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登山レポート&ニュース

2019年08月10日

カムイエクウチカウシ山 7月31日~8月3日

 入山自粛要請

7名のクライアント フジケンのサポートでヒグマ騒動のカムエクに向かいました。
初日は札内ヒュッテで前泊。
一昨年の土砂崩れで入口の階段が無くなって 使用禁止になっていましたが 無理やり(かろうじて)宿泊可能でした。
窓にはヒグマ事故のため入山自粛要請の張り紙がありました。
明日はコイカクに登るというオジサンが独り 他の駐車もなく カムエク登山者は少ないようです。


梅雨のようなシトシト雨ですが 気温が高いのでカッパを着る気にならず 濡れながら川歩き。
八ノ沢出合のテン場はやっぱり無人でした。
明日の登頂確率を高めるために 1000m三俣までテントを持ち上げました。
道警のヘリが飛来して 私たちのテント上空を旋回していきました。


予報を裏切って 今日は快晴 暑くなる気配です。
ハーネス付けて緊張感が高まるクライアント。


例年よりピンテが少なく 未経験者には迷いやすい状況でした。


単独女性登山者に追い抜かれ 露払い(熊払い)になっていただきました。
カールバンドが見えてきたら 熊スプレーのチェックです。


先週 ヒグマに襲われた登山者が残したテント。
新聞には頭部負傷と報道されていましたが 後で聞いた話では 耳を食いちぎられたそうです。


ヒグマの掘り返しは 例年より多くありました。
一か所 獣臭に緊張が走りましたが 遭遇せず ホットしました。


ピラミッド峰が見えてきたら お花畑にはウメバチソウありました。


山頂も見えました。


カールには後続の登山者が2名 動きが遅い気がしました。
後で聞いた話では もう一人の単独登山者が途中で見えなくなった・・・道に迷ったらしい ということでした。
やっぱりね~。


新しい山頂標識が置いてありました。
7名中 5名の登頂でした。


南西稜をバックにフジケンとツーショット。


1000m三股からでも往復9時間かかりました。
八ノ沢出合からは14時間がツアーの標準タイムです。
14時間歩き続けられるクライアントは少数派です。