のようです。
二つのコブを乗り越したら 眺望の良い山頂でした。
眼下に白鳥大橋が小さく見えました。
洞爺湖 昭和新山 有珠山 白老三山 ホロホロ山 窟太郎山 噴火湾越しに駒ヶ岳・・・素晴らしい展望に しばらく見とれていました。

登山口10:10 稀府岳11:45~00 登山口下山13:10

賀張山 がばりやま(487m) 一等三角点

2015年10月13日(火)

東京の三角点マニアさん

賀張牧場.JPG
札幌近郊の神威烏帽子に登る予定でしたが 天気が悪そうでした。
できれば 日高か胆振の一等三角点がいいなあ・・・・。
今日のクライアントも 一等点マニアなんだそうです。
急遽 日高町厚賀から賀張山に向かうことになりました。
3日連続で一等三角点です。

牧場で仕事している青年に尋ねたら 自宅前に駐車していいよ・・・・経営者の息子さんらしく 気軽に承諾してくれました。

馬を驚かせないよう 気を使いながら牧場の端を横断します。
ヒヒーン ブルブルブルゥ~  50mほど離れた母馬が嘶き 仔馬が遠ざかります。
やっぱり 警戒されてるわァ~・・・馬は賢いなあ。

賀張山.JPG

一昨年から気になっていた

広葉樹の急斜面を登るとあちこちに鹿道がありました。
適当にジグを切りながら 足を滑らせないように歩いて行くと カツラの葉の甘い香りがしました。
直径2mものミズナラがあったりして 驚かされました。

ミヤコザサを掴みながら登って行くと ほどなく山頂にでました。
標識はありませんが 鳥獣保護区の立て看板と18cm角の標石がありました。
樹間には小さく牧場の建物が見下ろせました。
北東の貫気別山、南東のペラリ山 北西の姨失山 木が邪魔してどれも見通せません。

一昨年から気になっていた賀張山 やっと登れました。

牧場登山口10:10 賀張山11:25~35 登山口下山12:30

那英山 なえさん(819m) 一等三角点

2015年10月12日(月・祝)

2時間位かなあ?

那英山前衛峰.JPG
昨日は幌加温泉に泊めてもらいました。
紅葉と星空が綺麗でした。

東三国山に登る予定でしたが 林道が倒木で塞がっているし・・・・何処にしようかなあ。

相談した結果 中富良野の一等点 那英山にしました。
でも・・・道はなく藪漕ぎですよ。
どのくらいかかりますか?
2時間くらいかなあ?
そのくらいなら なんとかなるわァ・・・

一等三角点ガイドに従って 道道70号線の峠下から林道アプローチで 藪尾根にとりつきました。
尾根に取り付いたら獣道があるだろう・・・上手く行けは刈り分けがあるかもしれない・・・

古い笹刈りの痕跡は確かに有りましたが・・・今はとても道とは言えません。
前衛峰の800mで既に2時間以上経過していて・・・ヒェ~ッ って感じでした。

那英山.JPG

獣道なくネマガリダケに苦戦

ゆっくりペースなので下宿屋の女将さんは元気そうですが アイアイさんは根曲竹に苦戦・・・ちょっと大変そう。
少し軽くみたか~ まだ1時間は掛かりそうです。
何となく道があったり なくなったり・・・・騙されたかァ~ いやいや これでいいのだ!

へこたれる寸前に やっと 山頂にでました。
東の尾根にはちゃんと笹刈り道がありました。
どこから取り付いて刈り分けているのか・・・解らないので降りられません。
往路を戻り 前衛峰から西尾根を下降したら 痕跡程度の古い作業道がありました。
林道に出て ヘッドランプ出す寸前に駐車地点に戻れました。

峠下林道入り口10:45 800m前衛峰12:50 那英山14:00~20 登山口下山17:15


カムイロキ山 一等三角点 天測点

2015年10月11日(日)

子午線標ってなに?

カムイロキ子午線.JPG
遠路はるばる足寄まで行ったのに・・・ホロカピリベツ林道は倒木だらけで・・・愕然。
先週の台風崩れ低気圧が道東を通過した際に 強風でなぎ倒したようです。
去年11月もニペソツ周辺の林道が 台風で全滅でした。

またかァ~
南面のキトウシ林道も倒木でダメでした。
しょうがないなあ~ここまで来たのに・・・

三角点マニアさんに案内してもらって一等三角点のカムイロキ山子午線標を訪ねることにしました。
ジャガイモやビートの畑を通過して 松林の一角に古いコンクリートの台座がひっそりとありました。
子午線標とは 天測点で測量する際に火を灯して目印にした台座で 真北に位置するんだそうです。
灯火を固定したらしい二つの金属の突起も残っていました。

全国の天測点は48箇所で 昭和30年前後に設置観測さてているそうです。

カムイロキ山.JPG

冠色樹山

天測点のあるカムイロキ山に向いました。
足寄市街からは紅葉の美しい林道でした。
GPSで当たりをつけて駐車し 急斜面を登って行くと 山頂に一等三角点と古いコンクリート台座がありました。

三角点が置かれた明治33年 この辺りは・・・どんな風景だったのでしょうか?
開拓農家はいたのかな? 
足寄の集落はあったのかなあ?
ヒグマはたくさんいただろうなあ・・・
林道なんかないだろうに・・・花崗岩の標石持ってくるのも大変です。

三角点マニアさんは 北海道の一等三角点224点のうち190点近く踏破したそうです。
来年は 喜登牛山 必ず登ります。

林道登山口c280m 14:35 カムイロキ山14:50~55 登山口下山15:03

紅葉の赤岩

2015年10月10日(土)

奥リス ジェードル 登山靴でトライ

PA100004.JPG
台風の影響で 山は3日間お休みでした。
ガイド殺すにゃ刃物はいらぬ 雨の3日も降ればいい・・・・おかげで死にそうでした。

でも冬の企画が出来上がり ホッとしています。
乞うご期待!

今日は台風一過 小樽の予報は 晴れ です。
今期、努力賞もののブービーメーカーさんと 知床以来のセリバテールさんが参加です。

ワタシ・・・登山靴で登りたいの・・・・ 
オオッ  将来はアルプスの岩壁か 冬期登攀にチャレンジするのかなあ・・・・?
ブービーメーカーさんは怖いもの知らずです。
よお~し まずはトップロープで練習しましょう。
奥リスの ノーマル 観音 で体を慣らして ジェードルにトライしました。
かぶり気味ですが ホールドはしっかりしていました。 

ダブルバインド.JPG

ダブルバインドも登山靴でいきます

ガイドも触発されて 久しぶりに 登山靴でリードしました。

カラダを外に放り出されて 横を見たら海だったわァ・・・・震えました~
ガイドも気持よく登れ 陽光で汗をかくほど暖か・・・・
クライアントも 緊張感と開放感で・・・満足できたみたいです。
紅葉の赤岩・・・いいですね。


鬼首山(641m) SAC読図企画

2015年10月4日(日)

コウライナンテンショウ

マムシクサ.JPG

SACの藪山 読図山行・・・幾春別岳に登る予定でしたが 10月からの狩猟シーズンで
入林申請が却下され許可が降りませんでした。

何処にしようかなあ・・・何度も登っている山ですが・・・鬼首山なら 小さな藪山だから初心者の読図に手頃です。
夕張の道の駅に7時集合・・・新人は皆無で古参のツワモノ8名が揃いました。
もっと難度の高い山にすればよかったなァ~
まあ・・・たまには いいっかァ~

道端にマムシグサがありました。
ヘビノタイマツ とも言うそうですが 和名はコウライナンテンショウです。
素晴らしく色づきが良いので 大きなイチゴのように見えました。

SAC鬼首.JPG

アカネ系 さんさ

ネット情報が氾濫し GPSも普及しているので マップやコンパス出すことが少ない
この頃。
今回はGPSご法度です。

入会年度の若い会員から順番に並んで ゾロゾロ 林道を歩きました。
ブッシュに入って 先頭はピンクテープつけながら 後方はキノコや山葡萄 マタタビ探しながら 藪を漕ぎます。
546標高点越えたら沼ノ沢の街が右下に見えました。
左に苫小牧の王子の煙突が見えたら もう頂上です。
あれ~ェ もう終わり?

