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登山レポート&ニュース

2020年08月10日

富良野 原始が原 8月9日

 武四郎の十勝越え

今日は長崎の原爆投下忌でした。黙祷。

原始が原の五反沼、地形図には破線が描かれていますが・・・この道、本当にあるのかな?
リサーチに向かいました。
三ノ沢の渡渉地点 暑さも吹き飛ぶ爽快さ。


予想に反してガスガスの原始が原。


今日はワークマンで購入した安全長靴のお試し。
登りは順調です。


≪自然を大切に≫ と書かれているが、メタル看板をエゾマツに釘で打ち付けている。
近所のお寺の掲示板を想い出した。
「言っていることではなく やっていることが その人の正体」


上川アイヌの案内で ≪十勝越え≫ 通過地点。
シーソラプチ川を越えて 佐幌川を下ったらしい。
日勝峠も狩勝峠もなかった時代、脊梁山脈を越えるのは困難を極めたことだろう。


トキソウがたくさんありました。


ナガボノシロワレモコウ。


トウヤウスべ山が見えてきた。エゾシカのファミリーがガスに消える。


五反沼入口とあるが 道はほとんど消えている。


ピンテを頼りに背丈以上のブッシュを進む。


四の沢。


沢を渡るとまたブッシュ。ピンテは古くて白色に脱色している。


五ノ沢に出た。緊張から解放された。


またブッシュ・・・ピンテも見えない。
地形図とGPSにらめっこ。


1062湿原にでた。獣道に入り込んで方向を失いかけた。
時間が進んでいくが 距離は稼げなく 焦りを閉じ込める。
モウセンゴケが紅葉している。


湿原からブッシュに入ると倒木で塞がれる。
ガサガサッ・・・シーン・・・距離20m 鹿ではない!
ブッシュに身を潜めて 息を殺して 人間の様子を伺っているようだ。
緊張感で・・・しばらく動けない。
遠回りだが 迂回して前進。


湿地に出たら 水芭蕉を食い荒らした跡。
ミズバショウはサトイモ科で ヤツには美味いらしい。


再々の湿原・・・トウヤウスべ山が近づいた。
布部川現流域に達したが、とうとうピンテも見えなくなり、あれこれ踏み跡を探し廻ったが、無為に時間が過ぎていく。
タイムオーバーで引き返しを決意。
あと1kmだが深追いは出来ない。残念だが諦めよう!
松浦武四郎も残雪期に通過しているらしい・・・来年4月にまた来よう~っと。