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登山レポート&ニュース

2020年02月20日

奈井江山 2月19日

 昭和の遺構

3等三角点・奈井江山に登りました。
曇時々雪の予報でしたが 冬型が弱く雪雲は入ってきていませんでした。
南側の道道からアプローチしたほうが近道ですが 露天掘りの採炭で一般車は通行止めです。
北側の豊沼から上砂川に抜ける道道114から林道に入りました。
昭和22年に開鉱したという三井鉱山砂川鉱業所の坑口が原型をとどめていました。
昭和の遺構 盛者必衰の理・・・かあ


林道のだらだら歩きは苦痛なので 作業道から尾根に向かいました。
雪は少なめですが締まっていて歩きやすく 変化もあって飽きません。


尾根に上がったら岩場が出てきて おっとビックリ!
細尾根をダイレクトに登るには大きな勇気とリスクが必要です。
こんなところで怪我したらつまらないわあ~。
左側を大きく迂回して細尾根をクリアしました。


ニセピークに騙されながら やっと奈井江山に到着です。
石狩平野の対岸にある樺戸山塊は雲の中でしたが 美唄山が薄っすらと輪郭を現していました。


山頂直下で見つけた大木の洞に納まるクライアント。


東側の急斜面を転びながら降りて 林道から下山することにしました。


伐採作業が終わった林道は静寂を取り戻していて 美唄山が大きく映りました。


祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。
奢れるものも久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
猛き者もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。