やっぱり 読図は簡単すぎて物足りなかったようです。
オシロイシメジ採りながら 足早にそそくさ下山しました。

岩見沢 毛陽町のりんご園 アカネ系の さんさ 酸味があって美味しいです。

紅葉山林道入口7:10 鬼首山9:20~50 登山口下山11:10

樽前山 楓沢

2015年10月3日(土)

モスグリーン色

楓沢回廊.JPG
秋だから・・・楓沢
土曜日だから? 新聞やTVで紹介されたから?・・・結構賑わっていました。

回廊の底から上を見上げたら・・・
上を向ゥ~いて~ 歩こう~ォォォ 楓が紅く染まっていました。
苔は 乾燥していて モスグリーン色でした。 
シットリしているかと思ったら 案外 乾いてるのね・・・・セリバテールさんはちょっとガッカリ。
苔らしく色づきがイイのは・・・6月ですね・・・虫は多いけど・・・
来春にまた来ましょうね。
・・・・・・・

F1高巻いて F1は木登りで通過 F3も大高巻き 
シラタマの草原でゆっくり休んで・・・もう少し もう少し・・・
イソツツジの草原でゆっくり休んで・・・もう少し・・・

途中ですれ違ったTガイドは・・・もう引き返したようです。

縦走路.JPG

ジンヨウイチヤクソウ

縦走路は 風が吹き抜けていて 寒いくらいでした。
樽前山の外輪を歩いている登山者が 蟻のように小さく見えました。

下山を始めたら 若者5人パーティーが登ってきました。
キャーキャー 元気な女の子が騒いでいました。
すれ違うと また静かな楓沢が戻ってきました。

セリバテールさんは 昔 家族で訪れた 苔の洞門 を思い出したそうです。
年月は移ろいで 環境も変わって ちょっとセンチメンタルみたい。

あッ ジンヨウイチヤクソウの葉っぱだァ~ 小さな腎臓形の葉を見つけて・・・
じっと見つめる姿は 元気を取り戻したようでした。
ガイドは・・・ 腎臓・・・見たことないから・・・解りませんでした。

紋別橋登山口8:45 F1高巻き9:15~25 F2直登9:40~50 縦走路11:45~12:00 紋別橋下山14:00

芽室岳 (1,757m) パンケヌーシ岳(1,746m)

2015年10月1日(木)

来年まで融けないかな?

パンケヌーシから芽室岳.JPG
吹雪の山を登り終えて 喉元すぎれば なんとやら。
朝の芽室小屋は晴れていて 空気も登山道も乾いていました。
笹が被っていましたが チロロに比べたら 登山道あるだけで ありがたや~ありがたや~。

登るにつれ 大雪山や十勝連峰 ニペソツ・ウぺぺが 真っ白でした。
ありゃ~ もう来年まで融けないかな~?

コルにでたらピパイロ岳 1967m峰 エサオマン 札内岳 雪化粧で綺麗に見えました。
風もなく 登山日和・・・阿寒の山も手が届きそう。

パンケヌーシ岳.JPG

酸味があって 甘くて・・・

時間もあるから パンケヌーシ岳もサクッと登りましょう。

途中は這松 笹漕ぎもありましたが 道といえば確かに道です。
お花畑でクロウスゴの実を頬張って・・・
酸味があって甘くて美味しいわァ・・・ブルーベリーみたい・・・
ドラミちゃんが感心していました。

久しぶりの北海道・・・整備された関東の山とは サバイバルさが 違うわァ~
そりゃそうだ~! またおいでよ~!

芽室小屋登山口6:35 コル9:40 芽室岳10:15~50 パンケヌーシ岳11:40~55 コル12:40 登山口下山15:05

チロロ岳 (1,879m)

2015年9月30日(水)

考えは アマちゃん

チロロ登り.JPG
な~んてこった!・・・まだ9月だよ・・・
紅葉の沢登りを楽しむ予定だったのに いきなりの吹雪・・・足は沢シューズ 手には軍手じゃ・・・・参ったなあ~!

寒気が入ってきて 昨日のテレビで見た姿見の池は雪化粧でした。
でも 日高は雪が遅いから大丈夫だろう・・・・考えはアマちゃんでした。
標高1300mくらいからパラパラと雪に変わり 西峰とのコルは 強風で倒されそう ・・・  もう無理だあ~ やめようよ・・・・声は聞こえません。

濡れた手足は冷たく・・・かじかんじゃうよ! 
これ以上は危険かな? ギリギリでした。
先行パーティー2名がトレース付けてくれたから 何とかかんとか・・・歩けました。
ここまで来たら あと少し あと少し・・・

吹雪のチロロ岳.JPG

厳冬期に比べたら・・・どうってことないヨ!

今右衛門さん 新潟生まれですが千葉育ちだから・・・私、雪に弱いの~
ドラミちゃん モンベルオヤジさん 北海道育ちだから 大丈夫そうです。
 
厳冬期に比べたら・・・どうってことないヨ ・・・・覚悟がないだけさ~
そりゃそうだ・・・納得していました。

沙流川温泉で温まって 千栄山の家で衣類乾かして・・・・十勝の豚丼 ビールとワイン流し込めば・・・身も心もポカポカです。
明日は晴れるさ~ 

登山口5:50 1100m二股7:30 二の沢乗越8:15 チロロ岳10:10~20 二の沢乗越11:40 取水口14:15 登山口14:30

恵庭岳 西峰 (1,290m)

2015年9月27日(日)

ブルやクレーンだらけ

恵庭本峰.JPG
昔は登山口に駐車場があったはずだけど・・・・
去年の集中豪雨で壊滅的な被害があったポロピナイ沢・・・工事のブルやクレーンだらけで 関係者以外立ち入り禁止の看板。
日曜だから工事は休んでいました。
砂防工事の林道を進むと飯場があって いたるところ巨大な岩だらけ。
昔の面影なんて ヒトカケラもありません。
工事現場の沢を登って行くとケルンやらピンクテープがポツポツありました。
登山道に入るまでが 一番の難関でした。

道路脇に駐車していた若者グループが先行したはずですが ルートを間違ったのか どこかに消えてしまい 静かな登山でした。
霧雨の中 黙々と歩くと 2時間ほどで見晴らし台に着きました。
山頂や爆裂火口はガスで見えません。
な~んてこった!

頂上岩峰の真下から西峰目指し ブッシュの鹿道を分け入りました。
ところどころ 鉈目もあり 人が歩いた形跡に・・・安堵します。
振り返ると ガスが切れて 頂上岩峰が ほんの一瞬見えました。

西峰.JPG

ターコイズのオコタンペ湖

アップダウンを繰り返し コケモモのじゅうたんを進んだら西峰でした。
エメラルドでなくターコイズのオコタンペ湖が チラリと顔を出しました。
カメラを向けると 直ぐにガスに隠れてしまい撮影できませんでした。
残念でしたが きっちり目には焼き付けました。

本峰もオコタンペ湖も 見えただけ幸いだわ~ イッキュさんは謙虚でした。

登山口8:00 7合目第一見晴台10:10 西峰11:35~50 第一見晴台12:40 登山口下山14:30

赤岩 中級トレーニング

2015年9月25日(金)

ファイブなんとか

東チムニー岩.JPG
紅葉が始まった赤岩に行ってきました。

ワタシ 以前に手こずった四段テラスのフランケに行きたいなあ~ 猫岩もまだ登ってないし・・・ブービーメーカーさんの積極的なお言葉でした。

それじゃ トリコニーから四段テラス 猫岩 ピナクル 東のチムニー トライしましょうかあ~
それって・・・難しいですか?
4級までだから大丈夫ですよ~
・・・よく解かんないなあ~ 4級とか3級とか・・・ファイブ何とか・・・とか・・・

おおらかな性格そうで ガイドも緊張が解けます。

ピナクル.JPG

ピースサイン

トリコニーでウォーミングアップしたから フランケは楽に登れましたァ~
おぬし なかなか やるなあ~

猫岩の垂壁を ものともせず カブった東のチムニーも楽しそうにフォローしてきました。
ピナクルで締めくくりの ピースサイン・・・透き通った海をバックに 決まっていました。

知床岳(1,254m) Ⅱ

2015年9月19日(土)~23日(水)

国後島の大きさは?

