2014年2月~ of [ゼクランクラブ] -北海道の登山ガイド-

登山レポート

平山~アンギラス岩稜~ニセイカウシュッペ山 Ⅱ

2015年7月11日(土)

チョウノスケソウ ツクモグサ

チョウノスケソウ.JPG
アンギラス岩稜には貴重な花がありそうな気がしました。
キョロキョロ ウロウロ寄り道 昨日の酒が残っているわけじゃないよ。
あれッ・・・・岩峰の岩棚にしがみついている白い花・・・チングルマのはずはない・・・・
やっぱりあったぞォ・・・・小判のような小さな葉・・・チョウノスケソウだァ。
隣には 薄い黄色のラッパ状の花・・・・ツクモグサだァ。
久しぶりに出会えて 幸せでした。

田中陽希イメージ

アンギラス越え.JPG写真のキャプションを入力します。
ガングロオヤジさんが車を回送してくれて アンギラスの山頂まで迎えに来てくれました。
随分早いなあと思ったら・・・やっぱり田中陽希をイメージしたんですって。

ヒメクワガタ エゾツガ アオツガ キバナシャクナゲ エゾノキンバイソウ メアカンキンバイ まだまだ たくさん咲いていました。 

平山登山口6:00 平山8:40 アンギラス分岐9:40 アンギラス11:00~10 ニセイカウシュッペ山12:20~40 ニセイカ登山口14:45

平山~アンギラス岩稜~ニセイカウシュッペ山

2015年7月11日(土)

なにかオカシイ 役人の発想

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平山登山口で植生調査に入山する環境庁の職員パーティーに会いました。
有明山へのウルトラトレイルコースは伐採されて荒れているよ・・・告げたら・・・
あそこは国立公園の境なんで環境庁の公権力が及びにくいんです・・・・だって。
アンギラスを縦走すると云うと 「あそこは登山道じゃないんだけどなあ・・・」急に態度が変わりました。
これって 何かオカシクないか?
やっぱり 役人の発想は・・・・陳腐だ!

嫌なことは忘れて 歩き始めます。
天気が良すぎて 熱中症になりそう・・・もっと風がほしいなあ。
平山はやっとコマクサの咲き始めでした。
白いコマクサも発見 クライアントにも喜んでもらえたかなあ?

いいことありそうな予感

アンギラス背景.JPG写真のキャプションを入力します。

空はどこまでも澄み渡り・・・・いいことありそうな予感がしました。
いいことじゃないが 去年はここでクマにも遭いました。
気を引き締めましょう。

白滝キャンプ場

2015年7月10日(金)~11日(土)

縄文人はこんな生活

P7100002.JPG
何度来ても裏切らない 白滝キャンプ場。
いつものテーブルと椅子を陣取って 宴会が始まりました。
フランスのサラミとチーズ、アルゼンチンワイン、下宿屋のシェフさんが作ってくれた蕎麦稲荷・・・ポトフまで届きませんでした。

焚き火に寄ると、今年もまた大阪さんがいました。
大阪さんは45歳で仕事を辞めた大阪出身の元広告デザイナーで、今年は10月まで滞在するそうです。
毎日焚き火を囲んで、縄文人のことを想像しながら酒を飲むのが、この上ない幸せだと言っていました。

五右衛門風呂チャレンジ

P7100006.JPG写真のキャプションを入力します。
酔いが回らぬうちに・・・五右衛門風呂はガングロオヤジさんが沸かしてくれました。
スノコが上手く沈まずに・・・・アチチチッ お尻が釜に触れてしまいました。
酒を飲んでいるので平衡感覚が悪いのか、 何度やっても上手く行きません。
スノコを裏返してみたら・・・・な~んだ・・・カラダが安定しました。
いいお湯でした。
東京のクライアント ナオちゃんとヤスコちゃんも楽しんでくれたようです。

白水沢

2015年7月8日(水)

赤いナメ滝

白水沢ナメ.JPG
夏シーズンはほとんど道内にいない 放浪の渡り鳥さん から 白水沢行きたいんだけど・・・と珍しい電話。
モンベルオヤジさんからも 催行するなら行くゥ~! とメール。
天気も良さそうですが 朝6時の気温は14度と低めでした。

登山口では快晴で 歩き始めると 汗ばむほどの気持ちいい暖かさになりました。
でも 入渓したら 水温はちょっと冷たいなあ・・・・・

水しぶきをあげながら赤い美しいナメ滝を楽しみました。
放浪の渡り鳥さんは キャーキャー 子供のように嬉しそうです。
モンベルオヤジさんも 同調してくれて いい雰囲気でした。
二つの滝も ロープ使わずにクリアし 順調なペースで上流を目指しました。
これなら・・・大滝まで行けるかなあ・・・・・?

沢でも低体温症

ゴルジュ登攀.JPG写真のキャプションを入力します。
去年8月の集中豪雨の影響からか ゴルジュは下流半分が埋まっていました。
それでも 滝壺は深く やっぱり胸まで浸かりました。
水温は 15度くらいでしょうか・・・・覚悟はしていましたが ヘツっていたら震えがきました。
クライアントは 首まで浸かってしまい 顔色が青白く かなり寒そうです。
さらに上部を目指しましたが 崩壊も激しく大きな岩がゴロゴロ・・・・
ここまでかなあ?・・・・珍しくモンベルオヤジさんの発言。
ハイ ここから 引き返しましょう。

ゴルジュは泳いで下降し 二つの滝はアンザイレンでクライムダウン。
寒さで筋肉が硬直して 歩くペースは徐々にペースダウン。
下山したのは5時過ぎになってしまいました。
今年は7月でも気温が低めなので 沢でも低体温症に気をつけなければなりません。

白水沢林道ゲート9:00 入渓9:40 二股滝10:30 ゴルジュ12:00~12:30 下山17:10

FunFunWalk 銭函天狗山(536m)桂岡コース

2015年7月7日(火)

オレの土地?

P6240014.JPG
登山口でカッパを羽織っていると 変なジジイが現れました。
どこにいくんだ・・・いきなり喧嘩腰です。
銭天です。
ここは登山口じゃないぞ あっちだ と北の方角を指さしました。
いやいや ここから古い林道通って行くんです。
ここはオレの土地だ。
でもこの先に 登山者は通ってもいいと 看板がありましたよ。
あれは誰かが勝手につけたんだ・・・・オレの土地だ。
ここは 王子山林の土地じゃないんですか・・・?
オレの土地だ。
通ってもいいですか?
・・・・・いいよ。

すぐに 林道の奥から散歩姿のオヤジが現れました。
あれ? どこかで見たような顔つき・・・ああッ 岳朋会の中道さん!
オオ! 札幌山岳会の・・・・。
あのジジイ・・・なんですか? オレの土地だと言いはっていますが・・・・
ああ あいつか? 
ここは古くからの土地で オレの土地たとい言う奴が何人もいるんだ・・放っとておけばいいさ・・・。
ヘエ~。

彩りを添えて

銭天桂岡山頂.JPG写真のキャプションを入力します。
気を取り直して・・・出発します。
片手に選定ノコギリ持って ブッシュを切りながら進みました。
予想通り 林道に出たらやぶ蚊の猛攻を受けました。
ネットを被って防御しましたが 手袋の上からも数箇所刺されて・・・コンチクショウ!

何処から入ってきたのか・・・ショベルカーやら作業関係者の車が何台も通り過ぎ・・・ちょっとシラケました。
熊の糞や荒らされたフキ畑は所々ありますが 近くに潜んでいる気配はありませんでした。

林道を外れ 踏み跡を辿って行くと 岩場の麓にピンク色のカワラナデシコが咲いていて 彩りを添えてくれました。
残念ながらガスで景色はありませんでしたが・・・一般ルートと違う ちょっとした冒険気分。
ひろちゃん しずちゃん かずちゃん えっちゃん お疲れ様でした。

桂岡登山口9:00 林道10:00 銭天11:25~50 登山口下山13:50

赤岩中級クライミング

2015年7月6日(月)

ヨシヨシ 計画通り

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今期初めての外岩というイッキュウサンと 3回目のブービーメーカーさん。
クライミングは危険で恐ろしい山登りだと言うことが理解できず 怖いもの知らずのイケイケドンドン二人組です。
今日は中級だから 少し難易度を上げて 怖さを知ってもらいましょう。

ウォーミングアップは 四段テラスの4級フランケです。
バンドに立ち上がる1歩のバランスと トラバース後の垂壁がポイントです。
本人から聞いた話では 手足の長いブービーメーカーさんでも 苦戦してミシン踏んで動揺したんだって・・・ヨシヨシ計画通りです。

度胸のイイ女性たちに脱帽

P7060002.JPG写真のキャプションを入力します。
次は マルチピッチのテーブルリッジです。
難しさはそれほどでもありませんが4ピッチあり 狭いバンドで確保しなければならず 手際の良さが求められます。

高度感ある岩稜ですが 「いい景色だねエエ~」とイッキュウサンの余裕の発言に ガイドは・・・末恐ろしさを感じました。

ブービーメーカーさんは今年から始めたビギナーと思えない スムーズな登りで最後の難関をクリアしてきました。
まったく 度胸のイイ女性達に脱帽(脱ヘルメットかな)です。

東のチムニー岩で空中懸垂のトレーニングして 本日終了。

余市岳(1,488m)

2015年7月4日(土)

今日は気分転換

余市岳.JPG
昨夜はキロロのホテルピアノで バイキング。
レストランの従業員も周囲のお客もアジア系外国人ばかりでした。
もっとも 私達もアジア系で 中国人からみれば韓国人も日本人も同じように映るはず。
タイ人から見れば 台湾人も中国人も同じ顔で・・・要は皆同じ穴のムジナなんです。
ヨーロッパ人からすれば 東南アジアは同じ国で 県が違う程度の差なんです。
正に 今こそ 大東亜共栄圏なのかなあ?
領土ではなく 経済圏で共存できる日が来ることを・・・ガイドは静かに願っています。


天気も良さそうだし 今日は気分転換 楽しく登りましょう。
林道は荒れていましたが 何とか登山口まで車で入れました。
ゴゼンタチバナやハクサンチドリ エゾイチゲ シラネアオイ ミズバショウ オオカメノキ 楽しみながら 歩きました。
雲海の上に積丹岳と余別岳が見えてきたら 飛行場のゴンドラ分岐です。 
登山道は歩きやすく 気温も低めなので藪蚊もいなく 快適でした。

北海道の産直お土産

余市登山口.JPG写真のキャプションを入力します。

山頂近くのお花畑 チングルマは終わっていましたが コケモモやイソツツジが咲いていました。
エゾカンゾウは・・・まだ蕾でした。
南には 羊蹄山 ニセコ連峰 狩場山塊 遠くには駒ヶ岳も見えました。
東は夕張 芦別 北日高の山々 北には暑寒別山塊 遠くには大雪山も雲海に浮かぶ島のようでした。

帰りはタケノコ と 季節外れのボリボリや独活 を収穫して 北海道の産直お土産になりました。

登山口5:30 ゴンドラ分岐7:05 余市岳8:25~40 登山口下山11:20

狩場山(1,519m)

2015年7月3日(金)

雨でドロドロ

狩場登山口.JPG
1日は悪天候で 夕張前岳は延期になりました。
2日は入林許可が得られず車で林道を走れず 北漁岳が秋に持ち越しになりました。

今日は旅行会社のツアーガイドで狩場山です。
朝の千走川温泉は晴れていましたが 山にはガスがかかっていました。
登山道は昨日までの雨でドロドロ状態 カッパを着て登り始めました。
6合目過ぎると雪渓が出てきました。
例年より雪が多いようですが ガスで上部は見えません。
我慢の登りが続きました。

ステップカット

狩場雪渓.JPG写真のキャプションを入力します。
軽アイゼンを付けて 慎重に二つの雪渓をクリアしました。
視界は50mほど 雨で雪渓のトレースは消えて ピンクテープもまばらでした。
気温が低く クライアントの軽アイゼンでは太刀打ち出来ないほど雪が硬くなってきました。
キックステップでも雪が削れなく 3つ目の傾斜25度くらいの雪渓トラバースで とうとう女性のクライアントがスリップ。
ネマガリダケに引っかかり 幸いにも怪我はありませんでしたが 一歩間違えたら・・・危険な状況でした。

残念ですが ピッケルのブレードでステップカットしながらゆっくり下山しました。

登山口5:30 6合目7:10 1250m雪渓7:35 1300m雪渓撤退8:00 登山口下山10:30

天塩岳(1,557m)

2015年6月30日(火)

200名山あとわずか

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今日は全道的に雨予報です。
北海道のお客様なら・・・雨なら山は止めとくわ~・・・って感じですが・・・
千葉のカズチャンさん と 世田谷のアイチャンさん もう札幌のホテルの人です。 モンベルオヤジさんが運転サポートしてくれて助かりました。
歩き出しから小雨なので新道から登りましたが あまり登り込まれていない様子です。
ブッシュがかぶっていたりトラバース道が削られていて歩きにくくなっていました。
丸山では風速20mくらい・・・・山頂まで歩けるか ちょっと不安でした。
避難小屋で休憩して クライアントの様子を見ますと・・・まだまだ大丈夫なようです。

頂上直下は次第に風が強まり よろよろと這うように前進しました。
風速30mあったでしょうか。
まあ なんとか山頂に立てて・・・200名山達成まであとわずかなんだそうです。

シソバノエンレイソウ?

P6300014.JPG写真のキャプションを入力します。
帰路は 連絡路から旧道分岐に降りました。
途中で見つけたエンレイソウは・・・・葉の色が・・・まるでシソのようです。
周囲のエンレイソウは オオバナノエンレイソウや普通のエンレイソウですが この株だけはエンジ色でした。
シソバエンレイソウ なんて聞いたことありません。

新道登山口10:10 連絡路分岐11:30 避難小屋12:30 天塩岳13:50 避難小屋14:40 ヒュッテ下山17:10
 

東大雪 南クマネシリ岳(1,560m)

2015年6月29日(月)

事態は・・・ワースト

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昨日はクマネシリ岳に登る・・・予定でした。
まさか 登山口の手前300mで・・・その・・・まさかの・・・バースト。
女性の3サイズBWHのバストじゃないよ・・・林道の砕石でナイフに裂かれたようなタイヤバーストです。
携帯すら通じない道道から さらに林道10km走った 周囲はクマだらけの山奥です。

ジャッキアップして交換したスペアタイヤは ホイル腐食で空気圧が足らずペシャンコで走行不能・・・事態は・・・ワースト でした。

林道10km走って・・・ヒッチハイクして・・・親切なおじさんに上士幌まで載せてもらって・・・JAF呼んで搬送車が来るまで2時間待たされ・・・その間に警察パトカーでクライアントをレスキュー。
ところがその搬送トラックが林道で方向転換中に脱輪して・・・ウインチで脱出するのに1時間かかり・・・車載できるまで7時間かかりました。
 
タイヤ交換して芽登温泉に着いたのは夜の10時・・・パンクから実に10時間経過していました。

一転・・・爽やかな山頂

P6290006.JPG写真のキャプションを入力します。
気分を一新して・・・・今日こそ・・・登るぞォ~。
運が悪いクマネシリ岳を諦め南クマネシリ岳に向かいます。
スペアタイヤが無いので慎重に慎重に林道を走りました。

林道は整備されていて標高970mの登山口までスムースです。
天気は上々・・・気温は15度でブヨも少なそう・・・ヨオ~シ。

古い作業道を利用した登山道で 笹や背丈以上のフキで覆われていましたが 迷いやすいポイントではピンクテープが付けられていました。
ネット情報ほど熊の気配は感じませんでしたが・・・・ダニを払いながらの登山でした。
標高1200m越えると登山道らしくなり 尾根に上がる前の急登では虎ロープも固定されていました。

稜線に出るとウぺぺから東丸山、丸山、ニペソツ、トムラウシ・・・石狩連邦は手に届くようで 旭岳や白雲も確認できました。
オーメン(呪われた悪夢)のような昨日の出来事を払拭するような 爽やかな山頂でした。

登山口9:10 南クマネシリ岳11:10~12:10 登山口13:45下山

小樽 赤岩クライミング

2015年6月25日(木)

絵になる構図

ピナクル.JPG
下宿屋のシェフさんと雨上がりの赤岩に向いました。
今期3回目なので 今日は4級ショートルートにチャレンジします。

1本目は四段テラスのノーマルルート、2本目はフランケAルート。
左トラバース後の直上がノッペリしていてやっぱり4級でした。
3本めは東のチムニー岩のノーマルルート。
ブッシュを支点にしたり キャメを押し込んだり 高度感あってトリッキーな楽しいルートでした。

ピナクルリッジに取り付いていたパーティーが終了点に登ってきました。
絵になる構図ですね。

星 飛雄馬 のように

ピナクル中瀬さん.JPG写真のキャプションを入力します。
4本目は ピナクル4級ルートです。
17mと短いルートですが 垂直ジェードルなので 登攀意欲が湧いてきます。

それにしても 下宿屋のシェフさん いつもニコニコしながら 楽しそうにフォローしてきます。
本人は 「いやいや 現状維持なんです」 と言いながら 瞳の奥は 星 飛雄馬 のように 向上心が静かに燃えていました。

銭函天狗山 桂岡コース リサーチ

2015年6月24日(水)

やぶ蚊とクマの糞

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多くの登山者に親しまれている銭天ですが 通常のコースと違い春香山の登山口付近にある浄水施設から銭函天狗山にリサーチしました。

閉鎖された砕石場に入る道路が分岐していますので 登山口は車両通行止めになっています。
登山者は通行可能でした。
春香山に向かう林道を分けて銭函沢沿いの林道跡を進みますが 廃道になっていてほとんど藪山状態でした。
人が歩いた形跡はありません。
ブッシュを払いのけながら標高350m林道のカーブに出ると 地形図に掲載されていない奥手稲山に向かう新たしい林道が合流していました。 

雨上がりの無風なので 藪蚊が大量に発生していて 参りました。
藪蚊に気を取られていたら 新しい熊の糞を踏みつけそうになりました。

毛虫の毒針

P6240017.JPG写真のキャプションを入力します。

銭函天狗山の南西尾根にある登山道から 何処につながっているのか分からない林道跡を北に向かうと 食い散らかされたフキ畑があちこちにありました。
桂岡の住宅街から 直線距離で約1kmです。
結構 大きなクマのようです。
数年前 この付近で茂みに潜む大型動物に 吠えられたことを思い出しました。
熊スプレーの安全ピンを抜いたのは久しぶりでした。

クマに気を取られているうちに 藪蚊に襲われて 首筋がボコボコにされてしまいました。
その後 病院に行く羽目になろうとは・・・・。

翌日の皮膚科では 藪蚊ではなく毛虫の毒針が大量に刺さっていると診断されました。
真偽の程は・・・判りません。
6月の山は 防虫ネット 必携です。
読者の皆さんも ご注意下さい。

大雪山 東岳(2,067m)&五色岳(2,038m)

2015年6月21日(日)

たかがコブ されど2000m峰

higashi.JPG
どこにそんな2000m超える山があるの?
地形図を調べてみたら・・・・確かに記載されています。
東岳は小泉岳の東にあるコブですね。
たかがコブですが 大雪山の2000m峰となれば マニアックな山登りがお好きな方には興味津津なようです。

昨日は層雲峡のキャンプ場で宴会でしたが 今朝はしっかり始発のロープウェイに乗り込みました。
快晴で微風 絶好のコンディションでした。
アイゼンこそ使いませんでしたが 黒岳の登りはまだまだ雪渓が残っていました。

キバナシャクナゲ チシマヒョウタンボク ミヤマキンポウゲ メアカンキンバイ ミネズオウ コメバツガザクラ タカネグンバイ ウメバチソウが咲き始めていました。

北海沢も分厚い雪渓に埋まっていました。
北海岳 小泉岳を経て登山道を離れ 高山植物を踏まないように気を配って 片道9km歩き 東岳に登頂しました。

残るは鋸岳

goshiki.JPG写真のキャプションを入力します。
白雲岳の山麓を巻く登山道から雄滝の沢左岸の雪渓を辿り 五色岳に向かいました。
どこに山があるんだあア~ 平らじゃね~か・・・モンベルおやじさん。
どうせ標識もないんだからGPS見てよ~・・・イッキュウサンの指示は間違いありません。

白雲岳と烏帽子岳を結ぶ広い尾根の中間にアンテナが立っていましたが そこではなく  手前に2038標高点がありました。
ここ ここ ココにしよう ココでいいや。
いったい だれが五色岳と命名したのでしょうか?
五色岳じゃなくて五色平 国土地理院の間違いじゃないのかなあ?

道内に29峰ある2,000m峰・・・残るは鋸岳。
たまには こういう登山があってもいいかア~。


黒岳7合目駅6:30 黒岳7:45 北海岳9:30 白雲分岐10:25 東岳11:05 五色岳12:20 北海岳13:10 黒岳14:30 7合目駅15:15

小樽 赤岩クライミング

2015年6月19日(金)

目が輝いて

P6190015.JPG
6月に入ってずーっと天気が良いので 7月8月の冷夏が心配です。
気象庁も 長期予報を出さなくなったような気がしますが 私の思い違いでしょうか。
予期せぬ火山噴火 地震 1時間50ミリ以上の大雨や突風 エルニーニョ現象 もう何が起きても驚かなくなりました。
今日も 小樽方面は 晴れ予報で ありがたいのですが・・・

今日のクライアントは 連戦の 下宿屋のシェフさん・・・いつまでもクライミング意欲が衰えません 。
今年から岩登り始めたブービーメーカーさんは 子供のように目が輝いていました。

ハングしたチムニー

東チムニー岩左.JPG写真のキャプションを入力します。
トリコニー 四段テラス でウォーミングアップして 東のチムニー岩に来ました。
流動分散の固定でセルフビレイを覚えてもらいました。
古いハーケンはなるべく使わずにキャメロットを押し込みます。
ジェードルのハングしたチムニーにトライしたら フォローもしっかり登ってきました。
充実した時間 脂肪もしっかり燃焼しました。


オロフレ山(1,231m)

2015年6月18日(木)

ベニバナイチヤクソウ

ベニハナイチヤクソウ.JPG
今年の花は例年より2週間早いから シラネアオイは最盛期を過ぎていました。
まあ シラネアオイは確かに見応えありますが 他の花は何があるのか 意外と知られていません。
写真は ベニバナイチヤクソウです。
イワカガミもたくさんありました。
エゾフウロ ミヤマキンバイ カラマツソウ チングルマ ハクサンチドリ 咲いていました。
ウグイスが登山道脇の枝に留まっていて いつまでもきれいな声で啼いてくれました。

そよ風と青い空

オロフレ山頂.JPG写真のキャプションを入力します。

ゆっくり歩きのゼクランクラブ と呼ばれるように 写真を撮りながら 景色や花を楽しみました。
そよ風と青い空が癒やし効果になって 満たされた気持ちになりました。

温泉は 大滝の公共温泉 ボランティアによってメンテが行き渡っていて いいお湯で おまけに無料なんです。
皆さんもご利用下さい。

定山渓天狗山 憩いの花園

2015年6月16日(火)

天狗尾根の踏跡

花園全景.JPG
「廃道になった天狗尾根に微かな踏み跡が残っている」というネット情報があり 企画しましたが クライアントは下宿屋のシェフさん《お一人様》 でした。
尾根の取り付きはブッシュですが 細尾根に上がったら 道のような道でないような 古道なのか獣道なのか  そんな道がありました。
ギンリョウソウが木の葉の下からニョキニョキ立ち上がって咲いていました。

大きな熊の糞が落ちているところを見ると 人間が通らなくなった道を動物が利用しているようです。
途中 道が消えているところも数カ所ありますが 再び現れたりします。
尾根は樹林に囲まれていますが 時々見通しの良い場所もあり 風も吹き抜けてくれました。

標高800mで東尾根の分岐に近づくと 道はネマガリダケに覆われて消えてしまいました。
東尾根は細尾根なので間違うことはありませんが ブッシュを掻き分け潜ったり木登りしたり 体力を消耗しました。
お花畑にでたら やれやれホッとしました。

札幌近郊最大のお花畑

憩いの花園中瀬さん.JPG写真のキャプションを入力します。
札幌の最高気温は25度の予報で 暑さ対策と防虫対策をしっかりしましたが ダニがポロポロ付いただけで やぶ蚊はさほどでもありませんでした。

憩いの花園は石灰岩のような白っぽい岩の崩壊地で 札幌近郊で一番大きなお花畑です。
紫色のフウロが満開で 見ているだけで涼しくなりました。
スカシユリやミヤマキンバイ キクバクワガタ アズマギク タカネツメクサ ヤマハナソウ 
アサギリソウのような葉 イネ科の植物 その他 〇〇ワカランソウ もありました。 
南側の崖下も探しましたが 残念ながらア○モ○ソウは見当たりませんでした。

帰路 尾根の倒木に大きな椎茸が数個付いていたのが 唯一のお土産でした。
頂上には登りませんが 充実した一日でした。

天狗尾根取付登山口8:55 820m東尾根分岐10:45 第二花園11:45~13:00 登山口下山15:10

SAC赤岩研修 2

2015年6月14日(日)

初見のハチハニー

ハチハニーリッジ2P終了点山本.JPG
最新版の赤岩クライミングガイドに掲載されたルートです。
芯だけ残ったボルトが2箇所 朽ちかけたハーケン1本あるだけで 他の残置支点は皆無でした。
1Pはレジェンドさんがキャメを駆使して手が切れそうなフレークを登っていきます。
フランケを直上してリッジに出ても垂壁が立ちはだかり これでもか~ってな感じでした。
試される台地 の宣伝コピーじゃないけれど 試されるクライマーそのものでした。
不動岩稜とテーブルリッジに挟まれた目立たないリッジですが 素晴らしい高度感です。

カラスの雄叫び

ハチハニーリッジ2P目終了点.JPG写真のキャプションを入力します。
2Pの垂直クラックは外広がりでホールド少なく ジャミングした拳がすっぽ抜けそうで緊張の連続でした。
恐怖感は克服しても 足の指が攣ってしまい難儀しました ハイ。
ジャミングした腕はパンプこそしませんでしたが 傷だらけでボロボロでした。
振り返って見た終了点はニードル(針峰)で うっとりしました。

3Pも隠れた小さな垂壁が次々に立ちはだかって 簡単に終わらせてくれません。
久々に・・・登ったァ~  お腹いっぱいの赤岩でした。

デポに戻ったら ザックのファスナーを嘴で開けて 食糧を調達したカラスが雄叫びをあげていました。
アンニャロ~。

SAC赤岩研修

2015年6月14日(日)

心臓に悪い馬の背ルート

馬の背2Pチムニー.JPG
新人さんのトレーニング企画なんですが その新人さんが家庭の事情でドタキャン。
あ~あ 奥さん大事にしてください。

ということで ロートル二人組 年寄りの冷や水と呼ばれようが・・・まだまだ若いもんには負けんわい。
まだ火葬場には行ってませんが 燃えました。
四テラ 猫岩 でウォーミングアップして 馬の背にチャレンジ。

1Pはゼクランリード・・・ザックが引かれて岩から剥がされそうになりながら しがみつき堪えに堪えました。
2Pはレジェンドさんリード・・・クラックにキャメを押し込んで垂直チムニーを果敢に攻めます。
度胸を試される というか 心臓に悪いルートでした。

レジェンドパワー

東のチムニー岩.JPG写真のキャプションを入力します。
快適なピナクルを登って 次は東のチムニーです。
いつもはチムニー抜けて右のフェースに回り込みますが レジェンドさんは左のカブり気味から岩に抱きついて突破しました。
どこにそんなパワーあるんだろう。
ワタシはまるでセミになりそうでした。

由仁 クオベツ山(506m) 二等三角点

2015年6月9日(火)

怒っているみたい

朴葉芸術.JPG
田園のイメージが強いので 『由仁に山なんかあるの?』と思われる方は多いでしょう。
厚真町との境界ですが 道路地図にもちゃんと載っている山があるんです。
クオベツ山の由来は 知里真志保著 地名アイヌ語小辞典によると ku (仕掛け弓) o(場所) と分解して 『仕掛け弓のある場所』 となりますが 確かなものかは判りません。

片道の林道歩き9km 往復18kmのハードルは決して低くありません。
まして 天気予報は正午から雨。
『ゼクランは雨でも行くの?』 ツッコミ漫才師さんはまるで怒っているみたい。
『林道歩きだから少々の雨でも登れますよ』 
登山口で出発の準備していたらもうパラパラときました。
『ワタシに登れるかしら?』
アイアイさんはいつも謙虚ですが 登れなかったことは一度もありませんので まあこれは挨拶のようなものと解釈します。

朴の葉が美しい水玉模様を描いていて 退屈な雨の林道歩きを楽しくしてくれました。

ちょっと不気味なマムシグサ

クオベツ山頂.JPG写真のキャプションを入力します。
歩き始めてすぐにモミジガサさんが独活(うど)を見つけました。
さすが 山菜の女王・・・法面を見る目つきが違います。
白い花を見つけると ああでもない こうでもない おしゃべりが続きます。
マムシグサが 鎌首を持ち上げているように見えてちょっと不気味でした。

途中にある伐採の貯木場まできたら三叉になっているc210標高点はすぐそこです。
タモの沢林道に入り傾斜が増してくると 心拍数も増えてきますがこまめに給水します。
ふと振り返ると イッキュウさんとモミジガサさんは離れて歩いています。
片手には持ちきれないほどのワラビを掴んでいました。

峠から刈分道を30m・・・広場のように平らな山頂には三角点の標識がありました。
こんな雨降りの中 参加してくれてありがとうございます。
ユンニの湯で 濃厚アイスと黒ラベルで乾杯しました。 

クオベツ林道ゲート登山口8:20 三叉路9:50 クオベツ山11:00 登山口下山13:15

大雪山 烏帽子岳(2,072m)

2015年6月8日(月)

大胆なシュプール

北鎮北斜面6月7日.JPG
北鎮岳に沈む昨夜の夕焼けは 雲海をオレンジ色に染めて 見とれてしまいました。
夕焼け~ボクの夕焼け~ 真っ赤~な~ 茜の色だ~よ~
誰かに恋を~して~ 激しい恋を~して~ 夕日が泣いて~い~る~(マチャーキ)

明け方は氷点下だったらしく 石室前の広場はパリパリに凍っていました。
石室は隙間だらけなので 冬用のシュラフでも寒く感じました。

よく見ると北鎮岳には昨日の学生パーティーが滑ったのか たくさんのシュプールが描かれていました。
この時期に・・・季節外れの真っ白な雪 大胆なシュプール・・・羨ましい限りです。
来年の6月には シーズン最後のスキー 滑りましょう。

スノーブリッジ難なく

烏帽子岳山頂.JPG写真のキャプションを入力します。
さっさとカレー雑炊かき込んで 視界が良いうちに出発します。
予想通り 北海沢は十分な雪渓が残っていて スノーブリッジは難なく渡れました。
立ちはだかる岩稜も雪渓を利用して乗り越え 日本庭園のような池塘帯を横断し 昨年同様に北西面の沢に取り付きました。
アイゼンををデポしてザレを登る頃は次第にガスってきて 視界は50mほどになってしまいました。
まいったなあ~ 天気は下り坂だなあ~
昨日は十分に景色を堪能したんだから まあガマンしよう。

夏には登れない二つの2000m峰を きちんと手に入れました。

石室5:30 烏帽子岳6:45~55 石室7:50~8:10 7合目駅下山9:30

大雪山 凌雲岳

2015年6月7日(日)

暖簾に腕押し

凌雲岳2.JPG
5月は強風でロープウェイが運休し 今回はリベンジ山行です。
去年より残雪が多いので 黒岳7合目からすぐにアイゼン着用して登りました。
5日の金曜日は吹雪で 20cmほどの降雪があったようです。
ところどころ夏道がでていますが 黒岳直下まで雪が残っていました。
夏山装備の登山者もいますが 急な斜面の下降は滑落の危険が大きく ロープウェイ駅に『アイゼン着用を勧める お知らせ』が必要ではないでしょうか。
 
帰路 7合目登山口にある売店小屋の従業員にそのことを告げましたが 『ボクはリンユウの人間ではないから・・・』 暖簾に腕押し でした。

エビの尻尾

凌雲山頂.JPG写真のキャプションを入力します。
石室から雲ノ平に向かう 凌雲岳の南西面に 頂上付近まで伸びるルンゼの雪渓が見えました。
35度くらいの傾斜がありますが これが良さそう・・・・だなあ。
雪渓に埋まっている白水沢の上流をトラバースして 少しの藪こぎでルンゼに取り付きました。
上部はジグを切ってアイゼンを蹴りこみました。
岩場に出るとコケモモなどの高山植物帯です。
痛めないように気を使いながら ジワジワ登って行くと エビの尻尾に覆われた山頂標識らしい棒杭がありました。

石室に潜り込んで アスパラベーコン アドナイのミモレット 白糠のゴーダ いつものポトフに ワインを流し込んでいたら まだ6時だというのに睡魔が襲ってきました。 
7合目駅9:30 黒岳11:10 石室11:30 ~50 凌雲岳13:20~25 石室14:30

赤岩 テーブルリッジ

2015年6月6日(土)

それ・・・行きたい

東チムニー岩.JPG
『ボクにも登れるもっと面白いルートはないの?』 と ヒデさんさんからのメール。
『中赤岩と東の小岩塔は昨年登っているし・・・・次はマルチピッチかなあ?』 と返信。
『なに? その マルチピッチって』 と問合せ。
『4ピッチの継続登攀ルートなんですが・・・ビレイポイントが狭いので緊張感があって・・・高度感ありますがピッチグレードは3級程度でそんなに難しくはありません』 と返信。
『それ・・・行きたい』とのメール。

天気もよく ワクワクしながら 小樽に向いました。

ビビっていないかなあ?

テーブルリッジ.JPG写真のキャプションを入力します。
トリコニ- と 東とチムニー でウォーミングアップして いよいよ胎内巡りを下降します。
宗教観漂う おどろおどろした じっとり陰気なガリーを降りて行きます。
いきなり垂直の鉄製はしご 錆びたワイヤーの束 散乱した神事用磁器 ヘビやキツネの置物・・・ヒデさん ビビっていないかな?
声を掛けたら・・・なんとか こらえて 大丈夫そうでした。
今年はアルミ製ハシゴが50mも新設されていて アプローチがとても楽になりました。
取付きまでの固定ロープもしっかりしていて ありがたいです。

取り付いてしまえば 上だけを見て イケイケドンドン。
4ピッチ目の垂壁も戸惑うことなくクリアして・・・ヒデさん 強張っていた顔つきが次第に解れて いい笑顔になりました。

さて 次は何処のルート攀ろうかなあ?

佐主岳 さぬしゅだけ(618m) 一等三角点

2015年6月5日(金)

ハイキングで登る不遇な山

P6050003.JPG
穂別のペンケオピラルカ林道から佐主岳に登りました。
一等三角点で登山道標識もあるのに、道路地図や地形図にも山名記載がないので、あまり登られていない『不遇な山』です。

『ゼクランはへんてこな山ばっかり よく探してくるなあ~』 とガラナさん。
褒められたのか、ケナされたのか、 よく分からない発言でした。
まあ どっちでもいいや~ 
へんてこな山に来てくれるアナタも 『かなりの変わり者』 なんですと言いたかった。

登山口の標高は300mなので 山頂までの標高差は320mほどです。
歩行距離は4km弱で、8割が林道歩きなのでハイキング並みの歩き易さです。
地形図で行程を説明すると クライアントの顔に安心の笑みが浮かんできました。
時々パラつく生憎の天気でしたが 鶯の囀りを聞きながらゆっくり歩きました。

エゾライチョウの雛

P6050002.JPG写真のキャプションを入力します。
ゼクラン2回目のモミジガサさん イッキュウさん アイアイさん モンベルオヤジさんが
参加してくれました。

熊の糞を避けながら ぷらりぷらりと林道を歩きます。
歩き始めたばかりのエゾライチョウの雛たちが 突然の外敵に驚き林道脇に散って 離れたお母さんが心配そうでした。
たまにはガツガツしないで ゆっくり歩きも本当は好きなんです。

登山道に入ると 道は細く足元は不安定になりますが 昨年の秋に標識テープを付けておいたので安心です。
最後は膝丈の笹を漕いで山頂に到着しました。
ガスで日高山脈の景色は見れませんでしたが お気軽な山 クライアントは楽しめたかな。

c300m登山口9:30  登山道入り口10:35 佐主岳11:10~20 登山口下山12:45

礼振峰 れぶりほう ジャンダルム(約840m) Ⅲ

2015年6月2日(火)

虎ロープ・・・絶句

P6020023.JPG
北進するに従って岩壁は低くなり岩稜のコルに出ました。
せっかくだから登れるところまで登りたいな・・・・三角点マニアさんは意欲旺盛です。
シンパクを掴んで東面から小さな岩塔の上に立ちました。
50m先には天を突いている大きな針峰が現れました。
ウへェ~・・・ロープが・・・ロープが・・・
垂直の壁に黄色と黒の虎ロープが・・・ぶら下がっています。
ステンレスボルトらしい金属も光っていました。
誰が・・・誰がこんなところで・・・ボルト打ってクライミングしている・・・・・絶句です。

感動の一瞬

P6020025.JPG写真のキャプションを入力します。
岩塔を降りかけたその瞬間・・・アァッ・・・下宿屋のシェフさんの小さな叫び。
視線の先には・・・・・やっぱりあった~・・・・小さな株でした。
花は咲いていないけど・・・間違いないです。
35年も前ですが 崕山の岩塔にもびっしりと咲いていた あのウスユキソウが・・・ここにも。
感動の一瞬でした。

(行程時間は掲載しません)

礼振峰 れぶりほう ジャンダルム(約840m) Ⅱ

2015年6月2日(火)

心臓の鼓動

P6020016.JPG
アアッ!・・・物静かな下宿屋のシェフさんが突然に叫んだので 心臓の鼓動が止まりそうでした。
視線を追うと その先に やっぱり・・・ありました・・・
七分咲きのア○モ○ソウ。
期待通りなのに・・・涙が出そうで・・・震えが来ました。

小さな鍾乳洞

P6020020.JPG写真のキャプションを入力します。
わずか5m離れた場所に 小さな鍾乳洞を見つけたのは三角点マニアさんでした。
冷たい風が吹き抜けてきます。
縦50cm幅40cmの風穴に 頭から潜り込もうとしましたが・・・すぐに身動きできなくなりました。
この冷たい風はどこから吹き込んでいるのだろう・・・・多分 岩稜の東側だと思いますが・・・鍾乳石や地底湖があるのかは・・・残念ながら不明です。

礼振峰 れぶりほう ジャンダルム(約840m)

2015年6月2日(火)

石灰岩の針峰群

P6020010.JPG
礼振峰は芦別岳の西側にある石灰岩質の山です。
アイヌ語の「レフレップ」が漢字になって「れぶり」に変わったようです。
ジャンダルムは仏語で「軍隊」の意ですが、「騎馬兵」「前衛」の意味もあります。

礼振峰ジャンダルムは複数の針峰から成る岩稜帯で、礼振峰に登頂した際に目をつけておいた未知のエリアです。
どう見ても崕山と同じ山容ですから 『きっと同じ植物があるだろう』 『もしかして鍾乳洞あるかも』・・・ワクワクドキドキ・・・前夜は寝つかれませんでした。
植物好きなのか 探検フリークなのか 3名のツワモノが参加してくれました。
三角点マニアさんは迷彩服で戦闘モードでした。
下宿屋のシェフさんは知識豊富な隠れ植物マニアだったんです。
モンベルおやじさんは・・・多分・・・探検フリークだと思います。

50m以上の垂壁

rebujyan01.jpg写真のキャプションを入力します。
林道は礼振橋の手前2kmで崩壊していたので 取付きまで1時間30分歩かされました。
川幅5mの渡渉は膝までだったのでロープは出さずに済みました。
獣道を利用し わずかに面影が残る古い作業道を越えて 岩峰の基部まで藪こぎでした。
岩稜の東面基部に入ろうとしましたが 傾斜がきつく前進できなくなり 戻って西面を北上しました。
岩壁の高さは・・・50mロープでも届かないくらいの垂壁です。

樽前山 楓沢

2015年6月1日(月)

山菜トラウマ

P6010001.JPG
『秋だから楓沢』 先入観が先行して春には登ったことがありませんでした。
どんな風景なのか、どんな花が咲いているのか、楽しみに入渓しました。
伊達巻子さんはハミング混じりにハイキング気分です。
幸せは~歩いてこない~だ~から歩いて行くんだよ~ 
一日一歩~3日で三歩~三歩進んで二歩下がる~・・・こんな曲なのかなあ?

今春は雨が少ないので 洞門の苔は今ひとつ潤っていませんでした。
エゾムラサキが花びらを散らして洞門に落ちているので 花の絨毯のようにきれいな廊下もありました。

コゴミが大きく緑が美しいねえ・・・『木の実ナナ』のブログネームがあったイッキュウサンは山菜の知識も豊富です。
ガイドは・・・少年期のトラウマで山菜には食欲が湧きません。
トラウマとは・・・父に連れられて40kgものフキを背負い、藪蚊に刺されながら一日に何度も沢の源流と車を往復した少年期の辛い記憶。
冬になると食卓はフキとタケノコやワラビが多くなり オレは肉が食いたい~と思っても母が怖くて口に出せない内気な性格でした。

少女のようなハミング

P6010004.JPG写真のキャプションを入力します。
F1の涸れ滝を高巻いていると 固定ロープの脇にはミヤマハンショウヅルが一輪だけ 健気に咲いていました。
F2の滝には倒木が3本立てかけてあって 去年より登りやすくなっていました。
F3の滝を高巻いて沢に降りる固定ロープは 結んでいる立木が枯れていて ちょっと危険な感じです。
F4の左岸を巻いていると崖の上に白っぽい花が見えました。
なんだろう~  陽だまりではイソツツジが咲き始めていました。
タルマイソウは まだ蕾で・・・期待が外れました。

縦走路にでたら 外輪山には多くの登山者が蟻のように動くのが見えました。
天気も良く爽やかな風が吹き抜けて 背中の汗を乾かしてくれます。
一休みして 登ってきた沢を下降しました。
またどこからか 少女のようなハミングが・・・聞こえてきました。

紋別橋登山口8:15 Fi8:45 F39:50 F411:25 縦走路11:35~12:00 登山口下山14:35

臨時山行 上ホロカメットク山(1,920m)三峰山(1,866m)

2015年5月30日(土)

ダブル登山靴

上ホロ遠望.JPG
日曜日が雨予報なので芦別岳本谷コースは中止しました。
ワタシ、レーニン峰で使うダブル登山靴の履き慣らしをしたいんですが・・・どこかアイゼン付けて登る山ありませんか?
土曜日は天気が良さそうなので・・・・キューティーさんと雪山トレーニングに上ホロに向いました。

十勝岳温泉は まるで6月下旬のように 雪がありません。
D尾根を登って安政火口から北西稜か下降ルンゼを降りようと思いましたが・・・ちょっと無理そうです。

上ホロ富良野分岐からはやっとアイゼンを付けて登りました。
三峰山は北面のルンゼに雪がびっしりあって、下降に使えそうです。

部活のノリ

三峰山ルンゼ.JPG写真のキャプションを入力します。
風が強くなってきましたが 歩けないほどではありません。
雪が硬いと緊張する上富良野岳直下の雪壁も、雪が解けてしまうとただの夏道歩きでした。
上ホロは危険なところもなく、あっけなく登頂してしまいました。
もう終わり?
時間もあることだし・・・アイゼン・ピッケル・ハーネス・ヘルメットの完全装備なんだから、三峰山に縦走してルンゼの雪渓を下降しましょうか。
何が何だかさっぱり判りませんが・・・ガイドさんにお任せしま~す。

三峰山北面ののルンゼは・・・傾斜が40度以上で・・・アンザイレンしても緊張しました。
急な斜面はスタッカートでジグザグにステップを切りました。
落ちたら・・・止まらないかも・・・・
もっとシャフトを打ち込んで・・・足を蹴りこんで・・・上体は鉛直に保って・・・膝を曲げて中腰だよ・・・小姑のようにガミガミ・・・始まりました。
ヨッシャー!
部活のノリで、掛け声はいつもいいんだけどなァ~・・・頼むから・・・滑落しないでね。

十勝岳温泉登山口8:20 安政火口9:00 上富良野岳10:55 上ホロ11:10~20 三峰山12:10  縦走路13:30  十勝岳温泉下山14:40

臨時山行 長万部岳(972m)

2015年5月29日(金)

会いたかった~イェ~イ!

P5290021.JPG
一年ぶりで北海道に帰るから軽い山でお願いします・・・東京人になったドラミちゃんからのメールがきました。
悩んだ挙句に 去年は崖崩れ通行止めで登れなかった長万部岳になりました。
ドラミちゃんに、会いたかった~会いたかった~会いたかった~イェ~イ!
去年の利尻礼文の山仲間、モンベルおやじさんとガングロおやじさんが参加してくれました。

登山口はもうやぶ蚊が発生していて・・・いきなりの防虫スプレーでした。
林道脇は独活(ウド)が多く帰路が楽しみです。
それにしても何故ウドは独活と書くのでしょうか?
群生していても 独りで生活。
老人介護施設に入居していても心は独居老人・・・なんて妙な想像してしまいました。
もしかして、これって・・・中国語?
誰か・・教えてください。

グリセード

osya01.jpg写真のキャプションを入力します。
大輪のシラネアオイが見事に咲いていました。
林道にはエゾイチゲ、カタクリ、エゾエンゴサク、雪渓の脇にはショウジョウバカマ、山頂近くにはハクサンチドリも咲いていました。
ショウジョウって何か知っていますか?
????
中国語で 赤い目の猿 のことなんですよ。
???
関心ないようでした。

陽差しも強く汗ばむ陽気ですが、8合目ではルートが判らなくなるほどの大きな雪渓も残っていました。
キックステップで登って行くと双耳峰の長万部岳に着きました。

山頂からは狩場の山塊が真っ白で まだスキーが出来そうなくらいでした。
羊蹄山の南面は、もうほとんど雪がありません。
アンヌプリから雷電山、ニセコ連山が一望に見渡せて雄大な景色に満足しました。

さあ、久しぶりにグリセードでも披露するかあ~
ストック2本束ねて、膝を抱え込んで、ソレェ~・・・・
ガングロおやじさんはビニール袋広げて、尻滑りのほうが好きなようでした。

駐車場ゲート9:20 登山口9:50 5合目テラス10:35 長万部岳11:45 ~12:20 下山14:20 

FunFunWalk 庚申草山こうしんそうやま(917m)

2015年5月28日(木)

ムシトリスミレ

P5280020.JPG
庚申草は栃木県の庚申山に自生するムシトリスミレの仲間で、絶滅危惧種に指定されている天然記念物です。そんな貴重な植物の名前が なぜ この山に付けられたのでしょうか?
庚申草は垂直の岩場を好む植物なので、国土地理院の測量官がそれを連想したのかもしれませんね。
誰か山名の由来を知っている方がいましたら、教えてください。

ちなみに、ムシトリスミレはタヌキモ科の食虫植物で、スミレに似た花を咲かせますが、スミレではありません。
夕張岳の前岳湿原に群生していますので、見に行きましょう。

安・近・短 (あんきんたん)

P5280016.JPG写真のキャプションを入力します。
何だか知らないけれど・・・安くて、近くて、短時間で登れて・・・安・近・短のお買い得な山ですね・・・こんな山があったなんて知らなかったよ・・・冬眠明けのガラナさん。
漢字が難しくて読めないけれど、とっても珍しい名前に引かれました・・・・一年ぶりのうめちゃん先生。
うめちゃんの付き添いです、とは・・・ぜクラン初参加のカルムさん。

日差しがあって微風も吹いて、気持ちいい朝でした。
中山峠の旧道は、道路脇の側溝にミズバショウが、どこまでも延々と咲いていました。
標高が高いので、湿地ではリュウキンカも満開でした。
キジバトのツガイがひなたぼっこしていました。

雪が解けたばかりなので、登山道は笹が被っているところもありました。
最高点を過ぎてケルンのある岩場に着きました。
喜茂別岳から中岳・無意根山、真っ白な余市岳が一望出来ました。

岩峰の上にいますから、周囲は10m垂直の崖ですよ・・・気をつけて下さいね。
いや~こんないい山があったなんて知らなかった・・・・どうして地形図に載っていないの?
国土地理院では地元の呼称を採用していますから、地元住民の生活圏にない山は記載しないのだと思います。
説明不足なのか、納得していないクライアントの顔つきでした。

中山峠旧道ゲート8:30 庚申草山10:00~55 ゲート下山13:10

赤岩クライミング

2015年5月27日(水)

サラリーマン川柳

P5270002.JPG
東京は真夏日の予報ですが 小樽の海岸は湿度も低く初夏のような20℃。
中赤岩の奥リスでビレイシステムの確認をしました。
エイトノット、クローブヒッチ(インクノット)、流動分散・・・もう若くないんだから・・・あれもこれも一度には覚えられないよ~ クライアントが悲鳴あげます。
電話番号 忘れる以前に 覚えられない・・・・サラリーマン川柳を思い出しました。

奥リスのノーマルルートのモンベルおやじさん、必死の様相で登ってくるかと思ったら・・・
『ここ、右足の足場がないんだよな~どうしよう』・・・意外と冷静に自分を見つめていました。
下宿屋のシェフさんは、『赤岩は数年ぶりだわ~』 ニコニコ笑顔でジリジリと登ってきました。

心地よい潮風

P5270003.JPG写真のキャプションを入力します。
次は懸垂下降の練習をします。
必ずプルージック結びでバックアップを取って下さいね。
なんだそりゃ?
プルージックは巻きつけ結びとも言います。
メインロープにスリングを・・・こうやって・・・グルグル巻きつけるんです。
へェ~ なるほどォ~ 
分かってもらえたようです。

中チムニー、中リス、ダブルバンド、連続でスムースに登りました。
心地よい潮風が吹いてきて・・・海は波も静かで・・・積丹の山々は雪で真っ白・・・暑寒の山も石狩湾の向こうに浮かんでいます。

ダーレもいない海~ 二人の愛を確かめたくってェ~
あなたの腕を すり抜けてみた~の~
走る水辺の眩しさ~ 息もできないくらい~ 早く~強く~つかまえに来て~
・・・・・黄色いミニのワンピース・・・南沙織ちゃんの面影が迫ってきました。

これって 変態かなあ?

後旭岳(2,216m)熊ヶ岳(2,240m)

2015年5月24日(日)

嫌~な気分

姿見の池.JPG
旭岳ロープウェイは9時からの運行でした。
黒岳は7時からなのに・・・・随分・・・おっとりして商売っ気がありませんね。
始発は予想通り中国人らしい団体客が乗り込んできて それはそれは賑やかでした。
ペチャクチャ ペチャクチャ・・・ 嗚呼~ウルサイなあ~もっと静かに観光できないのかなあ~・・・冷たい視線で見てしまいます。
40年前の日本人も欧米では同じように見られていたんだろうと思うと・・・これは歴史の循環だと納得させられます。

姿見の池駅に着いたら 風はさほどではありませんがガスで視界不良でした。
山麓駅の掲示板では 気温3度・風速12m・視界良好と書いてあったのに・・・ちょっと違うな。
係員に問い但したら 視界不良と書かれていると・・・嘯かれました。
なんだか 嫌~な気分です。

ガスの中を歩いて 姿見の池まで来たら時々青空も覗いてきました。
風は・・・次第に強くなってきました。

フイゴのように凝縮

旭岳2200m.JPG写真のキャプションを入力します。
西風なので地獄谷を吹きあげてくる風の勢いが まるでフイゴのように凝縮されてきます。
強風に翻弄されながらガマンガマンの登りです。
雪が腐っているので 例えスリップしても滑落は・・・ないでしょう。
2000m越えたらシュカブラが出てきました。
気温は氷点下です。
天気は良くなり高根ヶ原から忠別岳 化雲岳 十勝連峰も見えてきました。
反比例して風は増々強くなってきました。

もう無理だあ~ ふらついて歩けないよ~・・・クライアントの諦めの声。
金庫岩を越えたらルートは東面の山陰に入るので風は避けられるんだけど・・・残念ですがまた次回にとっておきましょう。
下山開始します!
もうい歩けないよ~と言っていたクライアントが・・・猛スピードで駆け降りて行きました。
な~んだ ちゃんと歩けるじゃない!
ガイドはクライアントを追いかけるのに・・・必死でした。

凌雲岳(2,125m)→朝陽山(1,370m)

2015年5月23日(土)

悶々

朝陽山登山口.JPG
今日は天気も良さそうだし、きっと素晴らしい大雪山の景色を満喫できるぞォ~。
ゼクランクラブでは初めての山・・・この時期だけ登れる希少価値のある凌雲岳。
ところが・・・世の中、なかなか思い通りには行かないものです。
五合目は風速10m以上の風で黒岳ロープウェイが運休になってしまいました。
ムムム・・・ムム。
せっかく層雲峡まで時間とお金をかけてやってきたのに・・・・悶々。

何時になったら再開できそう?
風速何メートルになったら再開できるの?
昨日は何時まで運休になったの?
切符売のオネーサンに食って掛かっても仕方ありません。

頭をリセットして・・・地形図を思い出して・・・近くでクライアントが登っていなさそうな山はないかなあ????
そうだ! 直ぐそばに登山口がある・・・朝陽山!

朝陽山は登りましたか?
No Non Nichit
ヨシ・・・3人とも登っていない・・・・決まりです。

遥か遠い大槍

朝陽山.JPG写真のキャプションを入力します。
石狩川を渡った層雲峡園地の登山口からぷらりぷらり歩き出しました。
朝陽山という山名の割に 薄暗い森林帯で朝日は当たらず 気が滅入りそうです。
アイドリングもなく いきなりの急登で額に汗がにじみ出ます。

904標高点近くのCATVアンテナまで来ると少し風が出て来ました。
1145標高点は風の通り道らしく カッパを羽織るほどの強風でした。
ここ数日・・・天気は良いのに何で風が強いんだろう・・・諦め悪く まだ引きずっています。

崩壊地を過ぎると傾斜が緩くなり やがてネマガリダケのブッシュに登山道は消失しました。
ブッシュを漕いでテープを辿って行くと残雪が現れ 山頂にある興ざめな反射板が見えてきました。
振り返ると 表大雪の山々が広がり 左手には石狩連峰 屏風岳 平山が穏やかに見えます。

昔は・・・ここからニセイカウシュッペまで登山道があったなんて信じられないなァ~
ガスが切れ 遥か遠い大槍がひょっこりと顔を出してくれました。

登山口8:40 1140m10:00 朝陽山10:45~11:10 パノラマ台12:15~30 登山口下山13:00

《FunFunWalk》 朝里天狗岳(683m)

2015年5月19日(火)

マーメイドさん

P5190026.JPG
ニューフェースのマーメイドさんを向かえて FunFunWalk朝里天狗のお花見ツアーを開催しました。

朝8時の札幌駅は霧雨が降っていました。
こんな雨ででもホントに行くの~?
上方芸人さんは朝から・・・まるで『雨はガイドの責任』みたいな怖い顔して・・・ブータレていました。
現地に行ってみないと天気は判りませんよ・・・・・ガイドがなだめ役です。
小さな山なんだから・・・たまにはカッパ着て登るのもいいモノだよ・・・・モンベルおやじさんが助け舟・・・オトナですね。

朝里に着いたら雨は降っていなく曇り空で 風もありませんでした。
やっぱりね~天気は登山口まで来てみないと判らないんです。

野の花を愛でる

P5190028.JPG写真のキャプションを入力します。
登山口ではヒトリシズカが咲いていました。
送電線の下はエゾイチゲやシラネアオイ、カタクリ、シロバナのエンレイソウが咲いていました。
マイズルソウはまだ葉だけで咲いていません。
沢に入るとエゾノリュウキンカの群落、ミズバショウ、サンカヨウもきれいでした。
灌木帯に入るとオオカメノキが満開で、濃い色のムラサキヤシオが咲き始めていました。
少しの残雪を踏みしめたら山頂の一角に出ました。
小さな山ですが 野の花を愛でるのにちょうどいい 春の山を楽しみました。

登山口9:30 朝里天狗岳10:40~45 登山口下山11:55

百合が原ロックガーデン

2015年5月18日(月)

ホテイ〇〇〇〇ソウ

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百合が原公園の高山植物が見頃を迎えていました。
どこから持ってきたのか知りませんが、希少種ではホテイ○○〇〇ソウ、芦別産ウスユキソウ、白花のコマクサ、レブンソウ、シコタンソウ、なんと・・・ヒダカソウ。
ヤマシャクヤク、エゾツガザクラ、イワヒゲ、ツマトリソウ、ミヤマキンバイは群落でした。
・・・・監視カメラもあちこちに咲いていました。
花の季節は短いので、興味ある方は早めに見に行って下さい。
でも、自然界の山で高山植物を見たい方は・・・ゼクランクラブに参加して下さいね。

チョウノスケソウ

P5180016.JPG写真のキャプションを入力します。
クマガイソウはまだ咲いていません。
リシリヒナゲシやウルップソウはありませんでした。
チョウノスケソウは・・・5輪咲いていました。

下ホロカメットク山(1,668m)

2015年5月16日(土)~17日(日)

テン場 安着祝い

P5170004.JPG
初日は曙橋から十勝川の源流に沿った林道を14km、シートカチ6支線林道に向いました。
奥十勝橋を超えた当たりからは、次から次へともう絶望的なほど、倒木が林道を塞いでいました。
鋸で切り落とし、引張ったり、押しのけたり、持ち上げたり、全員で といっても4人ですが奮闘努力。
おまけに法面からは漬物石ほどの落石がゴロゴロ。

いくら切っても切っても・・・もう・・・きりがない・・・
諦めようかと思った頃、どこからか4サイクルのエンジン音が響いてきました。
私達が向かう方向からバイクが1台現れ、倒木をくぐり抜けたり迂回しながら走ってきました。
おおッ なかなか・・・やるじゃないか。

ペンケニコロベツ林道から来たという青年に聞いたら、この先はそんなに倒木はないということでした。
勇気を得て倒木処理に励み、やっとのことで目的のテン場に到着できました。
いやあ~長かったねえ ここまで・・・・
ここまで来たら・・・もう半分登ったようなもの・・・・?
林道の真ん中にテント張って、安着祝いで盛り上がったのは云うまでもありません。

クライマーズ・ハイ

P5170002.JPG写真のキャプションを入力します。
夜中は満天の星空で人工衛星も見れたのに、出発の時間にはもう曇ってきました。
天気予報は晴れ時々曇り・・・山の天気は乙女心です。
シイトカチ6支線林道を歩いているうちに パラパラ と乾いた音がします。
雨かと思ったら アラレのような雪でした。
雨よりマシさ・・・ガングロおやじさんは意に介しません。
c900mから残雪を辿って樹林帯に踏み込みました。

雪は硬くアイゼンがガシガシ決まります。
ペースが上がって高度もグングン上がります。
c1400m森林限界に来たら 吹雪いてきて視界も100mほどになりました。
時々旋風のような突風も吹き 大粒の雪もバラバラと降ってきました。
なんだァ~5月半ばと云うのに 吹雪だア~ どうなってるんだァこの天気は・・・・
こりゃ~頂上までは届かないかも・・・・まあ行けるところまで行ってみよう。

正面には40度もの雪壁と、その後に背丈以上の這松の海が待っていました。
這松を避けて全身運動でミヤマハンノキを漕いでいくと枝が顔にバシバシ、ムチのように当たります。
やがて、そのミヤマハンノキも這松の海原に吸収されてしまい、観念して突入するしかありません。
振り返ると、プリマさんがモンベルおやじさんに助けられ 笑顔で這松の海を泳いできました。
厳しい困難な状況でも・・・笑顔になれる・・・クライマーズ・ハイとはこういうことなのか・・・?
高山植物帯に出たころには、空も明るくなってきました。
よ~し もう少しだァ~頑張ろう!

