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登山レポート&ニュース

2020年05月08日

オプタテシケ山 5月7日

 とっておき北海道の山

家を出てからコンビニにも寄らず4時間30分のドライブで、新得町トノカリ林道登山口に来ました。
朝5時の平日なので登山者は誰も来ていません。当然と言えば・・・当然か。
1月と同じ、北電取水口からソロでスタートします。
気温は3度、天気は曇り空ですが、風はありません。


すぐに林道の雪は消え、シートラで黙々と歩きます。


2km歩くと林道の雪は途切れなくなり やっとスキーで歩けました。
大型動物も活動開始。


三股橋の段差はかろうじてスキーのまま通過できました。


6:30 林道終点のアメダス、山頂はガスって見えない。


警戒感の無いエゾリスがエゾ松から降りてきた。
おいで~おいで~ 呼びかけたら足元まで近づいて来てくれた。
コロナで冷え切った心が少し暖かくなった。


樹林帯の傾斜が増してきた。
寒くはないが湿度が増してきて、サングラスが曇るので外した。


標高1350m、森林限界で視界は20m。
引き返したい自分、 継続したい自分、静かに戦っている。


雪が硬くシールが効かないのでスキー歩行は諦めた。
山頂からのスキー滑走、期待したのに・・・残念。


アイゼンに換装してピッチを上げる。


標高1600m、視界が5mで目標物がなくなり何も見えない。
上下左右もよくわからず平衡感覚がなくなった。
目をつぶっているのと同じで 踏み出す一歩が心もとない。
ストックで一歩一歩、雪面があることを確かめながらステップを切る。


標高1700m、岩場が見えたので近づいた。


ハイ松と岩のミックスだった。
岩場に沿ってサイドステップで登る。


標高2000m 遠くに標識が見えた。


10:10 登山口から5時間10分で山頂に到達。
氷の粒が飛んできて目が開けられないくらいでした。
三和裕吉さんの「とっておき北海道の山」を読んでから25年ぶりですが、課題がひとつ達成されました。
写真を撮ったらそのまま下山開始。


暗中模索の下山でしたが、スキーは調子よく滑れました。
12:50 登山口着。 往復8時間弱、天候の割にはまずまずのタイムでした。

幾寅の道の駅は閉鎖されていて、山部のコンビニはトイレもゴミ箱も使用禁止でした。