知床沼.JPG
水が溢れた知床沼を周回するには 這松の幹から幹へ渡り歩くしかありません。
バランスを崩したら膝まで水没です。
何とか登山道を見つけて1132m標高点目指しましたが ところどころ川になっていて・・・難儀しました。
今夏は雨が多かったのでしょうか・・・登山道は雨に削られ けっこう手強い相手でした。

幸いなことに天気がいいので 今日も国後島を眺めながら歩きます。
クナシリ島って大きいのねェ~ 
知床半島より遥かに大きいんですよ~
へェ~そうなんだァ~
島だからもっと小さいと思っていましたァ~

あとで調べたらクナシリ島は東西120kmで 札幌から旭川を越えて比布インターまでの距離です。
択捉島はもっと大きく 東西200kmで札幌から襟裳岬の距離でした。
樺太(サハリン)の南北の距離は・・・・なんと 東京から鹿児島の距離に匹敵していました。

知床の海と山 そして北方領土を同時に俯瞰できて 少しトクした気分でした。

1160お花畑.JPG

想像を絶する 蝦夷地千島の歴史

笹や這松やハンノキのブッシュに翻弄されながらも 遅々とですが前進します。
1170m地点にはお花畑もあって ほっと幸せな気分です。

海岸を歩いて クマのテリトリー横切って 青い沼 エベレストの南西壁を彷彿させる海底地が隆起した地層の岩壁 ポロモイ台地の這松の海 高層湿原の知床沼 北方領土チャチャヌプリ・・・何もかもが非日常・異次元の世界でした。

安っぽい言い方ですが・・・地の果て・・・ホント秘境なんです。

淡路島出身の高田屋嘉兵衛は 北前船にとどまらず 函館を海港して択捉島まで操船し 千島アイヌを使って漁場を切り開いていたんだなあ~・・・このオホーツク海で・・・
想像を絶する江戸時代の蝦夷地や千島の歴史に ただただ感嘆します。

また来るぞ 知床岳!

知床岳(1,254m) 

2015年9月19日(土)~23日(水)

国境の山

観音岩裏.JPG
知床~の岬に ハマナス~の咲く頃~  思い出~しておくれ 俺達~のことを
飲んで騒い~で~ 丘に登~れば~ 遥か国後~に 白夜は明ける~

北海道と言っても やっぱり知床は 普通の北海道じゃない!
ちょっとしたエクスペディションと言っても・・・過言ではない気がします。
初日は管理人さんが代替わりした木下小屋に泊まり 翌朝 相泊からゴロタ石の海岸を歩き始めます。
遠くに見える観音岩がなかなか近づかないけれど 国後島の羅臼山(888m)を遠望して日ロの国境にいることを自覚すると ザックの重さも忘れてしまいます。

カモイウンベの河口ではセッパリのカラフトマスが群れをなして遡上していました。

P9210004.JPG

チャチャヌプリが見えた

ウナキベツの踏み跡ルートには環境省の職員が付けたらしい赤いマーキングが多数ありました。
一昨年にはなかったマークで 道標になっていて助かりました。
それでも濃密なヒグマのテリトリーなので ビクビクしながら歩きました。
ところどころ迷いながらも 青い沼に着いたら少し緊張が解けました。

ポロモイ台地に這い上がって いよいよ這松の海との格闘です。
刈分道といっても這松と笹の障害物が行く手を阻んで 体力も消耗します。
海の向うに二重火山のチャチャヌプリが見えてきて素晴らしい光景です。
平野部にはロシアの建物も見えましたが 見とれている余裕がありません。

知床沼は洪水のように水が溢れて キャンプサイトは半分水浸しでした。
テント二張 張り終え カナディアンクラブに酔いしれました。

20日 相泊7:30 ウナキベツ河口10:00 青い沼12:05 知床沼BC16:00

赤岩 初級トレーニング 

2015年9月17日(木)

3人でも仙人

西壁.JPG
秋の赤岩は 海が透き通って 空気も澄んでいて 快適そのものです。
この景色眺めているだけで・・・ 来る価値あります。

二人だけだから マルチピッチの西壁登って 連続懸垂下降の練習しましょうかァ・・・?
ワタシでも・・・大丈夫ですか?
ガイドが下降器をセットしますから安心して下さい。
7月以来のクライミングで ブービーメーカーさんはちょっと緊張気味だったかも。

西壁取付きに着いたら・・・・白髪の男性3名が洞穴の中にいました。
いきなり現れたので・・・仙人かと思いましたが よく見るとヘルメットかぶっています。
どうみても70歳以上で・・・ギアも使い込んでいるみたい・・・
爺ちゃん3人で登るのかァ?・・・ガッツに敬服いたします。

2人なら先に登っていいよ・・・・嬉しいお言葉。
有難く先行させてもらいました。

あとで聞いたら・・・登攀クラブのメンバーでした・・・おみそれしました。

今日はベアールのコブラⅡ おニューのロープなので キンクが心配でした。
心配通り ブービーメーカーさん 《あやとり》のように悪戦苦闘して解いていました。

西壁懸垂.JPG

心地よい緊張感

3ピッチ登って終了点に着いたら 結構な風が吹いていて・・・カラダが冷えました。
クライアントの下降器とバックアップをロープにセットして・・・ガイドから懸垂下降を開始します。
ロープを投下すると絡みそうなので 担いで少しずつ伸ばします。

空中懸垂になりましたが クライアントは躊躇することなく 降りてきました。
なかなか 度胸が座っているみたいです。

奥リスで2本登って・・・本日の打ち止めです。
心地よい緊張感と少しの疲労感で・・・ 秋のクライミングシーズンが始まりました。

《FunFun》 朝里天狗岳(683m) 

2015年9月15日(火)

来年は 《Slow&Fun》 企画?

朝里天狗.JPG
昨日の夕方は札幌や石狩で雷雨があり ヒョウも降ったそうです。
リサーチした富良野はいい天気でした。

今日は・・・当別の6時の気温は10度で・・・朝から秋空です。
オシロイシメジを採りながら 魚止めの滝付近から歩き出しました。
同じ白いキノコでも テングタケの仲間のドクツルタケは猛毒・・・間違わないように気をつけましょう。

《FunFun》は札幌近郊の低山をゆっくり歩く 格安企画なんですが・・・・
もっと遠くの山にも行きたいわァ~ ゆっくり歩きならお泊りでもいいですよ~・・・こんな声が聞こえました。
来年は 《Slow&Fun》なる企画ができそうです。

屏風山.JPG

オシロイシメジに山葡萄

送電線下の管理道を離れたら ブッシュの中の踏み跡を辿ります。
年配の方には ブッシュをかき分けるのが大変なようです。
今度来るときはノコを持ってくることにしましょう。
古いヒグマの落としものが2箇所ありました。

爽快な山頂からは 南に目国内岳と岩内岳 北には隣の屏風岳 遠くには雄冬山が見えました。
そよ風が汗を拭ってくれます。
短時間で登れて 岩場のある山頂にクライアントの皆さんも満足いただけたかな?