標識テープを付けながら尾根に出た途端、強い西風が右の頬に吹きつけてきました。
山頂は 30m先にありました。
這松の陰にはひっそりと、2等三角点の標柱がありました。

シートカチ6支線林道入口5:10 林道c900m6:00 c1400m森林限界7:30 下ホロカメットク山8:40~45 登山口下山10:50

由仁 クオーベツ山(505m)

2015年5月15日(金)

トレランシューズで

P5150013.JPG
南空知の由仁町と胆振の厚真町の境界にある低山ですが・・・ネットにもほとんど情報のないマイナーな山です。
道路地図には記載表記がありますので 以前から気になっていました。
なにせ 登山のほとんどが林道歩きだから・・・それも片道9km・・・興味を引かれない方も多いでしょう。
登山靴は必要ないと思って トレランシューズで 川端のクオーベツ林道ゲートから歩き始めました。
210標高点までは幅員4mで6.5kmの林道だから・・・1時間も歩けば着くでしょう。

標高200m地点では造材作業で 盛んにクレーンが稼働していました。

山菜はなく スミレだけ

P5150019.JPG写真のキャプションを入力します。
法面にはこれといった山菜はなく 野の花もスミレくらいです。
やたらとエゾシカの群れが多く驚かされました。
210標高点を越えると十字路で 真ん中のタモの沢林道に進みました。
沢から尾根に上がり 春紅葉の景色も良くなってきましたが 苫小牧方面も夕張方面も生憎のガスで何処が何処だかさっぱり判りません。
気がつけば 林道は下りに入っていました。
ああ ここが峠かあ・・・・
峠から刈分道を3分で2等三角点のある山頂に着きました。
樹林が切られて平らな草原になっていました。
期待していた夕張岳の眺望は残念ながら得られず 見るべきものはなく そそくさと下山しました。

クオーベツ林道ゲート登山口9:30 210標高点10:45 クオーベツ山11:35~45 登山口13:35

喜茂別岳~中岳~無意根山~長尾山縦走

2015年5月9日(土)

地形図2枚 端から端まで

中岳2.JPG
地形図2枚の端から端まで・・・・誰がこんなトコ 1日で歩くなんて・・・気でも狂ったの?
キの字が5名も集まりました。

北見富士で自信を回復したた下宿屋のシェフさんと小料理屋の女将さん 風を引いていても負けない伊達巻子さん 縦走大好きモンベルオヤジさん 体力には自信ありズンバさんです。
ガングロおやじさんは 芋植え腰痛で・・・残念賞。
絵かきのカキさんが車回しを買って出てくれました。

曇り時々晴れ 風速4m・・・行けるかな~?

自信が確信に変わるとき

長尾山2.JPG写真のキャプションを入力します。
アイゼン付けて中山峠を出発しました。
ロングランだから 体力消耗しないようゆっくり歩き こまめに休憩を取ります。
喜茂別岳は根曲竹が立っていましたがブッシュ漕いで最高点に登り・・・まず1座ゲット。

並河岳も這松が立っていましたが 漕ぎ分けて山頂に立ちました。
クラアイアンとはまだ体力に余裕が有るようで おしゃべりが絶えません。
ガスが上がってきて中岳も無意根山も見えてきました。
レンズ雲が東の空にあって風の強いことが伺えます。

中岳は南側のルンゼからブッシュ掴んで岩の上の出てブッシュを漕いで山頂に立ちました。
ムイネ大橋から登ってきたパーティーが無意根山から降りてきたパーティーと合流して降りて行くのが見えました。
無意根山の登りでも 学生らしい一団とスレ違いました。
装備や歩き方から見ると山岳関係ではなさそうですが どんな部活なのでしょうか?

無意根山からはトレースがしっかりあって 最後の長尾山に向かいます。
山頂10m手前まで雪があったので ここで頂上としました。
やれやれ・・・本当に一日で完全縦走しちゃったよ~。
20km越える歩行で疲れているはずの足並みですが 顔色は不思議と明るく元気そうでした。
これでまた 脚力の自信が 確信に変わったみたいです。

中山峠7:45 喜茂別岳10:30 並河岳11:10 中岳12:30~50 無意根山13:40 長尾山14:45 元山下山16:10

岩見沢 幌向岳(836m)

2015年5月8日(金)

飛騨屋久兵衛

幌向岳.JPG
函館を開港した高田屋嘉兵衛は有名ですが 飛騨屋久兵衛って知ってますか?
去年の秋 ノボノボさんから聞いた話です。
江戸時代中期に 飛騨から蝦夷地に渡り3代に渡り エゾヒノキ(エゾマツ)を伐採して大火後の江戸に運び込んだ豪商なんだそうです。
北大の北方資料館や道立図書館で複製古地図が閲覧できると伺ったので 行ってみましたが発見できませんでした。
その古地図には夕張岳や幾春別岳 そして幌向岳 の文字が読み取れるのだそうです。
現在の国土地理院地形図には幌内岳の記載はありませんが 以前の地形図には記載されていたと ネットに書き込みがありました。

300年前の江戸時代に 道のないこんな山奥で盛んに伐採事業が行われていたなんて 想像するだけで・・・・頭が混乱しそうです。

エエッ?岩見沢に山なんかあるの?・・・・釣りキチノリチャンさんは信じられない様子でした。

せめて収穫・・・元が取れない

幌向岳2.JPG写真のキャプションを入力します。
雪解けが早いので万字からの林道は車で2.5km入れました。
c640mカーブから尾根伝いに残雪登る予定でしたが 雪が残っていません。
ウウ~ン・・・参ったなあ。
c550mカーブから沢沿いの雪を伝って726標高点を目指す事にしました。

最初は簡単な沢登り・・・雪渓歩きから裸地のいやらしいトラバース・・・根曲竹の急登ブッシュが続きます。
至るところにネギもありますが 根曲竹をかき分ける両手がふさがって 足は蔦が絡まって 収穫の余裕はありません。
竹が跳ね返って顎や腕 スネにもミミズ腫れができています。
声はすれど姿が見えず・・・5mも離れたら心細くなります。

喘ぎ喘ぎ 726標高点の残雪まで辿り着きました。
ノボノボさんは植生を観察している様子で 『尾根にはエゾマツの巨木が残っていますね~ 斜面のは切られたのかなあ~』
幌向岳まで まだ1kmの猛烈なブッシュが立ちはだかっています。
誰も 頂上まで行こう とは言い出しませんでした。
本日の山頂は ここまで・・・
下降は根曲竹で滑って滑落しないように アイアイさんも慎重に下山しました。
林道に降りてからは・・・せめて収穫を持って帰らねば元が取れない・・・上方芸人さんは必死で崖に張り付いていました。

林道c500m駐車点9:55 726標高点12:40 駐車点下山15:00

安足間岳(2,194m)

2015年5月5日(土)~6日(日)

憎めないキャラ

P5060003.JPG
今年は愛山渓への道々が開通していたので 初日はヒュッテで宴会でした。
ニセコ仙人のコクワ酒と マーサさんの山菜料理に話も弾みました。

起床時間になってもデンデンさんが起きてこないので・・・・昨日の飲み過ぎ?に心配しました。
伊達巻子さんが様子を見に行っても 起きる気配がないので 今日は留守番かもね。
日も高くなってからゆっくり起きてきて・・・嗚呼~ カアチャンがいないものだから また酒に飲まれちゃってさァ~・・・憎めないキャラです。

ヨウチャンさんはもう出発準備完了・・・・早くスイスイ滑りたくてウズウズしているように見えました。

クラスト斜面 エッジでガリガリ

P5060010.JPG写真のキャプションを入力します。
ヒュッテ前からスキーで登れたので 雪が多いのかと思ったけど 三十三曲がり登り切ったら這松も出ていました。
c1400mで先行の3人組を追い越したら 1時間前に出発した東京のカップルが視界に入りました。
雪が少なく滝が開いていそうなので沢沿いには進めません。
安足間岳を諦めて当麻乗越から当麻岳を目指しました。

這松を縫うように進みましたが クラストしてきてスキーアイゼンもやっと効く程度です。
1680m岩峰の下まで来ましたが・・・転倒したら滑落しそうです。
残念ですが ここを 『本日の頂上』 としましょう。
旭岳から裾合平が目の前に広がり 北海道らしい雄大な光景を堪能しました。

ランディークループのクライアントたちは 『スキーが命』 クラストした斜面に臆することもなく エッジでガリガリ滑り出します。
『今年一番の滑りかもね』
ヒュッテまで快適に滑り・・・『今季の営業』を無事に終えたようです。

愛山渓ヒュッテ6:50 渡渉点7:20 c1200m7:30 c1680岩峰9:45 愛山渓下山10:50

層雲峡 屏風岳(1,793m)

2015年5月3日(日)

名前負け

屏風下山.JPG
昨夜は層雲峡の駐車場でしゃぶしゃぶ宴会・・・夜空に金星が輝く頃にはもう酔が廻って・・・不覚にも星空見上げる余裕なくシュラフに潜り込んでしまいました。

大函の林道は朝の冷え込みで水溜まりに薄氷が張っていました。
それなのに・・・c879に上がる南面の尾根取付きは既に雪がなく・・・去年の樹海峰を思い出し・・・嫌な予感。
地形図を睨んで・・・他にルートはないかなあ?
新大函の沢に向かう林道・・・使えるかも?
高度を上げてから北西面の沢を利用すればc878に上がれそうです。
上手く的中し藪こぎなしで尾根に上がりました。
上部は雪が続いていて一安心です。

高みを目指して歩きますが ダラダラダラ~っとした広い尾根・・・モンベルおやじさんは気合が入らないようです。
屏風なんて一人前の山名なのに・・・・名前負けしているんじゃないの????
c1103まで来ると ニセイカの南尾根や黒岳が見えてきて 少しは山らしくなりました。
南面には雪庇の残骸が続いていて そこそこ高度を稼がせてもらいました。
c1530南尾根分岐からは広重の浮世絵のような円を描く雪庇が張り出していて なんとも芸術的でした。

一蓮托生

屏風スナップ.JPG写真のキャプションを入力します。
雪壁と這松のブッシュに苦戦するキューティーさんは ヒャ~ とか コエ~ェ とか ウァ~とか 盛んに奇声を発して・・・気は確かなのかとヒヤヒヤしましたが・・・生活習慣みたいで・・・本人は至って平気な様子でした。

傾斜が増してきたので・・・一蓮托生・・・アンザイレンして進みました。
団体責任なんだから・・・・落ちないでよ!
キックステップですよ・・・つま先蹴りこんで!
アイゼンでロープ踏まないで!
ピッケルのシャフトを根本まで差し込んで!
雪面からカラダを離して・・・アイゼンのツアッケ効かせて!
・・・頼むから・・・小姑のように思わないでね~。

烏帽子岳や忠別岳 石狩連峰・・・遠くにはトムラウシも小さく見えてきました。
アンギラスの岩稜が見えたらc1770前衛ピークに着きました。

アンジュレーションの稜線には コケモモやガンコウランが生えていますが アイゼンで遠慮しながら進むと 二等三角点標柱がヒョッコリと顔を出していました。
武利武華の稜線は逆光でシルエットに映り ユニ石狩の肩にはニペソツ山が載っていました。
風もなく のどかな山頂でした。

大函登山口5:35 c878m6:15 c1103m8:00 1530分岐9:40 屏風岳10:55~11:10 登山口下山14:00

浜益10峰 知来岳 ちらいだけ(988m)

2015年5月1日(金)

未踏の山リストの最前列

P5010001.JPG
天気が良さそうだから・・・知来岳に行きませんか?
白井岳はもう登ったからァ・・・行かないわァ~。
しらいだけ じゃなくて ちらいだけ ですよ・・・浜益10峰の。
エエッ? アァ~ まだ登れるの? それなら行くわァ~ (プリマさん)

3月末に催行予定で参加者が集まらずに流れていましたが 今年は雪解けが早いので最後のチャンスかな。

私の未踏の山リストの最前列だから・・・行きます! 行きます!(自称ウグイスの君さん)
なに? 浜益10峰? オレも行くわァ~ (モンベルおやじさん)

林道の雪も消えているだろうから・・・滝の沢コースで行きます。
林道入口から2.7kmのゲートまで車で入れました・・・・1時間の儲けです。

浜益10峰完登

P5010007.JPG写真のキャプションを入力します。
アイゼンを付けて c180m二股から左俣に入りました。
右岸にブッシュが立っていたので橋をわたって左岸を進みましたが・・・これが失敗でした。
2度の高巻きを強いられ時間を潰してしまいました。
c240mで丸太を渡って右岸に移り やっとリセットできました。
なだらかな樹林帯は積雪50cm~1mで 歩きやすくペースがあがりました。

c280mからは尾根に雪がないので 沢を詰めて雪庇を乗越えて450mコルにあがりました。
東側に細い通路のように雪庇の残骸が続いていました。
クラックに気をつけながら 恐る恐る上を歩き 時間を短縮。
589標高点まで来たら沢を隔てて知来の山頂が見えました。
ヨ~シ いいぞォ~ 天気も安定しているし 風も・・・微風・・・この調子なら行けそォ~だあ。

アップダウンを繰り返して消耗しますが 741標高点まで来たら射程距離に入りました。
稜線分岐の930ピークには登らず トラバースして白樺の沢から900mコルにショートカット。
950mピークの露岩は東側を巻きますが クラックが開いていて少し緊張する場面もありました。
細い雪稜の上に頂上が見え 一歩一歩 緊張感を切らさずに歩きました。
ヨ~シ 頂上だァ 着いたぞォ~。
幌天狗 群別 奥徳富 暑寒 南暑寒 白く眩しく映りました。

群別岳 尾白利加山(奥徳富) 幌天狗 雄冬山 浜益岳 浜益御殿 濃昼岳 黄金山 幌内山 そして最難関の知来岳。
モンベルおやじさん 価値ある 浜益10峰完登 おめでとうございます。

滝ノ沢林道ゲート(c160m)登山口8:45 589標高点10:40 知来岳12:45~13:00 登山口下山16:00

FunFunWalk 小喜茂別岳 ぽんきもべつだけ(970m)

2015年4月29日(水)

ウグイスの初鳴き

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一週間前になってもエントリーがないので中止にしようかなあ・・・・3日前になって参加者が3名現れました。
天気が良さそうだから・・・トレーニング兼ねた暇つぶしなんですね。
ガイドも・・・気合が入りませんが・・・久しぶりの羊蹄山を眺められそう・・・ビスタリビスタリ のんびり行こうかあ~。
今日は最初からアイゼンで行きます。
ゼクラン初参加のピンキーさんはアイゼン付けたことがないそうで 10本のグリベルアイゼンを重い重いと愚痴っていました。
スノーシューよりは軽いと思いますが 人それぞれ感覚が違いますね。

アイアイさんは6本詰めの軽アイゼン、カンコンさんは夏靴なのにワンタッチのアイゼン持ってきて・・・途中で気がついて・・・ダメだこりゃ~デポするわァ~。

開いたネコヤナギの花を見ていたら・・・ホ~ホケキョ! ウグイスが鳴き始めました。

何だったっけ~・・・徳富岳

P4290033.JPG写真のキャプションを入力します。
スローペースで歩いても2時間弱で頂上に着きました。
風もないのでゆっくり昼ご飯・・・・FunFunWalkらしくて良い登山日和です。

ガイドさん・・・ワタシこのあいだ新十津川の「なんとか富士」に行ってきたのォ~・・・
なんとか富士って~? ああ・・・富士形山のことですか・・・
そうそう・・・きっとそれです・・・ダラっとした山・・・
(きっと・?・・ダラっとした?・・・いくらガイド登山でも先週に自分が登った山の名前くらい覚えてよ~)

そこから見えた山・・・・何だったけ~
何だったっけ~と言われても・・・ガイドはそこにいなかったんだから~・・・しばらく考えて・・・
エエッと・・・多分・・・徳富岳のことですね?
それだわァ・・・きっと・・・・ツンと尖った山 登りたいの~登れるかしら~。
妄想と空想が錯綜しているような会話です。

来年・・考えておきます。
今年は無理なの?
今年はスケジュール決まっているから・・・・来年です。
・・・・・・

黒川登山口8:50 小喜茂別岳10:45~11:10 登山口下山11:50

ヒクタ峰(1083m)

2015年4月28日(火)

山は春霞

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スケジュールを変更してヒクタ峰に行きました。
近郊の1,000m峰ですが 登る機会の少ない山のひとつです。
伊達巻子さん下宿屋のシェフさんも 小料理屋の女将さん、勿論モンベルオヤジさんも初めての山なんだそうです。
残雪があるか心配でしたが 滑沢林道はまだ50cm以上の積雪がありました。
スノーシューで尾根に取り付きましたが 急斜面を越えたらデポして アイゼンで登りました。

札幌の最高気温は26℃の予報、山は春霞でぼんやり烟っていました。
暑いねえ・・・・先週までは 寒い寒いと言っていたのに・・・なんと贅沢な話でしょう。

尾根はブッシュが出ているところもあるので 雪を求めて南面と北面を蛇行して歩きます。
雪庇は落ちているので安心です。
1083標高点ピークには拍子抜けするほど すんなり登ってしまいました。

縦一列 仰け反りながらシャッター

P4280025.JPG写真のキャプションを入力します。
時間の余裕があるから 中央峰を越えて最高峰まで行きましょうかァ~・・・・異議なし。
中央峰のトラバースでピッケルに持ち替えて ちょっとした戦闘モードです。
回りこんだコルからは岩稜に背丈の高い這松のブッシュです。
真冬なら高度感があるでしょう。
ピッケルもデポして 一番高い場所を探して這松を漕ぎ続け・・・・眺めの良い岩峰の上に出ました。
尖った岩峰なので とても立ち上がることはできません。
クライアントには縦一列になってもらい ファインダーを覗かずに 落ちないように仰け反りながらシャッターを切りました。

ちゃんと写っているのかなあ~ 心配の声も上がりましたが 何とか写っていて 良かったです。

滑沢林道登山口9:45 875標高点(滑沢)11:00 1083標高点峰12:40 最高峰13:15
登山口下山14:50

オプタテシケ山(2012m) Ⅱ

2015年4月26日(日)

宙を舞ってグルグル~グルグル~グルコサミン

P4260011.JPG
「明日はゆっくりスタートで雪が緩んでから登りましょう」と昨日は言ったのに・・・
4時には野鳥の囀りで起こされてしまいました。

ポトフ雑炊をかき込んで 6時前にはテントを出ました。
雪面はカリカリでアイゼンが小気味良く効いてくれますが 西尾根の取付きで傾斜がきつくなると もう滑り台状態です。
万が一スリップでもしたら・・・・制御不能に陥って・・・ゾッとしますね。

ジグを切って1500mまで来ると昨日の先行パーティー4名の姿が目に入りました。
上部に行くほど強風になってきて苦戦しているようです。
下ホロカメットク山が見えてきたと思ったら すでにベベツ岳は眼下になっていて 稜線に上がったことを知らされました。

風は増々強くなり 瞬間風速は15m程でしょうか・・・酔っ払ってはいないのに ふらついて真っ直ぐには歩けません。
時々立ち止まって耐風姿勢を取らなければ 吹っ飛ばされそうになります。
だましだまし北西稜の頭までたどり着きましたが 風は強まる一方で 弱まる気配は全くありません。
先行パーティーはとうとうコルで立ち止まり 動けずに待機している様子です。
私達も動けずに彼らの様子を伺っていましたが・・・
誰かののオーバー手袋が 一瞬のうちに風に飛ばされたかと思ったら グルグルグルグル グルコサミン・・・宙を舞って行ったり来たり・・・竜巻のような風が吹いていることが解りました。

そこでジッと待ってろよ!

P4260014.JPG写真のキャプションを入力します。
先行パーティーが動き出したので 私達も最低コルまでジワジワとゆっくり進みました。
山頂は「すぐそこ」に見えていて 高度計を見たら標高差は100mもありません。
無理をすれば登れないこともなさそうです。

しかし 下山となると 悠長なことでは済まされません。
固定ロープを張るにもアンカーとなる支点はなさそうです。
アンザイレンしてコンティニュアスで進んでも 誰かが滑落したら停められずに全員滑落・・・悪夢の傾斜です。
う~ん・・・最悪に事態は避けなければなりません。
頂上の裾を北側に回りこんで反対斜面から登ろうか・・・いやいやトラバースはやはり危険です。
風が弱まるまでツエルトにくるまって待機しようか・・・・いやいや 風で体温奪われてしまいます。
あれこれ思案しましたが・・・解決策は見当たりません。
クライアントをこれ以上危険に晒すことはできません。

残念ですが・・・「ここから引き返します」

下山も 強風の中 緊張しながら一歩一歩降りてきました。
ベースキャンプに辿り着いたら 風もなくなり 天国のようなポカポカ陽気で・・・あれは一体・・・何だったんだろうか?
多分・・・カール状の地形が風を集めて凝縮して西壁にぶつかり 一気に山頂を吹抜けているのでしょう。
テレビの解説で見た 湾に押し寄せた津波がせり上がるような状態なのだと思います。

また来年 クライアント連れて必ず戻って来るから・・・オプタテ そこでジッと待ってろよ!

1200mBC 5:50  c1930 8:40~50  BC10:00~11:00 両泉橋登山口13:30

オプタテシケ山(2012m)

2015年4月25日(土)

ガイドのお気に入り

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オプタテシケ山の西面は中央稜や北西稜などのバリエーションルートに加えて 西尾根・東尾根が左右に張り出して まるで要塞のような雰囲気です。
カールの底にいるようなこのベースキャンプは ガイドのお気に入りです。

白金温泉から野鳥の森に向かう道路はすっかり除雪されていて 間違って右岸の頭首工まで入り込んでしまいました。
両泉橋に戻って ガイドはスキーで ガングロおやじさんとキューティーさんはスノーシューで歩き始めました。
天気も安定していてルンルン気分です。

幸せな一日

P4260009.JPG写真のキャプションを入力します。
ポン水無川から先行者のトレースを辿ったら沢を離れて1158標高点に向かっていました。
ハハァ~BCの設置場所が違うんだァ・・・気づくのが遅かったァ~
西尾根を登るなら1158標高点のほうが近いのですが 西壁正面の迫力ある景色をクライアントに見てもらいたくて・・・西尾根の裾をトラバースする羽目になってしまいました。

予定の1200m森林限界に着いたら さっさとテント張って サアァ~前祝いだァ~
生ハムとブルーチーズ頬張りワインを流しこんだら テンション上がってきました。
ポトフでカラダが温まると眠くなってしまい・・・・気がついたらシュラフに入っていました。
なんと幸せな一日だったことでしょう。

両泉橋11:20 1200mBC15:00

丸瀬布 北見富士(1,306m)

2015年4月22日(水)

高い方の・・・北見富士

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昨年の初夏、「北見富士に登りたいんだけれど ガイドしてもらえますか?」とあるクライアント。
「ああ チョッと藪こぎしますが・・・いいですよ」
「チョッと藪こぎ?・・・留辺蘂の北見富士じゃなくて・・・高い方のよ!」
ジェジェジェ・・・滝ノ上の北見富士?・・・夏道がなくなったと聞いてるけど・・・難しいな~。

9月にリサーチしましたが、林道終点からいきなりブッシュで登山道は完全に消失していました。
こりゃ~無理だわ・・・。

帰宅後・・・目を皿のようにして地形図とにらめっこの日々・・・
紋別や遠軽の道路事務所に電話して春の除雪状況を確認すると・・・丸瀬布から道道306号線の上丸からアプローチするのが最短なようです。
それでも最終人家から山頂まで14km 往復10時間は掛かりそうです。

途中テント泊で一泊二日の企画を立案しましたが・・・瀬戸瀬温泉泊の日帰りに変更してチャレンジしました。

下山するのがモッタイナイ

P4220003.JPG写真のキャプションを入力します。
幸いなことに 道道306号線は上丸を越えて丸立峠ゲートまで除雪されていました。
片道3km 往復2時間・・・儲けました。

朝5時に林道入口からアイゼンでスタート、ところどころ クマの足跡があります。
スノーシューに履き替えて6km歩き 奇城岩の麓まで来ました。
古代にマグマが噴出した痕跡なのか 針峰がいくつも突き出ていたり 高度差50m以上の岩峰があったり・・・結構な迫力です。

取付き尾根に雪がないので 826標高点の南東尾根北面の沢から取り付きました。
尾根に上がると 標高700mまで作業道の跡がありました。
アイゼンに履き替えて沢から尾根に上がると傾斜が緩くなりました。

826標高点を越えたら770mの広いコルまで降ります。
1020m岩峰まで急斜面にジグを切ります。
岩峰を東から回りこんでスノーシューをデポ、1109標高点で初めて北見富士が姿を見せてくれました。
南に砲台のような岩峰を座らせていますが 最高点はフタコブラクダの雪庇尾根の陰に隠れているようです。

疎林の斜面を右にトラバースして頂稜に達すると 200m先に最高点がありました。
力を振り絞って歩き続け やっと・・・やっと・・・「高い方の北見富士」 に達しました。
ガスに見え隠れするチトカニウシ山や 白滝のスキー場が遠くにが見えました。
天塩岳や渚滑岳は・・・・残念ながら雲に隠れて見えません。
嗚呼 やっと登ったァ~ 登りだけで6時間 遠かったねェ~・・・・ホッ。
風が強いけれど すぐに下山するのがモッタイナイ気がしました。

プリマさん 下宿屋のシェフさん 小料理屋の女将さん 伊達巻子さん ズンバさん モンベルおやじさん お疲れ様でした。

林道入口登山口4:50 400m奇城岩麓6:25 826標高点8:15 1109標高点9:40 1181標高点10:10 北見富士山頂10:45~50 400m奇城岩麓13:15 登山口下山14:55

穂別 ハッタオマナイ岳(1,021m) 一等三角点

2015年4月19日(日)

第3のコース 八幡林道

ハッタオマナイ稜線.JPG
北見富士の予定でしたが 道東は雨予報だったので 急遽ハッタオマナイ岳に変更しました。

夕張山地の南部に位置し、八谷和彦さんの「ガイドブックにない北海道の山々に掲載されているので 知る人ぞ知る 隠れた人気があるようです。
ハッタオマナイのアイヌ語源は不明ですが、ハッタ(水が淀んだ所)オマ(にある)ナイ(川)と解釈できそうです。
鵡川の福山渓谷の流れからその山名が付いたのかもしれません。

アプローチの道道610号線は土砂崩れの為 通年の通行止めになっています。
樹海ロードのモトツトンネルから登ろうと計画しましたが 福山を越えると南西面は雪解けが早く 既にブッシュが出ています。
おまけに風速7mの天気予報でしたので 稜線の長時間歩行は厳しそうです。
地形図をよく読むと稜線の西側山麓に南北の林道が走っています。
等高線に沿って蛇行しているので5kmものアプローチになりますが 風を気にせずブッシュにも悩まされず 使えそうに見えました。
ヨシ! これで行こう!
決断は早い方がいい!

あとでプリマさんに聞いたら この八幡林道はネット情報にもあったそうです・・・知りませんでした。

着たり脱いだり 履いたり外したり・・・忙しい山

ハッタオマナイスナップ.JPG写真のキャプションを入力します。
高低差150mアップダウンがある5kmの林道は 晴れたかと思ったら雪が降り 雨になってまた晴れて・・・かっぱを着たり脱いだり メンドクサッ 伊達巻子さんは「もう濡れてもいいや」
林道の雪もあったりなかったり・・・・スノーシューも履いたり外したり メンドクサッ 砂利道もスノーシューでガリガリ歩きました。
真新しいクマの足跡に遭遇して・・・ホ~イ ホイ モンベルおやじさんは裏声を出し続けて 忙しそうです。
ハッタオマナイ岳・・・意外に登りにくい山・・・難峰ですね。

標高700mまでは作業道があって 助けられました。
987標高点までくれば 頂上は近くに見え もう一息 もう一息です。
層雲の底辺が上昇したので 見晴らしの良い山頂に到達できました。
アレはリビラ山だよね あれはペラリ山だよね・・・イッキュウさんは山座同定が得意です。
1等点の標柱が顔を出していました。
下宿屋のシェフさん 足も攣らずに余力ありそうでした。
ズンバさんは いつもニコニコ 笑顔は人を和ませてくれます。

帰りの林道 小料理屋の女将さん 何を思ったか・・・いきなりインターバルトレーニングのようにダッシュ・・・ガイドも必死に歩きましたが とても追いつけませんでした。

八幡林道入口登山口8:40 シェプキウシナイ沢10:20 林道450m北東尾根取付11:00 ハッタオマナイ岳13:00~10 登山口下山15:55

富良野 旭岳(1,334m)

2015年4月14日(火)

おカミに楯つく訳では

旭遠望.JPG
富良野岳の衛星峰の前富良野岳 そのまた衛星峰の旭岳に登りました。
太陽・地球・月の関係みたいなモノですね・・・・ちょっと違うかな?

クライアントは 三角点マニアさん 下宿屋のシェフさん モンベルオヤジさんです。
秋雲橋からアイゼンでフレベツ林道を歩き始めましたが もう10時過ぎ やっぱり埋まりだしてスノーシューに履き替えました。
1km進むとパイプ組んだ防衛省のバリケードがありました。
この先の西側裾野は陸上自衛隊演習場ですが 地形図に依ると林道は国有林のはずです。
おカミに楯つく訳ではありませんが 正確に表記してもらいたいものです。 

林道4km歩ききって733標高点から沢に入り 残雪辿ってc900mで尾根に上がりました。
森林管理署の境界標識かな・・・見慣れない防衛省の境界標識がありました。

ここほれワンワン

旭山頂.JPG写真のキャプションを入力します。
1067標高点まで来ると雪が締まってきたのでアイゼンを装着しました。
南の風 風速8mくらいなので 風下の北斜面をトラバース気味にキックステップで歩きます。
長いトラバースで下宿屋のシェフさんは辛そうですが モンベルオヤジさんが付いて励ましてくれました。
眼下には広大な演習場が一望できて 射撃場らしき裸地も見えました。

尾根は這松が出ているので時々雪面抜けてバランス崩しますが 一歩一歩 もう少しもう少し・・・
c1200mでとうとう雲の中に入ってしまいました。
上部はガスで視界ありませんが 騙されたニセピークに立つと 山頂が見え隠れしていました。

強風でカラダが揺れる 何もない山頂でしたが いつものように達成感はありました。
帰りの林道で 三角点マニアさん 雪に埋もれた真新しい4等三角点を ここ掘れワンワン スコップで奮闘していました。
いろいろな遊び方があるものですね。

秋雲橋登山口10:10 733標高点11:45 旭岳13:50 733標高点15:00 登山口下山16:20



上川三山 摺鉢山 すりばちやま(1,026m)

2015年4月14日(月)

時間はたっぷりあるんだから

摺鉢スナップ2.JPG
ランデーグループの今期最後のスキー登山。
蘭越幌内山は渡渉が厳しそうなので 上川三山の摺鉢山に変更しました。
数年前の2月に登っているそうですが 季節が違えば山も違います。
天気は上々 バスの中からテンション上がっていました。

今年は旭川も少雪だったらしく 豊原の牧場は標高650mまで除雪されていました。
「これなら2時間もあれば登頂できそうですね」
「ガイドさん 急がなくていいからね・・・時間はたっぷりあるんだから ゆっくりお願いしますよ! ゆっくりですよ」
背後に迫る大雪山の峰々を振り返りながら 陽光浴びて歩きました。

標高850mから急傾斜帯に入ります。
尾根を直登できないので南西の沢に入り スキーアイゼン着用してジグを切りました。
1000mで東斜面にトラバースしたら 真っ白な天塩岳や渚滑岳 北見富士が飛び込んできました。 
山頂は小さな雪庇の上でした。
短時間でしたが 変化があって充実したハイクでした。

パラレルターン 決まった!

P4130030.JPG写真のキャプションを入力します。
さて、本題のスキー滑降・・・どのコースを滑るか ガイドの力量が試されます。
ウゥ~ン・・・ザラメの雪が安定していますので・・・・やっぱり南西の沢地形でしょう。
思い切って飛び込んでみたら 意外と調子が良くてオープンバーンのゲレンデ状態でした。
ところが ターンを繰り返す度に傾斜が増してきて・・・沢も狭くなり・・・ちょっと危険かなァ~ と思ったら・・・やっぱり大きな亀裂が4箇所入っていました。
ウヘ~ェ こっちに来ないで下さい!ダメ ダメ!
小尾根を越して傾斜の緩い左の沢に逃げ込みました。
ここもまた調子が良くて パラレルターンが決まって まるでパラダイスでした。
何だかスキーの腕前(脚前というのかな?)が上がった気分になって ボクァ~シアワセだなあ~ァ。
クライアントも ニタニタ ホクホク 笑みがこぼれていました。

豊原牧場標高650m登山口10:00 摺鉢山11:50~12:20 登山口下山13:00

お茶々岳(1,331m)松籟山(1,284m)

2015年4月12日(日)

麓郷 タイムスリップ 奇声

P4120002.JPG
昨日は麓郷で丸太の家、石の家、そして拾ってきた家を観光しました。
「北の国から・遺言」で倉本聰が黒板五郎に語らせた素朴で含蓄あるセリフ「オレがお前たちに残してやれるものは何もないが・・・」レリーフになっていて 懐かしく見入っていたら25年前にタイムスリップしてしまいました。
ペンション「星人の宿」は 元酪農家でファームステイの雰囲気 好感持てました。

さて、去年はガスの中 強風と堅雪に弾き返された「お茶々・松籟」ですが・・・
今年は2週間早く、雪の条件も良さそうです。
朝方の雨が上がって リベンジのズンバさん イッキュウさんはテンションも上がってきました。

18線沢の林道はゲートまで除雪されていましたが 駐車スペースがなく 游水池から歩きました。
丸太2本の渡渉は・・・ギリギリ雪が載っていてラッキーでした。
林道550mにスノーシューをデポ、ザックを軽くして いよいよ戦闘モードです。

ゼクラン初参加のキューティーさん 静かに歩いているかと思えば 突然 ウォ~ッ・・・ イエ~イ・・・ヒュ~ヒュ~・・・
気合なのか気分転換なのか 突然に奇声を発し 楽しそうに登っていました

緊張? キンチョール?

P4120008.JPG写真のキャプションを入力します。
1100mコルから南斜面をトラバースして北尾根に向かいます。
表面の雪は柔らかくアイゼンも効いています。
これなら北尾根から巻かなくてもダケカンバの斜面を直上できそうです。
予定を変更して ショートカットしましたが 頂上直下は40度以上で滑落したら止まらない傾斜でした。
キューティーさんの「緊張!」の掛け声。
「キンチョールってなんだ」 緊張が解れ モンベルおやじさんもリラックスして登れたようです。

振り返ると芦別岳と夫婦岩がド迫力で迫ってきました。
オンサイトのプリマさんは 静かにも納得・満足で笑みがこぼれ落ちました。
遠くに見えた松籟山は 極楽平での休憩を含めても1時間で登ってしまいました。

遊水地登山口5:00 林道550m6:20 1100mコル8:05 御茶々岳9:00~20 松籟山10:20~30 1100mコル12:00 登山口下山13:35

大麓山(1,459m)トウヤウスべ山(1,400m)

2015年4月9日(木)

どろかめさん

大麓山2.JPG
余別岳の予定を変更して 富良野の大麓山とトウヤウスべ山に登りました。
クライアントはプリマさん「お一人様」でした。

天気がいいのでゆっくり登りましょう。
秋雲橋からアイゼンを着けて作業道で尾根に上がり 針路を110度に切りました。
1時間ほど歩いたら 何やら大きな足跡が横切っています。
たった今・・・たった今 横切ったばかりの ヒグマの足跡です。
後ろ足の幅は20cmありました。
この時は 恐怖感もなく 「ああやっぱりいるんだなあ・・・」 
後を振り向くとプリマさん 知らず知らずか ゼーハーゼーハー 早足になっていました。

1000mまで来るとダケカンバの疎林になって 前富良野から富良野岳、三峰山が大きく聳えて迫力ありました。
1129標高点に上がると谷越しに大麓山が正面に広がります。
1237標高点の前後のポコは 樹林帯ですが傾斜がきついので アイゼン蹴りこんで慎重にトラバースします。

1270標高点に立つとトウヤウスべ山のダラーッとした山容がが左に見えます。
原始ヶ原の向こうに円錐の下ホロカメットク山が対峙しています。
小さな雪庇が張り出した尾根を忠実に登ると 頂上らしきピーク・・・違った。
今度こそ・・・頂上かな・・・また違った。
ジラセるなああ・・・・三度目の正直で・・・標識のある平坦な山頂に立ちました。
南東面の広大な東大演習林・・・・昔に読んだ どろかめさん の実直な生き方をふと思い出しました。

ヒグマに追われた?

大麓山スナップ.JPG写真のキャプションを入力します。
大麓山からは尾根上のちょっとした高みとしか見えないトウヤウスべ山に向かいます。
北斜面の下降はカリカリでアイゼンのツアッケも1cmしか埋まりません。
這松帯なので 雪面を踏み抜いて 時々バランスを崩します。
傾斜はありませんが雪面が氷結しているので気が抜けません。

1306コルからは一息で山頂に出ました。
難しい山ではありませんが 周囲ぐるっと山に囲まれて 奥深さを感じます。
歩き始めてすでに4時間30分経過しています。
1270標高点にトラバースしてそそくさと下山します。

1129標高点までの長いトラバースは雪が腐って歩きやすくなっていました。
登りのトレースは雪解けですでに消えかかっています。

消えかかったアイゼンの跡を辿って行くと いきなり いきなり アイゼンの跡が熊の足跡に変わりました。
ジェジェジェ
どういうこと これ?
よく観察すると 私達が登ってきたトレースの後ろを ヒクマが追って登って来ていました。
人間に興味があるみたいです・・・イヤ~あ 参った参った・・・

秋雲橋8:50 1129標高点10:35 1237東コル11:15 大麓山12:30~40 トウヤウスべ山13:20~30 1129標高点15:00 秋雲橋下山16:00

雄冬山(1,197m)

2015年4月2日(木)

あそこ・・・登るの?

ofuyu01.jpg
雄冬山に海抜10mからの最短コース・岩尾温泉から登りました。
伊達巻子さんが 『どうせ行くならスキーで』とアグレッシブなので ガイドもスキーで参戦。
ガングロおやじさんとモンベルおやじさん、サンチャンさんはスノーシューで安全パイです。

マルヒラ川の砂防ダム手前に土場があり ここから15分ブッシュを漕いで尾根に取り付きました。尾根に上がったら あとは実直に足を動かすだけです。
655標高点は急斜面なのでスキー隊は北側を巻きました。
岩尾天狗岳の南面がパノラマで映ります。
次第に尾根が細くなってきますが 風が無いので小さな雪庇の上を忠実に詰めました。
小さな両面雪庇を越えたらまた広い尾根にでます。

標高900mで森林限界、雪も硬くなってきたのでリスクを避けてアイゼンに履き替えました。
西尾根は強風が吹いていて雲が飛んでいきます。
尾根に上がったら身動きがとれなくなりそうなので・・・・ここで決断。
山の陰で風が弱そうな急斜面の沢型を直登します。
エエッ・・・ あそこ・・・登るの?
壁の迫力に圧倒されて 強い気持ちが折れそうなクライアントに 大丈夫~ダイジョウブ。
アイゼンの出っ歯を蹴りこんでジグを切りました。

強風でピンボケ?

雄冬下山.JPG写真のキャプションを入力します。
少しの緊張のあと 頂上台地に出たら群別岳 浜益岳 暑寒別岳が飛び込んできました。
計画通りの4時間で登頂できました。
山頂での集合写真は 強風にブレたのか3枚ともピンボケでしたが・・・しっかり脳裏に焼き付けました。

下山は 急斜面にも慣れてきたのか・・・恐怖感もなく アイゼンの踵を雪面にキメてガシガシ降りました。
スキー隊とスノーシュー隊が交互に 先頭を争うように 急ぎ足 急ぎスキー。
計画より1時間も早く下山しました。

マルヒラ川河口登山口8:20  295標高点9:35 656標高点10:20 雄冬山12:20  登山口下山14:30

厚田 円錐峰 えんすいほう(690m)

2015年3月30日(月)

円錐峰山頂.JPG
昨年はは雨で中止になった 近くて遠い山・円錐峰にリベンジしました。
これほどの無風快晴は久しぶりだなあ・・・日頃の善行のご褒美だあ・・・唯我独尊・自画自賛。

発足の左俣林道はゲートまで除雪されていて片道1.5km得をしました。
林道の積雪は1m以上あり ガイドは前富良野のモナカ雪にも懲りずにスキー クライアントはスノーシューを選びました。
長い林道歩きも 左岸にある白い頂きの544m峰 3箇所の雪崩のデブリ 冬眠から覚めたヒグマの足跡などで飽きることはありませんでした。

c200mから361標高点を目掛けてジグを切りました。
30分前に見た熊の足跡が・・・ここにまで上がって来ていました。
おまけに 両者の進行方向は同じです。
待ち伏せされるかもね・・・・生贄は・・・誰だ?
逃げ遅れそうなのは 体調の優れないモンベルおやじさんかなあ?
でも ジムで鍛えてる肉が硬そうだから 旨くはないぞ。
上方芸人さんはもともと肉が付いていないし・・・・サンチャさんも 自転車で鍛えたアスリートだから やっぱり肉は硬いぞ。
そうなれば イッキュウサンが適任かあ・・・比較的に年齢も若いし・・・まだ肉は柔らかそうです。

円錐峰下降.JPG写真のキャプションを入力します。
ヒグマの足跡は左の沢に降りて行きましたので一安心です。
620mのピークを左から巻くと 白い大斜面が現れ 素晴らしい景色になってきました。
安瀬山から濃昼岳 毘砂別山 飛散岳と北峰が西側に広がってきました。
東は 南別狩岳から カムイシリ ピンネシリ 別狩岳が青空に映えています。
雰囲気は 大袈裟ですが モンブランに登っているみたいでした。

いきなり 群別岳が ドカーン と現れたと思ったら そこが円錐峰の頂上でした。

雄冬山から浜益岳 奥徳富岳 暑寒別山  南暑寒岳が一望でした。
知来岳の南面は まだ雪崩れていませんでした。
俺が行くまで 待っていろよ! 心で叫びました。

雲ひとつない山頂でしばらくゆっくり・・・イッキュウサンはいつものようにカップそばをズルズル美味しそうに食べています。
昨日は熱で寝込んでいたというモンベルオヤジさんでしたが こんな体調でも登れるんだ・・・・自信につながったかな?

ガイドは 昨日の最終便で帰宅は午前様 4時間も寝てないけれど ドリンク剤飲みながらもなんとか登れてホッとしました。
それにしても 円錐峰・・・遠い山ですが・・・イチオシです。

左岸林道ゲート登山口8:45 138標高点9:45 200m橋11:00 尾根取付11:20 円錐峰12:45~13:00 林道13:40 登山口下山15:35

前富良野岳(1,628m)

2015年3月26日(木)

態度が一変

P3260006.JPG
布部川の林道はゲートが閉じられている秋雲橋の先まで除雪されていました。
登山準備していたら 作業に入るらしい森林管理署と業者の車3台が近づいてきました。
一悶着あるかな? 覚悟はできています。

登山用の赤いヤッケに皮の兼用靴という職員らしからぬ中年男性が近づいてきて・・・すでに 顔が怒っていました。

通行止めの立て札があるのにどうして入ってきたんだ・・・直ぐ車を林道入り口まで下ろしなさい・・・
昔の役人らしい威圧的な態度で・・・今の役人らしくはないですね。
あまりにも傲慢な言い方だったので・・・・

立て札は富良野市が冬期間除雪しない旨だと理解したこと 現実には路面に雪がなく他の車も通行している。
国有林は国民のモノであり レクレーションの場です。
通行や作業の邪魔にならないように駐車しているのに 時間と燃料と事故リスクを課してまでなぜ移動しなければならないのか 『合理的な理由』が見当たりません・・・と裁判官のようなセリフで反論しました。

ついでに 所属管理局と氏名を問いただすと・・・・手強そうな相手と判断したのか 急に態度が一変・・・
駐車してもいいけれど (立場上) 入林しないよう 『お願い』 します・・・表層雪崩にも気をつけてください・・・・
いきなりトーンダウンしました。
公務員だったら 納税者を見下すような態度とるなよ・・・言いかけて飲み込みました。
分かりました・・・気をつけて行ってきます・・・・ガイドもオトナです。

達成感に満たされた瞳

前富良野山頂.JPG写真のキャプションを入力します。
最近降った湿った雪が重たく スキーでも10cm以上沈みました。
後続のスノーシュー隊も辛そうでしたが 皆さん頑張っています。

二ノ沢に入っても雪質は改善しませんが 山は真っ白で美しく 天気が良いので気分だけは春でした。
上空は北西の風ですが c1300m越えると風が前後から舞ってきて時々バランスを崩します。
振り返ると大麓山とトウヤウスべ山が下に見えます。
北の峰から芦別岳 夕張岳の山並みが逆光で迫力ありました。
ダケカンバの支尾根を使ってc1450mまで登ると スキーアイゼンも効かなくなってきたので 傾斜の緩そうな東側の尾根に逃げ込みました。
下ホロカメットク山の三角錐 富良野岳からカミホロ 境山のパノラマが楽しめます。
c1550mでスキーとスノーシューをデポし いよいよアイゼン装着します。
ズボッズボッと埋まってスピードは出ませんが 時折雪煙があがっている頂上は目前で  着実に近づいています。

30mもう少し 20mもう少し 10mもう高いところはなさそう。
10m/sの強風に煽られましたが なんとか全員が登頂できました。
サングラスの中には達成感に満たされた瞳が輝いていました。

期待していたオープンバーンのスキーは モナカを通り越して 表面だけセンベイのような雪に悩まされて ヘナヘナでした。

秋雲橋登山口9:50 二ノ沢出合11:20 前富良野岳14:30  登山口下山16:40

珊内岳 さんないだけ(1,091m)→ 稲穂嶺(564m)

2015年3月24日(火)

撤退ではなく 転進だ

余別珊内.JPG
イメージは先週18日 赤石岳から撮影した珊内岳とガニマナコです。
こんな天気なら良かったのに・・・・
余市に向かう国道5号は 海岸沿い道路が冠水するんじゃないかと思うほどの荒波でした。
予報は曇りでしたが 実際は・・・吹雪でした。
ドライバーをお願いしたモンベルオヤジさんは・・・石川さゆりが似合う海だなあ・・・ファンなのでしょうか?
ガイドは・・・こりゃあ 北島三郎でしょう・・・ファンじゃありませんが。
北の荒波に~ 船をだす男は~ 吹雪をウケに酒を酌む~・・・こんな歌詞・・・なかったっけ?

標高600mトーマル峠は積雪10cm 猛吹雪でプロのドライバーも運転がままならないくらいでした。
大川林道は 勿論 積雪で車は入れません。
この天気なら林道6km歩いて尾根に取り付いたら吹雪で前進できなくなるでしょう。

協議の結果・・・・ハルちゃんさんが言い出した稲穂嶺に・・・サンチャンさんと ブービーメーカーさんがOKのサイン。
旧日本軍ではありませんが・・・撤退ではなく転進することになりました。

今に行くから待ってろよ

稲穂嶺.JPG写真のキャプションを入力します。
銀山駅にはボーダーらしい車が3台停まっていました。
線路を渡りホームの端からスノーシューを装着し歩き出すと ところどころ先行者のトレースが残っていました。
こんな天気じゃあ・・・・サクッと登って サッサと降りて きのこ汁に アップルパイ 温泉でゆっくり温まりたいですね~。
賛成 賛成!

気がつけば 山頂直下のオープンバーンが見えてきました。
上空は風がゴーゴー唸っています。
ゴゴゴ~ 風が鳴いている ゴゴゴ~  ゴゴゴ~風が叫んでる ゴ~ゴゴ~(スパイダーズ)

大粒の硬い雪がバチバチと顔面に当たり 思わず風下に背けてしまいます。
風速10mはありそうです。
雪庇が崩壊しそうな斜面を避けて ダケカンバの疎林にルートを求めてジグを切りました。
何も見えない山頂でしたが 雪山の厳しさはありました。

珊内岳・・・・今に行くから待ってろよ!

銀山駅9:45 稲穂嶺10:55~00 銀山駅11:35

渚滑岳 しょこつだけ(1,345m)

2015年3月23日(月)

ご褒美

渚滑岳.JPG

昨夜は比布温泉でゆっくりくつろぎました。
贅沢な懐石料理に美味しいお酒・・・・健康に山登りしている・・・ご褒美ですね。
5時に宿を出発して高速で登山口に向います。

低気圧が接近しているはずですが 早朝の滝上町は晴れていました。
カリカリの硬い雪を踏みしめて スキーとスノーシューそれぞれの足回りでオサツナイ林道に入っていきます。
去年と違って伐採作業はなく 除雪もされていませんでした。
約1ヶ月時期が早いからか 親子熊の足跡も 今年はありません。

4つ目の橋をわたって尾根に取り付きました。
なだらかな斜面にS字カーブ描いて登って行くと902岩峰が左に見えてきます。
急な斜面の植林地をトラバースでかわすと 山頂に続くオープンバーンの下にでました。
スキーアイゼンも利かなくなってきたので 1250mでスキーデポしてアイゼンに履き替えました。

ガングロオヤジさんは MSRスノーシューの性能を発揮させて 硬い雪の斜面を無理やり登っていきます。
後に続くプリマさんは・・・滑落したら止まらない傾斜なので・・・アイゼンに履き替えましょう。
右には雪庇ができているので左のブッシュ帯を歩きます。
雪がパラパラ降ってきたら ほどなく視界が開け なにもない山頂に着きました。

600mのオープンバーン・・・なのに

渚滑オープンバーン.JPG写真のキャプションを入力します。
さあ いよいよ 標高差600mのオープンバーン・・・・・
でも 雪質はパウダーではなく ザラメでもなく ただの重たい湿雪・・・ウウううう。
滑走面にフッ素をアイロンがけした滑りよいスキーでしたが ターンの度に 足腰に力が入り 筋肉はパンパン。
力を抜いたらブレーキ掛かって転倒しそうです。
こんな雪じゃ・・・シュテムクリスチャニアで安全に滑るしか・・・・・ですね。
クラックが開きかけているので 全層雪崩にも警戒が必要です。
それでも 高度差あるので スキーは結構楽しめました。
スノーシュー組は 雪が降ってきた帰路の林道歩き ・・・堪えたようです。

オサツナイ林道入6:20 c530m尾根取付8:05 渚滑岳10:40~50 c530m11:50 登山口下山13:05(13:30)

和寒山(740m) 天測点 一等三角点

2015年3月22日(日)

野暮ったいヤッケ

和寒山.JPG
渚滑岳の前泊だけではモッタイナイわ~一等三角点の狐山はどおォ~???・・・・イッキュウサンの提案です。
いやいや ガイドは風邪気味なので ちょっと贅沢だけど比布温泉に泊まって和寒山にしませんか?
ここは天測点のある一等三角点だよ・・・
イイね イイね イイね 全員一致で オニヴァ(仏語でレッツ・ゴーの意)!

塩狩駅のホーム・・・どうみても野暮ったい色合いの 超クラッシックなヤッケを着た 革靴に山スキー ぼっこ手袋 ・・・オッサンが単独で降りてきました。
まるで昭和40年代の山ファッションみたい・・・でも・・・自分のスタイルを貫くって・・・サマになっていてイイねェ~
アレッ? どこかで見たようなゴロンとした体型・・・・近寄ると・・・我がクラブ・SACのSJさんでした。
やぁ~ アレレ~ ヤア~  あれれ~ 会話になっていません。
尾根通しに登ったら3時間 下山はショートカットで1時間30分だったそうです。

情報ありがとうございます・・・じゃあ・・・行ってきま~す。

天測点・・・埋まってるゥ

和寒遠望.JPG写真のキャプションを入力します。
高速の高架下を潜って トレースは700mピークを目指していました。
標高600mから沢にトラバースし 源頭をさらにトラバースして山頂直下にでると 遠回りしてきたトレースにぶつかりました。
650mで雲の中に入り視界は50mほどです。
モービルの跡にぶつかったら まもなく山頂の反射板が見えました。

せっかくの天測点が・・・雪に埋待ってるゥ・・・三角点の標柱も何も見えません。
チョッと ガッカリ。
スコップで掘る? この広い山頂を? ムリ 無理  ジャンネンだねェ~

下山途中から天気予報どおりに晴れてきて 駅のホームから山頂の反射板が小さく見えました。
早く晴れれば良かったのに・・・・恨めしそうに上を向いて歩きました。 

塩狩駅12:30 和寒山14:20~25 塩狩駅下山15:30

定山渓 天狗山1峰(1,144m)

2015年3月19日(木)

アルピニストの サガ

定天山頂.JPG
天狗沢から定天1峰に登ってきました。
雪はベトベトでしたが 林道はラッセルもなく予定通りに天狗平に着きました。
途中の右岸では大きな雪崩の跡もありました。
天狗平から中央稜やデルタフェース 東尾根を仰ぎみると いつも身が引き締まります。
世間一般からすると 物好きと言われても 反論できませんね。
アルピニストの性(サガ) とでも云うのかな?

ヘルメット、ハーネス、ピッケル、アイゼン、完全装備に身を包み中央ルンゼに吸い込まれていきました。
雪が腐ってきてスタンスが崩れ フラーっとバランスを失います。
ザクッと ピッケル打ち込んで堪えます。

よく見ると手強そうなルンゼの中にもダケカンバの生えた弱点ラインがあります。
ハハァ・・・リスクを避けてコレをルートに使っちゃおう。
陽光に照らされて雪のブロックが落ちてきて 気が抜けません。

コルに上がったらあと一息ですが 上部は樹木のない斜面があり だましだまし膝まで埋まりながら高度を稼ぎます。
なんやかんや・・・天気が味方してくれて 山頂に登りつめました。

肝が座っている

P3190027.JPG写真のキャプションを入力します。
さて 肝心の下山です。
アンザイレンして慎重にスタッカートで下降します。
ゆっくり5ピッチ降りたらjダケカンバのラインに入ったのでコンテでアンカー採りながら下山しました。
スノーシュデポ地点まで来たら クライアントの顔に笑みが戻ってきました。

いやあ 登っちゃいましたね~ モンベルおやじさんがポツリ。
ホント 楽しかったわァ~ 下宿屋のシェフさんは肝が座っているのか まだ余裕があるみたいでした。

林道入口8:45 天狗沢入口9:15 天狗平10:00 1峰山頂12:40~50 天狗平14:50 天狗沢入口15:25 林道入口下山16:00

赤石岳(1,000m)

2015年3月18日(水)

積丹半島の隠れた1,000m峰

赤石山頂.JPG
赤石岳なのか赤石山なのか  地形図に掲載されていない山名なので どちらでもいいけれど・・・積丹半島5番目の隠れた1,000m峰です。
先週の悪天候で1週間延期しました。
今日は 素晴らしい天気で 思わず笑みが浮かびます。

大川林道は黒部立山アルペンルートみたいに除雪されいましたが 先週積もった雪がグシャグシャ・・・・車が入れません。
ショウガナイねえ~ 国道の駐車帯に停めて歩きました。

クライアントは ズンバさん 伊達巻子さん 上方芸人さん 久しぶりの三角点マニアさんです。
絵かきのカキさんも腰痛こらえてサポートしてくれました。

林道を離れて駒吉沢への作業道に取り付きましたが 入り組んでいるので尾根やら沢やら適当に歩きます。
正面に604m峰が岩場を従えてそそり立っています。
東尾根の260コルを目指しました。
東尾根は標高が上がるに従って急峻で イヤラシくジグを切りながら標高を稼ぎます。
580コルに着いたら気が抜けるようにホッとしました。

雪が良ければ・・・良い斜面

赤石下山2.JPG写真のキャプションを入力します。

580コルからは 『雪が良ければ』 スキーに最適な広い尾根が続きます。
今日は・・・ベトベトの湿雪で期待できません。

単調といえば単調な白い斜面ですが 孫悟空になった気分で 余別岳 ポンネアンチシ 珊内岳 大天狗を眺めながら歩きました。
標高900mからは森林限界で 遮るものはありません。
最高点には三角点が設置されていませんが・・・間違いなく立派な1000m峰です。

帰路は580コルから南側の沢を使って駒吉沢に戻りました。
斜度が一定の滑りやすい歩きやすい沢でした。

国道駐車帯登山口9:50 580コル12:00 876標高点13:00 赤石岳13:30~45 580コル14:15 登山口下山15:20

信砂岳 のぶしゃだけ(927m)

2015年3月16日(月)

雪は 贅沢言えません

P3160040.JPG
ランディーグループのガイドで 恵岱岳の隣の信砂岳 全員スキーです。
バスは共栄橋の路肩に無理やり駐車しました。
天気は 昨日よりもイイですね。
そのかわり 雪は・・・この時期 贅沢は言えません。

月曜日だから きっと昨日のトレースがあるはず・・・・期待は見事に外れました。
でも スキーは沈まず ラッセルと云うほどのラッセルはなく 白い斜面に思い通りのトレースを描いて快適に登れました。
暖かな陽光を浴びて 野鳥の囀りを聴き ウサギやキツネのトレックを追い 春の山を満喫して登ります。

果敢な攻めスキー

信砂岳.JPG写真のキャプションを入力します。
標高850mを越えて頂上台地に上がりました。
ホワイトアウトならGPSがなければ どこが頂上なのか判断できません。
今日は・・・小高い丘が見えました。

山頂に着いたら 鋭い山容の956m峰と 昨日登った恵岱岳が飛び込んできました。
暑寒別岳はガスの中で山麓しか見えませんでした。
雨竜湿原が 見えているはずですが なんとなく あそこだよなあ~

帰路のスキーは 黄砂のブレーキがかかり 転倒しないように滑るのがやっとでした。
それでも良い斜面はたくさんあって 振り返ると ランディーのクライアントは果敢な攻めスキーに歓声をあげていました。

共栄橋登山口9:35 562標高点10:40  信砂岳12:15~45 登山口下山13:50

恵岱岳 えたいだけ(1,060m)

2015年3月15日(日)

ブログネーム

恵岱岳登高.JPG
道央道の滝川ICから見ると 『平らな山・・・優しい山』 のイメージですが・・・どっこい ルートは渡渉したり 雪庇の急斜面があったり 意外と難かしい山です。

ところでガイドさん・・・私のブログネーム・・・お葬式みたいでイヤなんだけど・・・変えてくれない? カンコンさんがポツリ。
冠 と 婚  別に葬式とは関係ないと思うけど・・・
エエッ・・・・・それって変えてもらえるの? 藻岩の女王が見を乗りだしてきました。
お嬢様じゃないんだから・・・ ワタシも変えてほしいわァ~
まあ そのうちに考えておくわァ・・・・著作権はガイドに帰属しています。

御料峠の駐車場には車が3台停まっていました。
オオッ  もしかして 先行者がいるゥ・・・地獄で仏とはこのことか・・・
多分 スキーが2名 プラス1名 スノーシューが1名・・・ラッセル覚悟だったので・・・ありがたや~ ありがたや~

林道2km進んで 394標高点の沢を越えたら トレースは沢に下降していました。
大きなスノーブリッジがあり 安心して渡れました。

猛者

恵岱岳下降.JPG写真のキャプションを入力します。
尾根の取付きは急斜面でしたが やがて穏やかな樹林帯に入りました。
標高500m越えると雪も軽くなってきて 天気もマズマズ 風もなく・・・快適です。
600mで尾根を離れ沢状地形との間のオープン斜面を登っていきます。

先行者が動いてるわ・・・イッキュウさんには見えるようですが ガイドには見えません。
ガングロおやじさんは 尻滑りボード持ってきて 滑る斜面を眺めながらニタニタしています。
ルートファインディングも必要なく ラッセルもなく 今日はホント いい山です。
先行者は標高差250mの壁にジグを切って 雪庇と雪庇の間をうまくすり抜けて 頂上台地にトレースを刻んでいました。

フト見上げたら 4人のスキーヤーが降りてきました。
みんな いい齢のオヤジで この山を知り尽くしているような感じです。
朝5時に御料峠を出て・・・群馬岳まで行ってきたそうです。
オオ~凄い 猛者(もさ) です。
ラッセルの礼を述べて・・・頂上を目指します。

帰路の尻滑りも スキーも 納得の恵岱岳でした。

御料峠9:05 渡渉10:15 900m11:45 恵岱岳12:25~35 渡渉13:35 登山口下山14:30

浜益幌内山(648m)

2015年3月14日(土)

総力戦

円錐峰遠望.JPG
去年 浜益温泉でもらったコピー冊子・・・浜益10峰・・・
群別岳 浜益岳 雄冬山 知来岳・・・・・幌内山・・・
どこ それ ?
こんなマイナーな山・・・だれも知らないだろうなあ・・・誰も登りたいなんて思うわけないよなあ・・・

フタを開けたら・・・7人が参加してくれました。
皆さん・・・よほど・・・初ピークに固執しているんだなあ・・・

実田の釣り堀から逆川林道4kmをスノーシューでラッセルしました。
雪が 雪が 雪が シャーベット状で重いのなんのって・・・
ガイドがくたびれて・・・ラッセル交代してくださいよォ~・・・・
シーン・・・誰も相手にしてくれません・・・
こんな重たい雪でラッセルなんて・・・ムリ・・・ムカ・・・なんちゃってェ! 釣りキチのりチャンさん
モンベルオヤジさんが見かねて前に出てくれましたが・・・やっぱり10分で足に来ました。
下宿屋のシェフさんが 女らしく・・・じゃあ後期高齢者は50歩だけよ~
マシンガンさんは ハンデ無しの200歩ですよ・・・
なんでヨォ~もォ~ シャカシャカ シャカシャカ・・・5分で・・・もういいわア・・・
じゃあ 私のハンデは100歩ね・・・プリマさんも参戦してくれました。
残された伊達巻子さんも・・・どれどれ ワタシも・・・やるか・・・
もう・・・総力戦です。

お誕生会

浜益幌内山.JPG写真のキャプションを入力します。

標高550mのコル・・・664m峰のむこうに円錐峰が見えてきたら・・・雪が軽くなってきました。
サンチャンさんが 『ボクもやっってみようかな?』
でも 病み上がりなんだから・・・・無理しないでね。
飛散岳 毘砂別山 濃昼岳 が右手に見えてきました。
振り返ると尖った黄金山 群別岳は雲の中でした。
やっと登った山頂は雪庇の上でした。
幌内山・・・マイナーな低山だけど タフな山でした。
もう来なくていいわ・・・誰かが囁き・・・他の全員がうなずいていました。

肩に戻ってサプライズ・・・釣りキチのりチャンさんのお誕生会・・・プリマさんのケーキを美味しくいただきました。
次は 円錐峰かあ・・・闘志が湧いてきましたが・・・・片道9kmの林道歩き・・・ちょっと ためらいます。

実田釣り堀登山口9:35 c109m尾根取付き11:10 320mピーク12:00 幌内山13:25~45 c109m14:40 登山口下山16:00

シキシャナイ岳 (1,058m)

2015年3月8日(日)

嫌でも冷や汗かくでしょう

シキシャナイ遠望.JPG
コンコルディアから眺めたK2みたいだわ~・・・カンコンさんが呟きました。
ちょっとK2に失礼じゃない?
せめて 下ホロカメットク山みたい・・・かなあ?
私は高所恐怖症じゃないし、とんがった山・・・好きなの・・・プリマさんの目の奥は星飛雄馬のように燃えていました。
初心者のワタシがこんなとこ来ちゃっていいのかしら? ガハハハハ・・・藻岩の女王さんの口調は控えめですが、態度はベテランに負けていません。
皆さん尖った山が好きなようです。
天気もいいし のんびり登りましょう。
そのうちに 嫌でも冷や汗かくでしょうから・・・アハハハハ

畳一枚の広さ

シキシャナイ山頂.JPG写真のキャプションを入力します。
岩知志ダムからカンラン岩砕石場までは除雪もしっかりされていました。
500m戻って716標高点目掛けての登高は、20cm重たい雪のラッセルでした。
足が重たいなあ~ガイドも人間だあ~ラッセル交代お願いしますゥ~
ダメよダメダメ~なんて・・・(背後の山は)いわないだけ!ナンチャッテ!

