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登山レポート&ニュース

2018年11月11日

11月10日 胆振東部リサーチ

 重たい空気

胆振東部 復興応援登山のリサーチで 安平町の支安平奥山を目指しました。
気軽に考えていた復興応援でしたが 林道を進むたびに重たい空気に押しつぶされそう。


登山口は瑞穂ダムですが 水は抜かれてゲートは立ち入り禁止表示でした。
数台の重機が倒木の処理作業をしていました。


傾斜の緩い丘でも斜面は崩落し 倒木が林道を塞いでいます。


瑞穂大橋は崩落していませんが 前後の斜面から流れ込んだ土砂と流木で壊滅的なダメージです。
倒木の処理だけでも 今後10年はかかるかもしれません。



崩落した斜面を歩いてみたら氷のような硬い粘土層で キックステップでもスリップしそうです。
この粘土層の上に樽前山からの火山灰が積もっていて まるで雪崩のような弱層を形成しているようでした。
林道の歩行は倒木で遮られ 越えたり潜ったり右往左往 目的地まで達することができませんでした。


ふと 空を見上げたらオジロワシが優雅に上層気流を捉えていました。
ダム湖の魚を餌に 付近に営巣しているみたいです。
ダム湖の水位がなくなったので 永住はきびしくなるかも。


目標を変更して 早来の橋本牧場から 4等三角点の深沢山を目指しました。
アプローチの生活道路は舗装が剥がれたり 亀裂が入ったり 路肩が崩れたり 酷い惨状でした。
藪に覆われた作業道を1時間歩いて 新しいチップが埋められた標柱を見つけました。
地震後の調査で国土地理院が埋め込んだものと推察されます。
チップの埋め込まれた4等三角点は初めて見ました。


ついでに 安平町のコロイ山 2等三角点に登ってきました。
アンテナ管理道が山頂まで付いていて あっけなく登頂。
マニアが付けた漢字表記がありました。