山葡萄を採りながらワイワイガヤガヤ おしゃべり楽しくゆっくり下山しました。  

登山口9:00 朝里天狗岳10:25~11:30 登山口12:45

野幌原始林 臨時企画

2015年9月11日(金)

紅葉はじまっています

野幌原始林大沢.JPG
石狩地方は雨の予報でしたが 晴れました。
関東東北で甚大な被害をもたらした台風崩れの低気圧が日本海に居座っているので ジトッと湿度も高いようです。
線状降水帯が東進するかと思ったら オホーツク海の高気圧と三陸沖の台風に邪魔されて北進してしまい 雨が降らなかったようです。
複雑な気圧配置に気象庁は予報官も大型コンピューターも困惑しているのでしょう。

ブザンソンで見つかった夷酋列伝を観るついでに大沢口から原始林に入りました。
黒岳でもまだまだだったのに もう楓の紅葉がはじまっていて驚きました。

トノサマバッタ産卵.JPG

トノサマバッタの産卵

道端のススキが穂を伸ばしていて 秋が近づいているのを感じます。
木陰にはツリフネソウも咲いていました。

日当たりの良い遊歩道を歩いていたら体長7cmくらいのトノサマバッタを発見。
何故か近づいても逃げません。
ケガしているのかなあ・・・・ファインダーを20cmに近づけて見ても飛び立ちません。
アァッ・・・おしりの管が地中に埋まっている・・・
産卵だァ!
身の危険が差し迫っても・・・子孫優先で逃げないんだァ・・・
生物の本能 と言えばそれまでだが 天敵が近づいても最期の一瞬まで産卵を続ける覚悟・・・少し感動しました。 

黒岳~旭岳 縦走 Ⅱ

2015年9月9日(水)

どうして 間宮岳?

間宮岳.JPG
表大雪には 桂月岳 松浦岳 小泉岳 間宮岳 人名の山がたくさんあります。
桂月岳は 大雪に登って山の広さを知れ・・・・の大町桂月由来。
松浦岳は 伊勢の探検家で北海道の命名者・松浦武四郎由来。
小泉岳は 植物学者の 小泉秀雄由来。

どうしてここが間宮岳なんですか?クライアントに尋ねられ・・・言葉が詰まりました。

間宮岳は タタール海峡を渡り樺太を島と断定した探検家の間宮林蔵・・・・・彼はこの山に登ったのだろうか???
そんなことは聞いたことがないよ~
松浦武四郎だって 石狩川を遡っているけど 松浦岳に登ったなんて聞いたこと無いし・・・

マッキンリーだって 政府公認で現地名デナリに変更されたんだから・・・
誰が命名したのか知らないけれど・・・・簡単に人名なんか付けないでほしいなあ~

P9100027.JPG

翌日は美瑛の丘

無事に縦走終わって・・・翌日はのんびり美瑛の丘巡り・・・
拓真館観て マイルドセブンの丘 セブンスターの木 ケンとメリー パッチワークの丘  35年前と変わらぬ人気です。
ちょっと違うのは・・・レンタカーやレンタサイクルで来ている若い中国人?観光客ばかり・・・
時代は静かに確実に移ろっています。

そういえば 黒岳石室の途中で会った台湾の女子留学生・・・スニーカー履いてコンビニの袋ぶら下げて歩いていたけど・・・ちゃんと下山したかなあ・・・


黒岳7合目6:30 黒岳8:15 北鎮分岐10:45 間宮岳12:00 旭岳13:35 姿見駅下山15:45

黒岳~旭岳 縦走

2015年9月9日(水)

点数稼ぎか 策略か

P9090007.JPG
7日の道新に 黒岳の紅葉(黄葉)は9日に見頃を迎えるだろう 写真と記事が掲載されていました。
期待して向いましたが ご覧のとおり まだまだ2分か3分といったところ。
どこが紅葉の見頃なんだよ~!
ナナカマドは紅というより茶色っぽい黄色になりかけて 先週の雨が原因か見苦しく無残。
せっかく取材に来たのに 見頃はまだ先になりそう では記事にならないよ~ と記者の点数稼ぎか・・・
騙されてロープウェイに乗る観光客が増えるかも とリンユウの策略か・・・

記事を読んだクライアントに 日本一早い黒岳の紅葉はこんな感じですか? 尋ねられ 絶句。
いやいや本当はもっともっと綺麗なんです・・・言い訳するのがやっと。
山を知らない若造記者?のいい加減ながせ記事に腹が立ちました。 

大雪紅葉2.JPG

やっとウラシマツツジ

北鎮分岐まで来ると やっとウラシマツツジが紅く色づいていました。
這松の緑とのコントラストでちょっといい感じ・・・少し ほっとしました。

天気は高曇り 微風のおかげで 暑くもなく寒くもなく 快適な縦走です。
お鉢巡り 中岳 間宮岳  いい調子で歩けました。
裾合平の紅葉も・・・まだまだです。
北大雪から 阿寒の山々 知床連山 石狩連峰 くるっと見渡せました。

原始ヶ原~富良野岳(1,911m)~三峰山~上ホロカメットク山~十勝岳(2,077m) Ⅱ

2015年9月5日(日)

最近の山事情

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空気が冷たく 風もなく 天気は晴れて 清々しい登山日和でした。
病み上がりのオーディオマニアさんに合わせてゆっくり登りましたが あとで確認したらガイドブックのコースタイムと同じでした。

原始ヶ原のコースでは誰にも会いませんでしたが 富良野岳の山頂は登山者で賑わっていました。
単独山ガールや ザックを持たないトレイルランナー風のお兄ちゃんもいて 最近の山事情も変わってきたなあ~ って感じです。 

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11時間アルバイト

三峰山に向かうと登山者が減ってきました。
研修生のジン君は初めての縦走経験で 恐る恐る安政火口を眺めていました。
新得側から吹き上げてくる微風が汗を乾かしてくれます。
ズンバさんが持ってきてくれたゆで卵や笹かま、自家製トマトを頬張りながら 快適なピッチで稜線を歩きます。

計画では上ホロまででしたが 正面に十勝岳が見えてくると・・・・あと1時間で行けるなら・・・あそこまで行きたいねエエ~・・・だって。

ジェジェジェ・・・(懐かしい響き) 計画外なんだけどなあ~
ウウ~ン・・・ 回送係のモンベルオヤジさんにメールしてみようかあ~?

しばらく待つと・・・望岳台で待機します・・・ 返信がきました。

11時間のアルバイトになりましたが クライアントには満足してもらえたようです。

ニングル小屋5:30 原始ヶ原7:00 富良野岳10:00~25 三峰山11:30 上ホロカメットク12:40~55 十勝岳14:00~20 望岳台16:30

原始ヶ原~富良野岳(1,911m)~三峰山~上ホロカメットク山~十勝岳(2,077m)

2015年9月5日(日)

スキー登山でニングル小屋

富良野原始ヶ原.JPG
2日は全道的な大雨警報で 武利武華岳縦走は中止になりました。
クライアントも残念そうでしたが・・・ また来年の課題にしましょう。

昨日は原始ヶ原入口のニングル小屋に泊まりました。
水道は無いけれど ストーブや薪もあって 小屋はきれいに整備されていました。
冬に前富良野でスキーするのには 有効な小屋だと思います。
他のパーティーと同宿で賑やかな夜でした。
星空がきれいで カシオペアをしばらく眺めていました。

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食虫植物モウセンゴケ

朝の最低気温は10度以下で 吐く息が白くなっていました。
大雨の後にしては 原始ヶ原は長靴でなくても 登山靴で十分歩けました。
花はウメバチソウばかりで左飛しい限りでしたが 食虫植物のモウセンゴケが紅く色づいてアクセントになっていました。
富良野岳の登りでは まだコマクサが数株だけ咲いていて ちょっと驚きました。

ウペペサンケ山(1,848m) 

2015年8月30(日)

人気のウぺぺ

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朝7時 ウぺぺ登山口には20台も駐車していて かろうじて林道脇に停めました。
1台に2名として40人が先行している?・・・面倒なことになりそうな予感・・・

1399mコブまでにゆっくり歩きの二つのグループをかわして 出遅れを取り戻すのに少し速めのペースで山頂を目指しました。
ガスに巻かれたり 時々晴れたり めまぐるしい天気でした。

三角点のある糠平富士の手前で二人組に追いつきました。
最高峰に登頂した登山者が 次々に降りてきます。
お花畑ではウサギギクやウメバチソウ イワキキョウやイワブクロが咲いていました。

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来年は 東丸山?

