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2018年09月28日

9月27日 日高 貫気別山

 猛烈な野暮漕ぎとスズメバチの攻撃

2014年にリビラ山に登った時に目にした日高の一等三角点 貫気別山1317m。 
岩壁に囲まれた難攻不落の要塞に登攀意欲がムラムラと沸き上がる。
砂防ダムのプレートには平成17年の完成とあるが 上貫気別林道は大量の土砂に埋め尽くされている。





鎧を纏ったようにも見える山頂が威風堂々。




604標高点は左股に進む。
c760m左股の上部に架かる2段20mのF1。



岩がヌルヌル滑るので直登は避けて左岸を巻く。
直ぐにF2 5m F3 10m が出てくる。




c1000で右股の涸れ沢に進んだが c1050mでブッシュに突入した。
尾根までの標高差は200m これがしんどかった。
鹿道を探して小尾根に上がったが 獣道は無く 猛烈なブッシュに体力を奪われた。
左股方向に進路を変えて 最後は沢形から尾根に這い上がった。
約2時間の藪漕ぎだった。
北尾根には三角点の古い作業道らしきものがあり これを辿って 念願の貫気別山の標石にたどり着いた。



登りは2時間の藪漕ぎも 帰路は45分だった。
滝は3つ纏めて15mの懸垂下降で760m右股に降り立った。
483標高点からの河原歩き もう危険はないと油断したその時 クライアントが痛い と叫んだ。
振り返ると数匹のスズメバチが纏わりついている。
土中から音もなく現れたスズメバチの猛攻に晒されたのだ。
払いよけようとした瞬間に 立て続けに 顔 手首 を刺された。
スズメバチから逃げろ 離れろ クライアントに怒鳴ったが 逃げる途中に二の腕と背中も刺されてしまった。
ズキンと痛みが走ったが 20m離れて攻撃をかわし ステロイド剤を塗ったら 落ち着いてきた。
クライアントも手を刺されたが 軽傷で歩けるようだ。
マブタが腫れて右目は半分しか開かないが 何とか運転はできた。