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登山レポート&ニュース

2020年02月01日

夕張 真谷地山 2等三角点 1月31日

 猛毒ダイオキシン 2・4・5T剤

夕張の2等三角点・真谷地に行きました。
道東に大雪をもたらした二つ玉低気圧が去って、天気は回復傾向です。
気温が+2℃ 雪質は湿雪というよりも 水を浸み込ませた高野豆腐みたい。
体重を支え切れず雪面がいきなりズボっと沈むので・・・歩きはじめから もう帰りたくなりました。


林道わきに何やら怪しい鉄条網・・・「2・4・5T剤が埋設 立ち入り禁止」と書かれています。
2・4・5T剤って何だ? もしかして ベトナム戦争で使われた枯葉剤かな~。
君子危うきに近寄らず。


熊の木登り跡があちこちにありました。
夏には危険地域ですね。


アップダウンの多い林道歩きに2時間弱 逃げ場のない笹だらけの急斜面を1時間。
3時間近く歩き続けてやっと目指す山が見えてきました。
思った以上に遠い山で ネット上の記録が少ないのが・・・やっぱりね。


山頂手前のコルから夕張前岳 滝ノ沢岳 シューパロ岳 幾春別岳 見えてきました。
夕張岳と芦別岳は雲の中で・・・ちょっと残念。


嗚呼~やっと着いたァ~ 真谷地山。
山頂手前の斜面はクラストしていて スキーアイゼンが欲しいくらいでした。
ハッタオマナイ岳と穂別の坊主山、万字の幌向岳 夕張三角山もみえていました。
これだけ同定できれば十分です。


下りのスキーは スキーが曲がられないので 横滑りと斜滑降とキックターンで乗り切りました。
さすがのイッキュウさんも 腕前を披露できずに苦戦していました。


2・4・5T剤 後で調べたら・・・
やっぱり べトちゃんを生んだ猛毒ダイオキシンを含む枯葉剤に使われた除草剤でした。
当時は国内で製造されていて 営林署が森林の除草に使用していたそうです。
1971年以降は使用禁止になり 全国54か所の国有林に埋められたというのです。
その一か所が ここ だったのです。
100年に一度の大雨が毎年発生する近年、河川が氾濫し土砂が流される危険は十分にあります。
林道での不法投棄も許されませんが ドラム缶が腐食して地中から浸み込んだ猛毒が河川に流出するリスクのほうが危険に思えるのは ガイドだけでしょうか。