アップダウンを繰り返して たどり着いた山頂でのんびりしていたら 丸山と東丸山が見えてきました。
噴泉塔の上部の沢が鳥瞰図のように正面にはっきりと見えていました。
よ~し 来年は 東丸山 1666m だね! 
季節は・・・・ブッシュやダニ やぶ蚊がうるさくない秋 暑さのおさまった9月がいいかな。
マニアック過ぎて クライアント いるかなあ?

ウぺぺ登山口7:00 1399mコブ8:20 1595m9:00 糠平富士(三角点)10:20 最高峰11:05~30 登山口下山14:30

然別岩石山(1,070m) 

2015年8月29(土)

ブルターニュの古代列石?

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士幌高原・ヌプカの里から岩石山に登りました。
ヌプカの里は十勝らしい広大な土地にロッジやバンガローなど立派な施設ですが 土曜日なのに人影もありませんでした。 
ゲート脇の登山口で登山者名簿を覗いてみたら 先週末から誰も登っていないようです。

牧草地には大きな岩石が点在していて ブルターニュの古代列石・カダケス 思い出しました。
白雲山分岐からはナキウサギが生息する岩場で 盛んに警戒音が聞こえます。
しばらく動かずにいたら ササッと岩の上を飛ぶように走る姿が捉えられました。
素早い動きです。
おっとりしていたら 見逃してしまいます。

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こういう山もいいね

山頂に着いたらガスが吹き飛んで みるみる青空が広がってきました。
白雲山や東ヌプカウシヌプリ 十勝の牧草地帯が現れてきて 嬉しくなってきました。
登り1時間15分 「こういう山もいいね」 聞こえてきました。

糠平キャンプ場でテント張ってから 温泉旅館中村屋さんで汗を流し いつものポトフとワインで乾杯! 

ヌプカの里登山口11:15 岩石山12:30~50 登山口下山13:50

夕張 滝の沢岳(1,352m) 

2015年8月26日(水)~27日(木)

管理人Mさんのボヤキ

夕張岳ヒュッテ.JPG
夕張岳に初めて登ったのは小学4年生のときで その頃は今のルートでなく 白金沢からガマ岩のコルに登るルートで 山小屋もありました。
その後 馬の背コースの下にプレハブのヒュッテができ  昨年完成したユウパリコザクラの会によるヒュッテは3代目になります。
日帰り登山が多くお盆過ぎたら宿泊者がいないという 管理人MさんのボヤキをBGMに消灯時間までゆっくり過ごしました。

滝の沢岳.JPG

背中で呼吸?

夜半からザーザー降りになり何度も目を覚ましました。
クルクル変わる天気予報に翻弄されて・・・もう どうにでもなれ 自棄になります。

ボンゴレロッソをかき込んで 小康状態のうちに出発しました。
750m二股は左俣を進み 迷うことなく880m2段の滝まで登りました。
左岸を巻いて這い上がり やがてブッシュに突入します。

リザーチの際にテープを付けておいたのに 何度か左右の沢形や鹿道に引っ張られ 猛烈なネマガリダケに身動きがとれなくなります。
クライアントも背中で呼吸しているみたいです。
ハンノキに攀じ登ってルートを確認して 修正に修正を重ねて何とか正規のルート(といっても酷いブッシュに違いはありませんが)に戻ります。
高齢者が登る山じゃないわァ~ 下から聞こえてきましたが 聞こえないふりします。

1180mでトラバース獣道に合流して西尾根コルにでたら そよ風が吹き付けて額の汗を拭ってくれました。 
夕張マッターホルンが眼前に その奥に芦別岳が浮かんでいました。
直下は這松を掴んで50度もあろうかという傾斜を攀じ登ったら 小さな山頂でした。
前岳が 夕張岳の前に立ちはだかり 私達を見下ろしてそそり立っていました。

夕張岳ヒュッテ6:40 750二股7:10 880m2段滝7:35~45 西尾根コル10:00 滝ノ沢岳10:15~30 ヒュッテ下山12:30

東大雪 丸山(1,692m)&噴泉塔

2015年8月22日(土)~23日(日)

ニセの高巻き道

丸山噴泉塔.JPG
昨夜は糠平のキャンプ場で ガイドの河田さんから山の最新情報をいただきました。
2週間前に入山した時はニセの高巻き道ができていたそうです。
「振り返ったところにあるタモギタケは・・・もう溶けているかなあ」
・・・姿も形もありませんでした。

天気予報は 曇り一時晴れ・・・・ですが 山はじっとり ミスト状態でした。
今年は梅雨のような山ばっかりだなあ・・・いつもの愚痴がこぼれます。
何とか視界が欲しいなあ・・・雨が降らないだけマシかあ・・・

ニセの高巻き道は・・・探しましたが発見できませんでした。

噴泉塔は 霧に包まれ神秘でした。

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絵に描いた餅

最後の最後まで 視界がないまま 頂上台地に到着しました。
三角点マニアさんは五感を働かせて 這松帯のなかの傾いた3等三角点を見つけました。
晴れていたら最高点と爆裂火口にも行こうと思いましたが この天気じゃ・・・・やめとこ!
ニペソツの鋭鋒もウぺぺのどっしりとした山容も 絵に描いた餅 でした。

幌加林道終点登山口6:45 渡渉点8:00 噴泉塔9:20~30 丸山三角点11:25~45 噴泉塔13:00~10 登山口下山15:00

ペテカリ岳(1,736m)

2015年8月17日(月)~20日(木)

40cmニジマスにかぶりつく

クライアント7名で・・・ペテカリ岳 少し荷が重いなあ~。
そうだ・・・フジケンに応援頼もう~っと。
上手く調整してくれて 駆けつけてくれました。

ちなみに ペテガリ岳 アイヌ語に濁音はないから ペテカリ岳 が正解ですね~

山荘までのアプローチ ぺッピリカイ乗越で すでにお疲れモードのクライアントもちらほら。
2日目の山頂アタック 雨の中を出発しましたが・・・やはり1200mピークで風雨になり 恐れおののき引き返しました。

山荘に戻ってブラブラ ブラタモリ。
フジケンが ルアー持ってきていて ニジマスを釣ってきてくれました。
最大は40cm 東の沢ダムのインレットで5分の格闘を演じたそうで・・・精悍な顔立ちでした。
ワイワイがやがや バーベキューが始まり 思わぬ余興となりました。
ペテガリ山荘.JPG

ペテガリ山頂2.JPG

登頂のご褒美

3日目 再度のチャレンジです。
天気の回復が遅れて 今日もカッパを着ての出発・・・。
景色もなく ガスの中を黙々と歩きましたが ときどき遠近感が喪失して よろよろ倒れそうになります。

1150ピークを越えても 1259ピークを越えても 1301ピークに達しても 視界はなく 山頂も見えません。
歩き始めて既に6時間 予定の時間もオーバーしていますが それでも諦めずヘッドランプ覚悟で ジリジリと最後の500mの壁を登り続けます。
もう体力の限界に近いクライアントもいますが 何かに取り憑かれているみたいに歩いていました。

