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登山レポート&ニュース

2019年10月20日

カニカン岳 10月18日

 味はともかく食感

土砂崩れで不通だったアプローチが昨年から再開と知り 久しぶりのカニカン岳に向かいました。
法面が3か所 ブルーシートに覆われていましたが 登山口に無事に到着。
造材の土場には丸太が積み上げられていました。


快晴の下 ブナの森は明るくて気持ちいい。
クライアントのイッキュウさん カニカンは初めての山なんだそう。


3年間整備されていなかった登山道は昨年の春に笹刈されたようだ。
根本から10cm上で刈られた根曲がりが 登山靴やスパッツに引っかかり何度もバランスを崩しそうになる。
転んだら最後 竹槍に串刺しだ。


7合目登山道わきの金鉱試掘跡は 土砂で塞がれ笹に覆われ 解りにくくなっていた。
江戸時代の初期に こんな山奥で盛んに金の試掘されていたなんて ちょっと想像できない。
町もないし 道路もない 食料もない いるのはアイヌの人たちだけ。
どうやって ここで何百人もの人々が生活できたのだろうか。
幕府の直轄地? 松前藩の命? 隠れキリシタン? 不思議だらけだ。
カニカンはアイヌ語のカンカン(金の意)というから 利別川で砂金が出ていたのかもしれない。
今金町史 読んでみたくなった。


山頂直下の岩場。


2時間15分で登ってしまった。


大平山が近くに見えた。
もちろん 狩場 メップ 遊楽部  オボコ 駒ヶ岳 有珠山 羊蹄山 余市岳 長万部岳 利別岳 ぐるっと見渡せた。


帰路で見つけた ブナハリタケ。 ブナ 針 茸 読んで字の如し。
イッキュウさんに言わせれば 味はともかく 食感がいいのだそう。