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2020年10月05日

沙間樹庵 変毛珍 一等三角点 10月3日

 神の座る場所

南クマネシリ岳の移動日 道東の一等三角点を探訪しました。
エントリーは函館のコンブさんとイッキュウさんでした。
予報では曇でしたが オソウシ温泉に向かう山沿いの林道はシトシトの雨。
一雨ごとに寒くなるミストの秋雨のなかを歩き始めました。


新しい造材の土場が2か所できていて 去年は雨裂だらけだった林道は転圧補修されていました。


作業道に入ると 真っ黒なクマの糞がありました。
何を食べているのか観察しましたが ブドウやコクワではなさそう。
ドングリなら茶色なので 多分 まだフキを食べているのでしょう。


南側には育成牧場が広がっていますが 生憎モヤがかかって十勝の大平原は見渡せません。


去年は笹刈されていた三角点は すでに笹に埋もれていました。
北海道の山辞典によれば 沙間樹庵は サマッケ・アン  「神の・座る」 の意。
大正時代の地形図には カムイ・ロキ(同じ意) と表記されていたそうです。
道理でクマ(神の使い)がいる訳だ。


下山後は 変毛珍 一等三角点を探訪しました。
点の記によれば「ペンケチン」と発音するようです。
土地所有者の農家の許可を得て 牧草地に入りました。


ペンケ・チンとは 「上流の・毛皮を干すところ」 の意だそうです。
トラクターぶつかったのか 角が欠けた標石はセメントで補修されていました。