視界のない山頂でしたが 心は達成感で・・・晴れ渡っていました。 

下山途中からやっと視界が戻り ペテガリ沢を挟んでベッピリガイ山  ペテガリ西沢を挟んでルベツネ岳 が見えました。
登頂のご褒美・・・ですね。

17日 登山口12:50 ベッピリガイ乗越14:30 ペテカリ山荘17:00
18日 山荘4:55 1150mピーク7:00 1200m引き返し7:30 山荘5:50
19日 山荘5:05 1259mピーク8:00 1301mピーク10:30 ぺテカリ岳12:25~13:00 山荘18:40
20日 山荘6:15 登山口下山10:30

北日高1857m峰(ポンチロロ岳) 2

2015年8月13日(木)~15日(土)

ミヤマアケボノソウ

1500m二股を左股に進むと1700mからお花畑でした。
ミヤマアケボノソウがひっそりと咲いていました。
緊張感が解けて 足腰の疲れを癒してくれました。
あけぼのソウ.JPG

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山を舐めんなよ~

少しの這松漕ぎでやっとガスの中の山頂に立ったのは13時30分でした。
テン場を出てから既に7時間・・・経過しています。
結構なお疲れモードです。
ブッシュを漕いでポンチロロ川右俣を下降しましたが 途中で暗くなり ヘッドランプでBCに戻りました。
8時間もあれば戻れるだろう・・・と思ったら・・・13時間行動でした。
山を舐めんなよ~・・・ヒサゴのテン場で怒鳴られた言葉を思い出し・・・苦笑いしました。

13日 チロロ林道ゲート7:50 840mBC10:00 
14日 BC6:20 1857峰13:30 1180二股16:00 BC19:15
15日 BC7:50 ゲート下山9:50

北日高1857m峰(ポンチロロ岳)

2015年8月13日(木)~15日(土)

SAC夏合宿

札幌山岳会の夏合宿に参加しました。
夏といえば沢、 沢といえばイワナと焚き火、日高の定番です。

前夜は千栄の山の家で 管理人で元会員のMさんと再会。
謙虚な笑顔が懐かしく 苦労した利尻南壁中央リッジを思い出しました。
自家栽培のスイカをお土産をN君に持ってもらい山に入りました。

焚き火1.JPG

千呂露川のゲートから2時間で北面直登沢の出合いテン場に到着。
レジェンドさんは釣り竿持ってあっという間に上流に消えました。
私もフライロッドで下流を攻めましたが イワナはスレていて なかなかヒットしません。
なんとか2人で14尾釣り上げて 塩焼き 笹蒸し 骨酒で・・・前夜祭の・・・乾杯!
やっぱり 日高の沢は・・・これだよね。
紅一点の鳥博士さんもニンマリでした。

1350m滝.JPG

まさかの振り子トラバース

1857北面直登沢は数年前に下降しているルートで 「5時間もあれば抜けるだろう」 少し甘く見ていました。
1300mの20mの滝は左岸の草付きをリードしましたが 出口で行き詰まり ザックを灌木にデポして空身で直登・・・
直径1cmの灌木にしがみつき ヒヤ汗かいて抜けました。
ザックはレジェンドさんが まさかの振り子トラバースで回収してくれました。

次の30mの滝はN君リードで ガリーを直上して抜けましたが・・・ 傾斜のある滑滝がさらに100m以上続きました。

1500m二股で 「少し休みませんか?」と声が掛かり やっと一息いれました。

駒ヶ岳(1,131m) 馬の背(900m)

2015年8月10日(月)

イワギキョウ満開

昨夜は大沼のホテルグリーンピアでジンギスカンパーティーでした。
東京のクライアントは 「やっぱり北海道といえばジンギスカンだよね」 大喜びでした。

駒ヶ岳は朝から見え隠れ・・・やっぱり霧の中でした。
以前と違って 登山口ゲートは9時前から開いていて 監視員もいません。
登山規制も緩和されているようです。

9合目からはイワギキョウも満開で 暑さを忘れさせてくれました。



駒ヶ岳Iパーティー.JPG

駒ヶ岳剣ヶ峰.JPG

ステゴザウルスの背

馬の背からは 一瞬ですが 剣が峰がみえました。
オオ~ッ 凄い山だねえェ~
ステゴザウルスの背のように切立つ岩峰に クライアントも喜んでくれたようです。

大沼公園でトウキビ頬張って 一路 函館駅を目指しました。

大千軒岳(1071m)

2015年8月9日(日)

開湯760年

昨夜は知内温泉でくつろぎました。
1247年開湯というから 760年前の源平時代・・・・そんな温泉が北海道にあるんだあ~
由緒正しい温泉らしいけど 温好きのガイドには熱すぎて 1分も入っていられませんでした・・・もったいないなあ~。

松前新道コースへの道道607号線は狭い砂利道で雨裂も多く マイクロバスで通行するには厳しい道路でした。
登山口まで2時間たっぷり・・・カーブで脱輪しないようにハンドル強く握って ミラーで後輪見ながらの運転は 神経も磨り減りました。
大千軒新道お花畑.JPG

前千軒岳.JPG

千軒集落には数件の家

今日も蒸し暑い無風状態で アブも飛び交い 気が抜けませんが 登山は短時間なのが救いです。
 
860m尾根に出たら谷から微風が吹いてきて助かりました。
山頂直下のお花畑はハクサンシャジンが満開で ひとときの涼を感じました。

山頂からは知内コース旧道分岐の白い十字架が 遠くに見えました。
江戸時代に金山があって 106名の隠れキリシタンが処刑されたなんて・・・ 想像もつきません。
そのキリスト教者はいったいどこから来たのだろう・・・・どんな暮らしぶりだったのだろう・・・
千軒という地名の集落には いまは数件の家しか残っていません。

新道登山口9:00 大千軒岳11:00~20 登山口下山11:30

恵山(618m)

2015年8月8日(土)

諦めが肝心

東京のIパーティのガイドで道南の3連戦ですが 北海道はまるで梅雨のような停滞前線が居座っています。
ホテル恵風(CAPEと洒落て読むらしい)からカッパを着て霧の中を歩きました。

椴法華ってどう読むの?
トドホッケです。
はあ?
トドマツのトドです。
アイヌ語で「岬の陰」という意味らしいです。
ああ・・・・・そうか 灯台もあったなあ。

行けども行けども 霧の中。
標高が低いから雲の上には 出られそうにないなあ~。
ミストサウナ状態で 胸元に汗が流れます。
こんな山もあるさァ~諦めが肝心です。
恵山山頂.JPG

恵山砂防ダム.JPG

薄気味悪いなあ~

往路を戻らず賽の河原から駐車場に下山しました。

なんでここに何十体ものお地蔵さんが置かれているんでしょう。
誰がどんな意味で安置したのか判りませんが やっぱり薄気味悪いです。
観光地として マイナスなイメージのような気がしますが いかがなものでしょうか?

大規模な砂防ダムが忽然と現れ 危険な活火山だったことを改めて思い知らされました。

ホテル恵風登山口7:05 恵山山頂10:10~25 賽の河原駐車場11:30

夕張岳(1,667m)

2015年8月5日(水)

そんな学校・・・あるんだ~

夏休み中に山に登りたいんだけど・・・連れてってくれない?
17歳の双子の甥=アウトドア課程進学希望のSI君と 森林技術者養成学校に進学希望のSE君のリクエスト。
・・・そんな学校あるんだァ~ あァ~いいよ! 軽いリアクション。

妙高にある山岳ガイド養成専門学校に進学したいんだけど・・・山に連れてってくれない?
友人の息子J君からのリクエストに・・・そんな学校あるんだァ~ 時代も変わったね!
あァ~いいよ!と安請け合い。

同い年のギャルソン3名 いまどきの高校3年生 どのくらい体力があるのかなあ~ 
赤岳から白雲岳に登る予定でしたが 前線の南下で旭川方面は雨模様。
急遽 夕張岳に変更しました。 
雨は降っていませんが 登山口の気温23度 湿度98% 風もなく忍耐の登山です。
望岳台まで登ったら やっと風が出てきて 生き返りました。
水蒸気が多いので 滝ノ沢岳がぼんやりしています。
ギャルソン3名 今はまだ余裕があるようです。