910標高点からトラバースしてコルに降り立ち 最後の急斜面に張り付きました。
どこから来たのか 前日らしいトレースがところどころ残っていました。
雪の表面はモナカで アンコはグラニュー糖のようにサラサラでした。
日高特有のあの登りにくい雪質です。
三~歩進んで 二歩下がる~水前寺清子のあの歌詞のようです。
950mでスノーシューをデポして・・・いよいよアイゼンピッケルの世界です。

アイゼンてどうやって履くのォ~?
ワタシ・・・6本爪のアイゼンを 藻岩でしか履いたことないのォ~・・・
どれどれ・・・手取り足取り・・・ガイドは登山用品店の販売員になれるかもね。

山頂は畳一枚の広さで 三人が立つのがやっとでした。
東には 幌尻から北戸蔦別・・・北日高の山並みはがドーンとありました。
西には 芦別岳から夕張岳は迫力満点・・・白いハッタオマナイ岳が優美でした。

砕石場登山口9:10 830mコル10:40 900mコル12:30 シキシャナイ岳13:20~45
登山口下山15:15

大別苅山 おおべっかりやま (853m)

2015年3月5日(木)

アイヌの長老(エカシ)

アイヌの長老(エカシ).JPG
岩尾天狗に向かう増毛山道から見上げると 高く大きくどっしりした山で 3等三角点が設置されていますが 地形図には山名が記載されていません。
ネット検索しても記録がでてこないので・・・目立たない不遇な山のようです。

厚田から雄冬の海岸を なかにし礼の石狩挽歌を口ずさみながら車を走らせました。
オンボロロ~オンボロボ~ロロ~

大別苅トンネルの出口に駐車して旧道を歩き始めました。
ガイドはスキー イッキュウさんとマシンガンさんはスノーシュー・・・今日はラッセルがなく雪が締まっているので・・・どちらが効率的かは判りません。

198標高点で沢を渡り561標高点に上がる支尾根に取り付きました。
ブッシュがうるさいところもありますが スキーでもジグがきれる傾斜でした。
クライアントは余裕があるらしく・・・もう風呂あがりのビールの話で盛り上がっています。
やれ スーパードライがどうの 缶じゃなくやっぱり生ビールさあ・・・
ギネスは常温がいいだの・・・ピルスナーがどうのこうの・・・・
二人はドイツ人のようにビール党らしく ボルドーやスコッチは出てきませんでした。

さて いよいよ雪庇尾根です。
予想どおり尾根はクラストしていてシールが滑りだしました。
左の斜面に逃げて・・・ 雪庇の下をトラバースして登ることにしました。
尾根を見上げると・・・アイヌの長老(エカシ)が 私達を見守ってくれていました。

逃げ水みたい

大別苅山頂.JPG写真のキャプションを入力します。

雪庇の上と下を交互に進み 標高750mで頂上台地と思われる広い斜面に出ました。
雲の中に入り視界が悪くなってきましたが 白い山頂を目指します。
頂上かな・・・と思ったら その先にまた白い山頂が現れ・・・頑張ろう!
今度こそ頂上だ・・・と思ったら その先にまた白い山頂が現れ・・・・その先にもまた・・・・
なんだこりゃ・・・逃げ水みたいじゃないかァ~。
4度目の正直で・・・GPSで確認したら・・・やっと三角点記号の上に矢印の先端がありました。

大別苅トンネル登山口9:50 198標高点10:25 561標高点11:20 大別苅山12:20~35 登山口下山13:30

小漁岳 こいざりだけ (1,235m)

2015年3月3日(火)

ツワモノは小柄な女性

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『冬山2年目の私でも登れるかしら?』 ブービーメーカーさんはアイゼン歩行が心配そう。
『この冬は藻岩山しか登っていないんだけど・・・大丈夫かしら?』 ズンバさんも体力が心配そう。
『何とかなるさ~』 一昨年も登っているガングロオヤジさんは オプティミスト。

オコタンペの昨日の降水量は25mm・・・雪に換算したら25cm・・・ムムム・・・ラッセルかあ~。
オコタン分岐には車1台が除雪して駐車していました。
どうせ・・・オコタン山にでも向かったのだろう・・・トレースは途切れるさァ・・・期待しません。
ところが トレースはオコタンペ湖を縦断して小漁岳方面に向かっていました・・・ラッキー。

先行者は歩幅が広く 休憩も取らず ガシガシと力強くラッセルしています。
長身の男性かなあ?
でも スノーシューが時々 内股にハの字になっていました。
まさか???

尾根に取り付くと 次第に急斜面になって スノーシューのステップが崩れてペースが落ちてきました。
そろそろ 先行者に追いつくんじゃないかなあ~・・・じっと目を凝らして見上げました。
雪の斜面で泳ぐように登高している小さな赤いジャケットが ふと目に入りました。
お礼を言って ラッセルを代わってあげよう・・・・ホォ~ホォ~ とコールを掛けました。

近寄って声をかけると ツワモノは・・・ ジェジェジェ・・・小柄な女性でした。

サングラスとフェースマスクに隠れた

小漁岳.JPG写真のキャプションを入力します。
フレ岳に向かうというSY山岳会の女性と小沼で別れると 1128ピークが覆いかぶさるように立ちはだかっていました。
東には雪庇 西側はクラストの急斜面・・・アイゼン装着しようかなあ~・・・。
ギリギリ スノーシューで通過できました。

ここまで来たら射程距離・・・西の風が頬を打ちます。
疲労で歩行ペースはあがりませんが ジリジリと距離を詰めて・・・登頂! 
南西には喜茂別岳から余市岳までの稜線 羊蹄山と尻別岳 北東には漁岳 狭薄山 恵庭岳 南に白老三山・・・いい展望です。
サングラスとフェースマスクに隠れたクライアントの満足そうな笑顔が 印象に残りました。

オコタン分岐8:00 オコタンペ湖9:00~9:30  小沼11:30 小漁岳12:30~40 オコタンペ湖14:15~45 登山口下山15:25

日勝ピーク(1,445m)&沙流岳(1,422m)

2015年2月28日(土)

ダメよ~ダメェ~ダメ~

沙流岳遠望.JPG
日勝トンネルの登山口、数台の車が駐車していました。
まだ10時だというのに学生パーティーが大きなザックを担いで下山してきました。
強風に警戒して登山を中止したみたいです。
若いんだから・・・このくらいの風に負けないでもっと頑張れよ!・・・言いかけて飲み込みました。
お揃いのスノーサーフィンを担いだ妙な男性カップル?が先行しましたが 直ぐに追いつき追い越しました。
何となく歩き方が・・・ナヨナヨしてました・・・やっぱりねえ・・・タデ食う虫も好きずきかあ~!
スキー組の3名も追いかけてきましたが 1300mでクラストしてきたら減速・・・・視界から消えました。

日勝ピークは強風でしたが歩けないほどではありません。
ペケレベツ岳と 目指す沙流岳が 雪煙の中に薄っすらと見えました。
驚いたことに ウペペサンケと丸山が 遠くに白く屹立していました。
1,370m標高点までは 昨日の低気圧通過で新雪が吹き溜まって ウインドパックされて波打って ズボズボ埋まって歩きにくいのなんのって・・・

誰かラッセル代わってよ~。
『なんだか去年の沙流岳と様子が違うから・・・どっちに行っていいのかワカンナイ~』釣りキチノリチャンさん。
『ダメよ~ダメェ~ダメ~・・・』藻岩の女王さんは 森進一の『年上の女』の歌詞だったなあ・・・何か妄想に陥って勘違いしてるみたい。
ベテランのプリマさんが 『じゃあ私が行くわァ・・・』竹を割ったような性格で歩き出しました。
ガングロオヤジさんも 『どれどれ・・・前を歩くと景色がいいなあ・・・楽しいよ~』

この指~と~まれ!

沙流岳山頂.JPG写真のキャプションを入力します。
1250コルから最後の登りは風も出てきてクラストしていましたが スノーシューのまま登れました。
トマムのタワーや狩振岳、双珠別岳から熊見山・・・南には芽室岳がガスの中にぼんやり見えました。
帰路の登り返しはアンニュイですが トレースもあるしルートファインディングもいらないし・・・ 気持ちはラクなモノです。

次回は 日勝ピークから南面の沢を下降してペケレベツ岳の北面の沢をつないで・・・スキーで行きたいなあ~。
希望者は・・・・この指~と~まれ!

日勝トンネル登山口10:10 日勝ピーク11:30 沙流岳13:30 日勝ピーク15:20 登山口下山15:45

壮志岳(683m)リサーチ

2015年2月26日(木)

ウナギ漁のドウ

ピンネ&神威尻.JPG
新十津川の壮志岳にリサーチに行きました。
アプローチが近い北面から最短距離の北尾根を狙いました。
北幌加橋に駐車し 徳富川を下流に向かって歩き始めました。
川岸の崖は刳られていて急傾斜で 滑落寸前・・・・滑ったら川に落ちそうで・・・緊張しました。

北尾根は細く険しく 雪庇もあって ブッシュも酷く スキーが引っかかってターンもままなりません。
とんでもない尾根に取り付いてしまったなあ~・・・・後悔しました。
やっぱりノーマルルートの北西尾根にすればよかったァ~。
戻るに戻られず ウナギ漁のドウみたいなのもですね。
こうなったからには・・・意地でも行くぞ~。
沢型に入ったら雪崩斜面で・・・もう泣きっ面に蜂でした。

標高500m 緩傾斜帯に入ったら かなり大型の鹿の遊び場でした。
雪質も・・・・意外といいぞ・・・いいぞ・・・ニンマリです。
尾根に上がったら ピンネシリと神威尻が目の前に出てきて・・・ひときわ高くなかなか威厳ありました。

スキーに持ってこい

壮志岳斜面.JPG写真のキャプションを入力します。
さて 下降は・・・スキーに持ってこい 緩い斜面が続く北西尾根を標高450mまで快適に滑れました。
389標高点付近は痩せ尾根でブッシュも濃く・・・・こりゃもう沢に降りるしかないないなあ~
標高点手前のコルからクラックだらけの雪崩斜面に突入です・・・・。
きわどいトラバースで支尾根を乗り越えて・・・西側の沢に再び雄叫びがとどろきましたが・・・誰も聞いていません。
二本目の尾根を乗り越えたら砂防ダムが現れて北幌加橋に戻れました。

大事なクライアントを連れて来るには かなりリスクあるルートでした。

次回は北北東尾根を・・・リサーチします。

北幌加橋登山口10:00 北尾根経由 壮志岳12:40  北西尾根経由 登山口下山14:00

仁木 二ツ森(697m)

2015年2月24日(火)

双耳峰?

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二ツ森・・・珍しい山名ですが・・・・一ツ森や三ッ森もないのにどうして二つ森だけあるのかなあ?
NET検索すると山形にも同名の山があるらしいのですが・・・どうも双耳峰のように見えます。
森 と 山 が同意義ならば・・・・さもありなん。
地形図で探すと・・・東隣の630mピークを東峰とすれば・・・双耳峰に見えないこともないなあ~。
誰か知っている人がいたら 教えてください。

赤井川村との境にある土木川から鳥居沢林道を歩きました。
新雪が3cm積もっているだけなので・・・・ラッセルなく快調に前進できます。
林道ではカラスより一回り小さな灰色の野鳥が・・・・なんだろう・・・・あまり見たことない鳥だなァ~。

c430mから沢形に入り510mコル 576標高点 630mピークをトラバースして・・・・去年と同じルートです。
天気は雪が降ったり止んだりの繰り返しで・・・景色は今ひとつですが 時折フッと遠望が効きました。
コルから 二ツ森の山頂が一瞬見えて幸運でした。

最後の斜面はクラストした上に10cmの新雪が載っていてエッジが効きません。
小さな雪庇を乗越えて北面に逃げこんで 雪崩に注意しながら ジグを切りました。
何とか かんとか・・・予定通りの時間で登っちゃいました。

不沈艦・・・珍しく・・・埋没

P2240024.JPG写真のキャプションを入力します。
スキーの腕前には自信のあるクライアントですから 下りは心配いりません。
でも 真っ白な斜面は傾斜が解らず 凹凸も見えず スピード感がなく 目がクラクラ状態でした。
振り返ると・・・不沈艦のイッキュウサンも 珍しく埋没していました。
下宿屋のシェフさんは いまどきの女子高生のように・・・黄色い声で気合を入れていました。

帰りの林道で また あの灰色の野鳥がいました。
今度こそ・・・よく観察してみると・・・まさか・・・白と黒の細かなまだら模様がチラリと見えました。
はは~ん・・・・あれは・・・きっと・・・ヤマセミだあ~!
写真に取れないのが・・・残念でした。

土木川最終除雪地点9:20  林道430m 10:45 520mコル11:15 二ッ森12:20~25 登山口下山14:00

雪山実践セミナー第6回 オコタンペ山 雪洞ビバーク

2015年2月21日(土)

ガイドに釘刺し

オコタンペ山.JPG
オコタン分岐ゲートの駐車スペースは満車で、ポロピナイ寄りの広い駐車場に車を滑り込ませました。
20台近い乗用車・・・みんな何処に行っているのだろう?
オコタンペ湖へのトレースはしっかり踏み固めてありました。
ワカサギ釣りではあるまいに、何かイベントでもやっているのでしょうか?

飯場跡から尾根に上がる斜面にもトレースがありました。
ワタシ・・・こ・こ・こんな急斜面・・・降りランナイわァ~・・・絶対にゼッタイに無理ムリ・・・アイアイさんがガイドに釘を差します。
大丈夫ダイジョウブ・・・帰りは遠回りですが緩い尾根を降りてきますから。
ワタシ・・・歩くのが遅いから・・・先に行っててェ~・・・ハルチャンさんはマイペースです。
先に行けと言われても・・・ガイドは『ハイそうですか』とは行けないんだよなあァ~。
困っちゃうなァ~~~・・・山本リンダ!
天気もいいし ゆっくり歩きますから 一緒に登りましょうョ。

2時間弱で眺望の良い山頂に到達しました。
恵庭岳の西峰が本峰よりも高く大きく見えました。
フレ岳がすぐそこ・・・白老3山もはっきりくっきり。
一昨年登った小漁岳の支尾根は3Dマップのようにリアルです。
白老の製紙工場の煙突が春霞の向こうにボォ~としていました。
オコタンペ湖は雪と氷に閉ざされ 針葉樹林に囲まれて メルヘンチックでした。

本番が来ないように

小漁バック.JPG写真のキャプションを入力します。
いよいよメインイベントの雪洞ビバーク訓練です。
モンベルオヤジさんがプローブを差し込んだら2m20cmの積雪・・・充分ですね。
2人一組になって ワタシ掘る人・・・アナタ雪を掻き出す人・・・差別発言じゃありませんよ。
交代しながらトンネル工事・・・ガングロおやじさんがいたら立派な穴が掘れるんですが・・・今日はお休みでした。
ブービーメーカーさんは 持っていても使ったことのないシャベルで 格闘していました。
ツエルトで入り口を塞いで・・・30分で一人用の横穴が完成しました。
雪が硬く手こずりましたが・・・初めてにしてはまあまあ上手に掘れました。
かまくら作りの子供のように楽しそうですが・・・本番が来ないように祈っていますよ!

ついでに 弱層テストと ハーネス&ザックでのレスキュー搬送の手ほどきもして・・・今日のセミナーは終了。

春の陽差しを背中に浴びながら 広い雪の斜面をのんびりと下ってきました。

オコタン分岐登山口9:30 オコタンペ山11:25~45 ビバーク訓練11:50~13:00 登山口下山13:55

無意根尻小屋から無意根山(1,464m) Ⅱ

2015年2月19日(木)

いきなり緊張が走る

余市岳バックに.JPG
夜中に起きたら予想外の満天の星空に感激して しばらく見とれていました。
ポトフ雑炊をかき込んで 早く滑りた~い 焦る気持ちを抑えて 山小屋を後にしました。

冬尾根に取り付く前のトラバース・・・雪が硬くて・・・スリップしたら滑落間違いなし・・・いきなり緊張が走りました。
尾根にでたらホッ・・・緊張感が快楽に変わります。
尾根の上部は雪庇が出ていて手強そう・・・南側の沢状に逃げ込むと雪が軟らかくなりました。
ヨシッ これなら行けそう~。
平坦地まで来たら森林限界でした。
天候は安定しています。
北は定天 ヒクタ峰 白井岳 余市岳 遠くに手稲山 その奥は増毛の山々が見えてきました。
南は札幌岳 空沼 漁岳 白老三山 徳舜別 オロフレ山・・・素晴らしい眺望です。

まるで春スキー 広大な斜面

P2190062.JPG写真のキャプションを入力します。
標高1320m 頂上までは30分の稜線まで来ましたが雪はクラストしています。
下山を考えると 山頂にはツボ足で登らなければなりません。
クライアントは何度も無意根山に登っているので 山頂を諦めてここから滑りを楽しむことにしました。
エッジが引っかかり危険かと思いましたが 意外や意外・・・滑り出したらゲレンデのように快適でした。
美しいシュプールを描いて楽しそうに滑っています。
苦労してここまで登ってきた甲斐があったのか 自然と笑顔がこぼれてきました。
温かい日差しを浴びながら まるで春スキーの気分で遮る物のない広大な斜面を滑り続けました。

無意根尻小屋7:40 稜線1320m9:20~30 無意根尻小屋10:20~50 薄別登山口下山11:40

無意根尻小屋から無意根山(1,464m)

2015年2月18日(水)

重荷に耐えて4時間

無意根小屋.JPG
久しぶりの無意根尻小屋です。
薄別からは期待しなかったトレースがあってラッキーでしたがモナカでバリバリ。
クライアントも重荷ですが 山小屋での楽しいひと時を夢見て耐えています。 
ペースはゆっくりで 頻繁に休憩しなければカラダが持ちこたえません。
曇り空で気温は高め 風はなく歩きやすい条件でした。
宝来小屋は雪に埋没していていて屋根も見えませんでした。

トレースは大蛇が原の手前から993標高点に上がって長尾山方面に向かっていました。
方向を修正して大蛇が原に戻り 予定通りの時間でムイネゴヤに着きました。
ワインとビールに日本酒・・・重荷に耐えて4時間 クライアントはみんな頑張りました。

着付け薬でも飲むかァ~

無意根小屋宴会.JPG写真のキャプションを入力します。
改修された小屋は水道も凍っていなく 薪ストーブは新しい特注品で効率よく 壁には断熱材が入っているらしく寒さも感じなく 快適そのもの。
2階の寝室はシュラフも不要なくらいでした。

さあ お待ちかねの気付け薬でも飲むかァ~ ノースビレッジさんはいきなり宴会モードに突入しました。
アナタケハンターさん手作りのぶどう酒が美味しく 疲労感も手伝って ガイドもほろ酔い。
小料理屋の女将さんお手製ヤマベのフライをかぶりつき・・・伊達巻子さんは次第に雄弁になっていきました。

薄別登山口10:10 宝来小屋12:00 無意根尻小屋14:20

杜満射岳(1,062m) とまんしゃだけ

2015年2月16日(月)

インターナショナル

タケノコ山.JPG
ランディーグループのガイドで杜満射岳に向いました。
トマムと同じアイヌ語源で しゃまんしゃ ではありません。
マシューもゲスト参加で総勢12名の大所帯です。

チャーターバスで幾寅の零号線駐車スペースに着いたら なにやら大きな男たちが数名・・・外国人の6人パーティーが準備をしていました。
こんなところにも出没するようになったのかァ~・・・北海道のパウダースキーはインターナショナルになりました。

彼らのトレースについていくと標高650mで東側のオープンバーンに針路を変更していました。
私達は尾根を真面目に捉えます。
標高900mからはガスに巻かれ、クラストを避けて雪庇の下を進みました。
風も出てきましたが、なんとか視界の悪いタケノコ山に着きました。
杜満射岳方面は・・・・残念ですが雪質も悪いのでムリしないことにしました。

まるで苦行僧

タケノコ.JPG写真のキャプションを入力します。
オープンバーンに入り テスト滑降してみました。
昨日の暴風雪で新雪が10cm ウインドパック気味なので雪崩の危険は少なく感じました。
大人数なので斜面にストレス与えないよう 一気に滑らずこまめに止まって 斜面の様子を伺います。
ガイドもギャップにベンドが刺さってまさかの転倒2連発。
ホワイトアウトで凹凸が見えず 雲の中を泳いでいるみたいでした。
下部は視界が効くものの 弱層がありそうで・・・悪い予感がします。

標高差200mほど滑ったらモナカにもなり始めたので樹林帯の尾根コースに逃げ込みました。
直射日光に晒されていないので雪質は幾分マシでしたが ウェットになりかけていました。
どこもかしこも・・・・良い雪にはなかなか出会えませんでした。

クライアントは 灌木に引っ掛けたり 制御不能に陥り顔面制動したり スキーヤー同士が交錯したり 穴に落ちて呻いたり・・・アラララ~ ハアァ~ まるで苦行僧のようでした。 

零号線最終除雪登山口10:20 550m林道10:50 タケノコ山12:30~50 登山口下山13:40

冬路山(625m)

2015年2月14日(土)

ファッションが決まってた!

P2140027.JPG
土曜日なのにいつもの納屋前にはトレースがありません。
珍しいこともあるものだなあ・・・・ ラッセル覚悟です。
樹林帯に入ると前日のスノーシューのトレースが 風に消されないで残っていました。
ポコとのコルにでたら北側からのスキートレースがあり・・・嗚呼・・・やっぱりスキーヤー来てるんだあ。
ほどなく 締まった雪と格闘するかのように・・・滑リにくそうに降りてきた女性パーティー・・・軽く挨拶。
ファッションが決まっていました。
写真取れなかったのが・・・ちょっと残念です。

今日のクライアントは カナダ人のマシューさん 下宿屋のシェフさん 絵かきのカキさんも来てくれました。

深雪用ディナフィット・・・浮いてます

P2140029.JPG写真のキャプションを入力します。
山頂には男性2名のテレマーカーも北斜面から登ってきていて 南面の景色を楽しみながらゆっくりくつろいでいました。

まず 山頂から北斜面を標高差150mノンストップで滑りました。
雪は風にパックされて今ひとつですが マシューさんの深雪用ディナフィットは浮いていました。

登り返して標高差400mの南面を滑ります。
枝に積もった雪が落ちたらしく 波打つ斜面をまるで水上スキーのような気分で 時折ジャンプしながら滑りました。
この山と雪は最高だよ! 
三段山はガリガリだったらしく・・・マシューさんは冬路山が気に入ったみたいです。

下宿屋のシェフさんは キャーキャー キャーキャー やけに黄色い声です。
本人は上手くターンできなく 転びそうで必死だったらしいのですが・・・まるで女学生のように楽しそうに見えました。

鷹栖のお風呂で 下宿屋のシェフさんが持ってきてくれたご馳走を有難くいただき 満足満足。

農道190m登山口10:30 冬路山11:50~12:10 北斜面滑降 冬路山14:40  登山口13:10

定山渓天狗山3峰(1,114m)

2015年2月12日(木)

アイスフォールみたい

ジョウテン3峰.JPG
滑川林道からジョウテン3峰に向いました。
天気も良さそうです。
林道入口にはトレースがありましたが・・・・きっとヒクタ峰でしょう・・・・当たりました。
伊達巻子さん モンベルおやじさん イッキュウさん に絵かきのカキさんが加わり 力強いメンバーが揃いました。

489標高点から尾根に取りつくポイントが急峻で苦労しましたが あとはイケイケドンドン。
時折降ったり止んだり ヒクタ峰も見え隠れしていました。
800コルからはジョウテン2峰3峰も霞んで遠くに見えました。
1000mポコの東側はクラックが開いていてアイスフォールみたい・・・迫力ありました。
ポコは東側を巻いてコルに上がり斜面をトラバース・・・少し緊張しました。
皆でラッセル交代してくれたので 予定通りに山頂に到達しました。

アルペン気分たっぷり

ジョウテン3下降.JPG写真のキャプションを入力します。
山頂は風もなく 時折日が差してきて この季節としてはラッキーでした。
ピッケル・アイゼンも用意しましたが 飛散岳とは違い新雪がたっぷり 積雪2mはありました。
いつもは南側から仰ぎ見るジョウテンを北側から眺めると 想像以上にアルペン気分たっぷりに山が迫ってきます。
イヤ~ァ いいねえ この景色・・・・さすが冬のジョウテン・・・ここに来たアルピニストだけが味わえる至福のひとときでした。

滑川林道登山口9:00 800コル10:30 1000mポコ11:20 定天3峰12:00~15 登山口下山13:45

飛散岳(686m) 毘砂別山(693m)

2015年2月10日(火)

ハイこれま~でェ~ヨォ~

毘砂別670m峰.JPG
珍しく満員御礼でしたが 吹雪~吹雪~ 氷の世界~ 陽水も真っ青のマイナス14度でした。

登山口の送毛トンネルは 去年開通したばかりで地形図には載っていません。
トンネルの法面から南西尾根に取り付こうとしましたが クライアントが硬い雪の層に足を取られていきなりの滑落5m・・・・登り返してまた同じ場所で滑落・・・・先が思いやられるなァ~。
尾根は時折急峻で細く 東側には大きな雪庇ができていました。
478標高点まで来るとラッセルもありました。
天気も悪く 風も強まり 視界もありません。
飛散岳に着いた時は 否SUN岳?悲惨岳?


それでも毘砂別山に向かい 両面雪庇に注意しながら670m峰まで行きましたが ホワイトアウト!
身も心も冷えきって・・・顔面凍傷にもなりかねません。
雪庇を踏み抜きかねない状況に・・・・・ゥゥゥゥ・・・・ハイこれま~でェ~ヨォ~。

足配り

飛散岳.JPG写真のキャプションを入力します。

飛散岳に戻る途中 一瞬 雪雲が切れて 眺望が効きました。
飛散北峰や黄金山 群別岳の南西稜・・・周囲の樹氷も美しく見えました。
ああァ この景色が見れただけでもヨシとしましょう!

下山は滑落の危険が大きくなります・・・・慎重に 慎重に 行動して下さいね!
口数が多いのは性格だから仕方ないけれど 無造作にチャッチャカ歩かないで・・・足配りも多くして下さいね。
オネガイシマス。

毛無峠 山スキー初心者講習会

2015年2月8日(日)

YES YOU CAN!

毛無小海さんブログ.JPG
臨時企画で 毛無峠 山スキー初心者講習会を行いました。
参加者は 釣りキチノリチャンさん と 講習の必要がない上級者のヒデさん だけでした。
生憎の低気圧で スタート地点の雪上車駐車場は南風がゴーゴー唸っていました。
北斜面の沢なら風の影響が少ないだろう・・・期待して アンテナ鉄塔までガマンします。

案ずるよりも産むが易し・・・期待通り 北面の沢は無風に近い状態でした。
今日は日曜ですが悪天候なので誰も滑っていません。

まずは1本 行きますよ!
底はイイ雪質でした。
近場の隠れた大斜面に・・・ヒデさんは納得した様子です。
釣りキチノリチャンさんは・・・この急斜面が初心者講習なの~・・・???
私にはムリ ムリ・・・ もうダメェ~ もうダメェ~ もうダメェ~・・・口癖のように連発します。 
大丈夫・・・YES YOU CAN!

恐怖心を克服

毛無中山さんブログ.JPG写真のキャプションを入力します。
急斜面にビビっていた釣りキチノリチャンさんでしたが ヒデさんが 曲がれ!・・・ 曲がれ! 大声で叫びました。
掛け声に合わせると スピードが衰えずに意外と上手くターンできました。
ははァ~ こう云う指導法もあるんだなァ~・・さすが医学部教授!山スキーの教え方も上手です・・・。

登り返しの山周りターンも 小学生の子供を諭すように優しく指導してくれました。
私にはできない忍耐強さです。
登り返して・・・2本目は荒れていない西側の斜面を滑りました。
見てください このノリチャンさんのターン・・・決まっていました。
一日でずいぶん上達したみたいです。

山スキー上達のコツは・・・恐怖心を克服して・・・下を向く・・・これだけなんです。

大黒山(724m) 恵比寿山(723m)

2015年2月7日(土)

ガリバー旅行記

大黒2月7日ブログ.JPG
ランディー有志のリクエストで 一昨日に続き恵比寿大黒の大きな斜面に向いました。

今回は カナダ人のマシュー君が初参加です。
なんといっても207cmの巨人だから・・・悪いことしたらすぐにバレるねえェ~・・・発想が貧困ですョ。
改めて写真をみたら ガリバー旅行記 を連想しました。
日本語はだどたどしいですが 英語と仏語を交えて会話には困りませんでした。
アフリカのモーリタニアと日本を5週間ごとに行き来している28歳のエンジニアなんだそうです。

おなかいっぱい!

大黒ブログ.JPG写真のキャプションを入力します。
ミニムーンフラワーのトレースが残っていたので2時間弱で恵比寿山に到着しました。
休んでいると東尾根から・・・・何処かで見たような・・・・ロビニア山岳会のAさんでした。
冷水峠からも2時間で来たそうです。
山頂が賑やかになって華やぎました。

さあァ~行きますョ~・・・ソレェ~ ヒュンヒュン~ ヤッホーヤッホー ワ~ォォ~。
標高差250m・・・伊達巻子さんはいつもの前傾姿勢で突っ込んできました。
マーシュくんも最新のディナフィットの板で吹っ飛んできました。
四番手は 下宿屋のシェフさん・・・シュテムクリスチャニアが優雅に決まっていました。
小料理屋の女将はボーゲンとパラレル斜滑降で滑る時間を楽しみながら降りてきました。

大黒山に登り返して圧巻の標高差500m水平距離2000mの斜面・・・・これでもか コレでもか~ もう・・おなかいっぱいだあ!

登山口9:45 恵比寿山11:40 大黒山12:45 ニセピーク13:00 登山口下山13:50

大黒山(724m) 恵比寿山(723m)

2015年2月5日(木)

息を呑むパウダー

恵比寿椎名さんA.JPG
ヒクタ峰の予定を変更しました。
クライアントはマダムネージュさんとガングロオヤジさんです。
絵かきにカキさんも4連チャン サポートしていただきました。

今季初の大黒恵比寿・・・さあどんな雪が待っているか・・・期待と不安が交錯します。
登山口は晴れていて風もありませんが・・・ トレースもありませんでした。
締まった雪の上に新雪が10cm積もっている 踝までのラッセルです。
ビーコンチェックして 緊張して歩き始めます。
沢に架かったスノーブリッジを3度渡って421標高点コルにドンピシャで着きました。
北東の風を避けて西側斜面にジグを切りました。
大黒山東斜面のオープンバーンが近づいてきて・・・身震いします。

恵比寿山に登ったら 間髪入れずに滑降します。
雪は締まっていて 雪崩の危険はなさそうですが・・・ダケカンバの樹林帯を縫うように滑り降りました。
標高差280m 息を呑むパウダー斜面に 感激してくれたかな?

足が震えてるゥ~

大国伊藤さんB.JPG写真のキャプションを入力します。
ボトムから登り返して大黒山 そしてニセピークからいよいよ第四楽章です。
標高差500m以上の稀有な斜面なので シャベルで穴を掘って弱層テスト。
目立った弱層は確認できませんでした。

一人ずつ 安全を確かめて滑ってください!
前走者が樹林帯で止まったのを確認してから スタートしてください!
何度来ても ここは緊張します。
下層は締まっていて 上層は次第にふわっと載っている理想の斜面でした。

もう 足が震えてるゥよォ~ もう満腹だァ~ 笑いが止まらないよォ~
それぞれ表現は違いますが・・・奈落の底に落ちるような素晴らしい斜面でした。

c180登山口9:40 c421コル11:10 恵比寿山12:00 大黒山13:05 登山口下山13:50

雪山実践セミナー 八剣山

2015年2月4日(水)

ガンダムに変身

八剣山コル.JPG
見事に晴れ渡りました。
おまけに無風・・・・・ムフゥ!

八剣山は岩山なので ロープ ピッケル アイゼン ヘルメット ハーネス。
チョッと大袈裟ですが 落ちたら大変ですので フル装備で望みました。
参加者の皆さん・・・ガンダムに変身したように見えました。

西口からはラッセルでしたが トップを交代でコルを目指します。
実践セミナーは ガイドツアーとは違い 講習会なんです。
な~んだァ・・・ガイド料が安いからラッセルやらされるのかと思ったァ~・・・ブツブツブツ・・・・口数の減らない参加者もいました。

ハリウッド女優

八剣山.JPG写真のキャプションを入力します。

コルからは傾斜がきつくフィックスロープを張りました。
雪質はシュガーで 足場が固定しません。
腕力があまりないのか・・・ロープとピッケルでもカラダが持ち上げられず・・・ついに2名がリタイア。
コルで待ってますゥ~。
風を避けて暖かくして待っていてください。
残りの4名で山頂を目指しました。

30mロープが伸びきったら稜線に辿り着き その20m先が山頂でした。
ジョウテンが純白のドレスに包まれたハリウッド女優のように凛としていて・・・しばらく見とれました。

小樽 毛無峠

2015年2月3日(火)

空席だらけ

毛無峠大波さん.JPG
毛無峠スキーはまだ空席ありますか?・・・マヤッピーさんからの問合せです。
空席だらけです・・・アハ!
キクちゃんさんは無理やり誘われて断れなかったみたいです。
下宿屋のシェフさんは連チャンで 加車山のリベンジみたいです。

いつもの雪上車駐車場から歩き始めましたが 珍しくトレースがなくラッセルでした。

パラボラの鉄塔に着いたら 吹雪いたり ガスったり 生憎の天気でした。
小樽の街も見え隠れしています。
一瞬ガスが切れて・・・さあ オープンバーン 行きますよ!
バーンにストレス与えないように 一人ずつ滑って下さいね。

上部はガサガサ ウインドクラスト気味でしたが 下部は幸せなパウダーでした。
標高差200m あっという間に滑り降りて・・・・さあ 登り返しだあ!

方向転換の極意

毛無峠中瀬さん.JPG写真のキャプションを入力します。

チョ・・チョッと待ってェ~・・・こんな傾斜じゃ山周りターンなんかできないわァ~。
足が・・・開かないわァ・・・あッ・・・スキーがずり下がるゥ・・・ああッベンドも刺さったァ・・・・足が・・・釣りそう・・・もうゥ・・・ダメ・・・ シールとスキーの間に雪が詰まってる~・・・スキー脱いでいいですか?

・・・・・・・・ムムム。

スキー滑る以前に・・・・まず 近所の公園で 山周りと谷回り 方向転換のトレーニングしたほうがいいかもねェ~。
ハイ そうします。
素直なマヤッピーさんでした。

大丈夫・・・バカズを踏めば誰だって山周りターンぐらい上手にできます。
極意は・・・足を持ち上げるのではなく・・・スキーを雪面に這わせる・・・コレです。

加車山(897m)

2015年2月2日(月)

まるで密林だァ

加車山頂.JPG
定山渓の隠れた1000m峰のヒクタ峰の予定でしたが 南区は雪で風速10mの予報。
う~ム・・・稜線に出たらフッ飛ばされるかもしれません・・・やっぱり危険だなァ~。
クライアントも・・・吹雪はチョッとねェ~・・・遠慮がちでした。
ヒクタ峰は次回・・・残雪期に楽しく登りましょう!
晴れで風速4m予報のカルルス・加車山に変更しました。

登山口に近づいたら・・・・雪が少ないなあ・・・あちらこちらブッシュがでていました。
小潅木も・・・まるで密林だァ~・・・ったくゥ!
スキーにならないなあ・・・。
これも試練かなあ?

伊達巻子さんと下宿屋のシェフ(女将から改名しました)はスキー組
ナベチャンさんと小料理屋の女将さん モンベルオヤジさんはスノーシュー組
どっちが早いかなあ?
595m標高点から登り始めました。

バリバリの雪

加車山柴田さん.JPG写真のキャプションを入力します。
スキー組は 新雪でなく太陽に晒されたバリバリの雪に苦労しました。
南面の急傾斜に入ると小枝が邪魔して・・・コンチクショー。
北面の沢形に入ったら北西風の影響で雪面はバリバリ・・・
結局 尾根にジグを切ってセオリーどおりに登りました。

スノーシュー組が先行して・・・見えなくなってしまいました。
なだらかな山頂についたら 倶多楽湖が眼下に見えました。
スノーシュー組は勝ち誇った目線で・・・じゃァ 先に降りるからゆっくりしてね・・・。

下山はスキーで追いぬくぞ・・・密かに企みましたが・・・・木に引っかかったり 沢にベンドが潜って一回転の転倒。
下りもやっぱりスノーシューが5分も早かったようです。

カルルス温泉の 岩井ホテルのロビーでは 小料理屋の女将さんと下宿屋のシェフさん持ち寄りのビュッフェで いつもの宴会が始まりました。

奥沢山(761m)

2015年1月31日(土)

選民感覚

奥沢山.JPG
南岸低気圧の影響で午後から風雪が強まる予報なので・・・午前中だけなら・・・チカバで手短かに・・・
毛無峠から奥沢山に行ってきました。
30分のハイクで標高差200mの見事なオープンバーンが待っていました。
小樽の最高気温は3℃で3月のような陽気ですが・・・奥沢山の北斜面は重めのパウダーでした。
小樽の街を見下ろしながら滑る快感は・・・ここに来たスキーヤーだけが共有できる選民感覚です。
斜面は横にも広いので自由自在にルートが取れて・・・思う存分に楽しめました。
奥沢の街まで滑ったら・・・550mの標高差・・・誰か車で迎えに来てよ!

スプリットボード現る

スプリットボード.JPG写真のキャプションを入力します。
BCスキーヤーが下から登ってきたと思ったら・・・スプリットボードでした。
なんと・・・自分でボードを切断してビンディングを取り付けたとのこと・・・お見事!
シールもスキー用を改良した自作で・・・アッパレじゃ!
10年前からここで滑っているという・・・ツワモノでした。

大沼山(1,111m)

2015年1月29日(木)

樹氷がキレイねェ~

大沼山.JPG
久しぶりのナベチャンさんと絵かきのカキさんです。
二人の出会いは去年の大二股山以来です。
豊羽鉱山はマイナス10℃ 薄っすらとトレースが残っていますが 今朝降った雪でラッセルが待っていました。
新雪が深いので ガイドはスキーで先行しましたが スノーシューも・・・けっこう埋まってました。
晴れたり曇ったり 時々吹雪いたり・・・相変わらずのめまぐるしい天気です。

875標高点までにひと汗かきましたが 樹氷がキレイねェ~ 癒されました。
コルで休んでいると背中がゾクゾク・・・ブルッブルッ 手指も痛くなりました。
今日は~冷え込むねえ~ 早く温泉入りたいね~
まだ登ちゃいないのに・・・よ~

雪煙の中に消えて・・・

大沼山斜面.JPG写真のキャプションを入力します。
上部は雪崩が心配なほど新雪が40cm近くありました。
急斜面では少し緊張しましたが ダケカンバの樹林を縫ってジグを切りました。
余市岳やジョウテンは見えそうで・・・見えません。
もうちょっとなのに・・・残念だなあァ~
絵かきのカキさんがナベチャンさんに見えない山を同定して解説していました。

1mの雪庇を乗越えて白いベールを被った山頂に立ちました。
眺望はなくても 何度も登った山なのに 達成感はありました。
山頂付近だけ 時折陽が差してきて 少し大げさですが 神秘的に感じました。

下山のスキーはベンドから舞い上がる粉雪で前が真っ白・・・
後ろから見ていたら・・・私は雪煙の中に消えていったそうです。
振り返ると二人は・・・雄大な風景を眼下にオープンバーンをゆっくり降りてきました。

豊羽鉱山登山口8:45 840mコル10:05 大沼山11:30 登山口12:45

尻別岳(1,107m)

2015年1月28日(水)

期待と不安が錯綜

尻別岳コル.JPG
昨日は全道的な雨・雨・雨・・・ナンで1月に雨なんだ・・・コンニャロ~メ。
豊羽鉱山は標高600mでミゾレ気味の雪がワンサカ・ワンサカ降っていました。
800m以上ならきっと良い雪が降ったことでしょう。
真狩の登山口は標高400m・・・下部はガリガリで上部はパウダーかな?
真狩の天気予報は午前曇りで午後は晴れ・・・クライアントはモナカで不安そうですが ガイドはイケると踏みました。
期待と不安が錯綜する中 札幌を出ました。

真狩の原種農場は気温マイナス7℃ ゆっくりスタートしました。
トレースはありませんが 日曜日らしいモービルやボーダーに荒らされた跡がありました。
770mコルに上る前 ガリガリ斜面でターンに苦労しましたが 尾根に逃げて事なきを得ました。
コルから上部は期待通りのパウダーが40cm積もっていました。
嬉しくなって 早く滑りたくなって ついついラッセルペースが早くなってしまいます。
サングラスと目出帽で見えませんが クライアントにも笑顔が戻ってきたみたいでした。

負けていられないワァ!

尻別岳北斜面.JPG写真のキャプションを入力します。
山頂方面はガスの中なので 970mコルから989m峰に登りました。
風もなく寒くもなく過ごしやすい山頂に驚き・・・真狩市街も見えました。

さあ~ 雪崩れたら嫌だから一人ずつ滑ってくださいね・・・・滑りだすと 10名ほどの後続パーティーが見えました。
ヒューヒュー・・・ナイス ナイス 何やら外国人のようです・・・・どこから来たの?
U・S・A  スラっとした若い女性でしたが そっけない応えでした・・・
あッそう・・・大雪のニューヨークやボストンでで滑ればいいんじゃないの・・・言いかけて・・・飲み込みました。
Welcome to Hokkaido!

深雪なので思い切ってストレートに滑りました。
あまり経験ないけれど 下から見られて滑るのって・・・意外と快感ですね。
それにしても 外国人もニセコを飛び出して 良い斜面を探しているのですね。
北海道人も 負けていられないワァ!

原種農場登山口10:45 770コル12:20 970コル12:50 989m峰13:20 登山口13:50

上川三山 天幕山(1,052m)

2015年1月25日(日)

とらぬ狸の・・・

天幕山頂.JPG
久しぶりの晴天でした。
中越のシビナイ林道入口には日曜なので旭川ナンバー2台が駐車していました。
スノーシューのトレースもあります。
こりゃ~ラクをさせてもらえそう~・・・とらぬ狸の皮算用・・・

そろそろ渡渉して尾根にとりつかないと・・・・トレースはいつまでたっても林道を忠実にたどっています。
トレースは東に向かい・・・どんどん南尾根から離れてしまいます。
ウウ~ン・・・こうなったらトコトン・・・心中するかァ~

トレースは標高700mのUターンカーブまから標高点753mの尾根に付いていました。
かなり遠回りですが 自力でラッセルするよりは 早いかなァ~
スキーのトレースは1093mピークを目指して沢を渡って行きました。
ボーダーらしきスノーシュートレースは1002mピークまで付いていました。
1002mから天幕山までは いよいよラッセルでした。

操縦不能

天幕スキー2.JPG写真のキャプションを入力します。
天幕山からは摺鉢山 突角山 チトカニウシ山  天塩岳 大雪山の凌雲岳も見えて 疲れが吹っ飛びました。
雪質はやや重馬場・・・あまり無理はできません。
スノーシュー組のプリマさんや藻岩の女王はイケイケどんどん・・・絵かきのカキさん筆頭にガシガシ下って行きました。
さあ・・・釣りキチノリチャンさんは今季初スキー・・・登りで体力使いきってしまい・・・操縦不能に陥って・・・ドデン バタン ゴロン・・・もおヤダァ~。
胸を谷に向いて・・・山側のスキーを前に出して・・・両方のスキーに均等に体重かけて・・・

小料理屋のオカミさんが慰め役になってくれました。

シビナイ林道登山口10:35  林道700m11:55 753m標高点12:25 天幕山13:50~14:00  登山口着15:40

雪山実践セミナー4 手稲山周辺

2015年1月24日(土)

悲観的な意見

ビーコン捜索2.JPG
ハイランドスキー場の駐車場から15分ほどの沢で雪崩対策訓練を行いました。

最初は弱層テストです。
スコップを使ってのコンプレッションテストと ハンドテスト・・・弱層は3層ありました。

次にゾンデを使っての捜索訓練ですが 持っていても使ったことない参加者は組み立てから練習です。

3番目にビーコン捜索訓練です。
これも 同様・・・受信と送信 の意味が解りにくいようです。
SARCH と SEND ・・・英語も難しいようです。
モンベルおやじさんとアイアイさんがペアです。
ゾンデでヒットしても女性には掘り出す力が足らないようです。
ガングロおやじさんと サンチャンさんのペアは 捜索時のコミュニケーション不足が発見を遅らせてしまいました。
複数埋没訓練もしましたが 15分以内の掘り出しは困難だということが分かりました。
無力感が漂ってきて・・・・雪崩れたらオシマイだね・・・悲観的な意見もありました。
だから訓練するんです・・・ガイドが叱咤激励します。

ヘリを呼ぶしか・・・

ビーコン捜索3.JPG写真のキャプションを入力します。
昼食後の後半戦は 埋没体験とレスキューです。
ツエルトを使ってのシート搬送と ザックやロープを使っての背負い搬送・・・・
ああ~ また腰が痛くなりそう~

冬山で怪我したら・・・ヘリを呼ぶしかないねェ~・・・正解です。
電波の通じるところまで移動する脚力だけは残しておきたいですね。
ちなみに
119番はドクターヘリが着陸できる場所から 救急隊員が来て担架で搬送します。
110番は道警ヘリが来て ホバリングしてウインチで釣り上げることもできます。
お間違えのないように・・・・。

大黒山&恵比寿山 → 元服山(477m)

2015年1月23日(金)

ピピピッ・・・クラック!

元服山.JPG
大黒山の登山口まで行きましたが 風がゴーゴー唸っていて 吹雪で登る気になれませんでした。
ゴゴゴ~ 風が泣いているゴゴゴ~ ゴゴゴ~ 風が叫んでるゴ~ゴゴ~
気温が高いので 雪崩注意報が出ていて 大黒山の美味しい急斜面には入れそうもありません。
今年の1月は・・・なにかオカシイなあ~
こんな時は 当たるモノなんです・・・当たったら・・・大変です。

先週登ったけど・・・元服山なら カルデラの内側で北西の風を受けない南西斜面だから条件がいいカモ・・・・

アリス・ファームに着くと風は少なく雪も降っていません。
ヨシ!行けそ~
林道登りだし 斜面に入って行くと・・・・ピピピッ とクラックが走りました。
一歩進む度に ピピピッ ピピピッ・・・・ここもかあ~
南側の尾根を越えて南東斜面を登りました。

ヘッドスライド

ゆきまみれ.JPG写真のキャプションを入力します。
山頂は雪で景色もありませんでしたが・・・登れただけマシかな?
雪は湿雪なので足腰に力が入りました。

ガイドのすぐ後には いつも伊達巻子さんが腰をかがめて果敢に滑ってきます。
下宿屋の女将さんは 控えめに・・・転ばないように・・・慎重です。
イッキュウサンは相変わらず飛ばしてきましたが・・・立木にスキーを引っ掛けて転倒・・・猿も木から落ちることがわかりました。
さて・・・モンベルおやじさん・・・・意外に直線的に滑ってきたかと思ったら・・・見事に顔面から雪にヘッドスライドしていました。
今季初スキー・・・あまり無茶しないで下さいね。

アリス・ファーム登山口11:20 元服山12:40 登山口着13:15

手稲山 西峰(991m)

2015年1月22日(木)

ジャンプ&宙返り

P1220054.JPG
21日の予定でしたが 一日繰越しました。

今年は積雪は多いのですが、気温が高く、気持ち悪いくらいの暖冬です。
雪崩事故がなければいいのですが・・・少し心配です。
手稲山の西峰はハイランドスキー場から2本の沢を越えて行くので降雪後なら緊張します。

今日は バックカントリースキーヤーのトレースがありました。
辿って行くと 沢の上部に一人のボーダーがヌッと現れ こちらに合図を送ってきました。
ふと見上げたら・・・大きなコブを目掛けて滑り出し・・・アッ・・・危ない・・・ジャンプ・・・宙返り・・・着地・・・・オオッ~ ・・・なかなかやるじゃん!・・・拍手!拍手!
ちょっと照れたように 去って行きました。

皆に迷惑かかるでしょ~

P1220058.JPG写真のキャプションを入力します。
コルに着いて手稲山を見上げたら、ガスで山頂は見えませんでした。
西峰への稜線は雪庇が南北両側にできていて 慎重に登ります。
最後の急傾斜では 立木につかまりながら登りました。

こんなトコォ・・・怖くて降りランナイわァ~・・・どうしよゥ~・・・藻岩の女王さんが困った顔していました。
登ったんだから・・・何とかなるわ~・・・釣りキチノリチャンさんが言い含めます。
でもォ・・滑落したらァ~・・・皆に迷惑かかるでしよォ~・・・
そりゃ~そうだ。
だったら ガイドさんに縛ってもらったらいいんじゃないの~・・・プリマさんがポツリ。
縛る?・・・SMじゃないんだけどなァ~・・・
結局 スリングで簡易ハーネス作って 補助ロープでアンザイレンして降りてきました。
な~んだァ 意外とカンタンジャン!・・・
ロープで繋いだから安心して降りられたのよ・・・小料理屋の女将が解説してくれました。

コルに着いたら・・・ガイドもホッとしました。
手稲山のアンテナ群がカスの中に薄っすらと見えてきました。
ハイランド駐車場登山口9:15 西峰11:00~15  登山口着12:30 (ビーコン捜索訓練含む)

ランディ山行 冬路山(625m)

2015年1月19日(月)

レミオロメン

ランディー冬路山.JPG
結束力の強い・・・お酒も強い・・・ランディーさんのガイドで冬路山に向いました。
生憎 バスの暖房が故障していて・・・震えながら背中はひきつっていました。
天気予報は曇りでしたが・・・江丹別拓北に到着したら晴れ間も覗いていました。
ヨ~シ! ランディー今年の初スキーは幸先が良いわい!

今朝サラッと雪が降ったようで、かすかに前日のトレースが残っていました。
いいパウダーです。
こな~ゆき~ ねえ 心まで白く~染められたなら~あァ~あァ~・・・・レミオロメンの澄んだ声が聞こえてきました。
尾根に上がったら澄んだ青空も広がってきました・・・いいぞいいぞ・・・もっと晴れろォ~・・・こな~ゆき~・・・嬉しくなってきます。

会心の一本

冬路山南面.JPG写真のキャプションを入力します。
山頂から雪質の良い幌加内側の北西面を一本滑ってみませんか? 
時間の余裕もあるから・・・行ってみましょうかァ~・・・リーダーのコージンさんもOKだしてくれました。
標高差150m滑って・・・登り返してウォーミングアップも十分。
いよいよ・・・今度は登ってきた南東面の標高差400mを・・・いくぞ~!

ウヒャ~うひゃ~ よいしょ~ それ~ ワッホ~ 
粉雪にまみれながらも 笑顔がこぼれ落ちました。
短時間で登れて 程よい傾斜が続く疎林の尾根・・・・また滑りたくなる・・・会心の一本でした。

拓北登山口10:25 冬路山12:15~30 (北西面滑降&登り返し) 冬路山13:15~30 登山口下山14:00

元服山(477m) 臨時山行

2015年1月17日(土)

憧れのアリス・ファーム

元服山頂.JPG
上川三山の摺鉢山の予定でしたが、参加者いなく散々でした・・・ナンチャッテ。
スノーシューの低山なら行けるんですけど・・・アイアイさんの一言で・・・
じゃあまだ登ったことがない元服山にしようよ・・・イッキュウサンが呼応して決まり!

天気予報は雪ですが、降水量は1ミリ風速3mだからなんとかなるさァ~。
懐かしい響きの アリス・ファーム・・・管理棟付近に駐車せせてもらいました。

飛騨のオークビレッジから移住してきた宇土夫妻が切り開いたアリス・ファーム。
高度成長の市場経済に疑問を投げかけた田舎暮らし共同生活・・・脱都会主義のハシリでしたね。
男は木工技術を磨き家具作り・・・女は羊毛を紡いでセーターやタピストリーなどの編み物・・・
ソロー著『森の生活』日本版のような生き方に・・・ガイドも学生時代にかぶれました。

快適なカルデラ温泉

元服斜面.JPG写真のキャプションを入力します。
曇空ですがカルデラの内側なので風もなく、この時期としては登山日和と言えます。
管理棟の裏から林道に入ると踝までのラッセルでした。
ショートカットしながら三叉路まで行くと一汗かきました。
コガラらしき野鳥の囀りをBGMに なんとものどかな山登りです。
時々日も差してきて・・・冬の低山歩きも・・・結構楽しめます。

沢から斜面に取り付いてジグを切るようになると・・・・スキーでも楽しめそうな疎林帯に入りました。
急斜面を避けて尾根に逃げると傾斜は緩まり、やがて平坦地・・・・頂上は何処かなあ~。
高みを探しながらウロウロ歩きまわると・・・ピンクテープがポツリと木立からぶら下がっていました。
サア~早く温泉に行ってお昼にしましょ!
改装されたカルデラ温泉は休憩スペースもゆったりで快適でした。

アリス・ファーム登山口10:10 三叉路10:40 元服山頂11:25~30 登山口下山12:00

奥手稲山(949m)

2015年1月15日(木)

ダイアモンドの雪原

奥手稲山頂.JPG
ポトフの残り雑炊で簡単に朝食を済ませて山の家を出発しました。
今日も春のようないい天気で嬉しくなります。
朝日で雪面がキラキラ光り まるでダイアモンドを散りばめたような美しさでした。
手稲の街が眼下に見えてきたら もう頂上です。
白井岳が雄々しく立っていました。

古希の滑り

古希の滑り.JPG写真のキャプションを入力します。
さあァ~滑りますよォ~
雪が締まっているのでゲレンデのように快適に滑れました。
伊達巻子さんは 気持ちよさそうにシュプールを大きく描いていました。
私は・・・もうすぐ 古希なのよォ~・・・いつまで滑れるかねえ?
大丈夫・・・その若さならとりあえず喜寿まで 次は米寿まで頑張りましょう!

奥手稲山の家8:35 奥手稲山9:15~30 登山口11:00

奥手稲山の家

2015年1月14日(水)

カルバドスで体を暖めながら

奥手稲山の家2.JPG
大型ダンプと乗用車の交通事故の渋滞で登山口スタートが2時間も遅れました。
天気もいいから 明るいうちに着ければいいさ・・・
暖気で雪も締まり 2日前らしいトレースもかろうじて残っていました。

今日の山は 山じゃなくて・・・山小屋の宴会が目的ですよねェ~
だって・・・このメンバー・・・お酒好きな人ばかりじゃないのォ~・・・・藻岩の女王
何言ってるの・・・そりゃアンタでしょ!
私は 山スキーも宴会も どちらも頑張るゥ~・・・・伊達巻子さん(新ブログネーム)
旨い酒がめるなら・・・どっちでもイイじゃない!・・・ガングロおやじさんはいつも冷静です。

一汗かいて山の家に着きました。
さて慣れない石炭ストーブがなかなか着火しません。
寒さに負けそうになり カルバドスでカラダを暖めながら必死に新聞紙を丸めました。

ついに正体不明

奥手稲山の家1.JPG写真のキャプションを入力します。

ロックフォールを乗せたバゲット 小料理屋の女将さんに頂いたニジマスの燻製 小茄子の漬物 いつものポトフ・・・
寒さでビールは遠慮して・・・持ち寄りのボルドーの白 スペインの赤 チリのカベルネソービニオン・・・
いつのまにか出来上がり・・・8時には寝るぞと言っていたのにもう10時・・・
ねえ 聞いて聞いてェ~
いつも真面目に聞いてるよォ~
もうお酒がないの・・・ちょうだい!
ドテン!ガツン!ボコッ!
頼むから・・・怪我する前に早く寝てくれよォ~

奥手稲の沢登山口13:05 奥手稲山の家15:40

雪山実践セミナー3 幌平山(718m)

2015年1月13日(火)

テーマ 地形図を読む

幌平山.JPG
8日の予定でしたが 暴風雪警報がでていたので延期していました。
一転 元旦以来の素晴らしい晴天になりました。
今回のテーマは 読図 です。
吹雪を想定した尾根通しの単純なルートの幌平山・・・あまりに天気が良いので読図のトレーニングにならないかも・・・・。

オコタンペ分岐に駐車して尾根に取り付きました。
ラッセルを交代しながら 時々地形図のコピーにコンパスを当ててみます。
磁北と真北 西偏 地図記号 コンパスのダイヤル など説明しましたが・・・覚えてもらったかな?
参加者の皆さんは 先頭に立つとラッセルに集中してしまい 左右前後の地形の変化をあまり意識していない様子です。
急斜面に入って足が上がらなくなくなったり 沢に向かって遠回りしたり ブッシュに遮られ蛇行したり・・・まあイロイロです。
人生イロイロ・・・男もイロイロ・・・女だって~~咲き乱れるのォ~~
雪山も 人生も ルートファインディングは難しいですね。

自分だけの独占物

P1130015.JPG写真のキャプションを入力します。
恵庭岳を背中に 美しい支笏湖を正面に 自然美に感嘆しながら楽しく歩きました。
カルデラの外輪山に立っていると 不遜にも 見渡す自然が自分だけの独占物に思えてくるのは 私だけでしょうか?
実は 山の魅力って こんなところにあるのかもしれません。

オコタン分岐登山口10:00  610mコル10:55 幌平山12:00~15 登山口下山13:30

層雲峡 早乙女の滝 SAC

2015年1月10日(土)

さすがヤマケンさん

早乙女の滝1.JPG
初級ルートと聞いていましたが 標柱が発達していなく 短い割にタフなルートでした。
細い氷柱なので足を開けなく X脚の花魁のようにズリズリ登らなければなりません。
さすがのヤマケンさんも レストしながらゆっくりリードしていました。

抜け口で茶色がかった氷塊に一瞬大きなクラックが入り 崩壊の危険に心臓がドキンとしましたが ヤマケンさんもクラックが見えたそうで 冷静に右に移り 難を逃れました。

N君はアイスのデビュー・・・腕に力が入り苦労していましたが テンションしながらも何とか登り切りました。
私もトップロープでしたが アックスで壊してしまったラグビーボール大の氷塊が太ももに直撃・・・ウウッ・・・力が入らない・・・
膝でなくて 不幸中の幸いでした。

トラウマは払拭したか

上部から.JPG写真のキャプションを入力します。
ブルーウルフの衝撃から早いもので5年です。
トラウマはなかなか払拭されません。

アイスクライミングのリード・・・絶対に落ちてはいけません。
時間がかかってもいいから焦らず パンプした腕を復活させるのもテクニックのひとつ。
困難な時ほどスクリューをこまめに打ち込んで確実に登り切る・・・これが極意と悟りました。

ロワーダウンしながら そんなことを考えていました。

白井岳(1,301m)

2015年1月9日(金)

おみくじが・・・吉

白井岳2.JPG
7日8日は二つ玉低気圧で道内は猛吹雪でしたので 山行予定を繰り延べしました。
それにしても 低気圧はオホーツク海に抜けても動きが遅く 例年に比べてだらだらと湿った雪が降っているような気がします。
気の毒ですが 相変わらず札幌管区気象台の予報は当っていません。

今日も 雪が降ったり止んだり 不安定な天気でした。
南区藤野あたりは道路に積もった雪で 朝から渋滞気味でした。
国際スキー場をスタートする頃は雪も小降りで風もなく・・・気温マイナス5℃で寒くもありません。
でも2日間の吹雪で降り積もった湿雪は50cm ラッセルは厳しいでしょう。
スキー場の端から渡渉地点に向いました。

アレッ? 対岸にトレースみたいなものがある~ まさか?
沢に降りると・・・・平日なのに・・・ラッキー!
年の始めのおみくじが吉だったからかなあ?

