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登山レポート&ニュース

2021年05月10日

美笛 小漁山 漁岳 5月9日

 最困難の文字

札幌150峰の最難峰は「三等三角点・美笛」。
大正2年に設置された点の記にも欄外に「最困難」の文字が読み取れました。
キャンプ地の林道から尾根を乗越して渡渉地点を探します。
c860m二股の左股で渡れそうなポイントが見つかりました。


次は右股を渡渉します。
ジグソーパズルでピタッと決まった嬉しさでした。


c900m笹斜面をトラバースしたら登頂を確信。


広い台地の西端にピンテを発見。
真新しい山頂標識の下に別のプレートがあって「お疲れさまでした」の文言。
ココが札幌市だとは思えない遠い遥かな山でした。


天気が崩れる予報だったので フレ北峰を諦めて小漁山に向かいました。


雨雲が降りてきてパラパラと降り出しました。
レイチャンさんは雨が心配そう。
イッキュウさんはまだ余裕がありそう。
ガイドは漁岳へのハイ松ブッシュの状況を目に焼き付けます。


恵庭岳は水墨画の色調 オコタンぺ湖は鮮やかなターコイズブルー。


最高点から少し離れて山頂標識を見つけました。


ガスの中で視界がなくなり 時々打ち付ける雨 北面を迂回しながら漁岳まで彷徨ってきました。
昨日のアイゼン痕が残っていて 人の気配に心が暖まりました。
標高が下ると雨でトレースは消え 根曲竹のブッシュは立ち上がっていました。
下山ルートを見つけるのは思ったほど容易ではありません。
ピンテを頼りに漁岳林道に降りて 安全圏に入りホッと一息。
モンベルオヤジさんが途中まで迎えに来てくれて「ありがとう」嗚呼ゴールは遠かった。