望岳台滝の沢岳.JPG

夕張山頂.JPG

やっぱりヘロヘロ

蛇紋岩崩壊地のユウパリコザクラは 花が終わっているので影も形もあリませんでした。
1400m湿地でムシトリスミレを見つけました。
花はありませんが ネバネバの葉を触れせたら・・・・気持ち悪い~ だって。

J君 ガマ岩の雄々しいい姿に 「やばー」 
形容詞なのか 感嘆詞なのか 意味がよく判りません。

吹き通しは風速20mほどもあり 花の終わったユウパリソウやユキバヒゴタイが・・・ブルッ 寒そうでした。

ガスで真っ白な山頂・・・帽子が吹っ飛びそうな風に 自然の力を感じてくれたかな~?
3名のギャルソン 下山の馬の背コース やっぱりヘロヘロになっていました。

あ~あ~ あああ~ 高校三年生~ 僕ら 離れ離れになろうとも~ クラス仲間は~いつまで~も~ 

登山口駐車場8:05 望岳台10:15 夕張岳山頂12:10~30 望岳台13:50 馬の背分岐14:20 登山口下山15:20

ニセコアンベツ川

2015年8月1日(土)

5000回記念山行

札幌山岳会の5000回記念山行でニセコのアンべツ川に行きました。
参加者7名 藪山マニアさん コンクリさん レジェンド山KENさん 鳥博士さん 棟梁夫人さん コピーさん・・・達人や猛者ばかりなので気楽でした。
入渓して最初の釜は ヘツろうが 泳ごうが・・・気温が高いので 勝手にシンドバット。

ゴルジュは やっぱり直登シャワークライムだよね!
足が・・・足が・・・短くて・・・届かないヮ~ あれェ~ ドドドドッ・・・ザブザブザブッ・・・バシャバシャ・・・
アアッ・・・落ちたァ・・・泳いでるゥ・・・気持ち良さそォ~

足が短いんじゃなくて 股関節が硬いんだよォ。
朝晩ストレッチしなきゃダメだよ。
ハ~イ・・・いつも同じ答弁です。

次から次へと小滝が現れて 息つく暇なく飽きさせません。
運動会の障害物競争のように ワイワイ キャーキャー言いながら水しぶきを上げました。 


最初の釜.JPG

第一の滝.JPG

一気に幻滅

幾つ目かの滝ですが・・・第一の滝 という名前が付いています。
10mの垂直なので ちょっと登れそうにありません。
踏み跡や目印テープはありません。
30m手前右岸を高巻きます・・・・リーダーのコピーさんが宣言。
なんだよォ~アンチョコ見てきたのかよォ~・・・つまんないじゃないかァ~
まあまあまあ・・・ここはオトナになって・・・
リーダーの指示通り 大きく高巻きしました。

ここを通過したら沢は単調になってきて 硫黄の匂い 黄色い岩 洗剤のポリ容器 ホース ブルーシート 陶器やプラの破片・・・
一気に幻滅しました。

やっぱり沢は上流ほど美しくならなきゃ~・・・源流の一滴を飲まなきゃあ沢じゃないよォ~

五色温泉の宴会は会員30人が集まり アアでもないコオでもない・・・
若手会員不足 高齢化 技術不足・・・現代社会の縮図そのもの・・・
昔の話ばかりしても 解決策はないよォ~
いつまでも いつまでも 飽きることなく飲み続けていました。

大雪山縦走 Ⅲ

2015年7月27日(月)~29日(水)

体力の限界

ヒサゴのキャンプ場で 今年もフジケンに出会いました。
NHKの取材ガイドで いつものように笑顔が絶えないナイスガイです。

夜半に雷雨がありました。
お天道さん 頼むよォ~ 明日は晴れてくれェ~
明け方に気がついたら星空がきれいでした。
出発時はまたガスってしまいました。
南東の風が吹いていて気温が高めなので ヒサゴの雪渓は緩んでいました。
縦走の3日目 体力の消耗も激しくなっているようです。

岩場で足を滑らさないよう 「腰をかがめて 手をついて!」 アドバイスしながらゆっくり前進します。
体幹が弱いクライアントは ザックが左右に振れて 思わずバランスを崩しそう・・・
サブガイドのヤマケンさんがfフォローしてくれました。

ロックガーデン.JPG

トムラ山頂.JPG

百名山登頂達成

日本庭園 ロックガーデン 北沼・・・穏やかな天気が続きます。
北沼で トムラウシ大量遭難を語るのが恒例になってしまいました。
消費カロリー不足 気温 風雨 衣類や装備 集団行動 リーダーの判断力・・・悪条件が重なれば いつでも発生する事故・・・
今年も単独登山者が低体温で遭難しています。
他人ごとではありません。

北沼から迂回路を利用して 南沼キャンプ地から空身でトムラウシ山を往復しました。
気分的にも体力的にも安心です。

クライアントのTさんは トムラウシで百名山達成でした。
お祝いの横断幕・・・用意周到でした。
おめでとうございます。

下山の登山道・・・トムラウシ公園から本格的な雨。
前トム平で雷雨・・・またかよォ~
泥沼になりかけた登山道 我慢と忍耐でヘロヘロになって歩き続けました。

大雪山縦走 Ⅱ

2015年7月27日(月)~29日(水)

エゾコザクラ満開

晴れたりガスったり 気温が低めで 縦走するには歩きやすい条件でした。
この時期 高根ヶ原のウルップソウはもう咲き終わっていて ちょっと残念。
忠別沼のエゾコザクラは どの株も小さな花を東を向けていて ヒマワリのようでした。
2日目のクライアントは お疲れのようです。

忠別沼.JPG

大雪うさぎ.JPG

エゾユキウサギ

五色岳と化雲岳の中間点・・・エゾカンゾウが咲く湿地帯でエゾユキウサギが草を喰んでいました。
体長40cmくらい・・・近づいても逃げません。
登山者に慣れているみたいです。

大雪山縦走

2015年7月27日(月)~29日(水)

大名行列

東京のツアー会社のガイドで旭岳からトムラウシ・・・身を削って体力勝負です。
昨夜の温泉宿で いつものように エキノコックス ヒグマ 雪渓 避難小屋の説明を尋ねられました。
天気も不安定なので クライアントも不安な様子です。

ロープウェイの姿見駅は ガスに包まれて小雨が降っていました。
やっぱり・・・・黙々と重荷を担ぎ上げます。

すれ違った登山者に・・・まるで大名行列ですね・・・皮肉っぽく言われました。


熊ヶ岳.JPG

白雲岳.JPG

呼吸停止

旭岳の山頂から後旭のキャンプ場に向かうと青空も覗き始めました。
ヨシヨシ・・・予報通りだァ~

高山植物も見頃を迎えて・・・キョロキョロ飽きさせません。
白雲岳山頂は空身でピストンしました。

白雲避難小屋は 平日でも満員御礼でごった返していました。
出るものも出なくなる・・・驚愕のトイレは・・・ ハエの猛攻で呼吸が止まりました。

発寒川

2015年7月24日(金)

標準装備・・・団扇

今年の大平山は参加者少なく催行できませんでした。オオヒラウスユキソウの時期なので ちょっと残念です。

ワタシ 休みなんだけど まだ 発寒川行ったことないのォ~
イッキュウさんのお誘いに・・・ 付き合いますよォ~

平和の滝はガスにつつまれ 湿度100%・・・ 
蒸し暑くて・・・西表島の沢じゃないんだけどなァ~・・・熱帯雨林のジャングルでした。
団扇は標準装備? 必需品でした。