学生? 道警救助隊?

白井岳1.JPG写真のキャプションを入力します。
トレースは私達の予定ルートより西寄りでしたが・・・アップダウンが少ない巧みなルートでした。
私 汗をかかないようにゆっくり登ります・・・・トッポジージョさんは賢い選択です。
イッキュウサンはゆっくりペースで寒かったかもしれません。

944標高点までは 沢と尾根のコンタクトラインを上手にルートファインディングしていました。
小尾根を1050mまで進み池を目指して小さな沢を2つ越えました。
詰めは二つの池の中間をすり抜けてトラバース気味にダケカンバの斜面を登ります。
視界が悪くなってきましたが 小ピークとの1220mコルにピッタリあがりました。
頂上までは標高差80mですが 稜線はクラスとしていて風も強くいので ここから滑降することにしました。

滑る準備していたら 上部から同じジャケットの4人組が大きなザックで降りてきました。
朝里岳に向かっているので 泊まりのようです。
学生かと思いましたが・・・あとでよく考えたら・・・道警の救助隊だったかもしれません。

標高が高いので少し締りかけた雪質ですが 今日のクライアントのテクニックなら問題ないでしょう。
サアッ~ 行きますよ!  
ヤッホー ヒャッホ~ ソレ行けェ~ どうだァ~ おおっとォ~・・・・ああまた・・・奇声が始まったァ~

国際スキー場9:30 944m標高点11:00 1220mコル12:15 スキー場13:10

夕張 鬼首山(641m)

2015年1月5日(月)

鬼の首とって元気に

鬼首山.JPG
おせち料理を食べ過ぎたのかなあ・・・少しカラダが重い気がします。
今日はスノーシューだから・・・ラッセル頑張ろう!

夕張の紅葉山も内陸部だからか・・・積雪は40cm・・・札幌に比べても少なめです。
林道を歩くうちにだんだん雪が増えてきました。
林道終点では60cmほどで 笹は立っていません。
作業道はトド松林の中なので 枝に雪が溜まっていて 歩きやすくなっていました。

下宿屋のオカミさんは風邪気味で辛そうでしたが 弱音は吐きません。
小料理屋の女将さんは どれどれ ラッセル代わりますよ!・・・ガシガシ・・元気印です。
580mコルの下に来ると・・・射程距離に入ります。
イッキュウサンはいつものカップ麺食べて最後の登りに備えていました。
ドリフターズさんは 鬼の首とって今年も元気になります・・・だって。

絶品料理と夕張名物

鬼首コル.JPG写真のキャプションを入力します。

苫小牧の王子製紙火力発電所の煙突からまっすぐに白い煙があがっていました。
エゾシカのラッセルに助けられ・・・細い尾根を登って行くと・・・アルミ板標識のある頂上でした。
天気も気持もよく 雪山を存分に楽しめました。

夕鹿の湯に浸かって 持ち寄りの焼き豚など絶品料理と夕張名物のシナモンドーナツをいただき 満足満足!

紅葉山フローリング工場登山口10:15 林道終点11:20 鬼首山13:00~05 登山口下山14:20

上砂川 御料山(621m)

2015年1月4日(日)

ナルシスト

御料伊藤さん.JPG
正月明けの日曜日 ニセコアンヌプリ北斜面の予定でしたが・・・ジェジェジェ 参加者誰もいないの?
ガングロオヤジさんが・・・・アルコール抜きに行ってもいいよ・・・でも一人じゃ赤字だね・・・
赤字でもいいんだけど・・・ニセコ方面は大雪の後で天気も回復してません。
アンヌプリ北斜面は滑走禁止になっているでしょう。
内陸部なら天気の回復が早そうです。
・・・・ということで・・・いきなり御料山に変更になりました。
上砂川は予想どおり晴れていました。
ところが・・・雪は意外と少なめです・・・40cmくらいかな?・・・スキー場下部はブッシュもでています。
若者ボーダーグループ8名がハイクの準備をしています。
トレースがびっしりツイています。
初心者の練習に持って来いのなだらかなスロープです。

頂上まで登り切ると・・・ノートラックの新雪が待っていました。
ヨッシャー・・・沢の出合まで一気に行きますよ!
頂上直下のオープンバーンが・・・よくぞ御料山を選んでくれた・・・と歓迎してくれました。
振り返ると 自分のトレースを眺めているガングロオヤジさんが ナルシストになっていました。

お釣りがきました。

御料ボウル.JPG写真のキャプションを入力します。
シール付けて登り返し いつもの北東面のボウル状地形を滑ります。
ここは 斜度もあっていい感じです。
数日前のトレースが何本かあり少し荒れていました。
あっという間に標高差200m滑って・・・おもわず笑顔がこぼれます。
スキー場に戻るのに 沢を3本越えなけれなならなく ちょっと苦労しましたが・・・お釣りがきました。
次回は 沢のボトム・浄水場まで滑り降りたいなあ・・・標高差は300mあるんです。
誰か 誘って下さい!

スキー場駐車場9:25 御料山10:45  駐車場12:00

蘭越幌内山(842m) SAC

2015年1月2日(金)

じゃ 先に行きなよ・・・!

近藤さん.JPG
誰ですか・・・正月に幌内山に登るなんて言ったのは・・・・
私はてっきり 浜益の幌内山かと思っていました。
もしかすると岩見沢最高峰も幌内山?・・・あれは幌向山だあ
いやいや 蘭越と豊浦の境の幌内山だよォ~・・・ギャフン!

この時期であのゆるい斜面なら・・・スキーは期待できないなあ~・・・乗りかかった船だから~・・ショウガナイ!

豊浦町との境の昆布川を渡ったら駐車スペースがありました。
林道に入ろうとしたらブルがやってきて・・・除雪をはじめました。
邪魔にならないよう しばらく待っていましたが ブルはどんどん奥に入っていってしまいます。
仕方ないので スキー担いでブルの後を追いかけました。

追いついたブルのお兄さんに・・・仕事出来たのかい?・・・と尋ねられ・・・
イヤイヤ・・・山登りで・・・・
じゃ 先に行きなよ・・・
なんだか・・・申し訳ない気になりました。

誰が言い出したんだァ!

澤口さん.JPG写真のキャプションを入力します。
スノーブリッジを探して沢を渡り尾根に取り付くと 膝までのラッセルが待っていました。
411標高点はほとんど平らな台地でした。
646標高点は 幼木の白樺林です。
数年前 4月に登った時は このあたりは良いスロープでしたが・・・今回は下りもラッセルかも 。
行けども行けども 吹雪とラッセル・・・途中で帰りたくなりました。
山頂は 視界100mほどで 景色は何もありません。
やっぱり 正月の幌内山なんて 誰が言い出したんだァ!

175mパーキング登山口8:30 渡渉点9:00 320m林道交差9:50 幌内山12:25~30 渡渉点13:35 登山口下山13:50 

冬路山(625m)

2014年12月30日(火)

まずは一本 いただきま~す!

冬路山.JPG
道北の天気が良さそうなので 良い雪に出会えるかも・・・期待して車を走らせました。
新十津川から沼田付近は生憎の吹雪で・・・こりゃダメかも・・・
幸運なことに 幌加内峠あたりから薄っすらと太陽が見え隠れしてきました。

道道72号線のパーキングに車を停めて歩き出しました。
雪は最悪のモナカでしたが 登るに連れて湿雪になり 頂上付近ではやや重いパウダーでした。
山頂の積雪は1m弱で 充分です。
まずは 1本 いただきま~す。

下幌加内175mパーキング10:50 421mコル11:50 冬路山12:30~35 パーキング13:00

さっさと 二本目も いただきま~す

冬路山北斜面.JPG写真のキャプションを入力します。
江丹別に車を回して南斜面を狙います。
登山口の農道には2第の車が停めてありました。
オオッ・・・トレースがあるぞ・・・・ウシウシ・・・こりゃラクをさせてもらえそう~

牧草地のなだらかな雪原を一人のスキーヤーが降りてきました。
雪の状態は?
重くてェ~ イマイチですよォ~
スノーシューの二人組がそろそろ頂上に着く頃です。

トレースを使わせてもらい フジケンみたいにはいきませんが 早足で登ります。
心臓がバクバク 息はハアハア ・・・上の二人組はまだ降りてきません。

山頂付近でやっとスノーシュー二人組に出会いました。
のんびり楽しんでいる様子です。
青年たちの足元を見ると 一人はボード 他方は自衛隊の白いウロコスキー・・・あまりのアンバランスに思わず笑ってしまいそうになりました。

お先に失礼・・・さっさと二本目もいただきま~す。

江丹別拓北農道カーブ登山口13:45 尾根400m14:20 稜線14:50 登山口15:10 

稲穂嶺(564m) 臨時山行

2014年12月28日(日)

遠くで~ 汽笛を~ 聞きなが~らァ~

PC280007.JPG
天幕山の予定でしたが・・・またまた臨時山行で・・・稲穂嶺になりました。
いいねえ~久しぶりに・・・仁木のアップルパイが・・・目に浮かびました。
高速はスムーズでしたが 小樽は一昨日の大雪で道路がガタガタ・・・・轍でハンドルが取られそうでした。

銀山駅は 軽トラが数台駐車していましたが いつもの様に静かでした。
気温が高く・・・プラス2度・・・・スキー組のガングロオヤジさんとイッキュウサンは・・・源クロー義経ですね。
風邪で鼻声の藻岩の女王と ドリフターズさんは・・・連チャンで不安そうでした。
ガイドもスノーシューで登ることにしました。

プラットホームの奥から小尾根に取り付きました。
昨日も今日も・・・土日なのに誰も登っていません。
耳を澄まして野鳥のさえずりを聞いていると 下の方からディーゼル機関車の汽笛が混じってきました。

優しい女

稲穂嶺.JPG写真のキャプションを入力します。
森を抜けると 純白の世界が待っていました。
標高差100mたらずですがオープンバーンです。
雪は締まっているので雪崩の危険は少なそうですが・・・用心に傾斜の緩い右側のダケカンバ帯をめがけて登りました。

頂上は風がありましたが小沢方面が薄っすらと見えました。
銀山 鳥居沢山 二ツ森・・・昨年登った山々が肩を並べていました。
帰路は 雪が重たく スキー組はチョッと大変そうでしたが・・・楽しそうでした。

仁木ファームのアップルパイと 柿崎商店の鮮魚で買い出し 鶴亀温泉に寄ったら有馬記念を放送していました。
ジャンティーユドンナ(優しい女)が有終の美を飾ったようです。
さてワタシも 来年は どんな優しいクライアントに出会えるか・・・楽しみです。

銀山駅登山口10:00 稲穂嶺11:35~40 登山口下山12:30

雨霧山(509m) 臨時山行

2014年12月27日(土)

雨霧林道.JPG
雪の雨霧山って登れますかァ~?
ジェジェジェ
行程のほとんどが林道ラッセルになると思うけど・・・・天気が良ければ苫小牧の街まで見渡せますよ。
・・・じゃあ 行くゥ~!
キロロでスキーの予定でしたが・・・臨時山行に変わりました。

雨と霧・・・しっとりとしたフランシス・レイの音楽が流れる映画のタイトルのような美しい名前。
場所は霧雨が降るノルマンディーのシェルブール・・・
トレンチコートを着た男と傘をさした女が街角のカフェのドア前で偶然にぶつかる・・・
端正な顔立ちの男は海軍の士官で休暇中・・・女はタイピストで仕事帰り・・・疲れているが美しい女だ。
隣り合わせになり 男はクローネンブルグ1668を注文し 女はキールを頼む。
話が弾み・・・やがて恋に落ちていく・・・が・・・
男はまた艦船に戻り 北アフリカ戦線に向かわなければならないらなければならならない・・・
わずか3日間の恋が終わる・・・

ワタシの想像力とは・・・この程度ですね・・・

雨霧山・・・映画のタイトルにも似た 印象に残る美しい山名に惹かれて・・・期待に胸膨らませて来る登山者も少なくないでしょう。

雨霧山頂上.JPG写真のキャプションを入力します。
清水沢は予想通り積雪が少なく・・・こりゃァ~楽勝かな?・・・
はじめは5cmしか埋まらなかったスノーシューがやがて踝まで埋まり・・・次第に膝下まで・・・ゥゥゥッ!
こんなはずじゃあ・・・・
直線では3kmですが沢を迂回するので4km以上の水平距離があります。
ボディーブローのように 足が持ち上がらなくなってきました。
ショートカットで谷を渡ったり尾根を越えたり・・・雪は腰まで潜りました。

モンベルオヤジさんはガッツでラッセルしてくれます。
藻岩の女王は 風邪気味なので長くは持ちこたえられません。
ドリフターズさんは短距離走法です。
イッキュウサンは・・・ なにかイイモノないかなあ~キョロキョロ歩きです。
時折 鹿がラッセルを助けてくれました。

ラッセルに飽きた頃 雨霧峠に着きました。
支線林道に入って法面を越えたら 国土地理院の白い標柱が突き出た山頂に到着しました。
あいにく雪が降ってきて眺望は今ひとつでしたが 由仁町の円山あたりが霞んで見えました。
雨霧山ではなく・・・雪霞山でした。

南清水沢最終人家10:15  雨霧山13:25~35  最終人家下山15:20

真簾峰(651m) 臨時山行

2014年12月25日(木)

経験と・・・学習・・・

真簾林道.JPG
ニセコモイワの予定を変更して 真簾峰に登りました。
久しぶりの太陽が眩しく 恥ずかしいくらいです。
中山峠と違って 真駒内は雪が少なくて・・・・いいねえ。
真簾林道は積雪40cmほどでスノーシューをつければ5cmしか埋まりません・・・まるで天国です。

昨日から連チャンの藻岩の女王は・・・これくらいなら またラッセルできるわァ!
気力は充分です。
林道の途中から 急斜面を登る練習をしました。
ダメだあァ~ 足場が崩れて登れないわァ~ ズルッ ダァ~ッ アッレ~ 。
気力だけでは登れないことを・・・やっと悟ったみたいです・・・。
何事も・・・経験と・・・学習です。

練習の成果・・・試します。

真簾山頂.JPG写真のキャプションを入力します。
山頂直下の林道から 最後の急斜面を・・・練習の成果を・・・試します。
灌木に捕まって尾根に這い上がり 笹を掴んで上に上に・・・必死に登ります。
ヨシッ 超えた~ 頑張ろゥ~・・・ドリフターズさんは 静かに燃焼しています。
イッキュウさんは ラッセルに熱中している二人を尻目に・・・アハハっ 嬉しそうに笑っていました。

真簾林道入口9:25 頂上直下林道11:30 真簾峰12:00 駐車地点13:10

Fun Fun Walk 東中山(979m)&境岳(961m)

2014年12月24日(水)

試練の道・・・これがFunFun?

境岳.JPG
中山峠は積雪1m以上でした。
今日は あたまの数が多いから 楽しめそうです。

除雪センターのトイレに駐車してスタートします。
膝上のラッセルに・・・・今日も試練を感じました。
試練といえば・・・星飛雄馬・・・
思い~込んだ~ら 試練の道を~ 行くが~男の~ど根性~
呟きながら歩きます。

境岳までは 調子はマズマズ・・・意外とイイじゃん!
北側のコルに降りて 林道めがけて下降しました。
なだらかな地形と思ったら 小さな雪庇があったり 斜度30度近い谷があったり 股下までのラッセルで・・・アドレナリンも分泌してきて Fun Fun です。
林道に出たら またラッセル・・・クライアントも肩で息していました。
アハッ!

ピッチ走法&長いストローク・・ラッセルもイロイロ

東中山.JPG写真のキャプションを入力します。
5名だったクライアントが・・・
ワタシ・・・ここで待ってます・・・・ハルチャンさんはマイペースです。
ワタシは・・・付きあおうかしら・・・アイアイさんは途中からお付き合いで引き返しました。
帰国子女のイリョウケイさんは病み上がりですが ガッツです。
ブービーメーカーさんは ピッチ走法でラッセルに加わってもらいました。
藻岩の女王は ラッセルの女王と呼びたいくらい長いストロークで馬力がありました。
東中山は3名が ど根性でたどり着きました。

帰りの林道も また試練の道 でした。

中山峠登山口10:10 境岳11:00 東中山13:18~30  登山口15:00

大二股山(856m)

2014年12月23日(火・祝)

オーメンの日

大二股ラセル.JPG
ツイていない時は とことん ツイていないものです。
こんな日は・・・40年前の学生時代には・・・オーメンの日と呼んでいました。

和寒山の予定でしたが・・・道北方面は暴風雪のよほうでした。
札幌が晴れ予報だったので 3者懇談会で 札幌50峰の大二股山にしよう・・・。
クライアントは モンベルオヤジさん と ガングロオヤジさん です。

中山国道は雪が降っていて 視界も良くありませんでした。
見通しが悪い中 望岳橋を越えたスペースに何とか駐車・・・と思っていました。
今年の2月にも登っているので すっかり油断してしまいました。

豊平川に向かって急斜面を膝までのラッセルしながら下降・・・スキーにすればよかったかな?・・・もう後の祭りだあ~。(失敗1)
何となく見慣れない地形に妙な気がしてGPSを覗いたら・・・・アッレェ~・・・凌雲橋を下降していました。(失敗2)
もう既に50m下ってしまいました。
戻ろうと思い クライアントに告げたら・・・・少し遠回りだけど・・・戻るよりは・・・このまま行っちゃおう!
帰路のことを考えたら・・・やっぱり戻るべきでした。(失敗3)

こりゃ~テーヘンだぁ

大二股山頂.JPG写真のキャプションを入力します。
3人で交代しながらラッセルに明け暮れました。
大二股橋を渡って尾根に取り付くと 股下までのラッセルになりました。
こりゃ~テーヘンだぁ~・・・・時代劇の岡っ引きになってしまいました。

時間は刻々と過ぎていき 残された体力を蝕んできます。
前頭四頭筋がパンパン で 時々ピリピリ電気が走ってきました。
痙攣しないようピッチを抑え だましだまし歩きます。
横断林道・・・680標高点・・・700m台地・・・726標高点・・・林道三叉路・・・何とか持ちこたえましたが もう13時30分です。
天気は相変わらずの雪・・・また雪・・・札幌管区気象台の予報はよく外れます。

力を絞ってもペースを上げられず・・・13:50 やっと頂上にたどり着きました。
やれやれ・・・ホッ!

休む時間ももったいなく・・・今登ってきたばかりのラッセル跡を戻りました。
既にラッセルの跡は吹雪に消えているところもあります。
冬至が終わったばかりのこの時期は4時には暗くなります。
あとは時間との勝負です・・・焦る気持ちを抑えます。

大二股橋まで戻ってきたら・・・やっぱり薄暗くなりました。
最後の力を振り絞って登り返し250m・・・・道半ばでマックラです。
しょうがないね~
でも 登ってきたんだから これでヨシとしましょう!
クライアントのお二人様・・・お疲れ様でした。

渓流橋登山口9:40 大二股橋11:00 大二股山13:50 登山口17:00

キロロ這松山 初スキー(989m)

2014年12月21日(日)

いきなりブリザード

PC210009.JPG
待ちに待った日曜日のBCスキー・・・アレ~誰もいないの?
イッキュウさんだけが・・・ 可愛そうだから参加してあげるって・・・

毛無峠は地吹雪で視界10mほど・・・・緊張しました。
降雪はそれほどでもありませんが 風が強く 積もった雪が吹き飛ばされて いきなりのブリザードです。
危険なので途中でUターンもできず 何とかキロロまで来てしまいました。
こうなったら もう 行くしかありません。
コテはじめに 這松山に登ることにしました。

コンチクショウ!

PC210010.JPG写真のキャプションを入力します。
さすがに日曜日・・・荒れた天気でも沢伝いにトレースがありました。
スノーブリッジはまだ完全ではありませんが・・・ギリギリ通過出来ました。
しばらく歩くと前方に人影が・・・二股の手前で10名ほどの若者パーティーに追いついてしまいました。

右股は狭くてボトム状なので新雪雪崩が心配ですが ・・・・ サッサと切り抜けて斜面に取り付きました。
相変わらずの降雪ですが 南東面の沢の中は風が少ないので助かります。

尾根に出たら やっぱり前進を躊躇するほどのブリザードでした。
GPSでチャックしたら 頂上まで80mなので ここまで来たらやっぱり頂上を踏まないと納まりません。

992m峰が時々かすかに見えるだけで ホワイトアウトでした。
シール外して 一気に滑り降りました。
途中で真っ白になり 滑っているのか 止まっているのか 傾斜がわからなくなり 大転倒・・・・トトホ・・・サングラスが吹っ飛んで鼻の中まで雪が詰まりました。
コンチクショウ!
上部はクラスト 途中は重いパウダー そのうちモナカ 下部は湿雪・・・
初スキーは 散々でした。

キロロロッジ登山口9:30 這松山11:10 登山口11:50

雪山実践セミナー 第2回 野牛山(539m)

2014年12月20日(土)

テーマは ラッセルだア~

PC190006.JPG

もう何十年も山に登り続けているのですっかり忘れてしまいましたが、普段は街なかで生活している人々にとって、雪の中をラッセルして歩くのは大変なんだそうです。
そこで・・・ラッセルですが・・・確か、ラッセル機関車を発明した人の名前だったと記憶しています。
煙を吐き出し轟音とともに雪を蹴散らす黒い鉄の塊・・・ラッセル車をイメージすると ムカムカッとチカラが湧いてくるから・・・不思議です。
滝野の青少年山の家に向い 農家の玄関先に駐車させてもらいました。
二つ玉低気圧で降った雪はもう締まっていて 林道はそんなに埋まりませんが 交代でラッセルして歩きます。
スノーシュー同士がぶつからないように花魁のようなイメージで歩いて下さい・・・
まるでオカマガイドだねえ・・・アハッ 笑われてしまいました。

『ブービーメーカー』さんは長いストライドでグイグイ歩き出しました。
雪の多い小樽育ちだからか・・・なかなか初心者離れしています。

林道から尾根に取り付くと・・・笹に雪が被ったイヤラシイ状態で ズボズボ埋まりだしました。
大きな鹿が歩いた跡が見事に残っているので 楽をしようとその跡を歩くと 溝から足が抜けなくなりました。
笹に埋まるか 鹿道の溝に埋まるか・・・どちらにせよ・・・雪に埋まります。
『釣りキチノリチャン』さんは・・・思うようにならず もがいて苦しんでいました。

登っていたはずが・・・尻滑り

PC200007.JPG写真のキャプションを入力します。
急な傾斜になってきたら 『藻岩の女王』 は前傾姿勢になりすぎて足が空回り・・・おまけにベルトが緩んでスノーシューが外れて・・・登っていたはずが・・・いつの間にか尻滑りで下っていました。
アレェ~ ヒェ~ キャ~!
ラッセルなんて楽しくないんじゃないですか~? と言っていたのに・・・
『イッキュウサン』と一緒に まるで子供のようにキャーキャーと楽しそうでした。

ひと汗かいて稜線に上がりました。
アカゲラが森のなかを飛び回っています。
風も少し出てきました。
200mほど進むと 山頂の標識が見えました。
なーんだ~もう終わりなの~?
さっきまで ハーハー肩で息してたの誰かなあ?

サアいつもの温泉ビールが待ってるぞ~
やっぱりコレだぁ~

登山口8:50 野牛山10:35 登山口11:30

屈太郎山(534m) 一等三角点

2014年12月14日(日)

今度は・・・体幹強化・・・ナンチャッテ

屈太郎山山頂.JPG
有珠山に登る予定でしたが クライアントはアイアイさんだけでした。
有珠山には3度登っているんですが・・・定期的に山に登らなけれは筋力が落ちるから・・・ワタシはどこでもいいの・・・・。
フムフム・・・じゃあ・・・屈太郎山にしませんかア~?
喜寿のワタシでも登れますかア~?
大丈夫・・・少し藪こぎがありますが・・・アイアイさんの体力なら大丈夫・・・・。
中山峠を越えてから 予定を急遽変更しました。

洞爺湖の火山科学館で噴火地震の体験映像を見てから 高速で登別に向いました。
倶多楽湖の観光道路はデイサービスセンターの先・c150mで冬期通行止めになっていました。
今日もまた ツルツル道路を歩かされました。
体幹が鍛えられるから こういう不安定な歩行もポジティブに捉えましょう・・・ナンチャッテ。
c230mからはメップ林道を歩きます。
これが蛇行を繰り返して長いのなんのって・・・天気が良いので海岸線の景色が単調な時間に変化を与えてくれました。
c255標高点から いよいよブッシュに突入しました。
最初は低かった笹も・・・やがて背丈を超す高さになって・・・鹿の足跡はあるものの道にはなっていません。
蔦が足に絡まり前進を拒みます・・・コンニャロ~・・・なかなか手強い山です。

標高差300m登り切った尾根の北側に静かな一等三角点がありました。
倶多楽湖のカルデラが木々の隙間から見えました。

スタンプラリー500座

倶多楽湖.JPG写真のキャプションを入力します。
下山は外輪山を南下することにしました。
アップダウンはありますが 鹿道もあり笹も低そうです。
北西の風が右の頬を打ち体温を奪います。
日が傾くと急に寒くなってきました。
c515標高点を越えて次のc490ピークからは 風を避けて広い沢を下降することにしました。
トドマツの植林地を経て林道まで降りると 5分で観光道路に戻りました。
かなりショートカットできたみたいです。
アイアイさんはヘッドランプの心配をしたようですが・・・何とか明るいうちにゲートに着きました。
これで486座目なんだそうです。
あと14座・・・来春にはスタンプラリー500座の達成ができそうです。

観光道路ゲート11:55 メップ林道入口12:15 c250m尾根取り付き13:15 窟太郎山14:35~45 ゲート下山16:25

新冠 笹山(806m)

2014年12月13日(土)

インナーマッスル強化

笹山山頂.JPG
新冠ダムに向かう道路は最終人家の牧場付近でゲートが降りていました。
保守道路だから通年開放されていると思ったら・・・大間違いでした。
ツルツルの道路をすり足で恐る恐る歩きます。
氷点下7℃ですが 日高地方は晴れています。

アイゼンを付けようかと本気で考えましたが・・・・クライアントはスケートリンクのように面白がって行ってしまった。
インナーマッスルが鍛えられますねえ。

アカゲラが木の葉の落ちた森で遊んでいました。
人の気配でエゾシカは逃げ出したようです。
登山口まで林道を登ってきたらやっとカラダが温まってきました。

クライアントは 小料理屋な女将さん イッキュウさん モンベルオヤジさんです。

今は昔

笹山展望.JPG写真のキャプションを入力します。
風のない単調な尾根道を 日差しを感じながらゆっくり歩きました。
積雪は10cm程度です。
倒木を迂回し 雪の重さで倒れている南部笹を漕いでいくと 尖った白い山が見えてきました。
リビラ山の方向ですが・・・あれはピウ岳(1,134m)だったかもしれません。
登高意欲が湧く形の良い山です。

アップダウンを繰り返して700mを越えると北東に白い連山が見えてきました。
あれはきっとイドンナップ岳からナメワッカ岳の稜線だと思います。
地図をよく読むと・・・笹山はオロエナイとレサッピを経てイドンナップまで尾根続きなんですね。
直線距離で約20km・・・・去年の苦闘が・・・今は昔・・・懐かしく思えました。

笹山の山頂からはピセナイ山が目の前で 南にはペラリ山と その向こうに台形の横山三山が見えました。
カムエクや1839m峰、ペテガリは雲の中で見えませんでしたが  意外な展望に十分満足しました。
c140mゲート9:55 c350m登山口40:40 笹山12:50~13:10 登山口14:30 ゲート下山14:55

雪山実践セミナー第1回 定山渓朝日岳

2014年12月11(木)

一番のミソ・・・チャチャッと

PC110142.JPG
初心者を対象にした雪山実践セミナーです。 テーマは 『雪山の服装と装備』です。
蓋を開けたら 熟練登山者が3名で 初参加はわずか1名でした。
アレ~ッ?
座学ナシの実践だけど 豊滝の道路情報センターで簡単なレクチャーを行いました。
でも 暖房がなくて寒いので 手短にチャチャッと済ませてしまいました。
ホントはこのレクチャーが一番のミソなんだけどな~・・・
熟練登山者たちは・・・もういいから山に行こう・・・目が語っていました。
さもありなん。

ブービーメーカーさん登場

PC110140.JPG写真のキャプションを入力します。
クライアントは イッキュウさん ドリフターズさん ハルちゃんさん ぜクラン初参加のブービーメーカーさんです。

雪が少なく 豊林荘跡まで車が入りました。
ラッセルはありませんが 雪で笹が倒れていました。
ルートが解りにくいところもありましたが 交代でトップに立ってもらいます。
登山道には小動物の足跡がありました。

動物も人間の道を歩くのですね? と尋ねられました。
そうですねエ~ 動物の道を人間が歩いて登山道になったのかもしれませんよ・・・と応えました。

地形図を取り出して・・・現在位置は何処でしょうか?
登山道がジグザグに登って・・・左に曲がって・・・尾根に取り付いた・・・ここでしょう?
正解!
今は夏道が見えるからいいのですが・・・雪山は地形や標高で判断してくださいね。

こんな感じで・・・雪山実践セミナーが始まりました。
荒れ模様の天気予報でしたが 意外と穏やかな定山渓朝日岳でした。

豊林荘跡10:20 登山口10:30 岩戸コース分岐11:20 朝日岳11:30~45 登山口下山12:20

天望山(1,171m) 久山岳(1,411m)

2014年11月29日(土)30日(日)

静まり返った然別湖

PB290043.JPG
鹿追の駐屯地を過ぎると十勝らしい直線道路は緩いカーブを描きながら扇ヶ原展望台へと登っていきます。
昨夜は氷点下だったらしく 木陰のアスファルトはミラーバーンになっていて 思わずアクセルを離し ヒヤッとました。

士幌高原は季節外れの霞がかかっていて遠くは望めませんが その向こうには帯広の街があるのでしょう。
駒止湖は半分だけ氷結していました。
やがてシーズンオフで静まり返った然別湖が目の前に広がりました。

さあ 天望山への径は倒木処理が終わったかな・・・不安を抱えながら湖畔の駐車場を立ちました。
南斜面は雪が解けていて歩きやすいのですが 北斜面はしっかり残っていました。
いつの間にか着いた山頂は風もなく 昼食を摂ってゆっくり過ごせました。

歩き出すと完全に結氷した東雲湖が下に見えてきました。
見えるのですが ジグザグの道は果てるともなく続き なかなか湖畔に辿り着きません。
十勝の広さに距離感覚が麻痺しているのでしょう。
飽きてきた頃にやっと ナキウサギの警戒音が聞こえる湖畔に着きました。

登山口10:10 分岐10:40 白雲山コル11:05 天望山11:40 東雲湖12:50~13:00 登山口下山14:35

線香臭い看板

PB300052.JPG写真のキャプションを入力します。
昨夜は剣小屋に泊まりました。
土間にはタイルが整然と並べられていて 畳には真新しい花ござが敷かれていました。
地元の有志の皆さんに感謝です。

今回のクライアントには 小料理屋と下宿屋のダブル女将さんが揃っているので 素晴らしい手料理が並びました。
イッキュウサンは 薪ストーブでさつまいもを焼いて ニタニタしていました。
ボージョレにシナモンパウダーをふりかけてヴァン・ショー・・・ガイドもゴキゲンです。

久山岳の登山口は遠回りすれば車で乗り入れられそうでしたが そうとは知らず 後の祭りでした。
まあ ウォーミングアップと考えれば さもありなん。
まるで宗教法人の所有地でもあるかのように やたらと線香臭い名前の看板があちこち目立ちます。
標高800mまで来ると雪が出てきました。
前日の登山者に踏み固められていて 雪は再結氷していました。
雪は少ないと決め込んで アイゼンを残してきたのが裏目に出たかな? 
まあ キックステップの練習になるさァ~と腹をくくりました。

1200mで雲の上に出ると上空は快晴でした。
見事な雲海が十勝平野に広がって 剣岳は海に浮かぶ島のようで 嬉しくなります。
山頂からは 芽室岳が天に伸び 台形のピパイロ岳が白い屏風のように美しく見えました。

剣小屋1:30 450m駐車場7:50 登山口8:10 極楽交差点8:40 久山岳11:20~45 660m日輪釈迦如来13:10 駐車場下山13:55

SAC新雪合宿:十勝岳カバワラ尾根Ⅱ

2014年11月23日(日)~24日(祝)

ひぇ~ホワイトアウトだァ

PB240011.JPG
2日目は十勝岳に登りました。
標高1100mBCでは積雪20cm程度 カバワラ尾根は這松が立っているので やむなく夏道に変更しました。
避難小屋は御嶽山の教訓からか 真新しいヘルメット15個が壁からぶら下がり 毛布は衣装ケースに入れられてブルーシートに覆われていました。
1600mを越えると雲の中に入りました。
1800mでホワイトアウトになり視界5m風速10mくらいです。
デポ旗を立てながら慎重に進みました。

たまにはホワイトアウトの写真でも撮るか・・・シャッターチャンスを狙っている間 私の後を歩いていたN君が先頭になり 歩き始めた途端 忽然と彼の姿が消えました。
その後にいたRさんが 突然 いない! いない!と叫んでいます。
慌てて駆け寄ると雪庇の端が崩れていて 覗きこむとN君が自力で這い上がってくるところでした。
やれやれと安心したのも束の間 私とSさんが載っていた雪庇が長さ5m幅1mほど ドンという音響とともに崩壊しました。
足元をすくわれて仰け反りながら尻餅をついて滑りだしそうになったら Sさんが必死に手を引っ張ってくれて 落ちずに助かりました。
崩落したブロックがN君にぶつかっっていたら 巻き込まれて 流されて 埋没したかもしれません。
十勝岳で雪崩遭難なんて・・・と舐めてはいけません・・・肝に銘じました。

やっぱし 頂上はイイね!

PB240018.JPG写真のキャプションを入力します。
気を取り直して 頂上を目指しました。
相変わらずのホワイトアウトですが 読図訓練には持って来いです。
夏道の鉄杭にエビの尻尾が張り付いています。
風も一段と強まってきましたが 次第に傾斜は緩まり 気がついたら雪に包まれた頂上の標柱がありました。
雪を叩き割って・・・何事もなかったかのように記念撮影。
新雪合宿らしい光景になりました。
いろいろ会ったけど・・・やっぱり頂上はイイね。

カバワラ尾根1100mBC6:30 避難小屋7:25~40 十勝岳10:04~15 避難小屋11:35~45 BC12:05~40 白銀荘下山13:00

SAC新雪合宿:十勝岳カバワラ尾根

2014年11月23日(日)~24日(祝)

ビーコン捜索訓練

ビーコン捜索訓練.JPG

毎年行っているビーコン捜索訓練ですが 毎回 新しい発見かあります。
今回はピープス2種、マムート、オルトボックス、アルバ、4メーカー5機種のビーコンで性能比較ができました。
ピープスDSPは電波探知範囲60m程度で優れていましたが、埋没者フラグが突然解除されたり、全ての表示が消失する事例が複数回あり、注意が必要です。
マムートのパルスバリボックスは電波探知範囲50m程度でしたが複数埋没探知機能は安定した性能を発揮していたようです。
オルトボックスX1は旧モデルで35m程度、探知範囲は狭く、複数埋没探知機能もありません。
ピープスフリーライドは簡易モデルで機能より軽量化重視です。
アルバはモデルが不明でよく判りませんでした。

結論から言うと 各メーカー各モデルの性能を把握することは必要です。
そして、最新の上級モデルを装備していても捜索技量がなければ早期発見できません。
要は 装備しているだけで訓練しなければ威力は発揮できないということです。

シート搬送訓練
搬送訓練.JPG写真のキャプションを入力します。
次は ツエルトを使って搬送訓練です。
ポイントは 早さスピードではなく 安全で負傷者に苦痛を与えない搬送です。
ソウスリングで負傷者をビレイしてツエルトにマットを敷いて包みます。
今回もシートが緩んで上手く固定できませんでしたが 手順の確認はできました。
これも訓練しだいで手際よく梱包し搬送できると思います。
ぜクランクラブの雪山実践セミナーでも トレーニングしますので ご参加下さい。

宿弗山しゅったやま(867m)&坊主山(791m)

2014年11月21日(金)

またブッシュの急斜面だあ

宿弗山.JPG
来週の予定でしたが 一週間の前倒しです。
天気は下り坂ですが・・・・何とか日中だけでも持ちこたえてもらいたいですね。
川東林道のゲート鍵ナンバーは事前の入林許可で入手していました。
林道は整備されていて 三叉路の北2km標高400mまで入れました。
尾根の向こう側にあるニカタイ林道まで尾根を乗越えます。
いきなりの急登ブッシュで年長組のアイアイさんは・・・きつかったことでしょう。
林道に出たらまた余裕ができたのか いつものように優しい話し声が聞こえてきました。
今日も 健さんの話題で持ちきりでした。

760m林道終点からの刈分道は・・・見分けがつかなく・・・自然に帰っていました。
またブッシュの急斜面を登ることになりました。
15分ほどで尾根に上がると 刈分道の残骸がありましたが・・・でも、すぐに見分けつかなくなりました。
山頂の三角点の周囲半径2mだけ笹が刈られていました。
右奥に見える尖った山は 日高市街の西にある二等三角点「右左府」と思われます。
ウサップ と読むのでしょうか?

川東林道c400m登山口11:00 尾根乗越11:30 ニカタイ林道c380m11:50 宿弗山13:10 登山口下山14:50  

漆黒の山頂
坊主山.JPG写真のキャプションを入力します。
坊主山登山口に着いた頃はまだ明るさが残っていました。
なだらかな登りやすい登山道を夕闇にせかされるように歩きました。
山小屋に着いた頃は もうヘッドランプ無しでは辛いくらいでした。
頂上手前で とうとう 転倒しないように点灯しました・・・ギャフン!

漆黒の闇ってこんな事を言うんだね・・・イッキュウさんが難しい言葉を発したので驚きました。

久しぶりの はくあの湯・・・下宿屋のオカミが持ってきてくれた惣菜と蜂蜜レモンを美味しくいただきました。

坊主山登山口15:55 坊主山16:40 登山口下山17:20

オダッシュ山(1,097m)

2014年11月20日(木)

健さんの話題

双珠別.JPG
佐幌岳はもう登っているけど オダッシュ山はまだ登っていないわ~・・・・プリマさんの一言で・・・変更になりました。
ガングロオヤジさんは 腰痛回復のテスト山行です。
モンベルオヤジさんは 病み上がりの休暇中ですが・・・オレも行くわ~。

高倉健さん・・・残念です・・・もう泣きそうです。
夕張の日吉にある 幸福せの黄色いハンカチ記念館(炭鉱長屋)もう何度も訪れました。
シャルル・ド・ゴール空港のロビーで偶然見かけたた時は・・・オーラを感じました。
去年は幾寅の駅で衣装を見ました。
銭函の駅に立った時は 健さんといしだあゆみの別れのシーンが思い起こされます。
網走番外地のシリーズはあまり見ていないけれど・・・・・・あなたへ は観なければ・・・・
往路の車内は健さんの話題で持ちきりでした。

天才たけし

オダッシュ山頂.JPG写真のキャプションを入力します。

十勝清水の町外れには製糖工場があって大きなトラックがビートを満載にして走っていました。
ビートたけしのビートは・・このビートだって知っているよね~・・・絵描きにカキさんが突然言い出しました。
知らないよ~そんなの・・・・リズムのビートかと思っていたよ~・・・
タケシが北海道に来た時に ビートを見て・・・あれは何?
アレはビート・・・日本語では甜菜(てんさい)と云います。
じゃあ オレはビート(甜菜・・・天才)だね・・・・ビートたけしの命名なんだそうです。
絵描きのカキさんは・・・雑学の大家ですね。


広内の畜産試験場から仰ぐオダッシュ山は大きく見えました。
予想どおり雪は少なく歩きやすい登山道でした。
双珠別山が美しい三角錐を披露していました。
登山口10:15 前峰12:00 オダッシュ山12:20~25 登山口下山13:40

雄鉾岳(999m)

2014年11月16日(日)

札内岳より厳しいよ~

雄鉾岳.JPG
すっかり寝坊してスタートは8時前でしたが 天候の回復が遅れているので ちょうど良かったかも。

山小屋出て すぐの固定ロープ・・・あと5m足してくれたらありがたいんだけど・・・
途中でロープがなくなっていて・・・緊張しました。
雪に覆われた登山道はわかりにくく よく滑りました。
大水で崩壊も多く 沢の流れが変わっているのか 頻繁に渡渉したり高巻きします。 
テープは以前よりこまめに付けられている印象です。
パズルを読み解くようにルートを探します。
トリッキーというか 障害物競争というか 全身運動で乗り越えていきます。

雄鉾岳はガイドブックでは中級ですが・・・ こりゃ~上級者向けの山だね 札内岳より厳しいよォ~ モンベルオヤジさんがため息混じりに呟きました。

初冬の山の厳しさ

ルンゼ.JPG写真のキャプションを入力します。
ルンゼは以前にも増して 新しいロープがびっしりと固定されていて かなり難しくなっているように感じました。
ロープを離したら壁から引き剥がされそうな岩場が続きます。
足元も不安定で 緊張感が継続します。
肩で息しながらロープにぶら下がり 顔から笑みが失わててきました。
ユマールが欲しいくらいです。

大丈夫です ここを抜けたら頂上台地に出ます・・・頑張って!
ナンヤカンヤ・・・ルンゼを抜けるのに1時間近くもかかりました。
無雪期ならさほど困難ではない山ですが 11月の雄鉾岳 初冬の山の厳しさをまざまざと教えてくれました。

登山口7:45 銀山沢出合8:50 ルンゼ取付10:50 終了点11:45 雄鉾岳山頂12:20~25 登山口下山15:10

野田追岳 リサーチ

2014年11月15日(土)

究極の秘湯 盤石温泉

盤石山荘.JPG
この雪じゃ 札幌を出て今日中に野田追岳登るのは難しいなあ・・・
じゃあ 小鉾岳にしよう・・・・モンベルオヤジさんが言い出しました。
ガラナおじさんはご家族の体調悪く・・・今回は お休みです。

野田追の街から小鉾岳登山口に向う道道573号線は桜野温泉の先で 冬期通行止めになっていました。
ええッ もう通行止め?・・・そっかァ・・・除雪しないんだから・・・ショウガナイね。
天気も・・・吹雪だし・・・登山口までは20分もあれば着くと思うけど・・・明日の雄鉾岳もあるしもあるし 今日はやめとこ~

それじゃ野田追岳の登山口 盤石トンネルまで行ってみよう と車を走らせます。
盤石林道は積雪5cm位ですが 冬の林道はスリップしたら路外転落を免れません。
こんな時 悪い予感は当たるものなんです・・・・
ウゥ~ん チョッと不安ですね・・・・今日はやめとこ~
よしッ 盤石温泉に入って気分転換しよう・・・意見が一致しました。

噂に違わず・・・凄い掘っ立て小屋でした。
掛け流しの湯がコンコンと湧いていて・・・ 究極の秘湯・・・極楽でした。

明日は・・・頼むぞ・・・

オボコ山の家.JPG写真のキャプションを入力します。
八雲に戻ってスーパーで買い出し 明るいうちにオボコ山の家に着きました。
背中にザック 肩にクーラーボックス 段ボール抱えて 雪の吊り橋渡るのは・・・スリップして転んだら 沢に真っ逆さま・・・・嗚呼 怖い。
難所で・・・緊張しました。

山小屋はすでに冬囲いさていましたが いつも以上にきれいに整理整頓されていて 八雲WVのボランティアありがたいです。

薪ストーブに暖まりながら ワインの酔に任せて あれこれとりとめのない話に盛り上がりました。
明日は・・・いい天気になってくれよな~  頼むぞ北海道百名山 雄鉾岳!

トマム山(1,239m)

2014年11月14日(金)

ガードレールが近づいて来る

トマム山.JPG
昨夜からの大雪で西岡は30cmの積雪でした。
いきなりの雪道で交通渋滞・・・・トマムまで辿り着けるかチョッと心配。
内陸部は雪が少ないと思うけど・・・・吹雪だったら・・・・どうしよう。
ネガティブな発想を押し込めて・・・ポジティブポジティブと呪文を唱えます。

占冠は曇り時々雪 風速は10m 気温はマイナス3度の予報ですよ・・・プリマさんが調べてくれました。
ワタシは汗っかきで寒さには強いんですよ・・・アイアイさんは経験豊富で肝が座っています。 
ブルーな気持ちを押しのけて とりあえず行ってみましょう!

長沼に来ると路面の雪はなくなり 夕張に入ると またうっすら積もっていました。
占冠まで来ると気温が下がりアイスバーンで・・・ カーブにある橋のガードレールが 意に反して だんだん近づいてきて・・・緊張しました・・・・ゴックン。

こんな天気でも・・・温かい一言

トマム山頂.JPG写真のキャプションを入力します。
トマムスキー場はシーズン前のリフト工事で 業者の人達が寒さの中で作業していました。
車は予定どおり標高670mにあるカフェの前に駐車できました。

車道歩きは遠回りなので ショートカットしてゲレンデを登ることにしましたが・・・ 作業道は途中で無くなり 風を避けようと沢に入ったら リフトの鉄塔下に追いやられてしまいました。
崖はあるし ブッシュが出てきたり もう散々です。
あ~あ やっぱり 急がば回れ なんですね。
ラクをしようとしてドロ沼に入ってしまいましたが うまく作業道を見つけてリカバリー。
ジグザグ登って行くと車道に出て 雲海テラスに着きました。

これからが本来の登山です。
登山道は雪で倒された笹や這松が被っていて 標高1000mを超えると積雪も30cmほどありました。
風も5m位はありますが 歩けないほどではありません。
高曇りですが 遠くの山々も次第に見えてきました。
傾斜が緩くなると 刈り払われた山頂の二等三角点が見えてきました。
昨年登った落合岳は目の前にありました。

こんな天気でも 登れてよかったね・・・クライアントの温かい一言が ガイドを救ってくれました。

トマムスキー場670mカフェ前10:50 雲海テラス12:05 トマム山12:45~50 雲海テラス13:20 カフェ前下山14:00

夕張三角山(770m) 一等三角点 夕張炭山

2014年11月11日(火)

壮大な記録 凄い情熱

三角山から夕張岳.JPG
今日は由仁のクオベツ山との「合わせ技」でしたが 林道が閉鎖されたままなので・・・夕張三角山だけですけど・・・行きますか?
ゼクランデビューの 古地図屋さん が参加表明してくれました。

北大図書館の北方資料室には1700年代の古地図があって 飛騨屋久兵衛という木材商が 幾春別川や夕張川流域 羊蹄山やニセコ周辺 手塩川 有珠や沙流川流域のエゾマツを伐採して巨船で江戸に運んだという 壮大な記録が残っているのだそうです。
また彼は 松前藩に掛けあって千島の漁場を請負い 海産物でも財をなしているのだそうです。
アイヌを酷使して氾濫蜂起の原因を作った人物でもあるそうです。


高田屋嘉兵衛は司馬遼太郎の本で知っていましたが・・・ 飛騨屋久兵衛・・・恥ずかしながら全く知りませんでした。
古地図屋さんは 飛騨高山や下呂まで行って郷土史を調査してきたのだそうです。
凄い情熱ですね。

北海道に古墳があった?

露天掘り跡.JPG写真のキャプションを入力します。

朝方は放射冷却の霧が立ち込めていましたが 小春日和の温かい日になりました。
丁未公園から日差しを浴びて 江別や北大構内にある先史時代の蝦夷地の古墳の話に耳を傾けながら ゆっくり露天掘り跡を歩きました。

一昨年にはあった刈分はブッシュに覆われて すっかりルートが分からなくなっていました。
笹を漕いで稜線に上がると 夕張岳 夕張マッタ‐ホルン 芦別岳 中岳 が飛び込んできました。
幾春別岳は手前の幌向山に遮られているようです。
音江連山や暑寒別山塊も見えました。
東には羊蹄山 余市岳 無意根山 白老三山  恵庭 風不死 樽前も見えています。
さすがは 一等三角点 見事な展望です。
わずか1時間余りの登山でこれだけの眺望が得られる山は珍しいと思います。

岩見沢の毛陽町で朝取りリンゴを仕入れて 帰路につきました。

拳骨山(667m)げんこつやま 西興部

2014年11月9日(日)

ここはアリゾナか ワイオミング?

拳骨山.JPG
昨日は名寄のサンピラー温泉に泊まりました。 
今朝は豪華なバイキング・・・目が卑しくなって あれも食べたい これも食べたい・・・トレーは大盛りの食器だらけ。
もう歩きたくな~い・・・ほど おなかも大盛りになりました。

松山千春を聞きながら オホーツク海に向かって車を走らせ 天北峠を越えると 見えてきました 特異な岩峰。
お~ォ 凄~ィ 登高意欲がメキメキ・・・・天性というか 山バカというか 理性を失い制御不能になってしまいそう。
左のドームが三角点峰で 右の岩峰が 拳骨岩。
西部劇に出てくるアリゾナかワイオミングの山みたい! 誰かが叫びました。
ワタシは 何となく道南の駒ヶ岳を連想しました。
迫力もありますが 優美な山容です。

どのルートでアプローチするか頭が一杯で クライアントのことをすっかり忘れてしまいそうになりました。

両足広げて5mのチムニー

拳骨岩.JPG写真のキャプションを入力します。
西興部の道の駅から北上して石灰岩の採掘跡に向かいます。
林道が荒れてきてc280mで駐車しました。

地形図に載っていない林道や作業道がでてきて悩みましたが ここは頭を使い 変化球で勝負します。
尾根の笹薮を避けて 小沢に入って水の中を歩きガシガシ高度を稼ぎます。
やがて沢が終わると 根曲がりのブッシュが待っていました。
うっすらと残った雪をつないで根曲がり竹を避けます。
時々踏み込んだ竹が跳ね返り 顔面をバシッ・・・と直撃します。
モンベルオヤジさんの頬にミミズ腫れができましたが・・・かまっちゃいられません。
傾斜が増してくるとクライアントも必死の形相です。
プリマさんのスネには・・いくつもの青アザができているようです。
頂上らしきピークは見えますが 灌木が要塞のように行く手を阻み 簡単には登らせてくれません。
イッキュウサンは 全身運動で前進します・・・・ナンチャッテ おやじギャグ!
絵描きのカキさんはニタニタとストーカーのようにムービー廻していました。

60度もありそうな急斜面のブッシュを登り切ると 平坦な根曲がりの密林でした。
全員で三角点を探しますが・・・なかなか見つかりません。
何度も何度も・・・まるでトリフを探す豚のように 四足でグルグル這いずりまわって・・・
あった~ 釣りキチノリチャンさんが落ち葉の下に埋もれた三角点を掘り出しました。
ヨッシャー・・・次・・・岩峰・・・行くよ!

