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2020年11月25日

2等三角点 一番川 11月25日 

 歴史に残る地味な仕事

昨日は降雪で延期になった2等三角点・一番川  今日は日差しも届き 午後スタートでヨシイクゾー!
登山口を間違えないように地形図も持って 昨日より少し賢くなりました。
道民の森をすり抜けて月形との境界から林道に入り 手入れされたトドマツの植林地で駐車。


石狩平野の向こうに美唄山がみえましたが・・・手前の山並みにピントが合って写真には映っていません。



ホ~ホ~ 次の伐採地からは 中小屋山と阿蘇岩山が見えました。


標高を上げると林道は雪に覆われてきました。
40年前の20代だったら白樺林がロマンチックに映ったことでしょう。
40年後は寒々しい裸の山にしかみえません・・・これが老化ということか。


20分ほど藪漕ぎして山頂近くの尾根に来ました。
月形の三角山らしき山影が見えてきて なかなかの展望に満足します。


2等三角点・一番川は周囲を笹刈されたようで 3m離れた藪中からもすぐに見つかりました。
地表から15cmも突き出て 愛嬌を振りまくように傾いていました。
点の記では何故か選点・埋設・観測記録が欠如しています。
隣の「南別狩」(点名二番川)「月形」の記録を参考にすると 明治44年選点で 陸地測量部の青木輝さんの測量と思われます。
109年前の忘れ去られた国家事業・・・春から秋まで山に籠って三角点網の確立・・・地味な仕事ですが歴史に残っています。


北西には 神居尻とピンネシリが鎮座していて 意外なビューポイントでした。


南には定山渓の神威岳と烏帽子岳がシルエットで見えて 驚きました。


下山途中から見えた山頂はあまりにも平凡でした。
低山2等三角点に登るなんて 記録的な意味はありませんが マイナーピーク 不思議な魅力で病みつきになりそうです。