発寒川.JPG

発寒川大滝.JPG

果敢な性格

速度の遅い台風の影響か 停滞前線で梅雨のような天気が続いています。
いつもより水量が多い気がしました。
 
発寒川にはゴルジュが2箇所ありますが 今回も巻いてしまいました。
晴れた日なら ゴルジュだけ登りに行っても面白いでしょうね。

3時間で大滝に着きました。
連日の雨で水量が多く 大きな音で落下していました。
あの滝は登れないの?
・・・・・・・
果敢な性格のイッキュウさんでした。

平和の滝8:15 入渓9:15 二股9:40 大滝11:10 平和の滝12:45

北日高パノラマ縦走(伏見岳~北戸蔦別岳) 番外

2015年7月17日(金)~20日(祝)

顧みすれば遠ざかる

穂高~よさらば~また来る日ま~で・・・・
替え歌でも作るかァ~

日高~よさらばァ~また来る日ま~でェ・・・
トッタに映えるゥ カールバンド・・・
顧みす~ればァ 遠ざかるゥ~ まぶた~に浮か~ぶ ピパイロ岳~・・・字余り。
北日高1967m.JPG
たまには調子はずれの歌も・・・ご愛嬌です。

ムシトリスミレ.JPG

ムシトリスミレ

額平岳の岩場で探した ムシトリスミレ・・・少なくなったような気がします。
スミレと名が付いていますが スミレ科ではなく タヌキモ科です。
カラスでないのに ホシガラスと呼ばれているのと同じですね。

葉からネバネバ液体を分泌して小さな虫を捕らえ 消化吸収する食虫植物ですが 何故か可愛い風情です。
乾燥が原因かもしれませんが・・・息絶え絶え状態・・・残念です。
わずか10株ほどですが 健気にクラックにしがみついていました。

北日高パノラマ縦走(伏見岳~北戸蔦別岳) Ⅲ

2015年7月17日(金)~20日(祝)

ダウン羽織ってもう一杯

北戸蔦別岳が近づいてきましたが 手前の1856m峰のテン場は広く快適そうでした。
ここでいいかなァ~?
チロロ岳 芽室岳 勝幌 札内岳 エサオマン トッタベツ 幌尻岳 カムエク 1839m峰まで ぐるっとパノラマだあ!
ここがイイ!

こんな好条件はめったにないぞ~!
雨にずぶ濡れのテントは 吹き抜ける風で見る見る乾いてきました。
目の高さの夕日が 雲海の上でショッキングピンクに染まっていました。

マーシュからもらったカナディアンクラブ12年は 深く燻した香りで喉越しも良く 想像以上にジョウモノで 気がつけば少し酔いが回ってきました。
二岐沢の乾いた風が 火照った顔を冷やし 至福のひとときが・・・訪れました。
ダウンを羽織って もう一杯いくか。
夕日が雲海に沈み始め・・・・明日も 晴れの約束だ!

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オペラの衣装

最終日・・・幌尻はもう何度も登っているから 特に行かなくてもいいよ!
それじゃあ・・・ムシトリスミレでも見て まっすぐ下山する?
それでいいよ!

伏美岳から登ってきた朝日が 三ノ沢カールをスクリーンに仕立てあげました。
影絵のように動く登山者は 観て観て観て! 舞台女優のようにハイテンション。
咲き乱れる高山植物は まるでオペラの衣装かな?

1856m峰CS 5:45 北戸蔦別岳7:00 トッタの泉9:10 尾根取付10:40 取水口11:35 登山口ゲート12:30

北日高パノラマ縦走(伏見岳~北戸蔦別岳) Ⅱ

2015年7月17日(金)~20日(祝)

集中豪雨

夜半からの雨は 「まるで集中豪雨だあ」 朝まで断続的に振り続きました。
まだ台風は来てないはずだけど・・・前線の通過? 行動も 停滞かなあ?
ああッ! マットの下に水が流れてるゥ・・・テントの端に寝ていた伊達巻子さんが叫びました。

4時 起床・・・まだ降ってるうゥ・・・二度寝しました。
7時 小降りになったみたい・・・・もしかして晴れるかも? 準備しよう!
8時 雨が止んだぞォ・・・吉 幾三 (ヨシ 行くぞ!)

青空も覗いてきて・・・下宿屋のシェフさんも 笑顔が溢れてきました。

ピパイロ岳.JPG

日高岩稜.JPG

これぞ 日高の岩稜

ピパイロ岳 1911m峰 日高山脈第二の高度を誇る1967m峰 視界も効いてテンションも上がってきました。
もっと晴れろ~!
願いが叶って 青空が広がってきました。
濡れたテントは重いけど カッパを脱いだら 心は軽くなりました。
カールを吹き上げてくる爽やかな風が カラダを透過して行きました。
もう 言うことなし!

十の沢の右俣に・・・黒々とした陰・・・動いてる!
距離200 捕食に夢中なのか 人間に気づいていないらしい。
ホ~イ ホイ!
コールしたら 一瞬顔を上げ 気にせずまた捕食・・・・若いクマのようだ。

十の沢カールにも薄茶色の かなり大きな物体・・・頭部に白い斑点が見える・・・・距離150。
まだ私達には気づいていない。
ホ~イ ホイ!
稜線を見上げ・・・ゆっくり横移動5m・・・ブッシュに入ってカラダが隠れた。
ブッシュが波打ち一直線に揺れる・・・ヒグマが走りだした!
・・・揺れが止まり 静寂が戻った・・・もう大丈夫だろう。

サバイバルゲームが続きます。

1542コルCS 8:30 ピパイロ岳 10:35 1967m峰 13:30 1856m峰CS 15:50

北日高パノラマ縦走(伏見岳~北戸蔦別岳)

2015年7月17日(金)~20日(祝)

五里霧中

絵描きのカキさんに配車ドライバーお願いして 伏見小屋に向いました。
天気がねエエ・・・イマイチなんですけど・・・・頼むよお天道さま!

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久々の重装備に足腰が悲鳴をあげそう・・・・気合だ!気合だ!気合だ!で乗り切りましょう。

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ホットヨガ

伏見岳への急登は高度差1100m・・・ココ一番や。
イッキュウさんが持ってきたウチワの威力は絶大でした・・・扇いでくれてホント助かりました、ありがとう。
まるでホットヨガ・・・ミストで汗だくになりながら登り切りました。
雲海の上に出ましたが 湿度が高く 風もなく 不快指数100%ですが 気持ちは晴れました。
伏美岳の下り、登山道はブッシュで覆われていて・・・芽室山の会も高齢化なのか 全く整備されていませんでした。
正午前に1542最低コルに辿り着きました。
今日のテン場は1911峰の予定でしたが 水場の不安もあるし・・・ちょっと早いけどここでいいかなァ?
ここでいいわァ!

伏見小屋5:05 登山口5:15 伏見岳9:25 1542コルCS11:50

赤岩中級トレーニング

2015年7月16日(木)

蛸の八ちゃん

もう少し赤岩で練習したいわァ・・・・ブービーメーカーさんは意欲的でした。
今日は中赤岩の3級ルートでウォーミングアップして 4級ショートルートまで登りましょう。
中チムニー、中リス、ダブルバンド、奥リス観音ルート、奥チムニー・・・5本連続です。
涼しい顔して 長い手足を駆使して 怖いもの知らず ガシガシ登ってきます。
「蛸の八ちゃん」 とブログネームを変えようかなァ~・・・本気で悩みましたが 怒られそうだから・・・止めときます。
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片手でクローブヒッチ

締めくくりはトビラのノーマルルート4級プラス。
流動分散も自分でできて、片手でクローブヒッチを決めて・・・・へへへ上手くできたわ!練習してきたの!
腰にクイックドローもぶら下げて・・・サマになってきました。

(イメージは過日の赤岩画像です)
 

初企画《Fun&Walk》 気軽に雪に親しんでもらえる楽しい山行です。
参加申込みは5日前までにお願いいたします。
最低催行人数3名様に達しないときは山行を中止することがあります。
オーダープランのために企画山行を変更することがあります。