コルに降りるのも根曲がりの海・・・泳ぐようにかき分けて・・・岩峰の基部に達しました。
さて・・・どこから攻めるか・・・まるでパズルのようです。
右も・・・左も・・・登れそうもない岩壁。
ここは ど真ん中のストレート勝負しかありません。
灌木を掴んで急峻なリッジ状を10mほど登ると・・・何となく踏跡らしきステップ・・・発見!
これで~いいのだ~これで~いいのだ~ ボンボン バカボン バカボン ボン~
両足広げて核心の5mチムニーをクリアしたら そこが拳骨岩の狭い頂上でした。
引きつっていたクライアントの顔に 笑みが戻ってきました。

本間の沢林道c280m 9:35  拳骨山三角点11:40 拳骨岩12:15 コル12:50 下山13:45

玄武岩(351m) 崖山(531m)

2014年11月8日(土)

山葡萄がたわわに

玄武岩.JPG
西興部の拳骨山(げんこつやま)登る前に・・・・沼田町の玄武岩に登りました。
登山道の入口は看板は立派ですが あまり登られていない様子です。
山葡萄がたわわに実っていました。
木柵やロープ、木の階段もありましたが荒れ放題です。
熊の糞もあちこちにあり 自然に帰りつつある様子です。

肝心の玄武岩の露岩は チラッとしか見えません。
山頂の標識も外されていて ちょっと残念でしたが 眺望はまずまずでした。

ほろしん温泉手前 登山口10:20 玄武岩11:00~10  登山口11:50

間違って隣の岩峰

崖山.JPG写真のキャプションを入力します。
愛別町の崖山も登りたいんだけど・・・プリマさんのリクエストに地形図で必死に探しました。
愛別岳の北方に・・・岩の記号が・・・ありました。
愛別ダムの上流から林道を走らせたら・・・恐竜の背中のように岩がゴツゴツした長い尾根が見えました。
尾根通しに登るにはチョッと大変そう・・・・沢から最短コースで登りました。
間違って隣の岩峰に向かってしまい トラバースが危険でした。

マッタルクシ愛別川350m登山口12:40 崖山13:45 登山口15:10

兜岩 兜峰(670m) 藤野マナスル(316m) 藤野富士(651m)

2014年11月7日(金)

まとめて4山

兜岩.JPG
藤野富士か藤野マナスルにも登りませんか? 
久しぶりのマダムネージュさんリクエストに・・・じゃあ まとめて4山 イッちゃいましょう。
寒気が入っていて気温は5℃前後の肌寒い日でしたが・・病み上がりのモンベルオヤジさんも参加してくれました。

ないはずの登山道があった

藤野富士.JPG写真のキャプションを入力します。
藤野富士は登山道がない山・・・2年前は根曲がり竹のブッシュを漕いで登ったのに・・・
聖山園の駐車スペースから僅かなヤブを漕いで林道に出たら 刈分ができていて 標識も付けられ登山道と言っても良いくらい踏み込まれていました。 
テープに導かれて登って行くと 藪漕ぎナシで頂上に着きました。

山頂の標識も新しく付け替えられていて驚きました。

簾舞雨量計登山口8:00 兜岩8:40 兜峰9:40 林道ゲート10:30 
藤野マナスル登山口11:50  藤野マナスル12:10 登山口12:30
晴山苑駐車スペース登山口12:50 藤野富士13:45 登山口14:30

フジケン百名山早巡り 記録達成慰労会

2014年11月5日(水)

33日で百名山登頂

PB050006.JPG
我らのヒーロー 藤川健クン 百名山を33日で巡って とんでもない記録を作ってしまいました。
チョッと話を聞こうか・・・ということで ドライバーボランティアのモンベルオヤジさんとガングロオヤジさんはじめ10名が札幌駅近くの居酒屋に集まりました。
本人はもとより皆さん忙しい中を参加していただきありがとうございました。

オークションが人気

PB050004.JPG写真のキャプションを入力します。
余興にオークションを開催してもらいました。
始まるやいなや 参加者の目が三角になって いきなりフルスロットルのハイテンション。
サプリから Tシャツ ヘルメット ザック プラブーツまで あっという間に完売しました。
凄いな~・・・
フジケン人気を思い知らされました。

襟裳 ルチシ山(754m)

2014年11月2日

大漁旗で元気をもらう

PB020049.JPG
昨日は岬の民宿仙波に泊まりました。
夜中にバラバラと激しい雨音がシましたが 朝日にはあがっていました。
相変わらず元気な博多オバハンと世界40カ国廻ったという枚方のおネエチャンに大漁旗を振ってもらい元気をもらいました。

今日は雨予報ですが・・・プリマさんは・・・雨でも登るよ!と 元気いっぱいです。
小川沿いの林道を進み オキシマップの林道と別れ左折すると橋のない上歌別川を渡ります。
林道はジグザクに登っていますが 荒れていそうなので c180m砂防ダム横に駐車しました。
林道は350mまで登っていました。ここが事実上の登山口です。

襟裳岬 吉田拓郎

ルチシ山頂.JPG写真のキャプションを入力します。
上空雨は曇っていますが カッパを着るほどでもありません。
南部笹の斜面に鹿道が発達していました。
結構な急斜面なので 油断していたら転げ落ちそうです。
こんなところで怪我したら笑われそうなので 慎重に 慎重に 歩きます。 
やがてガスの中に入ると霧雨になりました。
尾根に上がると 風も出てきて 岩場もあります。

ガスの中の頂上は 幻想的でした。

北の街では~もうォォ~ 悲しみを~暖~炉で~燃やし 始めてる らしい~
ご存知 森進一の襟裳岬
民宿仙庭で流れていた・・・・吉田拓郎の声も ワタシは好きです。

180m駐車帯8:30 350m林道終点登山口9:00 ルチシ山10:30~40 駐車帯下山11:50

襟裳 観音山(932m)

2014年11月1日

波のように碧く

PB010047.JPG

日曜は天気が崩れそうなので 初日に観音山に登りました。
豊似湖の駐車場には2台の車が停まっていました。準備していると沼見峠まで登ってきたというご夫婦が降りてきました。途中の岩場では道を外れてナキウサギを観察しているらしいオジさんがいました。
やっぱり観音山に登っている人はいないようです。

峠まで登って さていよいよ背丈以上の猛烈なブッシュかと思ったら・・・なんと今年は笹刈りされていて拍子抜けでした。
石仏のあるピークまでは楽勝でした。
ここまでくれば低い南部笹なのでルンルンです。
下の林道方面で パーン とライフル音が2回・・・鹿撃ちのハンターのようです。
やっぱりこの時期は目立った服装しなければ・・・危険です。
2頭の雌シカが対岸の斜面を 逃れるように登って行きました。
天気も上々で 日高山脈南部の山々が波のように碧く映っていました。

最新ヘッドランプの威力

観音山頂.JPG写真のキャプションを入力します。
クライアントは ちびまるこさん  アイアイさん プリマさんにモンベルオヤジさんです。
絵描きのカキさんがサポートしてくれました。

頂上の手前の稜線でブッシュが濃くなりましたが もうすぐもうすぐ・・・・頑張ろう!
陽も傾きかけた頃に登頂できました。
風もなく 穏やかな山頂でした。
昨年は雨で登れなかった山・・・一年ぶりの念願叶ってホッとしました。

下山は暗くなりますので ヘッドランプを用意します。
去年の豊似岳の反省から 皆さん最新のヘッドランプを買って来たそうです。
豊似湖に降りる手前で暗くなりました。
点灯してみると素晴らしい明るいさ・・・・威力が発揮できて・・・これさえあれば夜中でも歩けそう・・・自信になったようです。

豊似湖駐車場12:05 沼見峠13:05 観音岳14:45~15:05 奥山坊石仏15:40  駐車場下山17:00

定山溪天狗山(1,144m)

2014年10月30日

好きです・・・天狗

ジョウテン.JPG
天狗と名のつく山は 道内に47峰あるようですが 好・き・です~札幌~ 好きです・あなた~・・・・
天狗好きな方はワタシの周りにも多いようです。
天狗山と天狗岳 違いはよく判りませんが・・・地形図によれば 定山溪は 山 です。
全部登ったわけではありませんが ここが一番天狗っぽい気がします。
何が天狗っぽいかと言えば やはり地上から突き出した岩峰の迫力でしょう。

東尾根は積雪期にしか登られなくなりましたが 中央稜やデルタフェース ラクダ岩稜 2峰や3峰など 困難なクライミングルートが多いのも天狗らしいではありませんか。

一昨日の初雪で 上部の壁は雪が残っている様子です。
熊の沢のルンゼは北斜面だから・・・雪が詰まっているでしょう・・・覚悟が必要です。
今日はヘルメットとハーネスに確保器も用意しました。

クライアントは マシンガンさんと タマゴさんです。
空はどこまでも・・・・快晴でした。

赤いジャケット

ルンゼ.JPG写真のキャプションを入力します。
登山口まで車が入れてラッキーでした。
おまけに先行者もいるようで ラクをさせてもらいました。
雪に足跡が残っているので・・・観察したら・・・ずいぶん小さな足跡・・・でも歩幅が広いなあ・・・・
もしかして~もしかして~

ルンゼの手前で雪崩れるようにシリ滑りしてきた・・・赤いジャケットの・・・・やっぱり~
背が高い 足も長い おさげの女の子・・・が現れました。
おおッ 独りなの?
ハイッ そうでェ~す フフフ フフフ フフフ・・・・
何が面白いのか知らないが  警戒心もなく ずっとフフフと笑って応えていました。
こいつ・・・今頃ノコノコ登って来てって 馬鹿にしてるんじゃないよなァ~・・・

鉛筆が転がっているのを見てもフフフと・・・そんな年頃のお嬢さんでした。
スパッツもしないで靴のベロに雪が挟まっていて・・・足首が冷かろうに よく頂上まで一人でラッセルして登ってきたものです。
何も知らないことは 恐ろしいことですが 恐ろしいことを知らなければ 雪のジョウテンでも登っちゃうんですね。

頂上の岩の上には 小さな雪だるまが 寂しそうに置いてありました。
可愛そうだから その横にボーイフレンドを作ってあげました。

白井二股ゲート8:30 登山口8:50 山頂11:35~12:00 登山口下山14:10

ペラリ山(718m)

2014年10月29日

玄武岩はまた来年

ペラリ天測点.JPG
沼田町の玄武岩の予定でしたが 生憎の雨と雪の予報でした。
天気のイイトコがいいなあ・・・・
じゃあ 胆振日高方面だね!
一等三角点で天測点もあるペラリ山にしましょう!
異議なし~

ということで いつものように日高道を走り 静内から豊畑の登山口を目指しました。
今年もまたまた道を間違えて林道工事現場に入ってしまいました。
責任者らしきアンちゃんに 盗掘者と間違われたのか 怪訝な顔をされました。
そんなに人相悪かったかな~

絵描きのカキさんのナビでやっと見つけた登山口から登り始め  条件が良かったので2時間もかからずに登頂しました。
藻岩の女王さん 天測点って知ってますか?
そんなの~ォ・・・知ィ~らない!
中国の木靴の纏足(テンソク)じゃあないよ・・・
なあにィ~それェ~!バカにしないでよォ~

下山は 低い笹のブッシュを掻き分け 北尾根から沢に獣道をつかって林道経由の周回コースで駐車場に戻りました。

絶品 シシャモ酒

シシャモ酒.JPG写真のキャプションを入力します。

レコードの湯で汗を流して・・さて 時間も余ったし・・・鵡川のシシャモ・・・行く?
賛成ェ~!
大豊寿司で シシャモ寿司注文したら・・・・
私達は シシャモ酒もォ・・・いっちゃおうかしらァ~ん
生臭くなく アミノ酸の甘みが抽出されて 香ばしい・・・・絶品なんだそうです。
一休さんと藻岩の女王は 飲み始めてすぐに ほんのり桜色。
わたしィ~こんな美味しいお酒ェ~ 飲んだことナイわァ~・・・・・
シアワセェ~ 一杯で出来上がっちゃいましたァ~~~

あまりにも美味しそうなので 釣りキチノリちゃんさんと ガイドは シシャモの寒風干つくろうと大野商店の前に立ち尽くしました。
よ~し ベランダに魚干し用のネットを張って・・・旨いシシャモ酒 飲んでやる~ 
山より団子でした。

佐主岳(619m) さぬしゅだけ 一等三角点

2014年10月26日

どこ?・・・それ・・・ヘェ~

佐主岳遠望.JPG
むかわ町と夕張市と由仁町と厚真町の境に近い一等三角点です。
サヌシュベツとは 小沢が集まって流れる沢 という意味らしいです。
穂別のキャンプ場から地形図を頼りに 古い林道を辿って・・・川を越え・・・藪をこぎ・・・ダニにまとわれ・・・リサーチです。

穂別のキウスからの林道アプローチもありますが 残雪期に登ることを考慮して 最短コースのキャンプ場コースを攻めました。
確かに 上流域は二股や三俣が多く 読図が難しい沢でした。
案の定 崖崩れで林道は崩壊し 沢の氾濫で橋は流され 作業道も背丈以上の笹が生い茂っていました。
最近 穂別付近で陸生恐竜が発掘されたとドキュメンタリーで放送されていましたが 林道の法面にも化石の痕跡がありました。

「平成6年 水源保護のため植林作業」 と看板に書かれていましたが・・・もう20年前なので 自然に帰りつつあります。
笹がバンバン顔に当たります。
ジョイフルAKで手に入れた作業用のゴーグルは役に立ちました。
お陰で人相は悪くなりましたが 目が串刺しになるよりはマシです。

不遇な一等三角点

PA260013.JPG写真のキャプションを入力します。
急斜面のブッシュを漕いで上手く尾根の林道にぶつかると あとはルンルン気分です。
熊の糞や足跡もありますが・・・構ってはいられません。
フジケンのようにはいきませんが ハアハア ゼイゼイ 走るように歩きます。

標高450mまで来ると 「登山道入口」の標識があり 辿って行くと「登山道」の標識が  いずれも倒れてありました。
標識だけは立派ですが 草刈りされていないので 鹿道と交差していて 紛らわしくて よく判りません。
登山道と言っても 笹が生い茂った ただの獣道です。
時々 ピンクテープが付いていますが 古くて変色しています。
当然のことながら あまり登られていないようです。

佐主岳は一等三角点なのに 地形図に山名が記載されていないので 認識されていない不遇な山なんです。
頂上には どこかで見たような 標識が・・・・そうだ その昔・・・日高の神威岳で見たあの書体です・・・真っ二つに割れて落ちていました。

山頂からは ハッタオマナイ岳と思われる山陰と トッタベツ岳とポロシリ岳は 遠くにはっきり見えました。

穂別キャンプ場1kmゲート9:00 c345m林道尾根10:15 c435m登山道入口11:10 佐主岳山頂11:40~50 ゲート下山13:30

リビラ山(1,291m)

2014年10月24日

PA240001.JPG
冬~のリヴィエラ~ 男~ってやつは~ 港~を出てゆく~ 船のようだね~
意味深な歌詞ですが メロディーは好きです。
ド演歌とは違いフォーククソングのようなイメージで歌う 森進一のバスキーな音色が脳裏から離れません。
リビラ山とは全く関係ありませんが・・・登りながらずっと口ずさんでいました。

リビラとは麓の地名で里平と書きますが どういう意味なのでしょうか?
知里真志保著 地名アイヌ語小辞典に依ると・・・・
リ は高い という意味 と 獣皮を剥ぐ という意味がありました。
ビラ は濁音がないアイヌ語では 撥音の ピラ だと思いますが 崖 または 土が崩れた場所 という意味です。
つまり 崖崩れの高い場所 または 獣皮を剥ぐ高い場所 ということになります。

里平川には入っていませんが アプローチに使った厚別川の上流域はシカの生息数も多く また 赤や緑の石に覆われた美しい涸れ沢があり その上部には大きな崩壊地もありました。
いずれにしても リビラ山周辺は 平取二風谷アイヌの生活圏だったのでしょう。
イザベラ・バードの足跡を辿ってみたい なんて話も聞こえてきました。

PA240004.JPG写真のキャプションを入力します。
ゼクランには珍しく クライアント6名の大所帯でした。
日高森林管理署に入林許可をもらっていましたが ヌモトル林道のゲートはナンバー錠が開いたままでした。
林道はc310mの広場で行き止まりです。
c430二股からは開放的な広い沢で 色鮮やかな石に覆われた美しい涸れ沢を登っていきます。
時折 キーンと 高い鹿の警戒音が聞こえてきます。
空はみるみる青くなり 直射日光を浴びると汗ばむほどです。
クライアントの笑い声が絶えません。

c700mからはブッシュですが 笹は低く 獣道は至るところにあって 自由に歩けました。
c800mから右の尾根に取付くと 意外にも急斜面には数カ所の虎ロープが固定されていました。
休む場所もない急斜面でハムストリングがパンパンになる頃 やっと前衛峰の樺司山(1,111m)に着きました。
リベラ山が遠くにはっきり見えます。
ここからは笹刈がしっかりしています。
登山道と呼べるほどの刈分です。

リベラ山頂からは チロロから戸蔦別 雪を纏った幌尻 神威 イドンナップ ナメワッカ 1839m峰 ペテガリ までしっかり見渡せました。

ヌモトル林道c310駐車場 8:40 c700m10:20 樺司山12:00 リビラ山13:00~30 c310駐車場17:00

乙部岳(1,017m)

2014年10月19日

マンボウ味噌

乙部岳.JPG
昨日はオボコ山の家に泊まりました。
八雲在住の飛んでるファムさんが陣中見舞いに来てくれて 母が作ってくれたという 珍しいマンボウ味噌をご馳走してくれました。
HYMLグループと同宿となり ストーブ囲んでマニアックな藪山の話題で盛り上がり 気がついたら空き瓶がゴロゴロ転がっていました。

こんなに飲んでェ~ 明日の山は大丈夫? ガイドはちょっと心配です。
汗をかいたらアルコールも抜けるさァ~ イッキュウサンはいつもポジティブです。
ワタシをこんなに酔わせてェ~・・・どうするのォ~? 藻岩の女王がガングロオヤジさんに詰め寄りました。
オレには孫が5人もいるんだァ~・・・納得する返事になっていませんねえ。
みんな・・・・ ただの酔っ払いでした。

ロマンあふれる山旅

登山口.JPG写真のキャプションを入力します。
乙部岳は旧道から登りました。
杉林の中の登山道を歩いていると・・・京都の北山にいるような錯覚に陥ります。
行者祠があって 九郎嶽社の宗信者が身を清めたと 案内板にありました。
ここも義経伝説なんですね。
沢から尾根に取り付いてジグザグジグザグ・・・・景色が良くなってきて風が通り抜けました。

山岳信仰に似合わないレータードーム横の駐車場には数台の乗用車とトラックが上がってきており 作業員がパラボラにぶら下がって作業をしていました。
雰囲気ないね~ ショウガナイよ 仕事なんだから・・・

新道を下って 連絡路を辿り 九郎獄社を探しました。
刈分を下って行くと 大きな岩の陰にひっそりと祠が祭ってありました。
立て替えていますが 起源は古いのでしょう。
塩ビ管の鳥居が艶消しですが・・・ショウガナイねえ~

新道の登山口にある案内板には・・・義経が開いた神社 と 断定していました。
伝説とは 単なる期待や希望なのか・・・・それとも 歴史上の発見や遺構でもあったのか・・・
ロマンあふれる山旅でした。

旧道登山口7:30 連絡路分岐8:25 稜線10:10 乙部岳10:55~11:20 新道登山口下山13:45

瀬棚 太田神社

2014年10月18日

女がスタルと決死の覚悟

祠の岩壁.JPG
山岳信仰には興味ありましたが 北海道では道南の檜山渡島から噴火湾 そして日高方面に遺構が多いようです。
太田神社には円空上人が木彫仏を奉納し 松浦武四郎も訪れていると 案内板に書かれていました。
日本海を北上する北前船からもこの岩壁が遠望されたことでしょう。
航海の安全を祈願する目的で建立されたのでしょうか。
高田屋嘉兵衛も 間宮林蔵もこの沖を航海していたのかな?・・・・想像したらタイムスリップシてしまいそう。

とんでもなく急傾斜の石段をやっと登り切ったら ナイロン製の固定ロープが延々と続いていました。
江戸時代には麻のロープがあったのかなあ?
こんな傾斜を円空はどうやって登ったのだろう?
次々に疑問が湧いてきます。

岩壁が近づいてきました。
取付きはオーバーハングの垂直の岩壁の上部に洞穴があるようですが 下からは見えません。
人間の頭ほどの大きさの鉄のリングをつないだ鎖がぶら下がっています。
ヒェ~ッ これ登んなきゃなんないの~ ワタシ・・・無理・・・藻岩の女王・・・しばらく考えて・・・迷惑かかるからやっぱり止めとくわ。
ガングロオヤジさんはもう登り切ったようで 姿は見えません。
ここで引き返したら女がスタル・・・ワタシは行くよ! イッキュウさんは決死の覚悟で登って行きました。 

信仰はエネルギー

大田神社祠.JPG写真のキャプションを入力します。
5mほどの垂直の岩壁を登り切ったら 大きな洞穴があり 祠が祭ってありました。
大したもんだねェ~ こんなトコにこれだけの資材を運ぶの・・・お神酒も供えられ 賽銭箱もありました。
修験者か行者かしらないが 昔の人は超能力があったのかなァ~・・・カラダの鍛え方が違うのかなァ~・・・

播隆上人も何年もかかって槍ガ岳に登っているんだよね。
剣岳の山頂には平安時代の古銭や錫杖があったんだよね。
信仰はエネルギーなんだ と 思わずにはいられませんでした。

横山中岳(724m)

2014年10月12日

自然に帰りつつ

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ピセナイ山の予定でしたが 前にも登ったよな~ というモンベルオヤジさんの一言・・・輪厚のSAで車を停めて・・・じゃあ横山中岳にしましょう。
フムフムさんは・・・私はどこでもいいわァ・・・優しい女性ですね。
登山口は草が茫々・・・夏草やツワモノドモの夢の跡・・・・耕作放棄・・離農・・高齢化・・過疎。
牧草地も登山道も手入れされず・・・ 標識も朽ち果てて 自然に帰りつつあります。

中腹の紅葉がきれいでした。

シシャモ寿司

yokonaka002.jpg写真のキャプションを入力します。
山頂からは アポイからオムシャまで 南日高がよく見えました。
お昼を食べていたら・・・もそもそ・・まだダニがうろついていました。
小春日和の日高の低山は  油断できません。

ムラサキシキブはまだ実を結んでいませんでしたが 山葡萄とハナイグチを採りながら 心豊かになって下山しました。

そうだ 帰りに・・・鵡川のシシャモ寿司・・・寄って行きましょうか?
食べたことナイなあ~賛成!  

登山口9:20 横山中岳11:25~50 下山13:30 

赤岩

2014年10月11日

赤岩で 低体温症?

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小樽は曇のち晴れ 風速8mの予報でした。朝から天気はいいのに風が強く・・・10mはあります。クライアントの希望で まずは奥リスから登りました。カラダが硬く 寒く 思うような動きができません。いつもなら簡単に乗れるスタンスに アレコレ考えてやっと届きました。バランスが全然・・・ダメでした。風で体温が持って行かれて じっとしていたら低体温症になりそうです。アップが足りないとこんなことになるんですね。

次に風を避けて 奥チムニーに行きました。
やはり考えていることは同じで 5人組が取り付いていました。
一番右のクラック左上ルートが空いていたので・・・これで2本目です。

クライミング オタク

PA110031.JPG写真のキャプションを入力します。
イッキュウサンは数年振りの赤岩・・・エイトノットやクローブヒッチはすっかり忘れてしまいましたが カラダが柔軟なのでスイスイ登ります。
健気にも 終了点で一生懸命練習していました。

ヘルメットの数では負けません・・・バイク用・スキー用を含めたら10個はあるよ・・・Uチューブでイメージトレーニングしているドクチャンさんは NACの回数券も買ったんだって!
もう十分にクライミングオタクです。

お昼を食べてカラダが温まってきたら やっと調子が出てきました。
中チムニーと中リス登ったら 雨がパラパラ・・・予報と違うなあ~・・・Wバンドを前にして本日終了となってしまいました。

今年はまだまだ・・・赤岩登りましょう。

豊滝 パゴダの塔 (約930m)

2014年10月06日

ビビッドな赤

紅葉.JPG
昔むかし 何故 木の葉が色づくのか 学校の先生に質問したことがありました。
ある一定の気温になったらタンニンやらの色素が変色するんだよ・・・という回答でした。
なるほど・・なるほど・・
でもそれは現象の原因であって・・・ 目的は何なんだろう?
赤になる楓や桜 ツタウルシに山葡萄 黄色になるイチョウやホオノキ 白樺・・・変化しない針葉樹・・・でもカラマツは黄色になって落葉するなァ~
葉を落として養分を幹に蓄える・・・葉は腐葉土になるけど光合成はできなくなるなァ~
赤にも黄色にもならずに枯れるバラの葉は何なの?

どうでもいいこと考えながら やっぱり紅葉は ビビッドな赤がいいなあ・・・

昨日は稲葉の引退試合

パゴダ塔.JPG写真のキャプションを入力します。
ダルな林道を一時間歩いて 登山口からさらに300m進むとパゴダが遠くに見えます。
最短のc670の沢を詰めます。
時々鹿道がでてきますが すぐに消えて また現れます。
岩は滑っていますが 開けた歩きやすい沢です。 c800mからの上部はガリー状で ここからは急傾斜の灌木帯を腕力で登ります。
ふと見上げたら もう・・・パゴダの岩塔がドーンと起立していました。
いつかきっと登攀具持ってきて登ってやるよ・・・それまで待っててョ!

空気が澄んでいるので札幌ドームがはっきり見えました。
昨日の稲葉の引退試合 ドームで見ていたの・・・ビール5杯も飲んで酔っ払っちゃたあ~ イッキュウさんは豪快です。
ナラタケはありませんでしたが 目印を付けておいたムキタケを袋一杯に採って下山しました。

豊滝林道ゲート8:15 札幌岳登山口9:15 入渓9:30 パゴダの塔10:30~50 ゲート下山12:50

樽前山 楓沢

2014年10月04日

時期が時期だけに・・・

楓沢.JPG
御嶽山の噴火から1週間が経ちました。
毎年 何度も活火山に登っている身としては他人ごとではありません。
事故で不幸にも亡くなられた方には心からご冥福を祈るのみです。
それにしても 警戒レベルをもう一段階上げられなかったのでしょうか・・・悔やまれます。

樽前山の溶岩ドームは絶えず水蒸気が上がっています。
火口カルデラは立入禁止になっていますが 噴火したら噴石事故が発生するかもしれません。
樽前山は粘りのある溶岩らしいですが 沢地形に泥流や火砕流が来ない保証はなく・・・時期が時期だけに緊張します。

クライアントは 3ヶ月ぶりのプリマさん モンベルオヤジさん 釣りキチノリちゃんさん ガングロオヤジさん に マシンガンさんです。
絵描きにカキさんが5ヶ月ぶりにサポート復帰してくれました。

口八丁手八丁

楓沢縦走路.JPG写真のキャプションを入力します。
紋別橋から歩き始めて15分で苔むした回廊が始まります。
まるでインディー・ジョーンズか 川口浩探検隊長の雰囲気です。

325mF1 は右岸の枝沢から巻いて固定ロープで尾根に登りました。
360mF2は 倒木にしがみついて無理やりよじ登ります。クライアントの皆さんも肩車に乗ったりロープで引き上げられたり あの手この手 口八丁手八丁 全身運動で登ってきました。

410mF3はチョックストンの滝で直登できません。戻って右岸の枝沢を大きく高巻いて固定ロープで沢に戻りました。
紅葉を楽しみながら535m二股 590二股を左に進路をとって 670mF4オーバーハングの滝は左岸に高巻きました。
やがて700mで森林限界となって 高山植物を踏まないように登って行くと縦走路に出ました。

いやあ 予想以上に面白い沢だねえェ・・・・喜んでもらえたようです。
樽前七合目駐車場に下山して回送しておいた車に乗り込み 休暇村温泉に向いました。

紋別橋8:30 縦走路12:20 七合目駐車場13:10下山

姥失山うばうしやま(252m)リサーチ

2014年10月02日

雪がある所

姥失山.JPG
うばうしやま と呼ぶそうです。
何やら 楢山節考を連想させます。

うし はトムラウシ山のウシと同じなら アイヌ語の土地・所という意味ですね。
うば は濁音のないアイヌ語なら ウパ と撥音するのでしょう。
知里真志保著アイヌ語地名辞典で探したら Upasウパは(雪の) という意味です。
ウパウシ は 雪がある所 と解釈できます。
厚真町は苫小牧の東に位置し 雪が少ない所なので 麓から見ると雪がある所・・・・ちょっと苦しいかな。

オマエ地味だねえ

姥失山一等三角点.JPG写真のキャプションを入力します。
へんてこな名前の山ですが ここには一等三角点が置かれています。
南側には石油沢という川が流れています。
多分 石狩高岡のように 戦前に試掘した沢なのでしょう。
林道を1km進むと右岸に登る作業道が見えました。
作業道は100mで崩壊していましたが この先の頂上付近まで縦横無尽に付いています。
辺り一帯はまるでハゲ山のように伐採されていて・・・見る影もありません。
雄鹿が一頭 人影に驚いて沢に降りて行きました。

作業道は等高線に従って屈曲していますが 少しずつ山頂に近づいているようです。
40分ほど早足で歩くと頂上直下に着きました。
笹薮を漕いでいくと イバラがチクチク刺さって参りましたが 今さら引きかえす気もありません。
15分格闘したら傾斜がなくなり 枝からぶら下がっているピンクテープが見えました。
近寄ると  眺望のない笹薮の中に一等三角点がひっそりとありました。

オマエ地味だねえ・・・誰も居ないのに・・・思わず呟いてしまいました。
一等点マニアでもないのに こんなところにわざわざ来る私も・・・傍から見ると変人なんでしょうね。

雨霧山あまぎりやま(509m)リサーチ

2014年10月01日

行き当たりばったり

雨霧山.JPG
夕張岳の隣にある滝ノ沢岳に向いましたが 無常にも林道は9月末で通行止めでした。

しょうがないので 以前から気になっていた雨霧山に向いました。
雨霧・・・・登山者にはありがたくない名前ですが 何かしらブルースが聞こえてきそうなロマンティックな感じがします。
清水沢からの林道は・・アチァッ~・・・ここも通行止めのゲート。
う~ん・・・・確か栗山側に林道が抜けるはず・・・何とかなるサァ。
車を走らせ川端から円山に入り東山川沿いのり林道を見つけました。
ゲートはありましたが ダイヤル錠は開いたままでした。
どこまで車が入るか・・行き当たりばったりですが・・・・ドキドキしながら とうとう峠まで登り詰めました。

山頂までは距離80m高度差30mしかありません。

たわわに実った

たわわなコクワ.JPG写真のキャプションを入力します。
法面を這い上がり 笹藪をかき分けると鹿道が出てきました。
程なく 三角点を大切に・・・白い杭が笹に隠れて見えました。
樹間には馬追山が見え隠れしています。

帰りにはたわわに実った山葡萄とコクワを見つけて・・・ニンマリでした。

発寒川 大滝
2014年9月28日

二転三転

P9280013.JPG
黒松内岳のブナ沢に行く予定でしたが 寒冷前線の通過で朝から雨予報・・・・どうしよう?
クライアントはガングロオヤジさんとフムフムさんです。
雨の中で沢登りは ビギナーにはチョッと辛いかな?
幸運にも南区は曇り予報でしたので・・・・ じゃ空沼岳の湯の沢はどうですか?
どこでもいいよ・・・お任せです・・・・ヨシ 決まり!

南区に向かう豊平川の堤防を走っていると・・・目の前の雲が真っ黒・・・・嗚呼 雨降ってるわァ・・・・どうしよう?
どこでもいいよ・・・任せるわ・・・・・
任せられても・・・・困ったなあ・・・・
幸運にも西の空は明るい兆し・・・・ヨシ! 発寒川の大滝に行きましょう!
行ったことないから・・いいよ・・・・ヨシ 決まり!

二転三転して・・・・・ああ疲れたァ

P9280015.JPG写真のキャプションを入力します。
平和の滝のパーキングから歩き始めました。
完全装備で沢に入ってしばらく歩くと・・・ツルン コテン ボシャン!
フムフムさん・・・もう 泳いでるゥ・・・・大丈夫?
ハハハハッ・・・・足が勝手に滑るのよォ・・・・
50過ぎるとバランスがねえェ・・・でも皮下脂肪厚そうだから大丈夫かな?

アンザイレンしてコンティニュアスの練習・・・フィックスロープの通過練習・・・
ヘツリ トラバース 渡渉・・・まだまだアルぞ。
カラダを岩からもっと離して・・・体幹は鉛直に・・・
ソールはフリクションを効かせて・・・両足は揃えないで・・・大きなホールドなんてないよ・・・小さなスタンスにつま先で乗って・・・
笹は束ねて掴む・・・足場は足で探さない・・・目で探す・・・
ガイドは・・・小うるさい姑のように・・・アレコレ指示します。
嫌がらないでね・・・命かかってんだから。
ガングロオヤジさんは・・・ただニタニタ笑っています。

4時間近く歩きました・・・・そろそろ疲れが溜まってきた頃に・・・やっと大滝が見えてきました。
ホッ・・・
帰路もまた 小うるさい姑になってしまいました・・・ショウガナイ!
頼むから・・・8の字結びとセルフビレイ・・・忘れないでね!

平和の滝登山口7:25 入渓8:20 大滝11:10~20 入渓地点14:50 登山口下山15:40


無類岩山(1,613m)むるいいわやま
2014年9月25日~26日

由緒ある三等三角点

武利と無類岩山.JPG
隣の武利岳(むりいだけ)に設置された一等三角点名は無類山(むるいやま)ですから これと区別するために無類岩山と呼んだのでしょうか?
武利も無類も 同じアイヌ語のようですが・・・意味は分かりません。

この無類岩山は 新田次郎の剣岳点の記 で有名になった測量官柴崎芳太郎氏が三角点を設置したそうです。
南の武利岳と北の支湧別岳に挟まれ 西にはニセイチャロマップ岳に遮られて 人里からは見えない山ですが 実は由緒ある三等三角点の山なんです。

クライアントはイッキュウさんとマリリン姫さんです。
昨日は温根湯の山の水族館で観光して つつじ公園キャンプ場の紅葉に囲まれて 秋のキャンプを楽しみました。  

チョッと言い過ぎたかな?

P9260002.JPG写真のキャプションを入力します。
丸瀬布からの道道は相変わらず通行止なので 北見市留辺蘂町の厚和から大規模林道に入りました。
国道との交差点には丸瀬布方面通行止と書かれてありますので・・・峠が通行止めなのかと勘違いしていました。
北見市が管理者なんだそうですが ちょっと騙された気がします。
武利だけ登山口までは通行可と案内板がほしいところです。
開通当時は砂利道の狭い林道だったのに 立派に舗装されていて驚きました。

武利岳登山口方面に入り250mで十四の沢のホロカ線交差点です。
この林道は100mも進むとブッシュで前進を阻まれました。
1.5kmで林道終点となり 灌木に遮られた作業道がこの先1km続きました。

c940m二股から沢登りです。
沢の石がツルツルでラバーソールの渓流靴では転ばないように必死でした。
c1280m二股は左が本流に見えました。
c1350mで水が枯れて急峻なイタドリ畑に突入しました。
c1500mで灌木と這松に前進を阻まれますが 弱点を見つけて尾根に這い上がりました。
尾根の反対側から風が吹きあげてきて 武利岳の鋭鋒と遥か彼方の表大雪の雪景色が飛び込んできました。

這松を泳いで やっと南峰に到達しました。
三等三角点のある北峰までは10分ほどでした。

山らしい山登りを初めてまだ3ヶ月なのに こんなトコまで来ちゃって・・・ワタシって・・・いいのかしら~ん・・・
・・・ここにいるのに・・・そんな質問されても・・・・困るなあ・・・・
藻岩山で鍛えたマリリン姫さんの体力なら どんな山でも登れますよ・・・・ちょっと言い過ぎました。
前夜祭のアルコールを少し抑えたら・・・って付け加えておけば良かったかな?

ホロカ林道660m駐車地点7:15 c935作業道終点8:15 1070m二股8:45 南峰11:15~35 三角点峰11:45~55 駐車地点下山14:35 

芦別岳(1,726m)旧道~新道  Ⅱ
2014年9月22日~23日

ハクが付く

キレットブログ.JPG
北尾根のアップダウンでかなり消耗したみたいですが クライアントの皆さん 冗談言い合って笑顔が絶えません。
北はお茶々岳 松籟山 布部岳 富良野西岳 東は中天狗 小天狗 崕山 中岳が見えています。
さあ これからキレットです・・・・慎重に歩きましょう。
キレットって何? 可愛い名前ねえ・・・
飲み物のキレートレモン ではありませんョ・・・上り下りのある危険な岩場なんです・・・・

ワタシ・・頑張るゥ・・・!
旧道コース登ったらハクが付くって モンベルオヤジさんに言われたから・・・・
ハク???・・・・刑務所から出てきたヤクザみたいだねェ・・・
ウゥ~ン ソそうかァ・・・山屋も任侠も同じようなものかァ・・・・

芦別岳の本峰西壁がグングン近づいてきました。

シューパロ岩稜

シューパロ岩稜.JPG写真のキャプションを入力します。
ガイドさん ツクモグサって何処にあるんですかァ?
6月初旬には本谷の上部や 西壁の麓の岩場にもありましたよ!
北海道では日高の1967m峰と芦別岳にしかない珍しい花なんですョ。
見てみたいヮ!
来年探しに行きましょう・・・・

頂上直下まで来ました。
ワタシ・・・こんなスゴいとこ登れないわァ~ここで待っててもイイ? 
ここで諦めちゃハクがつかないよ!
ワタシ やっぱり頑張るゥ~・・・ヒョコヒョコ岩場を乗り切ると 頂上の標識がありました。

ポントナシベツ岳の向こうにシューパロ岩稜もよく見えました。
山って いっぱいあるのねェ~
ハイ 北海道は山だらけなんです・・・・

ハクが付いたクライアントは アルピニストになって・・・・新道の下山は笑い声が絶えませんでした。

太陽の里5:55 旧道登山口6:20 北尾根展望台10:00 頂上13:30~50 見晴台15:45 新道登山口16:45

芦別岳(1,726m)旧道~新道
2014年9月22日~23日

子供じゃないのに・・・

北西壁ダイレクト.JPG
初日はいつもの太陽の里キャンプ場でした。
夕立の後は満天の星空で・・・・・カシオペア座が綺麗に見えました。
ジェットストリーム・・・ジェットストリーム・・・お相手は城達也・・・・ミスター・ロンリーのメロディーが流れてきました。

クライアントは  サンチャンさん マリリンさん フランスパンさん です。
旧道は長いからと ヴァン・ショー(ホットワイン)もそこそこに テントに潜り込みました。
みんな・・・ 子供じゃないのに・・・ 8時にもう寝ちゃうの? 
マリリンさんは飲み足らないのか・・・少し不満げでした。

命知らずの頃

北尾根ブログ.JPG写真のキャプションを入力します。
久しぶりの旧道は 分岐からのルートが変わっていました。
相変わらずの長い道のりですが 天気がいいので余裕がありました。
北尾根に上がって休んでいると・・・夫婦岩にクライマーの姿が点のように現れました。
北西壁ダイレクトの1ピッチ目を登攀していました。
25年前 命知らずの頃に登った記憶が・・・蘇ってきました。
垂直のクラックに木のクサビが打ち込んであったっけ・・・・
あの頃は ろくな装備もないのに 気力だけは充実していて・・・無鉄砲でしたね。

パゴダの塔リサーチ
2014年9月20日

5階建てのビル

パゴダ北面.JPG

天気が良いので 気になっっていたパゴダの塔を訪ねてみることにしました。
札幌岳豊滝コースの林道ゲートは 土曜日なのに車が停まっていません。
c590mから北西面の沢を登りました。
200mも進むとブッシュに遮られ 左の斜面に追いやられました。
笹を掴んで急な斜面を登ると長めの良い細尾根に出ました。
時々鹿道もありますが 露岩があって這いずり登る場面もあります。
900m前衛峰に上がるとやっとパゴダの塔が見えました。
盤ノ沢山から俯瞰すると仏塔のように見えましたが 北面から見ると5階建てのビルのようでした。 

登攀ルート発見

パゴダ南面.JPG写真のキャプションを入力します。
基部に近づくと 北面も東面も20mほどの垂直の壁で クラックもなく取り付く事ができません。
南面に回りこむと傾斜が緩くなりました。
登攀するとすれば南面のくの字ルートでしょう。
残置ハーケンや支点になりそうな灌木は見当たりませんが ハーケンを打てるリスはありそうです。
ビレイポイントには這松がありました。
岩質は 脆くはありませんが 表面が剥離しそうな 微妙な感じです。

ブッシュを避けて残雪期にアプローチし クライミングを楽しみたいですね。

林道ゲート10:45 c580m北西面沢入口11:45 c835尾根12:40 900m前衛峰13:10 パゴダの塔13:25~40 西面沢下降 c735m登山道14:20 ゲート下山15:10

カムイヌプリ(750m)室蘭岳(911m)
2014年9月19日

怪しいキノコ

P9190002.JPG
胆振と日高が晴れ予報だったので 水元コースからカムイヌプリに登りました。
クライアントは イッキュウさん モンベルオヤジさん マリリン姫さん です。

札幌から中山峠を越え 洞爺湖の周囲を通り抜けて ダンパラスキー場まで3時間でした。
トドマツ林では 怪しいキシメジのようなハイイロシメジがありました。
キノコは場所によって色や大きさが違うので 怪しいと思ったら食べないのが原則です。
沢では倒木を見る度にナラタケを探しましたが 登山者が多いコースなので残念ながら見つかりません。
渡渉が多く 変化があって面白いコースなのでクライアントも飽きないようです。

地球が丸い?

P9190004.JPG写真のキャプションを入力します。
コルから 室蘭港や白鳥大橋 地球岬を俯瞰しながらカムイヌプリに登りました。
地球が丸いことが分かりますか?
本当だ・・・水平線が丸くみえるわァ!
・・・・・・地球が丸く見えるのは・・・目の錯覚ですが・・・夢が壊れそうで・・・冗談とは言えず黙ってしまいました。
あっけなく登ってしまったので 室蘭岳にも登ることにしました。
途中で緑色の千鳥のような花がありましたが クモキリソウなのか ハナイカリなのか 他の花なのか よく分かりません。
西尾根コースを下り 途中の倒木ではブナハリタケを見つけました。

ダンパラスキー場10:20 コル11:45 カムイヌプリ12:35 室蘭岳14:30 西尾根経由 ダンパラスキー場下山16:00

東大雪 丸山(1,700m)噴泉塔コース Ⅱ
2014年9月14日15日

丸山三角点

丸山三角点.JPG
噴泉塔から赤い滝を経て 鹿道を利用して涸れ沢を登りつめます。
傾斜がキツくなり 岩の崩壊地を越え ミヤマハンノキに捕まって雨裂を進みます。
笹をこぎ 傾斜が緩くなるとお花畑です。
西クマネシリとピリベツの向こうに北見富士の三角錐が見えました。
東丸山とウペペサンケの大きな山容が威厳を持って立ちはだかってきました。

背丈を超える這松帯に突入すると GPSで三角点探しが始まりました。
すぐ近くまで来ているはずですが 押し戻されてなかなか進みません。
踏み跡も多く どれが本物か見分けられません。
這松のノコ目を見つけて10m進むと ドンツキに傾いて埋もれた三等三角点が目に入りました。
国土地理院の測量者は どうしてこんな展望の利かない這松帯に三角点を置いたのでしょうか?
最高点まで行ってみることにします。

丸山最高峰

丸山山頂.JPG写真のキャプションを入力します。
南側の低木帯に迂回して最高峰を目指しました。
コルを経て這松の尾根に取り付くと イッキュウさんが古い刈分を見つけてくれました。
這松こぎに慣れていない藻岩の女王は遅れ気味ですが 離されないように頑張っています。
私のような素人が こんな凄いとこに来ちゃっていいのかしら?
何いってんの もうここに居るジャン 早くおいでよ! イッキュウさんがたしなめます。
ガングロオヤジさんが 傍観者のように ニタニタしています。

ニペソツの南面が槍のように突き出て見えてきました。
最高峰は西側に岩壁を巡らせたコケモモ畑の中に ひっそりとありました。
頂上の標識はなく 朽ちた金属製の祠が残っているだけの いかにも東大雪らしい山頂でした。
山名も地味で 二ペとウぺぺに挟まれた目立たない山ですが ここに立った登山者だけに許される奥深い展望に満足して 頂上を後にしました。

ヨッシャー!

幌加音更林道終点6:25 噴泉塔9:00~20 三角点峰11:25 最高峰11:40~12:00 林道終点下山16:00

東大雪 丸山(1,700m)噴泉塔コース
2014年9月14日15日

底なし沼

噴泉塔.JPG
いよいよやって来ました。
初日は糠平湖のキャンプ場で 盛り上がりました。
寒くなってきたので夕食はポトフ。
4人でワイン4本も空けてしまいましたが 朝は何事もなかったかのようにケロッとしてました。
クライアントは イッキュウさん 藻岩の女王に ガングロオヤジさんです。
いつも孫の添い寝をしてるガングロオヤジさんは7時に倒れましたが 藻岩の女王は底なし沼でした。
さすがのイッキュウサンもその飲みっぷりにはタジタジでした。
数々の修羅場を超えてきたのに その困難をワッハハハッと笑い飛ばす藻岩の女王。
一線を越えた不思議な女性に畏敬の念を感じずにはいられませんでした。

赤い滝

赤い滝.JPG写真のキャプションを入力します。
望山橋の手前200mから歩き始め 噴泉塔までは2時間30分で着きました。
夏と違ってブッシュも少なく 踏み跡もしっかり付いて歩きやすくなっていました。
ダニに悩まされることもなく 快適です。

赤い滝では 珍しくガングロオヤジさんがポーズを取ってくれました。
なにやら この滝が気に入ったみたいです。
赤だ オレンジだ いやトマト色だと 見解は様々。
上流には面白い火山地形が広がっているのかもしれませんね。

天気も良く 頂上からの展望が期待できます。
先を急ぎましょう。

赤岩クライミング
2014年9月13日

平山ユージUチューブ

奥リス.JPG
奥さんが東京の孫に会いに行ってしまい 連休は取り残されて老犬介護に明け暮れるKさんのオーダーで赤岩に行ってきました。
移動性高気圧に恵まれ最高のコンディションです。
春には新人訓練で混みあう赤岩ですが 本当は漆にかぶれにくいこの季節が一番じゃないかと思います。
どのエリアも空いていて 岩も空気も乾燥し 風光明媚 素晴らしい開放感を味わってきました。

Kさんは一年ぶりのクライミングですが 高度感にも慣れてきたみたいです。
足指が痛くならない新しい5・10のスーズを秀岳荘の売れ残りで安く買ったそうです。
時間はないけどォ 金はあるんだァ・・・・冗談ぽく言ってました。

ビレイの手順はビデオで予習してきたそうです。
ビレイシステムの流動分散を忘れないように 自宅で作ってきたのは準備が良すぎて驚きました。
平山ユージのUチューブ見てイメージトレーニングしているんだって・・・・さすがは大学の先生ですね・・・関係ないか。

アリババの部屋

赤岩Wバンド.JPG写真のキャプションを入力します。
奥リス 中チムニー 中リス Wバンド 最後は観音ルートで締めくくりました。
今日は 残置ハーケンをなるべく使わず キャメロットでアンカーを採るように心がけましたが 一発で決まらなく まだまだ未熟です。
番手の小さなカムも揃えたほうが良さそうに感じました。

また家内に まるでアリババの部屋だ と小言を言われそうです。 

幌尻岳(2,052m)新冠コース Ⅱ
2014年9月10日~12日

百名山スタンプラリー

幌尻山頂.JPG
前線が近づいているので 今にも雨が落ちてきそうな天気ですが 持ちこたえています。
午前中に登ってしまえば 下山は雨でも仕方ありません。
クライアントに観天望気とルートの説明をして出発しました。
途中の固定ロープは補強されていました。
渡渉前の泥壁も水が抜けて固まっていました。
一昨年よりも登りやすくなっている印象です。

心配していたヒグマにも遭遇せず 1600mの水場まで着ました。
霧雨でシトシトしていますが 百名山スタンプラリーの参加者は このくらいの雨ではヘコタレません。
かえって涼しくてペースが上がります。
稜線近くなっていよいよガスが濃くなってきましたが 風が少ないのでイケイケドンドン。
景色はないものの 雨も止んだ貸し切りの頂上で 記念写真ならぬ証拠写真を撮りまくっていました。 

ツルツルになった登山靴

幌尻新冠コース.JPG写真のキャプションを入力します。
97座目という愛知県のKさんは 帰りがけに東北の山を2座登って 年内に丹沢山で
100座登頂を果たす予定なんだそうです。
雨でツルツルになった登山道を 底がすり減ってツルツルになった登山靴で苦労して下山していました。
百名山登頂記念に新しい登山靴を買ってくださいね。
200名山 300名山 スタンプラリーはまだまだ続き 呪縛から開放されることは死ぬまで無さそうです。

体調を崩して山荘待機となったTさん また来年のチャレンジに期待していますよ!
年齢より10歳は若くみえるナイスバディーのUさん また北海道の山でお会いしましょう。
富士市から来られたSさんTさん姉妹は 山野草や高山植物に詳しく驚きました。
時間が許せば授業料払ってでも教えてもらいたいくらいです。
富山出身のTさん 草食系に見えますが 気が優しくて力持ち。
いい嫁さんが見つかるといいですね。
北海道山スキーツアー 札幌50峰スノーシューツアー やりましょう!

11日 新冠ポロシリ山荘5:25 渡渉6:15 見晴台7:20 水場8:10 幌尻山頂9:25~35 山荘下山13:40 
12日 山荘5:25 奥新冠発電所下山9:45 

幌尻岳(2,052m)新冠コース
2014年9月10日~12日

ダイモンジソウの群落

奥新冠自然覆道.JPG
北海道育ちの山屋はポロシリと撥音で読むのに 本州から来る登山者は ホロジリ と濁音で読むことが多いのは何故でしょうか?
アイヌ語のポロは大きい意 シリは山や大地の意で 日高山脈の最高峰に相応しい山名です。
本州人には馴染みある長野県の塩尻がシオジリだからなのでしょうか?
いずれにしても 別の山に聞こえるホロジリ はやめてもらいたいものです。

羽田からの6名のガイドで17.5kmを黙々と歩きます。
1km地点で会ったガイドのAさん情報では 尾根の取付きでかなり大型のヒグマがウロウロしているそうです。
また 1.5km地点では25年間勤務していた会社の先輩Mさんに10年ぶりに再会しました。
はじめは誰かわからなくて・・・何処かでお会いしたような・・・と大変失礼しました。

14km地点の自然覆道ではダイモンジソウの群落が見事でした。

月とすっぽん

幌尻新冠トイレ.JPG写真のキャプションを入力します。
小雨模様でしたが 何とか5時間で今日の宿 新冠ポロシリ山荘に着きました。
北電管理道路と 山荘までの林道は補修整備されていて 3.5km/hのペースでした。

聞いてはいましたが トイレが新築されていました。
噂されていたバイオではなく スーパーハウス内のくみ取り式でしたが 廃墟のような以前のトイレに比べると 月とすっぽんです。
工事現場用のレンタルトイレも裏側に増設されていましたが 水が出ないのが難点で ポリタンクで流すようになっていました。

到着して2時間ほどしたら ノマドツアー15名が到着しました。
ガイドはNHK利尻山ノンストップ滑降のSさんでした。
キャリアある有名ガイドですが いつも笑顔で謙虚な姿勢に好感が持てました。

奥新冠発電所10:00 新冠ポロシリ山荘15:10

チセヌプリ(1,134m)
2014年9月8日

カインの末裔

チセヌプリ.JPG
夏に登るのは何年ぶりでしょうか・・・・新鮮でした。
ニトヌプリとのコルから急登を登るルートです。
岩場が多く 年配のクライアントは苦労していました。
齢を重ねると・・・たとえ体力があっても・・・バランスが悪くなるのよねェ~
お尻を泥だらけにして岩場を越えていきます。

昆布岳が正面に見えてきました。
ニセコに不在地主・有島武郎の農場があって カインの末裔 にその山名が出てくるんですよ・・・
ヘエ~ そうカイン・・・・・誰も笑いません・・・

羊蹄山も雲の合間に見えてきました。
後方羊蹄山は 本当はしりべしやま と読むんですよ・・・
後方が シリへ で 羊蹄と書いて シ と読むんです。
平安時代の漢字の読み方なんだそうです・・・・
へえ~ そうカイン・・・ 何人かが クスッ と笑っていました。

尻別川の蛇行

チセ山頂.JPG写真のキャプションを入力します。

下山はスキー場コースでした。
蘭越の平野に流れる尻別川の蛇行が 太陽に反射して光っていました。
何とか天気が持ちこたえてくれて・・・予定どおり三山登れました。
ハイキングクラブのの皆さん 満足していただけたかな?
お疲れ様でした。
また来年お会いしましょう!

登山口6:15 チセヌプリ7:45~8:10 チセスキー場下山10:00

余市岳(1,488m)
2014年9月7日

フジケン 百名山早巡り

余市飛行場コル.JPG
日曜日なのでキロロのゴンドラが動いていて幸いでした。
ホテル横の林道ゲートから歩いたら・・・山頂には辿り着けないでしょう。
リーダーのIさん 今日は登りますよ!

山頂駅からの登山道は 雨裂ができて荒れていましたが 飛行場に上がると笹で覆われていますが平坦です。
天気はまずまずでジョウテンが突き出て見えます。

コルから最後の登りに差し掛かったら・・・・何処かで見たようなチョイ悪そうなヤサ男・・・モンベルオヤジさんでした。
どうしてここに・・・いるの?
フジケンの百名山早巡りサポートで道内9座のドライバーをやっていたはずですが・・・
9座を3日間で終わってしまって日数余ったから・・昨日は岩内岳 今日は余市岳 なんだって。
それにしても 利尻山と旭岳と十勝岳を1日で登るなんて・・・
幌尻とトムラウシを1日で登るなんて・・・・信じられないスピードです。
お陰で 寝る時間がなくて 居眠り運転しそうになったそうです。
我を忘れて フジケン百名山の話題で盛り上がってしまいました。

医者の不養生

余市下山.JPG写真のキャプションを入力します。
元大学教授のIリーダーはいつもニコニコしていますが・・・酒を飲むと目が座ってくるそうです。
私はまだ見たことがありませんが・・・医者の不養生・・・底なしのようです。
今日は元気に登頂できて 機嫌が良いみたい。
明日のチセヌプリは 止めといて・・・今日も飲むゾ と息巻いていました。
なんとなくカワイイお年寄りです。

キロロゴンドラ山頂駅10:15 飛行場入口10:40 余市岳12:45~13:00  山頂駅下山15:30

狩場山(1,519m)
2014年9月5日~6日

先入観 誤解を解くのは大変

狩場マイマイ.JPG
今日から東京のハイキンググループのガイドで 狩場山 余市岳とチセヌプリに登ります。 
最高齢81歳をはじめ 70歳以上がほとんどですが 医学博士がリーダーだからか皆さん元気元気。
千歳空港から支笏湖を経て大滝村 喜茂別からニセコ・真狩・黒松内とドライブして島牧村の千走川温泉に着きました。
マイクロバスの運転に疲れたガイドは 賀老高原でのんびりとキャンプです。
この地方のカタツムリは 黒くてチョッと気持ちいいです。

フランス人はエスカルゴを食べるんですよねェ~・・・いきなり尋ねられました。
いいえ フランス人は 普段エスカルゴは食べませんョ。
でもフランス料理といえば・・・エスカルゴ フォグラ トリフにキャビア・・・勘違いしている日本人は多いんですね。
日本人はチョインマゲ結って着物を着て木の靴履いていると勘違いしている外国人と同じ構図です。
日本人がイナゴの佃煮や蜂の子を普段食べないのと同じなんです・・・・その昔飢饉があって・・・・今は観光客しか食べていません・・・先入観を持った人の誤解を解くのは大変です。

桜の木の皮

狩場お花畑.JPG写真のキャプションを入力します。
狩場山はガスが架かって山頂は見えませんが 13名のクライアントと出発しました。
2合目で 既に一時間が経過しました。
ガイドさん このペースだと頂上には何時に着きますか?
頭のなかで計算して・・・・頂上まで5時間ぺーすだから登頂は13時 下山は17時です。
じゃァ ボクはここから引き返します・・・・とリーダーIさんの なんと潔いこと・・・

その後ペースは上がり ガスも上がり お昼前に頂上に着きました。
ガイドさん 狩場ってどういう意味? 
カリンバというアイヌ語だったと思うけど・・・詳しくは分かりません。
知里真志保著アイヌ語辞書で調べたら Karimpa は桜の木の皮 なんだそうです。
細工に使う良い質の桜の木の皮が取れたところなのでしょうか。

下山途中の6合目お花畑・・・300mほど下の草原にごま塩のような黒い点が見えました。
目を凝らすと・・・物体はゆっくり動いていました。
どうやら捕食中のヒグマのようです。
東京のクライアントは・・・お化けでも見たかのように大騒ぎです。
登山道からはかなり離れていたのでホイッスル鳴らしながら下山を続けました。
珍しいものを見せてもらいました・・・・見せようと思って見せたのではないんですが・・・
下山後はニセコ五色温泉に向いました。

登山口7:30 6合目お花畑9:45 山頂11:35~12:00 登山口下山15:20

北見富士(1,291m)留辺蘂
2014年9月4日

ニセ情報に翻弄される

北見富士林道入口.JPG
イッキュウさんと藻岩の女王のリベンジ山行で天塩岳に登る予定でしたが・・・・全道的な雨模様。
雨の中を登るのはチョッとねえ・・・・何処か晴れてるとこないの?
スマホの雨雲レーダーで調べたら・・・北見地方が午前中曇りだよ。
じゃあ・・・北見富士に登ったことないから・・・行こうよ!
OK! 
簡単に決まりました。
厚和から北見富士林道を走ると・・・・確かここが登山口だったはずだけど・・・・生い茂る笹藪に覆われて 登山口の看板は愚かテープ1本すら見当たりません。
作業道付近の風景の記憶が有ります。
う~ん チョッと歩いてみよう。
笹薮の中に踏み跡がありました。
吉幾三!

笹を漕いで100mほど行くと・・・猛烈ブッシュに遮られてしまいました。
もしかして・・・別の新しい登山口ができたのかなあ~・・・・
一旦 退却して探すことにしました。
林道に戻ると・・・いいタイミングで森林管理局の車が走ってきました。
チョッと聞いてみよう・・・
北見富士の登山口は他にありますか?
国道の工事現場の横 鉄塔の近くに登山口があるよ・・・小さな看板もあったはずです。
南面かあ・・・じゃあ 探してみよう・・・・

林道を下って国道を走り・・・工事現場や鉄塔を探しましたが・・・見当たりません。
あっちこっち 行ったり来たり ウロウロ キョロキョロ ・・・どこにも登山口はありませんでした。
スマホで検索しても 国道側からの登山情報はありません。
う~ん アンニャロー 森林管理署の兄ちゃんにニセ情報に翻弄されたなあ・・・
もう11時 時間はドンドン過ぎてもったいないので また元の北面登山口 に引き返す事にしました。

妄想好きなセリバテール

北見富士頂上.JPG写真のキャプションを入力します。
背丈を越える猛烈な笹ヤブを突っ切り 2年前の記憶を辿って 無理やり尾根に這い上がると作業道跡に出ました。
三角錐の上部に出ればきっと獣道か踏み跡があるはずです・・・
10分歩くと笹が低くなり やっぱり踏み跡がしっかりしてきました。
ヨシ! これで大丈夫だあ~
急斜面を登り切ったら 頂上の標識が見えてきました。

こんな立派過ぎる頂上標識を設置するくらいなら せめて笹刈りや登山口の標識も整備してほしいよなあ!

頂上で 森林管理署の兄ちゃんが教えてくれた国道側南面からの道を探しましたが それらしい道はやはりありませんでした。
やっぱり・・・ガセネタでした。 

オシロイシメジを採りながら下ってきました。
下山してからの温泉は 温根湯のツルツル温泉です。
この温泉は ホント肌がツルツルになって気持ちいいんですよ!
私達って・・・これ以上お肌がツルツル綺麗になったら 世の中の男性たちが放おって置かないわねえ・・・・
素敵な男性に言い寄られたらどうしよう・・・・ナンパされちゃったりしてさあ・・・・ワハハハッハッ!

妄想好きな セリバテール達でした。

登山口12:00 北見富士頂上13:13~25 林道下山14:20

幌尻岳(2,052m)戸蔦別岳(1,959m) Ⅲ
2014年8月28日~31日

孫悟空の気分

七つ沼カール.JPG
七つ沼カールはテントが張ってなく静かでした。
ヒグマものびのび安心していることでしょう。
動く物体を探しながら歩きましたが 見つかりませんでした。
花は イワギキョウや チシマリンドウ オヤマノリンドウ トリカブト等、紫色の花ばかりです。
ウメバチソウとタカネナデシコ、コケモモの実や紅葉しかけたウラシマツツジが彩りを添えていました。
キントン雲に乗った孫悟空の気分でカールを見下ろせるのは、ここだけの快感です。

最高齢78歳を筆頭に

幌尻下山.JPG写真のキャプションを入力します。
中戸蔦別岳からの下りは急峻です。
転げ落ちないように這松につかまりながらゆっくりゆっくり下山します。
ここで転倒して骨折されたら・・・・ビバークですね。
そうならないように あれこれウルサイくらい細かな指示を出します。
クライアントも 言われなくたって解っているよ と思っているに違いありません。
解っているけど カラダが思うように動かないんだよ・・・・以心伝心。
傾斜がきついので、小石につまずいただけで大怪我になりかねません。
我慢のしどころです。
沢に降りたらホッとしました。

山荘に着いたら薄暗くなりかけていて・・・行動時間は12時間以上でした。
最高齢78歳を筆頭に・・・皆さんお疲れ様でした。
添乗のYさん 最後方からの気遣いありがとうございました。

幌尻岳(2,052m)戸蔦別岳(1,959m) Ⅱ
2014年8月28日~31日

3度目のチャレンジ

戸蔦別岳.JPG
素晴らしい天気に恵まれました。
放射冷却で冷え込んで、山荘の朝の気温は16℃くらいでした。
スパゲッティをかき込んで 急登に向かいます。
命の水までは、昨日すれ違った岩倉組の作業員が強力なカッターで笹刈りしていて、助かりました。

春別岳 チロロ岳 戸蔦別岳 1967m峰 ピパイロ岳 伏美岳 妙敷岳 が見えてきました。
微風が汗を吹き飛ばし、空は宇宙まで吸い込まれるような青さです。
この調子なら 予定どおりに登頂できそうです。
Kさんは幌尻岳3度目のチャレンジ、自然とテンションが高まって来ます。

憧憬の七つ沼カール

幌尻山頂.JPG写真のキャプションを入力します。
これで99座目というMさんを筆頭に 90座以上の方が数名いました。
それぞれ(記念写真というより)証拠写真を撮るのに10分以上も標識を独占してしまいました。
他のパーティーの皆さん ごめんなさい。

イドンナップ ナメワッカ 1839m峰 エサオマン カムエク 札内 十勝幌尻 神威 が遠望できました。
皆さん 頑張った甲斐がありました。
さあ 憧憬の七つ沼カールを見に行きましょう。
登りで力を使い果たしたのか 下りは遅々として辛そうでした。

幌尻岳(2,052m)戸蔦別岳(1,959m)
2014年8月28日~31日

機能不全

糠平川渡渉.JPG
初日は二風谷のアイヌ資料館と義経神社を観光し平取のビジネスホテルに泊まりました。
資料館は元国会議員だった萱野茂さんの尽力で設立されたのでしょうか。
後背に広がる二風谷ダムとの交換条件なのか、周辺の公園も巨税を投入して素晴らしく整備されていました。
街は過疎で疲弊していましたが、そのギャップが激しすぎて、違和感を感じるのは私だけでしょうか・・・・
少数民族の歴史文化保護は世界の潮流なのかもしれませんが・・・差別発言が相次ぐように・・・根っこは変わっていない気がします。
平取ダムは上流からの土砂がダムを埋めつくし、すでに機能不全に陥っているように見えました。

さもありなん

幌尻山荘.JPG写真のキャプションを入力します。
糠平川の水量は 長雨の影響で通常より少し多い気がしました。
渡渉時の水量は膝上までですが 沢歩きに慣れていない東京周辺のクライアントには厳しかったことでしょう。
用意したハーネスやロープを使う場面はありませんでしたが、水圧が強くて流されかかったクライアントはギリギリセーフの場面もありました。

幌尻山荘は、噂どおり非礼でサービス精神の欠けた管理人がいましたが・・・どうにかならないのでしょうか・・・・
泊めてやるんだから文句を言うな と言わんばかりです。
あの態度では 幌尻岳の印象まで悪くなりかねませんね。
糠平川コースの登山者が減少しているのは さもありなん です。

夕張岳
2014年8月26日

コクワの実

P8260046.JPG
ツアー会社のガイドで夕張岳金山コースを往復しました。
早朝の富良野は快晴で気温10℃ 登山口は朝霧でガスっていました。
林道は橋梁の架替工事でしたが仮橋を通りました。

時折晴れますが またガスに覆われ遠望は効きません。
気温が低かったので気持ちよく登れました。
ポン夕張岳には予定どおり3時間で登れました。
ここからのアップダウンがボディーブローでした。

クマの掘り返しは至るところにあり 登山道は糞だらけ。
油断してたら踏みつけてしまいます。
糞の中をよく見るとコクワの実が混じっていました。 
熟していないので消化されずに排出されたようです。

遠い山

yubari002.jpg写真のキャプションを入力します。
吹き通しまで来ると 夕張側は晴れていました。
前岳や札幌方面もチラリと見えました。
ヒュッテから登ってきたという 可愛らしい学生パーティーが下山したので 山頂はひっそりと静かでした。

金山コースから登ってくる登山者もいません。
大夕張コースの林道が途中で通行止めなので 夕張岳はすっかり遠い山になってしまいました。

金山登山口5:00 ポン夕張岳8:00 夕張岳10:50~11:10 登山口下山16:05

芦別岳
2014年8月25日

雨が降ろうが槍が降ろうが・・・

ashibetu001.jpg
ツアー会社のガイドで芦別岳新道コースを往復しました。
生憎の天気で 雨が降ったり止んだりです。
ほとんどの参加者は日本200名山登頂が目的です。
雨が降ろうが槍が降ろうが・・・・意欲満々です。
登山口からカッパを着て登ります。
見晴台も半面山も展望ありません。
雲峰山から夫婦岩がチラリと見えました。
この季節 花はヤマアジサイとトリカブトとオヤマノリンドウ アキノキリンソウ ウメバチソウくらいでした。
去年と違い クマの形跡はほとんどありませんでした。

恐れ入りました

ashibetu004.jpg写真のキャプションを入力します。
今回はアシスタント兼ドライバーを モンベルオヤジさんにお願いしました。
芦別岳は本谷から2度登っているけど 新道を登ったことはないなあ・・・・
恐れ入りました。

雲は3層になっていて 雲海の上に出ても次の層雲が空を覆っていました。
雨が止んでも 登るに連れてまた雨が降りだします。
参加者の皆さんは経験も豊富で 雨にも慣れているのか 淡々と歩いてくれます。
200名山を目指しているだけあって 流石に足腰も鍛えられています。

これで ひとつ やっつけた・・・・ってな感じでした。

神威岳木挽沢
2014年8月23日

例えが悪いかな?

木挽F1.JPG
生まれて初めて沢にチャレンジするFさんと 生まれて2度めの藻岩の女王さん。
黒松内のブナ沢に行くことになっていましたが 生憎の雨模様。
札幌は午後から回復予報だったので 先日リサーチした木挽沢に午後から行くことにしました。
二人は年齢も近いので 車中から意気投合しています。

あなた B型じゃない?  と いきなり藻岩の女王さん。
あら 判るの? あなたもそうじゃない?
やっぱり 判るわね・・・・

何がB型なのか 私には理解できませんが 当人同士は判っているみたいです。
人間から見れば ニホンザルも チンパンジーも同じ猿ですが 当猿同士は違いが判っているのと 同じことなのでしょうか?
ゴメンなさい! ちょっと 例えが悪いかな? 怒らないでね!

手袋・・・4千円もしたのよ!

木挽ヘツリ.JPG写真のキャプションを入力します。
上から下まで 昨日秀岳荘で買って来たの!・・・・Fさんは大枚を叩いて来たそうです。
でも・・・指先のない渓流手袋より 軍手のほうが安くて安全ですよ!
ガイドが余計なことを言ってしまいました。
これ 4千円もしたのよ!
・・・値段じゃないんだけどなあ・・・・やっぱり余計なことを言ったかなあ。

ヘツリや高巻き 滝直登・・・難しくはないので・・・沢のエッセンスを楽しめたようです。
ワタシ・・・沢・・・好きかも?
ビギナー向きの沢なので ハマったようです。
3時間ほど沢を歩いて 標高600mから林道に上がり 野いちごを摘みながら帰還しました。 

次回は黒松内のブナ沢 行きましょう!

神威岳木挽沢リサーチ
2014年8月21日

40年前はヤンチャな少年

木挽沢双流の滝.JPG
高校2年生の秋 山岳部の仲間と二人で入渓し 楽しい思い出が残っていました。
列車とバスを乗り継いで 定山渓から歩きました。
勿論 ダムも車道もありませんでした。
ヘルメットもかぶらず ロープも持たず 地下足袋はいたヤンチャな少年でした。
百松沢から汚いままバスに乗って岩見沢まで帰りました。

その後 林道造成時に 土砂や伐採木が無造作に沢に捨てられた木挽沢。
そうとは知らずに 35年前に沢に入って愕然とした記憶があります。
沢は泥と倒木に埋められ歩くことすらできませんでした。
何のための林道なのかは知りませんが 林道を作るとはこういうことなのか・・・・
札幌近郊のクラッシックで美しい沢登りルートは 無残な姿に変わっていました。
それからは訪れることもありませんでした。

去年 ネットで木挽沢復活の記録を目にして 懐かしさと苦い思いが同時に現れました。
これは何としても行ってみなければ・・・・・

無残なコルゲート管

木挽沢コルゲート管.JPG写真のキャプションを入力します。
木挽沢橋付近の展望台にあるパーキングに車を停めて 打ち捨てられブッシュだらけの林道を歩き始めました。
15分ほど歩いて沢が見えてきたので下降しましたが 最後が滝になっていて肝を冷やしました。

本流の土砂は35年の歳月で押し流されたのか 岩床が出ていました。
ところどころ 伐採木がありますが 気になるほどではありません。
小滝や滑滝 樋状の滝が次々に現れ 飽きさせません。
沢からは林道が見えないので 気にせず沢歩きを続けていたら・・・・・ やはり 残骸が出てきました。
コルゲート管は中流域に3本転がっていました。
林道も流されて寸断されているのでしょう。
林道終点は標高600mなので そこからは自然のままの姿です。
標高700mに10m三段の滝がありますが傾斜が緩いので直登しました。
流水は850mまで続き ほとんどブッシュを漕ぐことなく標高940mで登山道に出ました。

頂上はガスでしたが 西区の町並みや三角山がチラリと見えました。
烏帽子岳のコル手前から左俣に下降して林道経由で戻りました。

展望台パーキング8:45 入渓9:10 460m二股9:40 650m二股11:15 940m登山道12:15 神威岳12:25 650m二股13:25 林道終点13:45 展望台駐車場14:35

夕張岳金山コースリサーチ
2014年8月18日

クワガタ

クワガタ.JPG
先週は林道の橋梁工事で叶わなかったリサーチに向かいました。
仮橋がてきていて登山口まで問題なく入れました。
お盆明けの月曜日なので入山者はいません。
登山届にはクマ出没情報が書かれています。
吹き通し付近に住み着いているようで 人間とも頻繁に遭遇しているようです。
駐車場では大きなクワガタが見送りしてくれました。

お花畑はヒグマの餌場

夕張金山お花畑.JPG写真のキャプションを入力します。
長い尾根をひたすら歩き ポン夕張岳まで来るとひと安心です。
天気は相変わらずガスったり曇ったりで 湿度も高く時々ポツポツきます。
まあ 行けるところまで行こうか・・・・気楽な一人旅です。
1276標高点を越えると 熊の気配が濃厚になってきました。
道端の掘り返しが多くなり 登山道はヒグマの落し物だらけです。
1500mのお花畑にはフキが群生していました。
チョッとおかしな感じです。
この高度で どうしてお花畑にフキなのでしょうか・・・・

お花畑はヒグマの掘り返しでボコボコです。
フキも食べ散らかされています。
想像するに・・・ 春先にヒグマは山麓の沢でフキノトウを食べて・・・お花畑で排泄します。
糞に含まれていたフキのタネが 糞を肥料にお花畑で繁殖したのではないでしょうか?
かなり活発に活動している様子でした。
最近 Tガイドは吹き通しで大きなヒグマに威嚇されたそうです。
丸腰だったので 緊張したそうです。
鈴 熊スプレー 鉈かピッケル やはり持ったほうが賢明ですね。

金山登山口9:00 ポン夕張岳11:30 大夕張コース分岐13:20~30 ポン夕張岳14:45  登山口下山16:25

オムシャヌプリ(1,379m) Ⅱ
2014年8月14日~15日

やっぱり日高の山だねェ

P8150108.JPG
特に難しい沢ではありませんが浮石が多く落石しないように気を使います。
この沢では ラバーソールの渓流靴は滑りやすくフェルトの方が快適そうです。
ダイモンジソウ エゾオヤマリンドウやトリカブトがきれいに咲いていました。
もう秋の気配ですね。
イワツメクサとイワブクロ ミヤマリンドウも咲いていました。
ブッシュに捕まって沢の段差を超えたら 真新しい熊の糞が落ちていて思わず踏みつけそうになりました。

オムシャのコルに上がってきたら ポツポツと 雨が落ちてきました。
ウッソ~! 
ギャフン!(赤塚不二夫の漫画の表現だったかな)
言葉が古臭いのは 人間が古いからなので・・・仕方ありません。

GORE- TEX羽織って 這松を漕いで 見えない頂上を目指します。
小さくても やっぱり日高の山だねえェ~

百戦錬磨の証

オムシャヌプリ山頂.JPG写真のキャプションを入力します。
今日のクライアントは  メディカル系さん と 小料理屋の女将さんです。
山の経験が豊富なので ガイドも安心して見ていられます。
頂上での視界はありませんが 達成感で気持ちは晴れていました。
CAMP と PETZL ネンキの入ったヘルメットは百戦錬磨の証ですね!

翠明橋6:30 610m二股7:30 オムシャのコル10:00 オムシャヌプリ西峰10:40~11:00 翠明橋14:30

オムシャヌプリ(1,379m)
2014年8月14日~15日

エゾライチョウ

エゾライチョウ.JPG
天馬街道から楽古山荘に向かう林道でエゾライチョウを見かけました。
遠くから見ると キジバトかと思いましたが どうも様子が違います。
まだら模様の羽根もありません。
目の縁に赤い色が見えます。
歩き方は北アルプスの雷鳥そっくりです。
車が近寄っても逃げもせず 私を写して! と言わんばかりにポーズをとっています。
飛ぶより歩くのが得意なようで 行ったり来たり 横切ったり ・・・しばらく見とれていました。

お盆なのに楽古山荘はつくばから来たという男性が一人だけでした。

岩石雪崩が起きそう

オムシャ南面沢.JPG写真のキャプションを入力します。
明け方は快晴で星が綺麗でしたが 5時には山の端が少し薄曇りになりました。
天気予報では晴れ時々曇りで 雨の心配はなさそうです。

ニオベツ川上二股の沢には作業道の跡が標高600m付近まであり 時間を短縮できました。
南面沢の入口は伏流で ブッシュに隠れて解りにくいけれど よく見ると古いテープを確認できます。
鹿道を辿って行くと 地形図には載っていない東側の丘陵地形の岩場に3つのケルンがありました。
ルートに間違いないようです。
丘陵地形を詰めると笹に覆われてきて 沢に降りると上流部に堆石帯が多いのか 流水と伏流が交互に現れます。
岩石雪崩が発生しそうなくらい不安定な岩で 少し緊張します。

北見富士リサーチ
2014年8月12日

北見富士登山口.JPG
丸瀬布から渚滑に抜ける道道306号線の丸立峠は もう何年も通行止になっています。
どうやら 土現さんは開通させる気がないようです。
滝上町から 行けるところまで行ってみよう と車を走らせました。

峠の手前2kmで通行止になっていますが 北見富士に向かう林道入口はは 通行止の5m手前でした。
人里から遠く離れ 奥深い森ですが 恐る恐る車を乗り入れました。
倒木を潜り 落石を避け 雨裂をかわし ゆっくり進みます。
5km進んだところで とうとうブッシュで行き止まりになりました。
まあ ここまで来れたら御の字だあ!
登山道らしきものは見当たりません。

帰りに 林道入口の看板をよく見たら 登山道崩壊のため入山禁止 と張り紙がありました。

北海道版 エルキャピタン?

滝西岩峰.JPG写真のキャプションを入力します。

渚滑国道の滝西に 以前から気になる山があります。
地形図に山名は記載されていません。
標高差は20m位だと思います 岩は硬い感じがします。
まるでヨセミテのエルキャピタン ノーズフェースみたいです。(写真でしか見たことないけれど)
付近には他にも岩峰があり ちょっと興味が引かれます。
誰か 一緒に登ってみませんか?

天塩岳 → 石垣山
2014年8月9日

クラックでも登るかァ?

石垣山.JPG
天塩岳の林道入口にはコーンとバーが設置されており 通行止と表示されいました。
ダムまでの舗装道路は通行できますが 砂利道に入って1kmほどで林道は雨裂で通行不能になりました。
台風崩れの低気圧の大雨が4日間も降ったんだから・・・・仕方ありません。
RV車なら入れるかもしれませんが ワゴン車では無理でした。
折角ここまで来たのに・・・・無念じゃ~!

道路地図を広げて・・・・今から登れる山はないかと・・・・探します。

クライアントは イッキュウさん と 藻岩の姫 です。

石垣山に行ってみない?
イッキュウさんが言い出しました。
イシガキヤマかあ~ ・・・・あまり気乗りしませんが 大雪山方面は雲に覆われています。
ヨシッ! ショウガナイ! クラックでも登るかァ?

背筋が凍りつく

石垣山頂 (2).JPG写真のキャプションを入力します。
気温は30℃近くあります。
岩の多い山は・・・・実はヘビが多いんです。
私はヘビが大嫌いです。
あの ニョロニョロが 生理的に合いません。
蛇行やトグロを想像するだけで ザワーッとします。
鎌首をもたげている姿なんか見たら 心臓が破裂して卒倒しそうです。

いやいや 登山口を出発しました。
歩き始めて30分ほどで 最後部を歩いていたイッキュウさんが・・・
アッ ヘビだァ~
私は気づかずに横を通り抜けていたようです。
グレーの物体の蛇行がチラリと見えました。
背中がゾクゾクします。
ああ 嫌だァ もう 帰りたい!

ストックを  まるで勝新の座頭市のように トントン 突きながら歩きました。
もう クラックなんてドーでもいいや!
目をキョロキョロさせると 落ちた樹の枝がヘビに見えてきます。
ここにも あそこにも・・・風で折れた樹の枝です。
足が前に進もうとしませんが 冷や汗かきながら クライアントに悟られないように 我慢して歩きます。
ああ 嫌だァ もう帰りたい!

1時間30分で頂上らしき場所に着きました。
三角点があるわけでなく 見晴らしがいいわけでなく 黒御影石の立派な石碑があって 八十八ヶ所設置〇〇周年記念 とか彫られています。
その割に 石仏は苔むし朽ちていたり 倒れていたり・・・・本末転倒のような気がしました。
結局 地形図上の石垣山山頂は は違う場所で 登山道と石碑があるのは その肩でした。
クラックの岩壁を登るか ブッシュを漕がないと頂上にはたどり着けないみたいです。

おにぎりを頬張って 証拠写真を撮って さあ 下山です。
帰路でも やはり 茶色のニョロニョロが目の前を横切り 背筋が凍りつきました。

カムイエクウチカウシ山 Ⅲ
2014年8月1日~4日

全員登頂

カムエク集合写真.JPG
全員登頂 おめでとうございます。
ゼクランクラブは ガイドは大したことナイけれど 天気には恵まれています。
7月27日から9日間連続晴れました。
この後 台風11号の影響で4日間雨が降り続きました。
八ノ沢出合でテンパッた登山者はどうなったことでしょう?


200名山完登

kamueku016.jpg写真のキャプションを入力します。
200名山完登おめでとうございます。
シャチョウMさんは呪縛から開放されて穏やかな顔つきに変わっていました。

カムイエクウチカウシ山 Ⅱ
2014年8月1日~4日

死んでも登るぞ

八ノ沢カール.JPG

下界では30℃らしく 山でも熱中症になりかねません。
エネルギーだけでなく水分補給にも気を使います。
カール手前の滝場では暑さ対策でペースダウンし 体調管理しました。
八ノ沢カールにはヒグマの姿がありませんでした。
肩すかしですが ラッキーとも言えます。
ピラミッド峰からカムエク山頂までカール全体が見事に見渡せました。

カールバンドを登り稜線に出ると いよいよ登頂の感激が近づいてきました。

体調の悪い方はいませんか?
誰も応えません。
ここまで来たら 死んでも登るぞ・・・ 顔に書いていました。
東京のクライアントは這松こぎに慣れていないらしく チョッと手こずっていましたが 頑張っていました。

コイボクカールにヒグマ

カムエク山頂.JPG写真のキャプションを入力します。

稜線に上がると北には十勝幌尻や札内岳  エサオマントッタベツ  南には1839峰が見えました。
ナメワッカ とイドンナップもガスの合間に見え隠れしていました。
コイボクカールにはヒグマが1頭うろついていました。

カムイエクウチカウシ山
2014年8月1日~4日

スタンプラリー200名山

八の沢出合BC.JPG
今回はゼクランクラブと都内の旅行会社のコラボ企画で フジケンさんがサポートしてくれました。
ゼクランは 神奈川のシャチョウMさん 東京の武道家Yさん ガングロオヤジさん モンベルオヤジさん イッキュウさん。
都内の旅行会社から 元ウルトラランナーさん 現役マラソンランナーさん にじゃりんこチエさんです。

初日はピョウタンの滝にあるバンガローで中札内ジンギスカンと富良野メロンに舌鼓を打ちました。

日本200名山なんて 厄介なスタンプラリーを考えたものですね。
まるで取り憑かれたように カムエク詣で大賑わい 八ノ沢出合いのキャンプサイトは満員御礼でした。

呪縛

カムエク1000m.JPG写真のキャプションを入力します。
参加者は気合を入れて 登頂意欲満々です。
神奈川の シャチョウMさんは この山で200名山完登なんだそうです。
早くこの呪縛から開放してあげたいものです。
・・・あとは天気次第ですね。

今年の八ノ沢は雪渓も少なく 1000m三俣もスノーブリッジが崩壊していて沢中を難なく通過出来ました。

大雪山縦走(旭岳からトムラウシ山) Ⅱ
2014年7月27日~31日

自家製の山ブドウ酒

ヒサゴキャンプ.JPG
サブガイドとして山岳会の先輩ヤマケンさんに参加してもらいました。
心優しく力持ち 意外にも(失礼)高山植物にも詳しく 年齢的にもクライアンに近く 頼もしいサポートをしてもらえました。
クライアントにも安心してもらえたようです。

ヒサゴ避難小屋は過密状態なので スタッフはテント泊でした。
アルコールが足りなく 後悔先に立たず。
ヤマケンさんの自家製山ぶどう酒をチビチビ頂きました。

栃木の女王 北海道の姫

トムラウシ公園.JPG写真のキャプションを入力します。
ヒサゴ沼の朝も晴れて ニペソツ山が正面にどっしりと座っていました。
雪渓も難なく登り 日本庭園は美しく 北沼は風光明媚です。
トムラウシ遭難を尋ねられましたが この天気で理解してもらうのは難しいかもしれません。
目的のトムラウシ山にも全員無事に登頂を果たし 予定どおりに下山しました。

東大雪荘での夕食は 栃木の女王と 北海道の姫 の漫才で笑いが絶えませんでした。

大雪山縦走(旭岳からトムラウシ山)
2014年7月27日~31日

この坂を登るたび いつもため息

大雪PM2.5.JPG
旭岳温泉の前泊は雨でしたが 朝には晴れてくれました。
姿見の池から歩き始めると 強風で大きなザックが煽られてフラフラしますが 遠くにトムラが見えました。

母がまだ~ 若いころ ボクの手を引いて~ この坂を 登るたび いつもため息をついた~
さだまさしの 歌を唄いながら 重いザックに耐えました。

ロシアの森林火災の影響で 山は霞がかかったように煙っていました。

ず~っと快晴

大雪縦走.JPG写真のキャプションを入力します。
まだ7月なのに 表大雪のお花畑はもう終盤にかかっていました。
高根ヶ原ではコマクサも枯れかけてウルップソウも花は付いていません。
エゾコザクラや チングルマは まだ元気でした。

旭岳から白雲避難小屋まで ず~っと快晴でラッキーでした。

富良野岳(1,912m)
2014年7月26日

国際標準

富良野岳旧噴火口.JPG
在日フランス人グループのガイドで富良野岳に登りました。
車内でシルビー・バルタンの曲を流しましたが 全くウケませんでした。
まあ 私が外国で坂本九のスキヤキを聞いているようなものでしょうから さもありなん。

女性はフランス語教師 男性は元在日大使館勤務 と コンサートホールキタラの専任オルガニスト 元専任オルガニスト でした。

日本語とフランス語が入り乱れた へんてこチームでした。

旧噴火口を過ぎたら雨が降り出しました。
カッパを着てください・・・・ Vetement Parapluie と指示すると
Oui Gore-tex ね。
はあ・・・カッパは 固有名詞ゴアテックス が国際標準なんだあ!
妙なところで感心してしまいました。

生のセロリにロング缶

富良野岳山頂.JPG写真のキャプションを入力します。

雨の中 すれ違う登山者に コンニチワ コンニチワ・・・嫌な顔せずに挨拶します。
どこから来たの?
何度も何度も聞かれますが・・・・
ボクはサッポロからキマシタ。 ワタシはトカチダケオンセンからノボッテキマシタ。 ボクはフランスからバカンスでキマシタ。
各自 的確に応えていました。

頂上では 横殴りの風雨を気にせず 生のセロリをつまみにロング缶を飲みだしたのには チョッと驚きました。

白銀荘の露天風呂では 下半身を隠そうともせず まるで見せびらかすかのように露出させるのも チョッと気になりましたね。

斜里岳(1,547m)
2014年7月20日

チシマキキョウが岩陰に

チシマキキョウ斜里岳.JPG
清岳荘はすっかり立派になっていましたが 炊事場の水道は給水車が街から運んでくる水道水なんだそうです。
北見のMさんが管理人になっており 優しくお世話してくれました。

今日も天気は良さそうですが ちょっと風が気になります。
観天望気では 昨日と同じ雰囲気です。
朝の頂上はガスで見え隠れしていました。

沢の渡渉を見ていると クライアントはあまり沢を歩いたことがない方もいるようです。
予定では 旧道を登ることになっています。

8箇所の滝はロープが設置されていたと記憶しています。
大丈夫かなあァ・・・ まあ 何とかなるさァ・・・・・

ところが 滝の岩場に設置されていたロープが ほとんど消えていました。
(下山後に聞いた話では アンカーの立木が老朽化しておりロープを撤去したそうです)
モンベルオヤジさんに手伝ってもらい 七重の滝まで5箇所の滝を何とかクリアしました。
見晴の滝までくると 手強そうで危険なので やむなくタイトロープでアンザイレンしました。
上二俣に着いた時には 心底ホットしました。
チシマギキョウが岩陰にひっそりと咲いていました。

雲海の上の人

syari001.jpg写真のキャプションを入力します。
馬の背は飛ばされるほどの強風でしたが 山頂は雲海の上にでました。
残念ながら 知床や阿寒の山並みは眺望できませんが 十分過ぎる達成感がありました。
このコース 夏山ガイドブックでは中級のグレードですが 上級と呼べる困難さがありました。
TMCの皆様 モンベルオヤジさん お疲れ様でした。


清岳荘6:10 上二俣9:50 10:55斜里岳11:20 上二俣12:10 新道経由 下二俣14:20 15:20清岳荘下山

羅臼岳(1,661m)
2014年7月19日

モンベルオヤジさん アシスタントガイド

P7190025.JPG
豊島区の職域同好会のガイドです。
下界は晴れていて 朝6時の気温も23度くらい 絶好の登山日和です。
登山届では すでに30パーティー50人以上が登っています。
この調子だと100人以上になるでしょう。
今日はモンベルオヤジさんがアシスタントを務めてくれるので安心です。

650m岩峰の蟻塚も熊の気配はありませんでした。
銀嶺水まで来ると風が強くなり 南からガスが流れてきました。
大沢の雪渓は もうガスの中でしたが エゾツツジやコザクラ キンバイソウは真っ盛りでクライアントも感激していました。

案ずるよりも産むがヤスシ

羅臼岳ブログ.JPG写真のキャプションを入力します。
頂上はガスで何も見えませんでしたが 登れただけマシという感じでした。
今日は天気がイマイチだから ヒグマも停滞しているのでしょうか。
一昨年 ヒグマ出没で縦走できなかったツアー山行を思い出しました。

案ずるよりも産むがヤスシ 
熊スプレー2丁にピッケルまで用意したのに 9回の裏 同点二死満塁で 空振り三振でした。

ガスっていた山頂は 極楽平を通過する頃には すっかり晴れ渡っていました。

木下小屋5:55 弥三吉水7:35 銀嶺水8:45 羅臼平9:50 羅臼岳11:07 銀嶺水13:03 弥三吉水14:03 15:30

雌阿寒岳(1,499m)リサーチ
2014年7月18日

まるで絵葉書

雌阿寒火口.JPG

知床に向かう途中 シコタンソウが見たくて雌阿寒岳に寄り道しました。
オンネトーから整備された登山道を歩きます。
登山届のボックスを覗くと3人しか登っていないはずなのに 下山者が10人以上いました。

1000mの森林限界まで来ると 上部がざわめいていました。
どうやら中学生の集団です。
どうぞどうぞ・・・・コンニチワ・・・・どうぞどうぞ・・・・コンニチワ・・・・
もうイイよ・・・コンニチワ! 返答するのも大変なんだよ・・・コンニチワ! 追い抜くのも大変なんだよ・・・コンニチワ!

上下のジャージー体操服にスニーカー 女学生の笑顔が眩しくて・・・ウブなオジさんは照れました。
釧路の付属中学の遠足なんだそうです・・・・100名以上いました。

頂上直下から見下ろす噴火口は まるで絵葉書でした。

シコタンソウはウメバチソウの親戚

シコタンソウ雌阿寒.JPG写真のキャプションを入力します。
シコタンソウが群落で咲いていました。葉はハート形ではありませんがウメバチソウに似ています。
イワブクロ コマクサ 勿論メアカンキンバイも咲いていました。

下山はぐるっと周回 野中温泉コースにしました。
5合目以上はあまり整備されていませんが 静かないいコースでした。
針葉樹林帯では珍しく ギンリョウソウがあちこちで咲いていました。
後から降りてきたイギリス人の男性と 忘れかけた英語で話しながら ゆっくり下山しました。

オンネトー登山口9:35 12:00雌阿寒岳12:10  14:00野中温泉下山

無意根山 白水沢
2014年7月15日

一抹の不安

ブログ1.JPG
順延された白水沢に行ってきました。
札幌の最高気温は29℃ もちろん晴れました。
クライアントは ガングロオヤジさん クロヤナギエツコさん 藻岩の女王さんです。
美しい滑が多く 小滝もあり ロープワークの練習に最適な沢で 初心者の訓練にも最適です。

私を沢に連れてって! 
藻岩の女王さんは 沢登りが初めてです。
沢道具一式を 石井スポーツのイケメン販売員さんから 勧められるまま購入したそうです。
イケイケドンドン O型なんで 一抹の不安がヨギリましたが まあ溺れることはないでしょう。(泳げないんだそうです)


どうということのない淵のヘツリで 足を滑らしては滝壺に落ちて 水浸しになって 何度も何度も這い上がっていました。
根性は ありそうです。
ゴルジュも・・・きっと楽しんでくれることでしょう! 

ブログ2.JPG写真のキャプションを入力します。
ゴルジュは 下流半分が崩落した岩で埋まっていて 迫力がなくなっていました。
それでも5m程は 泳がなければ滝に取り付けません。
泳ぎを楽しんで 今回は大滝まで行かず ここから戻ることにしました。

二つの滝は 懸垂下降とロワーダウンでクリアしました。
沢の下降は登りより難しんですよ・・・ガイドがあれこれとABの細かい性格でくどくど説明します。
ダイジョウブ・・・何とかなるわ・・・・藻岩の女王がO型の性格で流します。

クライアントのダイジョウブは 全然 大丈夫じゃない!

滑ったり 転んだり ずり落ちたり 流されたり 滝壺で溺れて沢水をお腹いっぱい飲んだり  可哀想なくらいに予想通りでした。
藻岩では女王でも 沢ではパワーを使い果たして 全身泥まみれ・・・

ブヨや蚊に襲撃されても払いのけるチカラが残っていなかったらしく 刺されるまま・・・
顔や首筋ははボコボコに腫れ上がり・・・マブタはお岩さんのよう・・・
ズボンの裾をめくったら 膝やスネは 見事な 青アザだらけでした。
立ち直れるでしょうか チョッと心配です。

林道ゲート8:30 林道終点入渓9:15 ゴルジュ13:00~20 入渓点16:40 ゲート下山17:15

アンギラス(1,830m)
2014年7月15日

こんなに酔わせてどうする気?

FB2.JPG
前夜は白滝キャンプ場で1年ぶりのキャンパー仲間と再会しました。
ここはキャンパー同士が打ち解けて話が盛り上がる不思議なキャンプ場です。
何度訪れてもいい雰囲気でした。

クライアントは プリマドンナさん モンベルオヤジさん 自称・クロヤナギ エツコさん  藻岩の女王さんです。
ガングロオヤジさんが車の回送係をかって出てくれたので ホント助かりました。

夜のメニューは ポトフに飽きたので 具材は同じですが スープカレーにしました。
ビールに枝豆・茹でとうきび・冷奴 ワインにはフランスのチーズ・コンテ とイタリア産サラミ・・・
前菜だけでも いい加減に酔っ払って 何を話したか あまり覚えていません。

私あんまり飲めないのォ・・・・と断っていた藻岩の女王さん。
モンベルオヤジさんが何度も勧めると 断わらず・・・じゃあ少しだけェ・・・少しだけよォ!
いつの間にかハイになっていて・・・独身の私をこんなに酔わせてどうする気ィ? もう許さないッ!・・・だって。
60過ぎの女性を前に モンベルオヤジさん・・・返事に窮していました。

霧雨が降ったり止んだり 引っ越しで忙しかったけれど 久々楽しい夜を過ごせました。

生半可な返事

blog.JPG写真のキャプションを入力します。
平山登山口は生憎の霧雨でした。
たまに晴れ間が覗いたかと思うとまた強く降ってきて・・・・雨具を着たり脱いたり・・・目まぐるしい天気です。
平山の山頂も 風こそありませんが・・・視界もありませんでした。
タカネシオガマとイワブクロが満開で コマクサは5分咲きでした。 
誰が命名したのか・・・ふざけた名前の比麻奈山・・・・まで来ると ガスが切れてアンギラスが見えてきました。

気を引き締めて アンギラスに向かい下降します。
うるさい這松帯を越えると・・・・お花畑が出てきます。
チングルマ チシマノキンバイソウ エゾツツジ チシマキキョウ チシマフウロが咲いていました。
2つ目の小岩峰を越えてところで モンベルオヤジさんが 振り向きざまに80mほどの距離にヒグマを見つけたそうです。
カメラを向ける間もなくブッシュに消えたらしく 千載一遇のチャンスを残念がっていました。

岩場を乗越えて岩峰の上に立ち・・・こんなトコ来ちゃってェ・・初心者の私がァ・・・イイのかしらァ?・・・藻岩の女王さん
イイのかしら?って言われても・・・ダメとは言えず・・・いんじゃないですか?と生半可な返事するガイドでした。

平山登山口5:55 稜線分岐8:05 平山8:25~40 比麻奈山9:40 アンギラス11:30  ニセイカウシュッペ山12:15~25 ニセイカ登山口下山14:25

東大雪丸山 滝ノ沢リサーチ Ⅱ
2014年7月6日

奈落の底を見た

丸山火口.JPG
c1160m二股を右に進むと沢水がなくなり ガレを登るとc1400mでやっと稜線に出ました。
ニペソツ山の南面がドーンと聳えています。
メアカンキンバイやイワブクロ、イソツツジ、エゾツツジが咲き誇っています。
ついに北西面の火口が見えてきました。
噴気は上がっていないようでした。
火口底には白い堆積物も見えます。
トムラウシ山からも見える角度ですが 遠くなので崖崩れにしか見えなかったのでしょう。
奈落の底を見た気がしました。

ひっそり傾いた三角点

丸山エゾツツジ.JPG写真のキャプションを入力します。
稜線には鹿の踏み跡がありました。
登山者が来ることは稀なのでしょうか 人の形跡は全くありません。
一面のお花畑なので高山植物を踏まないように歩くのが困難なくらいです。
Ⅰ時間ほど登りつめたら背丈以上の這松帯に突入します。
潜り込んで10分ほど探し回ると・・・ひっそりと 傾いた 三等三角点がポツンとありました。
歩き始めて5時間・・・・いやあ 長かったです。

いま 背中のほくろが痒くて掻きむしったら なんとほくろがポロリととれてしまいました。
アレッ? デスクの上に乗せたら ほくろから細く短い足が出てきて動くではありませんか・・・・・
なんだこりゃ!
昨日も糠平温泉に浸かって確認したし 今朝もシャワー浴びたのに・・・まだダニが噛み付いていました。
だから・・・ まるでダニのようにしつこい奴 っていうんですね。 

滝ノ沢林道890m風車点7:45  最終土場8:35 F19:20 1020m二股10:00 1185m二股11:05 1425m稜線11:50 三角点12:45  最終土場15:35 駐車点16:10下山

東大雪丸山 滝ノ沢リサーチ
2014年7月6日

遠くに見ると優しそうなんだけど

丸山遠望.JPG
幌加音更林道から三ノ沢林道と滝ノ沢林道を繋げてc900mまで車で入りました。
ゲートはなく 道路は補修されていました。
ここから次第にブッシュが多くなり 背丈以上のフキが視界を遮ります。
c950mの土場は何故か草も生えず野球ができる広さでした。

ネット情報ではこの先も作業道がある・・・ということでしたが・・・笹で覆われて何処が作業道なのか見当も尽きません。
あっちこっちウロウロ しばらく悩みました。
ショウガナイ! 真っ直ぐ沢に降りよう・・・なんとかなるさ・・・
遠くに見ると優しそうなんだけど 結構サバイバルな しんどい山でした。

ジェジェジェ デカイ滝だあ

丸山6の沢F1.JPG写真のキャプションを入力します。
c900mで入渓しましたが 人が歩いた形跡が全くありません。
原始だなあ・・・・ワクワクします。
50mほど沢を歩くと・・・・10mのF1に行く手を遮られました。左岸のルンゼを登ろうとしましたがブッシュもなく岩は脆く行き詰まりました。
こんなところで怪我したら命取りになりかねません。
単独ではあまりにも危険なので 20m戻って左岸を大きく高巻きました。

200mほどでF2は8mの滝 その後もF3は5m F4も5m 次から次へと出てきます。
どの滝も左岸を高巻きました。
こんなことネットには書いてなかったなあ・・・・ボヤいてみても仕方ありません。
行けるところまで行ってみよう・・・・行けないところは行けないってことか・・・

東大雪丸山噴泉塔リサーチ
2014年7月5日

踏み跡も途切れがち

丸山噴泉塔.JPG
噴泉塔が発見されたという 道新のトップ記事を読んだのは昭和56年だったでしょうか。
丸山が活火山だった・・・というショッキングな記事でした。
ウペペサンケ山やニペソツから眺めただけでは 文字通り丸い山で とても活火山には見えません。
十勝連峰からも見えますが 稜線上のコブにしか見えません。
丸山へのアプローチとして リサーチに向いました。

幌加音更林道は崖崩れのため 望山橋の手前800mで通行止めでした。
林道跡は白樺の幼木やフキ・笹が生い茂り 自然に帰りつつあるようです。
標識テープがところどころに付いていました。
c940mで林道は沢に降り右岸に上がりますが 踏跡もとぎれがちです。
東丸山沢の手前でゴルジュになり 左岸に明瞭な高巻き道がありました。
次第に沢は鉄分で赤くなったり 硫黄で白く濁ったりします。
沢に降りて150mほど進むと1080m二股です。
右俣に沿って進むと 白い堆積物が広がった異様な光景が迫ります。
堆積物の上を歩くと ぬるっとしますが 埋まりはしません。
小沢には墨汁を流したような 黒い水が流れていました。
噴泉塔の上流の池も 真っ黒です。

異様な雰囲気

丸山噴泉塔解説.JPG写真のキャプションを入力します。
噴泉塔はトムラウシ温泉や大平山の登山口にもありますが 道内では珍しく 上士幌町の天然記念物に指定されているようです。

そういえば 二股ラジウム温泉のドームも 噴泉塔なのでしょうか?
そういえば 道南の鹿部町にある間欠泉も 噴泉塔のように見えました。
これで5箇所です。
まだ他にもあるのでしょうか?

鹿の足跡が堆積物に刻まれています。
地球の内部から膿のように出てきた 噴出物。
地球はやはり生きているのですね。
森閑とした空間に 異様な雰囲気を感じ 思わず身震いしました。

林道終点11:20 940m渡渉点12:50 1080二股14:05 噴泉塔14:20~35 林道終点16:30

夕張岳(1,667m)Ⅱ
2014年7月2日

日帰り強行軍

P7020028.JPG
晴れたり 曇ったり  時々ガスったり 
暑くもなく 寒くもなく 湿度は高くても 適度な気温で まずまず登りやすい天気でした。
林道歩きが 限りなく単調で長いので ほとんどの登山者は前日からヒュッテに泊まって 早朝から登り 午前中に下山していきました。
覚悟のうえですが 日帰り組は かなりの強行軍になりました。
望岳台から見えていましたが 頂上は遠くに感じました。
13:30 遠く見えた山頂にやっとたどり着きました。
登りに6時間50分・・・ う~ん結構かかりました。

涼しいそよ風が吹いていました。
視界はよく 山部の街も見えました。 
いやあァ~遠かったねェ~・・・7kmプラス6kmで 片道13km。
私達の他には・・・ 誰もいません。

B型星人 現る!

夕張山頂から.JPG写真のキャプションを入力します。
下山は ガシガシ歩きたいところですが 足腰に疲労が溜まっていて 思ったほどペースは上がりません。
自称 藻岩の女王 という B型星人さん は おとぼけで笑いが絶えません。
植物にも詳しいTHさんは いつの間にか お姉さん と呼ばれていました。
梅ちゃんさんも植物に造詣深く 質問の突っ込みも激しく 私の付け焼き刃では到底太刀打ちできません。
宿題も多く頂きました。
アウトドアガイド試験を目指しているドラミちゃんは あまりの花の多さに頭が混乱しているようでした。

鹿島林道白金分岐ゲート6:40 冷水沢登山口8:50 馬の背分岐10:15 石原平10:45 憩い沢11:40 夕張岳13:30~14:00 冷水登山口17:00 ゲート駐車場18:50

夕張岳(1,667m)
2014年7月2日

ユウパリコザクラ

ユウパリコザクラ.JPG
夕張岳は 鹿島林道白金沢分岐でゲートが新設されていました。
ゲートから100m先の右岸法面のネットが幅3m高さ10mほど破れていました。
空知森林管理署の話では 落石の危険があるので通行止めにしているそうです。
それなら 奥芦別林道は全面通行止めにならないと オカシイじゃないか・・・と叫びたくなりましたが・・・藪蛇になりかねませんので・・・ああァそうですか~・・・とぼけました。

登山口まで7km歩きます・・・・クライアントは・・・ジェジェジェ・・・げんなりでした。
固有種をしっかり見せますからァ・・・頑張りましょう・・・・。
仕方ないわねェ・・・・。

ユウパリソウ

ユウパリソウ.JPG写真のキャプションを入力します。
石原平では白花のシラネアオイが残っていました。
6月中旬の満開の時期なら 見事なんですよ・・・・へェ~・・・想像するだけじゃ・・・ネェ。

ウサギギク アズマギク シナノキンバイミヤマキンポウゲ ユウバリクモマグサ ユウパリコザクラ ユウパリソウ ユウパリタンポポ シソバキスミレ ムシトリスミレ タチツボスミレ ミヤマオダマキ キバナシャクナゲ  シロウマアサツキ チシマフウロ チシマキンレイカ ユキバヒゴタイ ユウパリクモマグサ エゾイソツツジ チングルマ ミヤマダイコンソウ ハクサンイチゲ コケモモ  イワイチョウ・・・・きりがないくらい沢山咲いていました。

林道歩きで片道2時間のロス 花の写真撮影も多く なかなか前に進めません。
まあ 明るいうちに戻ればいいんだから ゆっくり歩きましょう・・・・
高山植物を見すぎて お腹がいっぱいになりました。

ニペソツ山(2,013m)
2014年6月29日

セリバテール3人組

ニペソツ.JPG
前日は糠平湖のキャンプ場でテント泊しました。

クライアントは エッチャンさん と サイクリストさん ゼクラン初参加の マリチャンさんです。
テント泊デビューのマリチャンさん・・・ ワタシ キャンプしたことないしぃ~なんにも知らないのォ~・・・・・
元・・・お嬢様のようです。
ダイジョウブ~ ガイドが手とり足取り・・・教えてあげますよ~・・・・な~んて危険そのもの。
5人用テントを男女別に2張り用意しました。

前菜はいつものトマト・モッツァレラのサラダに これまた手抜きのポトフでした。
正義の見方・麦とホップが 500円シャルドネワインになり いつの間にか 国稀に手が伸びていました。
セリバテール3人組は ボケと突っ込みで 愉快な友達になっていました。

風ェ 頑張れェ~

二ペ山頂.JPG写真のキャプションを入力します。

どうでもいい標高年とやらが終わって静かなニペソツかと思ったら 杉沢の駐車場は車が10台以上停まっていました。
上士幌の予報は曇りですが 晴れ間も覗いています。
まあ いつものことかァ・・・・雨が降らないだけマシってもんさ!
そのうち 雲の上に出るさァ~ と楽観的です。

エッチャンさんは 足の調子がいまいち悪いそうで ロキソニン飲んで登るんだって・・・・ゆっくり歩きましょう。

天狗平への登りでチングルマやコザクラ イワウメ エゾツガ が咲き始めていました。
高い山は初めてというマリチャンさんは図鑑本で覚えた高山植物に・・・わ~素敵ィ~カワイイィ~・・・キャーキャー言いながら・・・足取りは意外としっかりしています。
なにやら 根性丸出しの藻岩山達人なんだそうです。
人は見かけによらないねエ~

大雪山は初めてなんですから当たり前ですが・・・ ワタシ ナキウサギ って見たことないのォ~・・・・
天狗平で見つけようと しばらくじっと待ちましたが・・・警戒音だけで出てきませんでした。

でも・・・ガスで見えなかったニペソツが・・・・ いきなり姿を表しました。
オオッ! いいゾ~ もう少しだァ~  風ェ・・・頑張れェ~  ヨッシャー 見えたァ~  ウォォォ~
感動的な印象です。

コマクサや メアカンキンバイ シナノキンバイソウも咲いていました。
頂上の東壁側では ミヤマオダマキ エゾルリソウが咲いていました。
去年のニペソツは雨で何も見えなかったという サイクリストさんも 静かに感激したようです。

ゼクランの株も 少しは上がったかな?

杉沢登山口 5:50 天狗のコル7:50 ニペソツ山頂11:00~25 天狗のコル14:10 登山口下山15:50

後旭岳(2,216m)熊ヶ岳(2,240m)
2014年6月27日

ミネズオウの絨毯

熊ヶ岳バック.JPG
ロープウェイ山麓駅で列に並んでいると・・・・・隣の男性がいきなり ウオオ~ッ!
高校時代の同級生で 去年ニペソツに参加してくれた岩見沢のA君です。
彼の極端にオーバーなボディーアクションと大きな声は15歳の時からおなじみですが・・・心臓には悪影響です。

今日は単独で 旭岳に登り中岳温泉から裾合平を廻って周回してくるそうです。
だったら旭岳まで一緒に登ろうよ 遭難したら助けてあげるョ。
話し相手にちょうどイイなあ・・・・OK!
それにしても ・・・・世間は狭いなあァ・・・・

姿見駅周辺は残雪もところどころ・・・ キバナシャクナゲやエゾツガやチングルマ メアカンキンバイも咲き始めていました。

クライアントはモンベルオヤジさんとプリマさんです。
甥のタクトが ボクも行きた~い とオブザーバー参加です。

トムラウシや十勝岳方面の景色を堪能しながら歩いていると 後方から素晴らしいスピードのトレラン姿で走ってくる青年がいます。
どこかで見たような・・・・あれッ 手を振っているぞ・・・背が高く がっちりした体躯・・・人懐っこい容姿・・・・ガイド仲間の双樹くんでした。
車の回送のため ロープウェイにも乗らず黒岳まで走るそうです・・・・頼もしいヤツですね。

登山者で賑わう旭岳から 雪渓を降りて後旭岳に向いました。
コルから先は雪渓が消えて ミネズオウの絨毯が敷き詰められていました。
植物を踏まないよう砂礫地にルートを求めて 気を使いながら歩きます。
爽やかな6月の大雪山を満喫しました。

ちょっと冒険するかァ

熊ヶ岳山頂.JPG写真のキャプションを入力します。
次は 後旭のキャンプ指定地に下って 熊ヶ岳を目指します。
この山もあまり登山の対象にはなっていないようです。
白雲岳への縦走路から岩稜づたいに北上すると 両側が断崖になってきました。
道はなく 大岩を巻いてクライミングのように慎重にジリジリと前進します。
タクトは若いのに高所が苦手らしく・・・腰が引けていましたが何とか克服していました。
浮石に緊張しながら 迷路のようにルートを探します。
前衛峰を越えると頂上が見えました。
ヨシッ! 射程距離に入ったぞォ!
積み重なった岩の上が目指す頂上でした。

大勢の登山者で賑わう旭岳をバックに 標高は50m低いものの 静かな熊ヶ岳はまるで小槍に登ったような感覚でした。

往路下山するのも芸がないなあァ~ 誰かがポツリと呟きました。
良く観察すると裾合平方面の沢に雪渓がかろうじてつながっていました。
う~ん  予定外だけど・・・ちょっと冒険するかァ~?
岩稜を下降して雪渓をグリセードで下り 裾合平から姿見駅に環状縦走してきました。
バリエーションに富んだ良いルートでした。

姿見駅8:40 旭岳11:00 後旭岳11:30 熊ヶ岳12:50~13:10 裾合平分岐14:00 姿見駅15:15

礼振峰(1,050m)Ⅱ
2014年6月22日

崕山遠望

崕山遠望.JPG
今日は崕山モニター登山の日なんだそうです。
6月らしい爽やかな天気になって良かったですね。
中岳の鋭鋒が隣にドーンと座っています。
シューパロ岩稜の西面は木々に覆われていて 岩稜には見えませんが興味をそそられます。
夕張岳から天狗岩(夕張マッターホルン)も 意外と近くに見えました。

幻のラン

礼振アツモリソウ.JPG写真のキャプションを入力します。
見れば見るほど面白い形です。
袋状の花弁は 昆虫に花粉を運んでもらうための オトリと罠なんだそうです。
開花している2株には5枚以上の葉がありました。
4枚以下の小さな株には花が咲いていません。
開花するまで数年の時を経なければならないのでしょう。
踏まないように気をつけて歩きました。
頑張って咲き続けてもらいたい・・・心から願いました。

礼振峰(1,050m)
2014年6月22日

石灰岩の岩峰

礼振峰南稜末端.JPG
奥芦別林道は整備されており 礼振橋まで車で入れました。
その先のレフレップ林道は倒木処理もされておらず放置されていました。
礼振峰の南稜末端にある石灰岩の岩峰は 崕山そっくりで 興味が引かれます。
近いうちに再度訪れたいと思います。

満員御礼

礼振峰ブログ.JPG写真のキャプションを入力します。
ぜクランクラブとしては珍しい 満員御礼 でした。
山奥の目立たない山ですが・・・知る人ぞ知る ・・・人気の山でした。
頂上には小さなプレートが三角点標柱の上に置いてありました。
さて、どんな景色が見えるのか どんな花に出会えるのか・・・ワクワクします。

道南の山 リサーチ
2014年6月19日

雲海に浮かぶ剣ヶ峰

P6190034.JPG
雲海に浮かぶ剣ヶ峰を見ようと リサーチしました。

シルエット

駒ヶ岳剣ヶ峰.JPG写真のキャプションを入力します。
いいアングルに収まりました。

袴腰岳(1,108m)
2014年6月18日

袴腰岳遠望.JPG

道南の天気はどうなんだ?
小雨の中山峠を越えると晴れ間も覗いてきました。
七飯町大川ICから2kmで一般車通行止 と書かれたZ字ゲートがあります。
道路地図を広げて対策に悩んでいたら・・・入ってもいいんだよ・・・地元の登山者が教えてくれました。
車は磐梯号遭難碑入口のゲートまで入れました。
既に2台の乗用車が駐車しています。

三叉路から東に向かうと気象庁レーダーで舗装は終わり ここが本来の登山口です。
休んでいたら 40数名の登山者が突然現れました。
森林管理署主催の自然観察会なんだそうです。
静かな山だと思っていたので意表を点かれました。

どうして北海道百名山じゃないの?

袴腰山頂.JPG写真のキャプションを入力します。
道端にはハクサンチドリやカラマツソウが満開でした。
湿原ではワタスゲやエゾカンゾウ イソツツジが咲き始めていました。
小さな岩場では ミヤマキンバイがチラホラ。
中間地点の烏帽子岳はチシマフウロの群落が咲き誇っていました。
山頂には一等三角点がどっしりと埋まっていました。

帰りがけにアンテナだらけの横津岳にも寄ってきましたが 標高の低い袴腰岳のほうが北海道百名山に相応しい威厳がありました。
下山後 隠れ家のような留の湯で汗を流し 雰囲気の良い大沼公園でキャンプしました。

磐梯号遭難碑ゲート12:30 三叉路13:00 烏帽子分岐13:50 袴腰岳14:30~40 
気象庁レーダー15:50 横津岳16:20 ゲート下山16:45

夕張山地 リサーチ
2014年6月16日

シマフクロウの岩

P6160020.JPG
北海道の6月といえば天気が続く爽やかな季節のはずですが、6日から10日間 雨ばっかりで意気消沈しています。
5月30日から6月5日まで、北海道は季節外れの猛暑が続きました。
何か嫌な予感がしましたが・・・・やはり。
リラ冷え とか エゾ梅雨 とか 昔からもありましたが・・・今年も同じ現象なのでしょうか。
気象変動と片付けてしまえばそれまでですが、 地球の大気がおかしなことになっていると感じるのは私だけではないと思います。

エゾ梅雨の間隙を縫って 夕張山地にリサーチしました。
この雨で脆い岩質の林道がどうなっているのか・・・ハラハラ ドキドキ 。
カーブを曲がる度に 土石崩れが起きていないか 眉間にシワが寄っていたでしょう。
目的の橋まで辿りつけて安堵しました。

モンベルオヤジさんと ドラミちゃんが リサーチに付き合ってくれました。

橋から先の林道は倒木だらけで 伐採しながら車を動かしましたが いくら切っても次から次に現れる倒木に・・・・もうウンザリ。
腕はパンプしそうで 腰はギックリになりそうです。
800mほど進みましたが 残り3.5kmは無理・・・と諦めて・・・歩いて林道を踏破します。

林道終点から沢を渡渉しながら500mで目的の小沢です。
鹿道を使いながら滝のない平凡な沢を標高差300mで源頭です。
源頭から頂上まではブッシュですが 標高差100mなのでガシガシ登ります。
三角点の頂上の下には・・・シマフクロウの岩・・・がありました。

隠れるようにそっと・・・

P6160018.JPG写真のキャプションを入力します。

初旬の猛暑で 開花はどうなったか・・・心配でした。
この辺りにあるはずなんだけど・・・・見渡すかぎり それらしい花はありません。
やっぱりダメかァ・・・諦めかけたところ・・・・ァッ・・・・草むらの中に薄いえんじ色がかすかに見えました。
ァ ァ ァ あったァ・・・!
わずか1輪だけ・・・・隠れるようにそっと咲いていました・・・・身震いしそうになりました。
写真に収めて 若い株を踏まないように そっとその場を立ち退きました。

大平山 おびらやま (1,191m)
2014年6月10日

オオヒラタンポポ

オオヒラタンポポ.JPG
早朝に札幌を出て日帰りで大平山に向いました。
予報では曇りのち晴れ南東の風速8mです。
島牧の海岸は穏やかで 山頂もガスっていません。
何とか行けそうです。
道々は河鹿トンネルの出口まで通行できました。
2名のガードマンがスーパーハウスで手持ち無沙汰にしていました。
登山者用駐車場が整備されていたのは驚きです。

登山ポストを覗くと 5日に2名が登山 7日に昆虫採集らしい1名が記載されていました。
登山道は整備されていなく倒木やブッシュで覆われ ガレも放置され自然に帰りつつあるようです。
沢状地形ではフキやウド 行者にんにく あずきな 時しらずのタモギタケにナラタケ・・・山菜の宝庫でした。
700mで尾根に上がると オオバミゾホオズキ チシマフウロ オオヒラタンポポ イワツメクサ ミヤマキンポウゲが迎えてくれました。

風に煽られ這うように

退散.JPG写真のキャプションを入力します。
800m第一ピークでは歩けないほどの強風に苛まれました。
せめて1100mの第二ピークまで行こうと思いましたがコルで身動きがとれなくなりました。
この先 ガレで転倒したら怪我をしますので 残念ですが・・・・ここで断念。
またチャンスがあるでしょう。
風に煽られ這うように下山しました。
次回はしっかりと 固有の植物を網膜に焼き付けたいものです。

宮内温泉で汗を流して 寿都の漁港近くで格安の海産物を仕入れて帰途につきました。

河鹿トンネル登山口9:00 700m尾根10:50 800ピーク11:30 登山口下山13:40


SAC赤岩トレーニング
2014年6月8日

こんなハズじゃ・・・

P6080035.JPG
赤岩に今季初めてのトレーニングに参加しました。
フル装備で気合入れて向いましたが 奥リスに向かう途中でパラパラと降り出しました。
こんなはずじゃ・・・・油断していました。
とりあえず カッパ着て ビレイシステムの確認をします。
去年覚えた流動分散を1年ですっかり忘れている会員もいて・・・中高年からの入会者だから仕方ありませんね。

雨の中 リアルな懸垂下降

P6080034.JPG写真のキャプションを入力します。
懸垂下降のトレーニングは 雨で岩が滑るので慎重に行いました。
沢登りの下降では頻繁に使うテクニックなので完璧に覚えて欲しい技術です。
これも毎年トレーニングしているのに・・・・・マッシャーでのバックアップをスムースにセットできない会員が多いようです。
ルベルソは8mmダブルロープだと滑りが悪いので 上下逆さまに使用した方が良いようです。
雨がひどくなってきたのでクライミングは中止となり 残念でした。
着替えを持って行かなかったので グショグショに濡れたまま 車中の人となりました。

カルルス山(1,075m)来馬岳(1,040m)
2014年6月6日

かくれんぼ

カルルス山.JPG
オロフレ峠は雲の中でした。
濃霧で視界は30mくらい・・・風も強く・・・ガイドは・・・気持ちが迷いました。
クライアントは イッキュウさん とアイアイさん ドラミちゃんです。
何事もないかのように・・・・黙々とレインウェアを着て出発準備をしています。
ガイドも慌てて準備に取りかかります。

峠の法面にはチングルマやイワカガミが風に震えて咲いていました。
程なくすると シラネアオイが咲いていました。
ハクサンチドリもポツポツとあります。
道端にはツバメオモトやマイズルソウがいたるところ満開でした。
サンカヨウの透明な花びらは終わりかけでした。

眺望は全くありませんが・・・カルルス山に着きました。
イッキュウさんは立派過ぎる山頂標識で 子供のようにかくれんぼ していました。

ガスでピンボケ

P6060031.JPG写真のキャプションを入力します。
気温は10℃前後で 立ち止まると汗が冷えて寒くなります。
さて・・・何も見えない稜線ですが・・・来馬岳・・・どうしますか?

引き返しましょう・・・という返事を予想していましたが・・・・
私はどちらでも良いです・・・・と アイアイさん。
私も・・・私も・・・どっちでも良いよ!

どちらでも良い というのは  GOサインなんでしょうか?
普通のガイドなら・・・悪天候を理由に引き返すのでしょうが・・・
ゼクランガイドは・・・危険と言うほどではないから・・・じゃあ行きますかァ。

濃霧の中をひたすら歩きました。
着いた来馬岳もは シラネアオイも終わってしまい 見るべきものは何もありません・・・
ガスでピンボケのアングルの中に クライアントの笑顔がありました。

オロフレ峠10:20 カルルス山11:20 来馬岳12:30 オロフレ峠下山14:45

大雪山 烏帽子岳(2,072m)
2014年6月5日

赤石川は渡れるかなあ・・・

大雪烏帽子.JPG
天気予報では旭川の気温が32度ですって!
九州では梅雨の大雨で被害が出ているそうですが・・・・北海道ではお年寄りが熱中症で病院に搬送されているそうです。
大雪山は雪が溶けてしまい・・・・烏帽子岳・・・・赤石川は渡れるかなァ?
ビーチサンダルと足拭きタオルに替えのソックスを用意しました。
クライアントは 小料理屋の女将さん 下宿屋のオカミさん 伊達巻さん ドラミちゃんです。

残雪利用の山登りが 這松登りにならなければ良いのですが・・・・。

黒岳の登りはところどころ登山道が露出していましたが 雪も残っていました。
何度もアイゼンを履いたり外したり・・・ 面倒ですが・・・ 滑落したら困りますので・・・ 

山頂から烏帽子岳へのルートを目で追うと・・・・這松で雪渓が分断されていますが 弱点がありそうです。
網膜にルートを焼き付けて石室への登山道を歩きます。
黒岳の南面はキバナシャクナゲや ミネズオウがチラホラ咲いていました。

乙女の心

大雪烏帽子山頂.JPG写真のキャプションを入力します。
石室手前の雪渓を南下して赤石川のスノーブリッジを渡ります。
対岸の雪渓を登って 尾根の乗越しは這松漕ぎでした。
池塘帯に下降して さらに小さな岩尾根を登ると雄滝の沢上流部にでます。
ヒバリやカッコウが鳴く 日本庭園のような光景で 残雪もたっぷりありました。
正面の雪渓を登りつめると 頂上手前の砂礫地です。

最後の詰めは 岩の堆積地を西から迂回して登りました。
迷路のような変化に富んだコースで クライアントは運動会の障害物競争を楽しんでいるようです。

黒岳の下りは ダケカンバの黄緑色の新芽が清々しく見えました。
若芽ってまるで私達みたいね・・・・伊達巻さんが ポツリと言いました。
ムムム・・・・本気か・・・冗談か・・・あハハハ・・・
なんと反応して良いものか・・・悩みました。
いつまでたっても  乙女の心を忘れない 還暦過ぎの女性達。
ガイドは少年のように複雑な心境に陥りました。
層雲峡8:00 リフト終点駅8:30 黒岳10:15~30 烏帽子岳12:45~13:25 黒岳15:10  リフト終点駅下山16:15

樽前リサーチ
2014年6月3日

スモールキャニオン

樽前ガロー.JPG
何ですか この気温! 毎日30℃。
つい先日までスキー滑ってった身としては・・・ 付いていけませんね。
涼を求めて 水のあるところにリサーチしました。

まずは樽前ガロー。
チップ釣りの始まった風光明媚な支笏湖に向いました。
湖畔から苫小牧に抜ける道道は自然林に囲まれて 空気がクーラーのように冷たく爽やかでした。
樽前ガローに降りる小道はすぐに見つかりました。
先客のカメラマンが数名いて その人気に驚きました。
グランド・・・・ではありませんが・・・スモールキャニオン って感じですね。

続いて樽前山の錦岡コースの林道リサーチです。
地形図を読むと・・・錦大沼・小沼 トキト沼 マッカ沼  森田沼 タネト湖 樽前大沼etc ・・・池がたくさんあります。
樽前山の伏流水が噴出しているのでしょうか。
昔・・・樽前カントリーでコンペがあり 強烈な雷雨でプレイが中断したことがありました。
雨雲が通り過ぎたらすぐプレイできて コースの水はけの良さに驚きました。
この付近の土質は・・・当然ですが・・・火山灰なんですね。

名前は知りませんが 樽前林道入口に取水蛇口が整った湧水施設がありました。
火山灰がフィルターの役割を担っているのか 冷たく美味しい水でした。

タヌキに3度 会えました

インクラの滝.JPG写真のキャプションを入力します。

続いて インクラの滝を探しました。
国道脇に看板がありますが・・・JR線路を越える道がありません。
回り道をして 別々川沿いの砂利道を走らせます。
これも昔・・・この川に友人とヤマベ釣りに来て・・・サケの遡上にぶつかって釣りになりませんでした。
はらいせにサケを手づかみで捕まえたことがありました。
内水面漁業法違反ですが もう時効だから・・・告白します。

インクラの滝の展望台近くに駐車して 見晴らし台まで歩きましたが 渓流靴はなかったのでこれ以上は進めませんでした。
次回の楽しみです。

帰りがけにカルルス温泉から橘湖に行ってきました。
この暑さで春の花はすっかり終わってしまい残念でしたが・・・タヌキには3度も会えました。

芦別岳 (1,726m) 本谷コース Ⅱ
2014年5月31日~6月1日

他人の足

P6010009.JPG

日本離れしたロケーションにテンションも高くなります。
インゼルと4稜の取付きを通過すると正面に1稜が見えてきます。
次第に傾斜がきつくなり 直登できずジグを切ります。
先行パーティーに追いつき 団子になって歩きます。

時々雪渓の上を小さな落石が走り去ります。
急峻な雪渓と高い気温に クライアントの消耗は激しいようです。
立ち止まって上を見上げたり うつむいたり・・・どうやら ふくらはぎがパンパンに張ってきて 耐えているようです。

ガイドさん 頂上はまだですかあ?
そうです これが本谷なんです。
答えになっていませんね。

ヒデさんは2Lの水を飲み干したのか 健気にペットボトルに雪を詰め込んで飲んでいます。
頂上までの標高差はまだ500m以上あります。
心は前に進みますが 額から汗が溢れ 顎から汗が滴り 足はまるで他人の足 状態。
元クロカン選手でも・・・ 気力で笑っていました。

氷河期の面影

P6010022.JPG写真のキャプションを入力します。

西壁が近づいたら 十勝連峰から大雪山の山々が広がってきました。
ここまで苦労して登ってきた幸せを感じます。
やかて 夫婦岩が目線の下になると 富良野の街が箱庭のように俯瞰できます。

今日の天気は サイコーだあ・・・一昨年はガスの中で何も見えずに登頂したモンベルオヤジさんは口癖のように何度も何度もつぶやいています。
ガスの中なら恐怖心ないけど 見えたら・・・やっぱり怖いなあ・・・この傾斜!

徐々に雪渓が細くなり 傾斜も緩くなってきました。
眼下の雪渓には蟻のように後続の登山者が登ってきました。
落石しないように細心の注意を払って コルまで岩の積み重なったガリーを登ります。
北尾根が水平に見えてくると ツクモグサの蕾がが目立ってきました。
見応えのある綺麗な花ではありませんが 柔毛の生えたその姿は 氷河期の面影を残した貴重な植物です。
厳しい環境だからこそ 生き残っているのでしょう。
頑張れよ! エールを送ってあげたくなりました。

北尾根の登山道に出ると・・・ 念願叶って良かったァ~・・・ 登山歴の長いガングロオヤジさんが叫んでいました。

太陽の里キャンプ場4:25 旧道登山口4:50 ユーフレ小屋6:40~7:00 ゴルジュ帯7:40~8:00 北尾根コル11:10 芦別岳11:40  新道登山口下山15:25

芦別岳 (1,726m) 本谷コース
2014年5月30日~6月1日

ヘビもゴルジュも 心臓に悪いなあ

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今年は雪解けが早いのでゴルジュが開いているんじゃないかとヒヤヒヤしていました。
太陽の里で前祝いの宴会していたら登山者が降りてきたので聞いてみたら・・・・ゴルジュは雪が詰まっているけど そのあと微妙なところがありました・・・とレスポンス 。
微妙・・・・ムムム・・・
ビール片手にジンギスカン・・・・いい加減に酔っ払って 微妙なんて言葉すっかり忘れてしまいました。
行きゃー何とかなるッショー 
クライアントは ヒデさん ガングロオヤジさん モンベルオヤジさん です。

ユーフレ小屋からゴルジュに向かって歩いていると・・・カラスベビを踏みつけそうになって・・・心臓が爆発しそうになりました。
以前にも 小屋の石垣で3mの巨大なアオダイショウに遭遇してド肝抜かされたことがありました。
なんでヘビ嫌いの私がこんな目に会わなければならないのか・・・呪いたくなりました。

ゴルジュは ジェット機のようにゴーゴーと唸っていましたが 幅3m厚さも3mぐらいあって 心臓には悪いけれど 難なく通過出来ました。
しかしその後の雪渓は寸断されていて 右岸のイヤラシイ高巻きです。
固定ロープを張る樹木はありません。
落ちたらシュルンドから深くて暗い川底に・・・滑り台・・・良くても骨折間違いありません。
しばらく考えて・・・左岸の岩場をへツることにしました。

水に浸からずに通過できてホッとし・・・ いよいよアイゼン装着して雪渓歩きです。
ところが・・・・

アイゼンで渡渉

P6010006.JPG写真のキャプションを入力します。

また雪渓が途切れて・・・右岸も左岸も絶壁で高巻きもヘツリもできません。
しばらく考えて・・・残された道は・・・やはり渡渉しかありません。
深さは30cm幅は3mくらいだから・・・・アイゼン付けたまま 行っちゃえ!
覚悟を決めて バシャバシャバシャと走り抜けました。
落ちるよりは 濡れるほうがマシです。

これから いよいよ長い雪渓歩きが始まりました。
青い空に白い雪渓が眩しくて 濡れた靴は不快ですが気分は晴れ渡ってきました。

松倉岩(711m)
2014年5月29日

自然は厳しいなあ

ブログ1.JPG

赤井川の落合ダム・・・常磐ダム・・・小樽峠から・・・松倉岩に登ってきました。
この付近には その昔 鉱山があったそうです。
小樽と赤井川を結ぶ交通の要所だったというのは いつの頃だったのでしょうか。
明治から大正・・・そして昭和・・・富国強兵のための金属探査・・・・そんなことを空想しながら歩いていました。
林道にはゲートがありませんが 落石を除けて 倒木を切り谷に落とし ジワジワと進みました。
標高330m二股で駐車します。

地形図に掲載されていない新しい林道が多く 歩道は藪に消えて道に迷いそうです。
行きつ戻りつ・・・騙されながらも ウドを採ったりタラの芽やワラビを摘んだり・・・GPSでチェックして結構忙しく充実していました。
風があるからまだマシですが30度近い気温で 脱水症状になりそうです。

小樽峠に着いたら木陰が多くホッとしました。
オタマジャクシやサンショウウオの卵が水たまりで干からびて ちょっと可哀そうでした。
自然は厳しいなあ・・・誰かがポツンと言いました。

なんちゃってアドベンチャー

ブログ2.JPG写真のキャプションを入力します。

松倉岩への藪の道には テープは付けられていましたが 雪壁登りがあったり シュルンドがあったり 岩を潜ったり なんちゃってアドベンチャーでした。
尻滑り4級さんは 意外といいじゃないの~ と何故か褒めてくれました。
意外と・・・とは あまりガイドを信用していないみたいです。

黄砂の影響か 山は霞んでいますが 余市岳はうっすらと見えました。
羊蹄山は見えませんが 反対側の小樽も街は まるで飛行機から地上を見ているような光景に映りました。

山中牧場のソフトクリーム売り場には オジさんとオバさんが列を作って並んでいました。

常磐ダム330m二股9:30 小樽峠11:40 12:50松倉岩13:10 14:50二股P下山

樹海峰(1,231m)
2014年5月27日

淡い期待・・・・すぐ落胆

樹海峰1.JPG
美しい名前の 樹海峰・・・・
層雲峡の奥に造られた大雪ダムの北側にあります。
クライアントは 2ヶ月ぶりのプリマさん モンベルオヤジさん 若いころに大雪ダムを造っていたガングロオヤジさんです。

登山口の標高が800mだから当然雪があるだろうとタカをくくっていましたが・・・・ウグイスが鳴いていました。
西側の斜面では 雪のユの字も見当たりません。
猛烈なブッシュに突入する勇気もありませんでした。
昨日の暑寒別岳では標高300mからスキーで歩いたのに・・・・・ガクッ。

北面のニセイチャロマップ川の林道を詰めて北尾根に取りつくことにしました。
北斜面なら雪が残っているかもしれない・・・淡い期待を抱いていました。
林道を歩くうちに・・・期待はすぐに落胆に変わっていきます。
対岸の南斜面は柱状節理の露岩が見事で 山ツツジが咲き誇っていました。
これは もうブッシュ漕ぎしかないかなあ・・・・・

ヨシ・・・これだ!

樹海峰ブログ.JPG写真のキャプションを入力します。

取り付き点には 昔の作業道の痕跡が残っていました。
ヨシ・・・これだ!
しかし 痕跡はすぐに途絶え・・・沢の急斜面を灌木掴んで這い上がりました。
予想通り・・・尾根にも別の作業道跡があり イバラを掻き分け辿ります。
標高900mでブル道は行き止まり・・・いよいよ本格的な藪山に突入します。

標高が上がるに連れ 鹿道なのか 少し歩きやすくなってきました。
朽ちた切り株があるところを見ると 伐採跡の再生林のようです。
標高差はわずかに400mなのに 遅々としてなかなか進みません。
歩き始めて すでに2時間40分・・・・・予想以上に時間がかかっています。
目印の赤テープをつけながら 進みます。

標高1150mを越えると やっと雪がでてきましたが・・・あと3日もすると消えてしまいそう・・・バニシングスノーです。
傾斜が緩くなってきたら1212m峰ですが、登らずに東にトラバースします。
根曲がり竹が濃くなってきて 押した竹が顔に跳ね返ります。
モンベルオヤジさんは顔にミミズ腫れを作ってしまいました。
体重が少ないプリマさんは押し返されて 苦しいところですが・・・弱音を吐かず頑張っています。

笹に覆われた頂上に飛び出すと・・・南側に雪を纏った石狩連峰がありました。
眼下には樹林の隙間に大雪湖が見えます。
40年前、若かりし頃 ガングロオヤジさんは大函の山奥の飯場でトンネル工事・・・
ダム工事の飯場は湖の底に沈んでいるそうです。
なにやら感慨にふけっているように見えました。

振り返ると 屏風岳が一段と高く 威厳ある山容を誇らしげに見せてくれました。

大函駐車場11:00 北尾根取付11:40 1107m標高点13:40 1212m峰14:20 樹海峰14:35  北尾根取付16:40 17:20大函駐車場下山

暑寒別岳 ラストスキー (臨時山行)
2014年5月26日

贅沢は言えません

暑寒スキー1.JPG
5月16日 雨で中止になった暑寒別スキーが気になって・・・臨時山行です。
札幌や石狩は風速10m以上のかなり強い南東の風が吹いていました。
増毛地方の天気予報は曇りですが 風は4m/sです。
風下に当たるので山の陰に入って 風が弱いのでしょう。
でも山頂付近は滝雲のような流れる雲に覆われています。
ちょっと心配ですが 行けるところまで行ってみることにしました。

今年は雪解けが早いので 暑寒荘からシートラーゲン(スキーを担いで)で登ります。
夏道を30分で尾根に出て 2合目までさらに30分。
佐上台を越してからスキーを着けて歩きました。

雪は松の葉や黄砂で汚れていて 今ひとつですが この時期 贅沢は言えません。

滝雲が迫る

暑寒スキー2.JPG写真のキャプションを入力します。
1200m扇風台の下まで登ってきましたが 突然風が強くなってきました。
滝雲がすぐそこまで迫ってきました。
南東の風向が南に変わっています。
猛烈な風に向かって歩かなければなりません。
風速は20mを超えていたと思います。
風に押し返されて・・・もうダメだあ・・・・これ以上は危険領域です。

扇風台の山影に入って風を避けてひと休みです。
さあ 今年最後のスキー・・・・
イッキュウさんはいつもの華麗な滑りで・・・ガイドを完全に凌駕していました。
ガイドは・・・プラブーツが足に合わなく 痛みをこらえて忍耐のスキーでした。

何はともあれ・・・怪我もなく無事に今季のスキーを終えることが出来ました。

暑寒荘8:30 佐上台9:35 11:35扇風台11:45 12:50暑寒荘下山

札幌山岳会 ザイル祭り
2014年5月25日

ニリンソウ畑で安全祈願

ザイル祭りブログ1.JPG
恒例のザイル祭りに参加しました。
銭天山荘の庭はニリンソウが満開でとてもきれいでした。
海岸から押し寄せる霧で青空は望めませんが、雨がふらないだけマシだあ・・・誰かが叫びました。
下界は暑いくらいなのに、銭天山荘では寒くてフリースを着て参列しました。
会員20余名が神妙に神主の祝詞を聞き 玉串奉納を行いました。
いつものように ロープやヘルメットに登攀用具を持ち込んでお祓いも受けました。
形式張っていますが いつもと同じことを同じようにできることは いいことなんだなあ・・・30数年間、無事故だから・・・なんですね。

じつは山岳民族

ザイル祭り2.JPG写真のキャプションを入力します。
神事の後は 恒例のジンギスカンパーティーです。
北広島産の太いタケノコや 行者にんにくも網で焼いて頂きました。
昼間っからのビールで話は弾み いつものように賑やかな雰囲気でした。
日曜日とあって登山者はひっきりなしに通過していきます。
ここも 若者グループが目立ちます。
山ガール にくっついて 山ボーイ も確実に増えているようです。
その昔・・・合ハイなるのもがあったそうですが・・・・今まさにお見合いハイキングですね。
藪山や沢登り・クライミングではなく 公共交通機関で行くナンパのためのハイキング登山。
時代も変わりました。

聞くところによると 去年は一人用テントも良く売れたそうです。
どうやら山ガールが買い占めたそうです。
日中の行動は一緒で食事も共にしますが、 夜は隣同士のテントで一人で寝るんだそうです。
オジさんにはなかなか理解できません。

昭和30年代の登山ブームから50年、2世代を経てのブーム再来を感じます。
日本人って・・・・実は山岳民族なのかもしれませんね。

西暑寒別岳(1,413m)
2014年5月20日

1kmロングトラバース

岩峰直下.JPG
西暑寒別岳?
そんな山あった?

地形図に山名は載っていないけれど 暑寒別岳は双耳峰で 本峰の西にどっしりした山頂があり 暑寒別岳の登山道からも確認できます。
夏道がないのであまり登られていないようです。
南暑寒岳に比べると不遇な山とも言えますが 希少価値があるとも言えます。
ルートは3通り考えられます。
①暑寒別岳から岩稜を下降して登る 
②沢を挟んだ西側の北尾根を残雪期に登る(沢の渡渉が課題)
③ポン暑寒別川から沢を遡行して登る

今回は①ルートの予定でフィックスロープも用意しましたが それでも岩峰の下降には滑落の危険が伴います。
そこで 1225m扇風台から岩峰の下まで扇型に約1kmトラバースする第4のルートを思いつきました。
雪が柔らかくて 風がなく 視界が効いていれば何とかトレースできそうなルートです。
幸運にも 今日はその条件が整っていました。
上部からのブロック雪崩にも注意します。
カールのような35度以上の急斜面が延々と1km続き トラバースだけで1時間30分かかりました。
不安定な姿勢でのキックステップに 足が棒のようになりました。

クライアントは 唯我さん マダムダンサーさん イッキュウさんです。

緊張感からの開放

P5200088.JPG写真のキャプションを入力します。

長いトラバースを終えて 滑落の危険を脱すると 緊張感から開放されてホッとしました。
あとは雪庇に注意するだけで登頂できそうです。

群別岳と奥徳富岳が ひときわ鋭い山頂を見せています。
浜益岳 雄冬山 岩尾天狗 が下に見えてきました。
西暑寒別岳の山頂は 北側に大きな雪庇を張り出した広い雪原でした。
登りに5時間50分かかりました。
遅い昼食をさっさと済ませて下山します。
長いトラバースもバケツになっているので帰路はさほど緊張しませんでした。
トラバースを終えて 夏の縦走路に戻ると 幸せな気分になりました。

暑寒荘7:55 2合目9:00 7合目11:00 1225m下コル11:30 岩峰下コル13:00 13:45西暑寒別岳13:55 1225m下コル15:05 佐上台16:15 17:00暑寒荘下山

下ホロカメットク山(1,668m) Ⅱ
2014年5月17日18日

5年越しの登頂

下ホロ山頂ブログ.JPG
唯我さんは 3度目の正直 5年越しの念願が叶ったそうです。
イッキュウさんと マダムダンサーさん は 気になって気になって・・・石の上の3年なんだそうです。

十勝岳やオプタテシケ山 富良野岳は 富良野盆地から山稜を超える見事な滝雲に隠れていました。
不思議なことに上ホロと境山 下ホロだけが晴天域に入っています。
山頂は風もなく穏やかで 燕の群れが旋回していてちょっと拍子抜けです。
ニペソツ 丸山 ウぺぺ は雲に見え隠れしていました。
素晴らしい360度の展望 円錐形の頂点には2等三角点がありました。

シマフクロウと鷲掴みにされたヘビ

下山途中.JPG写真のキャプションを入力します。
下山途中に5人パーティが私達のトレースを追って登ってきました。
若しかしたら・・・やはり・・・鉢巻に 甲高い声・・・ 新得の大橋ガイドのツアーパーティーでした。
昨日 うわさ話をしていた 本人が現れて 驚き桃の木。
挨拶とエールを交わし 情報交換 そして下山を続けます。
頂上から2時間弱で キャンプサイトに戻りました。

予定より早く下山できたので 動体視力の優れたイッキュウさんの手ほどきでタラの芽やコゴミを採りながら ゆっくり運転していました。
左手の岩場から・・・・・いきなり・・・・飛び出してきた・・・・ウヮァー!
フロントガラスの目の前に  1mもの蛇がぶら下がって ・・・・・ウヒェー!
両翼150cm以上の大型の野鳥が もがいたヘビの頭をを鷲掴みにして 目の前を横切って バサバサバサと羽ばたいて森のなかに消えていきました。

オオワシか? ちょっと違うなあ・・・尾白か? 尻尾がちがう・・・・
尾翼が 茶色と白色の斑で扇子のように美しく広がっていました。
頭のなかで野鳥図鑑をパラパラめくり・・・・・もしかしたら・・・・
あれは きっと・・・・シマフクロウに違いありません。
全員一致でした。
凄い光景を・・・目の当たりに観て 私もクライアントも しばらく呆然としてしまいました。

シマフクロウは魚食って聞いていたけど・・・肉食なんだア!
夜行性って聞いてたけど 昼間も捕食するんだァ・・・・
東大雪の自然って 凄いんだなァ・・・・
カメラを構える余裕は・・・全くありませんでした。

774標高点三叉路4:50 910m林道カーブ5:40 1380m森林限界7:10 8:45下ホロカメットク山9:05  11:00三叉路下山

下ホロカメットク山(1,668m) 
2014年5月17日18日

人力ブルドーザー

下ホロブログ.JPG
曙橋からの林道はどこまで車が入れるか・・・・これが1番のキーポイントです。
殿狩橋・支十勝橋・ホロカ十勝橋・・・・あちこちで法面が崩れて岩石が林道を塞いでいます。
小さな岩はその度に人力ブルドーザーで石を除けて進みます。
タイヤがパンクしたら・・・ハイそれま~で~よ。
こまめにハンドルを切り回し 倒木や大きな岩を避けて慎重にアクセルを踏み続けます。
林道の左右両端が崩壊寸前のポイントは・・・ほとんど緊張で手が震えました。
ドキドキ ハラハラ バックンバックン・・・ 何とかかんとか774m静水橋まで来てしまいました。
ここまでくれば 申し分ありません。
初日はここでキャンプです。

小雨が雪に変わり朝までパラパラ降っていました。
上空の風がジェットエンジンのようにゴーゴー唸っていて 夜中に何度も目が冷めました。
明日は回復する予定ですが・・・・どうなることやら・・・・困ったときの神頼み。
クライアントはイッキュウさん 唯我さん マダムダンサーさんです。

地形図に引いたライン通り

這松帯.JPG写真のキャプションを入力します。
祈りが通じたのか・・・朝は晴れ間が覗いていました。
ミゾレも霧雨に変わり・・・・4時50分 吉幾三!
残雪が少ないので 852mを越えて910mカーブからツボ足で樹林帯に突入しました。
北面なら雪が残っていてブッシュが少ないだろうとの目論みです。
時々根曲がり竹が立っていましたが 雪を探して繋いで 地形図に引いたラインを追いかけます。

標高1000mから傾斜が増してきますが 針葉樹林帯の雪はたっぷりありました。
1200mからダケカンバ帯 1400mからオープンバーン 1500mからは這松帯とハンノキ帯でした。
背丈を超える這松を避けて うるさいハンノキを押し分けて 上手く高山植物帯に逃げ込みました。
頂上までは残すところ標高差150mに迫りましたが 最後はとうとう低い這松に掴まりました。

浜益岳(1,258m) 
2014年5月15日

浜益南稜は・・・雪が・・・ない!

浜益岳遠望.JPG
13日のスケジュールが雨のため順延されて・・・・今日になりました。
楽しみにしていた南稜の取付きは雪が消えてしまったので 残念ですが御殿ルートに変更しました。

3月4月そしてGWも好天が続いていましたが・・・ここ3日間は不安定な天候です。
農家にとっては恵みの雨ですが ガイドにとっては恨みの雨です。
ガイド殺すにゃ刃物はいらぬ 雨の3日も降ればいい・・・・・・ギャフン!

クライアントは 尻滑り4級さん と 釣りキチノリチャンさんです。
浜益市街はは海霧のような低い雲に覆われていましたが 林道の標高450mまでくると雲海でした。
残雪に阻まれ Zガーブの手前から歩きます。
大阪山までは一息でした。
尾根筋は雪が消えていたので東側の沢から登ります。

標高900mから細尾根です。
這松を避けて東側に回りこみましたが 急斜面のクレバスに遮られました。
落ちられたらちょっと面倒なので 這松を漕いで西側に出ました。
うろうろしている間に 後から追いかけてきた単独のスキーヤーに一気に抜かれてしまいました。
ギャフン!

暑寒別岳・・・まだまだスキーが楽しめそう

浜益御殿から雄冬岳.JPG写真のキャプションを入力します。
浜益御殿まで順調に来ました。
雄冬山 こんなに近かった? 格好よく見えています。
浜益岳は ひときわ高く聳えています。

浜益岳への稜線もところどころ這松が立っています。
這松帯に近づくと 視界が塞がれて 時々判断を誤ります。
ルートを目で追って じっくり観察して・・・記憶します。

北斜面をトラバース気味に進んで1068標高点からは東側を巻きました。
クレバスがいたるところに口を開いています。
肩から頂上は雪壁のように見えますが 登ってみるとさほどでもありませんでした。
4時間30分かかって頂上に達しました。

暑寒別川の谷底から微風が吹いて来て 癒されます。
昼寝したいくらい 穏やかな天候です。
群別岳が尖って 存在感を見せつけてきました。
暑寒別岳はまだまだスキーが楽しめそうでした。

林道450m8:00 大阪山8:40 浜益御殿11:00 13:30浜益岳13:50 浜益御殿14:40 
15:25駐車地点下山

群別岳(1,376m)奥徳富岳(1,346m)環状縦走 Ⅱ
2014年5月10日~11日

17歳

奥徳富岳.JPG
群別岳も 奥徳富岳も 誰もいないなあ・・・・クライアントのツイット
誰もいない・・・・遠い昔 どこかで聞いたフレーズ・・・
そうだ 17歳 南沙織チャンだァ~

誰~もいない海 二人の愛を確かめたくて~ あ~なたの腕を すり抜けてみたの~
走る水辺の眩しさ~ 息もできないくらい~ 早く~ 強く~ つか~まえに来て~
好きなんだもの~ 私はいま~ 生~きている~

17歳の高校生に こんな素晴らしい歌詞は・・・初めての出合いでした。
筒美京平の作曲も また素晴らしい・・・・
篠山紀信の奥さんになったと思うと・・・・もったいないなァ・・・
嗚呼 懐かしい いまは57歳のガイドにも 青春みたいなものがあったんだァ~
通学は煙モクモク国鉄D51機関車 沙織ちゃんのLPレコードを見せびらかす学友にジェラシーを感じたあの頃・・・

歩きながら替え歌が思いつきました。

誰もいない山 二人の脚力(ちから)確かめたくて あなたの腕に ピッケル持たせたの
走る雪原の眩しさ 息もできないくらい 早く 強く キ~ックステップ~!
好きなんだもの 私はいま 生きている~

クレバス シュルンド あの手この手

シュルンド.JPG写真のキャプションを入力します。
群別岳から奥徳富への稜線は 切り立った雪庇とズタズタに崩れた雪ですこし危険でした。
這松を避けて灌木帯に逃げ込んで 雪をつないで クレバズやシュルンドを回避して
ピッケル出したり 仕舞ったり あの手 この手で 手間取りました。
最後の詰めは 垂直の這松漕ぎでした。

大雪山から羊蹄山まで見渡す360度の展望に 飽きることはありません。
下山するのがもったいないほどです。
微風が額から汗を拭ってくれました。
しばらく ボーッと 太陽を浴びて 春山を満喫しました。
また来るよ~ 待っててね~ 群別岳 奥徳富岳 何度来てもいい山です。

群別林道ゲート4:30 渡渉点5:55 609m標高点6:30 大滝7:15 1000mコル8:15 9:30群別岳9:45 11:15奥徳富岳11:40 渡渉点14:00 駐車点着15:00

群別岳(1,376m)奥徳富岳(1,346m)環状縦走
2014年5月10日~11日

尾白利加に違和感

ブログ (2).JPG
奥徳富岳の予定でしたが あまりにもコンディションがいいので・・・・・1山ではもったいないなあ・・・
せっかく天気が良いのだからついでに群別岳に寄ってから奥徳富岳にいこうよ~
グ グ グンベツ岳が ついでに寄り道で登る山?
ツワモノだなあ・・・
クライアントは モンベルオヤジさんと ガングロオヤジさんです。

昨夜は 初物のアスパラ炒めと いつものポトフ 北海道限定黒ラベルと G7ワインで盛り上がりました。

ちなみに 尾白利加 という山名には違和感があるので 元来の 奥徳富 と呼ぶことにしました。

ついでに登った群別岳

竹内さん伊藤さん (2).JPG写真のキャプションを入力します。
群別岳には失礼だが・・・ついでに寄り道で登りました。
昨日の夕方に会ったパーティーは 奥徳富から群別 そして幌天狗も周って11時間30分だったそうです。
上には上があるものですね。
ムムム・・・・ムラムラ・・・来年はチャレンジしようかなあ・・・

林道4.6km地点のゲートは開いていて 融雪も進んでいましたが 山菜採りの無法な車が入ることを想定して ゲート手前に駐車しました。
林道終点の渡渉も踝まででラクラク~ホン 熊ノ平もヒグマの気配は感じません。
昨日のパーティのトラックがわずかに残っていて ルートファインディングの必要もなく ストレスフリー。
雪が腐っていたので南稜のトラバースはストックで通過出来ました。

5月の山は楽天・・・じゃなく 楽勝・・・
7度目の群別岳ですが こんなに条件の良い群別は初めてでした。

積丹 屏風岳 (989m)
2014年5月8日

二転三転

屏風遠望.JPG
知来岳の予定でしたが 前日のリサーチで 南面の雪が・・・ない!
雪のある山は・・・暑寒か  積丹か・・・・
そうだ! 積丹の赤石岳に行こう・・・・

ところが 大川林道に着いたら・・・・ここも雪が少ないなあ・・・・
去年はたっぷりあったのに・・・・今年の積丹は雪解けが早いようです。
二転三転ですが・・・・
サクッと登れそうな 屏風岳に 急遽変更しました。

雪を探して右往左往

屏風山頂.JPG写真のキャプションを入力します。
滝沢林道の三叉路を越えて 取り付き点を探しながら歩きます。
1.5km進んだ沢の北斜面なら残雪がありそうな予感・・・・
ところが 結構な細尾根で・・・・・雪は落ちてブッシュが酷いものでした。
一本南の尾根は広く 残雪もありました。
今さら移動できないし・・・・このまま雪を探し求めて右往左往・・・・突進します。
368標高点の下は 幻の沼 ができていました。

標高370mで渡渉があり 驚南東の尾根に取り付きました。
さすがはッ 屏風だね・・・・急登でグングン・・・・景色も良くなります。
汗が目に入って・・・・ サングラスの内側にも汗が流れます。
最後の詰めも わずかに雪が張り付いている痩せ尾根の這松こぎでした。

結構登り応えのある   屏風岳でした。


大川林道標高80m駐車地点9:00 180m取付き9:45 400mポコ11:05 13:00屏風岳13:20  16:00駐車地点下山

永山岳(2,050m) Ⅱ
2014年5月4日~5日

これが~日本だ~ 僕らの~国だ~

永山FB.JPG
遠い~世界に~旅に~ 出ようか~ それとも~赤い~風船に~乗って~ 雲の~上を~歩いて~見ようか~
そんな気分にさせてくれる・・・ロケーションです。
先行者なし トレースなし 完璧に貸し切りの山です。
ワクワク ドキドキ ハラハラ 
こんな バレーブランシュみたいな景色が日本に いや 北海道にもあったんだ!
数年前にも来たけれど 改めてこのコースの素晴らしさを見直しました。

永山トラバース.JPG写真のキャプションを入力します。
当麻岳の目標を永山岳に変更して 頂上を目指します。
2000mでスキーをデポしてツボ足で低い這松の上を歩きます。
荒々しい愛別岳が見えたら・・・・永山岳の頂上に着きました。

安足間岳はガスの中です。
そそくさとデポ地点に戻って・・・いよいよ・・・ヨッシャ~が始まります。
新雪が引っかかりますが・・・転倒しないよう堪えます。
両足の四頭筋が痙ったクライアントも 痛みをこらえて必死に滑ってきます。

あまりに広い斜面で 目標物がなく 三半規管が狂ったように スピードと距離感 平衡感覚が 失われていきました。

立ち止まると 傾斜が見えてきます。
モウイッチョー 行くぞー それッ !

千の風に~ 千の風に乗って~ この~ 大きな空を~吹き渡っています~
意味は違うけれど・・・・口ずさんでいました。 

愛山渓温泉6:55 三十三曲がり渡渉点7:15 1650m滝9:30~10:00  永山岳11:25 
愛山渓温泉下山13:35

愛山渓温泉からの帰路 法面を駆け上がる3歳くらいのヒグマを見ました。
停車すると ヒグマも法面の上から ジッとこちらを観察していました。
痩せていなく 毛並みも良く 結構丸々していて 愛嬌がありました。

永山岳(2,050m)
2014年5月4日~5日

貸し切りの愛山渓温泉

P5060032.JPG
初日は貸し切りの愛山渓ヒュッテに泊まり  ゴーダとゴルゴンゾーラをつまみながら料理上手なクライアントに包丁を任せて ガヤの海鮮鍋に舌鼓を打ちました。
いやあ~ 今日もシアワセだなあ?

クライアントは ランディーグループの自称精鋭4名と 梅ちゃんさんです。

アイゼン渓温泉の標高100m地点で 積雪は80cm位ありました。
例年よりかなり多い気がします。
三十三曲がりの橋は雪に埋まっていて スノーブリッジを渡りました。
1300mで広い尾根に上がると そこは素晴らしい景色が広かっていました。

ハーフパイプ カール状地形

永山カール登り.JPG写真のキャプションを入力します。
滝上分岐から更に上部の雪原を ひたすら歩きます。
時間と空間の感覚が遠のいていきます。
あまりにも広すぎて 平衡感覚が失われていきます。

当麻岳を目標にしていましたが 上部は岩がでていて西尾根は難しそうです。
カール状の地形をそのまま進んで標高1650mの滝の下にでました。
スキーアイゼン着けてクラストした左岸の斜面を登ります。
ちょっと緊張しますが・・・クリア出来ました。
あとは ハーフパイプのような沢を蛇行しながら高度を稼ぎます。



御茶々岳 おちゃちゃだけ(1,331m) 松籟山(1,284m)
2014年5月03日

ポトフもいいけど たまには海鮮鍋

お茶々遠望 (2).JPG
昨日は富良野のAコープで買い出しして 太陽の里キャンプ場 でテント泊しました。
まだ寒いけれど 連休なので家族連れのキャンパーが結構来ていました。
松籟山の南面には雪がついてなく チョッと心配です。

クライアントは マダムダンサーさん イッキュウさん ユイガドクチャンさんです。
テントの外にイスとテーブル出して海鮮鍋を囲みました。
お決まりのビールにワイン・・・・いい気分で一人用テントに倒れこみました。

昨日の偵察時には閉まっていた 十八線沢のゲートが開いていて オオッ!
軽自動車が2台入っていました。
ラッキー!
標高550mの渡渉点は2本の丸太でかろうじて水没を免れました。
標高650mでスノーシューをデポして アイゼンで高度を稼ぎます。
トレースはシンパクのコルの北寄りに向かっていました。
どうやらダイレクトに御茶々岳に向かっているようです。
跡を追いましたが 上部はガスの中で視界がありません。
時々 パラパラと雪が降ってきました。
雪が硬くアイゼンのツアッケしか入りません。
傾斜がキツくなり・・・・滑落したら・・・かなり危険です。
コルまで戻ってリセットすることにしました。

今日は・・・撤退

お茶々1270m.JPG写真のキャプションを入力します。
コルから御茶々岳の南面をトラバースして 予定のコースで主稜線にでましたが 根曲がり竹のブッシュが立っていて針路が阻まれました。
ガスの中は風も強く 上空で ゴーゴーと唸っています。

ゴゴゴ~ 風が泣いている ゴゴゴ~    ゴゴゴ~ 風が叫んでる ゴ~ゴゴ~ 
今は爺さんになってテレビの司会やってる堺正章・・・スパイダーズ・・・・懐かしいですね。

ブッシュを避けて稜線の東の雪面をジグを切って登ることにしましたが・・・これが失敗でした。
やはりここも・・・雪が硬く・・・ピッケル出しても 足元は不安定です。
天気が良くて視界があって雪が軟らかければ 登りきれそうですが・・・今日はまるで反対です。
アイゼンの片側のツアッケしか効いていません。
靴の片側は宙に浮いています。
標高は1270m・・・・・ウーン。
わずか標高差30mで頂上台地に到達できるのですが・・・・・今日は・・・撤退します!
上部から滑落したら・・・スピードが出て止まれなくなり 木に激突するかもしれません。
これ以上クライアントを危険に晒すことはできませんでした。

来年 天気と雪の状態がいい時に またリベンジしましょう。

林道 標高400m地点駐車地点4:55 標高550m渡渉点5:25 シンパクのコル7:40  標高1270m最高到達地点8:20  10:00駐車地点下山

信砂岳 のぶしゃだけ(927m) 
2014年5月02日

P5020004.JPG
札幌から滝川まで高速に乗ると・・・・里山では桜が咲いていて・・・山には雪があるのかなあ?
クライアントの ゼクラン初参加 梅ちゃんさん ガングロオヤジさん イッキュウさん はチョッと心配そうです。 
北竜町から増毛に向かう道道94号の信砂峠はもう残雪があってホッとします。

共栄橋の路肩に駐車してスタートします。
道道のすぐ脇に・・・・新しい熊の足跡が 点々と・・・・こんなに近くまで寄って来ているんだァ・・・・!
驚きますが・・・札幌だって・・・同じことですね。
共存 共栄・・・・言葉の使い方がちょっと違う気がするけれど  納得 納得。

562標高点までは1時間で到着しました。
チンタラチンタラ 春を噛み締めて歩いていると イッキュウさんが 鼻をクンクンさせています。
ネギの匂いがするヮ! キョロキョロ   ァッ ミッツケ~!
雪が消えた根曲がりの中に 芽が出たばかりの10cmのピトピロが チラホラ。
帰りに採ってコー・・・・・ウシウシ!
流石は 元・木の実ナナさん・・・・ 目ざとさも イッキュウ 品 でした。

さらっと ガッツ丸出し

P5020006.JPG写真のキャプションを入力します。
標高850mからは広い台地状の雪原が広がります。
おまけに 900mからは雲の中に入って 視界は30m程度。
気が付くと904m標高点に向かっていました。
地形図とGPSで針路を修正して進みます。

そろそろ頂上だなあ・・・ガスの中 ダケカンバの樹上に山頂標識が ポツンとありました。

風がないのは幸いで・・・ゆっくり昼食を取り・・・いよいよホワイトアウトの中の下降です。
イッキュウさんが30m先に歩いてもらい・・・地形図は西偏9度。
コンパスは真東の90度にセットして・・・あと三歩右に歩いて・・・・はい そこで止まって下さい・・・・コンパス片手に滑り出します。
登り返しないよう 沢に降りすぎないよう 微妙な下降ラインを描きます。
標高900mで雲の下に出ると 視界が確保出来ました。

サア~ 行くぞー!
ヤッホ~  ソレ~  ヨッシャ~   いつものハイな声が谷に木霊しました。
梅ちゃんさんのスキーは 急斜面に物怖じしない攻めの姿勢で さらっとしてますがガッツ丸出し でした。

共栄橋9:30 562標高点10:30 12:30信砂岳12:50 14:10下山

渚滑岳しょこつだけ(1,345m) 
2014年4月30日

ストレス溢れそう・・・

渚滑岳オサツナイ林道.JPG
昨夜は渚滑川に架かる頭首工の対岸にある広場でテント泊でした。
周辺には住宅がなく 街灯もなく 新月で漆黒の闇が待っていました。
満天の星座に囲まれて・・・・ ジェットストリーム・・・ジェットストリーム・・・ジェットストリーム・・・城達也のナレーションが懐かしい・・・・

オサツナイ林道は伐採の重機が入っていましたが 除雪はされていなく 入口から500mで残雪に阻まれました。
ツボ足で歩き始めると・・・・・真新しいヒグマの足跡。
親子熊が早朝に歩いたようです。
足跡は私達が向かう林道の奥に進んでいます。
道案内してくれているのかなあ?
違うよ 人間の歩く道と方向を知っていて 子熊に教育しているんだよ。
空から見たら 熊と人間が等間隔で移動しているのが判るでしょう。

ユイガドクちゃんさんは 恐怖でおしゃべりの声も出ません。
結局 親子熊の足跡は南尾根の取付きまで続き・・・ストレスが溢れそうでした。

来年はスキーで ○

渚滑岳.JPG写真のキャプションを入力します。

林道を4km歩き 四つの橋を渡り 標高550mから南尾根に取り付きます。
ツボ足で快適に高度を稼ぎます。
805標高点に上がる予定でしたが ルートは西に偏りました。
標高800mから上部ははオープンバーンで・・・・・ウーン 来年は3月に スキーで○ だなあ。

ジグを切ってグングン登ります。
後を振り向くと クラクラして斜面に吸い込まれそうです。
北見富士やチトカニウシが見えてきました。
大雪山の山並みが浮かんできました。
東に張り出した雪庇とブッシュ帯の間のギリギリラインを進んで いよいよ頂上です。
天塩岳が ひときわ高く見えました。 

林道入口から500m地点5:30 標高550m南尾根取付6:30 9:40渚滑岳10:00  12:35下山

狐山きつねやま(628m) 一等三角点
2014年4月29日

どこ? なに それ?

狐山2.JPG

渚滑岳の前日に・・・・狐をやっつけたんんだけれど・・・・
はあ? キツネ やっつける?
罠でも仕掛けて毛皮でも採るの?

クライアントは 一等点マニアの 裸足のゲンさん と ユイガドクちゃんさんです。
滝上町の渚滑川・滝西地区にある低山ですが 一等三角点があるのです。
裸足のゲンさんに言わせると どうしても行かなければならない のだそうです。
マスト です。
マニアとは 恐ろしいものですね。

保護石が11個・・・素晴らしい!

狐山.JPG写真のキャプションを入力します。
牧草地の農道から作業道に入り 林道に出て 沢を詰め 最後は残雪を踏みしめて・・・・・
雪の上に 大切にしましょう三角点  の標柱の  大切に が見えました。
裸足のゲンさんが いきなり突進します。
ザックからスコップを出して猛然と掘り出します。
ない ないぞ こっちかな あっちかな おかしいなあ・・・・
穴掘り 交代・・・周囲を掘ること5分・・・・あった! あったぞ!

保護石が11個もあるぞ!
珍しい!  素晴らしい!

いったい何が素晴らしいのか・・・・ マニアではない私には 理解できませんでした。

農道作業道スタート地点12:45 13:55狐山14:20  15:10スタート地点下山

ホロホロ山(1,322m)
2014年4月28日

ランディーさん スキー納会

ホロホロランディー.JPG
ランディーグループのスキー最終回です。
開通したばかりの道道86号のホロホロ峠シェルター出口からスキーで歩きます。
去年と違って あちこちブッシュだらけ・・・・・う~ん・・・スキーで藪漕ぎかあ?
根曲がりを避けながら 雪を探して迷路のようです。
標高700mまで来ると 雪原が広がってひと安心。
広い尾根を気持よく登ります。
単独の先行者がスキーで降りてきました。
這松漕ぎが酷くて 八合目で引き返してきたそうです。
私達も作戦を練り直さなければならないようです。

日高みたいなカール状地形

ホロホロ遠望.JPG写真のキャプションを入力します。
1070mで森林限界となり そこから1210m標高点の肩が見えます。
肩まで行って そこで考えよう ということになりました。
標高点まで来ると やはりブッシュで登頂意欲が減退しました。
頂上が見えますが やけに遠く感じます。

ホロホロ山東側のカール状地形は 隠された素晴らしいスキーエリアです。
日高みたいなカール状地形を下降気味に大きくトラバースして 夏道沿いに登れば なんとか登頂できそうです。
ちょっとした冒険ですが・・・・ひとつのアイデアです。

ランディーのリーダーと相談します。
リーダーはメンバーの体力と相談して・・・・チョッと難しいなあ・・・・・ここを本日の頂上にしましょう。

そうと決まれば・・・もうシールを外している方もいます。
ワクワク ドキドキ・・・標高差600mの滑降レースが始まります。
ダケカンバの樹林帯にトレースを刻んで シーハイル!

ホロホロ峠シェルター9:20 1120m這松帯11:20 1220m肩11:45  シェルター下山13:10

フレ岳(1,045m)
2014年4月27日

這松と格闘

フレ岳.JPG
4月7日の予定でしたが 延期になっていました。
クライアントは ユイガドクチャンさん と マダムダンサーさんです。

美笛国道から約1kmの林道分岐まで車が入りました。
5kmの林道歩きはアンニュイですが 春の散歩と覚悟を決めました。
天気も良く 風もなく のどかな登山日和です。

859標高点のコルから標高を落とさずにカーブを描いて長いトラバース。
油断すると枝沢に行く手を阻まれ面倒なことになります。
928標高点の西をトラバースしてフレ岳南面直下に 地形図のラインどおり着きました。

標高差150mの急登を一気に登り 頂上台地です。
背丈以上の這松帯に突入して 格闘すること10分で雪原に出ると ダケカンバの樹上に頂上標識がありました。

支笏湖周辺で 最も奥深い山

フレ岳スナップ.JPG写真のキャプションを入力します。

支笏湖周辺では最も奥深い山ですが この時期が一番登りやすいでしょう。
帰路 丹鳴岳に寄って西尾根を下降しました。

林道345m二股8:00 859標高点10:20 フレ岳11:35  丹鳴岳12:35  スタート地点14:50


八内岳やちないだけ(943m)
2014年4月25日

クライアントのため息

ブログ4.JPG
厚田の円錐峰の予定でしたが ・・・・・・
10kmの林道歩き~ィ?  私ダメかもォ・・・・ 絶対・・・無理ィ・・・・というクライアント
先日催行されなかった積丹半島の一等三角点 八内岳に変更となりました。
天気は 今日も 快晴・・・・・・・気持ち悪いくらい好天が続いています。

クライアントは イッキュウさん 釣りきちノリチャンさん マダムダンサーさん です。
甥のタクトがオブザーバー参加です。

発足林道は雪解けが例年より早く 予定より1km奥の二股まで車で入りました。
469m標高点まではツボ足でひと汗かきました。
遥か遠くに八内岳の山頂が見えます。
稜線はまだ約4kmあります。
エエッ~~!  円錐峰より楽だって聞いたのに・・・・・まだあんなに遠いの~?
クライアントのため息が聞こえました。

変態ポーズ

ブログ2.JPG写真のキャプションを入力します。
なあに・・・そよ風が吹いているし・・・歩いていると山頂がドンドン近づいてくるよ! 
ネガティブになっているクライアントを励まします。

606m標高点でスノーシューやカンジキをデポしてアイゼンを付けました。
ザックが軽くなって楽になりました。
775m標高点に着いたら 頂上はもうすぐ です。
ニセコ連峰が全山見渡せます。羊蹄山も霞のなかに鎮座しています。
景色が良くなると 疲れはどこかに行ってしまいました。 
笹薮の中からウグイスの囀りが聞こえて・・・・癒してくれました。

山頂は風が強く 風下に避難して 景色をおかずに昼食を取りました。

発足林道二股160m地点7:50 469m標高点9:00 606m標高点9:40 11:30八内岳11:55  14:05下山

前富良野岳(1,625m)
2014年4月23日

カールのようなオープンバーン

maefurano001.jpg
今年の春山は天気に恵まれてるな~  雨には当たっていません。
去年 味をしめた前富良野岳に 今年も登ってきました。
クライアントは スノーシューのモンベルオヤジさんと 山スキーのポジティブライフさんです。
布礼別の秋雲橋で除雪終点となり 登山口までは30分の林道歩きでした。
去年と同じく 原始ヶ原への登山道から 二ノ沢を詰めました。
滝は雪に埋まっていて 難なく通過すると 次第に傾斜が増してきます。
雪がザラメで安定しているのでこのまま沢を進みます。
1200mで森林限界となり 傾斜も35度くらいあります。
左右の尾根に逃げようかと思いましたが 上部から時々風の音が聞こえます。
快晴なのに???
ブロック雪崩やデブリもありませんので カールのように広大なオープンバーンにジグを切りました。

文武両道 折り紙つき

maefurano005.jpg写真のキャプションを入力します。

遮るものがないので 標高はグングン上がります。
1500mから東の尾根に抜けると 富良野岳から 境山 下ホロカメットク山が広がりました。
トウヤウスべと大麓山はすでに眼下となり 西には富良野西岳 布部岳から夕芦別岳 夕張岳まで360度の展望です。
クラストしてきたのでスキーをデポして ツボ足で強風の尾根を 耐風姿勢で慎重に登りました。

頂上まであと30mのところで キックステップも効かないほど硬く氷化した斜面になりました。
急斜面で アイゼンを付けることもできず  つま先が痛くなるほど蹴り込みます。
ツボ足で登って来たことを少し後悔しました。

頂上は 富良野盆地から吹き上げる強風で カメラを構える手が震えるほどでした。
アイゼンを付けて デポ地点まで慎重に下ります。

さあ ここから滑りますよ! といった途端・・・・
アクティブライフさんが水を得た魚のように先に滑りだしました。 
オオッ!
35度近い吸い込まれそうなオープンバーンですが 底に向かって果敢に攻めています。
やるな~オヌシ!
見事なターンです。

ポジティブライフさんは サイクリストで スイマーで 文武両道のワーキングウーマンです。
山スキーの腕前も 勿論折り紙つきでした。


秋雲橋10:15 原始ヶ原登山口10:45 二ノ沢出合11:25 13:55前富良野岳14:00 15:40秋雲橋下山

広尾岳(1,231m)
2014年4月19日~20日

ユズリストってなんだ?

P4200027.JPG
いい天気に恵まれ 日高南端の広尾岳に登りました。
クライアントは ガングロオヤジさん イッキュウさん マダムダンサーさん ウグイスの君と呼んで欲しい 羽生ファンのユズリストさんです。
初日は林道終点の4km手前の牧草地でテント泊でした。

朝5時の気温はマイナス4度で テントの内側は 霜で バリバリ~夕張 ♫ になっていました。
今年初めて ウグイスの囀りを聞き惚れながら歩きます。
林道終点の渡渉は 持ってきた長靴で 準備完了! 
水深が微妙でしたが 誰も転倒せずに川を渡り うまくクリア出来ました。
最難関を突破したら もうこっちのモンです。
心配したブッシュも ギリギリ雪に埋まっていて 北尾根に取り付きました。
あとは アイゼン効かせて ジワジワと高度を稼ぎます。
雪庇に注意して 真っ青な空に突き出ている山頂を目指しました。

春の褒章・・・まさかァ

P4200015.JPG写真のキャプションを入力します。
1050mの岩峰は西側にトラバースしますが 雪が硬く 緊張します。
ストックをデポして ピッケル突き立てて慎重にジグを切りました。
下山のことを考えて キックステップで丁寧に足場を切ります。
つま先が痛くなってきた頃 やっと頂上に飛び出しました。

ガングロオヤジさんが現役時代に造ったという十勝港が眼下に見えました。
東大雪の山々 遠くは阿寒らしき白い山も見えます。
楽古岳が尖っています。
去年秋に登った豊似岳は大きい裾野が広がっていました。

360度の展望と無風快晴の空に 今日もサイコーじゃん!
今年のゼクランの山は ツイていますね。
ガイドのことは褒めてくれませんが 天気のことは 園遊会に出席できるほど褒めてくれました。

西広尾林道166m4:50 林道終点6:00  6:10渡渉6:30 尾根取付6:40  9:55広尾岳10:20 12:30渡渉12:50  13:50登山口下山

当別町 丸山(500m) FUN&WALK
2014年4月18日

怒れる心 カワガラス

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札幌近郊の低山でも楽しい山はたくさんありますが、当別町の丸山もそんな山のひとつです。
日差しが強くなるこの季節 地元の低山に登って春を探するのは・・・楽しいことです。
クライアントは尻滑り4級さん とアイアイさんです。

去年完成した当別ダムと そのために廃校になった青山小中学校の横を 複雑な思いで通り抜けて 五番川の林道入口に駐車しました。
小さな川なのに砂防ダムが幾つもあって またもや 複雑な思いです。
お上に楯つくわけではありませんが・・・・無駄な予算計上を減らして福祉に廻してもらいたいものです。
今年初めて見るカワガラスが・・・怒れる心を少しだけ癒してくれました。

いくつになっても 尻滑りは楽し

P4180005.JPG写真のキャプションを入力します。
林道から離れて標高300mから疎林の尾根に取り付くと 山らしくなってきました。
登るに従い傾斜が増してきて とても500mの山とは思えません。
振り返ると全層雪崩のカムイシリが雄々しく感じます。

ジグを切って頂上ピークに登ったと思ったら 最高点は200m奥にありました。
何度も登っている山ですが・・・勘に頼っていると よく間違えます。
クライアントに言い訳して 白樺の幼木が多い平坦な200mを歩き 頂上に到着しました。

クライアントは ちょっとした傾斜を見つけては 盛んに尻滑りにチャレンジしていました。

帰路 宮島沼に寄ってきました。
白鳥は付近の田んぼで落ち穂拾いに夢中でしたが 昼間なので沼はがらん堂でした。

五番川登山口9:30 林道標高300m10:10 10:55丸山11:00  11:55登山口下山

岩尾天狗岳(973m)
2014年4月16日

ゼクランクーロワール

ゼクランクーロワール2.JPG
去年は大別苅トンネルから登った岩尾天狗。
今年は岩尾温泉の海抜20mから最短ルートの急登で登ることにしました。
クライアントはモンベルオヤジさんと唯我独チャンさんです。

岩尾温泉について見ると・・・・ジェジェジェ(ちょっと古いなあ) 雪がない!
沢は轟々と雪解け水が流れて とても沢通しに登るなんて・・・・無理!
スノーシューを背負って温泉の北から337m三角点に延びる尾根に取り付きました。
これが酷いブッシュで 鹿の糞だらけで ・・・ここが一番の 難所 でした。
エンゴザクが咲き始めていて 唯一癒やされました。

337m」からは雪が出てきて一安心です。
559mはトラバースしてコルを乗越すと広い雪原にでました。
予定では654コルに抜ける予定でしたが・・・・クライアント二人は強硬派でした。
真ん中の沢が登れるんじゃない?
沢と言っても 上部は傾斜がきつそうで まるでルンゼです。
密かに・・・ゼクランクーロワール と命名しました。
滑ったら止まりそうもないので・・・アイゼンで登ります。

周回コースはバリエーション

岩尾天狗山頂.JPG写真のキャプションを入力します。
なんとかクーロワールを登り切ったら 風の強い北尾根です。
尾根は広いけれど雪はカリカリで緊張します。
ツァッケは雪面を捉えていますが バランスを崩したら・・・まるで滑り台です。 

一息で三角点の岩尾天狗に着き そこから15分で最高点に到達しました。
雄冬山や浜益岳はガスで見えませんが 裾野の大きさから山の姿を想像します。
帰路はは南尾根から残雪のある南西尾根を下山することにしました。
南尾根は傾斜はきついのですが日照で雪面が緩んでいて・・・正解でした。

トラバースして 小沢を3本ほど越えて  南西尾根に上がります。
あとは 広くて安全な尾根をゆっくり高度を下げていきます。
標高点483mポコを乗越えると岩老の集落が見えてきました。
増毛山道の水道らしい遺構や 突然に現れた墓石に驚きながら 温泉に戻りました。

いやはや 変化に富んだ 素晴らしい周回コースでした。

岩尾温泉9:00 標高点337m10:40 860mクロワール上部11:30 岩尾天狗12:50 最高点13:10 南尾根 南西尾根経由  15:45岩尾温泉下山

ランディー 羊蹄山 墓地の沢
2014年4月14日

心霊写真

出発前.JPG
月曜日に登山するランディー(仏語:月曜日)のガイドで羊蹄山に向かいました。
降水確率0%の文句なしサイコー天気です。

真狩コースの予定でしたが 移動途中で・・・還暦年少Oさん・・・・
私・・・墓地の沢コースに行ったことナイのォ~・・・
良いコースなら・・・そっちに行きたいなァ~・・・・

ジェジェジェ
ほ・ほ・ほかの クライアントに 承諾してもらえるか・・・き 聞いてみましょうね~
ふゥ~ゥ

心霊写真のような墓地前スナップが出来上がりました。

日本一の山~

松浪さん.JPG写真のキャプションを入力します。
無風快晴に雪はドンドン腐ってきますが 眼下に広がる広大な景色に
気持ち良い汗・・・・
徳舜 ホロホロ・・・有珠山・・・洞爺湖・・・昆布岳・・・駒ヶ岳・・・
美しい山々を見ていると 疲れもスットンデしまいます。
樹林帯の中を2時間ほどかけて800mまで登ってきました。
ここからダケカンバの疎林帯で オープンバーンもかなりな広さです。
まるでゲレンデのような斜面で滑りやすそうです。
登りながら・・・・たいして上手でもないのに・・・
斜面を攻める自分の姿を想像して・・・・ニタニタ・・・ウヒウヒ・・・ヒャッホー ヒャッホー

頭を~雲の~上に出しィ~~ 
四方の山~を見下ろしてェ~~
雷様~を 下に聞くゥ~
(エゾ)富士~は日~本一のォ~山ァ~

鼻歌 唄いながら のんびりと 登ります。

クライアントの調子が良くなく・・・標高1050mで  ヒェ~ヒェ~ アレェ~ 足ィ つっちゃったァ~~

おや まあ~ しょうがないね~~ 68番飲んだ~?
68番も アミノバイタルも飲んだけど~  ヒェ~ ヒェ~ ウウっ ウウっ クっ くるじィ~
足 攣ったら 痛くてェ~ 苦しいもんねェ~ 代わってあげらんないけどォ~
我慢して登ってもォ~ 楽しくないしィ~
じゃァ ここから 滑りますかァ~

ニタニタ  ウヒウヒ  (小声で) ヒャッホー ヒャッホー 
ソれェ~ コりゃァ~ ホりゃ~ オんどりゃ~ ガシガシ・・・どっこいしょ!
まるで 祭りの神輿担ぎ のセリフだね~
これだから・・・スキーは ヤメランナイね~!

墓地登山口9:00  920m11:00 1050m最高到達点11:40  13:10登山口下山

ポンネアンチシ山(1,145m) 余別岳(1,297m)
2014年4月12日

マッターホルンのように尖った

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休みが1日しかナイの~ 
1泊のスケジュールを無理やり・・・・日帰りにしてもらえませんか~?
う~ん・・・・日帰り強行軍ですかァ・・・
老体に鞭打って 行きますか・・・・

朝3時に起きて 神恵内に向かいました。
クライアントは ガングロオヤジさん ダンサーさん イッキュウサン です。
大川林道の除雪は去年と同じく 滝沢林道の1km手前まででした。
雪が硬いのでアイゼンで林道を進みました。

冬ごもりから覚めた熊の足跡が 点々と林道を横切っていました。
もうそんな季節です。
標高700mまで来ると ポンネアンチシ山が マッターホルンのように尖って見えました。

モンブランのように白く

P4120032.JPG写真のキャプションを入力します。

やっと到着したポンネアンチシ山の頂上は 大きな岩がオブジェのように置かれています。
天気が良いので余別岳が近くに見えます。
風が強くなり カッパを着ます。
スケジュールはポンネアンチシ山・・・ ですが・・・・余別岳にも登りたいですか?
全員 ウィー。
まったく しょうがないねえ・・・
じゃあ いきますか・・・・今日は残業覚悟ですね。

ポンネから1時間弱で 余別岳をゲットしました。
クライアントも満足していただけたみたいです。

目をつけておいたカバノアナタケにピッケル振るい 袋に詰めて下山しました。

大川林道 滝沢林道手前1km 登山口7:00  尾根取付き8:45 11:35ポンネアンチシ山11:45  12:40余別岳  17:05登山口下山

察来山 さっくるやま (589m)
2014年4月11日

つっかい棒のトドマツ

つっかい棒.JPG

地元当別の山なのに 十数年ぶりに 登りました。
クライアントは モンベルオヤジさん と 釣りキチノリチャンさん 尻滑り4級さんです。
快晴だと思ったら 急に吹雪いたり めまぐるしい天気に驚かされました。
野鳥や樹木観察 林道歩きも楽しいアプローチでした。

知来岳は どのコース?

察来山.JPG写真のキャプションを入力します。
2時間足らずで登れる山ですが 山頂はなかなかいい眺めです。
群別岳はガスに見え隠れしていましたが 迫力ありました。
知来岳は どのコースで攻めようか・・・悩みます。
来週は 当別町丸山 です。

登山口9:30  尾根乗り越し10:30 11:30察来山11:45 13:00登山口下山

ガイド協会 総会 & 研修会
2014年4月8日9日

ショートロープ座学

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今年度の総会は 上砂川のパンケの湯 でした。
総勢68名の大所帯です。
いつもの山岳レース個人戦では 密かに上位入賞を目論んでいましたが・・・ バイアスロンの雪球玉入れが入らなく・・・ 見事に惨敗でした。
夕食後の宴会は0時を回っても盛り上がっていて・・・私は午前1時でダウン。
全く呆れるばかりの 底知れぬザルとツワモノ揃いのガイド連中でした。

登山より下山が難しい 

P4090006.JPG写真のキャプションを入力します。
山の事故は ほとんど下山時に発生します。
登りで体力を使い果たし・・・・・滑落 転倒 道迷い バランス感覚の低下 注意力散漫 判断ミス 熱中症や低体温症 装備の欠陥 水不足・・・・理由は様々ですが・・・
ガイド泣かせは やはり 転倒と滑落です。
初級の登山道でも 下山時にいきなり転倒して 外傷や骨折も珍しくありません。 
どうして・・・こんな場所で 怪我するの?
事故とはそういうモノのようです。
簡単な山でもロープ スリング カラビナは欠かせません。

悪場で クライアントを安全に下ろす ショートロープやロワーダウンの訓練をしました。
何度やっても リアリティーあって新鮮です。

余市天狗岳(872m)野束沢(822m)稲倉石山(789m)

2014年4月02日 

足カセ 乳酸 消耗戦

余市天狗遠望.JPG
幸運にも 今日も天気は安定しているようです。
道路は余市ダムの管理棟まで除雪されていました。
ラッキー!
クライアントは イッキュウサン お一人様です。

いつもと違うルートで 853m峰の南東尾根に取り付くことにしました。
距離は長くなりますが傾斜が緩く 稲倉石山方面のルートもよく見えそうです。

南斜面なので雪が腐ってきて 足カセを引きずっているかのように乳酸が溜まってきて体力を消耗します。
だんだんスピードも遅くなり 時間が気になります。
標高700mからは傾斜が緩くなってきてホッとしました。
853m峰の南斜面をトラバースして 3時間ちょうどで雪庇の上の余市天狗に登頂しました。

危険な発言のクライアント? 

P4020092.JPG写真のキャプションを入力します。

下降途中からは 三角点野束沢 が良く見えています。
行ってみたいな~・・・・イッキュウサンがポツリと・・・・
それは予定外のコースですよ! 危険なクライアントですね~
まあ 天気が良いから・・・いいかァ

ガニマナコのような791m標高点を超えたらもう野束沢でした。
稲倉石山は眼と鼻の先です。
ここまで来たんだから・・・稲倉石山まで行ってみませんか?
危ないガイドですね~

標高点だけの変哲もない山ですが 廃鉱になった鉱山からは認識されていたのでしょうか?
上二股沢の右俣から451標高点を越えて林道に戻りました。

余市ダム登山口9:40 林道350m地点10:40 12:40余市天狗岳12:45 野束沢13:50 
稲倉石山14:20  15:40余市ダム下山

盤の沢山(936m)

2014年4月01日 

チャンスのない山

盤の沢山.JPG
4月1日が休みなんですが・・・・盤の沢山に登りたいんですゥ~
エエッ! 一昨日も登っているんですが・・・・(チョッと考えて)ウゥ~ン いいですよ・・行きましょう。
でも・・・エイプリルフールのジョークじゃないですよね・・・・
クライアントは ユウパリコザクラの会の ナスナベさんと 写真嫌いのチャリさん です。

お二人とも 数年前から気になっていた山 なんだそうです。
国道を走る度に・・・いつも見える存在感のある山なのに チャンスのない山  だったそうです。
そういえば何故かガイド登山ではあまり企画しない山ですね。
こんな目立つ山で三角点もあるのに 地形図に山名が表記されていないのは何故なんでしょうか?

間髪入れず 行きたいで~す

盤の沢山頂.JPG写真のキャプションを入力します。
豊滝名水の盤龍院からスノーシューとワカンで登り始めます。
昨日らしいトレースもありますが 踏み跡は雪が固まっていて歩きにくく 無いよりまし程度でした。
天気はいいのにジャンダルムのコルからは風が強くなりジャケットを羽織ります。
気温が高い予報なのでアイゼンを持たなかったのですが・・・風に晒されて雪面はクラスとしているところもありました。
でもアイゼンなら雪面を踏み抜いてバランスを崩し滑落しかねません。

コルからの急斜面は灌木を掴んで登ります。
クライアントは 山経験も豊富な方なので 滑落の心配は無用でした。

三角点を越えて中央峰に到着しました。
最高峰は 中央峰とほぼ同じ標高で ブッシュが濃く 雪庇も危険なんですが・・・・それでも行きますか?
(もう ここで結構です・・・という反応を予想していましたが)
間髪入れず・・・・行きたいで~す。

気がついたら風は治まっていました
春の陽光がサンサンと降り注いできました。。
顔に跳ね返る灌木の枝を 手で避けながら のろのろ歩いて15分ほどで最高点に登頂しました。
念願叶ってスッキリした様子です。
札幌岳の北壁が正面に迫ってきて いい雰囲気でした。

番竜院登山口8:50 ジャンダルムコル9:40 10:57中央峰1::00 11:15最高峰11:35 コル12:40 13:27番竜院下山 

寿都天狗山(839m)

2014年3月31日 

標高10mからスタート

寿都天狗岳.JPG
予定を変更して 寿都天狗山 に行きました。
札幌から中山峠・ニセコ・黒松内経由で3時間・・・・長いドライブで山麓に着いたら・・・もう疲れていました。

メンバーは イチャンコッペ以来2ヶ月ぶりのドラミチャンと ポルトガル巡礼の旅帰りの絵描きのカキさん です。

北作開の国道脇(標高10m)からスタートです。
ルロコマナイ川に架かる小さな橋を渡って306m標高点を目指しました。
山麓は晴れていますが 高度700m以上は雲が流れていて山頂は見えません。
風も強そうです。
広大な牧場を横断して傾斜の緩い尾根に取り付きました。
306m標高点を越えると傾斜が増してきます。
スキーにも良い斜面です。

針が飛んだレコード

寿都天狗下山.JPG写真のキャプションを入力します。
723m標高点をすぎると平坦な尾根に変わりますが 南側は雪庇が張り出しています。
金が沢川の上流域では全層雪崩も発生していました。

頂上直下は結構キツイ傾斜で スノーシューのクライミングサポートを使い直登します。
頂上は樹木のない雪原でした。
東に891m標高点と 910mピークがあるはずですが ガスでなにも見えません。

下山途中 一瞬ですが雲が途切れて 山の全容が見えました。
オ~ォ なかなか いいねえ・・・・カメラ カメラ・・・

朱太川が陽光に反射して光っています。
河口には10基の巨大な発電用風車が 異様に ぐるぐる回っています。
飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで・・・・回って回って回って 回る~~ウ・・・・・針が飛んだレコードのような こんな歌がありましたね。

真っ白な狩場山塊は どっしりと眩しく写っていました。
標高差830m 登り応えのある 立派な山でした。

北作開登山口10:15 306m11:50 723m13:05 13:35寿都天狗山13:40 15:30北作開下山

盤の沢山(936m)

2014年3月30日 

年度末の山は・・・あえなく沈没。

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海別岳の予定でしたが 年度末に2泊3日の山行に行くクライアントは・・・・おいそれとは いませんね。
海別岳山行は・・・あえなく沈没しました。
今日は急遽 盤の沢山にしましたが パシッとしない天気です。
雨の予報はありませんでしたが、小林峠を越えるとフロントガラスにポツポツきました。
また外れたか~ 気象庁さん。

日曜日なのに 年度末からなのか? 関係ないのか? クライアントは モンベルオヤジさん お一人様でした。
シニア世代に年度末は関係ないよ~ とモンベルオヤジさん。
やはりゼクランの営業力の問題ですね。
ハイ。

雨から小雪に変わってきた札幌岳登山口のゲートから ジャンダルムのコル目掛けて沢型を登りました。
上部はゼクランの将来を占うように・・・ガスに煙っていました。
アハッ!

次は ・・・パゴダの塔?

P3300051.JPG写真のキャプションを入力します。
コルから灌木を掴んでジグを切り やっと三角点ピークに着きました。
左には雪庇が張り出していて クラックも走り 60度もある斜面が続いています。
ここからは細い山稜ですが ブッシュがうるさく顔にバシバシ当たります。
面倒くせー山だなあ~・・・モンベルオヤジさんがブツブツ・・・言ってます。
ふと見ると 額から頬にかけて斜めにミミズ腫れができていました。
昔観たヤクザ映画を思い出して・・・ 笑うに笑えませんでした・・・(失礼)。

中央峰から最高峰に向かうと 稜線の真ん中に雪塊が前進を阻んで もっとイヤラシイ スッキリしない山稜でした。
10分ほどで最高峰に着きました。
正面にうっすらと札幌岳・・・パゴダの塔は低く俯瞰できました。
次は・・・・パゴダの塔・・・ですね。
豊滝林道除雪地点8:40 ジャンダルムコル9:40 三角点10:25 最高点11:10  盤龍院12:50  13:05除雪地点

飛散岳 北峰(645m)~本峰(686m)

2014年3月28日 

暑寒別山塊の展望台

飛散北峰手間ブログ.JPG

札幌市内から1時間たらず こんな尖った山があるのに 人里から見えないので知られていない不遇な山です。

クライアントは イッキュウさん お一人様 でした。
開通したばかりの 新送毛トンネルの浜益側に駐車して 533m標高点までは結構な傾斜がありました。
途中 何やら木の上で動く物体が・・・・こちらをじっと見ているエゾリスでした。
尾根は疎林なので2月ならスキーにも良い斜面です。

尾根に上がると暑寒別山塊の眺望が素晴らしく しばらく見とれてしまいました。
北峰への最後の登りは雪が不安定で岩場もあって木に捕まって這い上がりました。
頂上からは雄冬岳から知来岳まで 幌内山から円錐峰までルートをじっくり観察出来ました。

近くていい山

飛散北峰4.JPG写真のキャプションを入力します。
北峰の下りは雪崩れそうな傾斜でしたが 恐怖心を抑えて一気に下りました。
本峰とのコルでゆっくり昼食にしました。
クライアントがお一人様なので つい休憩が多くなってしまいます。

本峰の西側50mほど進むと濃昼岳が低く見えました。
遠くに安瀬山も見えます。
帰路は北西の尾根を使って駐車スペースまで環状に戻りました。
小さな山ですが 変化があって楽しめます。
近くていい山でした。

送毛トンネル登山口9:40 533mコル10:40 北峰11:20 12:05本峰12:25 13:10 登山口下山

布部岳 ぬのべだけ(1,348m)

2014年3月26日 

不都合は帳消しに

布部近景.JPG
4等三角点すらない 標高点だけの不遇な そして立派な山です。

富良野スキー場のゴンドラ終点駅で登山届を出しましたが 次のリフトはスキーでなくスノーシューだから乗せてもらえず ブーイングで歩き出しました。
去年は乗せてもらえたのに・・・・・黒岳は乗せてもらえるのに・・・・切符を売っておきながら今さら・・・・モーターの速度を落とせばいいのに・・・
頭の硬いパトロールに交渉しましたが・・・・一応・・・規則だから という返事でした。
ゴンドラ駅から歩くことにしました。 

クライアントは ガングロオヤジさん プリマさん マダムネージュさん 釣りキチノリチャンさん セカチュウさん です。

今日は全道的に高気圧に覆われ 富良野周辺も素晴らしい春の天気です。
天気が良いと 少々の不都合は帳消しになってしまいます。
ガイドとしては 天気冥利に尽きます。
富良野西岳直下の1180mコルには北の峰から1時間で到着しました。

正面に屏風のような布部岳が見えてきました。
岩を剥きだした芦別岳や尖った中岳 右に中天狗も同定できます。
振り返れば十勝連峰からトムラウシまで見渡せました。
素晴らしい展望です。

波打つ危険な雪庇

布部岳山頂.JPG写真のキャプションを入力します。

1271ピークを巻いて 予定どおりにトラバースラインを描き 1214m沼で小休止です。
仰ぎ見る布部岳は陽光に照らされて東面が光っています。
傾斜もあるので クラストしていたら下山時に滑落しそうです。
案の定 北面は雪が固く アイゼンが欲しいくらいでした。
木のない斜面なので滑落したら100mは止まりません。
スノーシューでキックステップしながら下山に備えます。
つま先がジンジン痛くなりましたが 滑落して怪我人を出すよりましです。

頂上直下は グラニュー糖のような雪質の急斜面で 足元が崩れるので灌木につかまりながら登りました。
フィックスロープを張ろうかと思ったら傾斜が緩んできました。
登り切ったところは不安定な長細い雪庇の上でした。
全員が集まれるように 腰をかがめてそろそろと歩きます。
最高点は250mほど南に見えますが 波打つ危険な雪庇を越えて行かなければなりません。
地形図では標高は同じですが、実際は10mほども高いでしょうか。
これ以上 クライアントを危険に晒すことはできません。
しばらく・・・・ウ~ンと・・・・考えて・・・・ここも頂上です、ここから引き返します。
一同 異議なし!

安全地帯の沼に戻るまで いつ滑落してもおかしくない急斜面に ヒヤヒヤ 気が抜けませんでした。

ゴンドラ終点駅9:30 リフト終点駅(北の峰)10:00 1185mコル11:00 12:30布部岳12:32 1214m池13:00 1185mコル13:45 リフト終点駅14:40 15:30駐車場下山

糠平山 ぬかびらやま(1,350m)

2014年3月23日 

思わず顔がほころぶ・・・・冷たい視線

糠平山頂上.JPG

戸蔦別岳から西に派生する支稜上に位置する糠平山は 一等三角点 です。
登山口は岩知志ダムの東にあるカンラン岩の採掘現場です。
作業の邪魔にならないよう 日曜日にスケジュールを設定しました。
クライアントは 日高連チャンのプリマさん マダムネージュさん  セカチュウさん です。

珍しく 今日は先行者がいました。
トレースを観察するとスキーが2名 スノーシューが1名です。
犬が一匹 と思ったら・・・・それはキツネでした。
双珠別岳と違って 雪は硬く 新雪は5cmほどでラッセルはありません。
それでも 先行者がいるとルートファインディングの必要がないので ラクをさせてもらえます。

昨日の反省から 今日はスキーを用意してラッセルに備えましたが 肩すかしです。
林道を4.5km歩いて標高850mから尾根に取り付きました。
1,000mを越えても作業道が付いているようです。
登るに従ってパウダースノーになってきて 思わず顔がホコロビます。
スノーシュー組の冷たい視線を感じますが・・・・。
1,200mでクラストしてきたので わざわざ背負ってきたスノーシューに履き替えます。
標高を上げると やはり 今日も吹雪いてきました。

消えかけたトレース

糠平椎名さん.JPG写真のキャプションを入力します。

1,250mで先行のスノーシューの男性が降りてきました。
視界がないので頂上手前で引き返してきたそうです。
もったいないけど 単独だから仕方ありません。
危険を冒すほどの山ではありません。

1,300mでスキーのカップルとスレ違いました。
頂上まで辿り着いたそうですが、シュカブラだらけでスキーが思うように操作できなく 苦労していました。
雪庇が左右にできているので気が抜けませんが 風で消えかけたトレースがあるので
助かりました。
赤布を小枝に縛り付けて 前進します。
予定どおり4時間かかって登頂できました。

せっかくの一等三角点なのに 視界がなくて 本当に残念でした。
見えない景色を見た気になって 証拠写真を撮りました。
これでひとつやっつけた!

カンラン岩採掘現場登山口9:50 850m尾根取付き11:45 c1200m13:00 13:50糠平山13:55  尾根取付き14:50  15:20登山口下山

双珠別岳 そうしゅべつだけ(1,383m)

2014年3月22日 

フツーのガイドなら・・・?

双殊別岳尾根.JPG
日勝峠の近くにある山ですが 地形図には山名がありません。
双珠別川の源流に位置するので 登山者の間で双珠別岳と呼ばれています。
登山口は日勝峠の7合目から稜線のアンテナ群に延びる林道です。

クライアントは プリマさんと フムフムさんです。
この時期は堅雪だろうと油断していましたが 一昨日の低気圧の影響か 林道入口は膝上のラッセルでした。
これならスキーにすればよかった~・・・・・後の祭りです。

時々交替してもらって 3キロの林道を進むのに2時間を要してしまいました。
う~ん 届くかなあ・・・・・?
尾根に取り付いてもラッセルの状況は変わらず おまけに標高1200m以上は・・・吹雪でした。
フツーのガイドなら・・・・ここで止めましょう・・・・というのでしょうが・・・・。
ゼクランは・・・・吹雪ぐらいでは・・・・負けません・・・・行きましょう!

風のとおり道だから・・・しょうがないねえ・・・低くてもやっぱり日高の山だねえェ~
50mくらいの視界があるので 灌木に赤布を縛りつけてジリジリ登ります。

なんちゃってブリザード

双殊別岳.JPG写真のキャプションを入力します。
稜線は這松の上の雪が詰まっている状態で スノーシューを付けていても時々ズボツと踏み抜けます。
雪面の凹凸も見えなくなり 平衡感覚がなくなり 足が引っかかって転びそうになります。
ここは我慢のしどころです。
小高い場所に出て 頂上かと期待してGPSで確認すると・・・まだ200m先のようです。
ガスで何も見えません。
もうここで結構よ と顔に書いてある フムフムさんを励まして 何とか頂上にたどり着きました。
カメラを構える手が強風でブレて 写真になりません。
雪がレンズに張り付いて ピントがボケて なんちゃってブリザード のアングルになりました。
日勝峠7.5合目駐車スペース9:50 林道入口10:00  1,070m尾根取付き12:00 13:45双珠別岳頂上13:50  15:30駐車スペース下山

沙流岳 さるだけ(1,422m)

2014年3月18日 

吹雪~ 吹雪~ ホワイトアウトの世界~

P3180002.JPG
低気圧が北海道上空を通過中で 今日は好天が期待できません。
全道的に曇りやみぞれ、道東は暴風雪警報が出ています。
こんな日に・・・・登れるのかなあ?

クライアントは モンベルオヤジさん ガングロオヤジさん 唯我独尊さん 釣りキチノリチャンさんです。
絵描きの柿さんがサポート参加してくれました。

日高地方は午前中・・・曇り 午後からみぞれ ですが 標高の高い山なら雪でしょう。
朝のうちに登ってしまえば・・・なんとかなるかなあ?

日勝峠の登山口に着いた時は・・・やはり曇りですが 風もなく なんとか歩けそうです。
全員スノーシューで 奥沙流林道を進みます。
ショートカットしながら1030mヘアピンカーブまで来ました。
雲の中に入ってしまったのか ひっきりなしに雪が降っています。
エゾマツやトドマツの森林帯ですが ここから1,250mコルまでは急登のラッセルです。
強力な男性陣がラッセル交替してくれて 頼もしくグイグイ引っ張ってくれます。

コルからは 森林限界です。
陽水の歌詞ではないけれど  吹雪~ 吹雪~ ホワイトアウトの世界~。
晴れていれば気持ちのいい場所ですが 左に雪庇が張り出しているので気が抜けません。
視界10m 真っ白で上下も左右も分からなく めまいでクラクラしそうですが 目を大きく開いて 目標物を探します。
上部にダケカンバの幼木がうっすらと見えました。
ラッキー! カンバの右なら安全そうだ!
雪庇を踏み抜かにように スラブ雪崩を誘発しないように まるで地雷原を歩くような気持ちで 右にトラバースします。
小さな雪稜を超えたら北尾根のダケカンバ疎林が見えてきました。
ホッ・・・・疎林に入れば安全です。

疎林の上の ガスの中に 白い沙流岳頂上がありました。
人工物の一切無い タダの高みでした。
勿論 景色なんぞは夢のうち~
一応GPSでチェックして ・・・・・矢印は・・・・三角点と重なっています・・・・ヨッシャー 着きました!

ハーフパイプ

P3180004.JPG写真のキャプションを入力します。

下山途中の林道に降りる斜面は オリンピックの映像で見たハーフパイプのようでした。
折角だから・・・ノリちゃんがキャーキャー黄色い声を出して 尻滑りを始めました。
じゃあ オレも・・・ と モンベルオヤジさんが続きます。
子供みたいに 結構 楽しそうです。
歩いて降りてきた 唯我独尊さんは・・・・私だって滑りたいわ~  わざわざ深雪の斜面を苦労して登り返していました。

奥沙流林道入口10:30 1030林道カーブ12:00 13:27沙流岳13:30  15:10林道入口下山

阿女鱒岳 あめますだけ(1,014m)

2014年3月16日 

ストイックな長時間トレーニング

阿女鱒岳.JPG
美しい響きの あめますだけ・・・
誰しも一度は登ってみたい・・・そんな山です。
でも 標高の割に・・・結構遠いんです・・・この山・・・・。
片道7.5kmあります。
25000分地形図の上では・・・30cmです。

天気予報では午前中曇り 午後はみぞれが降るかも・・・・
前半勝負で 意気込みます。
クライアントは メディカル系さん 小料理屋の女将さん 私をスキーに連れてってさん 。
スキーの後ろからスノーシューが追いかけます。
いつもはスキーで参加するのに 今日は スノーシューの長時間トレーニングなんだって

メディカル系さん 小料理屋の女将さん ストイックですね~!
私をスキーに連れてってさんは・・・勿論スキーです。
ガイドは・・・スキー以外考えられません!

遠い世界

阿女鱒山頂.JPG写真のキャプションを入力します。

林道をショートカットしながら標高500mの雪原に出て 送電線を越え 林道三叉路に着くといよいよ本格的な山らしくなります。
750mまではジグを切りながら高みを目指します。
886m椴山(とどやま)は東側を巻きます。
2年前はここで時間切れで引き返しました。
モービルのトレースを横切って直進します。

910mピークは双耳峰になっていて ここから90度方向が変わります。
ガスっていたら難しい地形ですが 今日は視界があるので安心です。
双耳峰のコルから やっと阿女鱒岳の山頂が見えました。
ここから約1kmの距離ですが ガスに霞んでいるので 遠い世界に見えます。

4時間以上 慣れないスノーシューで歩いて 疲労が溜まってきたクライアント・・・。
もうここに来ることなんかナイわ! 
いつもはスキーなので 使う筋肉の疲労度が違うみたいです。

白い小さな山頂に辿り着いた時には・・・いやあ~ホントに遠かったねえ~。
口では なんやかんや と言っていますが  登ってしまえば大きな自信になったことでしょう。
登頂した途端に雪が降ってきて みるみる視界がなくなりました。
急いで下山の準備にかかります。

3時になると日が陰ってきて 白い山がセピア色に染まってきました。
気温も低くなりましたが 斜めの光で美しい景色に見とれてしまいました。

帰りのスキーは まずまず 快適でした。
やはりこの山は・・・スキーの山 でしょう。

落合橋登山口9:10 林道三叉路11:20  13:55阿女鱒岳14:10 15:10林道三叉路15:25  16:10登山口下山

毒矢峰 ぶしやほう(825m)

2014年3月15日 

足腰 オンボロボロロ~

毒矢2重山稜.JPG


安瀬山に登った帰りの・・・番屋の湯。
ガイドさ~ん 毒矢峰に連れてってもらえませんかァ~?
前にも登っているいんだけどォ~・・・どうも頂上の手前で引き返したみたいなんですゥ~・・・。
ホ~オ よくあることです。
きっと喉の奥に魚の骨が引っかかっているような・・・悶々とした気分なんでしょう。 
いいですよ~  いつですか~?  気安く請け負ってしまいました。
明日です!
エエッ!・・・・・ウ~ム・・・・。
今日の・・・明日かあ・・・
明後日は・・・阿女鱒岳・・・結構時間が掛かりそう・・・
あたしゃ 足腰・・・・オンボロロ~・・・・オンボロボロロ~
また 石狩挽歌がリアルに思い起こされました。

爽快な笑顔

毒矢峰.JPG写真のキャプションを入力します。

天狗岳登山口はサラッと積もった雪が10cmほどありました。
古いトレースがかすかに残っています。
アカゲラらしいドラミングを聞きながら スノーシューで林道を歩きます。
時々淡雪が降りてきますが・・・まずまずの天気です。

尾根に取り付くと 急登が始まります。
668m標高点からはジョウテンが1峰から3峰まで雪に霞んで見えました。

コンタ800で傾斜が緩むので一息入れます。
時々横殴りの雪が頬を打ちますが 気温が高いので辛くありません。

880m前衛峰は左に尖って見えます。
ハハ~ァ ここで引き返したんですね~
本当のピークはまだ500m先にあります。
ここからは珍しい二重山稜になっています。
左側の尾根を雪庇に気をつけて慎重にラッセルします。

正面に大きな頂上標識が見えてきました。
草書体で 毒矢峰の文字が美しく描かれています。

あ~ァ スッキリした~!
喉の奥に詰まっていたものが吐出されたように 爽快な笑顔がありました。

登山口9:40 林道分岐10:00 11:50毒矢峰11:55 林道分岐12:30 12:55登山口下山

安瀬山 やそすけやま(654m)

2014年3月14日 

いよいよ 春が来たな~

安瀬山遠望.JPG

石狩から厚田に向かう国道から暑寒別山塊の白い山が澄んだ空気を通してクッキリ見えます。
道路は舗装が出ていて運転も苦になりません。
いよいよ春が来たな~ と感じるロケーションです。

濃昼山道入口は除雪されていなく・・・・・・車を前後させて いつものように無理やり駐車しました。
うっすらとスノーシューのトレースが 急斜面に付いていましたので辿りましたが 送電線の下で消えていました。
保線の係員なのでしょうか。
やはり登山者の少ない静かな山です。

477標高点を通る 2年前と同じルートを登りました。
前半は沢からの急登とヤセ尾根のアップダウンがあるバリエーションルートです。
登るに連れて日本海が美しく眼下に広がります。
590m峰からは広い尾根で安心です。

海猫が鳴くからニシンが来ると~
赤い筒袖のヤン衆がさわぐ~
雪に埋もれた番屋の隅で わたしゃ夜通し飯を炊く~
あれからニシンはどこへ行ったやら~
北原ミレイが歌う石狩挽歌 なかにし礼と浜圭介コンビのいい曲です。

タフなルートに 励まし合う 美しい場面

安瀬山ブログ.JPG写真のキャプションを入力します。
5つの小ピークを乗り越えて やっと600m前衛峰に達しました。
ここまで4時間を要しました。
標高はわずか650m程ですが 海抜0mからのフル登高です。
結構タフなルートですが 天気と景色が萎える気持ちを支えてくれました。
クライアント同士も励まし合って なかなか美しい場面です。
大きな達成感を胸に 春の山を満喫しました。

登山口9:40 230m尾根10:40 477m峰12:00  14:05安瀬山14:10 17:00登山口下山

南岳(983m) 札幌50峰

2014年3月11日 

マイナーな山ですが 景色はいいね!

南岳~定天.JPG

札幌50峰に入っていますが、こんなマイナーな山に参加者がいるのかなあ???
案ずるよりも産むが易し
不安は時間の経過とともに払拭しました。

クライアントは 私をスキーに連れてってさん、東京のお嬢様さん、御殿のような犬小屋の主さん 下宿屋のオカミさん、小料理屋の女将さん、モンベルオヤジさん マダムネージュさんにダンサーさん、絵描きの柿さんがサポート参加してくれました。
南区は昨日も一昨日も降雪があり 20~30cmのラッセルでした。
なるべく緩やかな斜面を選んだつもりでターンを繰り返しましたしたが・・・チョッときついよ!お叱りを受けました。
小さな雪庇や枝の張り出した樹木に追い込まれてどうしても無理してしまいます。
まだまだ経験不足を実感しました。

標高700mを越すとジョウテンがクッキリ見えてきました。
その右側の山は 烏帽子岳です。
いい眺めです。

山鳥峰までは 偵察時に標識を付けておいたので時間のロスなく到達しました。
天気予報は曇りでしたが 雪が降ったり止んだり 晴れたり曇ったり 不安定な条件でした。

ひとつ やっつけた!

南岳山頂.JPG写真のキャプションを入力します。

山鳥峰から南岳まで2kmアップダウンの繰り返しですが、柿さんが ラッセル手伝うよ と嬉しい申し出。
ありがたくトップを交替してもらいました。
広い尾根は時々吹雪いて方向がわかりにくくなりますが GPSはスグレモノですね。
しっかり現在位置を把握できて 景色を眺める余裕も出来ます。
白く大きな斜面が出てきて いい雰囲気です。
雪崩れるほどの傾斜はありません。
標高950mで左に回り込むと 新しい山頂標識が目の前に現れました。
ヨッシャ~ 着きましたァ!
あいにく横殴りの吹雪でしたが 達成感で皆さんいい顔しています。
これで ひとつ やっつけた って感じです。

帰りのスキーは 山鳥峰までシールを付けたままです。
その後は意外と雪質がよく 最後までパウダーを楽しめました。
今回もスキー組とスノーシュー組半々ですが ほとんど問題ありませんでした。
皆さん お疲れ様でした。

山鳥橋9:40 10:50山鳥峰11:00 12:20南岳12:30  13:10山鳥峰13:20  13:50 山鳥橋下山

於鬼頭岳(1,176m)

2014年3月10日 

見破られたかな?

於鬼頭岳600m.JPG
ランディーグループのガイドで天塩山塊の於鬼頭岳に行ってきました。
最近はずっと 雪が降ったり止んだりの不安定な天気が続いています。

高速降りてコンビニ寄って 登山口を探して なんやかんやで スタートは11時になってしまいました。
林道はラッセル20~30cm  ウーン・・・・届くかなあ・・・?

ガイドさん・・・ラッセル代わりましょうか?
天使の囁きが聞こえました!
昨日は有明山で3時間30分のラッセルで 少しバテ気味だったのを見破られたのでしょうか?
即・・・・一人5分間でお願いしま~す。
ランディーの皆さんは経験も体力も、充実しています。思いやりのある方ばかりで・・・・ガイドも助かります。
皆さんありがとうございます。

低気圧に翻弄された一週間

於鬼頭岳.JPG写真のキャプションを入力します。

林道終点から777標高点を目指して急登にジグを切りました。
尾根に出ると昨日の強風の影響で波打っています。
凸凹をかわしながら931標高点をクリアします。
970mまで達しましたが この先はもっと酷い雪の波で まるで波浪警報発令中でした。
頑張れば1時間で到達できる距離ですが 下山の困難を計算して ここで今日の頂上としました。

本州南岸を通過し 東北沖を北上し 東に抜けることなく 千島沖からサハリン上空に達した低気圧・・・・こんな低気圧ってあまり経験したことナイ気がします。
南風が西風に変わり 最後はやはり北風に翻弄された一週間でした。

イワナ沢林道入口11:00 600m林道終点12:00   13:55 c970m14:10   15:10登山口下山

白滝天狗スキー場 有明山

2014年3月8日 9日

こんなのスキー場じゃない!

白滝天狗.JPG
8:30頃、道央道の光珠内付近は吹雪で視界10mほどしかありませんでした。
前を走るコンパクトカーが路側の雪の山に突っ込んで立ち往生。
降りてきた女性がスノーブラシで底の雪を掻きだしていましたが・・・・ざるで水をすくう状態でした。
見かねた同乗のクライアント・ヒデさんが110番通報してくれました。
大きな事故に繋がりかねない・・・・酷い吹雪でしたが・・・・高速は通行止めになっていませんでした。
寿命が縮まるような吹雪の高速・・・・料金返してくれ!と叫びたい。

北見は晴れ予報なので旧北大雪スキー場なら滑れそうだ・・・・と向かいましたが 甘えの構造 でした。
顔を覆いたくなるような地吹雪で コースはCATに圧雪されていてガリガリのおろし金。
転んだら膝や腰を強打しそうで 転べもしないフラフラ フラダンス。
こんなのスキー場じゃない!
いつもは優しげなヒデさんも 怒りまくっていました。
・・・・でも お金払ってリフトに乗っている訳ではないので・・・・しょうがないよォ~

携帯の通じない瀬戸瀬温泉で俗世間から離れ・・・ワインをグビグビ飲みながら・・・サハリン上空の移動しない低気圧を いつまでも愚痴っていました。


標高差800m 最大級のスロープ
有明小海様.JPG写真のキャプションを入力します。

瀬戸瀬の朝は快晴でした。
今日こそ・・期待は膨らみますが・・・・山は雪で白んでいました。
林道入口は除雪されていなく 車を無理やり前後させて駐車しました。
頼むよ~国道管理者さん! 他力本願。

林道ラッセルは20cmくらいですが雪が重くボディーブローのように足に来ます。
尾根に取り付いて やがて巨木ひしめくエゾマツ樹林帯を進みます。
ここのロケーションは・・・・震撼としていて・・・素晴らしいの一言です。
何百年もの昔から ここの針葉樹達は人間や動物たちを 上から目線で 見下ろしていたのだろうなあ・・・・
樹皮に触れると・・・ご利益がありそうで・・・手袋したまま そっとタッチします。

標高1200mを越えると 昨日の強風の影響で ウインドパックされた雪になりました。
広い尾根ですが 波打っていますので 風下側に逃げます。
1430mに達しましたが いきなりクラストしてきました。
風も強まっているので スキーアイゼン装着しても とても頂上に行く気になれません。
ここから 下山しましょうか・・・・同意を求めると・・・・待ってました。

インカレで鍛えた足腰で ヒデさんは怖いものなしでガシガシ突っ込んできます。
チョッ・チョット~ 衝突しないように・・・制限スピードで お願いしま~す。

610m林道入口7:45 720尾根取付8:40 11:20 1430m 11:25 12:45林道入口下山

泊 天狗山(689m)

2014年3月4日

天狗マニア

泊天狗雪庇.JPG
道内に天狗と名の付く山は30数座あるそうですが・・・・いくつの山に登っていますか?
私は まだ10座に満たないと思います。
屏風とか丸山、三角山も結構多いですが、岩峰が多い天狗の魅力には敵わないようです。
泊天狗岳も そんなマニアックな低山です。

天狗マニアの下宿屋の女将さん、 道内1等三角点も視野に入れているシゲちゃんさん、小料理屋の女将さんに
神恵内出身の絵描きのカキさんが地元代表で参加してくれました。

後志地方は曇りの予報ですが・・・・なんとか視界は保たれていました。
風速8mの予報はうまく外れてくれて・・・2m~3mくらいでした。
これなら 登れそうです。
雪は硬く スキーでなく スノーシューにして正解でした。

雪庇上の山頂
泊天狗岳.JPG写真のキャプションを入力します。

盃の墓地はきれいに除雪されていました。
林道を2km詰めて ずり落ちそうなほど急な尾根に取り付きました。
小潅木を縫うように歩いていくと傾斜が弱まってきます。

尾根上はところどころ地熱で雪が溶けています。
卑しい根性で・・・温泉でも湧いていれば一儲けできるんじゃないかと 見回しますが・・・あるのは露出した地面だけでした。

標高500mコルは原発建屋が見下ろせる広い鞍部です。
何か金目のモノはないかと樹上を見上げたら・・・・ありました・・・・カバノアナタケ。
今日はしっかりピッケルも持ってきています。
採るのは下山時にして  見えてきた山頂に急ぎます。
南側に小さな雪庇が山頂までびっしり付いています。
天狗らしくていい雰囲気です。
海の向こうには岩内のスキー場が見えました。

山頂は 大きな雪庇の上にありました。
灌木に古いピンクテープが巻かれているだけの静かな頂きでした。
これで ひとつやっつけた  ・・・ 百名山終えているシゲちゃんさんは やはり完璧なピークハンターでした。

盃墓地登山口10:05 標高60m尾根取付10:45 500mコル12:05 12:45泊天狗山12:50  14:35登山口下山

狩振岳(1,323m)

2014年3月2日

急性胃腸炎だった・・・・ン?

狩振岳.JPG
今年初めての日高の山です。
天気予報は曇りですが、道東道を走ると、トンネルを越える度に天気がコロコロ変わって、落ち着きません。
晴れていたり、春の泡雪が降っていたり、一喜一憂です。
トマムはさすがに内陸なので気温が低く、スタート時はマイナス8度でした。
農場ハズレの登山口には昨日のスキートレースがわずかに残っていました。

参加者は プリマさん イッキュウさん クッシーさん ダンサーさん に ワッカさんです。
絵描きのカキさんが ボクも行く~ とサポート参加してくれました。

雪が硬いことを予想して全員スノーーシューです。
歩き始めは 寒さでペースを上げすぎてしまったのか、ワッカさんの呼吸が早くなってしまいました。
先週 急性胃腸炎だったそうで・・・・ン?
体調がイマイチなようです。
カキさんと少し遅れてゆっくり歩いてもらうと 次第に元気を取り戻してくれました。

小さな沢を渡り 送電線の鉄塔を越えると 傾斜が出てきました。
1100mまではエゾマツの森林帯が続きます。 

狩振岳 頂上.JPG写真のキャプションを入力します。

いよいよダケカンバ帯に入ります。
カバノアナタケを採ってやろうとピッケルを持ってきましたが こんな時には見当たらないものです。
頂上は南東方向ですが 足は稜線に上がろうと 東側の1209mコルに向かいます。
風が強くなってきましたので フードを被りオーバー手袋で防風します。
十勝側に雪庇が張り出しています。
稜線はシュカブラが波打って歩きにくいので 西側の裾を巻くように高度を稼ぎます。
トマムのスキー場がチラチラと薄い雲の合間に見え隠れしています。
北東にはオダッシュ山が見えてきました。
いよいよ頂上です。

ヘリコプターは・・・・・あるかな????
・・・・ない!
残骸はどこに行っちゃったのかなあ???
・・・・どうやら撤去してしまったようです。
・・・・残念!

事故で死傷者が出なかったからいいようなものですが・・・こんなトコにヘリで来るのが間違いだよね~
自分の足で登ってこそ バックカントリーの醍醐味だよね~
・・・・異議なし!
貧乏人のヒガミじゃないよ~

644m標高点登山口 9:45  送電線10:30 1270コル11:35  12:07狩振岳12:27  13:40登山口下山

濃昼岳(621m) 臨時山行

2014年2月27日

毘砂別岳バック

毘砂別バック.JPG
丸山遠見の予定でしたが モンベルオヤジさんは・・・納得しません。
さっぽろ50峰か 石狩の山がいいなあ~
・・・・じゃあ濃昼岳はどうですか?
いいねえ ヨシ 決まった~。
ガングロオヤジさんも誘おう~
・・・いいよ 付き合うよ~ 

簡単に決まりました。
天気も・・・ヨシノリ でした。
心も ユタカ になりました。
アハッ!

円錐峰だ!
濃昼岳眺望.JPG写真のキャプションを入力します。

国道カーブの林道入口は 雪が溜まっていて 除雪して駐車しました。
皆さんスコップ持ってきているのに感心しました。
林道歩きは 約3km ラッセルはありません。
三股からは結構な急尾根ですが ジグで乗り切ります。
標高450mからは緩い尾根で511標高点からは台地状です。

毘砂別岳が眼前に大きく見えます。
雪庇の張り出しが 威圧的です。
オオ! イイねー
札幌からわずかな距離で いい山がありますね。
石狩市は厚田村、浜益村と合併して 多くの山を持ちました。
登山の対象となる山だけでも ざっと20峰はあります。
暑寒別山群 厚田山塊 樺戸山塊をまとめてガイド本にしてみたら面白そうですね。

濃昼岳の山頂からは円錐峰が 真正面に見えました。
ヨッシャー 今年は 登るぞー なんだか意欲が湧いてきました。

濃昼林道入口8:50 林道三股10:10  11:40濃昼岳11:45 三股12:35  12:55林道入口下山

大二股山(855m) 札幌50峰

2014年2月26日

地味やねェ~

大二股山頂.JPG

ゼクランクラブでは初めての山です。
クライアントはナベさん ダンさん です。
絵描きのカキさんも初めての山なので ボクも行くー とサポート参加です。
中山国道の望岳橋から見ると 狭薄山ばかりが目立って どこが大二股山なのか よく解りません。
なんせ 山は上の方にあるものと思い込んでいますから・・・ 目線のちょっと仰角でした。
橋の南側の駐車スペースは工事関係者が占領していましたので 北側に駐車しました。
急な斜面を250m降りていきます。
豊平川の上流域は靜かで別天地です。
去年の3月は足跡だらけでしたが 今日はまだ熊は目覚めていないようです。
全員スノーシューだから 495m標高点から尾根通しに歩きました。
天気は無風快晴で ラッセルも殆ど無く 快適に歩けました。
ワイワイ ガヤガヤ 心のリフレッシュしているようです。
2時間25分で あっけなく頂上に着いてしまいました。 

ここ イチバンや~
大二股眺望.JPG写真のキャプションを入力します。

あまりにも良い天気なので 山頂で25分も昼食休憩しました。
背中を太陽に向けて背中の汗を乾かします。
もう3月みたいな陽気です。
一人だったら ツエルト広げて 絶対に昼寝しますね!

帰りは札幌岳や狭薄山を眺めながら 酔ったようないい気分です。
アドレナリンが出ているんですね。

最後の250mの登り返しは・・・CoCo壱番屋~ 今日一番の難所?です。
でも 途中でゆっくり休憩して・・・・ 苦痛なく登り返しました。
クライアントは 山はやっぱり天気だね~ と楽しそうです。
山はやっぱりガイド次第だね~ いつになったら言ってもらえるかなあ~。

望岳橋8:40  495m標高点9:10  11:05大二股山11:30  13:40望岳橋下山

稲穂嶺(564m)

2014年2月25日

まだまだ現役よ!

稲穂嶺ブログ.JPG

ワタシャ 2時間以内のスキーできる山に行きたいの~
じゃあ 稲穂嶺はいかがですか?
それ どこ~?
稲穂峠と銀山の間にある山ですよ。
キツくないかの~
良い斜面があるから きっと満足できますよ。

クライアントは イングリッシュティーチャーさん バリバリスキーヤーさん フランスオタクさん アイアイさんです。

今日も春を思わせる いい天気です。
いつものように 銀山駅のホームから歩きます。
平均年齢76歳 ヨロけて線路に落ちないように・・・・お願いします~。
何言ってんの ワタシャ まだまだ現役よ!



どうじゃ! 見事なシュプール!
稲穂嶺スキー.JPG写真のキャプションを入力します。

雪質が今ひとつでしたが ちゃんとターンできています。
バリバリスキーヤーさんの姿勢は・・・ちょっと腰が曲がっていますが・・・転ばぬ先の杖ってやつですね。
見事なシュプールですよ。
後のお二人も 足は笑っていても 目は真剣そのものです。
なんせ 転倒したら肉離れを起こすか、悪くすれば骨折するかも知れませんから・・・。

皆さん アッパレじゃ!
グランマ 恐れ入りました~ いつまでも達者でね~

銀山駅10:45  12:25稲穂嶺12:35 13:30銀山駅下山

チトカニウシ山(1,445m)

2014年2月22日

気持ちのよい会話

チトカニウシ山 (2).JPG

23日の予定でしたが、クライアントの要望で1日前倒ししました。
クライアントは 北海道百名山チャレンジ中のモンベルオヤジさん、腰痛が回復したガングロオヤジさん、山スキー修行中のの釣りキチ・ノリチャンさん、上手く休みが取れたイッキュウさん、風邪が治った小料理屋の女将さん、 久々参加のマダムネージュさんです。
ぜクランの山行に6人も参加いただくのは・・・・・めったにないことです。
雨が降らないようにてるてる坊主を吊るしました。

上川地方の天気予報は・・・・晴れになりました。
低気圧が遠ざかった後なので・・・良い雪に出会えそうです。
土曜日だから・・・北見峠からトレースもバッチリ付いています。
いやあ・・・・いい日に当たったねえ。
私の責任範囲外ですが・・・・褒められた気分になりました。

1258mピークの南斜面ではスキーヤーとボーダー2名がもう降りてきました。
こんちわ~
頂上までトレース付けておきましたよ・・・・・・
ありがとう!助かるよ!
手を上げて・・・・颯爽と滑って行きました。
どうってことのない話ですが・・・・気持ちのよい会話でした。

顔面制動も修行の内
チトカニウシ山.JPG写真のキャプションを入力します。
1258mピークからはさすがに風がでてきました。
いつものことですが・・・・条件は良い方です。
南斜面の吹き溜まりを雪崩に注意しながら進みます。
クラストと吹き溜まりが交互に現れて・・・・歩きにくいったらありません。
西側に天塩岳が見えてきました。
南の白滝天狗も有明も雲が飛んで頂上が見えました。
ニセイカと平山は相変わらずガスの中でした。
支湧別とニセイチャロマップは見えそうで見えない・・・・なあ。
景色を堪能しているうちに・・・・頂上に着きました。
ハーイ! タッチ!タッチ!握手!タッチ!握手!タッチ!タッチ! 
3時間弱、頑張った甲斐がありました。
素晴らしい深雪のパウダーが待っています。
もう・・・想像するだけで・・・ヨダレが出てきそうです。
もう‥・想像するだけで・・・ウヒウヒ・ニタニタしてしまいます。
まるで・・・赤ん坊のようですね。

イッキュウさんは 華麗に舞って・・・吹っ飛んできます。
ガングロオヤジさんが敗けじと後を追って・・・スピード狂ですね。
マダムネージュさんは 安定した滑りでダケカンバをポール代わりにターンしてきました。
私は下手なんで・・・謙遜している小料理屋の女将さんも・・・・結構楽しそうです。

釣りキチ・ノリちゃんさんは・・・・ああでもない・こうでもない・・・ワイワイガヤガヤ。
カラダが思うように動かないようで・・・スピードのコントロールができなく・・・傾斜が変わる度に顔面制動を繰り返していました。
モンベルオヤジさんがサルベージ役です・・・ありがとうございます。

足が棒になってるよ! 膝を屈伸して前傾姿勢で・・・胸を谷に向けて・・・・
嗚呼・・・何度同じことを言ってるだろう・・・・まるで聞いていません。
解っているけど・・・できないのォ~!  フゥー・・・。
転んでも転んでも・・・フカフカの こな~ゆき~ に笑顔がはち切れそうでした。

北見峠11:10  1258m標高点13:10 13:55頂上14:10  15:30北見峠下山

ヒクタ峰(1,083m)

2014年2月20日

定天Ⅲ峰が霞む

定天3峰.JPG
今日の天気は良さそうです。
クライアントはプリマさんとガンクロオヤジさんです。

クライアントはスノーシューですが、ガイドはラッセルを覚悟してスキーで気合を入れます。
4日間の荒れ模様で・・・積雪は結構ありました。
スノーシューでは膝まで埋まります。
これでは頂上に届かないかもしれません。
スキーだと踝の上くらいまでしか埋まりません。
やはりこの時期だと、ラッセル力はスキーに敵いません。

標高750mから830mコルに斜上する予定でしたが、左の沢は結構な傾斜があって三角点滑沢に追い上げられました。
標高800mまで来ると傾斜が弱まり水平トラバースが出来ました。
コルで一息入れます。
970m分岐が疎林の向こうに見えますが、雪庇が大きく張り出しています。
上手く突破できるかな~・・・

近づくと・・・雪庇の切れ目を発見して・・・・一気に稜線に上がりました。
風が強まり尾根が波打ってクラストしています。
スキーアイゼンを用意しましたが・・・・まだシールだけで大丈夫なようです。
定天Ⅲ峰が霞んで見えました。

お姉さんは・・・いつまでもエライ!

ヒクタ峰山頂.JPG写真のキャプションを入力します。

時々雪が降ってきますが、太陽もうっすらと見えます。
山の天気は・・・・晴れと言ってもこんなものです。
頂上に近づくと薄日が差してきて・・・・祝福されたみたいです。
三角点峰まで、やはり3時間かかりました。
奥の最高点も樹林の隙間に見えましたが、痩せ尾根なので・・・ここで十分・・・・との回答でした。

クライアントのスッキリした笑顔が印象的でした。
証拠写真を撮りますので並んで下さい・・・・

この二人・・・・何故か姉弟のように見えるのは・・・私だけでしょうか。
お姉さんの言うことちゃんと聞きなさい・・・ね。
いつまでたってもお姉さんは・・・エライんだそうです。

滑沢林道入口9:50 830mコル12:00  12:48ヒクタ峰(三角点)13:00  13:55林道入口下山

手稲西峰(991m)

2014年2月19日

ゴシック聖堂

手稲山.JPG

盤の沢山の予定でしたが、市民の森は北電の送電線伐採作業で駐車できません。
2月2日は悪天候で延期した手稲西峰を催行しました。
クライアントはゼクラン初参加のシマさんとナベさんです。

関東に大雪をもたらした本州南岸低気圧が、北海道の東に抜けて2日間の吹雪でしたが、今朝もまだ強風が続いていました。
ハイランドを出る時は曇空でしたが風速は8mくらいありました。
リフトも・・・運行停止でした。
スキー場を離れると・・・吹き溜まりは膝下のラッセルです。
小さな尾根を超えるところはクラストしていて、クライアントのパイプスノーシューでは滑落しそうです。
ガイドがMSRなのでステップを切ってゆっくり歩きます。

沢を3本越えてコルに突き上げる尾根に取り付きます。
急傾斜の疎林帯を進むと、だんだん風雪が強まってきて顔が痛いくらいです。
風速は10mくらいでしょうか・・・上空はジェットエンジンのように唸っています。
クライアントは・・・平気な顔してしっかり歩いています。
どうやら経験豊富なツワモノようです。
シマさんはコルでアイゼンに履き替えました。
ナベさんはツボ足です。
後で聞いた話では・・・ガイドが・・・強風で中止する と宣言するのではないかと 心配だったそうです。
一瞬見えた手稲山は・・・まるでシャルトルのゴシック聖堂のように荘厳な雰囲気でした。

孫悟空のような高度感

手稲西峰頂上.JPG写真のキャプションを入力します。

稜線は大きな雪庇が両面に出ていて 細心の注意で登りました。
コルからわずか10分でした。
頂上の風下で 記念撮影・・・と思ったら・・・私・・・写真嫌いなの・・・とシマさん。
代わりにガイドがナベさんと一緒に写りました。
手稲の町並みも一瞬ですが俯瞰することができて・・・・孫悟空のような高度感を満喫しました。

ハイランド8:55 コルの沢9:55 手稲西峰コル10:40 10:50西峰11:10 12:05ハイランド下山

小喜茂別岳(970m)

2014年2月16日

臭い排気ガスは・・・ゴメンです

小喜茂頂上ブログ.JPG
2週続けて東京周辺に積雪をもたらした南岸低気圧が道東に近づいていました。
道内は風雪が強まる予報です。
今日は中愛別岳の予定でしたが小喜茂別に変更しました。
クライアントは イッキュウさんと 釣りキチ・ノリチャンさんです。
いつもの黒川駐車スペースにはハイエースが1台だけ停まっていました。
日曜日なのに 天気予報が悪いから 他のパーティーは敬遠したのかなあ~。
天気は予報を外れて曇り空で、時々青空も覗いています。

喜茂別岳には1パーティーが入っているようですが 小喜茂別岳には トレースがありません。
昨日も今日も、珍しく誰も入っていないようです。
ラッセルは20cmくらいです。
クライアントは二人ともTLTの最新ビンディングで・・・・今だジルベレッタ500の私は一昔前のオヤジのようです。
でもトラブのスキーは軽くて丈夫で、ベントも大きくラッセルには最適なんです。
プラブーツでも履けるジルブは、やはり離せませんね。

風もなく 汗が吹き出てきましたので ジャケットを脱いで歩きました。
ちょうどいい・・・気温です。
喜茂別岳方面からはモービルのうるさいエンジン音が聞こえてきます。
あっちに行かなくて良かった~。
臭い排気ガスを吸いながら雪山を登るのは・・・ゴメンです。

オープンバーンを登り返してもう一本

小喜茂ブログ.JPG写真のキャプションを入力します。

標高800mからのオープンバーンにトラックを残さないよう、東側を巻いて頂上に登りました。
喜茂別岳は風が強そうですが 珍しく頂上が見えていました。
羊蹄山はガスの中で、尻別岳の裾野はかろうじて見えました。

さあ~ 行きますよ~。
標高差200mのオープンバーンは気持ちよくターンを繰り返します。
パウダーとは言えませんが、湿度があって良く滑る雪です。

この傾斜ならノリチャンさんも自信が持てますね~。
それって・・・・どういう意味?
いやいや・・・山スキーのステップアップには・・・いろいろな傾斜・雪質を数多く滑らないと・・・上達しないんです・・・という意味です・・・。
山スキーは・・・自信を持つことも必要なんですョ~。
・・・誤解を解くのに・・・・冷や汗をかきました。

イッキュウさんは 相変わらず力の抜けた綺麗なフォームで滑っていました。
フワフワと 浮遊感を味わって 楽しんでいるみたいです。

せっかく天気も安定しているから、オープンバーンを登り返して・・・もう一本行きましょー!
え~ェ・・・・
ノリチャンさんは イヤイヤ 私はもう充分です・・・と言いながら・・・しぶしぶ笑顔で登ってきました。

2本目は 雪にも慣れてきたのか ボーゲンでなく パラレルで滑っていたようです。
上村愛子の真似じゃありませんが、もう少し膝を曲げて、スキーを前後させて、胸を谷に向けて、前傾姿勢を保てば、バランスも安定してターンも上手くなるんだけどな~。
一度に あれこれ言っても・・・無理かなあ?

黒川駐車スペース9:35 取付き9:45 681標高点10:30 11:40頂上11:50  12:55取付き下山 13:05黒川駐車スペース

穴沢山(459m)

2014年2月14日

野点の宴

P2140106.JPG

穴沢山って どこォ~?
知らないのォ~?
真駒内スキー場のあった山ですゥ~。
へェ~ そうなんだァ~ 。
三等三角点名が 穴沢 なんですゥ~。
間延びしていて・・・・舌を噛みそうです。
80歳のワタシャでも行けますか・・・・・・
頑張れば・・・・行けると思うけど・・・ですね。
そりゃそうだァ~・・・・ワッハハ!
結局・・・MMさんは待ち合わせの場所に現れず・・・・携帯もなく・・・・連絡が取れず・・・15分待ったけど、時間切れで出発しました。
あとで連絡が来て・・・・バスが20分遅れて・・・地下鉄が到着した時は・・・出発した後だったみたいです。
頼むから・・・ライフラインの携帯持ってください! 

クライアントは 江別のEGさん TMさん 北郷のKKさん 西岡のアイアイさんです。
アイアイさんと絵描きのカキさん以外は スキーで参加です。
なんでもいいけど・・・・頼むから・・・・骨・・・・折らないでね!

78歳の滑り

穴沢田村.JPG写真のキャプションを入力します。

スキー場跡からでは芸がないので・・・芸森のアートビレッジから登りました。(自画自賛)
林道にはうっすらとスノーシュートレースがありました。
疎林帯の中の穏やかな尾根は・・・幸齢者(変換ミスも新たな発見)には優しそうです。
今日もひときわ晴れ渡り・・・・春の陽気です。
恵庭岳や 空沼岳 紋別岳が美しく見えてきました。

1時間ゆっくり歩いて・・・穴沢山に着きました。
ワタシ達には ちょうどいい 山ねェ~。
平均年齢76.5歳です。
皆さん・・・ホント大したものだね~。

ワタシャはね 短命にならないように 健康と食事には気を使っているの・・・!
何いってんの・・・短命って20代のことのなのよ!
もういつ死んでも・・・大往生の称号がつくんだから!
会話も・・・シリアスで・・・笑っていいものか・・・難しい判断です。

頂上ではドーム型のツエルト張って・・・・野点を楽しみました。
椀や茶筅に懐紙まで・・・・菓子は野幌・樹里庵の桜餅でした。
いやあ・・・贅沢な時間でした。

さあ 滑りますよ~。
ちょっと前傾が過ぎるけど・・・・あれが転倒防止策なんですね。
思い切りの良い・・・さっそうとした滑りでした。
毎週 ゲレンデに通っているんだそうです。
明日は萩の山だあ・・・・!
恐れ入りました・・・・・。

二ツ森(679m)

2014年2月13日

登り始めはSunSun のち曇り

二ツ森頂上.JPG

山の名前が 森 という珍しい山です。 
仁木町と倶知安町の境にあり、赤井川との境にある土木川から登ります。
奥深いので人里から見ても判別しにくい山で、あまり登られていないようです。
そのせいかNET情報も少なく、ルートの選び方が難しい山でした。
クライアントは マシンガンさん 小料理屋の女将さん メディカル系バッカスさんの3名です。
バッカスさんは残り少ないパウダーを探してスキーで、マシンガンさんと小料理屋の女将さんはスノーシューで参加です。

天気予報は曇りのち雪でしたが、相性の良い銀山周辺なので、今日も無風快晴です。
折角だからジャケットを脱いで太陽をSunSanと浴びながら登ることにしました。
まるで春山みたいだね~ 
リサーチのトレースがわずかに残っていて、ラッセルはほとんどありません。
これなら3時間で届くかな~? 
積雪は約2m、ワクワクドキドキ パウダーにも期待が膨らみます。

どうだ いい山でしょう!

二ツ森背景.JPG写真のキャプションを入力します。

土木川の林道4キロを詰めて標高430mの開けた小沢からジグを切って取り付きました。
520mコルに出るとやっと沢越しに二ツ森が眼前に現れました。
白く大きく見えます。
いい山だねエ~!
二ツ森に登ったという話は・・・周囲ではあまり聞きません。
そういう意味では希少価値のある山ですね。

疎林の中を気持ちよくトラバースして歩くと576m標高点です。
次の二角山とのジャンクションピーク(630m)は登らず 省エネで560mコルまでトラバースしました。
ここまで来ると頂上までの標高差は120m、もう・・・手が届きそうです。
北側に雪庇も張り出していますが、それほど大きくはありません。
雪が安定しているようなので、樹林の少ない南斜面を登ります。
さすがに頂上付近は風も出てきたので、ジャケットを羽織ります。
ふと振り返ると三角山(久土山)が高く聳えていました。
羊蹄山は・・・裾野だけでした。

ジワジワ登りつめて・・・・もう高いところがないな~ 頂上で~す!
おお、やったね!
ピークハンターのマシンガンさん 初登頂の山名用紙を取り出して・・・ フイルムカメラ《写ルンです》 でパ・チ・リ。
へえ~ 今どき こんな骨董品 あるんだあ~
何言ってんの ワタシャ 自慢じゃないけど パソコンも 携帯も デジカメも・・・ないの~。
自慢しているじゃん!
でも情報伝達のためにファックスくらいは買っておいて欲しいなあ~。

そんなのなくても 郵便があるから 生活には困らないッしょ~・・・・だって!
ごもっとも ごもっとも。

土木川160m除雪地点9:40  コル520m11:25 560mコル11:55 12:20二ツ森頂上12:30  12:50コル560m13:00 14:05除雪地点下山

杜満射岳(1,062m)

2014年2月11日

スキーとスノーシュー どっちが速い?

杜満射岳.JPG

クライアントは今年はじめてのプリマさんと 釣りキチノリチャンさん です。
絵描きのカキさん も参加してくれました。
天気予報は・・・・晴れ です。
ヤッホー!
夕張岳や十勝連峰が見れたらいいなあ~

幾寅の0号線は 林道の除雪が 標高460mまで延びていました。
車が3台停まっています。
トレースもバッチリですが 雪が固まっていて歩きにくいです。
プリマさんとカキさんはスノーシュー ノリチャンさんとワタシはスキー です。
新雪が積もっていないので 急な斜面はスノーシューが有利なようです。
病み上がりのノリチャンさんは キックターンが苦手なようで 苦労していました。
風がないので暖かく感じます。

900mで森林帯を抜けて 吹きさらしになります。
クラストして来て 滑落が心配なので タケノコ山の下でスキーをデポします。
ツボ足で歩くと 踝の上まで埋まって 四苦八苦です。
スノーシュー組の後を追いますが 背中に汗が流れます。
フーッ
コルを挟んで杜満射岳が見えているのに なかなか近づきません。

こういう時は 焦らずじっくり構えるに限ります。
禅僧のように 無になって歩きます。
鈴木大拙先生が語った 無意識の意識 ですね。

気がつけば 頂上が目の前にありました。

ノリチャンさんのスキーは まだ修行中

杜満射中山.JPG写真のキャプションを入力します。

山スキーを初めて2シューズん目のノリチャンさん 経験は少ないですが やる気は負けません。
何事にも積極的な性格で 男勝りの負けず嫌い。
口と同じくらい足が動けば そのうち上手になるでしょう。
アハッ

標高差400mのオープンバーンは 日当たりがいいのでモナカなりかけで 残念でした。
安全を期して 樹林帯に戻って 尾根を滑ってきました。

スノーシュー組は15分も早く下山したそうです。
スキー組は 完敗でした。
恐るべし スノーシューの威力!
恐るべし 年齢を感じさせないプリマさんとカキさんの脚力!

林道除雪終点(460m)10:35 タケノコ山12:40 13:20杜満射岳13:30 タケノコ山14:03 14:50除雪終点駐車場(スノーシュー) 

恵比寿・大黒の斜面を満喫

2014年2月9日

恵比寿の北西斜面は標高差250m

P2090052.JPG

イッキュウさんと 稲穂嶺に向かいました。
恵比寿と大黒の斜面を連続滑走すると滑りごたえがあってダイナミックです と話しているうちに じゃあ そっちにする~ と 車内で心変わりしてしまいました。
そんなことが許されるのも クライアントの少ないゼクランならでは。
恵比寿の北西斜面はいつもの通りノートラックで スカッと快適でした。

駐車スペース9:07 コル10:10 11:05恵比寿山11:10 ボトム11:30 大黒山12:00 駐車スペース13:05

大黒ニセピークの北斜面は 標高差350m

岩渕 大黒ブログ.JPG写真のキャプションを入力します。

大黒山の登り返しは吊尾根までわずか20分。
今日は10人以上のスキーヤーが来ていたようです。
北斜面は さすがに荒らされていましたが それでもお釣りが来ます。
ちょっとやそっとで納得しないイッキュウサンもこのロケーションには大満足そうでした。

ランディ 御料山

2014年2月10日

スキーバスで楽チン楽ちん

ランディ御陵山.JPG

ランディグループのガイドで上砂川の御料山に向かいました。
旧スキー場を登りましたが 若者トレースはリフトの下をガシガシ直登しています。
全員60歳以上のランディーさんにはちょっときつい斜度なので 上部はジグを切ってゆっくり登りました。
リフト終点からも前日のトレースが続いていて ありがたいです。
歩き始めて1時間45分で頂上に着きました。
パウダーではありませんが まずまずの雪質です。
滑リはじめは いつも ドキドキ ワクワク します。

北東斜面に突入だあ!

P2100062.JPG写真のキャプションを入力します。

頂上からスキー場のゲレンデを滑るだけでは芸がないので  いつもの北東沢に突入しました。
ノートラックです。
やっぱり山スキーはこうでなくちゃ・・・・・と自己満足。
隠れた斜面にクライアントも満足してもらったかな?
標高差で100mくらい滑りました。
風邪に当たらない沢なので良い雪です。
シールを貼り直して尾根を乗り越えて ゲレンデに戻りました。
さあ もうひと滑り 楽しみましょう。
ランディの皆さんは 本当にスキーが上手です。
あと10年は イケるかな?

滑り終わったら・・・・目の前が温泉。
美味しい生ビールと手作りの山海の珍味をご馳走になり もう言うことなし!
帰りのバスに揺られて・・・気持よく おやすみなさ~い~ 。
バス遠足のノリで 嗚呼 最高に気持ちイイっす!

仁木町 二ツ森(679m)リサーチ

2014年2月7日

山名が 森 とは珍しい

P2070048.JPG

一等三角点のある三角山(久土山) と 銀山 の間には 二ツ森 と 鳥居沢山 があります。 鳥居沢山は1月5日登りましたが 天気にも恵まれていい山でした。今回も味をしめて 土木川林道のリサーチに向かいました。これが雪深いなかなか手強い林道でした。


山も雪も  深いなあ

二ツ森.JPG写真のキャプションを入力します。

膝下のラッセルでしたが 雪が重くて奴隷の足カセ状態でした。30分も歩くと背中から汗が流れ出しました。尾根取付きまでのアプローチに1時間20分もかかりました。
一筋縄では行かない山のようです。
道理でネットの記録も見つからない訳ですね。

初企画《Fun&Walk》 気軽に雪に親しんでもらえる楽しい山行です。
参加申込みは5日前までにお願いいたします。
最低催行人数3名様に達しないときは山行を中止することがあります。
オーダープランのために企画山行を変更することがあります。